@開端章 〔アル・ファーティハ〕 [1.1] 万有の主,アッラーにこそ凡ての称讃 れ, [1.2] 慈悲 まねく慈愛深き御方, [1.3] 最後の審きの日の主宰者に。 [1.4] わたしたちは なたにのみ崇め仕え, なたにのみ御助けを請い願う。 [1.5] わたしたちを正しい道に導きたまえ, [1.6] なたが御恵みを下された人々の道に, [1.7] なたの怒りを受けし者,また踏み迷える人々の道ではなく。 @雌牛章 〔アル・バカラ〕 [2.1] アリフ・ラーム・ミーム。 [2.2] それこそは,疑いの余地のない啓典で る。その中には,主を畏れる者たちへの導きが る。 [2.3] 主を畏れる者たちとは,幽玄界を信じ,礼拝の務めを守り,またわれが授けたものを施す者, [2.4] またわれが なた(ムハンマド)に啓示したもの,また なた以前(の預言者たち)に啓示したものを信じ,また来世を堅く信じる者たちで る。 [2.5] これらの者は,主から導かれた者で り,また至上の幸福を成就する者で る。 [2.6] 本当に信仰を拒否する者は, なたが警告しても,また警告しなくても同じで,(頑固に)信じようとはしないで ろう。 [2.7] アッラーは,かれらの心も耳をも封じられる。また目には覆いをされ,重い懲罰を科せられよう。 [2.8] また人びとの中,「わたしたちはアッラーを信じ,最後の(審判の)日を信じる。」と言う者が る。だがかれらは信者ではない。 [2.9] かれらはアッラーと信仰する者たちを,欺こうとしている。(実際は)自分を欺いているのに過ぎないのだが,かれらは(それに)気付かない。 [2.10] かれらの心には病が宿っている。アッラーは,その病を重くする。この偽りのために,かれらには手痛い懲罰が下されよう。 [2.11] 「 なたがたは,地上を退廃させてはならない。」と言われると,かれらは,「わたしたちは矯正するだけのもので る。」と言う。 [2.12] いゃ,本当にかれらこそ,退廃を引き起こす者で る。だがかれらは(それに)気付かない。 [2.13] 「人びとが信仰するよう,信仰しなさい。」と言われると,かれらは,「わたしたちは愚か者が信仰するように,信じられようか。」と言う。いや,本当にかれらこそ愚か者で る。だがかれらは,(それが)分らない。 [2.14] かれらは信仰する者に会えば,「わたしたちは信仰する。」と言う。だがかれらが仲間の悪魔〔シャイターン〕たちだけになると,「本当は なたがたと一緒なのだ。わたしたちは,只(信者たちを)愚弄していただけだ。」と言う。 [2.15] だがアッラーは,このような連中を愚弄し,不信心のままに放置し,当てもなくさ迷わせられる。 [2.16] これらの者は導きの代わりに,迷いを購った者で,かれらの取引は利益なく,また決して正しく導かれるい。 [2.17] かれらを えれば火を灯す者のようで,折角火が辺りを照らしたのに,アッラーはかれらの光を取り上げられ,暗闇の中に取り残されたので,何二つ見ることが出来ない。 [2.18] 聾 で盲人なので,かれらは引き返すことも出来ないで ろう。 [2.19] また( えば)暗闇の中で雷鳴と稲妻を伴なう豪雨が天から降ってきたようなもので,落雷の忍さから死を忍れて,(威らに)耳に指を差し込む。だがアッラーは,不信心者たちを全部取り囲まれる。 [2.20] 稲妻はほとんどかれらの視覚を奪わんばかりで る。閃く度にその中で歩みを進めるが,暗闇になれば立ち止まる。もしもアッラーが御望みならば,かれらの聴覚も視覚も必ず取り上げられる。本当にアッラーは,凡てのことに全能で られる。 [2.21] 人びとよ。 なたがた,また なたがた以前の者を創られた主に仕えなさい。恐らく なたがたは(悪魔に対し)その身を守るで ろう。 [2.22] (かれは) なたがたのために大地を臥所とし,また大空を天蓋とされ,天から雨を降らせ, なたがたのために糧として種々の果実を実らせられる方で る。だから なたがたは(真理を)知った上は,(唯一なる)アッラーの外に同じような神が るなどと唱えてはならない。 [2.23] もし なたがたが,わがしもべ(ムハンマド)に下した啓示を疑うならば,それに類する1章〔スーラ〕でも作ってみなさい。もし なたがたが正しければ,アッラー以外の なたがたの証人を呼んでみなさい。 [2.24] もし なたがたが出来ないならば,いや,出来るはずもないのだが,それならば,人間と石を燃料とする地獄の業火を恐れなさい。それは不信心者のために用意されている。 [2.25] 信仰して善行に勤しむ者たちには,かれらのために,川が下を流れる楽園に就いての吉報を伝えなさい。かれらはそこで,糧の果実を与えられる度に,「これはわたしたちが以前に与えられた物だ。」と言う。かれらには,それ程似たものが授けられる。また純潔な配偶者を授けられ,永遠にその中に住むので る。 [2.26] 本当にアッラーは,蚊または更に小さいものをも,比喩に挙げることを厭われない。信仰する者はそれが主から下された真理で ることを知る。だが不信心者は,「アッラーは,この比喩で一体何を御望みだろう。」と言う。かれは,このように多くの者を迷うに任せ,また多くの者を(正しい道に)導かれる。かれは,主の掟に背く者の外は,(誰も)迷わさない。 [2.27] 確約して置きながらアッラーとの約束を破る者,アッラーが結ぺと命じられたものから離れ,地上で悪を行う者, これらの者は(等しく)失敗者で る。 [2.28] なたがたはどうしてアッラーを拒否出来ようか。かれこそは生命のない なたがたに,生命を授けられた御方。それから なたがたを死なせ,更に匙らせ,更にまたかれの御許に帰らせられる御方。 [2.29] かれこそは, なたがたのために,地上の凡てのものを創られた方で り,更に天の創造に向かい, [2.7] ツの天を完成された御方。またかれは凡てのことを熟知される。 [2.30] また なたの主が(先に)天使たちに向かって,「本当にわれは,地上に代理者を置くで ろう。」と仰せられた時を思い起せ。かれらは申し上げた。「 なたは地上で悪を行い,血を流す者を置かれるのですか。わたしたちは, なたを讃えて唱念し,また なたの神聖を譲美していますのに。」かれは仰せられた。「本当にわれは なたがたが知らないことを知っている。」 [2.31] かれはアーダムに凡てのものの名を教え,次にそれらを天使たちに示され,「もし, なたがた(の言葉)が真実なら,これらのものの名をわれに言ってみなさい。」と仰せられた。 [2.32] かれらは(答えて)申し上げた。「 なたの栄光を讃えます。 なたが,わたしたちに教えられたものの外には,何も知らないのです。本当に なたは,全知にして英明で られます。」 [2.33] かれは仰せられた。「アーダムよ,それらの名をかれら(天使)に告げよ。」そこでアーダムがそれらの名をかれらに告げると,かれは,「われは天と地の奥義を知っていると なたがたに告げたではないか。 なたがたが現わすことも,隠すことも知っている。」と仰せられた。 [2.34] またわれが天使たちに,「 なたがた,アーダムにサジダしなさい。」と言った時を思い起せ。その時,皆サジダしたが,悪魔〔イブリース〕だけは承知せず,これを拒否したので,高慢で不信の徒となった。 [2.35] われは言った。「アーダムよ, なたと なたの妻とはこの園に住み,何処でも望む所で,思う存分食べなさい。だが,この木に近付いてはならない。不義を働く者となるで ろうから。」 [2.36] ところが悪魔〔シャイターン〕は,2人を顕かせ,かれらが置かれていた(幸福な)場所から離れさせた。われは,「 なたがたは落ちて行け。 なたがたは,互いに敵で る。地上には, なたがたのために住まいと,仮初の生活の生計が ろう。」と言った。 [2.37] その後,アーダムは,主から御言葉を授かり,主はかれの悔悟を許された。本当にかれは,寛大に許される慈悲深い御方で られる。 [2.38] われは言った。「 なたがたは皆ここから落ちて行け。やがて なたがたに必ずわれの導きが恵まれよう。そしてわれの導きに従う者は,恐れもなく憂いもないで ろう。 [2.39] だが信仰を拒否し,われの印を嘘呼ばわりする者は,業火の住人で って,永遠にその中に住むで ろう。」 [2.40] イスラエルの子孫たちよ, なたがたに施したわれの恩恵を心に銘記し,われとの約束を履行しなさい。われは なたがたとの約束を果すで ろう。われだけを畏れなさい。 [2.41] なたがたが持っているものの確証として,われが下した啓示(クルアーン)を信じ,これを信じない者の,先頭になってはならない。また僅かな代償で,わが印を売ってはならない。そしてわれだけを畏れなさい。 [2.42] 嘘をもって真理を被ったり,また(確かに)知っていながら,真理を隠してはならない。 [2.43] 礼拝〔サラート)の務めを守り,定めの施し〔ザカ―卜〕をなし,立礼〔ルクーウ〕に動しむ人たちと共に立礼しなさい。 [2.44] なたがたは,人びとに善行を勧めながら,自分では(その実行を)忘れてしまったのか。 なたがたは啓典を読誦しながら,それでも尚理解しないのか。 [2.45] 忍耐と礼拝によって,(アッラーの)御助けを請い願いなさい。だがそれは,(主を畏れる)謙虚な者でなければ本当こ難かしいこと。 [2.46] 敬神の仲間はやがて主に会うこと,かれの御許に帰り行くことを堅く心に銘記している者で る。 [2.47] イスラエルの子孫たちよ,われが なたがたに与えた恩恵と,(わが啓示を)万民に先んじ(て下し)たことを念い起せ。 [2.48] そして誰も外の者のために身代りになれない日のために,またどんな執り成しも許されず,償いも受け入れられず,また誰一人助けることの出来ない(日のために)その身を守りなさい。 [2.49] そしてわれが なたがたをフィルアウンの一族から救った時を思い起せ。かれらは なたがたを重い刑に服させ, なたがたの男児を殺し,女児を生かして置いた。それは なたがたの主からの厳しい試練で った。 [2.50] またわれが なたがたのために海を分けて, なたがたを救い, なたがたが見ている前で,フィルアウンの一族を溺れさせた時のことを思い起せ。 [2.51] また,われが40夜にわたり, ムーサーと約束を結んだ時のこと。その時 なたがたはかれのいない間に仔牛を神として拝し,不義を行った。 [2.52] それでも,その後われは なたがたを許した。必ず なたがたは感謝するで ろう。 [2.53] またわれがムーサーに,啓典と(正邪の)識別〔フルカーン〕(の基準)を与えたことを思い起せ。これも なたがたが正しく導かれるで ろうと思ってのこと。 [2.54] その時ムーサーはその民に告げて言った。「わたしの民よ,本当に なたがたは,仔牛を選んで,自らを罪に陥れた。だから なたがたの創造の主の御許に悔悟して帰り, なたがた自身を殺しなさい。そうしたら,創造の主の御目にも叶い, なたがたのためにもよいだろう。」こうしてかれは, なたがたの梅悟を受け入れられた。本当にかれは,度々許される御方,慈悲深い御方で られる。 [2.55] なたがたが,「ムーサーよ,わたしたちはアッラーをはっきりと見るまでは, なたを信じないで ろう。」と言った時を思い起せ。すると なたがたが見ている前で,落雷が なたがたを襲った。 [2.56] それからわれは,死んだ後に なたがたを甦らせた。 なたがたは感謝するで ろう。 [2.57] われは雲の影を なたがたの上に送り,そしてマンナとウズラとを下し,「われが授ける善いものを食べなさい。」(と告げたが,い)ことをきかなかった)。かれらはわれを損なったのではなく,只自分の魂を損なったので る。 [2.58] またこう言った時を思い起せ。「 なたがたは,この町に入り,意のままにそこで存分に食べなさい。頭を低くして門を入り,『御許し下さい。』と言え。われは なたがたの過ちを赦し,また善行をする者には(報奨を)増すで ろう。」 [2.59] だがかれらの中の不義を行う者は,かれらに告げた言葉を,(勝手に)変えてしまった。それでわれは,それら不義を行う者の上に天から懲罰を下した。度々(わが命に)背いたためで る。 [2.60] またムーサーがその民のために,水を求めて祈った時を思い起せ。われは,「 なたの杖で岩を打て。」と言った。するとそこから,12の泉が涌き出て,各支族は,自分の水場を知った。「アッラーから授かった糧を,食べ且つ飲みなさい。堕落して,地上で悪を行ってはならない。」 [2.61] なたがたがこう言ったのを思い起せ。「ムーサーよ,わたしたちは,一色の食物だけでは耐えられないから,地上に産するものをわたしたちに与えられるよう, なたの主に祈って下さい。それは野莱,胡瓜,穀物,れんず豆と玉葱で る。」かれは言った。「 なたがたは,良いものの代りにつまらないものを求めるのか。(それなら) なたがたの望むものが求められるような,どの町にでも降りて行くがよい。」こうしてかれらは,屈辱と貧困にうちひしがれ,またアッラーの激怒を被むった。それはかれらが,アッラーの印を拒否して信じないで,不当にも預言者たちを殺害したためで る。これもかれらがアッラーの掟に背いて,罪を犯していたためで る。 [2.62] 本当に(クルアーンを)信じる者,ユダヤ教徒,キリスト教徒とサービア教徒で,アッラーと最後の(審判の)日とを信じて,善行に勤しむ者は,かれらの主の御許で,報奨を授かるで ろう。かれらには,恐れもなく憂いもないで ろう。 [2.63] またわれが なたがたと契約を結び, なたがたの頭上に(シナイ)山を持ち上げた時を思い起せ。「われが なたがたに下したものを,しっかり受け取り,その中に るものを銘記しなさい,そうすれば なたがたは神を畏れるで ろう。」(と告げた。) [2.64] だが なたがたは,その後背き去った。もし なたがたにアッラーの恵みと慈悲がなかったならば, なたがたは,きっと失敗にうちひしがれていたで ろう。 [2.65] また なたがたは,自分たちの中で安息日の提を破った者に就いて知っている,われはかれらに言い渡した。「 なたがたは猿になれ,卑められ排斥されよ。」 [2.66] われはこうして なたがたの時代,また後代の者ヘの見せしめとし,また主を畏れる者への訓戒とした。 [2.67] またムーサーが,その民に告げてこう言った時を思い起せ。「アッラーは,一頭の雌牛を犠牲に供えることを なたがたに命じられる。」かれらは言った。「 なたは,わたしたちを愚弄するのか。」かれは祈った。「アッラーよ, たしを御救い下さい。愚か者の仲間にならないように。」 [2.68] かれらは言った。「 なたの主に御願いして,それがどんな(牛)か,わたしたちにはっきりさせて下さい。」かれは言った。「かれは仰せられる,その雌牛は老い過ぎずまた若過ぎない。その間の程良い(雌牛)で る。さ なたがたが命じられたことを実行しなさい。」 [2.69] かれらは言った。「 なたの主に御願いして,それが何(色で るの)か,わたしたちにはっきりさせて下さい。」かれは言った。「かれは仰せられる,それは黄金色の雌牛で,その色合は鮮かで,見る者を喜ばせるもので る。」 [2.70] かれらは言った。「 なたの主に御願いして,それはどんな(牛)か, たしたちにはっきりさせて下さい。単に雌牛では,わたしたちにはどうも同じに思える。もしアッラーが御望みなら,わたしたちはきっと正しく導いて頂けよう。」 [2.71] かれは(答えて)言った。「かれは仰せられる,それは土地の耕作にも,また畑の灌漑にも使われない,完全な無傷の雌牛だ。」かれらは言った。「 なたは今やっと,真実を伝えてくれた。」かれらはほとんど犠牲を捧げる気はなかったが,仕方なくそうした。 [2.72] また, なたがたが1人の人間を殺し,それがもとで互いに争った時のことを思い起せ。だがアッラーは, なたがたが隠していたことを,暴かれた。 [2.73] われは「その(雌牛の肉の)一片でかれを打て。」と言った。こうしてアッラーは死者を甦らせ,その印を なたがたに示される。必ず なたがたは悟るで ろう。 [2.74] ところがその後, なたがたの心は岩のように硬くなった。いやそれよりも硬くなった。本当に岩の中には,川がその間から涌き出るものが り,また割れてその中から水がほとばしり出るものも り,またアッラーを畏れて,崩れ落ちるものも る。アッラーは なたがたの行うことを,おろそかにされない。 [2.75] (信仰する人びとよ) なたがたは,かれら(ユダヤ人)が なたがたを信じることを望めようか。かれらの中の一団は,アッラーの御言葉を聞き,それを理解した後で故意にそれを書き変える。 [2.76] そしてかれらは,信者たちに会うと,「わたしたちは信じる。」と言う。だがお互いだけで会うと,かれらは言う。「アッラーが なたがたに解明されたものを,態々かれら(ムスリム)に知らせてやり,主の御前で,かれらがそれに就いて なたがたを説き伏せる(余地を)与えるのか。」 なたがたは(かれらの狙いが)分からないのか。 [2.77] かれらは知らないので ろうか。アッラーはかれらの隠すことも,現わすことも知り尽くされることを。 [2.78] またかれらの中には,啓典を知らない文盲がいる,かれらは只(虚しい)願望を持ち,勝手に臆測するだけで る。 [2.79] 災い れ,自分の手で啓典を書き,僅かな代償を得るために,「これはアッラーから下ったものだ。」と言う者に。かれらに災い れ,その手が記したもののために。かれらに災い れ,それによって利益を得たために。 [2.80] そしてかれらは,「業火がわたしたちに触れるのは,何日かの間に過ぎないで ろう。」と言う。言ってやるがいい。「 なたがたは,アッラーと約束を結んだと言うのか。それならアッラーは決して破約されないで ろう。それとも なたがたは,アッラーに就いて知りもしないことをロにしようとするのか。」 [2.81] いや悪い行いを重ね,自分の罪で身動きが出来なくなるような者は皆,業火の住人で る。その中に永遠に住むので る。 [2.82] だが信仰して善行に勤しむ者は楽園の住人で る。その中に永遠に住むので る。 [2.83] われがイスラエルの子孫と,約束を結んだ時のことを思い起せ。(その時われは言った。)「 なたがたはアッラーの外に,何ものも崇めてはならない。父母に孝養をつくし,近親,孤児,貧者を規切に扱い,人びとに善い言葉で話し,礼拝の務めを守り,定めの喜捨をしなさい。」だが, なたがたの中少数の者を除き,背き去った。 [2.84] またわれが, なたがたと約束を結んだ時のことを思い起せ。「 なたがたは仲間で血を流してはならない。また なたがたの同胞を生れた土地から追い出してはならない。」そこで なたがたは,これを厳粛に承認し, 自ら証言したので る。 [2.85] それにも拘らず,その後互いに殺し合ったのは なたがたで り,また一部の者を生れた土地から追い出し,罪と憎しみとをもって対立し(敵に)味方した。またかれらが捕虜となった時,身代金を取っている。かれらを追放したこと(自体)が,違法で るのに。 なたがたは啓典の一部分を信じて,一部分を拒否するのか。凡そ なたがたの中こんなことをする者の報いは,現世における屈辱でなくてなんで ろう。また審判の日には,最も重い懲罰に処せられよう。アッラーは なたがたの行うことを見逃されない。 [2.86] これらの人びとは,来世の代りに,現世の生活を購った者で る。結局かれらの懲罰は軽減されず,また助けも得られないで ろう。 [2.87] こうしてわれはムーサーに啓典を授け,使徒たちにその後を継がせた,またわれはマルヤムの子イーサーに,明証を授け,更に聖霊でかれを強めた。それなのに なたがた(ユダヤ人たち)は,使徒が自分たちの心にそわないものを(西?)す度に,倣慢になった。 る者を虚言者呼ばわりし,また る者を殺害した。 [2.88] かれらは「わたしたちの心は覆われている」と言う。そうではない,アッラーはかれらをその冒(濳?)のために見限られたので る。したがって信仰に入る者は極く希で る。 [2.89] (今)アッラーの御許から啓典(クルアーン)が下されて,かれらが所持していたものを更に確認出来るようになったが,――以前から不信心の者に対し勝利を御授け下さいと願っていたにも拘らず――心に思っていたものが実際に下ると,かれらはその信仰を拒否する。アッラーの誕責は必ず不信心者の上に下るで ろう。 [2.90] 災いは,かれらが自分の魂を売ったことに る。かれらがアッラーの下された啓典を信じないのは,アッラーがよいとされたしもベ(ムハンマド)に,下された恩恵を嫉むためで る。それでかれらは,かれの怒りの上に怒りを招いた。不信心者は恥ずべき懲罰を受けるで ろう。 [2.91] かれらに向かって,「 なたがたは,アッラーが下されたものを信じなさい。」と言われると,かれらは,「わたしたち(ユダヤ人)は,わたしたちに下されたものを信じる。」と言う。それ以外のものは,仮令かれらが所持するものを確証する真理でさえも信じない。言ってやるがいい。「 なたがたがもし信者ならば,何故以前アッラーの預言者たちを殺害したのか。」 [2.92] 本当にムーサーは,明証をもって なたがたの許にやって来た。ところが なたがたは,かれのいない時仔牛を神として拝み,不義の徒となったので る。 [2.93] またわれが, なたがたの上に(シナイ)山を持ち上げて,契約を結んだ時のことを思い起せ。「われが なたがたに下したものをしっかり受け取り,また(われの律法を)聞きなさい。」かれらは(答えて)「わたしたちは聞く,だが従わない。」と言った。この拒否のため,かれらは,仔牛(に対する信仰)を心の中に飲み込んでしまった。言ってやるがいい。「もし なたがたに信仰が るのなら, なたがたの信仰の命じることこそ憎むべきで る。」 [2.94] 言ってやるがいい。「もしアッラーの御許の,来世における住まいが, なたがた(ユダヤ人)だけの特別 つらえで,外の人びとは入れないもので り, なたがたが正しいというならば,素直に死を願い出よ。」 [2.95] だがかれらは,その手が予め犯した(罪の)ために,決して死を望まないで ろう。アッラーは,不義を行う者を熟知される。 [2.96] かれらこそ生に最も執着する連中で ることを, なたは知るで ろう。多神教徒はそれぞれ千年の寿命を望んでいる。だが仮令生き長らえても,その懲罰からは免れないで ろう。アッラーはかれらの行いを凡て御存知で られる。 [2.97] 言ってやるがいい(ムハンマドよ)。「ジブリールに敵対するのは,誰で るのか。本当にかれこそは,アッラーの御許しにより,先に るものを確証し,また信者への導き,吉報として, なたの心に(主の啓示を)下す者で る。 [2.98] アッラーとその諸々の天使,使徒およびジブリールとミーカールに敵対する者は,誰で るのか。本当にアッラーこそ不信心者にとっては敵で る。」 [2.99] われは,明白な印を なたに下した。性根の曲がった者の外は,誰もこれを拒否しないで ろう。 [2.100] かれら(ユダヤ人)は約束を繕ぶ度に,その中の一派の者が,それを放棄する。いや,かれらの多くは(元来)信じないので る。 [2.101] 使徒がアッラーの御許からやって来て,かれらの所持するものを確証すると,啓典の民の中の一派は,アッラーの啓典をまるで知らなかったかのように,背後に捨てた。 [2.102] そしてかれらは,悪魔たちがスライマーンの王 に就いて,(偽って)述べることに従った。スライマーンは不信心ではなかった。しかし悪魔たちは不信心だったので人びとに妖術を教え,またバービル(バビロン)でハールートとマールートの両天使に授けられたものを教えた。だが両天使は,こう告げた後でなければ,誰にも教えなかった。「わたしたちは試みるだけだ。それで不信心になってはならない。」かれら(人びと)は両者から,夫と妻の間を引き離す術を学んだ。だがかれら(悪魔)とて,アッラーの御許しがない限り,それで誰も害することは出来なかった。しかし人びとは,自分に害になる,益のないことを学んだ。(この術を)購った者は,来世において何の福分にも与れないことを知りながら。 ,何とつまらないもののために,かれらは魂を売ってしまったのか。かれらにそれが分っていたらよかったのに。 [2.103] かれらがもし信仰して,(悪魔から)その身を守ったならば,アッラーの御許から,きっと良い報奨を得たで ろう。かれらにそれが分っていたらよかったのに。 [2.104] なたがた信仰する者よ,ラーイナーと言ってはならない,ウンズルナーと言いなさい。そして(使徒の言葉に)耳を傾けなさい。不信者たちには厳しい懲罰が下ろう。 [2.105] 啓典の民の中,不信心者と多神教徒は,主から なたがたに善いことが下るのを決して喜ばない。だがアッラーは,御心に適う者に,特別な慈悲をかけられる。アッラーは偉大な恩恵の主で られる。 [2.106] われは(啓示の)どの節を取り消しても,また忘れさせても,それに優るか,またはそれと同様のものを授ける。アッラーは凡てのことに全能で られることを知らないのか。 [2.107] なたは天と地の大 が,アッラーの有で ることを知らないのか。また なたがたには,アッラー以外に守護者も援助者もないので る。 [2.108] なたがたは,以前ムーサーが問いただされたように, なたがたの使徒に詰問しようとするのか。本当に信仰の代わりに不信心を選ぶ者は,公正な道から迷い去った者で る。 [2.109] 啓典の民の多くは, なたがたが信仰を受け入れた後でも,不信心に戻そうと望んでいる。真理がかれらに明らかにされているにも拘らず,自分自身の嫉妬心からこう望むので る。だからアッラーの命令が下るまで,かれらを許し,見逃がしておきなさい。本当にアッラーは凡てのことに全能で られる。 [2.110] 礼拝の務めを守り,定めの喜捨をしなさい。 なたがたが自分の魂のためになるよう行ったどんな善事も,アッラーの御許で見出されるで ろう。誠にアッラーは, なたがたの行うことを御存知で られる。 [2.111] かれらは,「ユダヤ人とキリスト教徒の外,誰も楽園に入いれないだろう。」と言う。それはかれらの(虚しい)望みで る。言ってやるがいい。「もし なたがたが真実なら,証拠を出して見なさい。」 [2.112] これに反し,アッラーに自分の真心を尽くして服従,帰依し,善行に勤しむ者は,主の御許から報奨を与えられる。かれらには恐れもなく憂いもないで ろう。 [2.113] ユダヤ人は言う。「キリスト教徒は,全く拠るところがない。」キリスト教徒も,「ユダヤ人は全く拠るところがない。」と言う。かれらは(同じ)啓典を読誦しているのに。知識のない者どもは,これと同じ(ような)ことを日にする。だがアッラーは,審判の日にかれらの論争に判決を下される。 [2.114] アッラーの聖なるマスジドで(人びとが)その御名を讃えるのを妨げたり,またそれを破壊しようとする者よりも不将な者がどこにいるだろうか。これらの者は,(本来)恐る恐るそこに足を踏み入れることしか出来ないはずで る。かれらは,現世では屈辱を,また来世では厳しい懲罰を受けよう。 [2.115] 東も西も,アッラーの有で り, なたがたがどこに向いても,アッラーの御前に る。本当にアッラーは広大無辺にして全知で られる。 [2.116] またかれらは,「アッラーは御子をもうけられる。」と言う。何と恐れ多いことよ。凡そ,天に り地に る凡てのものは,かれの有で り,かれに崇敬の誠を尽くします。 [2.117] (かれこそは)天と地の創造者で る。かれが一事を決められ,それに「有れ。」と仰せになれば,即ち有るので る。 [2.118] 知識のない者たちは,「アッラーは,何故わたしたちに話しかけられず, また印を下されないのだろう。」と言う。以前にもかれらのように言う者がいた。かれらの心は同じようなもので る。しっかりした信仰を持つ人びとには,われは種々の印を既に明示している。 [2.119] 本当にわれは,吉報と警告の伝達者として, なたを真理と共に遣わした。 なたは業火の住人に就いて問われることはない。 [2.120] ユダヤ教徒もキリスト教徒も, なたを納得しないで ろう。 なたがかれらの宗旨に従わない限りは。言ってやるがいい。「アッラーの導きこそ(真の)導きで る。」知識が なたに下っているにも拘らず,かれらの願いに従うならば,アッラー以外には, なたを守る者も助ける者もないで ろう。 [2.121] われから啓典を授けられ,それを正しく読誦する者は,これ(クルアーン)を信じる。それを拒否する者どもは失敗者で る。 [2.122] イスラエルの子孫よ,われが なたがたに与えた恩恵と,(わが啓示を)万民に先んじ(て下し)たことを念え。 [2.123] 誰一人,他人の身代りとなり得ない日のために,その身を守れ。どんな償いも受け入れられず,どんな執り成しも無駄で,誰にも助けてもらえない(その日のために)。 [2.124] またイブラーヒームが, る御言葉で主から試みられ,かれがそれを果たした時を思い起せ。「われは なたを,人びとの導師としよう。」と主は仰せられた。かれは「またわたしの子孫までもですか。」と申し上げたところ,「われの約束は,悪行をした者たちには及ばない。」と仰せられた。 [2.125] われが人びとのため,不断に集る場所として,また平安の場として,この家(カアパ)を設けた時を思い起せ。(われは命じた。)「イブラーヒームの(礼拝に)立った所を, なたがたの礼拝の場としなさい。」またイブラーヒームとイスマーイールに命じた。「 なたがたはこれをタワーフ(回巡)し,イアテカ―フ(御籠り)し,またルクーウ(立礼)し,サジダする者たちのために,わが家を清めなさい。」 [2.126] イブラーヒームが(祈って)言った。「主よ。ここを平安の町にして下さい。その住民に,果実を御授け下さい。アッラーと最後の日を信じる者のために。」するとかれは仰せられた。「信仰を拒否する者にも,しばしの間楽しみを与えよう。その後かれらを火獄の懲罰に,駆り立てるで ろう。何と悪い帰り所で ることよ。」 [2.127] それからイブラーヒームとイスマーイールが,その家の礎を定めた時のこと。(その時二人は言った。)「主よ,わたしたちから(この奉仕を)受け入れて下さい。本当に なたは全聴にして全知で られる。 [2.128] 主よ,わたしたち両人を, なたに服従,帰依する者〔ムスリム〕にして下さい。またわたしたちの子孫をも, なたに服従,帰依する民〔ウンマ〕にして下さい。わたしたちに祭儀を示し,哀れみを与えて下さい。 なたは度々許される方,慈悲深い方で られる。 [2.129] 主よ,かれらの間に なたの印を読誦させ啓典と英知を教え,かれらを清める使徒をかれらの中から遣わして下さい。本当に なたは偉大にして英明な方で られる。」 [2.130] 愚か者でもない限り,誰がイブラーヒームの教えを避けるで ろうか。まさにわれは,現世においてかれを選んだ。来世においても,かれはきっと正義の徒の1人で る。 [2.131] 主がかれに向かって,「服従,帰依しなさい。」と仰せられた時を思い起せ。かれは,「わたしは,万有の主に服従,帰依します。」と申し上げた。 [2.132] イブラーヒームは,このことをその子孫に伝え,ヤアコーブもまた(それにならった)。「わたしの子孫よ,アッラーは なたがたのために,この教えを選ばれた。だから必ずムスリム(服従,帰依者)となって死なねばならない。」 [2.133] ヤァコーブが臨終の時, なたがたは立ち会ったか。かれがその子孫に向かって,「わたしが亡き後, なたがたは何に仕えるのか。」と言うと,かれらは,「わたしたちは なたの神,イブラーヒーム,イスマーイール,イスハークの神,唯一の神(アッラー)に仕えます。かれに,わたしたちは服従,帰依します。」と言った。 [2.134] これは過ぎ去った民〔ウンマ〕のことで る。かれらにはその稼いだことに対し,また なたがたにもその稼いだことに対し(応報が ろう)。かれらの行ったことに就いて, なたがたが問われることはないので る。 [2.135] かれらは言う。「 なたがたは正しく導かれたいならば,ユダヤ教徒かキリスト教徒になりなさい。」言ってやるがいい。「いや,わたしたちはイブラーヒ―ムの純正の教えを信奉する。かれは,多神教徒の仲間ではなかった。」 [2.136] 言え,「わたしたちはアッラーを信じ,わたしたちに啓示されたものを信じます。またイブラーヒーム,イスマーイール,イスハーク,ヤアコーブと諸支部族に啓示されたもの,とムーサーとイーサーに与えられたもの,と主から預言者たちに下されたものを信じます。かれらの間のどちらにも,差別をつけません。かれにわたしたちは服従,帰依します。」 [2.137] それでもしかれらが, なたがたのように信仰するならば,かれらは確かに正しい導きの中にいる。だがもし背き去るならば,かれらは離ればなれとなるで ろう。彼らのことはアツラーに御任せしておけ。かれは全聴にして全知で られる。 [2.138] アッラーの色染めというが,誰がアッラーよりも良く色染め出来ようか。わたしたちが仕えるのはかれで る。 [2.139] (ユダヤ教徒やキリスト教徒たちに)言ってやるがいい。「 なたがたは,アッラーに就いてわたしたちと論議するのか,かれはわたしたちの主で り,また なたがたの主で られる。わたしたちにはわたしたちの行いが り, なたがたには なたがたの行いが る。 わたしたちは,かれに誠を尽くします。 [2.140] また なたがたは,『イブラーヒーム,イスマーイール,イスハーク,ヤアコーブ,とその諸支部族が,ユダヤ教徒またはキリスト教徒で った。』と言うのか。言ってやるがいい。『最もよく知る者は, なたがたなのか,それともアッラーで られるのか。アッラーから下された証拠を持ちながら,それを隠すよりも酷い不正が ろうか。』アッラーは, なたがたの行うことに無頓着な方ではない。」 [2.141] かれらは過ぎ去った共同体〔ウンマ〕で る。かれらにはその稼ぎが り,また なたがたには,その稼ぎが る。かれらの行いに就いて, なたがたが問われることはないので る。 [2.142] 人びとの中の愚かな者は言うで ろう。「どうしてかれら(ムスリム)は守っていた方向〔キブラ〕を変えたのか。」言ってやるがいい。「東も西もアッラーの有で る。かれは御心にかなう者を,正しい道に導かれる。」 [2.143] このようにわれは, なたがたを中正の共同体〔ウンマ〕とする。それで なたがたは,人びとに対し証人で り,また使徒は, なたがたに対し証人で る。われが なたがたの守っていたものに対し,この方向〔キブラ〕を定めたのは,只,踵を返す者と使徒に従う者とを見分けるためで る。これは容易ではない事で るが,アッラーが導かれる者にとっては何でもない。だがアッラーは, なたがたの信仰を決して虚しくなされない。本当にアッラーは人間に対し,限りなく優しく慈悲深い方で られる。 [2.144] われは なたが(導きを求め),天に顔を巡らすのを見る。そこでわれは, なたの納得するキブラに, なたを向かわせる。 なたの顔を聖なるマスジドの方向に向けなさい。 なたがたは何処にいても, なたがたの顔をキブラに向けなさい。本当に啓典の民は,それが主からの真理で ることを知っている。アッラーは,かれらの行うことに無頓着な方ではない。 [2.145] 仮令 なたが,凡ての印を啓典の民に提示しても,かれらは なたのキブラに従わないで ろう。また なたもかれらのキブラに従わない。かれらは互いに,他の者のキブラに従わない。 なたに知識が授けられた後,もしかれらの(虚しい)望みに従うならば,本当に なたは,不義を行う者の仲間で る。 [2.146] われが啓典を授けた者たちは,自分の子を認めるようにそれを認める。だがかれら一部の者は,承知の上で真理を隠す。 [2.147] 真理は主から(来たもの)で る。だから なたがたは疑うべきではない。 [2.148] 各人にはその向かう方位が る。それで互いに凡ての善事を競え。 なたがたは何処にいても,アッラーは一斉に なたがたを集められる。誠にアッラーは凡てのことに全能で られる。 [2.149] だから なたは,何処に行っても,顔を聖なるマスジドの方に向けなさい。これは本当に, なたの主からの真理で る。アッラーは, なたがたの行うことに無頓着な方ではない。 [2.150] だから なたがたは,何処に行っても,顔を聖なるマスジドの方に向けなさい。また なたがたは何処にいても,顔をそこに向けなさこれは不義を行う者は論外で るが,人々が なたがたに対しとやかく言う余地を無くすためで る。だからかれらを恐れず,ただわれを畏れなさい。それは なたがたに対する,わが恩恵を全うするためで る。 なたがたは恐らく正しい導きを与えられるで ろう。 [2.151] われは なたがたの一人をわが使徒として遣わし,わが印を なたがたに読論誦して, なたがたを清め,また啓典と英知を教え, なたがたの知らなかったことを教えさせた。 [2.152] だからわれを念じなさい。そうすればわれも なたがたに就いて考慮するで ろう。われに感謝し,恩を忘れてはならない。 [2.153] なたがた信仰する者よ,忍耐と礼拝によって助けを求めなさい。本当にアッラーは耐え忍ぶ者と共におられる。 [2.154] アッラーの道のために殺害された者を,「(かれらは)死んだ。」と言ってはならない。いや,(かれらは)生きている。只 なたがたが知らないだけで る。 [2.155] われは,恐れや飢え,と共に財産や生命,( なたがたの労苦の)果実の損失で,必ず なたがたを試みる。だが耐え忍ぶ者には吉報を伝えなさい。 [2.156] 災難に遭うと,「本当にわたしたちは,アッラーのもの。かれの御許にわたしたちは帰ります。」と言う者, [2.157] このような者の上にこそ主からの祝福と御恵みは下り,またかれらは,正しく導かれる。 [2.158] 本当にサファーとマルフは,アッラーの印の中で る。だから聖殿に巡礼する者,または(小巡礼のためにそれを)訪れる者は,この両丘をタフーフ(回巡)しても罪ではない。進んで善い行いをする者には,本当にアッラーは嘉し,それをよく御認め下さる。 [2.159] 啓典の中で人びとのためわれが解明した後で,凡そわれが下した明証と導きを隠す者たちは,アッラーの怒りに触れ,呪う者たちの呪いにも会うで ろう。 [2.160] だが悔悟してその身を修め,(真理を)公然と表明する者は別で,これらの者には,われはその悔悟を許すで ろう。本当にわれは度々許す,慈悲深い者で る。 [2.161] 本当に信仰を拒んで不信者として死ぬ者たち,かれらの上にはアッラーの謹責と,天使たちおよび全人類の呪いが る。 [2.162] かれらはその中に永遠に住むで ろう。その懲罰は軽減されず,また猶予もないで ろう。 [2.163] なたがたの神は唯一の神(アッラー)で る。かれの外に神はなく,慈悲 まねく慈愛深き方で る。 [2.164] 本当に天と地の創造,昼夜の交替,人を益するものを運んで海原をゆく船の中に,またアッラーが天から降らせて死んだ大地を建らせ,生きとし生けるものを地上に広く散らばせる雨の中に,また風向きの変換,果ては天地の間に って奉仕する雲の中に,理解 る者への(アッラーの)印が る。 [2.165] だが人びとの中にはアッラーの外に同位の者を設けて,アッラーを愛するようにそれらを愛する者も る。だが信仰する者たちは,アッラーを激しく熱愛する。これら悪を行う者が,その懲罰を見る時思い知るがいい。一切の 能がアッラーに属し,またアッラーが厳しい懲罰を加えられることを。 [2.166] その時指導者たちは追従者を見捨てて,懲罰を目の辺にして,かれらの間の一切の絆が断絶するで ろう。 [2.167] それで追従者たちは言う。「もしわたしたちが今一度ひき返すことが出来るならば,かれらがわたしたちを見捨てたようにかれらを見捨てるのだが。」アッラーはこのように,自分の行い(の果実)を明示される。かれらにとって痛恨の外ないで ろう。かれらは業火(の責め苦)から出ることは出来ない。 [2.168] 人びとよ,地上に るものの中良い合法なものを食べて,悪魔の歩みに従ってはならない。本当にかれは, なたがたにとって公然の敵で る。 [2.169] かれは,唯罪悪と醜事を なたがたに命じ,アッラーに就いて, なたがたの知らないことをロ走らせる。 [2.170] かれらに,「アッラーが啓示されたところに従え。」と言えば,かれらは,「いや,わたしたちは祖先の道に従う。」と言う。何と,かれらの祖先は全く蒙味で,(正しく)導かれなかったではないか。 [2.171] 信仰を拒む者たちを えるならば,何と呼びかけられても,呼び声と叫び声の外聞けない者のようで,聾 者,盲人で る。したがってかれらは理解することが出来ない。 [2.172] 信仰する者よ,われが なたがたに与えた良いものを食べなさい。そしてアッラーに感謝しなさい。もし なたがたが本当に,かれに仕えるので るならば。 [2.173] かれが なたがたに,(食べることを)禁じられるものは,死肉,血,豚肉,およびアッラー以外(の名)で供えられたもので る。だが故意に違反せず,また法を越えず必要に迫られた場合は罪にはならない。アッラーは寛容にして慈悲深い方で られる。 [2.174] アッラーが啓示された啓典の一部を隠し,それで僅かな利益を購う者は,その の中に火だけを飲み,復活の日にアッラーの御言葉もなく,また清めてもいただけないで ろう。かれらは痛ましい懲罰を受ける。 [2.175] これらの者は,導きの代りに迷いを購い,また寛容の代りに懲罰を購う者たちで る。 かれらは如何に業火(の責め苦)を耐えねばならないことで ろうか。 [2.176] それというのもアッラーが,真理をもって啓典を下されたからで る。この啓典に就いて異論を唱える者は,遠く離れ去った者たちで る。 [2.177] 正しく仕えるということは, なたがたの顔を東または西に向けることではない。つまり正しく仕えるとは,アッラーと最後の(審判の)日,天使たち,諸啓典と預言者たちを信じ,かれを愛するためにその財産を,近親,孤児,貧者,旅路に る者や物乞いや奴隷の解放のために費やし,礼拝の務めを守り,定めの喜捨を行い,約束した時はその約束を果たし,また困苦と逆境と非常時に際しては,よく耐え忍ぶ者。これらこそ真実な者で り,またこれらこそ主を畏れる者で る。 [2.178] 信仰する者よ, なたがたには殺害に対する報復が定められた。自由人には自由人,奴隷には奴隷,婦人には婦人と。だがかれ(加害者)に,(被害者の)兄弟から軽減の申し出が った場合は,(加害者は)誠意をもって丁重に弁償しなさい。これは なたがたへの主からの(報復の)緩和で り,慈悲で る。それで今後これに違反する者は,痛ましい懲罰を受けるで ろう。 [2.179] この報復(の掟)には, なたがたへの生命(の救助)が る。思慮 る者たちよ,恐らく なたがたは主を畏れるで ろう。 [2.180] なたがたの中,死が近付いて,もし財産を残す時は,両親と近親に,公正な遺言をするよう定められている。これは,主を畏れる者の義務で る。 [2.181] それを聞いた後,(その遺言を勝手に)変更する者が れば,罪はそれを変更した者の上に る。本当にアッラーは,全聴にして全知で られる。 [2.182] ただし,遺言者に不公平または不正の ることを恐れる者が,当事者の間を調停するのは,罪ではない。アッラーは寛容にして慈悲深き御方で る。 [2.183] 信仰する者よ, なたがた以前の者に定められたように なたがたに斎戒が定められた。恐らく なたがたは主を畏れるで ろう。 [2.184] (斎戒は)定められた日数で る。だが なたがたのうち病人,または旅路に る者は,後の日に(同じ)日数を(斎戒)すればよい。それに耐え難い者の償いは,貧者への給養で る。すすんで善い行いをすることは,自分のために最もよもし なたがたがよく(その精神を)会得したならば,斎戒は更に なたがたのために良いで ろう。 [2.185] ラマダーンの月こそは,人類の導きとして,また導きと(正邪の)識別の明証としてクルアーラが下された月で る。それで なたがたの中,この月(家に)いる者は,この月中,斎戒しなければならない。病気にかかっている者,または旅路に る者は,後の日に,同じ日数を(斎戒する)。アッラーは なたがたに易きを求め,困難を求めない。これは なたがたが定められた期間を全うして,導きに対し,アッラーを讃えるためで,恐らく なたがたは感謝するで ろう。 [2.186] われのしもべたちが,われに就いて なたに問う時,(言え)われは本当に(しもべたちの)近くにいる。かれがわれに祈る時はその嘆願の祈りに答える。それでわれ(の呼びかけ)に答えさせ,われを信仰させなさい,恐らくかれらは正しく導かれるで ろう。 [2.187] なたがたは斎戒の夜,妻と交わることを許される。かの女らは なたがたの衣で り, なたがたはまたかの女らの衣で る。アッラーは なたがたが自ら欺いているのを知っておられ,不憫におもわれ, なたがたを許された。だからかの女らと交わり,アッラーが なたがたのため,定められたところに従え。また自糸と黒糸の見分けられる黎明になるまで食べて飲め。その後は日暮れまで斎戒を全うしなさい。マスジドに御籠りしている間,かの女らに交わってはならない。これはアッラーの(定められた)掟だから,かの女に近付いてはならない。このようにアッラーは,人びとに印を説き明かされる。恐らくかれらは主を畏れるで ろう。 [2.188] なたがたの間で,不法に なたがたの財産を貪ってはならない。またそれを贈って裁判官に近付き,他人の財産の一部を,不当で ると知りながら貪ってはならない。 [2.189] かれらは新月に就いて, なたに問うで ろう。言ってやるがいい。「それは人びとのため,また巡礼のための時の定めで る。」また なたがたが,自分の家の 日から入るのは善行ではない。凡そ善行とは,主を畏れることで る。だから家に入るには,正門から入りなさい。アッラーを畏れよ, なたがたは恐らく至上の幸福を成就するで ろう。 [2.190] なたがたに戦いを挑む者が れば,アッラーの道のために戦え。だが侵略的で ってはならない。本当にアッラーは,侵略者を愛さない。 [2.191] かれらに会えば,何処でもこれを殺しなさい。 なたがたを追放したところから,かれらを追放しなさい。本当に迫害は殺害より,もっと悪い。だが聖なるマスジドの近くでは,かれらが戦わない限り戦ってはならない。もし戦うならばこれを殺しなさい。これは不信心者ヘの応報で る。 [2.192] だがかれらが(戦いを)止めたならば,本当にアッラーは,寛容にして慈悲深く られる。 [2.193] 迫害がなくなって, この教義がアッラーのため(最も有力なもの)になるまでかれらに対して戦え。だがもしかれらが(戦いを)止めたならば,悪を行う者以外に対し,敵意を持つべきではない。 [2.194] 聖月には聖月,また聖事には聖事,これが報復で る。誰でも, なたがたに敵対する者には,同じように敵対しなさい。だがアッラーを畏れなさい。本当にアッラーは,主を畏れる者と共におられることを知れ。 [2.195] またアッラーの道のために( なたがたの授けられたものを)施しなさい。だが,自分の手で自らを破滅に陥れてはならない。また善いことをしなさい。本当にアッラーは,善行を行う者を愛される。 [2.196] アッラーのために,巡礼〔ハッジ〕と小巡礼〔オムラ〕を全うしなさい。もし なたがたが妨げられたならば,容易に得られる供物を(送りなさい)。そして供物が犠牲を捧げる場に到着するまで, なたの頭を剃ってはならない。 なたがたの中に病人,または頭(の皮膚)だ患いの る者は,斎戒をするか施しをなし,または犠牲を捧げて(頭を刺る)償ないとしなさい。また なたがたが故障もないのに小巡礼をして,巡礼までの間を楽しむ者は,容易に得られる犠牲を捧げなければならない。もしそれを捧げることが不可能な時は,巡礼中に3日,帰ってから7日,合せて10日間(の斎戒)をしなさい。これは聖なるマスジド(の所在地マッカ)に,家を持たない者に対する淀で る。 なたがたはアッラーを畏れ,またアッラーの懲罰は本当に厳しいことを知りなさい。 [2.197] 巡礼(の時期)は周知の数月で る。それでその間に巡礼の務めを果たそうと決心した者は,巡礼中,猥(嚢?)な行いや不道徳な行いを慎しみ,また論争してはならない。 なたがたの行う善いことを,アッラーは知っておられる。旅の準備をしなさい。だが最も優れた準備は篤信の念で る。 なたがた思慮 る者よ,われを畏れなさい。 [2.198] 主の恩恵を求めて祈(り巡礼中に商売す)るのは, なたがたにとって罪ではない。それでアラファートから,どっと下ってきて,聖なる場所(ムズダリファ)でアッラーを唱えて念じなさい。かれが なたがたのことを思って導かれたように, なたがたもかれを念いなさい。以前 なたがたは,確かに迷っていた。 [2.199] それで,人びとの急ぎ降りるところから急ぎ降り,アッラーの御赦しを請い願いなさい。誠にアッラーは,寛容にして慈悲深く られる。 [2.200] なたがたは聖儀を果たしたならば,アッラーを念じなさい。 なたがたの祖先を念じるように,いやそれよりも深く精魂を打ち込んで念じなさい。人びとの中には(祈って),「主よ,現世でわたしたちに,幸いを賜わりますように。」と言う者が る。だがかれらは来世における分けまえを得られないで ろう。 [2.201] また人びとの中には(祈って),「主よ,現世でわたしたちに幸いを賜い,また来世でも幸いを賜え。業火の懲罰から,わたしたちを守ってください。」と言う者が る。 [2.202] これらの者には,その行ったことに対して分けまえが ろう。本当にアッラーは精算に迅速で る。 [2.203] 定められた数日間,アッラーを念じなさい。アッラーを畏れる者の中,誰でも急ぐならば,2日目(に帰っ)ても罪にはならない。また留まっても罪ではない。アッラーを畏れなさい。 なたがたは必ず,かれの御許に集められることを知りなさい。 [2.204] 人びとの中には,この世の生活に関する言葉で, なたの目をくらませる者が る。そしてかれらは,自分の胸に抱くことの証人としてアッラーを呼ぶ。だがこのような人間こそ最も議論好きな敵で る。 [2.205] かれらは背を向けるやいなや,地上に悪を広めることにつとめ,収穫物や家蓄を荒し廻る。だがアッラーは邪悪を愛されない。 [2.206] かれらは「アッラーを畏れなさい。」と言われると,その高慢さのため(更に)罪に走る。かれらには地獄こそ適しい。だが何と悪い臥所で ろうか。 [2.207] また人びとの中には,アッラーの御喜びを願って,自分を売った者が る。アッラーは(御自分の)しもベに優しく られる。 [2.208] なたがた信仰する者よ,心を込めてイスラーム(平安の境)に入れ。悪魔の歩みを追ってはならない。本当にかれは, なたがたにとって公然の敵で る。 [2.209] 明証が下った後, なたがたがもし足を踏みはずすならば,アッラーは偉力ならぶ者なく,英明で られることを知りなさい。 [2.210] かれらは,アジラーが雲の天蓋の中に,天使たちを率いてかれらに臨まれ,その事を解決されるのを待つだけではないのか。アッラーに凡ての事(の決定)は,帰属するので る。 [2.211] イスラエルの子孫に問え。われが如何に多くの明証を,かれらに下したかを。アッラーの恩恵が下った後,これを改変する者が れば,本当にアッラーは懲罰に厳重で られる。 [2.212] 現世の生活は,不信心な者たちにとり魅惑的で る。そしてかれらは信仰する者たちを嘲り笑う。だが(主に対して自分の)義務を果たす者は,復活の日にかれらの上位に立つで ろう。アッラーは,御望みの者に限りなく与えられる。 [2.213] 人類は(もともと)一族で った。それでアリラーは,預言者たちを吉報と警告の伝達者として遺わされた。またかれらと共に真理による啓典を下し,それで,人びとの間に異論の る種々の事に就いて裁定させられる。こうしてかれらに明証が下っているにも拘らず,(啓典を)授けられた者たちは,かえって互いのために争ったので る。アッラーは,かれらが異論を唱える真理に就いて,信仰する者を特別の御許しで導かれる。本当にアッラーは,御心に適う者を正しい道に導かれる。 [2.214] それとも なたがたは,先に過ぎ去った者たちが出会ったような(試みが)まだ訪れない先に(至上の幸福の)園に入ろうと考えるのか。かれらは災難や困窮に見舞われ,(不安の中に)動揺させられて,使徒も,一緒の信者たちも,「アッラーの御助けは,何時(来る)だろう。」と叫んだ程で った。 ,本当にアッラーの御助けは近付いている。 [2.215] かれらは,如何に施すべきか, なたに問うで ろう。言ってやるがいい。「 なたがたが施してよいのは両親のため,近親,孤児,貧者と旅路に る者のためで る。本当にアッラーは なたがたの善行を,何でも深く知っておられる。」 [2.216] 戦いが なたがたに規定される。だが なたがたはそれを嫌う。自分たちのために善いことを, なたがたは嫌うかもしれない。また自分のために悪いことを,好むかもしれない。 なたがたは知らないが,アッラーは知っておられる。 [2.217] かれらは聖月中に戦争することに就いて, なたに問うで ろう。言ってやるがいい。「聖月中に戦うことは重大事で る。だがアッラーの道に近付くのを妨げ,かれを否定し,また聖なるマスジド〔アル・マスジド・ル・ハラーム〕を汚し,そこ(の聖域)に住む者を追放することは,アッラーの御目にはもっと重大事で る。迫害は,殺害より遙かに悪い。」かれらはもし出来るなら, なたがたを信仰から背かせるまで戦いを止めないで ろう。 なたがたの中で,もし信仰に背き,不信心者のままで死ぬ者が れば,このような者は,現世でも来世でも,その行いは徒となる。またこれらの者は,業火の住人で る。かれらは永遠にその中に住む。 [2.218] 本当に信仰する者,(迫害を避けて)移り住む者,そしてアッラーの道のために奮闘努力する者,これらの者は,アッラーの慈悲に浴するで ろう。アッラーは寛容にして慈悲深き方で られる。 [2.219] かれらは酒と,賭矢に就いて なたに問うで ろう。言ってやるがいい。「それらは大きな罪で るが,人間のために(多少の)益も る。だがその罪は,益よりも大で る。」またかれらは,何を施すべきかを, なたに問うで ろう。その時は,「何でも余分のものを。」と言ってやるがいい。このようにアッラーは,印を なたがたに明示される。恐らく なたがたは反省するで ろう, [2.220] 現世に就いてもまた来世に就いても。またかれらは孤児に関し, なたに問うで ろう。言ってやるがいい。「かれらのために,有利に取計らうのは善いことで る。もし,かれらと親しく交る時は, なたがたは兄弟で る。」アッラーは,善意の者と悪事をなす者を知っておられる。アッラーがおばしめしならば, なたがたをきっと困惑させられる。誠にアッラーは,偉力ならぶものなく英明で られる。 [2.221] 多神教の女とは,かの女が信者になるまでは結婚してはならない。仮令 なたがたが気に入っていても,多神教の女よりは信仰の る女奴隷が勝る。また多神教の男が信者になるまでは, なたがたの女子をかれらに嫁がせてはならない。仮令 なたがたの気に入っていても,多神教の男よりは信仰 る奴隷の方が勝っている。これらの者は,信者を業火に誘う。だがアッラーは寛容に罪を許され,楽園に呼び入れられる。また人びとに,かれの印を明示される。恐らくかれらは反省するで ろう。 [2.222] かれらは月経に就いて, なたに問うで ろう。言ってやるがいい。「それは不浄で る。だから月経時には,妻から遠ざかり,清まるまで近付いてはならない。それで清まった時には,アッラーが命じられるところに従って,かの女らに赴け。誠にアヅラーは,悔悟して不断に(かれに)帰る者を愛でられ,また純潔の者を愛される。」 [2.223] 妻は なたがたの耕地で る。だから意のままに耕地に赴け。だが自分の魂のために,(予め何か)善いことをしなさい。アッラーを畏れなさい。 なたがたは(来世で)かれに会うことを知りなさい。なお(これらの)吉報を信者たちに伝えなさい。 [2.224] なたがたは善行,アッラーを畏れて正しいことを行うこと,また人々の間を執りなすことなどに対してアッラーヘの誓いをロ実にしてはならない。アッラーは全聴にして全知で られる。 [2.225] アッラーは, なたがたの誓いの中,不用意な言葉を咎めようとはなされない。だが, なたがたの心の意図することを,咎められる。誠にアッラーは寛容にして大度の持主で られる。 [2.226] 妻と縁を絶つことを誓う者は,4ヶ月間待たねばならない。もし(離婚の意志を)ひるがえすならば,誠にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [2.227] またかれらが,もし離婚を堅く決心したならば,誠にアッラーは全聴にして全知で られる。 [2.228] 離婚された女は,独身のままで3度の月経を待たねばならない。またもしもかの女らが,アッラーと最後の日を信じるならば,アッラーが胎内に創られたものを,隠すのは合法ではない。(この場合)夫たちがもし和解を望み,その期間内にかの女らを復縁させるならば,一層正当で る。女は,公平な状態の下に,かれらに対して対等の 利をもつ。だが男は,女よりも一段上位で る。誠にアッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [2.229] 離婚(の申し渡し)は,2度まで許される。その後は公平な待遇で同居(復縁)させるか, るいは親切にして別れなさい。 なたがたはかの女に与えた,何ものも取り戻すことは出来ない。もっとも両人が,アッラーの定められた掟を守り得ないことを恐れる場合は別で る。もし なたがた両人が,アッラーの定められた掟を守り得ないことを恐れるならば,かの女がその(自由を得る)ために償い金を与えても,両人とも罪にはならない。これはアッラーの掟で る。それ故これに背いてはならない。凡そアッラーの掟を犯す者こそ不義の徒で る。 [2.230] もしかれが(3回目の)離婚(を申し渡)したならば,かの女が他の夫と結婚するまでは,これと再婚することは出来ない。だが,かれ(第2の夫)がかの女を離婚した後ならば,その場合両人は罪にならない。もしアッラーの掟を守っていけると思われるならば,再婚しても妨げない。これはアッラーの掟で る。かれは知識の る者たちに,これを説き明かされる。 [2.231] なたがたが妻を離婚して定められた期限が満了したならば,公平な待遇で同居させるか,または親切にして別れなさい。かの女を困らすために引きとめて,法を越えてはならない。そんなことをする者は,自分の魂を損う者で る。愚弄して,アッラーの御告げを戯れごとにしてはならない。 なたがたに対するアッラーの恩恵を念い,また なたがたに授けられた, なたがたに勧告する啓典と英知を念え。アッラーを畏れなさい。アッラーは凡てのことを知り尽くされていることを知れ。 [2.232] なたがたが妻を離別し,定められた期間が満了して双方の合意の下に,妥当に話がまとまったならば,かの女らの結婚を(前の)夫は妨げてはならない。これ(教え)は, なたがたの中アッラーと最後の日を信じる者への訓戒で る。それは なたがたにとって,最も清浄で り潔白で る。 なたがたは知らないが,アッラーは知っておられる。 [2.233] 母親は,乳児に満2年間授乳する。これは授乳を全うしようと望む者の期間で る。父親はかれらの食料や衣服の経費を,公正に負担しなければならない。しかし誰も,その能力以上の負担を強いられない。母親はその子のために不当に強いられることなく,父親もその子のために不当に強いられてはならない。また相続人もそれと同様で る。また両人が話し合いで合意の上,離乳を決めても,かれら両人に罪はない。また なたがたは乳児を乳母に託すよう決定しても,約束したものを公正に支給するならば, なたがたに罪はない。アッラーを畏れなさい。アッラーは, なたがたの行いを御存知で られることを知れ。 [2.234] もし なたがたの中死後に妻を残す者が れば,かの女らは独身のままで4ヶ月と10日間を待たなければならない。その期間が満了した時,かの女らが適切に,その身を処することに就いては, なたがたに罪はない。アッラーは なたがたの行うことを熟知しておられる。 [2.235] なたがたはそのような女に,直に結婚を申し込んでも,または(その想いを)自分の胸にしまっておいても罪はない。アッラーは なたがたが胸に秘めることを知っておられる。だが,公正な言葉で話す外,決してかの女と秘密に約束してはならない。また定められた期限が来るまでは,結婚の契りを固めてはならない。アッラーは, なたがたが心の中に抱くことを熟知しておられることを知れ。だからかれに留意しなさい。アッラーが(寛?)容にして慈悲深い方で られることを知れ。 [2.236] なたがたがかの女らに触れず,また贈与額も定めない中に,離別するのは罪ではない。だがかの女らに(マハル)の一部を与えなさい。富者はその分に応じ,貧者もその分に応じて公正に贈与をしなさい。(これは)正しい行いをする者の務めで る。 [2.237] なたがたがかの女らと離別する場合,まだかの女らには触れてはいないが,既にマハルを決めていた時は,約定した額の半分を与えなさい。かの女らが辞退するか,または結婚のきずなを握る者が辞退しない限り, なたがたは(それを)辞退するのが最も正義に近い。なお なたがたは,相互のよしみを忘れてはならない。アッラーは なたがたの行う凡てのことを御存知で られる。 [2.238] 各礼拝を,特に中間の礼拝を謹厳に守れ,敬(虎?)にアッラーの御前に立て。 [2.239] なたがたが,((故?)の)恐れ る時は,徒歩または騎乗のまま(略式の礼拝をしなさい)。だが安全になった時は,(完全な礼拝をして)アッラーを念じなさい。 なたがたが(もと)知らなかったことを,かれが教えられたように。 [2.240] なたがたの中(主に)召されて妻を残す者は,追い立てられることなく1年間扶養を受けるよう,妻たちのために遺言しなければならない。だがかの女らが出て行き合法的に行動することに対しては, なたがたに罪はない。アッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [2.241] 離婚された女に対しては,妥当な贈り物をしなければならない。これは主を畏れる者の負う務めで る。 [2.242] このようにアッラーは, なたがたにその印を説き明かされる。恐らく なたがたは悟るで ろう。 [2.243] なたは,自分の家から出て行った者たちを見なかったのか。かれらは死を恐れたためにそうしたが,その数は何千人に及んだ。アッラーはかれらに向かって「死ね。」と言われ,それから甦らせられた。誠にアッラーは人間への恩恵の主で られる。だが人びとの多くは感謝しない。 [2.244] アッラーの道のために戦え。アッラーは全聴にして全知で られることを知れ。 [2.245] アッラーによい貸付をする者は,誰で るのか。かれはそれを倍加され,また数倍にもなされるではないか。アッラーは,乏しくもまた豊かにも自由自在に与えられる。 なたがたはかれの御許に帰されるので る。 [2.246] なたはムーサーの後の,イスラエルの子孫の長老たちに就いて知らなかったのか。かれらは,自分の預言者に向かって言った。「わたしたちのために,一人の王を立てなさい。そうすれば,わたしたちはアッラーの道のために,戦うで ろう。」そこでかれは,「 なたがたに戦いが命じられても,戦わないのではないか。」と言った。かれらは(答えて)「わたしたちはどうして,アッラーの道のために戦わずにいられようか,自分の家を追われ,子供からも離れているのに。」と言った。ところが戦いがかれらに命じられると,かれらの中の少数の者を除き背き去った。アッラーは不義を行う者を熟知しておられる。 [2.247] 預言者はかれらに,「誠にアッラーは,タールートを なたがたの上に,王として任命された。」と言った。かれらは言った。「かれがどうして,わたしたちの王になれようか。わたしたちこそ,かれよりも王に相応しい。またかれは富にも恵まれていない。」かれ(預言者)は言った。「アッラーは, なたがたの上にかれを選び,かれの知識と体力を強められた。アッラーは御心に適う者に,王 を授けられる。アッラーは厚施にして全知で られる。」 [2.248] 預言者はかれらに言った。「かれの王 の印は, なたがたに来る の(ほ?) る。天使たちがその中に,主からの平安と,ムーサーの一族とハールーンの一族の遺品を入れてやって来る。 なたがたがもし(真の)信者ならば,その中に なたがたへの印が る。」 [2.249] タールートが軍を率いて出征する時,かれは言った。「本当にアッラーは,川で なたがたを試みられる。誰でも川の水を飲む者は,わが民ではない。だがそれを味わおうとしない者は,きっとわが民で る。只手のひらで,一すくいするだけは別だ。」だが少数の者の外,かれらはそれを飲んだ。かれ(タールート)およびかれと信仰を共にする者が渡った時,かれらは,「わたしたちは今日ジャールート(ゴリアテ)とその軍勢に敵対する力はない。」と言った。だがアッラーに会うことを自覚する者たちは言った。「アッラーの御許しのもとに,幾度か少い兵力で大軍にうち勝ったではないか。アッラーは耐え忍ぶ者と共にいられる。」 [2.250] それからかれらは進んで,ジャールートとその軍勢に見えんとする時,(祈って)言った。「主よ,わたしたちに不屈の精神を注ぎ込んで下さい。わたしたちの足場を固めて,不信心の民に対し,わたしたちを御助け下さい。」 [2.251] 果たしてかれら(タールートの軍勢)は,アッラーの許しのもとにかれらを打ち破り,ダーウードはジャ―ルートを殺し,アッラーは,王 と英知をかれ(ダーウード)に授け,かれのおばしめしに就いて教えられた。アッラーが人間を,互いに抑制し合うように仕向けられなかったならば,大地はきっと腐敗したことで ろう。だがアッラーは,凡てのものに恵みをくださる。 [2.252] これはアッラーの宣託で,われは真理を なたに読み聞かせる。誠に なたは,遣わされた者の一人で る。 [2.253] われは,これらの使徒の る者を外の者より以上に遇した。かれらの中で る者には,アッラーが親しく御言葉をかけられるし,また る者は位階を高められた。またわれは,マルヤムの子イーサーに明証を授け,且つ聖霊によってかれを強めた。もしアッラーのおばしめしがなかったなら,かれらの後継者たちは,明証が下った後互いに争うことはなかったで ろう。だがかれらは相違した。 る者は信じ,また る者は信仰を拒否した。アッラーの御心なら,かれらは争わなかったので る。だがアッラーは,おばしめしのことを行われた。 [2.254] なたがた信仰する者よ,われが なたがたに授けた糧を取引もなく友情もなく,執り成しもない日の来る前に(施しに)使え。信仰を拒む者は,不義を行う者で る。 [2.255] アッラー,かれの外に神はなく,永生に自存される御方。仮眠も熟睡も,かれをとらえることは出来ない。天に り地に る凡てのものは,かれの有で る。かれの許しなくして,誰がかれの御許で執り成すことが出来ようか。かれは(人びとの),以前のことも以後のことをも知っておられる。かれの御意に適ったことの外,かれらはかれの御知識に就いて,何も会得するところはないので る。かれの玉座は,凡ての天と地を覆って広がり,この2つを守って,疲れも覚えられない。かれは至高にして至大で られる。 [2.256] 宗教には強制が ってはならない。正に正しい道は迷誤から明らかに(分別)されている。それで邪神を退けてアッラーを信仰する者は,決して壊れることのない,堅固な取っ手を握った者で る。アッラーは全聴にして全知で られる。 [2.257] アッラーは信仰する者の守護者で,暗黒の深みから,かれらを光明の中に導かれる。信仰しない者は,邪神〔ターグート〕がその守護者で,かれらを光明から暗黒の深みに導く。かれらは業火の住人で る。永遠にその中に住むで ろう。 [2.258] アッラーがかれに王 を授けられたことから,(高慢になって)主に就いてイブラーヒームと論議した者を, なたは知らなかったのか。イブラーヒームが,「わたしの主は,生を授けまた死を賜う方だ。」と言った時,かれは「わたしも,生を授けまた死を与える。」と言った。イブラーヒームは言った。「アッラーは,太陽を東から昇らせられる。それで なたは,それを西から昇らせなさい。」そこでかの不信者は当惑してしまった。アッラーは不義を行う民を御導きになられない。 [2.259] また,根底から壊滅してなくなった町を通り過ぎた者のようにかれは言うので った。「アッラーは,どのように死に絶えたこの町を甦らされるのだろうか。」ところがアッラーは,百年の間かれを死なせ,それから甦らせた。そして,「 なたはどれくらい滞在したのか。」と言われた。かれは(答えて)申し上げた。「わたしは1日か半日過ごしました。」かれは言われた。「いや, なたは百年滞在したのだ。だが なたの食べ物と飲み物を見なさい。それはまだ年を経ていない。また なたのロパを見なさい。われは,それを人びとへの一つの印としよう。なおその骨を見なさい。われがどうそれらを起こし,それから肉を着せるかを。」それが明示された時かれは,「アッラーが凡てのことに全能で られることが分りました。」と言った。 [2.260] イブラーヒームが、「主よ, なたは死者をどう甦らせられるのかわたしに見せて下さい。」と言った時(のことを思え)。主は言われた。「 なたは信じないのか。」かれは申し上げた「いや,只わたしの心を安らげたいので ります。」かれは言われた。「4羽の鳥をとって,それを慣らし,それからかれらの一部をそれぞれの丘の上に置いて,それを呼べ,かれらは急いで なたの許に来るで ろう。それで なたは,アッラーが偉力ならびなく英明で られることが分るで ろう。」 [2.261] アッラーの道のために自分の所有するものを施す者を例えてみれば,ちょうど1粒が7穂を付け,1穂に百粒を付けるのと同じで る。アッラーは御心に適う者に,倍加してくださる。アッラーは厚施にして全知で られる。 [2.262] アッラーの道のために,自分の財産を施し,その後かれらの施した相手に負担侮辱の念を起こさせず,また損わない者,これらの者に対する報奨は,主の御許に る。かれらには,恐れもなく憂いもないで ろう。 [2.263] 親切な言葉と寛容とは,侮辱を伴う施しものに優る。アッラーは富有にして慈悲深く られる。 [2.264] 信仰する者よ, なたがたは人びとに見せびらかすため,持物を施す者のように,負担侮辱を感じさせて,自分の施しを無益にしてはならない。またアッラーも,最後の(審判の)日も信じない者のように。かれらを えてみればちょうど,上を被った滑らかな岩のようなもので,大雨が降れば裸になってしまう。かれらはその働いて得たものから,何の得るところもないで ろう。アッラーは不信心の者たちを御導きになられない。 [2.265] アッラーの御喜びを求め,また自分の魂を強めるために,その所有するものを施す者たちを えてみよう。かれらは丘の上に る果樹園のように,大雨が注げばその収穫は倍加し,また大雨がなくても,少しの湿り(で足りる)。アッラーは なたがたの行うことを御存知で られる。 [2.266] なたがたの中,ナツメヤシやブドウの園を持ち,川が下を流れ,そこに凡ての果実が っても,自分は既に年老い,その子はまだ幼弱でおまけに旋風が猛火を伴ってきて,(全部)焼き払うようなことを望む者が ろうか。このようにアッラーは, なたがたに印を説き明かされる。恐らく なたがたは反省するで ろう。 [2.267] 信仰する者よ。 なたがたの働いて得たよいものと,われが,大地から なたがたのために生産したものを借しまず施せ。悪いものを図って,施してはならない。目をつむらずには, なた(自身)さえ取れないようなものを。アッラーは満ち足りておられる方,讃美されるべき方で られることを知りなさい。 [2.268] 悪魔は貧窮をもって なたがたを脅し,また恥じ知らずの行いを命じる。だがアッラーは寛容と恩恵を なたがたに約束されておられる。アッラーは厚施にして全知で られる。 [2.269] かれは御心に適う者に,英知を授けられる。英知を授けられた者は,本当に多分の良いものを授けられた者で る。だが思慮 る者の外は,誰も反省しない。 [2.270] なたがたが,どんな施し物をしようとも,またどんな誓いを果たそうとも,アッラーは本当に凡てを知っておられる。凡そ不義を行う者を助ける者はない。 [2.271] なたがたは施しを, らわにしても結構だが,人目を避けて貧者に与えれば更によい。それは なたがたの罪悪(の汚)の一部を,払い清めるで ろう。アッラーは なたがたの行うことを熟知されておられる。 [2.272] かれらを(正道に)導くことは, なた(ムハンマド)の責任ではない。アッラーは,御心に適う者を導かれる。 なたがたが施す良いものは,みな なたがた自身のためで る。 なたがたは,アッラーの御顔(御喜び)を願う外には施さない。施した良いものは,完全に なたがたに返されよう。 なたがたは不当に遇せられることはないので る。 [2.273] ( なたがたの良い施しは)アッラーの道のために,心をいためながらも,大地を闊歩出来ない困窮者のため(のもので る)。かれらは控え目で るから,知らない者は金持で ると考える。 なたがたはその様子から察しなければならない。かれらはしつこく人びとに請わないので る。 なたがたがよいものを施せば,アッラーは必ずそれを熟知されておられる。 [2.274] 自分の財を,夜となく昼となく,人日を避けて,また らわに施す者は,主の御許から報奨が下される。かれらには恐れもなく憂いもない。 [2.275] 利息を貪る者は,悪魔にとりつかれて倒れたものがするような起き方しか出来ないで ろう。それはかれらが「商売は利息をとるようなものだ。」と言うからで る。しかしアッラーは,商売を許し,利息(高利)を禁じておられる。それで主から訓戒が下った後,止める者は,過去のことは許されよう。かれのことは,アッラー(の御手の中)に る。だが(その非を)繰り返す者は,業火の住人で,かれらは永遠にその中に住むので る。 [2.276] アッラーは,利息(への恩恵)を消滅し,施し〔サダカ〕には(恩恵を)増加して下される。アッラーは忘恩な罪深い者を愛されない。 [2.277] 本当に信仰して善行に励み,礼拝の務めを守り,定めの喜捨をなす者は,主の報奨を与えられ,恐れもなく憂いもない。 [2.278] なたがた信仰する者よ,(真の)信者ならばアッラーを畏れ,利息の残額を 消しにしなさい。 [2.279] もし なたがたがそれを(放棄) しないならば,アッラーとその使徒から,戦いが宣告されよう。だが なたがたが悔い改めるならば, なたがたの元金は収得出来る。(人びとを)不当に扱わなければ, なたがたも不当に扱われない。 [2.280] また債務者がもし窮境に るならば,そのめどのつくまで待て。もし なたがたが分っているならば,( 消しにして)喜捨することが なたがたのために最もよい。 [2.281] なたがたは,アッラーに帰される日のために(かれを)畏れなさい。その時,各人が稼いだ分に対し清算され,誰も不当に扱われることはないで ろう。 [2.282] なたがた信仰する者よ, なたがたが期間を定めて貸借する時は,それを記録にとどめなさい。 なたがたのことがらを公正な記録者に記録させる。記録者は,アッラーが教えられたように記録し,書くのを拒むことは出来ない。それでかれに記録させなさい。債務者にロ述させなさい。かれの主アッラーを畏れ,少しもそれを少なく言ってはならない。もし債務者が,精神的に欠けるか幼弱者で り,または自らロ述できない場合は,後見人に公正にロ述させなさい。 なたがたの仲間から,2名の証人をたてなさい。2名の男がいない場合は,証人として なたがたが認めた,1名の男と2名の女をたてる。もし女の1人が間違っても,他の女がかの女を正すことが出来よう。証人は(証言のために)呼ばれた時,拒むことは出来ない。事の大小に拘らず,期限を定めた(取り決めは)記録することを軽視してはならない。それは,アッラーの御目には更に正しく,また正確な証拠となり,疑いを避けるために最も妥当で る。只し なたがたの間で受け渡される,直接の取引の場合は別で る。それは記録にとどめなくても, なたがたに罪はない。だが なたがたの取引にさいしては,証人を立てなさい。そして記録者にも,証人にも迷惑をかけてはならない。もし(迷惑がかかることを)すれば,本当にそれは なたがたの罪で る。だからアッラーを畏れなさい。アッラーは, なたがたを教えられた方で る。アジラーは凡てのことを熟知されておられる。 [2.283] なたがたが旅行中で記録者を求め得ない時,担保を(提供させて)手に入れて置きなさい。だが なたがたが互いに信用している時,信用された者には託されたことを(忠実に)果たさせ,かれの主アッラーを畏れさせなさい。証言を隠してはならない。それを隠す者は,心を罪で汚すもので る。アッラーは, なたがたの行うことを熟知されておられる。 [2.284] 天に り地に る,凡てのものはアッラーの有で る。 なたがた自身の中に るものを,現わしてもまた隠しても,アッラーはそれと なたがたを清算しておられる。アッラーは,おぼしめしの者を赦し,またおばしめしの者を罰される。アッラーは凡てのことに全能で られる。 [2.285] 使徒は,主から下されたものを信じる,信者たちもまた同じで る。(かれらは)皆,アッラーと天使たち,諸啓典と使徒たちを信じる。わたしたちは,使徒たちの誰にも差別をつけない(と言う)。また,かれらは(祈って)言う。「わたしたちは,(教えを)聞き,服従します。主よ, なたの御赦しを願います。(わたしたちの)帰り所は なたの御許で ります。」 [2.286] アッラーは誰にも,その能力以上のものを負わせられない。(人びとは)自分の稼いだもので(自分を)益し,その稼いだもので(自分を)損う。「主よ,わたしたちがもし忘れたり,過ちを犯すことが っても,咎めないで下さい。主よ,わたしたち以前の者に負わされたような重荷を,わたしたちに負わせないで下さい。主よ,わたしたちの力でかなわないものを,担わせないで下さい。わたしたちの罪障を消滅なされ,わたしたちを赦し,わたしたちに慈悲を御くだし下さい。 なたこそわたしたちの愛護者で られます。不信心の徒に対し,わたしたちを御助け下さい。」 @イムラーン家章 〔アーリ・イムラーン〕 [3.1] アリフ・ラーム・ミーム, [3.2] アッラー,かれの外に神はなく,永生し自存される御方で られる。 [3.3] かれは真理をもって, なたに啓典を啓示され,その以前に ったものの確証とし,また(先に)律法と福音を下され, [3.4] この前にも人びとを導き,(今)また(正邪の)識別を御下しになる。本当にアッラーの印を偽りで るとする者には,烈しい懲罰が ろう。アッラーは偉力ならびなき応報の主で られる。 [3.5] 本当に地においても天に っても,アッラーに隠す何ものもない。 [3.6] かれこそは,御心のままに なたがたを胎内に形造られる方で る。かれの外に神はなく,偉力ならびなき英明な方で られる。 [3.7] かれこそは,この啓典を なたに下される方で,その中の( る)節は明解で,それらは啓典の根幹で り,他(の節)は いまいで る。そこで心の邪な者は, いまいな部分にとらわれ,(その隠された意味の)欠陥を求めて,それに勝手な解釈を加えようとする。だがアッラーの外には,その(真の意味)を知るものはない。それで知識の基礎が堅固な者は言う。「わたしたちはこれ(クルアーン)を信じる。これは凡て主から(賜わったもの)で る。」だが思慮 る者の外は,反省しない。 [3.8] (かれらは祈って言う。)「主よ,わたしたちを導かれた後,わたしたちの心をそらさないで下さい。 なたの御許から,わたしたちに御慈悲を与えて下さい。本当に なたこそ,限りなく与えられる御方で られます。」 [3.9] 「主よ,本当に なたは疑いの余地のない(最後の審判の)日に,人びとを集められる方で られます。アッラーは約束をたがえられることは りません。」 [3.10] 本当に(その日),不信者たちの財産も,その子女も,アッラーには何の役にも立たないで ろう。かれらは業火の薪となろう, [3.11] ちょうどフィルアウンの一族や,かれら以前の者がよい例で,かれらはわが印を拒否した。その罪のために,アッラーはかれらを捕えられた。アッラーは懲罰に厳重で られる。 [3.12] 信仰を拒否する者に言ってやるがいい。「 なたがたは打ち負かされて,地獄に追い集められよう。何と悪い臥床で ることよ。」 [3.13] 両軍が遭遇した時,はっきりと なたに印が った。一つはアッラーの道のために合戦する軍勢,外は不信心な者で った。かれら(不信者)の眼には,(ムスリム軍勢が)2倍に見えた。アッラーは御心に適う者を,かれの救護で擁護される。誠にその中には,炯限な者への教訓が る。 [3.14] 様々な欲望の追求は,人間の目には美しく見える。婦女,息子,莫大な金銀財宝,(血統の正しい)焼印を押した馬,家畜や田畑。これらは,現世の生活の楽しみで る。だがアッラーの御側こそは,最高の安息所で る。 [3.15] 言ってやるがいい。(ムハンマドよ)。「わたしはこれらよりも善いものを, なたがたに告げようか。アジラーを畏れる者たちには,主の御許に楽園が り,川が下を流れている。かれらはその中に永遠に住み,純潔な配偶を与えられ,アッラーの御満悦を被るので る。アッラーはしもべたちを御存知で られる。」 [3.16] 「主よ,わたしたちは本当に信じます。それで たしたちの罪を赦し,火(の責め苦)の懲罰から救って下さい。」と(祈って)言う。 [3.17] よく耐え忍び,誠実で,敬(虎?)に奉仕して,(道のために賜物を)施し,また暁に(罪の)赦しを祈る者たちで る。 [3.18] アッラーはかれの外に神がないことを立証なされた。天使たちも正義を守る知識を授った者もまた(それを証言する)。偉力ならびなく英明なかれの外に,神はないので る。 [3.19] 本当にアッラーの御許の教えは,イスラーム(主の意志に服従,帰依すること)で る。啓典を授けられた人びとが,知識が下った後に相争うのは,只かれらの間の妬みからで る。アッラーの印を拒否する者が れば,アッラーは本当に清算に迅速で られる。 [3.20] だからもしかれらが, なたと論争するならば言いなさい。「わたしもわたしに従う者も,真心こめてアッラーに服従,帰依し仕えます。」また啓典を授っている人びとと無知の者たちに言いなさい。「 なたがたは服従,帰依したのか。」もし服従,帰依すれば,たしかに正しく導かれ,仮令かれらが背き去るにしても, なたの務めは,只(啓示を)かれらに伝えるだけで る。本当にアッラーはしもべたちを(漏れなく)御存知で られる。 [3.21] アッラーの印を信じないで,正義を無視して預言者たちを殺害した者,また公正を勧告する人びとを殺した者には,痛ましい懲罰が ることを告げなさい。 [3.22] このような者たちの行いは,現世でも来世でも虚しく,かれらには援助者もない。 [3.23] なたは啓典の一部を与えられていた者たちが,かれらの間の裁判を,アッラーの啓典(タウラート)に頼るようにと,呼びかけられるのを見なかったのか。だがかれらの一部は背き去った,かれらは転落者で る。 [3.24] これは,かれらが「わたしたちが業火に触れたとしても何日かの間に過ぎないだろう。」と言うためで,かれらはその教えに就き,自分の樫造したものに欺かれて正しい教えから迷い出ているためで る。 [3.25] 疑いの余地のないその日,われがかれらを集める時には,どのように(かれらはなるだろう)。各人は,自分の稼いだことに対し(十分に)報いられ,不当に扱われないので る。 [3.26] (祈って)言え。「おおアッラー,王 の主。 なたは御望みの者に王 を授け,御望みの者から王 を取り上げられる。また御望みの者を高貴になされ,御望みの者を低くなされる。(凡ての)善いことは, なたの御手に る。 なたは凡てのことに全能で られる。 [3.27] なたは夜を昼の中に入らせ,昼を夜の中に入らせられる。また なたは,死から生を(?)し,生から死を(?)せられる。 なたは御心に適う者に限りなく御恵みを与えられる。」 [3.28] 信者たちは,信者を差し置いて不信心な者を親密な友としてはならない。これを えてする者は,アッラーから(の助け)は全くないで ろう。だがかれらが(不信者)から(の危害を)恐れて,その身を守る場合は別で る。アッラーは御自身を(のみ念じるよう) なたがたに論される。本当にアッラーの御許に,(最後の)帰り所は る。 [3.29] 言ってやるがいい。「 なたがたが胸の中に ることを,隠してもまた現わしても,アッラーはそれを知っておられる。かれは天に りまた地に る一切を知っておられる。アッラーは凡てのことに全能で られる。」 [3.30] 凡ての人が,それぞれ行った善事と,その行なった悪事とを,まの たりに見る日。かれらはその日と,その(行った悪事との)間に,遠い隔たりが ることを望むで ろう。アッラーは, なたがたにしたしく戒められる。アッラーはしもべたちに慈悲深く られる。 [3.31] 言ってやるがいい。「 なたがたがもしアッターを敬愛するならば,わたしに従え。そうすればアッラーも なたがたを愛でられ, なたがたの罪を赦される。アッラーは寛容にして慈悲深く られる。」 [3.32] 言ってやるがいい。「アッラーと使徒に従いなさい。」だがかれらがもし背き去るならば,誠にアッラーは信仰を拒否する者たちを御好みになられない。 [3.33] 本当にアッラーは,アーダムとヌーフ,そしてイブラーヒームー族の者とイムラーンー族の者を,諸衆の上に御選びになられた。 [3.34] かれらは,一系の子々孫々で る。アッラーは全聴にして全知で られる。 [3.35] イムラーンの妻がこう(祈って)言った時を思え,「主よ,わたしは,この胎内に宿ったものを, なたに奉仕のために捧げます。どうかわたしからそれを御受け入れ下さい。本当に なたは全聴にして全知で られます。」 [3.36] それから出産の時になって,かの女は(祈って)言った。「主よ,わたしは女児を生みました。」アッラーは,かの女が生んだ者を御存知で られる。男児は女児と同じではない。「わたしはかの女をマルヤムと名付けました。 なたに御願いします,どうかかの女とその子孫の者を)呪うべき悪霊から御守り下さい。」 [3.37] それで主は,恵み深くかの女を嘉納され,かの女を純潔に美しく成長させ,ザカリーヤーにかの女の養育をさせられた。ザカリーヤ一が,かの女を見舞って聖所に入る度に,かの女の前に,食物が るのを見た。かれは言った。「マルヤムよ,どうして なたにこれが(来たのか)。」かの女は(答えて)言った。「これはアッラーの御許から(与えられました)。」本当にアッラーは御自分の御心に適う者に限りなく与えられる。 [3.38] そこでザカリーヤーは,主に祈って言った。「主よ, なたの御許から,無垢の後継ぎを たしに御授け下さい。本当に なたは祈りを御聞き届け下さいます。」 [3.39] それからかれがなお聖所で礼拝に立っていた時,天使がかれに呼びかけた。「アッラーからヤヒヤーの音報を なたに授ける。その子はアッラーの御言葉の実証者となり,尊貴,純潔で正しい人々の事の預言者となろう。」 [3.40] かれは言った。「主よ,どうしてわたしに男の子が り得ましょう。わたしはもう老齢になってしまい,妻は不妊で りますのに。」かれ(天使)は言った。「このように,アッラーは御望みのことを行われる。」 [3.41] そこでかれ(ザカリーヤー)は言った。「主よ,わたしに印を御示し下さい。」かれ(天使)は言った。「 なたは3日の間人間と話すことが出来ず,身振だけで意志を通じさせることになろう。これが なたに与えられる印で る。だから多く なたの主を念し,朝にタべに讃えなさい。」 [3.42] 天使たちがこう言った時を思い起せ。「マルヤムよ,誠にアッラーは なたを選んで なたを清め,万有の女人を越えて御選びになられた。」 [3.43] 「マルヤムよ, なたの主に崇敬の誠を棒げてサジダしなさい。ルクーウ(立礼)するものと一緒にルクーウしなさい。」 [3.44] これは幽玄界の消息の一部で り,われはこれを なたに啓示する。かれらが(篆?)矢を投げて誰がマルヤムを養育すべきかを決めた時, なたはかれらの中にいなかった。またかれらが相争った時も, なたはかれらと一緒ではなかった。 [3.45] また天使たちがこう言った時を思え。「マルヤムよ,本当にアッラーは直接ご自身の御言葉で, なたに吉報を伝えられる。マルヤムの子,その名はマスィーフ・イーサー,かれは現世でも来世でも高い栄誉を得,また(アッラーの)側近の一人で ろう。 [3.46] かれは揺り籠の中でも,また成入してからも人びとに語り,正しい者の一人で る。」 [3.47] かの女は言った。「主よ,誰もわたしに触れたことは りません。どうして たしに子が出来ましょうか。」かれ(天使)は言った。「このように,アッラーは御望みのものを御創りになられる。かれが一事を決められ,『有れ。』と仰せになれば即ち有るので る。」 [3.48] 主は啓典と英知と律法と福音とをかれに教えられ, [3.49] そしてかれを,イスラエルの子孫への使徒とされた。(イーサーは言った。)「わたしは, なたがたの主から,印を(西?)したので る。わたしは なたがたのために,泥で鳥の形を造り,それに息を吹き込めば,アッラーの御許しによりそれは鳥になる。またアッラーの御許しによって,生れ付きの盲人や,願患者を治し,また死者を生き返らせる。またわたしは, なたがたが何を食べ,何を家に蓄えているかを告げよう。もし なたがたが(真の)信者なら,その中に なたがたへの印が る。 [3.50] わたしはまた,わたしより以前に下された律法を実証し,また なたがたに禁じられていたことの一部を解禁するために, なたがたの主からの印を(西?)したので る。だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 [3.51] 本当にわたしの主はアッラーで り,また なたがたの主で られる。だからかれに仕えなさい。これこそは,正しい道で る。」 [3.52] イーサーは,かれらが信じないのを察知して,言った。「アッラー (の道)のために,わたしを助ける者は誰か。」弟子たちは言った。「わたしたちは,アッラー(の道)の援助者です。わたしたちはアッラーを信じます。わたしたちがムスリムで ることの証人となって下さい。 [3.53] 主よ,わたしたちは, なたが下されたものを信じ, なたの使徒に従います。それで たしたちを証人たちと一緒に,書きとめて下さい。」 [3.54] かれら(不信者)は策謀したが,アッラーも策謀なされた。だが最も優れた策謀者は,アッラーで られる。 [3.55] アッラーがこう仰せられた時を思い起せ。「イーサ―よ,われは なたを召し,われのもとに げて,不信心者(の虚偽)から清めるで ろう。またわれは, なたに追従する者を,審判の日まで,不信心の者たちの上位におくで ろう。それから なたがたは(皆)われの許に帰り, なたがたが争っていたことに就いて,われは裁決を下すで ろう。 [3.56] その時われは,現世においても来世でも不信心な者たちに厳しい懲罰を与えよう。(誰一人)かれらを助ける者もない。」 [3.57] 主は信仰して善行に動む者を(十分に)報奨される。だがアッラーは,不義を行う者を御好みにならない。 [3.58] 「これはわれが なたに読み聞かせる印で り,また英知に満ちた教訓で る。」 [3.59] イーサーはアッラーの御許では,丁度アーダムと同じで る。かれが泥でかれ(アーダム)を創られ,それに「有れ。」と仰せになるとかれは(人間として)存在した。 [3.60] 真理は なたの主から(来る)。だから懐疑の徒の仲間となってはならない。 [3.61] (イーサーに関する)真実の知識が なたに下された後,もしかれに就いて なたと議論する者が れば,言ってやるがいい。「さ ,わたしたちの子孫と なたがたの子孫,わたしたちの妻たちと なたがたの妻たち,わたしたちと なたがたを一緒に呼んで,アッラーの御怒りが嘘付き者の上に下るように祈ろう。」 [3.62] 誠にこれは,真実な物語で る。アッラーの外に神はない。本当にアッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [3.63] だがかれらがもし,背き去るならば,アッラーは悪を行う者を熟知される。 [3.64] 言ってやるがいい。「啓典の民よ,わたしたちと なたがたとの間の共通のことば(の下)に来なさい。わたしたちはアッラーにだけ仕え,何ものをもかれに列しない。またわたしたちはアッラーを差し置いて,外のものを主として崇ない。」それでもし,かれらが背き去るならば,言ってやるがいい。「わたしたちはムスリムで ることを証言する。」 [3.65] 啓典の民よ,何故 なたがたは,イブラーヒームのことで論争するのか。律法と福音とは,かれ以後に下されたのではないか。 なたがたは理解しないのか。 [3.66] 本当に なたがたは,(いくらか)知識の ることに就いて(さえ)論争に陥るのに,どうして なたがたは,知識のないことに就いて論争するのか。アッラーは知っておられるが, なたがたは(何も)知らない。 [3.67] イブラーヒームはユダヤ教徒でもキリスト教徒でもなかった。しかしかれは純正なムスリムで り,多神教徒の仲間ではなかったので る。 [3.68] 本当にイブラーヒームに最も近い人びとは,かれの追従者とこの預言者(ムハンマド),またこの教えを信奉する者たちで る。アッラーこそは,信者たちを愛護される御方で られる。 [3.69] 啓典の民の一派は, なたがたを迷わせようと望んでいる。だがかれらは自分自身を迷わすだけで,自らはそれに気付かない。 [3.70] 啓典の民よ,何故アッラーの印を拒否するのか, なたがたは(自ら)その証人ではないか。 [3.71] 啓典の民よ, なたがたは何故虚偽で真理を覆い,(悪いことと)知りながら真理を隠すのか。 [3.72] 啓典の民の一派は言う。「一日の始めには信者ムスリムたちに下されたものを信じて,(その日の)終りには拒否するがいい。恐らくかれら(ムスリムになった者)は,(イスラームを捨てて,わたしたちの方に)戻って来るで ろう。 [3.73] ただし(本心では) なたがたの教えに従う者の外は,信じてはならない。」言ってやるがいい。「本当の導きは,アッラーの御導きで る。 なたがたに与えられたものと同じものを外の者が与えられ,かれらが なたがたと主の御前で論争する(ことを恐れる)のか。」言ってやるがいい。「凡ての賜物は,アッラーの御手に り。かれは御心に適う者にそれを授ける。アッラーは厚施にして全知で られる。 [3.74] かれは御心に適う者を,引き立て慈悲を御与えになる。アッラーは,偉大な施恩の主で られる。」 [3.75] 啓典の民の中には, なたが千金を託してもこれを返す者も れば, なたが不断に催促しない限り,一枚の銀貨を託しても返さない者も る。それはかれらが「無知の者たちに就いては,わたしたちに責めはない。」と言うためで る。かれらは故意に,アッラーに虚偽を語るもので る。 [3.76] いや本当にアッラーは,自分の約束を全うし,自分の義務を果たす者を愛でられる。 [3.77] アッラーの約束と,自分の誓いとを売って僅かな利益を購う者は,来世において得分はないで ろう。復活の日には,アッラーはかれらに御言葉も与えず,また顧みられず,清められることもない。かれらは痛ましい懲罰を受けるで ろう。 [3.78] かれらの中には,自分の舌で啓典をゆがめ,啓典にないことを啓典の一部で るかのように, なたがたに思わせようとする一派が る。またかれらは,アッラーの御許からではないものを,「それはアッラーから来たものだ。」と言う。かれらは故意にアッラーに就いて虚偽を語る者で る。 [3.79] 啓典と英知と預言者としての天分をアッラーからいただいた一人の人間で りながら,後になって人びとに向い,「 なたがたはアッラーの外に,わたしを崇拝しなさい。」とは言えない。むしろ「 なたがたは,主の忠実なしもベとなりなさい。 なたがたは啓典を教えられているので る。それを誠実に学びなさい。」と(言うべきで る)。 [3.80] かれは天使や預言者たちを主としなさい,と命じることも出来ない。 なたがたがムスリムになった後,かれがどうして,不信心を なたがたに命じることが出来ようか。 [3.81] アッラーが預言者たちと約束された時を思え。(かれは仰せられた)。「われは啓典と英知とを なたがたに授ける。その後で, なたがたが持つ(啓典)を実証するため,一人の使徒が なたがたのところに来るで ろう。(その時) なたがたはかれを信じ,かれを助けなさい。」かれは仰せられた。「 なたがたはこれを承知するか。このことについて,われと固い約束をするか」かれらは申し上げた,「承知しました」「それなら なたがたは証言しなさい。われも なたがたと共に立証しよう。」と仰せられた。 [3.82] その後で,背いたならば,それらの者こそ背信者で る。 [3.83] アッラーの宗教の外に,他(の宗教)を求めるというのか,天と地に るものは,好むと好まざるとを問わず,只かれに服従,帰依し,かれ(の許)に帰されるので る。 [3.84] 言え,「わたしたちはアッラーを信じ,わたしたちに下されたものを信じ,またイブラーヒーム,イスマーイール,イスハーク,ヤアコーブおよび諸支挨に下されたものを信じ,またムーサーとイーサーと(その他の)預言者たちに主から授かったものを信じます。わたしたちはかれら(預言者たち)の間に,どんな差別もしません。わたしたちは,只かれに服従,帰依します。」 [3.85] イスラーム以外の教えを追求する者は,決して受け入れられない。また来世においては,これらの者は失敗者の類で る。 [3.86] アッラーはどうしてこれらの者を導かれようか,一度信仰を受け入れて後,不信心になる仲間,また使徒が真実で ることを証言し,明証がかれらに来た後,不信心になる仲間を。本当にアッラーは,不義の民を御導きにならない。 [3.87] かれらへの報酬は,アッラーと天使たち,そして人びとが一斉にかれらの上に注ぐ呪で り, [3.88] かれらは永遠にその中に住むで ろう。その懲罰は軽減されないし,また猶予されない。 [3.89] だが後に悔い改めて,身を修める者は別で る。本当にアッラーは,寛容にして慈悲深く られる。 [3.90] だが一度信仰した後不信心になり,不信心を増長した者は,悔悟しても決して受け入れられないで ろう。かれらは迷い去った者で る。 [3.91] 信仰を拒否する不信者として死ぬ者は,仮令大地に満ちる程の黄金でその罪を償おうとしても,決して受け入れられない。これらの者には痛ましい懲罰が り,助ける者もな [3.92] なたがたは愛するものを(施しに)使わない限り,信仰を全うし得ないで ろう。 なたがたが(施しに)使うどんなものでも,アッラ―は必ず御存知で る。 [3.93] 律法が下される以前は,イスラエルの子孫が自ら禁じていたものの外,一切の食物はイスラエルの子孫に合法で った。(かれらに)言ってやるがいい。「もし なたがたが真実なら,律法をもってきてそれを読誦しなさい。」 [3.94] その後においてもアッラーに関し虚偽を述べる者は,不義を行う者で る。 [3.95] 言ってやるがいい。「アッラーは真実を語られる。だから純正なイブラーヒームの教えに従いなさい。かれは,多神教徒の仲間ではなかった。」 [3.96] 本当に人々のために最初に建立された家は,バッカのそれで,それは生けるもの凡てへの祝福で り導きで る。 [3.97] その中には,明白な印が り,イブラーヒームが礼拝に立った場所が る。また誰でもその中に入る者は,平安が与えられる。この家への巡礼は,そこに赴ける人びとに課せられたアッラーヘの義務で る。背信者が っても,まことにアッラーは万有に(超越され)完全に自足されておられる方で る。 [3.98] 言ってやるがいい。「啓典の民よ, なたがたはアッラーの印を拒否するのか。アッラーは なたがたの行う凡てのことを見ておられるのだ。」 [3.99] 言ってやるがいい。「啓典の民よ, なたがたは何故アッラーの道から信仰する者たちを拒否し,曲げさせようとするのか。 なたがたは(アッラーの御導きを)立証した者ではないか。アッラーは なたがたの行うことを見逃されない。」 [3.100] 信仰する者よ, なたがたがもし啓典の民で るからといって一分派に従うならば,かれらは信仰に入った なたがたを不信心者に引き戻すで ろう。 [3.101] どうして なたがたは,信仰を拒否することが出来ようか,アッラーの啓示が なたがたに読誦され,またかれの使徒は, なたがたの間にいるではないか。アッラーにしっかりと縋っている者は,必ず正しい道に導かれるので る。 [3.102] なたがた信仰する者よ,十分な畏敬の念でアッラ―を畏れなさい。 なたがたはムスリムにならずに死んではならない。 [3.103] なたがたはアッラーの絆に皆でしっかりと縋り,分裂してはならない。そして なたがたに対するアッラーの恩恵を心に銘じなさい。初め なたがたが(互いに)敵で った時かれは なたがたの心を(愛情で)結び付け,その御恵みにより なたがたは兄弟となったので る。 なたがたが火獄の穴の辺りにいたのを,かれがそこから救い出されたので る。このようにアッラーは, なたがたのために印を明示される。きっと なたがたは正しく導かれるで ろう。 [3.104] また, なたがたは一団となり,(人びとを)善いことに招き,公正なことを命じ,邪悪なことを禁じるようにしなさい。これらは成功する者で る。 [3.105] 明証がかれらに来た後分裂し,また論争する者のようで ってはならない。これらの者は,厳しい懲罰を受けるで ろう。 [3.106] その日 る顔は白くなり,また る顔は黒くなる。顔が黒くなった者には(言われよう)。「 なたがたは一度信仰した後,不信心に返った。 なたがたは不信仰で ったために,懲罰を味わうので る。」 [3.107] だがその顔が白くなった者は,アッラーの慈愛をこうむり,永遠にその中に住む。 [3.108] これらはアッラーの印で る。われは真理によってこれを なたに読み聞かせる。アッラーは凡てのものに,不公正を望まれない。 [3.109] 天に り地に る凡てのものは,アッラーの有で る。(一切の)事物は,アッラーに帰される。 [3.110] なたがたは,人類に遺された最良の共同体で る。 なたがたは正しいことを命じ,邪悪なことを禁じ,アッラーを信奉する。啓典の民も信仰するならば,かれらのためにどんなによかったか。だがかれらの る者は信仰するが,大部分の者はアッラーの掟に背くものたちで る。 [3.111] かれらは只少しの邪魔をするだけで, なたがたに害を与えられない。仮令敵対しかけてきても なたがたに背を向けてしまい,誰からの助けも得られないで ろう。 [3.112] かれらはどこに行っても,屈辱を受けるで ろう。アッラーから(保護)の聖約を授かるか,人びとと(攻守)の盟約をしない限りは。かれらはアッラーの怒りを被むり,貧困に付きまとわれよう。これはかれらが,アッラーの印を信じずに,正義を無視して預言者たちを殺害したためで る。これはかれらが反抗して法を越えていたためで る。 [3.113] かれら(全部)が同様なのではない。啓典の民の中にも正しい一団が って,夜の間アッラーの啓示を読誦し,また(主の御前に)サジダする。 [3.114] かれらはアッラーと最後の日とを信じ,正しいことを命じ,邪悪なことを禁じ,互いに善事に競う。かれらは正しい者の類で る。 [3.115] かれらの行う善事は,一つとして(報奨を)拒否されることはないで ろう。アッラーは主を畏れる者を御存知で られる。 [3.116] 本当に信仰しない者の財宝もその子女も,アッラーに対しては少しも役立たないで ろう。かれらは業火の住人で る。永遠にその中に住む。 [3.117] かれらが,この世の生活で費すものを例えれば,(霜を運ぶ)寒風が邪悪の者たちの田畑を襲い,その作物を減ばすようなもの。アッラーはかれらを損われない。だがかれらは自ら自分を損っている。 [3.118] 信仰する者よ, なたがたの仲間以外の者と,親密にしてはならない。かれらは なたがたの堕落を厭わない。 なたがたの苦難を望んでいる。憎悪の情は,もうかれらのロからほとばしっている。だがその胸の中に隠すところは,更に甚しい。われは既に種々の印を, なたがたに鮮明にした。只 なたがたの理解する力が問題なだけで る。 [3.119] それ, なたがた(ムスリム)はかれらを愛しているが,かれらは なたがたを愛してはいない。 なたがたはどの啓典も信じる。だがかれらは なたがたと会うと,「わたしたちは信じる。」と言う。しかしかれらだけの時は, なたがたに憤激して指先を(噛?)む。言ってやるがいい。「憤死しなさい。アッラーは なたがたが胸の中に抱くことを知っておられる。」 [3.120] なたがたに幸運が訪れると,かれらは憂い,もし災難が なたがたを襲えば,かれらは喜ぶ。だが なたがたが忍耐して,主だけを畏れているならば,かれらの陰謀は少しも なたがたを害しないで ろう。誠にアッラーはかれらの行うこと全てを知っておられる。 [3.121] なたが早朝に家を出て,信者たちを戦間の配置につかせた時を思え。アッラーは全聴にして全知で られる。 [3.122] なたがたの中の2団が,臆病で怯んだ時を思え。だがアッラーはかれらを援護された。だから,信者は(不断に)アッラーを信頼すべきで る。 [3.123] アッラーは, なたがたがバドルで微弱で ったとき,確かに助けられた。だからアッラーを畏れなさい。きっと なたがたに感謝の念が起きるで ろう。 [3.124] なたが信者たちに言ったことを思い起せ。「主が,3千の天使を御下しになって なたがたを助けられても,まだ充分ではないのか。 [3.125] いやそれどころか, なたがたが耐え忍んで,主を畏れるならばもし敵軍が急襲して来ても,主は,5千の天使で なたがたを援助されるで ろう。」 [3.126] アッラーは,只 なたがたの心の安らぎのために,吉報を伝えられた。偉力ならびなく英明で られるアッラーの御許からの外には,助けはないので る。 [3.127] これはかれが,一部の不信者を切り崩し,かれらを卑しめ,失望させ退かせるためで る。 [3.128] (アッラーが)かれらに哀れみをかけられたのか,それとも懲罰なされるかは, なたに関わることではない。かれらは本当に不義を行う者で る。 [3.129] 天に り地に る凡てのものは,アッラーの有で る。かれは御望みの者を赦し,また御望みの者を罰される。アッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [3.130] なたがた信仰する者よ,倍にしまたも倍にして,利子を貪ってはならない。アッラーを畏れなさい。そうすれば なたがたは成功するで ろう。 [3.131] そして信仰を拒否する者のために準備されている業火を恐れなさい。 [3.132] アッラーと使徒に従いなさい。そうすれば なたがたは,慈悲を受けられるで ろう。 [3.133] なたがたの主の御赦しを得るため,競いなさい。天と地程の広い楽園に(入るために)。それは主を畏れる者のために,準備されている。 [3.134] 順境においてもまた逆境に っても,(主の贈物を施しに)使う者,怒りを押えて人びとを寛容する者,本当にアッラーは,善い行いをなす者を愛でられる。 [3.135] また醜悪な行いをしたり,過失を犯した時,アッラーを念してその罪過の御赦しを請い,「アッラーの外に,誰が罪を赦すことが出来ましょう。」(と祈る者),またその犯したことを,故意に繰り返さない者。 [3.136] これらの者への報奨は,主からの寛大な御赦しと,川が下を流れる楽園で り,かれらはその中に永遠に住むで ろう。奮闘努力する者への恩恵は何とよいことで ろう。 [3.137] なたがた以前にも多くの摂理の例が った, なたがたは地上を旅して,真理を嘘という者の最後がどうで ったかを見なさい。 [3.138] これは人びとに対する説き明かしで り,また主を畏れる者への導きで り,訓戒で る。 [3.139] それで気力を失ったり,また絶望してはならない。 なたがたが信者ならば,必ず勝利を得るので る。 [3.140] なたがたがもし損傷を被っても,相手方もまた同様の打撃を受けている。われは人間の間に(種々の運命の)こんな日を交互に授ける。アッラーはこれによって(本当の)信者を知り, なたがたの中から(真理のための殉教の)実証者を げられる。アッラーは不義の徒を愛されない。 [3.141] アッラーは,このようにして信仰する者たちを清め,信仰を拒否する者を没落させられる。 [3.142] アッラーが, なたがたの中奮闘努力する者と,よく耐え忍ぶ者が,誰で るかを知られない間に, なたがたは楽園に入れると考えるのか。 [3.143] 本当に なたがたは,死に当面する前は,それを望んでいたではないか。今,まさに なたがたはそれを目の前に見たで ろう。 [3.144] ムハンマドは,一人の使徒に過ぎない。使徒たちはかれの前に逝った。もしかれが死ぬか,または殺されたら, なたがたは踵を返すのか。誰が踵を返そうとも,少しもアッラーを損うことは出来ない。だがアッラーは,感謝(してかれに仕える)者に報われる。 [3.145] アッラーの御許しがなくては,誰も死ぬことは出来ない。その定められた時期は,登録されている。誰でも現世の報奨を求める者には,われはこれを与え,また来世の報奨を求める者にも,われはそれを与える。われは感謝(して仕える)者には,直ちに報いるで ろう。 [3.146] どれ程の預言者が,信心深い多くの敬神な衆と共ヤこ戦ったか。かれらはアッラーの道において,遭遇したことに気力を落さないで,また弱気にもならず屈しなかった。誠にアッラーは耐え忍ぶものを愛でられる。 [3.147] (どんな時でも)かれらがロにするのは,唯こういう言葉で った。「主よ,わたしたちの様々な罪や行き過ぎた行いを赦して下さい。わたしたちの足場を固め,不信心な者たちに対して力を与え助けて下さい。」 [3.148] こうしてアッラーは,かれらに現世の報奨と,来世の善美の報奨を授ける。アッラーは善い行いをなす者を愛でられる。 [3.149] 信仰する者よ, なたがたがもし不信心者に従うならば,かれらは なたがたの踵を返させ,失敗者に後戻りさせるで ろう。 [3.150] いや,アッラーこそは, なたがたを愛護し,また最も優れた援助を与えられる方で られる。 [3.151] やがてわれは,不信心な者の胸の中に,恐怖を投げ込もう。それはかれらが,何の 威も授けられていないものを,アッラーと同位に崇めたためで る。かれらの住み家は業火で る。不義を行う者の住まいこそ哀れで る。 [3.152] 本当に なたがたが,アッラーの許しの下に,敵を撃破した時,かれは なたがたへの約束を果たされた。だがかれが, なたがたの好むもの(戦利品)を見せられた後,しりごみするようになり,事に当って争いはじめ,ついに命令に背くようになった。 なたがたの中には,現世を欲する者も り,また来世を欲する者も る。そこでかれは試みのために, なたがたを敵から退却させられた。だがかれは,もう なたがたを許された。アッラーは信者たちには,慈悲深く られる。 [3.153] その時使徒は,後から呼び戻したのだが, なたがたは(逃げ道を)駆け登り,他を顧みなかった。それでかれは苦難につぐ苦難で, なたがたに報われる。これは なたがたが失ったものに就いて悲しまず,また遭遇したことを悲しまないように(という配慮からなされたこと)。アッラーは なたがたの行うことを知り尽くされる。 [3.154] それからかれは,苦難の後の安らぎを なたがたに下される。 なたがたは僅かな眠りに陥ったが,一部のものは自分のこと(だけ)を苦慮して,アッラーに対し間違った(多神,無神論者の)考え方をして愚かな臆測をし,(心の中で)言った。わたしたちはこのことで,一体何を得るので ろうか。」言ってやるがいい。「本当にこのことは,凡てアッラーに属するので る。」かれらは なたに言えないことを,自分で隠している。そしてまた(心の中で)言った。「もしわたしたちがこのことで何か得るのならば,わたしたちはここで殺されないで ろう。」言ってやるがいい。「仮令 なたがたが家の中にいたとしても,死が宣告された者は,必ずその死ぬ場所に出て行くので る。」これはアッラーが, なたがたの胸に抱いていることを試み, なたがたの胸の中に抱くものを,払い清められるためで る。本当にアッラーは なたがたが胸に抱くことを熟知なされる。 [3.155] 両軍が相対した日, なたがたの中に敗退した者が ったのは,かれらが稼いだ或ること(罪)のために,悪魔が躓かせたためで る。だがアッラーはかれら(の誤ち)を許された。アッラーは寛容にして大度量で られる。 [3.156] なたがた信仰する者よ,不信者のようで ってはならない。かれらの兄弟(同胞)が地上を旅し,または戦争に出征している時,(不信者のように)「かれらがもしわたしたちと一緒にいたならば死なずに済み,また殺されなかったで ろうに。」と言うのは,アッラーがそのことでかれらの心に悲嘆を引き起こされたためで る。アッラーは御心のままに生を授け,また死を与えられる。アッラーは なたがたの行うことを御存知で られる。 [3.157] 仮令 なたがたが,アッラーの道のために,殺害されまたは死んでも,アッラーの寛容と慈悲とは,かれらの蓄えた凡てのものより優れている。 [3.158] 仮令 なたがたが死んでもまたは殺害されても, なたがたは必ずアッラーの御許に召し集められるので る。 [3.159] なたがかれらを優しくしたのは,アッラーの御恵みで った。 なたがもしも薄情で心が荒々しかったならば,かれらは なたの周囲から離れ去ったで ろう。だからかれら(の過失)を許し,かれらのために(アッラーの)御赦しを請いなさい。そして諸事にわたり,かれらと相談しなさい。いったん決ったならば,アッラーを信頼しなさい。本当にアッラーは信頼する者を愛でられる。 [3.160] アッラーがもし なたがたを助けられれば,何ものも なたがたに打ち勝つ者はない。もしかれが なたがたを御捨てになったらば,かれの外に誰が なたがたを助けることが出来ようか。だから信者たちはアッラーを信頼しなさい。 [3.161] 凡そ預言者に,不誠実なことは り得ない。不誠実な者は審判の日に,その着服したものを持ち出すで ろう。その時各人は,その行いに対し完全な報いを受け,不当に扱われない。 [3.162] アッラーの喜ばれるところに従う者は,アッラーから怒りを被る者のようで ってなるものか。かれの住まいは地獄で る。何と哀れな行く末で ろうか。 [3.163] アッラーの御許(の賞罰)においては,かれらの間にも差別が ろう。アッラーは,かれらの行うことを御存知で られる。 [3.164] 本当にアッラーは,信者たちに対して豊かに恵みを授けられ,かれらの中から,一人の使徒を げて,啓示をかれらに読誦させ,かれらを清め,また啓典と英知を教えられた。これまでかれらは明らかに迷い誤の中にいたので る。 [3.165] ところが,一度 なたがたに艱難が下ると,且つてこれに2倍する程の打撃を(敵に)与えたのに, なたがたは言う。「これは一体どうしたことか。」言ってやるがいい。「それは なたがた自身から来たもので る。本当にアッラーは凡てのことに全能で られる。」 [3.166] 両軍が相会した日に, なたがたの被ったことはアッラーの御許しによったもので,それはかれが(それによって)信者を知っておられ, [3.167] 偽信者をも知っておられるためで った。「アッラーの道のために出征しなさい。それとも(自分の町を)守備しなさい。」と言われると,「かれらはわたしたちに戦うこと(の価値)が分れば, なたがたに従おう」と言った。その日かれらは,信仰よりも背信に近かった。かれらのロは心にもないことを言う。だがアッラーは,かれらの隠すことを凡て知っておられる。 [3.168] かれらの同胞(の戦死)に就いて,「かれらがわたしたち(の言)に従って,座視していたら,殺されなかったものを。」と言う者が る。言ってやるがいい。「もし なたがたの言葉が真実ならば, なたがたは,先ず自分で死から免れてみなさい。」 [3.169] アッラーの道のために殺害された者を,死んだと思ってはならない。いや,かれらは主の御許で扶養されて,生きている。 [3.170] かれらはアッラーの恩恵により,授かったものに満悦し,かれらの とに続く(生き残った)人たちのために喜んでいる。その(生き残った)人たちは恐れもなく憂いもないと。 [3.171] アッラーの御恵みと恩恵を喜び,またアッラーが信者への報奨を,決してむだにされないことを喜んでいる。 [3.172] 負傷した後でもアッラーと使徒の呼びかけに応えた者,正義を行い,また主を畏れる者には,偉大な報奨が る。 [3.173] 人びとが,かれらに向かって言った。「見なさい, なたがたに対して大軍が集結している。かれらを恐れるべきで る。」だがこのことが却ってかれらの信仰を深めた。そして「わたしたちには,アッラーがいれば万全で る。かれは最も優れた管理者で られる。」と言った。 [3.174] だからこそかれらは,アッラーの御恵みと恩恵に浴して帰って来た。艱難にも遭遇しないで,かれらはアッラーの喜ばれるところに従うことが出来た。本当にアッラーは偉大な恩恵の主で られる。 [3.175] かの悪魔は,かれの追従者たちを,恐れさせるだけで る。だから なたがたが真の信者ならば,かれらを畏れずわれを畏れなさい。 [3.176] 不信心に向かって急ぐ者のために, なたの心を痛ませてはならない。かれらは,少しもアッラーを損えない。アッラーは来世において,かれらに福分を与えることを望まれない。かれらは重い懲罰を受けるだけで る。 [3.177] 信仰の代りに不信心を購なった者は,少しもアッラーを損えない。かれらは手痛い懲罰を受けるで ろう。 [3.178] 信じない者にわれが与える猶予を,かれら自身にとり有利だと思わせてはならない。われは只,かれらの不義を増長させるために,それを与えているので る。かれらは恥ずべき懲罰を受けるで ろう。 [3.179] アッラーは,信者たちの善い者の中から悪い者を区別されるまでは,決してかれらを今の状態で放置されないで ろう。またアッラーは幽玄界のことを, なたがたに現わされない。だがアッラーは御心に適う者を使徒に選ばれる。だが なたがたは,アッラーとかれの使徒を信じなさい。 なたがたが主を信じて畏れるなら,偉大な報奨を受けるで ろう。 [3.180] アッラーの恩恵によって与えられたものを出すのを嫌う者に,自分のためにそれが有利だと思わせてはならない。いや,それはかれらのために有害で る。かれらの出すのを嫌ったそのものが,復活の日には,かれらの首にまつわるで ろう。天と地の遺産は,アッラーに属する。アッラーは なたがたの行うことを熟知される。 [3.181] 「本当にアッラーは貧乏で られるが,わたしたちは富んでいる。」とロにした者の言葉を,アッラーは確かに御聞になられた。われはかれらの言ったこと,またかれらが,妄りに預言者を殺害したことを記録して置く。われは言う。「 なたがたは炎熱の刑を味わえ。 [3.182] これは なたがたの自業自得で る。アッラーはそのしもべたちに,決して不正を行われない。」 [3.183] かれらは「アッラーはわたしたちに約束なされた。(だから)どんな使徒も,(天からの)火で食い尽くされる供物を強すまでは,決して信じない。」と言う。言ってやるがいい。「わたし以前にも,使徒たちが明証と なたがたの求めるものを携えて来た。もし なたがたの言葉が真実なら,何故かれら(使徒たち)を殺害したのか。」 [3.184] かれらが なた(ムハンマド)を,嘘付きで るとしても,同じように, なた以前に来た使徒たちも,嘘付きで るとされている。かれらが,明証や書巻や輝かしい啓典を携えて来たにも拘らず。 [3.185] 誰でも皆死を味わうので る。だが復活の日には, なたがたは十分に報いられよう。(またこの日)業火から遠ざけられた者は,楽園に入れられ,確実に本望を成就する。この世の生活は,偽りの快楽に過ぎない。 [3.186] なたがたは,財産や生活などに就いて必ず試みに う。そして なたがた以前に啓典を下された者からも,多神教徒からも,多くの悪ロを聞かされるで ろう。だが なたがたが耐え忍んで主を畏れるならば,本当にそれは,物事を決断し成し遂げることになる。 [3.187] アッラーが,且つて啓典の民と約束された時のことを思い起せ。「 なたがたはこれを人びとに説明して,隠してはならない。」だがかれらはこれを背後に捨て,僅かな代償でこれを売った。かれらの取引は何と災いで ることよ。 [3.188] 自分の行ったことを誇る者,また行わないのに,称讃されるのを好む者のことなど考えてはならない。これらの者が,懲罰を免れると考えてはならない。かれらは厳しい懲罰を受けるで ろう。 [3.189] 天と地の大 は,アッラーの有で る。アッラーは凡てのことに全能で られる。 [3.190] 本当に天と地の創造,また夜と昼の交替の中には,思慮 る者への印が る。 [3.191] または立ち,または座り,または横たわって(不断に)アッラーを唱念し,天と地の創造に就いて考える者は言う。「主よ, なたは徒らに,これを御創りになったのではないのです。 なたの栄光を讃えます。火の懲罰からわたしたちを救って下さい。 [3.192] 主よ,本当に なたは業火に投げ込まれた者を,必ず屈辱でおおわれる。不義の者には援助者はないで ろう。 [3.193] 主よ,本当にわたしたちは『 なたがたの主を信仰しなさい。』と信仰に呼ぶ者の呼び声を開いて,信仰に入りました。主よ,わたしたちの罪を赦されて,凡ての罪業をわたしたちから抹消して,信仰の達成者たちと一緒に なたに召してください。 [3.194] 主よ, なたの使徒たちによって,わたしたちに約束されたものを授け,また審判の日には屈辱から救って下さい。本当に なたは,決して約束を無になさいません。」 [3.195] 主はかれら(の祈り)を聞き入れられ,(仰せられた)。「本当にわれは, なたがたの誰の働いた働きもむだにしないで ろう。男でも女でも, なたがたは互いに同士で る。それで移住した者,故郷から追放された者,わが道のために迫害され,また奮戦して殺害された者こは,われはきっとかれらから凡ての罪業を消滅して,川が下を流れる楽園に入らせよう。」これはアッラーの御許からの報奨で る。アッラーの御許にこそ,最も優れた報奨が る。 [3.196] なたは,不信者が地上を ちこち歩き回わっているのに感わされてはならない。 [3.197] これは片時の歓楽で る,やがて地獄がかれらの住まいとなろう。それは悪い臥床で る。 [3.198] だが主を畏れる者には,川が下を流れる楽園が り,かれらは永遠にその中に住むで ろう。これはアッラーの御許からの歓待で る。正しき者のため,アッラーの御許に(準備して) るものは最も優れている。 [3.199] 啓典の民の中にも,アッラーを信仰し, なたがたに下されたものとかれらに下されたものを信じて,アッラーに謙虚に仕え,僅かな代価でアッラーの啓示を売ったりしない者がいる。これらの者には,アッラーの御許で報奨が ろう。本当にアッラーは清算に迅速で られる。 [3.200] なたがた信仰する者よ,耐え忍びなさい。忍耐に極めて強く,互いに堅固で りなさい。そしてアッラーを畏れなさい。そうすれば なたがたは成功するで ろう。 @婦人章 〔アン・ニサーア〕 [4.1] 人びとよ, なたがたの主を畏れなさい。かれはひとつの魂から なたがたを創り,またその魂から配偶者を創り,両人から,無数の男と女を増やし広められた方で られる。 なたがたはアッラーを畏れなさい。かれの御名においてお互いに頼みごとをする御方で られる。また近親の絆を(尊重しなさい)。本当にアッラーは なたがたを絶えず見守られる。 [4.2] 孤児たちの財産を返還しなさい。(自分の)悪いものを,(かれらの)良いものと替えてはならない。またかれらの財産をわがものにしてはならない。誠にそれは大罪で る。 [4.3] なたがたがもし孤児に対し,公正にしてやれそうにもないならば, なたがたがよいと思う2人,3人または4人の女を嬰れ。だが公平にしてやれそうにもないならば,只1人だけ(嬰るか),または なたがたの右手が所有する者(奴隷の女)で我授しておきなさい。このことは不公正を避けるため,もっとも公正で る。 [4.4] そして(結婚にさいしては)女にマハルを贈り物として与えなさい。だがかの女らが自らその一部を戻すことを願うならば,喜んでこれを納めなさい。 [4.5] アッラーから保管を委託された財産を,精神薄弱者に渡してはならない。そして,かれらに衣食を与え,懇切に言葉優しく話しかけなさい。 [4.6] 結婚年齢に達するまでは,孤児を試しなさい。もし,立派な分別が ると認められたならば,その財産をかれらに渡しなさい。かれら(孤児)が成年になるまで,浪費したり,急いで消費してはならない。(後見者が)金持ならば抑制してこれに手を触れてはならない。また貧乏ならば,(後見のために)適切に使もいなさい。孤児に返還するさいは,かれらのために証人を立てなさい。アッラーは清算者として万全で られる。 [4.7] 男は両親および近親の遺産の一部を得,女もまた両親及び近親の遺産の一部を得る。そのさい遺産の多少を問わず定められたように配分しなさい。 [4.8] 遺産の分配にさいし,もし遠い親族や孤児や貧者が,その場に居合わせた時は,それ(遺産)からかれらにも与え,懇切に言葉優しく話しかけなさい。 [4.9] 自分の とにひ弱い子女を残し,それらの身を案じる者はよく心配して置け。だからアッラーを畏れ,誠意 る言葉で語りなさい。 [4.10] 不当に孤児の財産を食い減らす者は,本当に の中に火を食らう者。かれらはやがて烈火に焼かれるで ろう。 [4.11] アッラーは なたがたの子女に就いてこう命じられる。男児には,女児の2人分と同額。もし女児のみ2人以上のときは遺産の3分の2を受ける。もし女児一人の時は,2分の1を受ける。またその両親は,かれに遺児の る場合,それぞれ遺産の6分の1を受ける。もし遺児がなく,両親がその相続者で る場合は,母親はその3分の1を受ける。またもしかれに兄弟が る場合は,母親は6分の1を受ける。(いずれの場合も)その遺言したものと,債務を清算した残り(の分配)で る。 なたがたは自分の父母と自分の子女との,どちらが なたがたにとって,より益が るかを知らない。(これは)アッラーの掟で る。本当にアッラーは全知にして英明で られる。 [4.12] 妻が遺したものは,かの女らに子がない場合,半分を なたがたが受ける。もし子が る場合は,かの女らの遺言と債務を果たした後, なたはかの女の残したものの,4分の1を受ける。また なたがたが遺すものは, なたがたに子がない場合は妻は なたの遺産の4分の1を受ける。もし なたがたに子が る場合は,遺言と債務を果たした後,かの女たちは なたが残したものの8分の1を受ける。もし遺産を遺す男または女に,父母も子女もなく,兄弟または姉妹一人だけ る場合は,その者が遺産の6分の1を受ける。兄弟姉妹が多い場合,かれらは全員で3分の1の分け前を得る。これは,遺言と債務を果たした後のことで,(誰にも)損害を及ぼすことはない。(これは)アッラーからの定めで る。アッラーは全知にして大度量で られる。 [4.13] これらは,アッラーの定められた決まりで る。アッラーとその使徒に服従する者は,川が下を流れる楽園に入り,永遠にその中に住むで ろう。それは至上の幸福の成就で る。 [4.14] だがアッラーとその使徒に従 ず,かれの定めに背く者は,業火に入り,永遠にその中に住む。かれは恥ずべき懲罰を受けるで ろう。 [4.15] なたがたの女たちの中,不貞を働いた者には, なたがたの中から,かの女らに対し4名の証人を立てなさい。かれらがもしこれを証言したならば,かの女らを家の中に監禁しなさい。死がかの女らを連れ去るか,アッラーがかの女らのため,(別の)道を決められるまで。 [4.16] なたがたの中2人で罪を犯した者は(2人とも)処罰しなさい。だが,その罪を悔いて身を修めるならば,そのままに放って置け。本当にアッラーは,度々御赦しなされる方,慈悲深い方で られる。 [4.17] アッラーが悔悟を御赦しなされるのは,知らずに悪事を犯したが,直ぐ後で,悔い改める者だけで る。アッラーは,これらの者を御赦しになられる。アッラーは全知にして英明な御方で られる。 [4.18] だが,死に臨むまで悪行を続け,その時になって「今悔い改めます。」と言う者,また不信心のまま死ぬ者の梅悟は御赦しになられない。かれらのために,われは痛苦の懲罰を準備して る。 [4.19] なたがた信仰する者よ,当人の意志に反して,女を相続してはならない。 なたがたが,かの女らに与えたマハルの一部を取り戻すために,かの女らを手荒に扱ってはならない。明らかに不貞の事実が れば別で る。出来るだけ仲良く,かの女らと暮しなさい。 なたがたが,かの女らを嫌っても(忍耐しなさい)。そのうち(嫌っている点)にアッラーからよいことを授かるで ろう。 [4.20] なたがたが一人の妻の代りに,他と替えようとする時は,仮令かの女に(如何に)巨額を与えていても,その中から何も取り戻してはならない。 なたがたは, りもしない中傷という明白な罪を犯して,これを取り戻そうとするのか。 [4.21] なたがたは,どうしてそれを取り戻すことが出来ようか。既に互いに深い関係も り,かの女らは堅い誓約を なたがたから得ているので る。 [4.22] なたがたの父が結婚したことの る女と,結婚してはならない。過ぎ去った昔のことは問わないが。それは,恥ずべき憎むべきこと。忌まわしい道で る。 [4.23] なたがたに禁じられている(結婚)は, なたがたの母,女児,姉妹,父方のおば,母方のおば,兄弟の女児,姉妹の女児,授乳した乳母,同乳の姉妹,妻の母, なたがたが関係している妻の生んだ養育中の養女, なたがたがその妻と,未だ関係していないならばその連れ子を妻にしても罪はない。および なたがたの生んだ息子の妻,また同時に二人の姉妹を娶ること(も禁じられる)。過ぎ去った昔のことは問わないが。アッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [4.24] また なたがたに(禁じられている者は),夫の る女で る。ただし なたがたの右手の所有する者(奴隷の女)は別で る。これは なたがたに対するアッラーの掟で る。これら以外は,すべて なたがたに合法で るから, なたがたの財資をもって,(良縁を)探し求め,面目を恥かしめず,私通(のよう)でなく(結婚しなさい)。それでかの女らと,交わった者は,定められたマハルを与えなさい。だがマハルが定められた後,相互の合意の上なら,(変更しても) なたがたに罪はない。本当にアッラーは全知にして英明な御方で られる。 [4.25] なたがたの中,信者の自由な女を娶ろ資力のない者は,右手の所有する信仰 る女を娶れ。アッラーは なたがたの信仰を熟知される。 なたがたは,(皆)一人の者から次々に(生まれた者で) る。だから女性の家族の承諾を得て,かの女らと結婚しなさい。そして妥当な婚資を,かの女らに贈れ。かの女らが慎ましく,淫らでなく,また隠した友もないならば。かの女らが妻となった後に,破廉恥な行いが れば,懲罰は自由な女に科せられる半分で る。これは なたがたの中,罪を犯すことを恐れる者への定めで る。だが欲を押えるならば, なたがたにとり更によい。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [4.26] アッラーは なたがたに(掟を)解明して, なたがた以前の者の慣行に導こうとなされ, なたがたの悔悟を許すよう望まれる。アッラーは全知にして英明で られる。 [4.27] アッラーは, なたに対し悔悟を赦そうと望まれる。だが自分の欲望に従う者たちには,片寄った上にも,大きく片寄り去るよう望まれる。 [4.28] (また)アッラーは, なたがた(の負担)を軽くするよう望まれる。人間は(生れ付き)弱いものに創られている。 [4.29] 信仰する者よ, なたがたの財産を,不正に なたがたの間で浪費してはならない。だがお互いの善意による,商売上の場合は別で る。また なたがた自身を,殺し(たり害し)てはならない。誠にアッラーは なたがたに慈悲深く られる。 [4.30] もし敵意や悪意でこれをする者 れば,やがてわれは,かれらを業火に投げ込むで ろう。それはアッラーにとって,非常に易しいことで る。 [4.31] だが なたがたが,禁じられた大罪を避けるならば,われは なたがたの罪過を消滅させ,栄誉 る門に入らせるで ろう。 [4.32] アッラーが なたがたの る者に,他よりも多く与えたものを,羨んではならない。男たちは,その稼ぎに応じて分け前が り,女たちにも,その稼ぎに応じて分け前が る。アッラーの御恵みを願え。誠にアッラーは凡てのことをよく知っておられる。 [4.33] 各人のために,われはその父母と近親が残すものの相続者を決めた。なお なたがたの右手が約束した者にも,その分け前を与えなさい。本当にアッラーは凡てのことの立証者で られる。 [4.34] 男は女の擁護者(家長)で る。それはアッラーが,一方を他よりも強くなされ,かれらが自分の財産から(扶養するため),経費を出すためで る。それで貞節な女は従順に,アッラーの守護の下に(夫の)不在中を守る。 なたがたが,不忠実,不行跡の心配の る女たちには諭し,それでもだめならこれを臥所に置き去りにし,それでも効きめがなければこれを打て。それで言うことを聞くようならばかの女に対して(それ以上の)ことをしてはならない。本当にアッラーは極めて高く偉大で られる。 [4.35] もし なたがたが,両人の破局を恐れるならば,男の一族から一人の調停者を,また女の一族からも一人の調停者を げなさい。両人がもし和解を望むならば,アッラーは両人の間を融和されよう。本当にアッラーは,全知にして何ごとにも通暁しておられる。 [4.36] アッラーに仕えなさい。何ものをもかれに併置してはならない。父母に懇切を尽くし,また近親や孤児,貧者や血縁の る隣人,血縁のない隣人,道づれの仲間や旅行者,および なたがたの右手が所有する者(に規切で れ)。アッラーは高慢な者,うぬばれる者を御好みになられない。 [4.37] かれらは吝嗇な者たちで,人びとにも吝嗇を勧め,アッラーがかれらに与えられた恩恵を隠すためにわが信仰を拒む者のためには,恥ずべき懲罰を準備しておいた。 [4.38] かれらは人びとに見せびらかすために,その財産を施し,アッラーも,最後の(審判の)日をも信しない。誰にしろ悪魔を仲間とする者は,何と忌まわしい仲間をもったことよ。 [4.39] かれらが仮令アッラーと最後の日を信じて,アッラーがかれらに与えたものから施しても,かれらにとり何の負担になろうか。アッラーはかれらをよく知っておられる。 [4.40] 誠にアッラーは,敏塵の重さ程も間違えられない。もし一善が れば,かれはこれを倍加なされ,またかれの御許から偉大な報奨を与えられよう。 [4.41] われが,それぞれのウンマから一人の証人を連れてくる時,また なた(ムハンマド)を,かれらの悪に対する証人とする時は,どんな(有様)で ろうか。 [4.42] その日,信仰を拒否して使徒に従わなかった者たちは,大地がかれらと共に,平らになって消されるよう願うことで ろう。かれらは,何一つアッラーに隠しおおせないで ろう。 [4.43] 信仰する者よ, なたがたが酔った時は,自分の言うことが理解出来るようになるまで,礼拝に近付いてはならない。また大汚の時も,旅路に る者を除き,全身を沫浴した後でなければならない。またもし なたがたが病にかかるか旅行中で り,または誰か廁から出るか, るいは なたがたが女と交わって,水を見つけられない場合は,清い上に触れ, なたがたの顔と両手をなでなさい。本当にアッラーは,罪障を消滅なされる御方,度々御許しなされる御方で る。 [4.44] なたは見ないか,啓典の一部を与えられた者が,自分に迷誤を購い, なたがたをも道から迷わせようとするのを。 [4.45] アッラーは なたがたの敵を,知り尽くされる。アッラーはぬかりなく愛護され援助なされる。 [4.46] ユダヤ人の る者は(啓典の)字句の位置を変えて,「わたしたちは聞いた,だが従わない。」と言い,また「 なたがたは,聞かされないことを聞け。」またはその舌をゆがめて〔ラーイナー〕と言い,また宗教を中傷する。だがかれらがもし,「わたしたちは聞きます,そして従います。」,「謹聴せよ。」,また〔ウンズルナー〕と言うならば,かれらのために最もよく,また最も正しい。だがアッラーはかれらが不信心なために,見はなされた。それでも僅かのをしか信仰しない。 [4.47] 啓典の民よ, なたがたが持っているもの(ムーサーの律法)を確証するために,(いま)われが下したもの(クルアーン)を信じなさい。われが なたがたの顔を塗りつぶして,それを後ろの方にねじ回わされない前に(信じなさい)。また且つて安息日を破った者たちが,見限られたように見はなされない前に(信じなさい)。アッラーの命令は,必ず成し遂げられるので る。 [4.48] 本当にアッラーは,(何ものをも)かれに配することを赦されない。それ以外のことに就いては,御心に適う者を赦される。アッラーに(何ものかを)配する者は,まさに大罪を犯す者で る。 [4.49] なたは, の自ら清浄だとする者を知らないのか。いや,アッラーは御心に適う者を清め,かれは少しも不当に扱われない。 [4.50] 見なさい。かれらがアッラーに就いて,如何に偽りを創出しているかを。このこと自体,十分に明白な罪で る。 [4.51] なたはかの啓典の一部を授かった者を思わないのか,かれらはジブトとターグートを信じ,不信心な者を指して,「これらの者は,信者たちよりも正しい道に導かれている。」と言う。 [4.52] (啓典の一部を与えられていながら不届なことをする)これらの者は,アッラーの怒りを被むる者で る。アッラーが見はなした者を誰一人援助しはしないで ろう。 [4.53] かれらは,大 の一端を ずかれるとでも思っているのか。仮令そうで っても,かれらは少しも人びとに与えることをしないで ろう。 [4.54] それともかれらは,アッラーが恩恵を施されたために,その人びと(アラビア人)を妬むのか。まさにわれはイブラーヒームの子孫に啓典と英知とを授け,且つ偉大な王国を与えた。 [4.55] だがかれらの る者はこれを信じたが, る者はそれから背き去った。地獄は燃え盛る火として十分で ろう。 [4.56] 本当にわが印を信じない者は,やがて火獄に投げ込まれよう。かれらの皮膚が焼け尽きる度に,われは他の皮膚でこれに替え,かれらに(飽くまで)懲罰を味わわせるで ろう。誠にアッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [4.57] だが信仰して善い行いに励む者には,われは川が下を流れる楽園に入らせ,永遠にその中に住まわせよう。そこでかれらは,純潔な配偶を持ち,われは涼しい影にかれらを入らせるで ろう。 [4.58] 誠にアッラーは, なたがたが信託されたものを,元の所有者に返還することを命じられる。また なたがたが人の間を裁く時は,公正に裁くことを命じられる。アッラーが なたがたに訓戒されることは,何と善美なことよ。誠にアッラーは全てを聴き凡てのことに通暁なされる。 [4.59] なたがた信仰する者よ,アッラーに従いなさい,また使徒と なたがたの中の 能をもつ者に従え。 なたがたは何事に就いても異論が れば,アッラーと終末の日を信じるのなら,これをアッラーと使徒に委ねなさい。それは最も良い,最も妥当な決定で る。 [4.60] なたは,かの なたに下されたもの,および なた以前に下されたものを信じると,ただロ走っている者たちを見なかったのか。かれらは邪神を拒むよう,命じられているにも拘らず,その(争議の)裁定のため,互いに邪神に頼ろうと望んでいる。また悪魔は,かれらが(正道から)遠く迷い去るように導こうと望んでいる。 [4.61] かれらに向かって「アッラーが下されたもの,また使徒のもとに来なさい。」と告げられた時,にせ信者たちは,嫌って,きっと なたから背き去るのを見るで ろう。 [4.62] ところがかれらが自ら手を下したことのために,災難に った時はどうで ろう。その時かれらは なたの許に来て,アッラーに誓けて,「わたしたちは,只好意と調停とを望んだだけだ。」と誓って言うで ろう。 [4.63] これらの者の心の中に抱くことを,アッラーは知っておられる。だからこれを意にとめず,かれらに訓戒し,魂に徹する言葉で呼びかけなさい。 [4.64] われが使徒を遣わしたのは,唯アッラーの御許しの許に服従,帰依させるためで る。もしかれらが間違った時 なたの許に来て,アッラーの御容赦を願い,使徒が,かれらのために御赦しを祈るならば,かれらはアッラーが,度々許される御方,慈悲深い御方で られることが分かるで ろう。 [4.65] だが なたがたの主に誓けてそうではないので る。かれらは信しないで ろう。かれらの間の紛争に就いて なたの裁定を仰ぎ, なたの判決したことに,かれら自身不満を感じず,心から納得して信服するまでは。 [4.66] 仮令われがかれらに「身命を棒げなさい。」,または,「家から出て行け。」と命じても,かれらの中少数の者の外は,そうしなかったで ろう。もしかれらが,勧められるように行ったならば,きっとかれらのためにも善いことで り,もっと(信仰も)強まったのだが。 [4.67] その時は,わが許から必ず偉大な報奨を授け, [4.68] われは正しい道に,かれらを必ず導ぐので る。 [4.69] アッラーと使徒に従う者は,アッラーが恩恵を施された預言者たち,誠実な者たち,殉教者たちと正義の人々の仲間となる。これらは何と立派な仲間で ることよ。 [4.70] これはアッラーからの恩恵で る。アッラーは凡てのことにぬかりなく通暁しておられる。 [4.71] 信仰する者よ, なたがたは慎重に警戒しなさい。 るいは分隊で進み, るいは全隊で出動しなさい。 [4.72] なたがたの中には,確かに遅れをとる者が る。もし艱難が なたがたに下れば,「わたしたちが,かれらと一緒に殉教しなかったのは,まさにアッラーの御恵みだ。」と言う。 [4.73] だがアッラーからの恩恵が, なたがたに下る時は,まるで なたがたとかれらとの間に全く友情もなかったかのように,かれらはきっと,「 ,わたしがかれらと一緒で ったなら,わたしは大成功をなし遂げたのだが。」と言う。 [4.74] だから来世のために,現世の生活を捨てる者に,アッラーの道のために戦わせなさい。アッラーの道のために戦った者には,殺害された者でもまた勝利を得た者でも,われは必ず偉大な報奨を与えるで ろう。 [4.75] なたがたはどうして,アッラーの道のために戦わないのか。また弱い男や女や子供たちのためにも。かれらは(祈って)言う。「主よ,この不義をなす(マッカの)住民の町から,わたしたちを救い出して下さい。そしてわたしたちに, なたの御許から一人の保護者を立てて下さい。またわたしたちに, なたの御許から一人の援助者を立てて下さい。」 [4.76] 信仰する者はアッラーの道のために戦い,信仰しない者は,ターダートの道のために戦う。さ ,悪魔の味方に対して戦え。本当に悪魔の策謀は弱いもので る。 [4.77] 「 なたがたの手を控えなさい。そして礼拝の務めを守り,定めの喜捨をしなさい。」と告げられた者を, なたは見なかったのか。いざかれらに戦闘が命じられると,見よ。かれらの中の一派は,丁度アッラーを恐れるように,人間を恐れ始める。いやもっとひどく恐れる。そして言う。「主よ。 なたは,何故わたしたちに戦闘を命じられますか。何故しばらくの間,わたしたちを猶予なさいませんか。」言ってやるがいい。「現世の歓楽は些細なもので る。来世こそは,(アッラーを)畏れる者にとっては最も優れている。 なたがたは,少しも不当に扱われないので る。」 [4.78] なたがたが何所にいても,仮令堅固な高楼にいても,死は必ずやって来る。かれらは幸運に えば,「これはアッラーの御許からだ。」と言い,また災難に えば,「これは なた(ムハンマド)からだ。」と言う。言ってやるがいい。「一切はアッラーの御許からで る。」一体この人たちはどうしたので ろうか。(どんな)言葉もほとんど理解しないのか。 [4.79] なたに訪れるどんな幸福も,アッラーからで り, なたに起ころどんな災厄も, なた自身からで る。われは なたを,人びとへの使徒として遺わした。本当にアッラーは証人として万全で られる。 [4.80] 使徒に従う者は,まさにアッラーに従う者で る。誰でも背き去る者のために,われは なたを見張り人として遺わしたのではない。 [4.81] かれらは,「仰せに従います。」と言うが,一度 なたの前から立ち去ると, なたが言ったのとは違ったことを夜もすがら策謀する。だがアッラーはかれらの終夜の策謀を記録なされる。だから なたはかれらから遠ざかり,アッラーに御縋りしなさい。誠にアッラーは保護者として万全で られる。 [4.82] かれらはクルアーンを,よく考えてみないので ろうか。もしそれがアッラー以外のものから出たとすれば,かれらはその中にきっと多くの矛盾を見出すで ろう。 [4.83] かれらは(戦時に)優勢,劣勢の情報を得る度にそれを言いふらす。だが,もしそれを使徒,または 威を委ねられた者たちにただしたなら,(正しい)判断を求めた者はそれを知り得ただろうに。誠にアッラーの恩恵と慈悲が, なたがたの上になかったならば,僅かの者の外, なたがたはきっと悪魔に従ったで ろう。 [4.84] だからアッラーの道のために戦え。 なた(ムハンマド)は,自分に対してだけ,責めを負わされているのだ。信者たちを激励しなさい。おそらくアッラーは,信仰しない者たちの戦意を抑止されよう。アッラーの武勇はなにものよりも優れ,その罰もはるかに厳しいので る。 [4.85] 善い勧告で執り成す者には,それに相応する分け前が ろう。また悪い勧告で執り成す者は,それに相応する重荷を負うで ろう。アッラーは,凡てのことに御力を御持ちになられる。 [4.86] なたがたが挨拶された時は,更に丁重な挨拶をするか,または同様の挨拶を返せ。誠にアッラーは凡てのことを清算なされる。 [4.87] アッラー,かれの外に神はないので る。かれは審判の日に なたがたを集められる。それには,疑いの余地はない。誰の言葉が,アッラーよりも真実で ろうか。 [4.88] なたがたは,偽信者たちのことで,どうして2派に分れたのか。アッラーはかれらの行いのために,かれらを(不信心に)転落させられたではないか。 なたがたは,アッラーが迷わせられた者を導こうと望むのか。本当にアッラーが迷わせられた者には,決して道を見いだせないで ろう。 [4.89] かれらは自分が無信仰なように, なたがたも無信仰になり,(かれらの)同類になることを望む。だからかれらがアッラーの道に移って来るまでは,かれらの中から(親しい)友を得てはならない。もしかれらが背をむけるならば,ところかまわずかれらを捕え,見付け次第かれらを殺せ。かれらの中から決して友や援助者を得てはならない。 [4.90] だが, なたがたと盟約した民に仲間入りした者,または なたがたとも自分の人びととも戦わないと,心に決めて, なたのところへやって来る者は別で る。もしアッラーの御心ならば,かれは, なたがたよりもかれらを優勢になされ, なたがたと戦うで ろう。それで,もしかれらが身を引いて, なたがたと戦わないで和平を申し出るならば,アッラーはかれらに対して(戦う)道を, なたがたに与えられない。 [4.91] 外の る者は, なたがたから安全を望み,また,自分の人びとからも安全で り度いと望むのを, なたがたは見るで ろう。かれらは試みに う度に,それら(の誘惑)に陥り転落する。それでかれらがもし退かず, なたがたに和平も求めず,また手を納めないなら,ところかまわずかれらを捕え,見つけ次第かれらを殺せ。これらの者に対しては,われは なたがたに,明白な 能を授ける。 [4.92] 信者は信者を殺害してはならない。過失の場合は別で るにしても。過失で信者を殺した者は,1名の信者の奴隷を解放し,且つ(被害者の)家族に対し血の代償を支払え,だがかれらが見逃す場合は別で る。もし被害者が なたがたと敵対関係に る民に属し,信者で る場合は,1名の信者の奴隷を解放すればよい。またもしかれが, なたがたと同盟している民に属する場合は,その家族に血の代償を支払ったうえ,1名の信者の奴隷を解放しなければならない。資力のない者は,アッラーからの罪の償いに続けて2ケ月間の斎戒をしなさい。アッラーは全知にして英明で られる。 [4.93] だが信者を故意に殺害した者は,その応報は地獄で,かれは永遠にその中に住むで ろう。アッラーは怒ってかれを見はなされ,厳しい懲罰を備えられる。 [4.94] 信仰する者よ, なたがたがアッラーの道のために,出動するときは,(慎重に)事態を見きわめ, なたがたに挨拶する者に向かって,「 なたがたは信者ではない。」と言ってはならない。 なたがたは現世の生活上の消えやすい財貨を求めるが,アッラーの御許には,夥しい戦利品が る。以前 なたがたもそうで ったが,アッラーは御恵みを与えられる。だから(慎重に)行動しなさい。誠にアッラーは, なたがたの行うことを熟知なされる。 [4.95] 信者の中,これと言った支障もないのに(家に)座っている者と,財産と生命を捧げて,アッラーの道のために奮闘する者とは同じではない。アッラーは,財産と生命を棒げて奮闘する者に,座っている者より高い位階を授けられる。アッラーは(信者の)それぞれに,良い報奨を約束なされる。だがアッラーは奮闘する者には座っている者よりも偉大な報奨を授けられる。 [4.96] 位階も御赦しも慈悲も。誠にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [4.97] 自分自身を損っているところを天使に召された人々に(天使は)言う。「 なたがたはどうしていたのか。」かれらは(答えて)言う。「わたしたちは地上で弱く,痛めつけられていました。」その時かれら(天使)は言う。「アッラーの国土は広大ではなかったのか, なたがたはそこに移り住めたではないか。」これらの者の住まいは地獄で ろう。何と悪い帰り所で ることよ。 [4.98] 只(本当に)弱かった男女と子供たちは別で る。かれらは(自ら避難する)手段を見い出すことも出来ず,また道へも導かれなかった。 [4.99] これらの者には, るいはアッラーの御許しが ろう。アッラーは,罪障を消滅なされる御方,度々御赦しなされる御方で る。 [4.100] アッラーの道のために移住する者は,地上に広い避難所と,豊かさ(居住地)の ることを知るで ろう。凡そアッラーとその使徒の許に,家郷から移り住み,その後(例え)死に捕えられても,そのものの報奨に就いて必ずアッラーが請け合われる。アッラーは覚容にして慈悲深く られる。 [4.101] なたがたが地上を旅する時,もし信仰のない者たちに,害を加えられる恐れの る時は,礼拝を短縮しても罪はない。誠に不信者は, なたがたの公然の敵で る。 [4.102] なたがかれら(信者)の中に って,かれらと礼拝に立つ時は,(まず)かれらの一部を なたと共に(礼拝に)立たせそしてかれらに武器を持たせなさい。かれらがサジダ(して第1のラカート「礼拝の単位」)を終えたならば, なたがたの後ろに行かせ,それからまだ礼拝しない他の一団に, なたと共に礼拝(の第2のラカート)をさせ(て礼拝を終わり),かれらに武器を持たせ警戒させなさい。不信者たちは, なたがたが武器や行李をゆるがせにする隙に乗じ,一挙に飛びかかって襲おうと望んでいる。ただし雨に い,または なたがたが病気の時,自分の武器をおいても罪はない。だが用心の上に用心しなさい。アッラーは不信者のために恥ずべき懲罰を備えられる。 [4.103] なたがたは礼拝を終えたならば,立ったまま,また座ったまま,または横になったまま,アッラーを唱念〔ズィクル〕し,安全になった時は,(正しく)礼拝の務めを守れ。本当に礼拝には,信者に対し定められた時刻の掟が る。 [4.104] なたがたは,敵を追うことに弱音を吐いてはならない。 なたがたが苦難に陥った時は,かれらもまた同じように苦しんでいる。しかも なたがたは,アッラーからの希望が持てるが,かれらにはない。アッラーは全知にして英明で られる。 [4.105] 誠にわれは,真理をもって なたに啓典を下した。これはアッラーが示されたところによって, なたが人びとの間を裁くためで る。 なたは背信者を弁護してはならない。 [4.106] アッラーの御赦しを請いなさい。アッラーは寛容にして悲慈深く られる。 [4.107] 自らの魂を歎く者を弁護してはならない。アッラーは背信して罪を犯す者を御好みになられない。 [4.108] かれらは人に(その罪を)隠せるが,アッラーに隠しだてすることは出来ない。夜中にかれの御喜びになられないことを,策謀する時でも,かれはかれらと共においでになられる。誠にアッラーは,かれらの行う一切のことを御存知で られる。 [4.109] これ, なたがたは現世の生活の上でかれらのために弁護している。だが誰が,復活の日に,かれらのためアッラーに弁護出来よう。また誰が,かれらの事の保護者となろうか。 [4.110] 悪事を行い,また自分の魂を積ちても,直ぐにアッラーの御赦しを請うならば,アッラーが寛容で慈悲深く られることが分るで ろう。 [4.111] 罪を稼ぐ者は,自分の身にそれを稼ぐだけ。アッラーは全知にして英明な御方で られる。 [4.112] 過失または罪を犯して,これを潔白な者のせいにする者は,虚偽と明白な罪を負う者で る。 [4.113] もし なたに対する,アッラーの恩恵と慈悲がなかったならば,かれらの一派は, なたを迷わそうと企んだで ろう。だがかれらは只自分自身を迷わせただけで,少しも なたを損うことは出来ない。アッラーは啓典と英知とを, なたに下し, なたが全く知らなかったことを教えられた。 なたに対するアッラーの恩恵こそ偉大で る。 [4.114] かれらの秘密の会議の多くは,無益なことで る。ただし施しや善行を勧め, るいは人びとの間を執り成すのは別で る。アッラーの御喜びを求めてこれを行う者には,われはやがて,偉大な報奨を与えるで ろう。 [4.115] 導きが明らかにされたにも拘らず,使徒に背き,信者の道ではない道に従う者には,かれが転向したいままに任せ,結局かれは地獄に入るで ろう。何と悪い帰り所で ることよ。 [4.116] 誠にアッラーは,(何ものをも)かれに配することを御赦しになられない。だがその外のことは,御心に適えば御赦し下される。凡そアッラーに同位の者を げる者は,確かに遠く(正道から)迷い去った者で る。 [4.117] かれらはかれを差し置いて,女の像に祈っている。それは反逆した悪魔に祈っているにすぎない。 [4.118] アッラーはかれ(思魔)を見限られた。だがかれは言った。「わたしは なたのしもベの中,相当の部分の者をきっと連れさるでしょう。 [4.119] またわたしはきっとかれらを迷わせて,その虚しい欲望に耽らせ,またかれらに命じて家畜の耳を切り,アッラーの創造を変形させます。」誰でもアッラーの外に悪魔を友とする者は,必ず明らかな損失を被るので る。 [4.120] (悪魔は)かれらと約束を結び,虚しい欲望に耽らせるで ろう。だが悪魔の約束は,欺瞞に過ぎない。 [4.121] かれらの住まいは地獄で る。かれらはそれから逃れる道を,見いだせない。 [4.122] だが信仰して善い行いに励む者は,われはやがて,川が下を流れる楽園に入らせ,永遠にその中に住まわせよう。アッラーの約束は真実で る。誰の言葉がアッラーのそれよりも真実で ろうか。 [4.123] これは なたがたの妄想によるものではなく,また啓典の民の妄想でもない。誰でも悪事を行う者は,その報いを受けよう。アッラーの外には,愛護し援助する者も見いだせない。 [4.124] 誰でも,正しい行いに励む者は,男でも女でも信仰に堅固な者。これらは楽園に入り,少しも不当に扱われない。 [4.125] アッラーに真心こめて服従,帰依し,善い行いに励み,イブラーヒームの純正な信仰に従う者以上に優れた者が ろうか。アッラーは,イブラーヒームを親しい友にされたので る。 [4.126] 凡そ天に り,地に る凡てのものは,アッラーの有で り,アッラーば凡ての事を,包含なされる。 [4.127] かれらは女のことで, なたに訓示を求める。言ってやるがいい。「アッラーは,かの女らに関し なたがたに告げられる。また啓典の中でも, なたがたが,所定のものを与えず,娶ろうと欲する女の孤児に関し,また哀れな子供らに関し,更に なたがたが孤児を公正に待遇しなければならないことに関し, なたに読誦されたこと(を思え)。 なたがたが行うどんな善いことも,アッラーは深くそれを知っておられる。」 [4.128] もし女が,その夫から虐待され,忌避される心配が るとき,両人の間を,和解させるのは罪ではない。和解は最もよいことで る。だが人間の魂は,貪欲になりがちで る。もし なたがたが善行をし,主を畏れるならば,誠にアッラーは, なたがたの行うことを熟知なされる。 [4.129] なたがたは妻たちに対して公平にしようとしても,到底出来ないで ろう。 なたがたは(そう)望んでも。偏愛に傾き,妻の一人を いまいに放って置いてはならない。 なたがたが融和し,主を畏れるのならば。誠にアッラーは,度々赦される御方,慈悲深い御方で られる。 [4.130] 仮令かれらが離別しても,アッラーは恩沢を与えられ,両人を仕合わせになされる。アッラーは厚施にして英明な御方で られる。 [4.131] 天に り,また地に る凡てのものは,アッラーの有で る。われは なたがた以前に啓典を与えられた者,また なたがた(ムスリム)にも,「アッラーを畏れよ。」と命じた。仮令 なたがたが信じなくても,天に り地に る凡てのものは,アッラーの有で る。アッラーは,満ち足りておられる方,讃美すべき方で られる。 [4.132] 天に り,地に る凡てのものは,アッラーの有で る。アッラーは凡ての事をぬかりなく管理される方で られる。 [4.133] もしかれが御望みになれば, なたがたを滅ぼし,外の民を招いてこられよう。誠にアッラーは,それをする御力を持っておられる。 [4.134] 現世の報奨を欲する者も ろうが,アッラーの御許には,現世と来世の報奨が る。アッラーは全聴にして凡てに通暁なされる。 [4.135] なたがた信仰する者よ,証言に たってアッラーのため公正を堅持しなさい。仮令 なたがた自身のため,または両親や近親のため(に不利な場合)でも,また富者でも,貧者で っても(公正で れ)。アッラーは( なたがたよりも)双方にもっと近いので る。だから私欲に従って,(公正から)逸れてはならない。 なたがたが仮令(証言を)曲げ,または背いても,アッラーは なたがたの行うことを熟知なされる。 [4.136] なたがた信仰する者よ,アッラーとかれの使徒を信じなさい。また使徒に下された啓典と,以前に下された啓典を信じなさい。凡そアッラーを信じないで,天使たちと諸啓典とかれの使徒たち,そして終末の日を信しない者は,確かに遠く迷い去った者で る。 [4.137] 一度信仰した者が,やがて不信心になり,それから(再度)信仰してまた背信し,その不信心を増長させる者が るが,アッラーはかれらを決して赦されないし,かれらを(正しい)道に導かれることはない。 [4.138] 偽信者に告げなさい,かれらに痛烈な懲罰が ることを。 [4.139] 信者たちを差し置いて,不信心の者を(親密な)友とする者が る。これらの者は,かれらの間で栄誉を求めるのか。いや,凡ての 勢はアッラーに属する。 [4.140] 啓典の中で, なたがたに確かに訓戒した。もしアッラーの印が拒否され,または瑚笑されるのを なたがたが耳にするならば,かれらが外の話に移るまでかれらと同席してはならない。 なたがたが(同席)したならば,かれらと同類になる。本当にアッラーは偽信者と不信心の者を,凡て地獄の中に集められる。 [4.141] (かれらは) なたがた(の戦果)を待っていた者たちで る。アッラー(の助け)によって なたがたが勝利を得た時は,( なたがたに向かって)「わたしたちも, なたがたと一緒だったではないか。」と言う。もしまた不信心者に有利な時は,(かれらに向かって)「わたしたちは, なたがたを優勢にしてやったではないか。わたしたちは信者(ムスリム)から なたがたを守ってやったではないか。」と言う。アッラーは審判の日に, なたがたを裁かれる。アッラーは信者たちに対して,不信心者たちの(成功する)道を,決して与えられない。 [4.142] 誠に偽信者は,アッラーを欺むこうとするが,かれはかえってかれらを欺むかれる。かれらが礼拝に立つ時は,物(嚢?)げに立ち,人に見せるためで,ほとんどアッラーを念じない。 [4.143] れやこれやと心が動いて,こちらへでもなくまた ちらへでもない。本当にアッラーが迷うに任せられる者には, なたはかれのために決して道を見いだしてやれない。 [4.144] なたがた信仰する者よ,信者の外に不信心な者を(親しい)友としてはならない。 なたがた自ら(不利な),はっきりとした証拠を,アッラーに差し出すことを望むのか。 [4.145] 本当に偽信者たちは,火獄の最下の奈落に(陥ろう)。 なたはかれらのために,援助する者を見いだせない。 [4.146] だが悔悟して(その身を)修め,アッラーにしっかりと縋りきって,アッラーに信心の誠を尽くす者は別で る。これらは信者たちと共にいる者で る。アッラーは,やがて信者に偉大な報奨を与えるで ろう。 [4.147] もし なたがたが感謝して信仰するならば,アッラーはどうして なたがたを処罰されようか。アッラーは嘉し深く知っておられる方で る。 [4.148] アッラーは悪い言葉を,大声で叫ぶのを喜ばれない。だが不当な目に った者は別で る。アッラーは全聴にして全知で られる。 [4.149] なたがたが善い行いを公然としても,そっと隠れてしても,または被った害を許してやっても,本当にアッラーは寛容にして全能な方で られる。 [4.150] アッラーとかれの使徒たちを信じないで,アッラーとかれの使徒たちの間を,分けようと欲して,「わたしたちは るものを信じるが, るものは信じない。」と言い,その中間に,一つの路を得ようと欲する者が る。 [4.151] これらの者こそは,本当に不信者で る。われは不信者のために恥ずべき懲罰を備えている。 [4.152] だがアッラーとその使徒たちを信し,かれらの間の誰にも差別をしない者には,われはやがて報奨を与えよう。アッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [4.153] 啓典の民は なたがたが天からかれらに啓典を(斎?)すことを求める。かれらは以前に,ムーサーに対しそれよりも大きいことを求めて,「わたしたちに,アッラーを目の当たり見せてくれ。」と言った。そのような不正のために,かれらは落雷にうたれて死んだ。それから,明白な種々の印がかれらに下った後,かれらは仔牛を崇拝した。それでもわれはこれを許して明確な 威をムーサーに授けた。 [4.154] それからかれらと約束するに当たり,(シナイ)山をかれらの頭上に持ち上げ,「謙虚にこの門に入れ。」とかれらに告げ,また「安息日の戒めに背いてはならない。」と言って,われはかたい約束をかれらからとった。 [4.155] それなのに(主の不興を被って)かれらはその約束を破り,アッラーの印を信じないで,無法にも預言者を殺害し,「わたしたちの心は,覆われている。」と言った。そうではない。かれらが不信心なために,アッラーはその心を封じられた。だからかれらは,ほとんど何も信じない。 [4.156] かれらは不信心のため,またマルヤムに対する激しい中傷の言葉のために, [4.157] 「わたしたちはアッラーの使徒,マルヤムの子マスィーフ(メシア),イーサーを殺したぞ」という言葉のために(心を封じられた)。だがかれらがかれ(イーサー)を殺したのでもなく,またかれを十字架にかけたのでもない。只かれらにそう見えたまでで る。本当にこのことに就いて議論する者は,それに疑間を抱いている。かれらはそれに就いて(確かな)知識はなく,只臆測するだけで る。だが実際にはかれを殺したのでもなく, [4.158] いや,アッラーはかれを,御側に召されたので る。アッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [4.159] 啓典の民の中,かれの死ぬ前にしっかりかれを信じる者は一人もいなかった。審判の日において,かれはかれらにとって(不利な)証人となろう。 [4.160] るユダヤ人の不義な行いのために,(もともと)合法で ったよい(食べ)ものを,われはかれらに禁じた。(これは)かれらが多くの者を,アッラーの道から妨げたためで り, [4.161] 禁じられてもいた利息(高利)をとり,不正に,人の財産を貪ったためで る。われはかれらの中の不信心な者のために,痛ましい懲罰を準備している。 [4.162] ただしかれらの中,確実な根拠の る知識を持つ者,と信者たちは, なたに下されたものと, なた以前に下されたものを信じ,礼拝の務めを守り,定めの喜捨をして,アッラーと終末の日を信じる。これらの者には,われはやがて偉大な報奨を与えるで ろう。 [4.163] 本当にわれは,ヌーフやかれ以後の預言者たちに啓示したように, なたに啓示した。われはまたイブラーヒーム,イスマーイール,イスハーク,ヤアコーブおよび諸支族に(啓示し),またイ―サー,イスハーク,ユーヌス,ハールーンならびにスライマーンにも(啓示した)。またわれはダーウードに詩篇を授けた。 [4.164] る使徒たちに就いては,先にわれは なたに告げたが,未だ なたに告げていない使徒たちもいる。そしてムーサーには,親しくアッラーは語りかけられた。 [4.165] 使徒たちに吉報と警告を(椅?)せたのは,かれらの(遺わされた)後,人々に,アッラーに対する論争がないようにするためで る。アッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [4.166] だがアッラーは, なたに下されたもの(啓示)がかれの御知識によって下されたことを立証なされる。天使たちもまた立証する。本当にアッラーは,抜かりない立証者で られる。 [4.167] 信仰を拒否して,(人びとを)アッラーの道から遠ざける者たちは,確かに遠く迷い去った者で る。 [4.168] アッラーは信仰を拒否して不義を行う者たちを決して赦されず,また(正しい)道に導かれることもな [4.169] 地獄への道を行く外になく,永遠にその中に住むで ろう。これはアッラーには,非常に容易なことで る。 [4.170] 人びとよ,使徒は確かに主からの真理をもって なたがたの許に来た。だから なたがたは信じなさい。それが なたがたのために最も良い。例え なたがたが信じなくても,本当に天と地の凡てのものは,アッラーの有で る。アッラーは全知にして英明で られる。 [4.171] 啓典の民よ,宗教のことに就いて法を越えてはならない。またアッラーに就いて真実以外を語ってはならない。マルヤムの子マスィーフ・イーサーは,只アッラーの使徒で る。マルヤムに授けられたかれの御言葉で り,かれからの霊で る。だからアッラーとその使徒たちを信じなさい。「三(位)」などと言ってはならない。止めなさい。それが なたがたのためになる。誠にアッラーは唯―の神で られる。かれに讃え れ。かれに,何で子が ろう。天に り,地に る凡てのものは,アッラーの有で る。管理者としてアッラーは万全で られる。 [4.172] マスィーフはアッラーのしもべで ることを決して軽んじたりはしない。また(アッラーの)そばにいる天使たちもしない。かれに仕えることを軽んじ,高慢で る者,これらすべての者をかれの御許に集められる。 [4.173] だが信仰して善い行いに励む者には,かれは十分の報奨を与え,なおその恩恵を増して下される。だが軽んじて高慢な者には,かれは懲罰を科され,アッラーの外にはどんな守護も援助も見いだすことは出来ない。 [4.174] 人びとよ,主から確証が既に なたがたに(西?)されたので る。われは明らかな光明を なたがたに下したので る。 [4.175] だからアッラーを信仰し,しっかりかれに縋る者は,やがてかれからの慈悲と恩恵に浴させていただき,正しい道で,御許に導いていただけよう。 [4.176] かれらは合法な判定につき, なたに問うで ろう。言ってやるがいい。「アッラーは, なたがたに父母も子供もない場合,こう判定なされる。男が死んでもし子がなく,唯1人の姉か妹が る場合は,かの女は遺産の半分を継ぐ。また女が死んでもし子のない場合は,かれ(兄弟)がかの女(の遺産)を相続する。もし2人の姉妹が れば,遺産の3分の2を2人で相続する。もしまた,兄弟と姉妹が れば,男は女の2人分の分け前を得る。アッラーは誤りがないよう, なたがたに解明なされる。アッラーは凡てのことを知り尽くされる。」 @食卓章 〔アル・マーイダ〕 [5.1] なたがた信仰する者よ,約束を守りなさい。 なたがたに対し,今から読み げるものを除いた家畜は許される。ただし なたがたが巡礼着の間,狩猟は許されない。本当にアッラーは,御好みになられたことを定められる。 [5.2] なたがた信仰する者よ,アッラーの聖い表徴を冒(演?)してはならない。また聖月,(犠牲の)棒げ物,(それを標示する)首飾り,また主の恩恵と御喜びを求めて,聖なる家(カアバ)に参った者を犯してはならない。だが,(巡礼着を)脱いだならば,狩猟してもよい。 なたがたを(且つて)聖なるマスジドから追放した者たちを恨みにもって,法を越え,刺激してはならない。寧ろ正義と篤信のために助け って,信仰を深めなさい。罪と恨みのために助け ってはならない。アッラーを畏れなさい。誠にアッラーは懲罰に就いて厳重で られる。 [5.3] なたがたに禁じられたものは,死肉,(流れる)血,豚肉,アッラー以外の名を唱え(殺され)たもの,絞め殺されたもの,打ち殺されたもの,墜死したもの,角で突き殺されたもの,野獣が食い残したもの,(ただしこの種のものでも) なたがたがその止めを刺したものは別で る。また石壇に犠牲とされたもの,籤で分配されたもので る。これらは忌まわしいもので る。今日,不信心な者たちは なたがたの教え(を打破すること)を断念した。だからかれらを畏れないでわれを畏れなさい。今日われは なたがたのために, なたがたの宗教を完成し,また なたがたに対するわれの恩恵を全うし, なたがたのための教えとして,イスラームを選んだので る。しかし罪を犯す意図なく,飢えに迫られた者には,本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [5.4] かれらは何が許されるかに就いて, なたに問う。言ってやるがいい。「(凡て)善いものは なたがたに許される。 なたがたがアッラーの教えられた仕方によって訓練した鳥獣が なたがたのために捕えたものを食べなさい。だが獲物に対して,アッラーの御名を唱えなさい。アッラーを畏れなさい。本当にアッラーは清算を極めて速くなされる。」 [5.5] 今日(清き)良いものが なたがたに許される。啓典を授けられた民の食べ物は, なたがたに合法で り, なたがたの食べ物は,かれらにも合法で る。また信者の貞節な女, なたがた以前に,啓典を授けられた民の中の貞節な女も。もし なたがたが(貞節な)女に姦淫や密通をせずに,きちんと婚資を与え妻に迎えるならば許される。凡そ信仰を拒否する者は,その善行も虚しく,来世においては,失敗者の類で る。 [5.6] 信仰する者よ, なたがたが礼拝に立つ時は,顔と,両手を肘まで洗い,頭を撫で,両足を踝まで(洗え)。 なたがたがもし大汚の時は,全身の添浴をしなさい。また なたがたが病気にかかり,または旅路に り,また誰か廁から来た者,または女と交わった者で,水を見つけられない場合は,清浄な上に触れ, なたがたの顔と両手を撫でなさい。アッラーは困難を, なたがたに課すことを望まれない。ただし, なたがたを清めることを望み,また なたがたへの恩恵を果される。恐らく なたがたは感謝するで ろう。 [5.7] なたがたに対するアッラーの恩恵と,かれが なたがたと結ばれた約束を心に銘じ, なたがたが,「わたしたちは聴きました,従います。」と言った時を思い,アッラーを畏れなさい。アッラーは, なたがたが胸の中に抱くことを熟知なされる。 [5.8] なたがた信仰する者よ,アッラーのために堅固に立つ者として,正義に基いた証人で れ。人びとを憎悪する まり, なたがたは(仲間にも敵にも)正義に反してはならない。正義を行いなさい。それは最も篤信に近いので る。アッラーを畏れなさい。アッラーは なたがたの行うことを熟知なされる。 [5.9] 信仰して善い行いに励む者に,アッラーは約束なされた。かれらには,御赦しと偉大な報奨が る。 [5.10] だが信仰を拒否してわが印を偽りで るとする者,これらは火獄の住人で る。 [5.11] 信仰する者よ, なたがたの授かったアッラーの恩恵を心に銘じなさい。人びとが なたがたに向かって手を出そうとした時, なたがたのためにその手を押えられた時のことを。アッラーを畏れなさい。信者たちは,一生懸命にアッラーを信頼しなさい。 [5.12] アッラーは,以前にイスラエルの子孫と約束を結ばれ,われはかれらの中から12人の首長を立てた。そしてアッラーは仰せられた。「本当にわれは なたがたと一緒にいるので る。もし なたがたが礼拝の務めを守り,定めの喜捨をなし,われの使徒たちを信じて援助し,アッラーによい貸付をするならば,われは,必ず なたがたの凡ての罪業を消滅し,川が下を流れる楽園にきっと入らせよう。今後 なたがたの中,これ(約束)を信じない者は,正しい道から迷い去る。 [5.13] しかしかれらはこの約束を破ったので,われは見限って,かれらの心を頑なにした。かれらは(啓典の中の)字句の位置を変え,与えられた訓戒の一部分を忘れてしまった。それでかれらの中の少数の者以外は,いつも契約を破棄し, 切りに出るで ろう。だがかれらを許して見逃しなさい。」本当にアッラーは善い行いをする者を御好みになられる。 [5.14] われはまた,「わたしたちは,キリスト教徒です。」と言う者とも約束を結んだ。だがかれらも授けられた教訓の一部分を忘れてしまった。それで れは復活の日まで,敵意と憎悪の念とをかれらの間にこびりつかせた。アッラーはかれらに,その行ったことを間もなく後で告げ知らせられるで ろう。 [5.15] 啓典の民(ユダヤ,キリスト教徒)よ,使徒(ムハンマド)が正に なたがたの処へ来た。 なたがたが啓典(律法,福音)の中の隠してきた多くのことを なたがたに解明し,また多くのことをそのままにした。アッラーからの御光と,明瞭な啓典が今正に なたがたに下ったので る。 [5.16] これによってアッラーは,御好みになる者を平安の道に導き,またその御許しによって,(購?)黒から光明に連れ出し,かれらを正しい道に導かれる。 [5.17] 「アッラーこそは,マルヤムの子マスィーフで る。」と言う者は,確かに不信心者で る。言ってやるがいい。「誰がアッラーに対し,少しでも力が ろうか。もしかれがマルヤムの子マスィーフ,その母と地上の凡てのものを滅ぼそうと御考えになられたら,誰が制止出来よう。」天と地,そしてその間の凡てのものは,アッラーの大 に属する。かれは御考えになられたものを創造なされる。アッラ―は凡てのことに全能で られる。 [5.18] ユダヤ人やキリスト教徒は言う。「わたしたちはアッラーの子で り,かれに愛でられる。」言ってやるがいい。「それなら何故かれは, なたがたの罪を罰されるのか。いや, なたがたは,かれが創られた人間に過ぎない。かれは,御望みの者を赦し,御望みの者を罰される。」天と地,そしてその間の凡てのものは,アッラーの大 に属し,またかれこそは帰り所なので る。 [5.19] なたがた啓典の民よ,使徒たちが中断された後わが使徒がやって来て, なたがたに対し(事物の)解明をする。これは なたがたに,「わたしたちには吉報の伝達者も警告者も来ない。」と言わせないためで る。今,吉報を伝え警告を与える者が,正に なたがたの処に来たので る。誠にアッラーは凡てのことに全能で られる。 [5.20] またムーサーが,自分の人びとにこう言った時を思い起せ。「わたしの人びとよ, なたがたが授かったアッラーの恩恵を心に銘じなさい。かれは なたがたの中から預言者たちを げ, なたがたを王となされた。外のどの民にも授けられなかったものを, なたがたに授けたので る。 [5.21] わたしの人びとよ,アッラーが なたがたのために定められた,聖地に入れ。 なたがたは,踵を返して退いてはならない。そうしたら なたがたは失敗者になる。」 [5.22] かれらは言った。「ムーサーよ本当にそこには,巨大な民がいる。かれらが出て行かなければ,わたしたちは決してそこに入ることは出来ない。もしかれらがそこから去ったならば,わたしたちはきっと入るで ろう。」 [5.23] 主を畏れる2人は言った。―アッラーは2人を御恵みになられる―「(村の)正門から入ってかれらに当れ。一度入れば,本当に なたがたこそ勝利するで ろう。 なたがたがもし(真の)信者ならば,アッラーを信頼しなさい。」 [5.24] だがかれらは言った。「ムーサーよ,本当にわたしたちはかれらがそこに留まる限り,決してそこに入れない。 なたと なたの主が,2人で行って戦え。わたしたちはここに座っている。」 [5.25] かれは申し上げた。「主よ,本当にわたしはわたし自身と兄弟の外は制御出来ません。ですからわたしたちを,この反逆の民から引き離して下さい。」 [5.26] (主は)仰せられた。「ならばこの国土を,40年の間かれらに禁じよう。かれらは地上をさ迷うで ろう。だから なたがたは主の掟に背く民のことで悲しんではならない。」 [5.27] (ムハンマドよ)アーダムの2児の物語の真実を民に語れ。かれら両人が犠牲を捧げた時,1人は受け入れられたが,外は受け入れられなかった。言った。「わたしはきっと御前を殺してやる。」かれは(答えて)言った。「アッラーは,唯主を畏れる者だけ,受け入れられる。」 [5.28] 「仮令 なたが,わたしを殺すためにその手を伸ばしても,わたしは なたを殺すため,手を伸ばしはしない。わたしは万有の主アッラーを畏れる。 [5.29] 本当にわたしは, なたがわたしの(先に犯した)罪と, なたの(殺人の)罪とを負って, なたが火獄の住人になることを望む。そしてこれは不義を行なう者の応報で る。」 [5.30] しかしかれの(利己的な)心は,その弟を殺すのを望ましいこととし,遂にかれを殺害(人類最古の殺人者と)して,失敗者の1人となった。 [5.31] その時アッラーは,1羽の大カラスを遺わして地を掘らせ,その弟の死体を,如何に覆うべきかをかれに示された。かれは言った。「 情けない兄弟の死体を葬るのに,わたしはこのカラス程のことさえ出来ないのか。」こうしてかれは後悔する者の1人となった。 [5.32] そのことのためにわれはイスラエルの子孫に対し,掟を定めた。人を殺した者,地上で悪を働いたという理由もなく人を殺す者は,全人類を殺したのと同じで る。人の生命を救う者は,全人類の生命を救ったのと同じで る(と定めた)。そしてわが使徒たちは,かれらに明証を(蒼?)した。だが,なおかれらの多くは,その後も地上において,非道な行いをしている。 [5.33] アッラーとその使徒に対して戦い,または地上を攪乱して歩く者の応報は,殺されるか,または十字架につけられるか, るいは手足を互い違いに切断されるか,または国土から追放される外はない。これらはかれらにとっては現世での屈辱で り,更に来世において厳しい懲罰が る。 [5.34] だが なたがたがとり抑える前に,自ら悔悟した者は別で る。アッラーは寛容にして慈悲深く られることを知れ。 [5.35] なたがた信仰する者よ,アッラーを畏れ自分の義務を果してかれに近づくよう念願し,かれの道のために奮闘努力しなさい。 なたがたは恐らく成功するで ろう。 [5.36] 信仰を拒否する者は,仮令地上に る一切のもの,更にこれに等しいものを積み重ねて復活の日の懲罰を がなおうとしても,決して受け入れられず,痛ましい懲罰を受けるで ろう。 [5.37] かれらは,業火から出ることを願うで ろうが,決してこれから出ることは出来ない。懲罰は永久に続くので る。 [5.38] 盗みをした男も女も,報いとして両手を切断しなさい。これはかれらの行いに対する,アッラーの見せしめのための懲しめで る。アッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [5.39] だが悪事を行った後,罪を悔いてその行いを改める者には,アッラーは哀れみを垂れられる。アッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [5.40] なたは天と地の大 がアッラーに属することを知らないのか。かれは御望みになっている者を罰し,御望みになっている者を御赦しになられる。アッラーは凡てのことに全能で られる。 [5.41] 使徒よ,互いに不信心に競う者のために なたの心を痛めてはならない。かれらはロで,「わたしたちは信仰する。」と言うが,心では信じてはいない。またユダヤ人の中には,虚偽を聞き出すことばかりに熱心で, なたの処に全く寄りつかない者がいる。かれらはその言葉を(正しい)意味から歪めて言う。「もしこれが, なたがたに与えられたもの(律法と同じで る)と思うならば,受け入れなさい。だが なたがたに与えられたものと同じでないならば,用心しなさい。」アッラーが一度試みにかけようと御望みの者には, なたはかれらのため,アッラーに対し何の 威もなこれらの者は,アッラーがその心を清めるのを,望まれない者たちで る。かれらは現世において屈辱を受け,来世においても酷い懲罰を受けるで ろう。 [5.42] かれらは虚偽ばかりを聞き,禁じられたものを貪る。かれらがもし なたの許に来たならば,かれらの間を裁くか,それとも相手にするな。もし なたが相手にしなくても,かれらは少しも なたを害することは出来ないで ろう。またもし裁くならば,かれらの間を公平に裁決しなさい。アッラーは公平に行う者を愛でられる。 [5.43] かれらには律法が るのに,どうして なたに,裁判を仰ぐので ろうか。その中には,アッラーの(公平な)裁決が るのだが,かれらはそういうものを持っていても,なお背き去る。これらの者は(真の)信者ではないので る。 [5.44] 誠にわれは,導きとして光明の る律法を,(ム−サーに)下した。それで(アッラーに)服従,帰依した預言者たちは,これによってユダヤ人を裁いた。聖職者たちや律法学者たちは,アッラーの啓典を心に銘記し,その証人でも った。だから なたがたは人間を恐れず,只われを畏れなさい。僅かな代価で,われの印を売ってはならない。そしてアッラーが下されたもので裁判しない者は不信心者(カーフィル)で る。 [5.45] われはかれらのために律法の中で定めた。「生命には生命,目には目,鼻には鼻,耳には耳,歯には歯,凡ての傷害にも,(同様の)報復を。」しかしその報復を控えて許すならば,それは自分の罪の償いとなる。アッラーが下されるものによって裁判しない者は,不義を行う者で る。 [5.46] われはかれらの足跡を踏ませて,マルヤムの子イーサーを遣わし,かれ以前(に下した)律法の中に るものを確証するために,導きと光明の る,福音をかれに授けた。これはかれ以前に下した律法への確証で り,また主を畏れる者への導きで り,訓戒で る。 [5.47] それで福音の信者(キリスト教徒)にはアッラーがその中(福音書)に示されたものによって裁かせなさい。凡そアッラーが下されるものによらずに,裁く者は主の掟に背く者で る。 [5.48] われは真理によって, なたがたに啓典を下した。それは以前に る啓典を確証し,守るためで る。それでアッラーが下されるものによって,かれらの間を裁け。 なたに与えられた真理に基づき,かれらの私慾に従ってはならない。われは, なたがた各自のために,聖い戒律と公明な道とを定めた。もしアッラーの御心なら, なたがたを挙げて1つのウンマになされたで ろう。しかし(これをされなかったのは)かれが なたがたに与えられたものによって, なたがたを試みられたためで る。だから互いに競って善行に励め。 なたがたは挙って,アッラーに帰るので る。その時かれは, なたがたが論争していたことに就いて,告げられる。 [5.49] それでアッラーの下されるものによって,かれらの間を裁き,決してかれらの私慾に従ってはならない。アッラーが, なたに下される(教えの)どの部分についても惑わされないよう,かれらに用心しなさい。かれらがもし背き去るならば,それはアッラーがかれらの犯した罪の一部を,懲しめられると御考えなっておられると知れ。人びとの多くは本当にアッラーの掟に背く者で る。 [5.50] かれらが求めるのは,無明(時代)の裁判で るのか。だが信心堅固な者にとって,アッラーに優る裁判者が ろうか。 [5.51] なたがた信仰する者よ,ユダヤ人やキリスト教徒を,仲間としてはならない。かれらは互いに友で る。 なたがたの中誰でも,かれらを仲間とする者は,かれらの同類で る。アッラーは決して不義の民を御導きになられない。 [5.52] なたは,心に病 る者がかれらの許に走るのを見るで ろう。かれらは,「わたしたちは災難に いはしないかと恐れる。」と言っている。だがアッラーは,恐らく( なたがたに)勝利を与え,または御許から聖断を与えられよう。かれらは心の中に秘密を抱くもののために,酷く後悔することになるで ろう。 [5.53] 信仰する者は言う。「これらの者は, なたがたと一緒(の協力者)だと,アッラーにかけて,力をこめて誓った者ではないか。」かれらの行いは虚しく,必ず失敗者となるで ろう。 [5.54] 信仰する者よ,もし なたがたの中から教えに背き去る者が れば,やがてアッラーは,民を愛でられ,かれらも主を敬愛するような外の民を連れてこられるで ろう。かれらは信者に対しては謙虚で るが,不信心者に対しては意志堅固で力強く,アッラーの道のために奮闘努力し,非難者の悪ロを決して恐れない。これは,アッラーが御好みになられた者に与えられる恩恵で る。アッラーは厚施にして全知で られる。 [5.55] 誠に なたがたの(真の)友は,アッラーとその使徒,ならびに信仰する者たちで礼拝の務めを守り,定めの喜捨をなし,謙虚に額ずく者たちで る。 [5.56] アッラーとその使徒,と信仰する者たちを友として助ける者は,アッラーの1党で,必ず勝利を得る者たちで る。 [5.57] 信仰する者よ, なたがたの教えを明笑し,戯れごとにする者を友としてはならない。それは先に啓典を与えられた者の中にいるが,信仰を拒否する者たちの中にもいる。もし なたがたが信者ならば,アッラーを畏れなさい。 [5.58] なたがたが(人びとを)礼拝に招く時,かれらはそれを期笑し,戯れごとにする。それはかれらが理解しない民のためで る。 [5.59] 言ってやるがいい。「啓典の民よ, なたがたがわたしたちを非難するのは,只わたしたちがアッラーを信じ,またわたしたちに下されたもの(クルアーン),また以前に下されたもの(律法,福音)を信じるためで るのか,只 なたがたの多くがアッラーの掟に背く者たちで るためではないか。」 [5.60] 言ってやるがいい。「アッラーの御許の応報で,それよりも悪いものを, なたがたに告げようか。それはアッラーが見放した者,御怒りを被むった者,サルまたはブタとされた者,そして邪神に仕える者,かれらは,最悪の境地におり,(正しい)道から遠く迷い去った者たちで る。」 [5.61] かれらが なたがたの許に来た時,「わたしたちは信仰する。」と言った。だがかれらは実に不信心で入り,また不信心で出て行く者たちで る。アッラーはかれらの隠すことを熟知なされる。 [5.62] かれらの多くが,互いに競って罪悪と反逆にはしり,禁じられたものを,貪るのを見るで ろう。かれらの行うことの何と醜悪なことよ。 [5.63] なぜ聖職者や律法学者は,かれらが罪深いことを語り,または非法なものを貪るのを禁じないのか。かれらの行うことの何と醜悪なことよ。 [5.64] ユダヤ人は,「アッラーの御手は縛られている。」と言う。縛られたのはかれらの手で,そう言ったことによってかれらは見限られた。いや,かれの御手は広く開かれて,御心のままに,惜しみなく与えられる。だがかれらの多くは,主から なたに啓示が下されたのを見て,きっと反抗と不信心を増長しよう。われがかれらの間に投じた敵意と憎悪とは,本当に復活の日まで続くで ろう。かれらが戦火を燃やす度に,アッラーはそれを消される。またかれらは,地上において害悪をしようと努める。だがアッラーは,害悪を行なう者を御愛でになられない。 [5.65] 啓典の民がもし信仰して主を畏れるならば,われはかれらのすべての罪障を抹消して必ず至福の楽園に入らせるで ろう。 [5.66] もしかれらが律法と福音,そして主からかれらに下されたものを順奉するならば,かれらの上からも足許からも,必ず(豊かに)糧を与えられるで ろう。かれらの中には,正義を行う一団もいる。だが多くの者の行うところは,邪悪で る。 [5.67] 使徒よ,主から なたに下された(凡ての)ものを,宣ベ伝えなさい。 なたがそれをしないなら,かれの啓示を宣べ伝える使命は果せないで ろう。アッラーは,(危害をなす)人びとから なたを守護なされる。アッラーは決して不信心の民を導かれない。 [5.68] 言ってやるがいい。「啓典の民よ。律法と福音と主から なたがたに下された,(凡ての)啓示を順守するまでは, なたがたが立つ拠り所はないのだ。」ところが主から なたに下ったものは,かれらの多くの者に,頑固な反抗と,不信心を増長させた。だから なたは不信心の民に就いて,心を悩ましてはならない。 [5.69] 本当に(クルアーンを)信じる者,とユダヤ人,サ―ビア教徒,キリスト教徒で,アッラーと終末の日を信じて善い行いに励む者には,恐れもなく憂いもないで ろう。 [5.70] われは且つて,イスラエルの子孫と約束を結び,使徒たちをかれらに遣わした。ところが使徒が,かれらの好まないものを(宙?)す度に,かれらは る者を嘘付きと呼び, る者を殺害した。 [5.71] そしてかれらは(そのために)試み(の懲罰)がないものと考えていた。それでかれらは盲目や難聴者となったが,その後アッラーは,かれらの悔悟を許しなされた。それでもかれらの多くはまたも,自ら盲目や難聴者となった。アッラーはかれらの行うところを,御存知で られる。 [5.72] 「アッラーこそは,マルヤムの子マスィーフで る。」と言う者は,確かに不信心者で る。しかもマスィーフは言ったので る。「イスラエルの子孫よ,わたしの主で り, なたがたの主で られるアッラーに仕えなさい。」凡そアッラーに何ものかを配する者には,アッラーは楽園(に入ること)を禁じられ,かれの住まいは業火で る。不義を行う者には援助者はないので る。 [5.73] 「アッラーは三(位)の一つで る。」と言う者は,本当に不信心者で る。唯―の神の外に神はないので る。もしかれらがその言葉を止めないなら,かれら不信心者には,必ず痛ましい懲罰が下るで ろう。 [5.74] かれらは何故,悔悟してアッラーに返り,その御赦しを求めようとしないのか。誠にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [5.75] マルヤムの子マスィーフは,一人の使徒に過ぎない。かれの以前にも使徒たちが って,逝ったので る。かれの母は誠実な婦人で った。そしてかれら両人は食べ物を食べていた。見よ,われは如何にかれらに印を明示したかを。また見よ,如何にかれら(不信者)が迷い去るかを。 [5.76] 言ってやるがいい。「 なたがたはアッラーの外に, なたがたに害もなく益もな〈,役立たないものに仕えるのか。アッラー,かれこそは全聴者にして全知で られる。」 [5.77] 言ってやるがいい。「啓典の民よ,真理を無視して なたがたの教えの法を越えてはならない。また なたがたは先に迷い去った者たちの,私見に従ってはならない。かれらは多くの者を迷わせ,(自らも)正しい道から迷った者たちで る。」 [5.78] イスラエルの子孫の中,不信心な者は,ダーウードやマルヤムの子イーサーの舌で呪われた。それはかれらが従わないで,法を越えたためで る。 [5.79] かれらはその行った悪事を,互いに戒めなかった。かれらの行ったことの何と醜悪なことよ。 [5.80] 見なさい,かれらの多くは,不信心な者と親密にしている。何と醜悪なことを自ら進んでするものよ。アッラーはかれらに激怒なされ,かれらは懲罰の中に永遠に住むで ろう。 [5.81] かれらがもし,アッラーと聖預言者を信じ,またかれらに下されたものを信じたならば,かれらを親しい友としなかったで ろう。だがかれらの多くは,主の掟に背く者で る。 [5.82] なたは,人びとの中信仰する者を敵視することが最も厳しいのは,ユダヤ人と多神教徒で ることを知るで ろう。また なたは,信仰する者に一番親愛の情を抱いているのは,「わたしたちはキリスト教徒です。」と言う者で ることを知るで ろう。これはかれらの間に,司祭と修道士がいて,かれらが高慢でないためで る。 [5.83] なたはかれらが,使徒に下されたものを聞く時,自分の認めた真理のために,涙を目に(温?)れさせるのを見るで ろう。かれらは言う。「主よ,わたしたちは信仰します。わたしたちを証人の中に書き留めて下さい。 [5.84] わたしたちは,アッラーとわたしたちに下された真理を,どうして信じないでいられましょうか。また主が,敬(度?)な民と一緒にわたしたちをも(楽園に)入れて下さるよう,懇願しないでいられましょうか。」 [5.85] それでアッラーは,かれらの言葉に報いられ,川が下を流れる楽園を与えられ,永遠にそこに住まわせられる。それは善い行いをなす者への報奨で る。 [5.86] しかし信仰しないで,わが印を偽りで るとする者,これらは火獄の住人で る。 [5.87] なたがた信仰するものよ,アッラーが なたがたに許される,良いものを禁じてはならない。また法を越えてはならない。アッラーは,法を越える者を御愛でになられない。 [5.88] アッラーが なたがたに与えられた良い(清潔で)合法なものを食べなさい。 なたがたが信じているアッラーを畏れなさい。 [5.89] アッラーは, なたがたの軽はずみな言葉の誓いに対し, なたがたを非難されない。だが なたがたが誓って約束したことに対してはその責任を問う。その贖罪には, なたがたの家族を養う通常の食事で,10名の貧者を養え,またはこれに衣類を支給し, るいは奴隷1名を解放しなさい。(これらのことが)出来ない者は,3日間の斎戒をしなさい。それが なたがたが誓いをした時の賠償で る。 なたがたは自分の誓いを守れ。アッラーはこのように,御自分の印を なたがたのために解明なされる。恐らく なたがたは,感謝するで ろう。 [5.90] なたがた信仰する者よ,誠に酒と賭矢,偶像と占い矢は,忌み嫌われる悪魔の業で る。これを避けなさい。恐らく なたがたは成功するで ろう。 [5.91] 悪魔の望むところは,酒と賭矢によって なたがたの間に,敵意と憎悪を起こさせ, なたがたがアッラーを念じ礼拝を捧げるのを妨げようとすることで る。それでも なたがたは慎しまないのか。 [5.92] アッラーに服従,帰依し,また使徒に従って(悪魔に)用心しなさい。仮令 なたがたが背いても,われの使徒の責務は,ただ明白に(啓示を)宣べ伝えるだけで ることを知れ。 [5.93] 信仰して善行に勤む者は,(既に)食べたものに就いて罪はない。かれらが主を畏れ,信仰して善行に励む時は,それでその上にも,主を畏れ,信仰しなさい。更にその上に,主を畏れ,善行に勤め。アッラーは善行者を愛でられる。 [5.94] なたがた信仰する者よ,アッラーは なたがたの手または槍で狩ろ,ちょっとした獲物によって, なたがたを試みられる。それはアッラーが,見ることの出来ないかれを恐れる者が,誰で るかを知られるためで る。この後でも違犯する者は,痛ましい懲罰を受けるで ろう。 [5.95] 信仰する者よ, なたがたが巡礼者の間は,狩猟して鳥獣を殺してはならない。もし, なたがたの中,知りながらそれを殺した者の償いは, なたがたの中公正な2名の者の判定により,その殺したものと等しい(価の)家畜を,カアバに運んで捧げるか,またはその贖罪のために貧者に食を供するか,またはそれに相当する斎戒を行うことで る。これらはかれがその行いの結果を味わうためで る。アッラーは,過ぎ去ったことは御許しなされる。だが なたがたがもし繰り返すならば,アッラーは応報を重くされる。アッラーは偉力ならびなき応報の主で られる。 [5.96] 海で漁鱗し,また獲物を食べることは, なたがたにも旅人にも許されている。だが陸上の狩猟は,巡礼着の間は禁じられる。アッラーを畏れなさい。 なたがたはかれの御許に集められるので る。 [5.97] アッラーは人間の(現世における平安の)ため,聖なる家,カアバを創り,また聖月と捧げ物と(犠牲に供える家畜の)首飾りを定められた。これは なたがたに,アッラーが天に り地に る凡てのものを知っておられ,且つアッラーが凡ての事に通暁しておられることを,知らせるためで る。 [5.98] アッラーは罰に厳重で られ,また,アッラーは寛容にして慈悲深く られることを知れ。 [5.99] 使徒には,只(啓示を)宣ベ伝えることの外何も課せられない。アッラーは, なたがたの現わすことも,隠すことも知っておられる。 [5.100] 言え,「 なたがたは,たとえはびこっている悪に魅了されようが,悪いことと良いことは同じではない」だから なたがた思慮 る者よ,アッラーを畏れなさい。恐らく なたがたは成功するで ろう。 [5.101] 信仰する者よ,いろいろと尋ねてはならない。もし なたがたに明白に示されると,かえって悩まされることも る。ただしクルアーンが啓示されている時,それに就いて問えば, なたがたに明白に示されるで ろう。アッラーはそれを許される。アッラーは寛容にして慈悲深い方で られる。 [5.102] なたがた以前の民も(このことに就いて)尋ねた。そしてそのことのために,不信心者となった。 [5.103] アッラーが,バヒーラまたはサーイバ,フスィーラまたはハーミを定められたのではない。ただし,不信心者がアッラーに対して虚構したもので る。かれらの多くは理解しない。 [5.104] かれらに向かって,「アッラーが下されたもの,ならびに使徒の許に来なさい。」と言えば,かれらは「わたしたちには祖先が伝えたもので十分です」と言う。何と,かれらの祖先は全く知識もなく,また(正しく)導かれなかったではないか。 [5.105] 信仰する者よ, なたがた自身(を守る責任)は, なたがたに る。 なたがたが正しい道を踏むならば,迷った者は なたがたを妨げることは出来ない。 なたがたは挙ってアッラーに帰るので る。その時かれは, なたがたの行ったことを告げ知らせるで ろう。 [5.106] 信仰する者よ, なたがたの1人に,臨終が近付いた時は, なたがたの間で証言を取れ。遺言書の作成の時は,公正な2人の証人を なたがたの中から立てなさい。また,もし なたがたが地上を旅していて,死の苦悩が なたがたに降りかかったならば, なたがた以外(の民)から2人を,礼拝の後,引き止めて(依頼しなさい)。もしかれらを疑うならば,アッラーにかけて誓わせなさい。「わたしたちは,仮令近親のためでも,どんな値段でも(証言を)売らず,またアッラーの証拠を隠しません。そのようなことをすれば,わたしたちは本当に犯罪者です。」 [5.107] もしかれら2人が(偽証の)罪に値いすることが判明したならば,かれらによって不利益を被った者の中から(死者に)縁の最も近い適切な2人の人物を新たに証言に立たせ, アッラーにかけて誓わせなさい。「わたしたちの証言は,本当に2人の証言よりも真実で ります。わたしたちは決して(罪を)犯したことは りません。そうで れば,わたしたちは本当に不義者で ります。」 [5.108] こうすることは最も正当で る。こうしてかれらはその真実に基づいて,証言をなすことになろう。 るいはかれらが証言した後に,立証が反論されることを恐れよう。アッラーヘの義務を尽くし,また(かれの勧告を)聞け。アッラーは掟に背く者を御導きになられない。 [5.109] アッラーが使徒たちを召集される臼,かれらに,「 なたがたはどんな返答を得たか。」と仰せられよう。かれらは(答えて)申し上げる。「わたしたちには,知識は りません。誠に なたは,凡ての奥義を熟知なされています。」 [5.110] アッラーがこう仰せられた時を思い起せ。「マルヤムの子イーサーよ, なたと なたの母が与えられた,われの恩恵を念じなさい。われは聖霊によって なたを強め,揺り籠の中でも,成人してからも人びとに語らせるようにした。またわれは啓典と英知と律法と福音を なたに教えた。また なたはわれの許しの許に,泥で鳥を形作り,われの許しの許に,これに息吹して鳥とした。 なたはまたわれの許しの許に,生まれつきの盲人と癩患者を(癒?)した。また なたはわれの許しの許に,死者を甦らせた。またわれは なたが明証をもってイスラエルの子孫の許に赴いた時,かれらの手を押えて守ってやった。かれらの中の不信心な者は,『これは明らかに魔術に過ぎない。』と言った。 [5.111] その時われは弟子たちに啓示して,『われを信じ,わが使徒を信じなさい。』と言った。かれらは(答えて)言った。『わたしたちは信じます。 なたは,わたしたちがムスリムで ることを立証して下さい。』」 [5.112] かれら弟子たちが,こう言った時を思い起せ。「マルマムの子イーサーよ, なたの主は, たしたちのために,(食べ物を)並べた食卓を,天から御下しになるで ろうか。」かれ(イーサー)は言った。「 なたがたが信者なら,アッラーを畏れなさい。」 [5.113] かれらは言った。「わたしたちはその(食卓)で食べて,心を安らげたい。また なたのわたしたちに語られたことが真実で ることを知り,わたしたちが,その証人になることを乞い願います。」 [5.114] マルヤムの子イーサーは(祈って)言った。「アッラー,わたしたちの主よ,わたしたちのために,(食物を並べた)食卓を天から御下しになり,それでわたしたちへの最初の,また最後の機縁となされ, なたからの印として下さい。わたしたちに食を与えて下さい。本当に なたは最も優れた養い主です。」 [5.115] アッラーは仰せられた。「本当にわれは,それを なたがたに下すで ろう。それで今後もし なたがたの中で不信心者となる者が れば,われは世の誰にもまだ加えなかった懲罰で,かれを罰するで ろう。」 [5.116] またアッラーがこのように仰せられた時を思え。「マルヤムの子イーサーよ, なたは『アッラーの外に,わたしとわたしの母とを2柱の神とせよ。』と人びとに告げたか。」かれは申し上げた。「 なたに讃え れ。わたしに 能のないことを,わたしは言うべきで りません。もしわたしがそれを言ったならば,必ず なたは知っておられます。 なたは,わたしの心の中を知っておられます。だがわたしは なたの御心の中は知りません。本当に なたは凡ての奥義を熟知なされています。 [5.117] わたしは なたに命じられたこと以外は,決してかれらに告げません。『わたしの主で り, なたがたの主で られるアッラーに仕えなさい。』(と言う以外には)わたしがかれらの中にいた間は,わたしはかれらの証人で りました。 なたがわたしを御呼びになった後は, なたがかれらの監視者で り,また なたは,凡てのことの立証者で られます。 [5.118] なたが仮令かれらを罰せられても,誠にかれらは なたのしもべです。また なたがかれらを御赦しなされても,本当に なたこそは,偉力ならびなく英明で られます。」 [5.119] アッラーは仰せられよう。「これはかれら正直者が,正直ゆえに得をする日で る。かれらには川が下を流れる楽園が り,永遠にその中に住むで ろう。」アッラーはかれらを喜ばれ,かれらもまたかれに満悦する。それは大願の成就で る。 [5.120] 天と地と,その間の一切の事物は,アッラーの大 に属する。かれは凡てのことに全能で られる。 @家畜章 〔アル・アンアーム〕 [6.1] 天と地を創造し,陪黒と光明を定められる,アッラーを讃える。だが信じない者は,かれらの主と(外のものを)同位に置く。 [6.2] かれこそは,泥から, なたがたを創り,次いで(生存の)期間を定められた方で る。一定(の期間)が,かれの御許に定められている。それでも なたがたは疑うのか。 [6.3] かれこそは天に っても,地でもアッラーで られる。かれは なたがたの隠すことも,現わすことも知っておられる。またかれは なたがたの,働いて得たもの(の応報)をも知っておられる。 [6.4] かれらは主から如何なる印を(西?)されても必ずそれから顔を背けてしまう。 [6.5] 真理(クルアーン)がかれらの許に来ると,かれらは常にそれを虚偽で るとした。だがかれらの嘲笑する御告げが,間もなく(事実となって)かれらの許に来るで ろう。 [6.6] われはかれら以前に,次から次に幾世代も滅ぼしたかを, なたがたは考えないのか。われは地上でかれらを代々安住させ, なたがたにすらしなかったものを与えた。われは,かれらの上に雲を送り(雨を)注ぎ降らせ,その足許に川を流れさせた。だが凡ての罪のためにかれらを滅ぼし,その跡に外の世代を出現させた。 [6.7] 仮令われが なたに紙上に(書いた)啓典を下し,かれらが自分の手でそれに触れても,不信心な者はきっと,「これは明らかに魔術に過ぎない。」と言う。 [6.8] かれらはまた言う。「何故天使が,かれに遺されないのか。」もしわれが天使を遺したならば,事は直ちに決定されて,かれらは猶予されなかったで ろう。 [6.9] 仮令われがかれ(使徒)を天使としても,必ず人間の姿をさせ,(今)かれらが惑うように,きっと惑わせたで ろう。 [6.10] なた以前の使徒たちも,確かに嘲笑されていた。だが嘲笑したものは,その嘲笑していたこと(懲罰)に取り囲まれるで ろう。 [6.11] 言ってやるがいい。(ムハンマドよ。)「地上を旅して,真理を拒否した者の最後が,どうで ったかを見なさい。」 [6.12] 言ってやるがいい。「天と地に る凡てのものは,誰の有で るのか。」言ってやるがいい。「アッラーの有で る。かれは慈悲を御自分の動となされる。審判の日には,必ず なたがたを召集されよう。それに疑いの余地はないので る。」だが自分の魂を滅ぼしてしまった者は,信じないで ろう。 [6.13] 夜と昼とに住む凡てのものは,かれの有で る。かれは,全聴にして全知で られる。 [6.14] 言ってやるがいい。「わたしは,アッラー以外の加護をどうして求めるだろうか。かれは天と地の創造者で,(すべてを)養い,(誰からも)養われない」言ってやるがいい。「わたしは(かれに)服従,帰依する者の先き駆けとなり,『多神教徒の仲間となってはならない』と命じられた。」 [6.15] 言ってやるがいい。「わたしがもし主に背くならば,偉大な日の懲罰が本当に恐ろしい。」 [6.16] その日(懲罰を)免れる者には,必ず慈悲を与えられる。それは明らかに至上の幸福の成就で る。 [6.17] もしアッラーが, なたを災厄で害されれば,かれの外にこれを除くものはない。もしかれが, なたに幸福を届けられれば,本当にかれは凡てのことに全能て られる。 [6.18] かれは,そのしもべたちの上におられる至高者で り,かれは英明にして全知で られる。 [6.19] 言ってやるがいい。「立証において,最も重要なことは何で るか。」言ってやるがいい。「アッラーは,わたしと なたがたとの間の立証者で られる。このクルアーンが,わたしに啓示されたのは,わたしが なたがたそして届く限りの者に,それによって警告するためで る。 なたがたは(アッラーの外に)他の神が ることを,証言出来るのか。」言ってやるがいい。「わたしは証言することは出来ない。」言ってやるがいい。「本当にかれは唯一の神で られる。わたしは, なたがたが信仰するものとは全く別の存在で る。」 [6.20] われが啓典を授けた者たちは,自分の子を認めるようにこれを認める。だが,自分の魂を滅ぼした者は信じない。 [6.21] アッラーに就いて虚偽を作り上げ,またはその印を拒否するより,甚だしい不義が ろうか。本当に不義を行う者は決して成功しないで ろう。 [6.22] われが一斉にかれらを召集する日,邪神を信仰した者たちに(問うて)言う。「 なたがたが言い張っていた,仲間(邪神ども)はどこにいるのか。」 [6.23] その時かれらは,こう言う外にロ実はないで ろう。「わたしたちの主,アッラーにかけて誓います。わたしたちは決して外の神々を信仰した者では りません。」 [6.24] 見なさい。如何にかれらが自らを欺くか。またかれらの虚構したものが,かれらを迷わせたかを。 [6.25] かれらの中には, なたに耳を傾ける者も るが,われはかれらの心に覆いをしたので,これ(クルアーン)を理解しない。またその耳を鈍くした。だからかれらは仮令各種の印を見ても,これを信じない。そしてかれらが なたの許にやって来るのは,議論するため(だけ)で る。信じない者たちは,「これは昔の物語に過ぎないのです。」と言う。 [6.26] かれらは外の者をそれから遠ざけ,また自分たちもこれを避ける。だがかれらは自ら自分の魂を傷つけるだけで,自分はそれに気付かない。 [6.27] なたがもし,かれらが火獄の前に立たされる姿を見たらどうで ろう。その時かれらは言う。「 ,わたしたちがもし送り帰されるならば,決して主の印を拒否しないで,必ず信仰するでしょうに。」 [6.28] いや,かれらが今まで隠していたものが,(今)自分たちの前に明らかになったに過ぎない。それでかれらが仮命(再び)戻されても,かれらは必ず禁じられたことを繰り返すで ろう。かれらは本当に虚言の徒で る。 [6.29] かれらは言う。「この世の生が るだけで,再び甦るなどということはないのです。」 [6.30] なたがもし,かれらが主と向かい合って立たされる時を見たらどうで ろう。その時(主は)仰せられるで ろう。「これは真実ではないか。」かれらは言う。「そうです。主にかけて(誓って)。」かれは仰せられよう。「 なたがたは,信仰を拒否したために懲罰を味わいなさい。」 [6.31] アッラーに会うことを虚偽で るとする者は,確かに失敗者で る。その時が突然来れば,かれらは言う。「 ,悲しい,わたしたちは何と疎かなことをしたことか。」かれらは背に自分の重荷を負っている。 ,かれらの負う重荷こそ災いで る。 [6.32] 現世の生活は,遊びか戯れに過ぎない。だが主を畏れる者には,来世の住まいこそ最も優れている。 なたがたは悟らないのか。 [6.33] われはかれらの言葉が, なたを如何に悲しませるかを知っている。かれらが虚言の徒とするのは, なたではない。不義者たちは,専らアッラーの印を否定しているだけ。 [6.34] なた以前にも,使徒たちは虚言の徒と呼ばれた。それでわれの救助を得るまで,かれらは拒否と迫害を耐え忍んだ。誰にもアッラーの御言葉を変えることは出来ない。使徒たちに関する一部の消息は,既に なたに伝えられたので る。 [6.35] もしかれらが反抗して去るのが なたに酪く苦痛ならば, なたに出来るなら,地にトンネルを掘り,または天に梯をかけて,かれらに印を現わせ。アッラーが御好みになるならば,(正しい)導きの上にかれらを集められる。それで なたは,無知な者の仲間となってはならない。 [6.36] 耳を傾ける者だけ,呼びかけに答えるで ろう。( えて聞かない) 死者は,アッラーがこれを甦らせ,それからかれの御許に帰らせられる。 [6.37] かれらは言う。「何故かれに,主から印が下されないので ろうか。」言ってやるがいい。「アッラーは,確かに印を下す御力を持っておられる。だがかれらの多くは,理解しないので る。」 [6.38] 地上の生きとし生けるものも,双翼で飛ぶ鳥も, なたがたのように共同体の同類でないものはない。啓典の中には一事でも,われが疎かにしたものはない。やがてみなかれらの主の御許に召集されるので る。 [6.39] わが印を拒否する者は,暗黒の中で耳が聞こえない者,ものを言えない者で る。アッラーは,御望みの者を迷うに任せ,また御望みの者を正しい道につかせられる。 [6.40] 言ってやるがいい。「 なたがた自身考えてみなさい。もしアッラーの懲罰が なたがたに下り,または(死の)時が なたがたに訪れたならば,アッラー以外のものを呼ぶのか。 なたがたが本当のことを言っているとすれば。」 [6.41] 「いや, なたがたは,かれだけを呼ぶで ろう。もしかれの御心が れば, なたがたがかれに祈ったことによって,(その災厄を)除かれよう。その時 なたがたは,信仰していた邪なものを忘れるで ろう。」 [6.42] われは, なた以前の各民族にも(使徒たちを)遣し,人々が謙虚になるよう,不幸と災厄で人々を懲らしめた。 [6.43] わが災厄がかれらに下った時,何故謙虚でなかったので ろうか。かれらの心はかえって頑固になり,悪魔はかれらに対し自分たちの行ったことを立派で ると思わせた。 [6.44] それでかれらが,自分たちに授けられた訓戒を忘れた時,われは凡ての(良い)ことの門をかれらのために開いた。かれらがその与えられたものに歓喜していた時,われは突然襲ってやった。見なさい,かれらは絶望に陥ってしまった。 [6.45] こうして不義を行った民の子孫は,絶えてしまった。万有の主,アッラーに讃え れ。 [6.46] 言ってやるがいい。「 なたがたは考えなかったのか。アッラーが,もし なたがたの視覚や聴覚を奪い。また心を封じられれば,アッラーの外にどの神がそれを なたがたに返し授けられるかを。」見なさい。われは如何に印を繰り返したか,それでもかれらは背き去った。 [6.47] 言ってやるがいい。「 なたがたは考えてみなさい。仮令アッラーの懲罰が,突然にまた公然と来ても,不義の民の外,誰が滅ぼされようか。」 [6.48] われは,吉報の伝達者か警告者の外には,使徒を遣さない。だから信仰して身を修める者には,恐れもなく憂いもないで ろう。 [6.49] だがわが印を虚偽で るとする者は,その背いていたことに対し処罰されるで ろう。 [6.50] (不信者に)言ってやるがいい。「アッラーの宝物がわたしの手に るとは, なたがたに言わない。またわたしは,幽玄界に就いても知らない。またわたしは天使で るとも言わない。わたしは,只わたしに啓示されたことに従うだけで る。」言ってやるがいい。「盲人と正常の目の人とは同じで ろうか。それでも なたがたは反省しないのか。」 [6.51] なたは主に召されることを恐れる者に,それ(クルアーン)によって警告しなさい。かれの外にかれらを愛護するものも,執り成すものもないので る。恐らくかれらは主を畏れるで ろう。 [6.52] 主の御喜びを求めて,朝夕,かれに祈る者を追放してはならない。かれらの(善悪の)清算は,少しも なたの任ではなく, なたの清算は,少しもかれらの任ではない。それで, なたがかれらを追放するならば, なたは不義の徒となるで ろう。 [6.53] このようにわれは,かれらの る者で外を試みる。それはかれらに,「アッラーが恩恵を与える者は,わたしたちの中の,これらの人びとですか。」と言わせるためで る。本当に感謝する者を,最もよく知る方はアッラーではないか。 [6.54] わが印を信じる者が なたの許に来たならば,言ってやるがいい。「 なたがたに平安 れ。 なたがたの主は,慈悲を御自分の務めとされる。それで なたがたの中,無知で悪事を行った者も,悔悟してその身を修めるならば(許される),本当にかれは寛容にして慈悲深く られる。」 [6.55] このようにわれは,印を詳細にわたって解明した。これは罪を犯す者の辿る道を明示するためで る。 [6.56] 言ってやるがいい。「わたしは なたがたが祈っているアッラー以外のものに仕えることを禁じられたのだ。」言ってやるがいい。「わたしは, なたがたの虚しい望みに従わない。そうなれば,わたしは迷ってしまって,(正しく)導かれない。」 [6.57] 言ってやるがいい。「わたしは主からの明証の上に(立つ者で) るが, なたがたはそれを虚偽で るとした。 なたがたが急ぐこと(懲罰)は,わたしに出来ることではない。裁決はアッラーにだけ属する。かれは真実を説かれ,最も優れた裁決者で られる。」 [6.58] 言ってやるがいい。「もし なたがたの急ぐこと(懲罰)が,わたしの手中に るならば,事はわたしと なたがたとの間で,直ぐ決定されよう。だがアッラーは,不義を行う者を最もよく知っておられる。 [6.59] 幽玄界の鍵はかれの御許に り,かれの外には誰もこれを知らない。かれは陸と海に る凡てのものを知っておられる。一枚の木の葉でも,かれがそれを知らずに落ちることはなく,また大地の暗闇の中の一粒の穀物でも,生気が るのか,または枯れているのか,明瞭な天の書の中にないものはないので る。 [6.60] かれこそは,夜間 なたがたの魂を召される方で, なたがたが昼間行ったことを知っておられる。またかれは昼間, なたがたを目覚めさせ,定められた( なたがたの生活の)期間を全うなされる。それから なたがたはかれの御許に帰ろ。その時かれは, なたがたに自分が行ったことを告げ知らせる。 [6.61] かれは,しもべたちの上に 能をもつ方で られ, なたがたに保護者(の天使)を遣される。死が なたがたの1人に臨む時,われが遣したもの(天使)たちは,それ(魂)を取り上げる。かれら(天使たち)は,(わが命令に)怠慢ではない。 [6.62] それからかれらは,真の主,アッラーに戻される。裁決はかれがなされるのではないか。かれは清算する際は極めて速い御方で られる。」 [6.63] 言ってやるがいい。「陸と海の暗闇の中から, なたがたを救うのは誰か。 なたがたは心虚しく,畏れかしこんでかれに祈る。『 なたがもし,これからわたしたちを御救いになれば,わたしたちは必ず感謝を捧げる。』と。」 [6.64] 言ってやるがいい。「アッラーは なたがたをこの事から,また凡ての苦悩から御救いになられる。だが なたがたは,邪なものを崇拝する。」 [6.65] 言ってやるがいい。「かれは なたがたの上から,また足許から,懲罰を下すことが出来,また なたがたを仲間割れさせて混乱に陥らせ,また る者に,外の暴虐を味わわせることも出来る。」われは,如何に印を示すかを見なさい。恐らくかれらは会得するで ろう。 [6.66] これは真理で るが, なたの民は虚偽で るとした。言ってやるがいい。「わたしは, なたがたの後見人ではない。」 [6.67] 「それぞれの御告げには,それぞれ一定の期限が る。間もなく なたがたはそれを知るで ろう。」 [6.68] わが啓示に就いて無駄なことに耽る者を見たならば,かれらが外の話題に変えるまで遠ざかれ。仮令悪魔が なたに忘れさせても,気付いた後は不義の民と同席してはならない。 [6.69] 主を畏れる者には,かれら不義の徒の清算に就いて少しも責任はない。だが念のため訓戒しておく,恐らくかれらは主を畏れるで ろう。 [6.70] 自分の教えを,遊びや戯れとする者と,現世の生活に欺かれている者たちは,放っておきなさい。そして各人はその行いによって,自ら破滅に陥ることをそれで訓戒しなさい。アッラーの外には,どんな守護者も執り成す者もない。凡ての代償を提出しても,受け入れられないで ろう。これらの者は自分の行ったことによって滅び,主を拒否したために煮えたった湯を飲み,また痛烈な懲罰を受けるで ろう。 [6.71] 言ってやるがいい。「わたしたちはアッラーの外に,わたしたちに益もなく害もないものに祈れようか。わたしたちは一度アッラーに導かれた後に,地上で悪魔の誘惑に迷わされた者のように,わたしたちの踵を返せるで ろうか。かれには(よい)仲間たちがいて,『わたしたちのもとに来なさい』と正しい道に招いているではないか」言ってやるがいい。「アッラーの導きこそ(真の)導きで る。わたしたちは,万有の主に服従,帰依しなさいと命じられている。」 [6.72] 「また『礼拝の務めを守り,かれを畏れなさい。かれこそは なたがたを御許に召集なされる方で られる。』(と命じられている。)」 [6.73] またかれこそは真理をもって,天と地を創造された方で られる。その日は,かれが「有れ」と仰せになれば,即ち有るので る。かれの言葉は真実で る。ラッパが吹かれる日,大 はかれに属する。かれは幽玄界も現象界をも知っておられる。かれは英明にして凡てに通暁しておられる。 [6.74] イブラーヒームがその父アーザルに,こう言った時を思え。「 なたは偶像を神々となさるのか。本当に なたと なたの民は,明らかに誤っていると思う。」 [6.75] われはこのように,天と地の王国をイブラーヒームに示し,かれを全く迷いのない信者にしようとしたので る。 [6.76] 夜(の暗闇)がかれを覆う時,かれは一つの星を見た。かれは言った。「これがわたしの主です。」だが星が沈むと,かれは言った。「わたしは沈むものを好みません。」 [6.77] 次いでかれは月が昇るのを見て,言った。「これがわたしの主です。」だがそれが沈むと,かれは言った。「わたしの主がわたしを導かれなかったら,わたしはきっと迷った民の仲間になったでしょう。」 [6.78] 次いでかれは太陽が昇るのを見て,言った。「これがわたしの主です。これは偉大です。」だがそれが沈むと,かれは言った。「わたしの人びとよ,わたしは なたがたが,崇拝する者と絶縁します。 [6.79] わたしは天と地を創られた方にわたしの顔を向けて,純正に信仰します。わたしは多神教徒の仲間ではない。」 [6.80] だがかれの人びとは,反論した。かれは言った。「 なたがたはアッラーに就いて,わたしと論議するのか。かれは確かにわたしを御導き下された。わたしは なたがたが,かれと並べて崇めるものを,少しも畏れない。わたしの主が御望みにならない限りは(何事も起こり得ない)。わたしの主は凡てを,御知識の中に包含なされる。 なたがたは留意しないのか。 [6.81] わたしがどうして, なたがたの崇拝するものを畏れようか。かれが何の 能も授けられないものを, なたがたは恐れずにアッラーに並べて崇めているではないか。それで両群(一神教と多神教)のどちらが,もっと平安を得るに値するのか。 なたがたがもし知っているなら(答えなさい)。 [6.82] 信仰して,自分の信心に不義を混じえない者,これらの者は安全で り,(正しく)導かれる者で る。」 [6.83] これはわれがイブラーヒームに授け,その民を説得するために述べた確証で った。われは嘉する者の(英知や徳性の)階位を高める。誠に なたの主は英明にして全知で られる。 [6.84] われはかれ(イブラーヒーム)に(子)イスハークと(孫)ヤアコーブを授けて,それぞれ導いた。先にヌーフも導いた。またかれ(イブラーヒーム)の子孫の中には,ダーウードと,スライマーン,アイユーブ,ユースフ, ムーサー,ハールーンがいる。われはこのように善い行いをする者に報いる。 [6.85] またザカリーヤー,ヤヒヤー,イーサーとイルヤースがいる。それぞれみな正義の徒で った。 [6.86] またイスマーイール,アル・ヤサア,ユーヌスとル―トがいる。われはかれらを,皆世に秀でた者とした。 [6.87] またかれらの祖先と子孫と兄弟の中,われはかれら(の る者)を選んで正しい道に導いた。 [6.88] これはアッラーの導きで り,かれはそのしもベの中から,御好みになられる者を導かれる。もしかれらが(神々をかれと)並べたならば,凡ての行いは,かれらにとって,虚しいものとなろう。 [6.89] これらの者はわれが,啓典と識見と預言の天分を授けた者で る。それでもしかれらがこれを信じないならば,われはこれらを拒否しない(別の)者にこれを委ねるで ろう。 [6.90] これらの者は,アッラーが導かれた者で るから,かれらの導きに従いなさい。言ってやるがいい。「わたしはこのために,どんな報酬も なたがたに求めない。これは只諸民族に対して(アッラーの真意を)思い起させるだけで る。」 [6.91] かれらが「アッラーは人間に何も(啓示を)下されていない。」と言うのは,アッラーを尊崇すべきように,尊崇していないからで る。言ってやるがいい。「ムーサーが(湾?)した,人間にたいする光明と導きの啓典を,下したのは誰か。 なたがたはそれを紙に書いて,それ(の るもの)を示すが,多くを隠すではないか。 なたがたも なたがたの祖先たちも知らなかったことを,教えられたではないか。」言ってやるがいい。「アッラーで られる。」だから放って置け,かれらには空論で遊戯に耽らせておきなさい。 [6.92] これはわれが下した祝福された啓典で,以前に下したものを確証し,また諸都市の母(マッカ)とその周辺に, なたが警告するためで る。来世を信じる者は,かれらの礼拝を守りそれを信仰するで ろう。 [6.93] アッラーについて,虚偽を作り上げる以上に,不義を行う者が ろうか。また何も啓示を受けないのに「わたしに,啓示が下った。」と言う者。 るいは「わたしはアッラーが下されたのと,似たものを下せる。」と言う者(以上に不義者が ろうか)。これらの不義の徒が,末期の痛苦の中で,天使たちが手を差し出して,「 なたがたの魂を渡せ。 なたがたはアッラーに就いて,真実ではないことを言ったりその印にたいして倣慢な態度をとってきたりしたことに,恥ずべき懲罰を載くのだ。」と言う時の姿を なた(ムハンマド)に見せてやりたいもので る。 [6.94] (復活の日にかれらはこう言われるで ろう。)「まさに なたがたは,われが最初 なたがたを創った時のように,一人々々われの許に来た。われが なたがたに与えていたものを,凡て背後に残してきた。われは なたがたが主の同位者と主張していたその執り成す者も なたがたと一緒に見えてはいない。今 なたがたの間の絆は断たれ, なたがたの主張していたものも離れ去った。」 [6.95] 穀粒や堅い種子を裂き開くのは,本当にアッラーで る。かれは死から生を(湾?)し,また生から死を(宙?)される。それがアッラーで る。どうして なたがたは背き去るのか。 [6.96] かれは,夜明を打ち開く方で り,また休息のために夜を定め,太陽と月を計算のために置かれる。それが,偉力ならびなく全知で られる方の摂理で る。 [6.97] かれこそは, なたがたのため群星を置かれた方で, なたがたはそれによって,暗黒の陸でも海でも(正しい道に)導かれる。われは知識 る人びとに印の特恵を与えている。 [6.98] かれこそは,1人から なたがたを創られた方で,( なたがたのために)安任と寄留の所を(定められた)。われは理解 る人びとにわが印の特恵を与えている。 [6.99] かれこそは,雨を天から降らす方で る。われはこれをもって凡てのもの(植物)の芽を萌え出させ,次に新緑(の群葉)を出させ,累々と穀物を実らせる。またナツメヤシの莢から,(重く)垂れ下がった房(を生え出させ),またブドウ,オリーブ,ザクロ等,同類異種の果樹(を育てる)。その呆実が結び,そして成熟するのを観察しなさい。その中には本当に信仰する人々への印が る。 [6.100] かれらは幽精〔ジン〕をアッラーと同位に置く。だがかれら(幽精)はかれが創られたもの。またかれら(不信者)は知識もなく,愚かにもかれに男児や女児が るとする。かれに讃え れ。かれはかれらが同列にするものの上に,高くおいでになられる。 [6.101] かれは天と地の創造者で られる。かれには配偶もないのに,どうして子を持つことが出来ようか。かれは万有を創られた。かれは凡てのことを知っておられる。 [6.102] それがアッラー, なたがたの主で る。かれの外に神はないので る。凡てのものの創造者で る。だからかれに仕えなさい。かれは凡てのことを管理なされる。 [6.103] 視覚ではかれを捉えることはできない。だがかれは視覚そのものさえ捉える。またかれはすべてのことを熟知され,配慮されておられる。 [6.104] 本当に明証が, なたがたの主から下ったので る。だから目を開く者は自分の魂を益し,目を閉ざす者は自分の魂を傷つける。わたしは なたがたが行っていることの見張り人ではない。 [6.105] われはこのように印を提示する。これはかれらが,「 なたは,克明に教えられた。」と言い,また知識 る人々にそれを解明するためで る。 [6.106] 主から なたに啓示されたものに従え。かれの外に神はないので る。 なたは多神教徒から遠ざかりなさい。 [6.107] もしアッラーの御心が れば,かれらはかれ以外を崇拝しなかったで ろう。われは,かれらの行為の監視を なたに委ない。 なたはかれらの後見人でもない。 [6.108] なたがたは,かれらがアッラーを差し置いて祈っているものを謗ってはならない。無知のために,乱りにアッラーを謗らせないためで る。われはこのようにして,それぞれの民族〔ウンマ〕に,自分の行うことを立派だと思わせて置いた。それからかれらは主に帰る。その時かれは,かれらにその行ったことを告げ知らされる。 [6.109] かれらは,非常に厳かにアッラーにかけて誓い,「もし印がかれらに下るならば,必ずそれを信仰するのに。」と言う。言ってやるがいい。「すべての印は,ただアッラーの御許に る」。だが,たとえ印が来ても,かれらが信じないことを,どのようにして なたがたに分からせようか。 [6.110] かれらが最初これを信じなかった時のように,われはかれらの心と目を混乱させて,かれらの反逆を放任し,当てもなくさ迷わせるで ろう。 [6.111] 仮令われが,かれらの天使たちを遣し,また死者がかれらに語りかけ,また凡てのものを,かれらの前に集めても,もしアッラーが御好みにならない限り,かれらはきつと信じないで ろう。全くかれらの多くは,無知なので る。 [6.112] こうしてわれは,どの預言者にも一つの敵を作った。それは,人間とジンの中の悪魔で って,その る者が他を感激させ,はなやかな言葉で,唆し騙している。主の御心でないならば,かれらはそうしなかったで ろう。だからかれらのその虚偽を放って置きなさい。 [6.113] 来世を信じない者の心をそれに傾かせてかれらをそれで喜ばせ,その行っていることに満足させるためで る。 [6.114] (言ってやるがいい。)「どうしてわたしがアッラー以外に裁きを求めようか。かれこそは,詳細に説明された啓典を, なたがたに下された方ではないか。」われが啓典を授けた程の者ならば,それが なたの主から,真理によって下されたことを知っている。だから なたは疑う者の仲間になってはならない。 [6.115] なたの主の言葉は,真実公正に完成された。誰もかれの言葉を変えることは出来ない。かれは全聴にして全知で られる。 [6.116] なたがもし地上の多くの者に従うならば,かれらはアッラーの道から なたを迷わすで ろう。かれらは只臆測に任せて,虚言をこととするに過ぎない。 [6.117] 本当に なたの主は,かれの道から迷い去った者を最もよく知っておられる。また正しく導かれた者を最もよく知っておられる。 [6.118] だから なたがたが,もしアッラーの啓示を信じるならば,かれの御名が唱えられたものを食べなさい。 [6.119] なたがたは,アッラーの御名が唱えられたものを,どうして食べないのか。かれは, なたがたに禁じられるものを,明示されたではないか。だが,止むを得ない場合は別で る。本当に多くの者は,知識もなく気まぐれから(人びとを)迷わす。 なたの主は,反逆者を最もよく知っておられる。 [6.120] 公然の罪も内密の罪も避けなさい。本当に罪を犯した者は,その行ったことに対し報いを受けるで ろう。 [6.121] またアッラーの御名が唱えられなかったものを食べてはならない。それは実に不義な行いで る。しかし悪魔は,自分の友を唆し, なたがたと議論させようとする。 なたがたがもしかれらに従うならば, なたがたは正に多神教徒で る。 [6.122] 死んでいたものに,われは生命を授け,また光明を与える。これによって人びとの間を往来する者と,暗黒の中に ってそれから出られないような者と同じで ろうか。このように不信者には,その行っていたことを立派だと思わせるので る。 [6.123] このようにわれは,それぞれの町の有力者を罪深い者にして,そこで策謀させる。しかしかれらは自分自身に対して策謀するだけで,それに自ら気付かない。 [6.124] (主から)一つの印がかれらにやって来れば,「アッラーの使徒たちに与えられたようなものが,わたしたちに下るまでは信じないで ろう。」と言う。アッラーは何処で(また如何に)かれの使命を果たすべきかを,最もよく知っておられる。やがて罪深い者は,その(しでかした)凡ての策謀に対して,アッラーの御許で屈辱と痛烈な刑を受けるで ろう。 [6.125] 凡そアッラーが導こうと御望みになった者は,イスラームのためにその胸を開く。だが迷うに任せようと御考えになった者には,その胸をまるで天に登ろうとするかのようにしめせばめる(もがき苦しめる)。このようにアッラーは,信仰を拒否する者に恥辱を加えられた。 [6.126] これが なたの主の道,正しい道で る。われは訓戒を受け入れようとする民のために,印を詳細に示す。 [6.127] かれらは,主の御許に平安な住まいを得る。かれは,かれらの行った(正しい行いの)ためにかれらの保護者となられる。 [6.128] かれが一斉にかれらを召集される日,(主は)「ジンの方々よ, なたがたは人びとの多くを惑わせたので る。」(と仰せられよう。)人びとの中,かれら(ジン)の友がいて言う。「主よ, たしたちは互いに利用し合いましたが, なたがわたしたちに定められた期限が到来しました。」かれは仰せられよう。「業火が なたがたの住まいで る。」アッラーの御好みになる限り,永遠にその中に住むで ろう。本当に なたの主は英明にして全知で られる。 [6.129] このようにわれは,かれらが行ったことのために,不義の徒は不義の徒同志で近寄らせる。 [6.130] 「ジンと人間の方々よ, なたがたの間から挙られた使徒たちが, なたがたの許に来て,わが印を なたがたのもとに復唱し, なたがたのこの日の会見に就いて,警告しなかったのか。」かれらは申し上げるで ろう。「わたしたちは,自分の意に反し証言いたします。」本当に現世の生活がかられを感わせ,自分が不信者で ったことを,自分の意に反して証言する。 [6.131] これは なたの主がその民の(犯した不義を自ら)意識しない中に,乱りに町を滅ぼされないためで る。 [6.132] 各人にはその行ったことに応じて,種々の等級が ろう。 なたの主は,かれらの行ったことを見逃しになさらない。 [6.133] なたの主は満ち足られる御方,慈悲深き主で られる。もしかれが御好みになられるならば, なたがたを追放することも出采,御心に適う者に なたがたを継がせられる。丁度外の民の子孫から, なたがたを興されたように。 [6.134] 本当に なたがたに約束されたことは必ず到来する。 なたがたは(それを)逃がれることは出来ない。 [6.135] 言ってやるがいい。「わたしの人びとよ, なたがたの仕方で行いなさい。わたしもまた(わたしの務めを)行う。 なたがたはこの終局の住まいが,誰のものかをやがて知ろう。不義を行う者は,決して成功しないで ろう。」 [6.136] かれらは,アッラーが創られた穀物と家畜の一部分を勝手な空想によって(供えて),「これはアッラーに,そしてこれはわたしたちの神々に。」と言う。だが神々に供えたものはアッラーには達しない。そしてアッラーに供えたものが,かれらの神々に達する。かれらの判断こそ災いで る。 [6.137] こうしてかれらの神々は,多くの多神教徒を魅了してかれらの子女を殺すようにしむけた。これはかれらを滅ぼし,また人々の宗教を混乱させるためで る。もしアッラーの御心が れば,かれらはそうしなかったで ろう。だからかれらとその捏造したものを放って置け。 [6.138] またかれらは「これこれの家畜と穀物は禁じられる。わたしたちが許す者の外に,誰も食べることは出来ない。」などとかれらの勝手な決断により,背中が禁忌になっている家蓄,また(屠殺にさいし)それに,アッラーの御名を唱えない家畜などと(捏造して)言う。(これらは凡て)かれに対する捏造で る。かれはこの捏造に照らし,やがて報われるで ろう。 [6.139] またかれらは言う。「この家畜の胎内に るものは,わたしたち男の専用で り,わたしたちの女には禁じられる。だが死産の場合は,誰でも皆それに ずかれる。」かれは,かれらの虚構に対しやがて報われる。本当にかれは英明にして全知で られる。 [6.140] 無知のため愚かにもその女児を殺し,アッラーがかれらに与えられたものを禁じ,またアッラーに対し捏造する者たちは,正に失敗者で る。かれらは確かに迷った者で,正しく導かれない。 [6.141] かれこそは棚を備えた果樹園,また棚のない果樹園を創られる御方で り,またナツメヤシや様々な味の異なった農作物,とオリーブ,ザクロその外同類異種のものをも(創られた御方で る)。実が熟したならば食べなさい。収穫の日には,定めの喜捨を供出し,浪費してはならない。本当にかれは,浪費の徒を御愛でになられない。 [6.142] また,家畜の るものは荷を負い, るものは食用で る。アッラーが なたがたに与えるものを食べ,悪魔の歩みに従ってはならない。かれは なたがたにとって,公然の敵で る。 [6.143] 羊2対とヤギ2対からなる8頭の雌雄。言ってやるがいい。「かれは,2雄または2雌,と2雌の胎内に るものの,どれを禁じられたのか。 なたがたが誠実ならは,知っているところをわたしに告げなさい。」 [6.144] また,ラクダ2対と牛2対。言ってやるがいい。「かれは,2雄または2雌,と2雌の胎内に るもののどれを,禁じられたのか。アッラーがこれを なたがたに命じられる時, なたがたはその場にいたのか。知識もなく人を迷わせるために,アッラーに就いて虚偽を捏造するより,甚たしい不義が ろうか。誠にアッラーは,不義を行う民を導かれない。」 [6.145] 言ってやるがいい。「わたしに啓示されたものには,食べ度いのに食べることを禁じられたものはない。只死肉,流れ出る血,豚肉――それは不浄で る――とアッラー以外の名が唱えられたものは除かれる。だが止むを得ず,また違犯の意思なく法を越えないものは,本当に なたの主は,寛容にして慈悲深く られる。」 [6.146] ユダヤの(法に従う)者には,われは凡ての爪の る動物を禁じ,また牛と羊は,その脂を禁じた。只背と内臓に付着し,または骨に連なった脂は,別で る。これは,かれらの不正行為に対する応報で,われは本当に真実で る。 [6.147] それでもかれらが なたを虚言者で るとするなら,言ってやるがいい。「 なたがたの主は慈悲深い主で,凡てを包容なされる方で る。だが不義の民は,かれの懲罰は免れられない。」 [6.148] (アッラー以外に神々を) 崇拝する者は言うで ろう。「アッラーが御好みになられるならば,わたしたちも祖先も(他の神々を)崇めず,また何も禁じなかったで ろうに。」このようにかれら以前の者も,われの懲罰を味わうまでは(真理)を信しなかった。言ってやるがいい。「 なたがたは,果たして知識が るのか。それならわたしたちに現わせ。 なたがたは,只臆測に従うだけ。本当に なたがたは,真実ではないことを言うに過ぎない。」 [6.149] 言ってやるがいい。「最後の論証は,アッラーに属する。かれが御好みになられるならば, なたがたを一勢に導かれたで ろう。」 [6.150] 言ってやろがいい。「アッラーはこれを禁じられたと証言出来る, なたがたの証人を連れて来なさい。」仮令かれらが証言しても, なたはかれらと一緒に証言してはならない。またわが印を偽りで るとする者の,虚しい要望に従ってはならない。かれらは来世を信じないで,またかれらの主に同位のものを配する者たちで る。 [6.151] 言ってやるがいい。「さて,わたしは主が なたがたに対し禁じられたことを,読誦しよう。かれに何ものでも同位者を配してはならない。両親に孝行で れ。困窮するのを恐れて, なたがたの子女を殺してはならない。われは, なたがたもかれらをも養うもので る。また公けでも隠れていても,醜い事に近付いてはならない。また,アッラーが神聖化された生命を, 利のため以外には殺害してはならない。このようにかれは命じられた。恐らく なたがたは理解するで ろう。 [6.152] 孤児が成人に達するまでは,最善の管理のための外, なたがたはその財産に近付いてはならない。また十分に計上し正しく量れ。われは誰にもその能力以上のことを負わせない。また なたがたが発言する時は,仮令近親(の間柄)でも公正で れ。そしてアッラーとの約束を果しなさい。このようにかれは命じられた。恐らく なたがたは留意するで ろう。 [6.153] 本当にこれはわれの正しい道で る,それに従いなさい。(外の)道に従ってはならない。それらはかれの道から なたがたを離れ去らせよう。このようにかれは命じられる。恐らく なたがたは主を畏れるで ろう。」 [6.154] 以前,われはムーサーに啓典を授けた。これは善行をする者に対する完全,無欠の啓典で り,凡てのことを詳細に解明し,導きで り, 慈悲で る。恐らくかれらは,主との会見を信じるで ろう。 [6.155] だがこれ(クルアーン)は,われが下した祝福された啓典で る。だからこれに従って, なたがたの義務を尽くしなさい。恐らく なたは,慈悲に浴するで ろう。 [6.156] (これは,) なたがたに,「啓典はわたしたち以前に,唯二つの宗派にだけ下された。わたしたちはかれらの読むものに,不案内で った」と言わせないためで る。 [6.157] また なたがたに「もしわたしたちに啓典が下されたならば,きっとかれらよりもよく導きに従ったで ろうに。」と言わせないためで る。今 なたがたの主からの明証,と導きと慈悲とが正に(湾?)されている。それでもアッラーの印を偽りで るとして,それから背き去る以上に甚しい不義の徒が ろうか。わが印から背き去った者を,われはやがて背き去ったことのために,厳しい懲罰で報いるで ろう。 [6.158] かれらは,只天使たちがやって来るのを待つのか,または主が隠まれるか,または(審判の日の接近を知る)主の印の一部がやって来るのを待つばかりで る。主の何らかの印がやって来る日,前もって信仰して善行に励んでいない限り,かれらの信仰が魂に役だつことはないで ろう。言ってやるがいい。「 なたがたは待て。わたしも待つもので る。」 [6.159] かれらの教えから離れて分派した者に就いては, なたは少しも関わりはない。かれらのことは,アッラーの御手に委ねよ。かれはその行ったことを,間もなくかれらに告げ知らせられる。 [6.160] 善いことを行う者は,それと同じようなものを10倍にして頂ける。だが悪いことを行う者には,それと等しい応報だけで,かれらは不当に扱われることはないで ろう。 [6.161] 言ってやるがいい。「本当に主は,わたしを正しい道,真実の教え,純正なイブラーヒームの信仰に導かれる。かれは多神教徒の仲間ではなかった。」 [6.162] (祈って) 言ってやるがいい。「わたしの礼拝と奉仕,わたしの生と死は,万有の主,アッラーのためで る。 [6.163] かれに同位者は りません。このように命じられたわたしは,ムスリムの先き駆けで る。」 [6.164] 言ってやるがいい。「アッラーは凡てのものの主で られる。 たしがかれ以外に主を求めようか。」各人はその行いに対する以外に,報酬はないので る。重荷を負う者は,外の者の重荷を負わない。やがて なたがたは,主の御許に帰るので る,その時かれは なたがたの争ったことに就いて,告げ知らせられる。 [6.165] かれこそは なたがたを地上の(かれの)代理者となされ,また る者を外よりも,位階を高められる御方で る。それは与えたものによって, なたがたを試みられるためで る。 なたの主は懲罰する際は極めて速い。しかし,本当にかれは寛容にして慈悲深く られる。 @高壁章 〔アル・アアラーフ〕 [7.1] アリフ・ラーム・ミーム・サード。 [7.2] (これは) なたに下した啓典で る。 なたはそれで,もう意気そそうしてはならない。 なたが信者たちに訓戒し,警告するため(に下されたもの)で る。 [7.3] (人びとよ)主から なたがたに下されたものに従い,かれ以外の保護者に従ってはならない。だが なたがたの(中),教訓に留意する者は少ない。 [7.4] われは如何に多くの町を滅したことで ろうか,わが力は夜の間に,またかれらの昼の休みに(突然)襲いかかる。 [7.5] わが懲罰がかれらに下った時,かれらは只「わたしたちは,本当に不義を行っていた。」と言うだけで った。 [7.6] それからわれは,使徒が遣された者たちを尋問し,また使徒たちをも尋問する。 [7.7] それからわれは,(確かな)知識に基づいてかれらに告げるで ろう。「われは決して不在(の時および所)はないので る。」 [7.8] 量はその日,真正で る。(善行の)目方の重い者は,成功する者で る。 [7.9] また目方の軽い者は,わが印を軽んじたため自分を損う者で る。 [7.10] われは地上において, なたがた(人間)に力をもたせ,また なたがたのため,そこに生計の道を授けた。だが なたがたの(中),感謝する者は僅かで る。 [7.11] われは なたがたを創り,形を授け,それからわれは,天使たちに向かって,「アーダムにサジダしなさい。」と告げた。それで外のものは皆サジダしたが,悪魔〔イブリース〕はサジダした者の中に加わらなかった。 [7.12] かれは仰せられた。「われが なたに命じた時,どうしてサジダしなかったのか。」悪魔は答えた。「わたしはかれよりも優れております。 なたはわたしを火から御創りになりましたが,かれを泥で創られました。」 [7.13] かれは仰せられた。「ここから落ちてしまえ。 なたはここで高慢で るべきではない。立ち去れ。 なたは本当に卑しむべき者で る。」 [7.14] 悪魔は答えた。「かれらが甦らされる日まで,わたしを猶予して下さい。」 [7.15] かれは,「 なたは猶予されよう。」と仰せられた。 [7.16] 悪魔は答えた。「 なたがわたしを惑わされたので,わたしは なたの正しい道の上で,人々を待ち伏せるで ろう。 [7.17] そしてわたしは,かれらを前から,後ろから,右てからも左てからも襲いましょう。 なたはかれらの多くの者が,(御慈悲に対し)感謝しないことが御分かりになるでしょう。」 [7.18] かれは仰せられた。「恥辱を受けて追われて,ここから出て行け。凡そかれらの中 なたに従う者が れば,われは なたがたの人々で地獄を満たすで ろう。」 [7.19] (それからアーダムに仰せられた。) 「アーダムよ, なたと なたの妻は楽園に住み,随所で なたがた(の好むものを)食べなさい。只この樹に近付いて不義を犯してはならない。」 [7.20] その後悪魔〔シャイターン〕はかれらに(嘱?)き,今まで見えなかった恥かしいところを, らわに示そうとして言った。「 なたがたの主が,この樹に近付くことを禁じられたのは, なたがたが天使になり,または永遠に生きる(のを恐れられた)からで る。」 [7.21] そしてかれは,かれら両人に誓っ(て言っ)た。「わたしは なたがたの心からの忠告者で る。」 [7.22] こうしてかれは両人を欺いて堕落させた。かれらがこの木を味わうと,その恥ずかしい処が らわになり,2人は園の木の葉でその身を覆い始めた。その時主は,かれらに呼びかけて仰せられた。「われはこの木を なたがたに禁じたではないか。また悪魔〔シャイターン〕は, なたがたの公然の敵で ると告げたではないか。」 [7.23] かれら両人は言った。「主よ,わたしたちは誤ちを犯しました。もし なたの御赦しと慈悲を御受け出来ないならば,わたしたちは必ず失敗者の仲間になってしまいます。」 [7.24] かれは仰せられた。「 なたがたは落ちて行け, なたがたは互いに敵となるで ろう。 なたがたには地上に住まいと,一定の期間の恵みが ろう。」 [7.25] かれは仰せられた。「そこで なたがたは生活し,死に,またそこから(復活の時に)引き出されるで ろう。」 [7.26] アーダムの子孫よ,われは,恥ずかしいところを覆い,また飾るために衣装を なたがたに授けた。だが篤信という衣装こそ最も優れたもので る。これはアッラーの印で る。恐らくかれらは諭されるで ろう。 [7.27] アーダムの子孫よ, なたがたは悪魔に惑わされてはならない。かれが昔, なたがたの祖先に,その恥ずかしいところを見せるため,かれら2人の衣を奪い,楽園から追われたように。かれ(悪魔)とかれの一味は, なたがたの見えない所から なたがたを見ている。本当にわれは悪魔を不信心な者たちの友とした。 [7.28] かれらは淫らなことをする時,「わたしたちは祖先が行うのを見た。またアッラーがこれをわたしたちに命じられた。」と言う。言ってやるがいい。「アッラーは決して淫らなことを命じられない。 なたがたはアッラーに就いて,知りもしないことをロにするのか。」 [7.29] 言ってやるがいい。「わたしの主は,正義を命じられる。それで なたがたは全霊をうち込み,何処のマスジドでも,かれに信心の誠を尽くして祈りなさい。最初 なたがたを創られたように, なたがたは(かれに)帰るので る。 [7.30] かれは る一団の者を導かれ,また る一団の者には迷いを正当となされる。かれらはアッラーを差し置いて悪魔を保護者となし,正しい導きに ずかれると考えている。」 [7.31] アーダムの子孫よ,何処のマスジドでも清潔な衣服を体につけなさい。そして食べたり飲んだりしなさい。だが度を越してはならない。本当にかれは浪費する者を御好みにならない。 [7.32] 言ってやるがいい。「アッラーがしもぺたちに与えられた,かれからの(賜物)や,食料として(与えられた)清浄なものを,誰が禁じたのか。」言ってやるがいい。「これらのものは,現世の信仰する者たちのためのもので り,特に審判の日には完全に信者の専有するものとなる。」われはこのように印を,理解 る人々に解明する。 [7.33] 言ってやるがいい。「本当にわたしの主が禁じられたことは, からさまな,また隠れた淫らな行いや罪,真理や道義に外れた迫害,またアッラーが何の 威をも授けられないものを崇拝すること。またアッラーに就いて, なたがたが知らないことを語ることで る。」 [7.34] それぞれの民には,一定の期限が る。だからその期限がやって来れば,一刻も遅らすことも出来ず,早めることも出来ない。 [7.35] アーダムの子孫よ, なたがたの間から使徒がやって来て,わが印を なたがたに語る時,主を畏れて身を修める者には,恐れもなく憂いもないで ろう。 [7.36] しかしわが印を偽りで るとする高慢な者は,業火の住人として,その中に永遠に住むで ろう。 [7.37] 凡そアッラーに就いて偽りを捏造し,またその印を拒否することより甚しい不義が ろうか。それらの者には(主の)啓典に,(定められている)かれらの分け前が,到来するで ろう。わが使徒(天使)がかれらを訪れて魂をとり上げる時,かれら(天使)は言う。「アッラーを差し置いて, なたがたが祈っていたものは何処にいるのか。」かれらは言うで ろう。「かれらは,わたしたちから逸れました。」かれらは自分で,本当に不信心で ったことを立証する。 [7.38] かれは仰せられた。「 なたがたは以前に行った,ジンと人間の一団と共に火獄に入れ。」そして一団が火獄に入る度に,必ず(先に行った)仲間の一団を呪う。全部の者が,次々にその中に入ると,後の一団は最初の一団をさして言う。「主よ,わたしたちを迷わせたのは,これらの者です。だから2倍の火獄の刑罰を与えて下さい。」かれは仰せられよう。「誰もみな2倍(の刑罰が)与えられよう。だが なたがたはそれを知らない。」 [7.39] また前の一団は,後の一団に向かって言うで ろう。「 なたがたは,何もわたしたちに優るところはないのです。それで なたがたが行ったことに対し,懲罰を味わいなさい。」 [7.40] わが印を偽りで るとし,それに対し高慢で った者たちには,天の間は決して開かれないで ろう。またラクダが針の穴を通るまで,かれらは楽園に入れないで ろう。このようにわれは罪 る者に報いる。 [7.41] かれらには,臥床として地獄が り,その上は(層また層で)覆われよう。われはこのように不義なる者に報いる。 [7.42] だが信仰して善い行いに励む者は,われは誰にも,能力以上のものを負わせない。かれらは楽園の住人で る。その中に永遠に住むので る。 [7.43] われはかれらの心の中の怨恨を除き,かれらの足元に川を流す。かれらは言うで ろう。「わたしたちをこの(幸福)に御導き下された,アッラーを讃える。もしアッラーの御導きがなかったならば,わたしたちは決して(正しく)導かれなかったで りましょう。主の使徒たちは,確かに真理を伝えました。」(声が り)かれらは呼びかけられる。「これが楽園で る。 なたがたは(正しい)行いのために,ここの居住者となれたので る。」 [7.44] 楽園の仲間は火獄の仲間に向かって叫ぶで ろう。「わたしたちは主の約束が真実で ることが分った。 なたがたも主の約束が真実で ることが分ったか。」かれらは「はい」と答えるで ろう。その時1人の告知人が,両者の間で叫ぶで ろう。「アッラーの御怒りは,不義の徒の上に下るのだ。 [7.45] これらの者はアッラーの道から(人びとを)背かせ,また歪めようとした者で り来世を信じない者たちで った。」 [7.46] 両者の間には仕切りの壁が り,高い壁の上には印によって,凡ての者を見分ける人びとがいて,かれらは楽園に行く人を呼んで(言う)。「 なたがたに平安 れ。」かれらは望んでいるのだが,そこに入ることは出来ない。 [7.47] 次に目を火獄の住人の方に向けるとかれらは,「主よ,わたしたちを不義の人びとと一緒にしないで下さい。」と言うで ろう。 [7.48] 高い壁の上にいる人びとは,その印によって見分けた人びとに向かって呼びかけて,言う。「 なたがたは(財を)積み,大いに自慢していたが何の役にも立たなかった。 [7.49] これらの人々は,アッラーがかれらには慈悲を施さないで ろうと, なたがたが断言した人びとではないか。(これらの人々に就いては)さ 楽園に入りなさい。 なたがたには,恐れもなく憂いもないで ろう。」(と言われるで ろう)。 [7.50] 火獄の仲間は楽園の仲間を呼んで(言う)。「わたしたちに水を注いでくれ。またはアッラーが, なたがたに与えられたものを恵んでくれ。」かれらは(答えて)言う。「アッラーは,そのどちらをも,不信者には禁じられる。」 [7.51] かれらは自分の宗教を遊びや戯れと心得,またこの世の生活に欺かれた者たちで る。それでかれらがこの日の会見を忘れ,またわが印を拒否していたように,今日われはかれらを忘れるで ろう。 [7.52] われはまさに啓典をかれらに下し,知識によって詳しく述べた。これは信じる人びとへの導きで り,慈悲で る。 [7.53] かれら(マッカの人びと)は,その解明を待つ以外にはない。その解明が行われる日になって,先にこれを軽視していた者は言うで ろう。「主の使徒たちは,確かに真理を伝えたのだ。昔かれらがわたしたちのために執り成したように,執り成す者はないのか。それともわたしたちは(地上の生活に)返されて,わたしたちがしなかった行いをすることが出来ないのか。」実際に,かれらは自分の魂を滅ぼし,勝手に造り げていたものたちはかれらから姿を消してしまった。 [7.54] 本当に なたがたの主はアッラーで られる。かれは6日で天と地を創り,それから玉座に座しておられる。かれは昼の上に夜を覆わせ,夜に昼を慌ただしく相継がしめなされ,また太陽,月,群星を,命に服させられる。 ,かれこそは創造し統御される御方ではないか。万有の主アッラーに祝福 れ。 [7.55] 謙虚にまた目立たない隠れたところで, なたがたの主に祈れ。かれは教えに背く者を御好みになられない。 [7.56] 秩序が定められた後,地上で悪を行ってはならない。恐れと熱情をもってかれに祈れ。本当にアッラーの慈悲は,(常に)善行をなす者の近くに る。 [7.57] かれこそは,慈悲に先んじて吉報を(打?)す風を送られる御方で る。それが(雨を)含んだ重い雲を運ベば,われはそれを死んでいる地に送って雨を降らせ,これによって各種の果実を生産させる。われはこのように死者を甦らせる。恐らく なたがたは悟るで ろう。 [7.58] 良い上には,主の御許しによって,草木が茂る。悪い上には,貧弱なものの外生長しない。われはこのように感謝する者のために,繰り返し各種の印を解明している。 [7.59] 先にわれはヌーフをその民に遺わした。かれは言った。「わたしの人びとよ,アッラーに仕えなさい。かれの外に神はないので る。本当にわたしは,偉大な日の懲罰を なたがたのために恐れる。」 [7.60] かれの民の長老たちは言った。「本当にわたしたちは, なたが明らかに間違っていると思う。」 [7.61] かれは(答えて)言った。「人びとよ,わたしは間違うことはない。それどころか,わたしは万有の主の使徒で る。 [7.62] わたしは なたがたに,主の神託を宣べ伝え,また助言を呈する。わたしは なたがたが知らないことを,アッラーから知るもので る。 [7.63] なたがたの中の1人を通じ,主の訓戒が なたがたにやって来たことを驚くのか。そして なたがたに警告し,主を畏れるようにし, なたがたを慈悲に浴させるで ろう。」 [7.64] だがかれらはヌーフを拒否した。それでわれは,かれと方舟の中で一緒で ったものたちを救い,わが印を偽りで るとした者たちを溺れさせた。本当にかれらは盲目の民で った。 [7.65] (われは)またアードの民に,その同胞のフードを(遣わした)。かれは言った。「わたしの人びとよ,アッラーに仕えなさい。 なたがたには,かれ(アッラー)の外に神はないので る。 なたがたは主を畏れないのか。」 [7.66] かれの民の中不信心な長老たちは言った。「わたしたちは,実際 なたを愚かな者だと思う。また なたは,本当の嘘つきだと考える。」 [7.67] かれは言った。「人びとよ,わたしは愚か者ではない。それどころか,わたしは万有の主からの使徒で る。 [7.68] わたしは, なたがたに主の神託を宣べ伝え,また誠実な信頼出来る なたがたへの助言者で る。 [7.69] なたがたの中の1人を通じて警告するために,主の訓戒が なたがたにやって来たことを驚くのか。主は なたがたにヌーフの民の後継ぎをさせ,また なたがたの体が強大にされたことを思いなさい。だからアッラーの恩恵を念じなさい。きっと なたがたは成功するで ろう。」 [7.70] かれらは言った。「 なたは,わたしたちがアッラーだけに仕え,わたしたちの祖先が仕えていたものを捨てさせるために来たのか。もし なたが真実ならば, なたが脅すものをわたしたちに(育?)せ。」 [7.71] かれは言った。「 なたがたの主の懲罰と御怒りは,既に なたがたに下っている。 なたがたと, なたがたの祖先が命名した(偶像の)名に就いて,アッラーが何の 威をも授けられないものに就いて, なたがたはわたしと論争するのか。それなら待て。本当にわたしも, なたがたと共に待っている者で る。」 [7.72] それだからわれは慈悲をもって,かれと一緒にいる者たちを救い,わが印を拒否した者と信仰しなかった者たちを根絶してしまった。 [7.73] (われは)また,サムードの民にその同胞サーリフを(遣わした)。かれは言った。「わたしの人びとよ,アッラーに仕えなさい。 なたがたには,かれの外に神はないので る。今主から証が なたがたに下った。このアッラーの雌ラクダが, なたがたへの印で る。それでこれをアッラーの大地に放牧して食べさせなさい。そして なたがたが痛ましい懲罰に遭わないよう,それに害を加えてはならない。 [7.74] またかれは,アードの民の後を なたがたに継がせ,その地に安住させられた時のことを思いなさい。 なたがたは平地に官殿を設け,また(岩)山に家を彫りこんだ。だからアッラーの御恵みを心に銘じて,悪を慎み,地上を乱してはならない。」 [7.75] その民の中の高慢な長老たちは,力がないと思われていた信仰する者たちに言った。「 なたがたはサーリフが,主から遺わされたことを知っているのか。」かれらは(答えて)言った。「わたしたちは,かれが遺わされた者で ることを本当に信します。」 [7.76] 高慢な者たちは言った。「わたしたちは, なたがたが信じるものを認めない。」 [7.77] そこでかれらは,かの雌ラクダの膝の健を切って不具にし,(屠殺し)かれらの主の命令を倣慢無礼にも無視して,かれらは言った。「サーリフよ,もし なたが(本当に)使徒で るならば,ふりかかってくると言っているものを,わたしたちに(宙?)せ。」 [7.78] そこで大地震がかれらを襲い,翌朝かれらはその家の中に平伏していた。 [7.79] それで(サーリフは)かれらから去って言った。「わたしの人びとよ,確かにわたしは主の御告げを宣ぺ伝え,また なたがたに助言をした。だが なたがたは誠実な助言者を喜ばない。」 [7.80] また(われは)ルートを(遺わした),かれはその民に言った。「 なたがたは, なたがた以前のどの世でも,誰も行わなかった淫らなことをするのか。 [7.81] なたがたは,情欲のため女でなくて男に赴く。いや なたがたは,途方もない人びとで る。」 [7.82] かれの民は,只(互いに)こう言うだけで った。「かれらを, なたがたの村から追い出せ。かれらは本当に清純ぶった人たちで る。」 [7.83] こうしてわれは,かれ(ルート)の妻を除き,かれとその家族を救った。かの女は後の方になった遅れた者の仲間で った。 [7.84] われはかれらの上に,(瓦(際?)の)雨を降らせた。見なさい。罪に耽る者の最後がどんなもので ったかを。 [7.85] (われは)また,マドヤンの民に,その同胞のシュアイブを(遺わした)。かれは言った。「わたしの人びとよ,アッラーに仕えなさい。 なたがたにはかれの外に神はないので る。今主からの証が, なたがたに下ったのだ。だからきちんと寸法をとり,目方を量り,人を誤魔化してはならない。また秩序が定められた後,地上で悪を行ってはならない。もし なたがたが信者で るならば,これは なたがたのために最も良いことで る。 [7.86] なたがたは,(旅人を脅かすために)どの路上でも待伏せしてはならない。また信じる者をアッラーの道から妨げたり,曲げ(ようとし)てはならない。また なたがたは少数で ったが,かれが(如何に)数多くなされたかを思いなさい。また悪を行ったものの最後がどうで ったかを見なさい。 [7.87] それからもし なたがたの中に,わたしの遣わされた使命を信じる一団と,それを信じない一団とが る時は,アッラーがわたしたちの間を裁かれるまで待ちなさい。本当にかれは裁決に最も優れた御方で られる。」 [7.88] かれの民の中の高慢な長老たちは言った。「シュアイブよ,わたしたちは, なたも なたと一緒に信仰する者たちも,この町から追放するで ろう。さもなければ,わたしたちの宗教に返るべきで る。」かれは言った。「仮令わたしたちが(それを)忌み嫌っていてもなのですか。 [7.89] アッラーが,わたしたちを なたがたの宗教から救助された後,もしわたしたちが(それに)戻ったならば,アッラーに対し嘘を捏造したことになってしまいます。またわたしたちの主,アッラーが御好みにならないならば,それに戻ってくることはわたしたちには不可能です。本当に主は,凡ての事物をその御知識に包容なされます。わたしたちはアッラーを信頼申し上げます。主よ,真理によって,わたしたちと人々の間を裁いて下さい。本当に なたは裁決に最も優れた方で られます。」 [7.90] またその民の中の不信者の長老たちは言った。「 なたがたがもしシュアイブに従うならば,きっと失敗者になるでしょう。」 [7.91] それで大地震がかれらを襲い,かれらはその家の中に平伏していた。 [7.92] シュアイブを嘘つきと呼んだ者は,そこに住んでなかったようで った。誠にシュアイブを拒否した者たち,かれらは失敗者で った。 [7.93] それでかれはその民を去って言った。「人びとよ,本当にわたしは御告げを確実に なたがたに伝え,また助言をしたので る。信仰しない人びとのために,どうしてわたしの心を痛めようか。」 [7.94] われは一つの町に,預言者を遺わす度に,謙虚になるように,何時も不幸と受難でそこの民を襲った。 [7.95] それからわれが災厄に替えて幸運を授け,裕福になると,かれらは言う。「わたしたちの祖先も,確かに災難と幸福に ったのです。」それでわれはかれらが気付かない時に,突然懲罰を加えた。 [7.96] これらの町や村の人びとが信仰して主を畏れたならば,われは天と地の祝福の扉を,かれらのためにきっと開いたで ろう。だがかれらは(真理を)偽りで るとしたので,われはかれらの行ったことに対して懲罰を加えた。 [7.97] 町や村の人びとは,深夜かれらが眠っている間に訪れるわが激怒に対して,安心出来るので ろうか。 [7.98] また町や村の人びとは,昼間かれらが戯れている間に訪れるわが激怒に対して,安心出来るので ろうか。 [7.99] かれらはアッラーの計画に対して安心出来るので ろうか。アッラーの計画に対し安心出来るというのは,失敗する(運命に る)者だけで る。 [7.100] そこの(減び去った)住民の後,その地を継いだ者たちにとって,すなわちわれがもし望むならば,自らの罪によって滅ぼすことも出来る。またわれはかれらの心に封印をして,聞く耳を持たなくしてしまうことも出来るということは。 [7.101] これらは,われが る消息に就いて, なたに述べた町や村で る。使徒たちは,証をかれらに(湾?)した。だがかれらは以前に拒否したので,信じようとはしなかったので る。このようにアッラーは,不信者の心を封じられる。 [7.102] われはかれらの大部分の者に,契約を(忠実に)果す者を見いだすことが出来ない。寧ろかれらの大部分が確かに主の掟に背く者で ることが分った。 [7.103] それからかれらの後に,われはムーサーを,わが印を携えて,フィルアウンとその長老たちに遣わした,だがかれらはそれを拒否した。それで不義を行う者の最後が,どんなもので るかを見なさい。 [7.104] ムーサーは言った。「フィルアウンよ,わたしは,万有の主から遺わされた使徒で る。 [7.105] わたしは当然のことながらアッラーに就いて真理の外何も言わない。わたしは なたがたに,主からの明証を(有?)したので る。だからイスラエルの子孫を,わたしと一緒に行かせなさい。」 [7.106] (フィルアウンは) 言った。「もし なたが印を(強?)し, なたの言葉が真実なら,初めにそれ(証)を現わせ。」 [7.107] そこでかれは自分の杖を投げた。見なさい。それは明らかに蛇で った。 [7.108] またかれはその手を伸ばした。見なさい。それは誰の眼にも白かった。 [7.109] フィルアウンの民の長老たちは言った。「これは老練な魔術師だ。 [7.110] かれは,この国土から なたがたを追出そうと望んでいる。さて なたがたの主張はどうか。」 [7.111] かれらは(フィルアウン)に言った。「かれとその兄弟をしばらく退かせ,召集者を諸都市に遺わして, [7.112] 老練な魔術師を なたの所に全員呼び出しては。」 [7.113] そこで魔術師たちはフィルアウンの許に来て言った。「わたしたちが勝ったならば,きっとわたしたちに報奨が るでしょう。」 [7.114] かれは言った。「そうだ。(その上)わたしは なたがたを,必ずわたしの側近にするで ろう。」 [7.115] かれらは言った。「ムーサーよ, なたが投げるのか,それともわたしたちが(先に)投げるのか。」 [7.116] かれ(ムーサー)は言った。「 なたがたが(先に)投げなさい」。そこでかれらは投げて人々の目を惑わし,かれらを恐れさせ,大魔術を演出した。 [7.117] その時われはムーサーに,「 なたの杖を投げなさい。」と啓示した。すると見よ。それはかれらの瞞ものを(皆)呑み込んでしまった。 [7.118] こうして真理が現われ,かれらの行ったことは虚しくなり, [7.119] かれらは打ち負かされ,縮み上がってしまった。 [7.120] 魔術師たちは身を投げ出してサジダし, [7.121] 言った。「わたしたちは,万有の主を信仰します, [7.122] ムーサーとハールーンの主を。」 [7.123] フィルアウンは言った。「 なたがたは,わたしが許さないうちにかれを信仰するのか。確かにこれは なたがたの町で企んだ陰謀で,ここの民を追出そうとするのだ。だが なたがたはやがて知るで ろう。 [7.124] わたしは なたがたの手と足を,必ず互違いに切断し,それから皆を十字架にかけるで ろう。」 [7.125] かれらは言った。「本当にわたしたちは,主の許に帰されるのです。 [7.126] だが なたがたは,主の印がわたしたちの許に来て,わたしたちが単にそれを信仰するというだけで,わたしたちに報復されるのですか。主よ,わたしたちに忍耐を与え,ムスリムとして死なせて下さい。」 [7.127] フィルアウンの民の長老たちは言った。「(王様よ) なたはムーサーとその民が国内を乱し, なたと なたの神々を捨てるのを放っておくのですか」かれは言った。「わたしたちはかれらの男児を殺して,女児を生かしておこう。わたしたちは,かれらにたいして 威をもっている。」 [7.128] ムーサーはその民に言った。「アッラーの御助けを祈り,耐え忍べ。本当に大地はアッラーの有で る。かれは御好みになるしもべたちに,これを継がせられる。最後は(主に対し)義務を果す者に,帰するので る。」 [7.129] かれは言った。「わたしたちは, なた(ムーサー)がやって来る以前も,またやって来てから後も迫害を被った。」かれは言った。「これは主が, なたがたの敵を滅ぼし, なたがたにこの地を継がせ,どのように なたがたが行うかを御覧になるで ろう。」 [7.130] われはフィルアウンの一族を,連年飢鐘と,収穫の減少で襲った。恐らくかれらは訓戒を受け入れるで ろう。 [7.131] だがかれらは良いことが来れば,「これはわたしたちにとって当然です。」と言い,悪いことが臨めば, ムーサーとかれと共にいる人びとが((西?)す)不幸だとする。聞け。かれらの凶運は,アッラーの定められるもの。だがかれらの多くは理解しない。 [7.132] かれらは言った。「 なたがどんな印を(強?)してわたしたちを魅惑しようとしても,わたしたちは決して なたを信じません。」 [7.133] そこでわれはかれらに対し,様々な明証として洪水やバッタやシラミ,カエルや血などを送った。だがかれらは高慢な態度を続け,罪深い民で った。 [7.134] 災厄がかれらに下る度に,かれらは言った。「ム−サーよ,わたしたちのために なたと約束されたという なたの主に祈ってくれ。 なたがもしわたしたちからこの災厄を除くならば,わたしたちはきっと なたを信じ,イスラエルの子孫を なたと一緒に,きっと帰らせるで ろう。」 [7.135] だが,定められた期限になって,われがかれらから災厄を除く度に,見なさい。かれらは(その約束を)破ろ。 [7.136] それでわれはかれらへの報いとして,かれらを海に溺れさせた。これはかれらがわが啓示を拒否し,それを軽視したためで る。 [7.137] われは無力と思われていた民に,われが祝福した東と西の各地を継がせた。(よく)耐え忍んだために,イスラエルの子孫の上に, なたの主の善い言葉が全うされた。そしてわれはフィルアウンとその民がうち建てたもの,また築造していたものを破壊した。 [7.138] われはイスラエルの子孫に海を渡らせたが,かれらは る偶像に仕えている る民族のところに来た。かれらは言った。「ムーサーよ,かれらが持っている神々のような一柱の神を,わたしたちに置いてくれ」。かれは言った。「本当に なたがたは無知の民で る。 [7.139] 本当にこれらのものが奉じているものは滅び,またかれらの行うことも無益で る。」 [7.140] かれは言った。「わたしは なたがたのため,アッラーの外に神を求めようか。かれは諸民族の上に, なたがたを優遇されているではないか。」 [7.141] われがフィルアウンの一族から, なたがたを救った時を思いなさい。かれらは なたがたを悪い刑罰で悩ましていた。かれらは なたがたの男児を殺し,女児を生かして置いた。本当にその中には, なたの主からの,重大な試練が ったので る。 [7.142] またわれはムーサーに(律法を授ける期間として)30夜を約束したが,更に10(夜)を加えた。それで主が定められた期限は40夜となった。ムーサーは,兄弟のハールーンに言った。「 なたはわたしに代って人々を統治しなさい。正しく行動し,悪を行う者の道に従ってはならない。」 [7.143] ムーサーがわれの約束した時に来て,主がかれに語りかけられた時,かれは申し上げた。「主よ, なたに拝謁が出来るように,(親しく)わたしに姿を御現わし下さい。」かれは仰せられた。「 なたは決してわれを見ることは出来ない。だが の山を見よ。もしそれが,相変わらずその所に安定しておれば,そこに なたはわれを見るで ろう。」主がその山に(神の御光を)現わして山を粉みじんにすると,ムーサーは(余りにも恐ろしいので)気絶して倒れた。意識が回復した時かれは言った。「 なたの栄光を讃えます。わたしは悔悟して なたに帰依し,わたしは信仰する者の先き駆けとなります。」 [7.144] かれは仰せられた。「ムーサーよ,本当にわれは,わが啓示と御言葉によって なたを万人の上に選んだ。だからわれの授けたものをしっかりと身に付け,感謝する者の一人となりなさい。」 [7.145] そしてわれは,かれのために一切の事物に関する訓戒と,凡のことの解釈とを,碑の上に記して(言った)。「これをしっかり守れ。また なたの人びとに,その中の最も優れた(道)を守るよう命じなさい。われは主の掟に背く者の住まいを,やがて なたがたに示すで ろう。 [7.146] また地上で正義を無視し,高慢で る者に就いては,われが啓示から背き去らせるで ろう。それでもかれらは,凡の印を見てもこれを信じない。また公正な道を見ても,それを(自分の)道としない。そして邪悪な道を見れば,それこそ(真の)道で るとしている。これはかれらがわが印を拒否して,それを軽視しているためで る。」 [7.147] わが印と,来世における会見を偽りで るとする者の行いは無効で る。かれらの行ったこと以外に,何が報いられようか。 [7.148] ムーサーの民は,かれの(去った)後,自分の装飾品で鳴き声の出る形だけの仔牛を造った。かれらはそれがものも言わず,また道案内も出来ないことが分らないのか。かれらはそれを(神として)とり,不義を行った。 [7.149] かれらは自分たちの過ちが分り,酷く悔やんだ時に言った。「本当に主が慈悲を施こされず,またその御赦しがなかったならば,わたしたちはきっと失敗者の仲間で った。」 [7.150] ムーサーはその民の許に帰った時,激怒し,悲しんで言った。「 なたがたが,わたしの不在中に行ったことは災いで る。 なたがたは主の審判を催促するのか。」かれは板碑を投げ,かれの兄の頭(の髪)を(掴?)んでぐっと引き寄せた。かれ(ハールーン)は言った。「わたしの母の子よ,本当に人びとはわたしを無力だとし,またわたしをほとんど殺さんばかりで った。だからわたし(の手落ち)に対し,敵を喜ばせないでくれ。またわたしを不義の人々と一緒に見なさないでくれ。」 [7.151] かれ(ムーサー)は(祈って)言った。「主よ,わたしとわたしの兄を赦し, なたの慈悲に浴させて下さい。本当に なたは,慈悲深い者の中でも最も慈悲深い方です。」 [7.152] 本当にこれら,仔牛を(崇拝の対象と)した者たちは主の激怒に触れて,この世の生活でも屈辱を受けるで ろう。このようにわれは嘘いつわりを作り出す者に報いる。 [7.153] しかし悪い行いをした者でも,その後に悔悟して信仰する者にたいしては,本当に なたの主は寛容にして慈悲深く られる。 [7.154] ムーサーは怒りが静まると,板碑を取り上げた。その上には,主を畏れる者への導きと慈悲が記されていた。 [7.155] それからムーサーは,われ(との会見)の時のために自分の民を70人選んだ。その時大地震がかれらを襲ったので,かれは言った。「主よ, なたがもし御好みになったならば,(このことの)前に,かれらとわたしを滅ぼされたでしょう。 なたはわたしたちの中の無知な者の行いのために,わたしたちを滅ぼされるのですか,これは,只 なたの試みに過ぎません。 なたは御望みの者を迷わせ,また御望みの者を導かれます。 なたはわたしたちの愛護者で ります。それで,わたしたちを赦して,慈悲を施して下さい。 なたは,最も寛容な御方でいらっしゃいます。 [7.156] またわたしたちのために,現世も来世でも,幸福を授けて下さい。本当にわたしたちは,改峻して なたの許に戻って来ました。」かれは仰せられた。「われは,自分が欲する者に懲罰を加える。またわれの慈悲は,凡てのものに まねくおよぶ。それ故われは,主を畏れ,喜捨をなし,またわが印を信じる者にそれを授けるで ろう。 [7.157] かれらは文字を知らない預言者,使徒に追従する者たちで る。かれはかれらのもっている(啓典)律法と福音の中に,記され見い出される者で る。かれは正義をかれらに命じ,邪悪をかれらに禁じる。また一切の善い(清い)ものを合法〔ハラール〕となし,悪い(汚れた)ものを禁忌〔ハラーム〕とする。またかれらの重荷を除き,かれらの上の束縛を解く。それでかれ(使徒)を信じる者は,かれを尊敬し,かれを助けて,かれと共に下された御光に従う。これらの人びとこそは成功する者たちで る。」 [7.158] 言ってやるがいい。「人びとよ,わたしはアッラーの使徒として, なたがた凡てに遺わされた者で る。天と地の大 は,かれのもので る。かれの外に神はなく,かれは生を授け死を与える御方で る。だからアッラーと御言葉を信幸する,文字を知らない使徒を信頼しかれに従え。そうすればきっと なたがたは導かれるで ろう。」 [7.159] ムーサーの民の中で,真理によって(人びとを)導き,またそれによって裁いた一団が る。 [7.160] われはかれらを12の支部族に分けた。ムーサーの民がかれに水を求めた時,われは,「 なたの杖で岩を打て。」と啓示した。するとそこから12の泉が湧き出で,各支部族は自分の水飲み場を知った。われはまた(厚い)雲でかれらの上に影(の傘)を与え,マンナとウズラを下して,「われが なたがたに授ける善いものを食べなさい。」(と告げた)。(だがかれらは背いた。)かれらはわれを害したのではない。只自分(の魂)を害しただけで る。 [7.161] かれらに向ってこう仰せられた時を思え。「 なたがたはこの町に住み,勝手に自分の好むものを食べなさい。だが,『御許し下さい』と言い,頭を低くして門を入れ。われは なたがたの罪過を赦す。善いことをする者には,(報奨を)加えるで ろう。」 [7.162] しかしかれらの中で不義を行う者は,かれらに説明されたものを外の語に言い替え,不義を繰り返したので,われは天から懲罰を下した。 [7.163] 海岸の町(の人びと)に就いて,かれらに問え。かれらが安息日(の禁)を破った時のことを,魚群はかれらの安息日に水面に現われやって来ていた。だがかれらが安息日の禁を守らなかった時は,それらはやって来なくなったではないか。このようにわれはかれらを試みた。かれらが主の掟に背いていたためで る。 [7.164] かれらの中の一団がこう言った時(を思え)。「何故 なたがたは,アッラーが絶滅され,また激しい懲罰をしようとされる民に訓戒するのか。」かれら(布教者)は言った。「 なたがたの主に,罪の御許しを願うためで る。そうすればかれらは主を畏れるで ろう。」 [7.165] それでかれらが与えられている訓戒を無視した時,われは,悪を避けた者を救い,不義を行う者には恥ずべき懲罰を加えた。(それは)かれらが主の掟に背いていたためで る。 [7.166] それでかれらが倣慢に禁じられていることを犯した時,われはかれらに言った。「 なたがたは猿になれ。軽蔑され,嫌われてしまえ。」 [7.167] なたがたの主が,審判の日までかれら(ユダヤの民)に対し,厳しい懲罰を負わせる者を,遣わされ,宣告された時を思え。本当に主は懲罰に迅速で,またかれは本当に寛容にして慈悲深く られる。 [7.168] われはかれらを,地上で多数の集団に分散した。その る者は正しい人物で るが, る者はそうではない。われは緊栄と逆境でかれらを試みた。恐らくかれらは,(われに)戻ってくるで ろう。 [7.169] それから(不良の)子孫が,かれらの後を継いで啓典を継承したが,かれらは現世の虚しい物を受けとって、「(どんなことでも)必ずわたしたちを御赦しになろう」と言っていた。そしてもし同じような賜り物がかれらに来れば,(また)それを受け入れる。アッラーに関し真理の外,語ってはならないことは,( なたがたの)啓典での約束ではなかったのか。しかもかれらは,その中に ることを学んでいたではないか。主を畏れる者にとっては,来世の住まいこそ最も優れている。 なたがたは理解しないのか。 [7.170] 啓典によって(自分の生活を)堅持し,礼拝の務めを守る者,本当にわれは,このような身を修める者への報奨を決して虚しくしない。 [7.171] われがかれらの上で天蓋のように山を揺り動かし,かれらがそれが自分たちの上に落ちてくると考えた時を思え。(その時われは言った。)「われが なたがたに授けたもの(啓典)を堅く守り,その中に ることを銘記せよ。そうすれば なたがたは,主を畏れるで ろう。」 [7.172] なたがたの主が,アーダムの子孫の腰からかれらの子孫を取り出され,かれらを自らの証人となされた時を思え。(その時かれは仰せられた。)「われは, なたがたの主ではないか。」かれらは申し上げた。「はい,わたしたちは証言いたします。」これは復活の日に なたがたに,「わたしたちは,このことを本当に注意しませんでした。」と言わせないためで る。 [7.173] 「また,先に神々を崇拝したのはわたしたちの祖先で,わたしたちはその後の子孫です。 なたは,虚偽に従う者が行ったことのためにわたしたちを滅ぼされますか。」と言わせないためで る。 [7.174] このようにわれは,印を詳しく述べる。恐らくかれらは,(われに)戻ってくるで ろう。 [7.175] (ムハンマドよ)われが下した印を授かりながら,それを脱ぎ捨て,それで悪魔が(愚?)いて,邪道に導く者の仲間となった者の話をかれらに告げなさい。 [7.176] もしそれがわが意志で ったならば,われはそれ(印)によってかれを引きたてたで ろう。 だがかれは地上の事に執着して,自分の虚しい私欲に従った。それでかれを えてみれば犬のようなもので,もし なたがそれを叱り付けても,舌を垂れている。また放って置いても,舌を垂れている。これはわが印を信しない者の比(輪?)で る。だからこの(昔の人びとの)物語を告げなさい。恐らくかれらは反省するで ろう。 [7.177] 悪いのは(この)例のように,わが印を偽りで るとし,自らの魂を損っている者たちで る。 [7.178] アッラーが導かれる者は,正しい道の上に り,迷わせられる者は,等しく失敗者で る。 [7.179] われは地獄のために,ジンと人間の多くを創った。かれらは心を持つがそれで悟らず,目は るがそれで見ず,また耳は るがそれで聞かない。かれらは家畜のようで る。いやそれよりも迷っている。かれらは(警告を)軽視する者で る。 [7.180] 最も美しい凡ての御名はアッラーに属する。それでこれら(の御名)で,かれを呼びなさい。かれの御名を冒(漬?)するものは放っておきなさい。かれらはその行ったことにより報いられるで ろう。 [7.181] またわれが創った者の中には,真理によって(人を)導き,またそれに基づき公正に行う一団が る。 [7.182] わが印を拒否する者は,かれらの気付かないうちに,少しずつ(破滅に)落し入れられるで ろう。 [7.183] かれらには猶子が与えられる。だがわが計画は,強(く免れられな)いので る。 [7.184] かれらは反省しないのか。かれらの仲間は気が狂ったのではない。かれは明らかに,一人の警告者に外ならない。 [7.185] かれらは天と地の大 に就いて観察し,またアッラーが創られた凡ての事物に就いて考察しないのか。またかれらに定められた時が,近くに迫っていると考えないのか。かれらはこの後に,どんな教説を信じようとするのか。 [7.186] アッラーが迷わせられた者に導きはない。かれは,かれらの倣慢さ故に,当てもなく迷うに任せられる。 [7.187] かれらは(最後の審判の)時に就いて,何時それがやって来るのかと なたに問うで ろう。言ってやるがいい。「それを知る方は,只わたしの主だけで る。その時(最後の審判)を知らせて下さるのはかれの外にはない。それ(時)は,天でも地でも重い(重大事となる)。全く突然 なたがたにやって来る。」かれらは なたが,それに就いて熟知しているかのように尋ねるで ろう。言ってやるがいい。「それを知る方は,唯アッラーだけで る。」だが人びとの多くは分からない。 [7.188] 言ってやろがいい。「わたしはアッラーが御好みにならない限り,自分自身のための利害すら自由に出来ない。わたしがもし幽玄界を知っているならば,わたしは善いことを増し,また災厄に会わなかったで ろう。わたしは只の一人の警告者で,信仰する者への吉報を知らせる一人の伝達者に過ぎない。 [7.189] かれこそは,一個の魂(アーダム)から なたがたを創り,互いに慰安を得るため,その妻を創られた御方で られる。かれがかの女と交わると,かの女は体内に軽い荷を負ったがそれでもかの女は(安易に)往来していた。そのうち重さが加わるようになると,かれらは両人の主,アッラーに祈って(言う)。「もし なたが良い子をわたしたちに御授けになれば,わたしたちはきっと感謝を捧げます。」 [7.190] だがかれが両人に良い(子)を御授けになれば,かれらに授けられたことに対して,かれに同位の者を立てる。だがアッラーは,かれらが立てたものの上に高くおられる。 [7.191] かれらは何も創れない。またかれら自身が造ったものを,崇拝するのか。 [7.192] それらはかれらを助けられず,自分自身(さえ)も助けられない。 [7.193] 仮令 なたがたが導きのため,それらに呼びかけても, なたに従わないで ろう。 なたかたがそれらに呼びかけてもまた黙っていても, なたがたにとっては同じことで る。 [7.194] 本当にアッラーを差し置いて, なたがたが祈るものは, なたがたと同じようにかれのしもベで る。もし なたがたが真実なら,それらを呼んで なたがたの祈りに答えさせなさい。」 [7.195] それらは歩く足が るのか。持つ手が るのか。また見る目が るのか。聞く耳が るのか。言ってやるがいい。「 なたがたは(かれに配する)神々を呼ベ。直ぐわたしに向かって策謀してみよ。(隠?)(踏?)することはない。 [7.196] 本当にアッラーはわたしの愛護者で り,啓典を啓示された方で る。かれは正義の徒を愛護なされる。 [7.197] だが なたがたがかれを差し置いて祈るものは, なたがたを助けることも,自分自身(さえ)も助けることは出来ない。」 [7.198] もし なたがかれら(クライシュ族)を正道に招いても,かれらは聞かない。 なたはかれらが, なたを見守っているのを見よう。だがかれらは見てはいないので る。 [7.199] (ムハンマドよ)覚容を守り,道理にかなったことを勧め,無知の者から遠ざかれ。 [7.200] また悪魔からの中傷が なたを悩ました時は,アッラーの加護を求めなさい。本当にかれは全聴にして全知で られる。 [7.201] 本当に主を畏れる者は,悪魔がかれらを悩ますとき,(アッラーを)念ずればたちどころに(真理に)眼が開くだろう。 [7.202] だがかれら(悪魔)の兄弟たちは,もっと深くかれらを誤りに引き込もうとして,決して手を緩めない。 [7.203] なたが一つの印をもかれらに(湾?)さなかった時,かれらは言う。「 なたは何故それを(自分で)選ばないのか。」言ってやるがいい。「わたしは,只主からわたしに啓示されることに従うだけです。」それは, なたがたへの主からの啓蒙で り,また信仰する者への導きで り,慈悲で る。」 [7.204] それでクルアーンが読誦される時は,それを謹しんで聴き,また静粛にしなさい。恐らく なたがたは慈悲を受けるで ろう。 [7.205] また なたがは朝夕,魂を込めて謙虚に,恐れ謹んで,言葉は大声でなく, なたの主を唱念しなさい。おろそかな者の仲間となってはならない。 [7.206] 本当に なたの主の側近にいる者は,かれを崇めるのに慢心することなく,かれの栄光を讃えて唱念し,かれにサジダする。〔サジダ〕 @戦利品章 〔アル・アンファール〕 [8.1] かれらは戦利品に就いて なたに問う。言ってやるがいい。「戦利品はアッラーと使徒のもので る。だからアッラーを畏れて, なたがたの間の諸関係を公正に処理し, なたがたが信者ならば,アッラーと使徒に従え。」 [8.2] 信者は,アッラーのことに話が進んだ時,胸が(畏敬の念で)戦く者たちで,かれらに印が読誦されるのを聞いて信心を深め,主に信頼する者たち, [8.3] 礼拝の務めを守り,われが授けたものを(施しに)使う者たち, [8.4] これらの者こそ真の信者で る。かれらには主の御許にいくつもの段階が り,寛容と栄誉 る給養を与えられる。 [8.5] そのように主は真理のため, なたをその家から出て行かせられる。だが信者の一部は,それを好まなかった。 [8.6] 真理が既に明瞭にされた後でも,かれらはそれに就いて なたと論議する。それは丁度死を見ていながら,それに向かって追い立てられるかのように。 [8.7] またアッラーが,(敵の)2つの隊の中,1つは なたがたのもので ろう,と約束された時を思え。その時 なたがたは武装しない一隊が, なたがたのもので るようにと望んだ。だがアッラーは御自分の御言葉により,真理を真理として立てられ,不信者が,根絶することを望まれる。 [8.8] 仮令罪の る者たちが嫌がっても,かれは真理は真理とし,虚偽は虚偽として立証されるためで る。 [8.9] なたがたが主に援助を歎願した時を思いなさい。その時 なたがたに答えられた。「われは,次ぎ次ぎに来る一千の天使で なたがたを助けるで ろう。」 [8.10] アッラーは,只これを なたがたへの吉報となされ, なたがたの心をそれで安らげられる。勝利はアッラーからだけ(来る)。アッラーは偉力ならびなく英明な御方で られる。 [8.11] その時,かれは平安を与え, なたがたを微睡で包み,また天から雨を降らせ,それで なたがたを清めて,悪魔の汚れを洗い去り,更に なたがたの心を引き締めて, なたがたの足場を,これ(雨)によって固められた。 [8.12] なたの主が,天使たちに啓示された時を思いなさい。「われは なたがたと一緒にいるのだ。信仰する者たちを堅固にせよ。」われは不信者たちの心の中に,恐れを染み込ませよう。その時 なたがたはかれらの首を刎ね,またそれぞれの指先を打ち切れ。 [8.13] これは,かれらがアッラーとその使徒に反抗したためで る。アッラーとその使徒に反抗する者には,本当にアッラーは痛烈な懲罰を下される。 [8.14] これこそは,(主が行われる)不信者への火刑で る。 なたがたはそれを味わえ。 [8.15] 信仰する者よ, なたがたが不信者の進撃に会う時は,決してかれらに背を向けてはならない。 [8.16] その日かれらに背を向ける者は,作戦上または(味方の)軍に合流するための外,必ずアッラーの怒りを被り,その住まいは地獄で る。何と悪い帰り所で ることよ。 [8.17] なたがたがかれらを殺したのではない。アッラーが殺したので る。 なたが射った時, なたが当てたのではなく,アッラーが当てたので る。(これは)かれからの良い試練をもって,信者を試みになられたためで る。 本当にアッラーは全聴にして,全知で られる。 [8.18] このようにアッラーは,不信者の計略を無力になされる。 [8.19] (不信者よ)もし なたがたが決定を求めたのならば,その決定はもう来たので る。 なたがたが(不義な事を)止めるなら,それは なたがたのために最もよい。もし なたがたが(攻撃を)繰り返すなら,わたしたちも繰り返すで ろう。 なたがたの軍勢が仮令多くても, なたがたにとっては無益で ろう。本当にアッラーは,信者たちと共においでになられる。 [8.20] なたがた信仰する者よ,アッラーとその使徒に従え。(かれの言葉を)聞きながら,かれに背いてはならない。 [8.21] また,「わたしたちは聞いた」といいながら,耳を傾けない者のようで ってはならない。 [8.22] 本当にアッラーの御許で最悪の罪人とは,(事理を)理解しない開かない物言わない者で る。 [8.23] アッラーがもしかれらに良いところを認められれば,かれは必ずかれらに聞かせられる。だがかれが仮令聞かせられたとしても,かれらは(辞退して)背き去るで ろう。 [8.24] 信仰する者よ,アッラーと使徒の呼びかけに応えなさい。アッラーが(使徒を通じて) なたがたを(現世と来世で)生かすために呼びかけたときは。アッラーは,人間とその心の間に入られることを知れ。また なたがたは,必ずかれに召集されるので る。 [8.25] また試みの災厄に対して, なたがたの身を守れ。それは なたがたの中不義を行う者(だけ)に下るものではない。アッラーは懲罰に厳正で ることを知れ。 [8.26] なたがたは地上において少数で弱く,虐待されていた時を思いなさい。人びと(マッカの多神教徒たち)が なたがたを,うち滅ぼしてしまうのではないかと恐れた。だがかれは避難所を与えられ,御助けにより なたがたを強くされ,また種々の清きよいものを与えられた。恐らく なたがたは,感謝するで ろう。 [8.27] なたがた信仰する者よ,アッラーとその使徒を 切ってはならない。また故意に, なたがたへの信頼を 切ってはならない。 [8.28] なたがたの財産と子女とは一つの試みで り,またアッラーは なたがたへの最高の報奨を持つ方で ることを知れ。 [8.29] 信仰する者よ,もし なたがたがアッラーを畏れるならば,かれは なたがたに識別を与え, なたがたの諸悪を消滅し赦して下される。本当にアッラーは偉大な恩恵の主で られる。 [8.30] また不信心者たちが, なた(ムハンマド)に対し如何に策謀したかを思い起しなさい。 なたを拘禁し, るいは殺害し, るいはまた放逐しようとした。かれらは策謀したが,アッラーもまた計略をめぐらせられた。本当にアッラーは最も優れた計略者で られる。 [8.31] またわが印がかれらに読誦された時,かれらは言った。「わたしたちは(先に)聞いている。もしわたしたちが望むならば,これらと同じことが言えるで ろう。本当にこれは,昔の物語に過ぎない。」 [8.32] またかれらがこう言った時を思いなさい。「アッラーよ,もしこれが本当に なたからの真理で るならば,わたしたちの上に天から石(の雨)を降らせ,またわたしたちに痛ましい懲罰を科して下さい。」 [8.33] だがアッラーは, なたがかれらの中にいる間,懲罰をかれらに下されなかった。またかれらが御赦しを請うている間は,処罰されなかった。 [8.34] かれらは聖なるマスジドの管理者でもないのに,(アッラーのしもベを)そこに入れまいと妨げたことに対して,アッラーがかれらを処罰されずにおかない。(真の)管理者は(主に対し)義務を果たす者だけで る。だがかれらの多くはそれが分らない。 [8.35] (アッラーの)家におけるかれらの礼拝ぶりは,只ロ笛を吹いて両手で拍手するに過ぎない。 なたがたは不信心で ったのだから懲罰を味わえ。 [8.36] 本当に信じない者たちはアッラーの道から(人びとを)妨げるために,その財資を費やしている。それを費やさせなさい。間もなくそれはかれらの苦悩となり,その中かれらは征服されよう。これら不信心者は地獄に集められるで ろう。 [8.37] それはアッラーが,善良な者から邪悪な者を区別されるためで,かれは邪悪なものを次々と積み重ね一緒にして,地獄に投げ込まれる。これらの者こそ失敗者で る。 [8.38] 不信心の者に言ってやるがいい。「 なたがたが(信者に対する迫害を)止めるならば,過去のことは赦されよう。」だがかれらがもし繰り返すなら,昔の先例が既に るのだ。 [8.39] だから,迫害と好計がなくなるまで,また(かれらの)教えがすべてアッラーを示すまで,かれらと戦え。だがかれらがもし(敵対を)止めるならば,本当にアッラーは,かれらの行うことを御存知で られる。 [8.40] かれらがもし背き去るなら,アッラーは なたがたの守護者で ることを知れ。何とよい守護者で り,また何とよい救助者で られることよ。 [8.41] 戦争で得たどんな物も,5分の1は,アッラーと使徒そして近親,孤児,貧者,そして旅人に属することを知れ。もし なたがたがアッラーを信じ,また識別の日,両軍が会戦した日に,わがしもベに啓示したものを信じるならば。本当にアッラーは凡てのことに全能で られる。 [8.42] なたがたは川の谷間に近い方におり,かれらはその遠い方にいて,隊商が なたがたよりも低い(平原)にいた時を思え。この時 なたがたが仮令互いに(会戦を)約束していても,必ずやその約束に反したて ろう。しかし(予期に反して開戦した)それは,アッラーがなさるべきことを,完遂なされたため。死ぬ者に明証(を見せた)後に死なせ,生き長らえる者も明証によって生き長らえさせるためで る。本当にアッラーは全聴にして全知で られる。 [8.43] アッラーが なた(ムハンマド)に,夢でかれら(敵軍)が少数のように見せられた時を思え。もしかれが なたに対し,かれら(敵軍)を多勢に見せられたならば, なたがた(信徒)はきっと臆して( なたの)決定に対し,きっと互いに論争したて ろう。だがアッラーは( なたがたを)救われた。本当にかれは(人びとの)胸の中で考えていることを熟知される。 [8.44] なたがたがかれらと遭遇した時,かれは なたがたの目に(かれらを)小さい集団に見えるようにする。またかれらの目には, なたがたを劣弱に(映じ)させられた。それはアッラーが,なさろべきことを完遂されたためで った。本当に凡てのことは,アッラーに帰着するので る。 [8.45] なたがた信仰する者よ,(敵の)軍勢と遭遇する時は堅固に持して,専らアッラーを唱念せよ。恐らく なたがたは勝利を得るで ろう。 [8.46] なたがたはアッラーと使徒に従いなさい。そして論争して意気をくじかれ,力を失なってはならない。耐えなさい。アッラーは耐え忍ぶ者と共におられる。 [8.47] 誇らしげに,人びとに見られるために家を出で,アッラーの道から(人びとを)阻む者のようで ってはならない。アッラーはかれらの行うことを凡て知っておられる。 [8.48] また悪魔が,かれらの行いを立派で ると思わせてこう言った時を思え。「今日は誰も, なたがたに打勝つことは出来ない。本当にわたしは なたがたの保護者で る。」だが両軍が互いに会った時,かれは踵を返して言った。「わたしは,本当に なたがたと関係はない。わたしには なたがたに見えないものが見える。わたしは本当にアッラーが恐ろしいのだ。アッラーは処罰に厳重で られる。」 [8.49] 背信者と心に病の る者たちが,「かれらの教えは,かれらを惑わせた。」と言った時を思い起せ。だがアッラーを信頼する者ならば,本当にアッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [8.50] なた(ムハンマド)はもし天使たちが不信心な者たちの(死にさいし)魂を取る時,その顔や背中を(如何に)打つかを見るならば(どうで ろう)。(その時天使たちは言うで ろう。)「火炙りの懲罰を味わえ。 [8.51] これは なたがたの手が先に為したことのためで る。本当にアッラーはしもべたちに対し,決して不公正ではない。」 [8.52] (かれらの行いは)フィルアウンの一族や,それ以前の者たちの仕方と同じで る。かれらはアッラーの印を信じなかった。それでアッラーはその罪のため,かれらを懲罰された。本当にアッラーは強力で処罰に厳重で られる。 [8.53] それは,アッラーが る民に与えられた恩恵は,かれらが自分を(悪く)変えない限り,決してこれを変えないからで る。本当にアッラーは全聴にして全知で る。 [8.54] (かれらの行いが)フィルアウンの一族や,その以前の者たちの仕方と同じためで る。かれらは主の印を偽りで るとしたので,われはかれらの罪のためにこれを滅ぼし,フィルアウンの一族を溺れさせた。かれらは凡て不義を行う者で った。 [8.55] アッラーの御許で最悪の罪人は,不信心の者で ろ。かれらは信じなかったからで る。 [8.56] これらは なたが約束を結んだ者で,その後かれらは毎度約束を破り,主を畏れない。 [8.57] それでもし なたがたが,戦いでかれらを打ち破ったならば,かれらとその背後に従う者を追い散らせ。恐らくかれらは反省するで ろう。 [8.58] また人びとの中 なたに対し 切る恐れが るならば,対等の条件で(盟約を)かれらに返せ。本当にアッラーは 切る者を愛されない。 [8.59] 信じない者に(アッラーを)出し抜けると思わせてはならない。かれらは決して(アッラーを)挫けない。 [8.60] かれらに対して, なたの出来る限りの(武)力と,多くの繋いだ馬を備えなさい。それによってアッラーの敵, なたがたの敵に恐怖を与えなさい。かれら以外の者にも,また なたがたは知らないがアッラーが知っておられる者にも。 なたがたが,アッラーの道のために費やす凡てのものは,十分に返済され, なたがたは不当に扱われることはないので る。 [8.61] だがかれらがもし和平に傾いたならば, なたもそれに傾き,アッラーを信頼しなさい。本当にかれは全聴にして全知で られる。 [8.62] 仮令かれらが なたを欺こうとしても, なたにはアッラーがいれば十分で る。かれこそは,その助けにより,また(多くの)信者たちにより なたを力付けられる方で り, [8.63] またかれは,かれら(信者)の心を一つに結ばれる。 なたが仮令地上の一切のものを費やしても, なたはかれらの心を一つに結ぶことは出来ない。だがアッラーはかれらを結合させる。本当にアッラーは偉力ならびなき英明な御方で られる。 [8.64] 使徒よ, なたにはアッラーがいる。また信者の中で なたに従うとがいれば十分で る。 [8.65] 使徒よ,戦いの時は信者を激励しなさい。 なたがたの中20人の信仰の堅い者がいれば,よく2百人を征服するで ろう。 なたがたの中もし百人いるならば,よく千人の不信者を征服するで ろう。というのはかれらが,事理を解しない人びとで るため。 [8.66] 今アッラーは なた(の負担)を軽減された。それはかれが, なたがたに弱点の ることを知っていたからで る。それで なたがたに,もし百人の信仰の堅い者がいれば2百人を征服するで ろう。もし千人ならば,アッラーの御許しの下に,2千人を征服するで ろう。本当にアッラーは耐え忍ぶものと共においでになられる。 [8.67] その地で完全に勝利を収めるまでは,捕虜を捕えることは,使徒にとって相応しくない。 なたがたは現世のはかない幸福を望むが,アッラーは( なたがたのため)来世を望まれる。アッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [8.68] もし前以ってアッラーから下された,規則がなかったならば, なたがたはその受け取ったもののために,必ず厳しい懲罰が下ったことで ろう。 [8.69] だが(今は), なたがたが得た戦利品を,合法でまた清い(もの)として受け,アッラーを畏れよ。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [8.70] 使徒よ, なたがたの手中に る捕虜たちに言ってやるがいい。「もしアッラーが, なたがたの心の中に何か良いものが ることを認められれば, なたがたが没収されたものよりも優れたものを与え,また なたがたを赦される。アッラーは寛容にして慈悲深く られる。」 [8.71] だがかれらがもし なたを 切ろうとするならば,いや,かれらは以前からアッラーを 切っていたので,かれは( なたに)かれらを制圧させる。アッラーは全知にして英明で られる。 [8.72] 本当に信仰して移住した者たち,財産と生命を捧げて,アッラーの道のため奮闘努力〔ジハード〕した者たち,またかれらに避難所を提供して援助した者たち,これらの者は互いに友で る。また信仰した者でも,移住しなかった者については,かれらが移住するまで なたがたは保護する義務はない。只し,かれらがもし宗教(上のこと)で なたがたに救援を求めるならば, なたがたと盟約の る間柄の民に逆らわない限り,これを助けるのは なたがたの義務で る。アッラーは なたがたの行うことを御存知で られる。 [8.73] 信じない者たちも互いに守護し っている。 なたがたがそうしないならば,地上の治安は乱れて大変な退廃が起ころう。 [8.74] 信仰して移住した者たち,アッラーの道のために奪闘努力した者たち,またかれらに避難所を提供して援助した者たち,これらの者は等しく真の信者で る。かれらに対しては,寛容と栄誉 る御恵みが ろう。 [8.75] 遅れて信仰に入り,移住して なたがたと共に奮闘努力した者たちは, なたがたの仲間で る。また血縁関係による近親者は,アッラーの定めにより,互いに一段と近いので る。本当にアッラーは凡てのことを知り尽くされる。 @梅悟章 〔アッ・タウバ〕 [9.1] アッラーとその使徒から, なたがたが盟約を結んだ多神教徒に対し解約が,(宣言)された。 [9.2] それにしても(多神教徒は),4ヶ月の間は(任意に)国中を往来させなさい。 なたがたはアッラー(の計画)を,頓挫させられない,またアッラーは,不信者に屈辱を与えられることを知れ。 [9.3] (これは)アッラーとその使徒から,偉大な巡礼の日に たり,人びとへの(布告された)宣言。「本当にアッラーは,多神教徒と(の盟約)を解約された,その使徒にしても同じこと。それで なたがたがもし悔悟するならば, なたがたのため最もよい。もし背き去るならば,アッラー(の計画)を なたがたは頓挫させられないことを知れ。」信仰を拒否する者たちには,痛苦の懲罰を告げてやれ。 [9.4] (しかし) なたがたの盟約した多神教徒で,破約したことなく,またその後, なたがたに敵対する者を助けなかった者は別で る。(これらの者に対しては)期間が満了するまで,かれらとの盟約を果しなさい。本当にアッラーは,主を畏れる者を愛でられる。 [9.5] 聖月が過ぎたならば,多神教徒を見付け次第殺し,またはこれを捕虜にし,拘禁し,また凡ての計略(を準備して)これを待ち伏せよ。だがかれらが梅悟して,礼拝の務めを守り,定めの喜捨をするならば,かれらのために道を開け。本当にアッラーは寛容にして慈悲深い方で られる。 [9.6] もし多神教徒の中に, なたに保護を求める者が れば保護し,アッラーの御言葉を聞かせ,その後かれを安全な所に送れ。これはかれらが,知識のない民のためで る。 [9.7] 多神教徒が,どうしてアッラーや使徒の許で盟約が出来ようか。只 なたがたが,聖なるマスジドで盟約した者たちは別で る。それでかれらが なたがたに誠実で る間は, なたがたもかれらに誠実で れ。本当にアッラーは主を畏れる者を愛でられる。 [9.8] どうして(盟約)出来よう。かれらは なたがたに対し優位で ると見れば,血縁で ろうと盟約が ろうと なたがたを顧みない。かれらはロ先では なたがたを喜ばせているが,心では拒否する。かれらの多くは主の掟に背く者たちで る。 [9.9] かれらは僅かな代償でアッラーの印を売り,(人びとを)かれの道から妨げた。本当にかれらの行ったことは,大悪で る。 [9.10] かれらは信者に対する場合,血縁も誓約も顧みない。かれらこそ法を越えた者で る。 [9.11] だがもしかれらが悔悟して礼拝の務めを守り,定めの喜捨をするならば,かれらは教えの上の同胞で る。われは印を理解する人びとのために詳述する。 [9.12] だがかれらがもし誓約した後にそれを破り, なたがたの教えを罵るならば,不信者の首長たちと戦え。本当にかれらには誓いはないので る。恐らくかれらは止めるで ろう。 [9.13] なたがたは自分の誓いを破り,使徒を追放しようと企てた者たちと戦わないのか。かれらは最初に なたがたを攻撃したので る。 なたがたはかれらを恐れるのか。いや,信者ならばアッラーをこそ,もっとも畏れるべきで る。 [9.14] かれらと戦え。アッラーは なたがたの手によって,かれらを罰して屈辱を与える。かれらに対し(うち勝つよう) なたがたを助け,信者の人びとの胸を癒される。 [9.15] またアッラーはかれらの心中の激怒を除き,御心に適う者の悔悟を赦されるで ろう。アッラーは全知にして英明で られる。 [9.16] それともアッラーは, なたがたの中(教えのために)奮闘努力する者たち,またアッラーと使徒,と信者たち以外に親しい友を持たない者たちを,まだ知らずに,放って置かれると思うのか。本当にアッラーは なたがたの行うことを熟知される。 [9.17] 多神教徒たちにアッラーのマスジドを,自ら不信心を立証しているのに管理させるべきではない。これらの者の行いは虚しく,かれらは業火の中に永遠に住むで ろう。 [9.18] アッラーのマスジドは,ひたすらこれらの者(信者)によって管理されるべきで る。(すなわち)アッラーと終末の日を信じ,礼拝の務めを守り,定めの喜捨をなし,アッラー以外の何ものをも恐れない者だけで る。これらの者は,正しく導かれる者となるで ろう。 [9.19] (だが) なたがたは巡礼者に(水を)飲ませたり,または聖なるマスジドを管理する者と,アッラーと終末の日を信じ,アッラーの道のために奮闘努力する者とを同等にするのか。アッラーの御許では,両者は同等ではない。アッラーは不義の民を導かれない。 [9.20] 信仰する者,移住した者,またアッラーの道のために財産と生命を捧げて奮闘努力した者は,アッラーの御許においては最高の位階に り,至上の幸福を成就する。 [9.21] 主は,親しく慈悲と満悦を与えられ,かれらのために永遠の至福の楽園の吉報を与えられる。 [9.22] かれらは永遠にその中に住むで ろう。アッラーの御許には最大の報奨が る。 [9.23] 信仰する者よ,もし なたがたの父または兄弟が,信仰より不信心を好むならば,かれらを親しい友としてはならない。もし なたがたの中,かれらを親しい友とする者が れば,それらは不義の徒で る。 [9.24] 言ってやるがいい。「 なたがたの父,子,兄弟, なたがたの妻,近規, なたがたの手に入れた財産, なたがたが不景気になることを恐れる商売,意にかなった住まいが,アッラーと使徒とかれの道のために奮闘努力するよりも なたがたにとり好ましいならば,アッラーが命令を下されるまで待て。アッラーは掟に背いた民を導かれない。」 [9.25] アッラーは幾多の戦役,またフナインの(合戦の)日においても,確かに なたがたを助けられた。その時 なたがたは多勢を頼みにしたが,それは何も役立たず,大地は のように広いのに なたがたのためには狭くなって, なたがたは遂に背を向けて退却した。 [9.26] その後アッラーは,使徒と信者たちの上にかれの安らぎを下し,また なたがたには見えなかったが,軍勢を遣わして不信心な者たちを懲罰された。このようにかれは,不信者に報いられる。 [9.27] 更にアッラーは,それらの後,御心に適う者の梅悟を赦された。アッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [9.28] なたがた信仰する者よ,多神教徒は本当に不浄で る。だからかれらのこの年以後,かれらを聖なるマスジドに近付かせてはならない。 なたがたがもし貧困を恐れても,アッラーが御好みになれば,その恩恵によって(主は)やがて なたがたを富ませるで ろう。本当にアッラーは全知にして英明で られる。 [9.29] アッラーも,終末の日をも信じない者たちと戦え。またアッラーと使徒から,禁じられたことを守らず,啓典を受けていながら真理の教えを認めない者たちには,かれらが進んで税〔ジズヤ〕を納め,屈服するまで戦え。 [9.30] ユダヤ人はウザイルを,アッラーの子で るといい,キリスト教徒はマスィーフを,アッラーの子で るという。これはかれらが口先で言うところで,昔の不信心な者の言葉を真似たもので る。かれらにアッラーの崇り れ。かれらは(真理から)何と迷い去ったことよ。 [9.31] かれらは,アッラーをおいて律法学者や修道士を自分の主となし,またマルヤムの子マスィーフを(主としている)。しかしかれらは,唯一なる神に仕える以外の命令を受けてはいない。かれの外に神はないので る。かれらが配するものから離れて(高くいます)かれを讃える。 [9.32] かれらは口先で,アッラーの御光(イスラーム)を消そうと望んでいるが,仮令不信者たちが嫌おうとも,アッラーはかれの御光を全うされる。 [9.33] かれこそは,導きと真理の教えをもって使徒を遣し,仮令多神教徒たちが忌み嫌おうとも,凡ての宗教の上にそれを表わされる方で る。 [9.34] なたがた信仰する者たちよ,律法学者や修道士の多くは偽って人びとの財産を貪り,(かれらを)アッラーの道から妨げている。また金や銀を蓄えて,それをアッラーの道のために施さない者もいる。かれらに痛ましい懲罰を告げてやれ。 [9.35] その日,それら(の金銀)は地獄の火で熱せられて,かれらの額やわき や背に,焼印が押されるで ろう。「これは なたがたが自分の魂のために,蓄積したもので る。だから なたがたが蓄積したものを味わえ。」 [9.36] 本当にアッラーの御許て,(1年の)月数は,12ヶ月で る。アッラーが天と地を創造された日(以来の),かれの書巻のなか(の定め)で る.その中4(ヶ月)が聖(月)で る。それが正しい教えで る。だからその聖月中に なたがたは互いに不義をしてはならない。そして多神教徒が皆で なたがたと戦うように,( なたがたも)皆て戦え。アッラーは,主を畏れる者と共におられることを知れ。 [9.37] 本当に(聖月を)延ばすことは,不信心を増長させ,それで不信者は誤って導かれている。 る年は(聖月を)普通の月とし,(他の年は)聖月とする。かれらはアッラーが禁じられた(聖月の)数と合せるために,アッラーが禁じられたもの(聖月)を(戦いが)合法で るとする。かれらの間違った行いは,かれらには立派に見える。アッラーは信仰を拒否する民を導かれない。 [9.38] 信仰する者たちよ, なたがたはどうしたのが。「アッラーの道のために出征せよ。」と言われた時,地に低頭するとは。 なたがたは来世よりも,現世の生活に満足するのか。現世の生活の楽しみは,来世に比べれば微少なものに過ぎない。 [9.39] なたがたが奮起して出動しないならば,かれは痛ましい懲罰をもって懲しめ,他の民を なたがたと替えられる。 なたがたは少しもかれを損うことは出来ない。本当にアッラーは凡てのことに全能で られる。 [9.40] 仮令 なたがたがかれ(使徒)を助けず,不信心の者たちが,かれを追放しても,アッラーは必ずかれを助けられる。かれは,只1人(の同僚)と,2人で洞窟にいた時,その同僚に向かって「心配してはならない。アッラーはわたしたちと共におられる。」と言ったその時アッラーはかれの安らぎを,かれ(アブー・バクル)に与え, なたがたには見えないが,(天使の)軍勢でかれを強められた。また不信者たちの言葉を最も低いものになされ,アッラーの御言葉を最も高められた。本当にアッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [9.41] なたがたは奮起して,軽く るいは重く(備えて)出動しなさい。そして なたがたの財産と生命を棒げて,アッラーの道のために奮闘努力しなさい。もし なたがたが理解するならば,それが なたがたのために最も良い。 [9.42] もし間近かに利得が り,また征途も短いならば,かれらは必ず なたに従ったで ろう。だがかれらには,道のりが(余りに)遠いと思われた。間もなく,かれらは,アッラーにかけて誓う。「出来ることなら, なたがたと一緒に出征したのだが。」かれらは自分の魂を滅ぼす者で る。アッラーはかれらが,偽っていることを知っておられる。 [9.43] アッラーは なた(ムハンマド)を許した。何故 なたは,真実を述べる者が, なたにはっきりして,嘘付きたちが分かる前に,かれら(がその家に留まること)を許したのか。 [9.44] アッラーと終末の日とを信じる者は,自分の財産と生命を捧げて奮闘することを(免れようなどと), なたに求めたりはしない。アッラーは主を畏れる者を熟知される。 [9.45] アッラーと終末の日とを信じない者だけ, なたに(免れようと)求める。かれらは心に疑っており,それでかれらは疑いの中にさ迷っている。 [9.46] もしかれらに出征する意志が るならば,それに対し必ず(何らかの)準備をなすべきで る。だがアッラーは,かれらを出征させるのを嫌って,遅れさせられ,かれらに,「 なたがたは(戦闘力なく家に)留まる者と共に留まれ。」と仰せられた。 [9.47] かれらは仮令 なたに従って出征しても,只足手まといになるだけで る。 なたがたの間に騒動(の因)を捜し求めて ちこち走り回り,そのため なたがたの中にはかれらに耳を傾ける者もでてこよう。だがアッラーは不義の者を熟知される。 [9.48] かれらは,以前も不穏の行為を考えて, なたにたいして事態を転覆させた。だがかれらの意に反して,真理が実現し,アッラーの教えが明示された。 [9.49] かれらの中,「わたしを許して(家に留め),試みに会わせないで下さい。」と言う者も る。聞け,かれらは既に試みの中にいるではないか。本当に地獄は,(凡ての方向から)不信者たちを取り囲んでいる。 [9.50] もし なたに良いことが下れば,かれらを悲しませる。また災厄が なたを襲えば,かれらは,「わたしたちはもう,以前から用心していたのだ。」と言い,喜んで背き去る。 [9.51] 言ってやるがいい。「アッラーが,わたしたちに定められる(運命の)外には,何もわたしたちにふりかからない。かれは,わたしたちの守護者で られる。信者たちはアッラーを信頼しなければならない。」 [9.52] 言ってやるがいい。「 なたがたには,光栄 る2つのことの1つの外に,(どんな運命が)期待出来ようか。だがわたしたちには, なたがた(不信者)のために,アッラーが御自身で懲罰なされるか,またはわたしたち(ムスリム)の手による,(処罰)を期待することが出来る。それで なたがたは待ちなさい。わたしたちも なたがたと共に待つもので る。」 [9.53] 言ってやるがいい。「仮令 なたがたが,快よく施し,貢献をしても,不承不承で ろうとも,決して受け入れられないで ろう。本当に なたがたは,アッラーの掟に背く者たちで る。」 [9.54] かれらの施し(貢献)が,受け入れられてもらえないのは,只かれらが,アッラーとその使徒を信じないためで り,のらくら者のように礼拝に赴くだけで,しぶしぶと施すからに外ならない。 [9.55] だから なたがたは,かれらの財産や子女に心を奪われてはならない。アッラーは,これらによって現世の生活の中に,かれらを懲罰しようとおぼしめし,またかれらの魂が不信心の中に離れ去ることを望まれるためで る。 [9.56] かれらは,アッラーに誓って,「本当に なたがたの同士です。」と言う。かれらは なたがたの同士ではない。かれらは今も(自分の真意が現われるのを)恐れる人びとで る。 [9.57] もしかれらが,避難所か洞窟,または潜り込む所を見い出せれば,必ずそれに向こう見ずに急いで行ったで ろう。 [9.58] かれらの中には,施し(の配分)のことに就いて なたを謗る者がいる。それを与えられた者は,喜ぶが,それを与えられないならば,見なさい。直ぐに怒り出す。 [9.59] もしかれらがアッラーと使徒から自分たちに与えられたものに満足するならば,こう言うべきで った。「アッラーは,わたしたちにとって万全で られます。アッラーと使徒は,その恵みにより(更に多くを)わたしたちに与えられるでしょう。わたしたちは(正しい道を踏むよう)アッラーに嘆願します。」 [9.60] 施し〔サダカ〕は,貧者,困窮者,これ(施しの事務)を管理する者,および心が(真理に)傾いてきた者のため,また身代金や負債の救済のため,またアッラーの道のため(に率先して努力する者),また旅人のためのもので る。これはアッラーの決定で る。アッラーは全知にして英現で られる。 [9.61] またかれらの中には,預言者を困らせて,「かれは(只の)耳です。」と言う者が る。言ってやるがいい。「かれは なたがたのため,善いことの聞き手で る,かれはアッラーを信仰し,信者たちを信頼する。また なたがたの中の信仰する者のためには(アッラーからの)慈悲で る。アッラーの使徒を悩ます者には,痛ましい懲罰が る。」 [9.62] かれらは なたがたを喜ばせるため,アッラーにかけて誓う。だがかれらが(真の)信者ならば,アッラーとその使徒の喜びを得るのが最も正しい。 [9.63] かれらは知らないのか,アッラーとその使徒に反抗する者には,実に火獄が用意されており,その中に永遠に住むことを。それは大きな屈辱で る。 [9.64] 背信者は,自分の心の中に抱くことを暴露する1章〔スーラ〕が下されることを警戒している。言ってやるがいい。「朝笑しておれ。本当にアッラーは, なたがたが恐れるものを暴き出される。」 [9.65] もし なたがかれらに問えば,かれらは必ずわたしたちは,無駄話をしてたわむれているだけです」と言う。言ってやるがいい。「 なたがたは,アッラーとかれの印と使徒を,明笑していたではないか。」 [9.66] 「弁解するには及ばない。 なたがたは確かに一度信仰に入って後,不信心になった。われは,仮令 なたがたの一部を許しても,外は罪を犯していたので懲罰するで ろう。」 [9.67] 男の背信者も女の背信者も,凡て同類で る。かれらは邪悪を命じ,正しいことを禁し,(アッラーの道のために費すことに)その手を閉じる。かれらはアッラーを忘れるが,かれもかれらを忘れられる。本当に背信者たちは,アッラーの掟に背く者たちで る。 [9.68] アッラーは,男の背信者と女の背信者,また不信者に,地獄の火を約束され,その中に永遠に住ませられる。それはかれらにとっては十分で る。アッラーはかれらを見限り,かれらには永遠の懲罰が ろう。 [9.69] なた以前の民と同じように( なたがたもそうで る)。かれらは,その力は なたがたよりも強く,財産と子女でも進かに多かった。かれらはその福分を事楽した。それで なたがた以前の者がその福分を事楽したように, なたがたの福分を享楽する。またかれらが耽ったように, なたがたも(無駄話に)耽っている。これらの者の行いは,現世でもまた来世でも,実を結ばない。これらの者こそ失敗者で る。 [9.70] かれらには,先人のこれらの消息が達しなかったのか。ヌーフ,アード,サムードの民,またイブラーヒームの民,マドヤンの住民,また転覆した諸都市(の民の消息が)。使徒たちはかれらに証をするためにやって来た。アッラーはかれらを損われない。だがかれらは自分自身を害した。 [9.71] 男の信者も女の信者も,互いに仲間で る。かれらは正しいことをすすめ,邪悪を禁じる。また礼拝の務めを守り,定めの喜捨をなし,アッラーとその使徒に従う。これらの者に,アッラーは慈悲を与える。本当にアッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [9.72] アッラーは,男の信者にも女の信者にも,川が永遠に下を流れる楽園に住むことを約束された。また永遠〔アドン〕の園の中の,立派な館をも。だが最も偉大なものは,アッラーの御満悦で る。それを得ることは,至上の幸福の成就で る。 [9.73] 預言者よ,不信者と背信者に対し奮闘努力し,かれらに厳しく対処せよ。かれらの住まいは地獄で る。何と悪い帰り所で ることよ。 [9.74] かれらはアッラーに,「(悪い事は)何も言わない。」と誓う。だがかれらは確かに不信心な話をし,1度イスラームを受け入れた後不信心になり,成就し得ないことを企む。アッラーと使徒が,その恩恵によってかれらを(戦利品で)富裕になされていることに対して復讐をしたに過ぎない。もし梅悟するならばかれらのために最も良い。もし背き去るならば,アッラーは現世でも来世でも痛ましい懲罰でかれらを罰される。かれらは地上に,保護者も援助者もないで ろう。 [9.75] かれらの中アッラーと約束を結んだ者は(言った)。「もしかれが,わたしたちに恩恵を与えれば,わたしたちは必ず施しをなし,必ず正しい者の仲間になるでしょう。」 [9.76] だがかれが,恩恵を与えれば,かれらはそれに貪欲になって,(約束に)背き(宗教への貢献を)嫌う。 [9.77] それでかれらがかれに会う日まで,その心の中に偽善を抱かせて懲らしめられる。それはかれらがアッラーとの約束を破り,(度々)偽りを言っていたためで る。 [9.78] かれらはアッラーが,かれらの隠し(た考え)も秘密の相談も,知っておられることを知らないのか。またアッラーが,見得ないこと凡てを熟知されている(ことを)。 [9.79] 信者たちで進んで慈善のために施しをする者を篤り,または自分の労力の外に,施すもののない者を罵って,かれらに嘲笑を加える者が る。アッラーはその嘲笑をかれらに返される。かれらに対しては痛ましい懲罰が ろう。 [9.80] なたがかれらのために御赦しを請おうとも,また請わなくても(かれらの罪は免れられない)。 なたが仮令70回,かれらのために御赦しを請うても,アッラーはかれらを赦されないで ろう。これはかれらがアッラーとその使徒を信しないためで る。アッラーは掟に背く者を御導きになられない。 [9.81] (タブーク遠征にさいし)後方に留まった者は,アッラーの使徒の(出征した)後,残留していることを喜び,生命と財産を捧げて,アッラーの道のために奮闘努力することを嫌って,言った。「この炎暑の最中に出征するな。」言ってやるがいい。「地獄の火は,もっとも厳しい熱さなのだ。」かれらがもし悟るならば。 [9.82] それでかれらを少し笑わせ,多く泣かせてやりなさい。これは,かれらが行ったことに対する応報で る。 [9.83] アッラーが なたをもしかれらの一味に返されれば,かれらは(一緒に)出征する許可を, なたに求めるで ろう。その時かれらに言ってやるがいい。「 なたがたは決して,わたしと一緒に出征しないで ろう。またわたしと一緒に敵と戦わないで ろう。本当に なたがたは,最初の時,(家に)残留していることに満足していた。だから残留する者と,一緒に座っていなさい。」 [9.84] かれらの中の誰かが死んでも, なたは決してかれのために,(葬儀の)礼拝を捧げてはならない。またその墓の側に立ってはならない。本当にかれらは,アッラーとその使徒を信じないまま主の掟に背く者として死んだので る。 [9.85] また なたは,かれらの財産や子女に,心を奪われてはならない。本当にアッラーは,これらのものによって,現世においてかれらを罰しようという思召で り,またかれらの魂が,不信心の中に離れ去ることを望まれる。 [9.86] 「アッラーを信じ,かれの使徒と共に奮闘せよ。」と1章〔スーラ〕が下された時,かれらの中能力 る者が, なたに免除を求めて言う。「わたしたちを(家に)留まる者と一緒に,いさせて下さい。」 [9.87] かれらは背後で(家に)留まる者と一緒にいることを好む。かれらの心は封じられた。だからかれらは悟らない。 [9.88] しかし使徒とかれと共に信仰する者たちは,財産と生命とを捧げて奮闘努力する。かれらには(凡ての)善いことが り,これらこそ成功する者で る。 [9.89] アッラーはかれらのために,川が下を永遠に流れる楽園を備えられ,かれらはその中に永遠に住むで ろう。それは至上の幸福の成就で る。 [9.90] また(遊牧の)アラビア人の中からも,許しを求め(出征免除の)弁解に来た者が った。これらアッラーとその使徒を偽わる者は皆,(只家に)居残っていた。これら不信心の者は,やがて痛ましい懲罰を受けるで ろう。 [9.91] 虚弱な者,病んでいる者,と(道のために)供出するもののない者は,アッラーとその使徒に対して忠誠で る限り罪はない。善い行いをする者に対しては(非難される)筋はない。アッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [9.92] また なたに(戦のための)乗り物を求めて来たとき, なたが「わたしには なたがたに提供する乗り物がない。」と告げると,両目に涙をたたえて(馬などを購入する)資金のないことを悲しんで帰っていく人びと(も非難される筋はない)。 [9.93] 責められるべき筋は,富裕にも拘らず なたに(出征の)免除を願い出る者たちだけで る。かれらは背後に留まる者と,一緒にいるのを喜ぶ。アッラーはかれらの心を封じられた。従って(失うものを)知らないので る。 [9.94] なたがたが(居所)に帰るとかれらは許しを請うで ろう。言ってやるがいい。「許しを請うてはならない。わたしたちは決して なたがたを信じない。アッラーは,既に なたがたの出来事を告げ知らせられた。またアッラーと使徒は, なたがたの行いを見守るで ろう。それから なたがたは,幽玄界と現象界を知っておられる御方に帰される。その時かれは, なたがたが行った(凡ての)ことを告げ知らせられる。」 [9.95] なたがた(信者)が(戦いから)帰ってきた時, なたがたが(責めないで)放置するようアッラーにかけてかれらは誓うで ろう。それでは放っておけ。かれらは本当に不浄で り,地獄がかれらの住まいで る。かれらの(悪い)行いに対する報いで る。 [9.96] かれらは なたがたに気に入られるように なたがたに誓うかもしれない。だがもし なたがたがかれらを気に入っても,本当にアッラーは,アッラーの掟に背く者を御喜びになられない。 [9.97] (遊牧の)アラビア人の不信心と偽善はもっと甚だしく,かれらはアッラーが使徒に下された掟に就いては,まったく無知で る。だがアッラーは全知にして英明で られる。 [9.98] (遊牧の)アラビア人の中には,(アッラーの道のため)かれらの施したものを,上納金のように思い,いっそ なたがた(ムスリム)に凶運が下るよう待ち望んでいる者が る。かれらの上にこそ凶運が見舞うで ろう。アッラーは全聴にして全知で られる。 [9.99] しかし(遊牧の)アラビア人の中の る者は,アッラーと最後の日を信じ,かれらの支出をアッラーに近付き,また使徒の祝福に預るための,捧げ物と考えている。聞け。本当にそれはかれらをアッラーに近付け,かれはやがてかれらを慈悲に浴させられる。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [9.100] (イスラームの)先達は,第1は(マッカからの)遷移者と,(遷移者を迎え助けたマディーナの)援助者と,善い行いをなし,かれらに従った者たちで る。アッラーはかれらを愛でられ,かれらもまたかれに満悦する。かれは川が下を永遠に流れる楽園を,かれらのために備え,そこに永遠に住まわせられる。それは至上の幸福の成就で る。 [9.101] なたがたの周囲の(遊牧の)アラビア人の中にも,またマディーナの市民の中にも,背信者がいる。かれらは偽善に執着している。 なたはかれらを知らない。だがわれは知っている。かれは2回にわたりかれらを懲罰し,その後かれらは,重い懲罰にかけられるで ろう。 [9.102] 外の る者は,自分の誤ちを認めるが,善行と,外の不行跡が混っている。アッラーは,かれらの悔悟を許される。本当にアッラーは覚容にして慈悲深く られる。 [9.103] かれらの財産から施しを受け取らせるのは, なたが,かれらをそれで清めて罪滅しをさせ,またかれらのために祈るためで る。本当に なたの祈りは,かれらへの安らぎで る。アッラーは全聴にして全知で られる。 [9.104] アッラーが,しもべたちの悔悟を赦し,また施しを受け入れられることをかれらは知らないのか。またアッラーこそは,度々悔悟を赦される御方,情け深い方で られることを(知らないのか)。 [9.105] (かれらに)言ってやるがいい。「(善い事を)行え。アッラーは なたがたの行いを御存知で られる。かれの使徒と信者たちもまた(見ている)。やがて なたがたは,幽玄界と現象界を知っておられる方に帰される。その時かれは, なたがたにその行ったことを告げ知らせる。」 [9.106] その外に,アッラーが懲罰なされるのか,または悔悟を赦されるのか,かれの裁決を待たされる者がいる。本当にアッラーは全知にして英明で られる。 [9.107] また(イスラームの)妨害と不信心(の助長)のために,一座のマスジドを建立した者が り,それで信者の間を分裂させ,また先にアッラーとその使徒に対して戦った者のための,隠れ家とする者が る。しかも(口先では),「わたしたちは,只善いことを行うだけです。」と誓う。だがアッラーは,かれらが確かに偽っていることを立証される。 [9.108] なたがたは決してその中で(礼拝に)立ってはならない。最初の日から敬虚に礎えを定めて建立されたマスジドこそは, なたがたがそこに立つに相応しい。その中には,自ら清浄で ることを好む人びとがいる。アッラーは,その身を清める者を愛でられる。 [9.109] アッラーを畏れ,かれの御喜びを求めてその家の礎えを定め建てる者と,砕け崩れそうな崖のふちにその家の礎えを定めて建て,地獄の火の中に共に砕け落ちる者と,どちらが優れているか。アッラーは不義を行う民を導かれない。 [9.110] かれらの建てた建物は,かれらの心が細かく砕かれない限り,かれらの心中の疑惑不安の種となろう。アッラーは全知にして英明で られる。 [9.111] 本当にアッラーは,信者たちからその生命と財産を贖われた。かれらのため(の代償)は,楽園で る。かれらはアッラーの道のために戦い,殺し,また殺される。それは律法と福音とクルアーンとを通じて,かれが結ばれる真実な約束で る。誰がアッラー以上に,約束に忠実で ろうか。だから なたがたが結んだ契約を喜べ。それこそは至上の幸福の成就で る。 [9.112] 悔悟して(アッラーに)返る者,仕える者,讃える者,斎戒する者,立礼する者,サジダする者,善を勧める者,悪を禁ずる者,そしてアッラーが定められた限界を守る者。これらの信者たちに,この吉報を伝えなさい。 [9.113] 多神教徒のために,御赦しを求めて祈ることは,仮令近親で っても,かれらが業火の住人で ることが明らかになった後は,預言者にとり,また信仰する者にとり妥当ではない。 [9.114] イブラーヒームが自分の父のために,御赦しを求めて祈ったのは,只かれ(父)と約束が ったためで る。それでかれ(父)がアッラーの敵で ることが明白になった時,かれ(父)との関係を断った。本当にイブラーヒームは,柔和で辛抱強い人物で った。 [9.115] アッラーは,人びとを導かれた後,かれらの守るべきことを解明されるまでは決して迷わせたりしない。本当にアッラーは凡てのことを知っておられる。 [9.116] 天と地の大 はアッラーに属する。かれは生を与え,また死を与える。アッラーの外に, なたがたには守護者も援助者もないので る。 [9.117] アッラーは,預言者と苦難の時にかれに従った遷移者たち〔ムハージルーン〕と援助者たち〔アンサール〕に哀れみをかけられた。その後かれらの一部の者の心は,(その義務の履行から)殆んど逸れてしまった。その時かれはかれらに,哀れみをかけられた。本当にかれは,かれら(ムスリム)に規切で り慈悲深く られる。 [9.118] 後に残った3人に対しても(またかれは哀れみをかけられた)。大地はこのように広いのだがかれらには狭く感じられ,またその魂も自分を(内面から)狭めるようになった。そしてかれらは,アッラーに縋る外にはかれ(の懲罰)から免れるすべがないことを悟った。すると(主は)哀れみをかけられ,かれらは梅悟して(かれに)返った。本当にアッラーは度々赦される方,慈悲深い方で られる。 [9.119] なたがた信仰する者たちよ,アッラーを畏れ,(言行の)誠実な者と一緒にいなさい。 [9.120] マディーナの人びとも周辺の(遊牧の)アラビア人たちも,アッラーの使徒の とに居残って,自分の身命をかれのものより大切にするなど間違っている。かれらがアッラーの道のために,渇き,疲れ,餓えに会う度に,また不信者を怒らせる行(攻賂)に出向く度に,敵に何らかの打撃を与える度に,かれらに対してもそのことが善行として記録されるので る。本当にアッラーは,正しい行いの者への報奨を無益にされない。 [9.121] 大なり小なり(道のため)費やしたもの,また一つの谷を越えたことが,必ずかれらのために記録されている。アッラーはかれらの行ったことに対して,最上(の報奨)をもって報われる。 [9.122] 信者は,全員が一斉に出動すべきではない。各団のうち一部が,出動し,そして残留者は宗教に就いて理解を深め,皆が帰った時かれらに警告を与える。恐らく出動した者は注意するで ろう。 [9.123] 信仰する者よ, なたがたに近い不信者と戦え。そして, なたがたが意志堅固で力強いことを,かれらに知らせなさい。アッラーは主を畏れる者と共におられることを知れ。 [9.124] (新たに)1章〔スーラ〕が下る度にかれらの る者は言う。 「これによって なたがたの中,誰が信心を深めるで ろうか。」本当に信仰する者は,これによって信心を深め,喜ぶ。 [9.125] しかし心に病の宿る者は,これによって汚れの上に汚れを加えて,不信者として死ぬ。 [9.126] かれらは毎牢,1度や2度試みられるのに気付かないのか。それでもかれらは悔悟せず,また改心しないので る。 [9.127] かれらは1章〔スーラ〕が下る度に,互いに顧みて(目で言う)。「誰かが, なたがたを見ているのか。」,やがてかれらは背き去る。かれらは悟らない民で るために,アッラーはその心を(真理から)背かせられたので る。 [9.128] 今,使徒が なたがたに なたがたの間から,やって来た。かれは, なたがたの悩みごとに心を痛め, なたがたのため,とても心配している。信者に対し優しく,また情深い。 [9.129] だからかれらが背き去っても言ってやるがいい。「わたしには,アッラーがいれば十分で る。かれの外に神はない。わたしはかれを信頼する。かれこそは,(栄光に満ちた)至高の玉座の主で られる。」 @ユーヌス章 [10.1] アリフ・ラーム・ラー。これらは英知に満ちた,啓典の御印で る。 [10.2] われがかれら(マッカ人)の中の1人(預言者ムハンマド)に啓示して,「 なたは人びとに(不信心の結末を)警告しなさい。また信仰する者には,主の御許で優れた足場を与えられるとの,吉報を伝えなさい。」と命じたことが(マッ力の)人びとに(それ程)驚きで るのか。(だが)不信心者たちは,「これは明らかに魔術師です。」と言う。 [10.3] 本当に なたがたの主はアッラーで る。6日の間に天と地を創造され,それから(大 の)玉位に鎮座して,凡ての事物を規制統御なされる。かれの許しを得た後でなければ,執り成す者はない。これが なたがたの主,アッラーで る。かれに仕えなさい。 なたがたは,訓戒を受け入れないのか。 [10.4] なたがたは皆一緒にアッラーの御許に帰る。アッラーの約束は真実で る。本当にかれは創造を始め,そしてそれを繰り返される。これは信仰して善行をした者に,公正に報われるためで る。だがかれを信仰しない者には,煮えたった飲物と,痛ましい懲罰が る。これはかれらが不信心で ったためで る。 [10.5] かれこそは太陽を輝やかせ,月を灯明とされ,その軌道を定め,年数(と時日)の計算を なたがたに教えられた方で る。アッラーがこれらを創造されたのは,只真理(を現わすため)に外ならない。かれは知識 る人びとに印を詳しく述べられる。 [10.6] 本当に夜と昼との交替,またアッラーが天と地の間に創られる凡てのものの中には,主を畏れる者への印が る。 [10.7] 本当にわれとの会見を期待しない者,また現世の生活に満足してこれに安心している者,そしてわれの印を疎かにする者, [10.8] これらの者の住まいは,その(悪い)行いのために地獄で る。 [10.9] 本当に信仰して善行に励む者には,かれらの主は,その信仰によってかれらを導かれる。至福の楽園の中に,川はかれらの足元を流れるので る。 [10.10] その中でかれらの祈りは,「アッラーよ, なたの栄光を讃えます。」で り,またそこでのかれらの挨拶は「平安 れ。」で り,そして祈りの結びは,「万有の主アッラーを讃えます。」で る。 [10.11] かれらが幸福へと急ぐよう,もしアッラーが人びとに対して悪を急がれるならば,(猶予の)期間はきっと終らされたで ろう。われとの会見を望まない者には,法外の混乱の中で当てもなくさ迷わせることで ろう。 [10.12] 人びと(不信心者たち)が苦難に会った時は,横たわり, るいは座り, るいは立っていても(どんな状態のもとでも)われを呼ぶ。だがわれがかれらから苦難を除くと,(まるで)かれらを苦しめた(以前の)不幸のためわれを呼ばなかったかのように過ごしてしまう。このように愚かな者は,その行いを(悪魔によって)立派だと思わせられる。 [10.13] 本当にわれは なたがた以前にも,かれらが不義を行ったために,幾多の民族を滅ぼした。使徒たちが明証をかれらに与えたのだが,かれらは信じようとはしなかった。このようにわれは,罪を犯した民に報いる。 [10.14] それからわれはかれらの後に,この地を なたがたに継がせた。これは なたがたが,如何に行うかを見るためで る。 [10.15] ところがわれの明瞭な印が,かれらに読み聞かされた時,われと会うことを望まない者たちは言った。「これとは別のクルアーンを持って来なさい。それともこれを改(鼠?)しなさい。」言ってやるがいい。「わたしは自分の裁量でこれを改(鼠?)することは出来ない。只,わたしに啓示されたものに従うだけで る。わたしがもし主に背いたならば,偉大な日の懲罰を本当に恐れる。」 [10.16] 言ってやるがいい。「アッラーの御心なら,わたしは なたがたにそれを読誦せず,またかれは, なたがたに教えられなかったで ろう。その(啓示)前に,わたしは確かに なたがたの間で,一生ほどの(40年の)歳月を過ごした。 なたがたは未だ悟らないのか。」 [10.17] アッラーに就いて偽りを捏造し,その啓示を拒否するほど,甚だしい不義の者が ろうか。罪を犯す者は,決して成功しないので る。 [10.18] かれらはアッラーの外に,かれらを害せず,また益のないものに仕えて,「これら(の神々)は,アッラーの御前でわたしたちを執り成すものです。」と言う。言ってやるがいい。「 なたがたは,天地においてアッラーの知らないことを,かれに告げようとするのか。」かれを讃えなさい。かれはかれらが配するものの上に高くおられる。 [10.19] 人間は(元来)唯一族(1つのウンマ)で った。だが(後に)かれらは敵対した。もし以前に なたの主から下された御言葉がなかったならば,その相違点に就いては,かれらの間で必ず解決されていたで ろう。 [10.20] かれらは言うで ろう。「何故主から一つの印もかれ(ムハンマド)に下されないのだろう。」言ってやるがいい。「幽玄界のことは,只アッラーが御支配しておられる。だから待て。わたしもまた, なたがたと共に待つ者で る。」 [10.21] われが人間に災厄を味わせた後,慈悲を与えると,見よ,かれらはわが印に対して策謀をする。言ってやるがいい。「アッラーは,策謀に対して迅速に処置される。」本当にわが使徒たち(天使)は, なたがたの策謀することを凡て記録するので る。 [10.22] かれこそは なたがたを陸に,また海に旅をさせられる御方で る。それで なたがたが船に乗る時,それが順風に乗って航行すれば,かれらはそれで喜ぶ。暴風が襲うと,大波が四方から押し寄せ,かれらはもうこれまでだと観念して,アッラーに向かって,信心を尽くして祈る。「 なたが,もしわたしたちをこれから救い下されば,必ず感謝を捧げる者になります。」 [10.23] だがかれが救助してみると,見よ,かれらは地上において正義を侮って不義を行う。人びとよ, なたがたの反逆は只自分自身の魂を害し,現世の生活で享楽を得るだけで るが, なたがたはすぐにわれに帰るので る。その時われは, なたがたの行ったことを告げ知らせるで ろう。 [10.24] 本当に,現世の生活を例えれば,天からわれが降らせる水(雨)のようなもので る。それで上を潤し,人間や家畜の食べ物を茂らせる。大地が美麗な装いで覆われて飾られると,そこの(住)民は,その全 を持ったと思い込む。だがわが命令が,夜も昼も一度下れば,昨日は緊茂していたはずのものが き取られた株のように変り果てる。われはこのように,熟慮する人びとのために(われの)印を解明する。 [10.25] 本当にアッラーは,人を平安の家に招き,また御好みになられた者を正しい道に導かれる。 [10.26] 善行をした者には(天国へ入るという)素晴しい報奨が り,また追加も る。かれらの顔には,暗さや屈辱の影もないで ろう。これらは楽園の住人で る。永遠にその中に住むで ろう。 [10.27] だが悪を行っていた者には,同様の悪の報いが る。また屈辱に覆われ,アッラー(の怒り)からかれらを守るものはないで ろう。その顔は丁度夜の暗闇に覆われたようで る。これらは火獄の住人で る。永遠にその中に住むで ろう。 [10.28] その日,われは一斉にかれらを招集する。その時われは,多神を崇めた者たちに言うで ろう。「 なたがたそして なたがたの仲間は,そこに控えていなさい。」それからわれは一人一人を引き離す。その際,かれらの立てていた神々は言う。「 なたがたが拝したのは,わたしたちではなかった。 [10.29] アッラーは,わたしたちと なたがたとの間の,立証者として万全で る。わたしたちは, なたがたが拝しているのを実際知らなかった。」 [10.30] そこで各人は先に送った行いを確認して,かれらの真の主,アッラーの許に連れ戻され,かれらが捏造していたものはかれらから消え去るで ろう。 [10.31] (人びとに)言ってやるがいい。「天と地から, なたがたに用度を供給するのは誰か。聴覚や視覚を司るのは誰か。また死んだ物から,生命を(お?)し,生から死を(西?)せられるのは誰か。また凡ての事物を規制統御するのは誰で るのか。」かれらは必ず「アッラー」と言おう。言ってやるがいい。「何故 なたがたは,主を畏れないのか。 [10.32] これが, なたがたの真の主,アッラーで られる。真理から離れては,虚偽の外に何が ろう。 なたがたは,どうして背き去るのか。」 [10.33] このように主の掟に背く者に対し, なたの主の御言葉は真実で ることが立証された。本当にかれらは信仰しないで ろう。 [10.34] 言ってやるがいい。「 なたがたの神々の中,誰が万有の創造をし,それを繰り返すのか。」言ってやるがいい。「万有を創造され,それからそれを繰り返される御方は,アッラーで る。それなのに なたがたは,どうして(真理から)迷い去るのか。」 [10.35] 言ってやろがいい。「 なたがたの神々の中,誰が真理に導くのか。」言ってやるがいい。「アッラーは真理に導いて下される。それで真理に導く方と,自分が導かれなければ道を見い出せない者と,どちらが従うのに値するのか。 なたがたはどうしたのか。 なたがたはどう判断するのか。」 [10.36] かれらの多くは臆測に従うだけで る。本当に臆測は,少しも真理にとって替 ることは出来ない。本当にアッラーは,かれらの行うことを熟知なされる。 [10.37] このクルアーンは,アッラー以外のものによって作られるようなものではない。それどころかこれは,それ以前に ったものの確証(の啓示)で り,万有の主からの,疑いの余地を残さない,啓典の解明で る。 [10.38] またかれらは言うので る。「かれ(ムハンマド)がそれを作ったのですか。」言ってやるがいい。「それなら,それに似た1章〔スーラ〕を持ってきなさい。また なたがたの言葉が真実ならば,アッラー以外に なたがたを助けることの出来る援助者に願ってみなさい。」 [10.39] いや,かれらはその知識で理解出来ないもの,またその解説がかれらに未だ下されないものを,偽りで るとする。このようにかれら以前の者も偽りで るとした。だが見よ,不義の徒の最後がどんなもので ったかを。 [10.40] かれらの中, る者はそれ(クルアーン)を信じ,また る者はそれを信じない。 なたの主は,犯罪者を最もよく知っておられる。 [10.41] かれらがもし なたを虚偽の徒とするならば言ってやるがいい。「わたしの所業はわたしのためで り, なたがたの所業は なたがたのためで る。 なたがたはわたしの行うことに関係なく,わたしは なたがたの行うことに関係ない。」 [10.42] かれらの中には, なたに耳を傾ける者が る。だが なたは,聞けない者に聞かせることができようか,かれらは,やはり理解しないので る。 [10.43] またかれらの中には, なたに目を注ぐ者が る。だが なたは見えない者を導くことが出来ようか,かれらは,やはり見てはいないので る。 [10.44] 本当にアッラーは決して人間を害されない。だが人間は自らを害する。 [10.45] かれが,かれらを召集なされる日,かれらは昼間の一刻も滞留しなかったかのように(感じて),互いによく覚えているで ろう。アッラーとの会見を否認して,導かれなかった者たちは確かに失敗者で る。 [10.46] われがかれらと約束した(悪い結果の)一部を,(生存中に現わして) なたに示しても,または(それを示す前に) なたをわれに召しても,やはりかれらはわれに帰るので る。その時アッラーは,かれらの行った凡てに就いて立証される方で られる。 [10.47] それぞれの民に対して,使徒が(遺わされたので) る。かれらの使徒がやって来た時,事はかれらの間で公正に裁決されて,不当に扱われることはない。 [10.48] かれらは言う。「 なたがたの言葉が真実なら,この約束が果たされるのは何時なのですか。」 [10.49] 言ってやるがいい。「わたしは,アッラーが御好みにならない限り,自分で害しまたは益する力はない。各々の民には定められた期限が る。かれらの期限が到来すれば,一刻も猶予することは出来ない。また(それに)先んずることも出来ない。」 [10.50] 言ってやるがいい。「 なたがたは考えないのか,かれの懲罰は夜でも昼でも, なたがたに下るので ろ。罪深い者たちが急ぐのは,そのどの(懲罰)で るのか。」 [10.51] 「 なたがたはそれがやって来た時,やっと信じるのか。(その時言われよう)今が なたがたが,急いでいたその時で る。」 [10.52] その時不義の徒に向かって言われるで ろう。「永遠の懲罰を味わえ。 なたがたが行ったことに対してだけ,報いられるのではないか。」 [10.53] かれらは なたに問うだろう。「それは真実なのですか。」言ってやるがいい。「そぅだ,わたしの主にかけて,本当にそれは真実です。 なたがたは免がれられないのです。」 [10.54] 不義を行った各人は,地上の一切のものを所有しているとすれば,必ずそれを挙げて罪を贖おうとするで ろう。また懲罰を目の前に見る時,かれらは後悔を表す。だがかれらの間は公正に裁定され,不当に扱われることはないので る。 [10.55] 天地の凡てのものは,アッラーの有ではないか。本当に,アッラーの約束は真実ではないか。しかし,かれらの多くは分らない。 [10.56] かれは生を与え,また死を与える。そしてかれに なたがたは帰されるので る。 [10.57] 人びとよ, なたがたの主から確かに勧告が下された,これは胸の中に る(病い)を(癒?)し,また信者に対する導きで り慈悲で る。 [10.58] 言ってやるがいい。「アッラーの恩恵により,またその慈悲により,かれらを喜ばせなさい。それはかれらが蓄積したものに勝る。」 [10.59] 言ってやるがいい。「アッラーが,御恵みとして なたがたに下されたものを考えてみなさい。何故 なたがたはその(一部を)非合法とし,また(一部を)合法としたのか。」言ってやるがいい。「アッラーが なたがたに許されたのか,それとも なたがたがアッラーに就いて捏造したのか。」 [10.60] 復活の日に,アッラーに就いて嘘を捏造した者たちの思うことは何で ろうか。本当にアッラーは,人間に対し恩恵の限りを尽くされる。それでも,かれらの多くは感謝しない。 [10.61] なたが何事に従事していても,またクルアーンのどの部分を読誦していても,また なたがたがどんな行いをしていようとも, なたがたがそれにうち込んでいる限り,われは必ず なたがたのための立証者で る。天地の微塵の重さも, なたの主から免れられない。またそれよりも小さいものでも,大きいものでも(凡て)はっきりと書物の中に(記されて)ないものはないので る。 [10.62] 見なさい。アッラーの友には本当に恐れもなく,憂いもないで ろう。 [10.63] かれらは信仰し,(アッラーを)畏れていた者たち。 [10.64] かれらに対しては現世でも,来世においても吉報が る。アッラーの御言葉には変更はない。それこそは偉大な,幸福の成就で る。 [10.65] かれらの言葉に, なたの心を痛ませてはならない。本当に 能栄誉は,凡てアッラーの有で る。かれは全聴にして全知で られる。 [10.66] 見なさい。天地の凡てのものは,本当にアッラーの有で る。アッラーを差し置いて,神々に祈っている者たちは何に従うのか。かれらは妄想に従っているだけ。自分勝手に過ぎない。 [10.67] かれこそは, なたがたのため夜を定め,それで なたがたを憩わせ,また昼間を明々白々にされる方で る。本当にその中には聞く耳をもつ人びとに対し,印が る。 [10.68] かれらは,「アッラーは一人の子をもうけられた。」と言う。かれに讃え れ。かれは自足なされる御方。天地の凡てのものは,かれの有で る。 なたがたはこれに対して, 威はないので る。アッラーに就いて,自分の知らないことを語るのか。 [10.69] 言ってやるがいい。「アッラーに就いて嘘を捏造する者は,決して栄えないで ろう。」 [10.70] かれらはこの世で束の間の享楽をなし,それからわれの許に帰るので る。その時われは,不信心で ったことに対して厳しい懲罰を味わせるで ろう。 [10.71] かれらにヌーフの物語を読誦しなさい。かれがその民にこう言った時を思え。「わたしの人びとよ,わたしが( なたがたと一緒に)留り,またアッラーの印を思い出させることが なたがたにとって迷惑で っても,わたしはアッラーを信頼する。それで なたがたは,自分で立てた神々と(相談して) なたがたの事を決定しなさい。それで なたがたの決断に,半信半疑で ってはならない。その時わたしに対する態度を決め,猶予するな。 [10.72] 仮令 なたがたが背き去っても,わたしは なたがたから報酬をもらうわけではなかった。わたしは只アッラーから報酬をいただくだけ。わたしは,ムスリムで るよう命じられている。」 [10.73] だがかれらはかれ(ヌーフ)を拒否したので,われはかれとかれの味方の者たちを方舟に救い,かれらに(地を)継がせ,わが印を拒否した者を溺れさせた。見なさい。警告された者たちの最後がどんなもので ったかを。 [10.74] それからかれの後,われは使徒たちをその民に遺わし,明白な(印)を授けた。だがかれら(人びと)は以前に拒否したものを,信じようとはしなかった。このようにわれは反逆者の心を封じる。 [10.75] それからかれらの後,わが印を持ってムーサーとハ―ルーンを,フィルアウンとその首長たちに遺わしたが,かれらは高慢で罪深い民で った。 [10.76] 真理がわが許からかれらに(西?)された時,かれらは言った。「これは明らかに魔術で る。」 [10.77] ムーサーは言った。「 なたがたは(この現実に)(湾?)されている真理を(指して)言うのか,これが魔術で ろうか。魔術師は成功しないで ろう。」 [10.78] かれらは言った。「 なたが来たのは,わたしたちの祖先が守っていた信仰から背かせるためで る。 なたがた両人は,この国で高い地位を得ようとするのか。わたしたちは なたがた両人を信じない。」 [10.79] フィルアウンは言った。「凡ての老練な魔術師を,ここに呼んで来なさい。」 [10.80] 魔術師が来た時,ムーサーはかれらに言った。「 なたがたの投げたいものを投げなさい。」 [10.81] かれらが投げた時,ムーサーは言った。「 なたがたが現出したのは,魔術で る。アッラーは直ぐそれを無力にされる。本当にアッラーは不義の徒の仕業を成功させない。」 [10.82] 罪深い者たちが仮令好まなくても,アッラーは御言葉で真理を立証される。 [10.83] かれの民の中末輩を除いては,ムーサーを信じようとしなかった。かれらはフィルアウンや首長の迫害を恐れていたので る。フィルアウンは国内で 勢を恋にし,本当に暴君で った。 [10.84] ムーサーは言った。「わたしの人びとよ, なたがたはアッラーを信仰するのなら,かれを信頼しなさい。もし なたがたが服従,帰依する者で るならば。」 [10.85] かれらは(祈って)言った。「わたしたちはアッラーを信頼します。主よ,わたしたちを,不義の民のための一試練となされず, [10.86] なたの御慈悲をもってわたしたちを不信心の民から救い出して下さい。」 [10.87] われはムーサーとその兄弟に啓示して言った。「 なたがたの民のためエジプトに住まいを定め, なたがたの家を礼拝の場となし,礼拝の務めを守れ。また信者たちに吉報を伝えなさい。」 [10.88] ムーサーは申し上げた。「主よ,本当に なたはフィルアウンとその首長たちに,現世の生活の栄華裕福を御授けになりました。主よ,かれらが なたの道から迷い出てしまいますように。主よ,かれらの富を滅ぼされ,かれらの心を頑固にして下さい。それ故痛ましい懲罰が下るまで,かれらは信じないでしょう。」 [10.89] かれは仰せられた。「 なたがた両人の祈りは受け入れられた。だから姿勢を正し,無知な者の道に従ってはならない。 [10.90] われは,イスラエルの子孫に海を波らせ,フィルアウンとその軍勢は,暴虐と敵意に満ちてかれらを追跡した。溺れ死にそうになった時,かれ(フィルアウン)は言った。「わたしは信仰いたします。イスラエルの子孫が信仰するかれの外に,神は りません。わたしは服従,帰依する者です。」 [10.91] (するとかれに仰せられよう。)「何と,今(信仰するのか)。ちょっと前まで なたは反抗していた。結局 なたは犯罪者の仲間で った。 [10.92] だが今日は,われは後の者への印とするため, なたの体を救うで ろう。だが人びとの多くはわが印を疎かにする。」 [10.93] われは,イスラエルの子孫に安全な居住の地を定め,凡ての良いものを授けた。かれらに(悪い)知識が来るまでは意見の相異はなかった。本当に なたの主は,審判の日にかれらが争っていたことに就いて,かれらの間を裁決されるで ろう。 [10.94] なたがもしわれの命令したものに就いて疑うならば, なた以前の啓典を読んでいる者に問え。確かに真理は,主から なたに(育?)されたので る。だから なたは懐疑に陥ってはならない。 [10.95] また なたは,失敗者にならないよう,アッラーの印を虚偽で るとする者の仲間で ってはならない。 [10.96] 本当に(罪が深いために)主の御言葉通りになった者は,信仰しないで ろう。 [10.97] 例え凡て印がかれらに(宙?)されても,かれらが(自分で)痛ましい懲罰を見るまでは。 [10.98] 信仰したのにその信仰心が(破滅を免れるのに)役立った町が,ユーヌスの民の外にはなかったのは何故なのか。かれら(ユーヌスの民)力t信仰に入った時,われは現世の生活における,不名誉な懲罰をかれらから取り払い,現世(の生活)を享楽させた。 [10.99] もし主の御心なら,地上の凡ての者は凡て信仰に入ったことで ろう。 なたは人びとを,強いて信者にしようとするのか。 [10.100] アッラーの許しがなければ,誰も信仰に入ることは出来ないので る。また悟らない者には,かれは退廃を起こさせる。 [10.101] 言ってやるがいい。「天地の凡てのものを観察しなさい。」だが信仰しない人びとには,印も警告も役立たない。 [10.102] かれら以前に過ぎ去った人びとの日(に起こったの)と同じこと以外に,かれらは(何を)期待するのか。言ってやるがいい。「それなら待て,わたしもまた なたがたと共に待つもので る。」 [10.103] その中われは,使徒たちと信仰する者たちを救うで ろう。このように信者を救うのは,われの免れられない務めで る。 [10.104] 言ってやるがいい。「人びとよ,例え なたがたがわたしの教えに就いて疑っても,わたしはアッラーを差し置いて, なたがたが仕えているものに仕えない。わたしはアッラーに仕える。 なたがたを召される御方ではないか。わたしは信者で るよう命じられている。 [10.105] (それからこうも言われた。)それで なたの顔を,純正な教えに向けなさい。偶像信者の仲間で ってはならない。 [10.106] またアッラーを差し置いて, なたを益せずまた損いもしないものに祈ってはならない。もしこれをするならば, なたは本当に不義者の仲間で る。 [10.107] もしアッラーが なたに災厄を下されれば,かれの外にそれを除くものはない。またもしかれが なたに幸福を望まれれば,かれの恩恵を拒否するものは何もないので る。かれはそのしもベの中,御好みになられる者に,それを下される。本当にかれは寛容にして慈悲深く られる。」 [10.108] 言ってやるがいい。「人びとよ,主から, なたがたに真理が(宙?)されたので る。導かれる者は,只自分を益するために導かれ,迷う者は,只自分を害するために迷う。わたしは, なたがたの後見人ではない。」 [10.109] なたに啓示されたものに従い,アッラーが裁かれるまで耐え忍べ。かれは裁決に最も優れた御方で られる。 @フード章 [11.1] アリフ・ラーム・ラー(この)啓典は,(英知によって)守護されており,また英明にして通暁される御方からの解明で る。 [11.2] (それで言うがいい。)「アッラーの外誰にも仕えてはならない。本当にわたしは警告者,また吉報の伝達者として,かれから なたがたに(遣わされた)。」 [11.3] なたがたの主の御赦しを請い願え。そして なたがたは,悔悟してかれの許に返れ,(そうすればアッラーは)定められた時期までいろいろなよいものを享受させる。また功績の多い者には,それぞれ豊富に恵みを与えられる。だがもし,背き去るならば,わたしは なたがたのために偉大な日の懲罰を恐れる。 [11.4] 「 なたがたはアッラーの許に帰るので る。かれは凡てのことに全能で られる。」 [11.5] 見なさい。かれらは(その敵意を)かれに隠そうとして,自分たちの胸をたたみ込んでいる。 ,自分たちの衣を(幾重に)着こんでも,かれはかれらの隠すこと顕わすことを知っておられる。本当にかれは,胸の中の秘密をよく知っておられる。 [11.6] 地上の凡ての生きもので,その御恵みをアッラーからいただいていない者はない。かれはそれらの居住所と寄留所を知っておられる。凡てはっきりと書物に(記されて) る。 [11.7] かれこそは玉座が水の上に った時,6日の間に天と地を創造された御方。それはかれが, なたがたの中誰が,行いに最も優れているか,明瞭にされるためで る。だが なたがもし,「 なたがたは,死後必ず甦されるで ろう。」と言えば,不信心者たちはきっと,「それは明らかに魔術に過ぎない。」と言うで ろう。 [11.8] もしわれが定めの時期まで,かれらに対する懲罰を延ばせば,かれらはきっと言うで ろう。「何が(懲罰を)遅らせているのか。」 ,それが到来する日,何ものも,それを避けられず,かれらは自分たちが嘲笑していたもので,取り囲まれるで ろう。 [11.9] もしわれが,人間に規しく慈悲を施して味わしめ,その後それをかれらから取り上げれば,きっと絶望して不信心になる。 [11.10] だが災いに見舞われた後われがもし恩恵を味わしめると,かれは,「不幸はわたしから去ってしまった。」と言って必ず狂喜して自慢する。 [11.11] 耐え忍んで,善行をなす者だけはそうではない。これらの者には,(罪の)赦しと偉大な報奨が る。 [11.12] なたは恐らく,啓示されたものの一部を放棄したい(気持になる)で ろう。そのために なたの胸は狭められてはいないか。それはかれらがこう言うためで る。「どうしてかれに財宝が下されないのだろう。また何故1人の天使も,かれと一緒に来なかったので ろうか。」本当に なたは1人の警告者に過ぎない。アッラーは凡てのことを管理される方で られる。 [11.13] またかれらは,「かれがそれ(クルアーン)を作ったのです。」と言う。言ってやるがいい。「もし なたがたの言葉が真実ならば,それに類する10章を作って,持って来なさい。また出来るなら なたがた(を助けることの出来る)アッラー以外の者を呼びなさい。」 [11.14] もしかれら(神々)が なたがた(の呼びかけ)に答えないならば, なたがたはそれがアッラーの御知識からだけ下されたもので ること,またかれの外に神はないことを知りなさい。それで なたがたは,心から服従,帰依するのか。 [11.15] 現世の生活とその栄華を望む者には,われは現世のかれらの行いに対し十分に報いるで ろう。かれらは少しも減らされることはないので る。 [11.16] これらの者は,米世の火獄の外に何もない者たちで る。現世でかれらの成し遂げたことは実を結ばず,その行っていたことは,虚しいものになる。 [11.17] 主からの明白な印を受けた証人(預言者)に読み聞かされた者(信者たち)。そしてそれ以前に導師で り慈悲で るムーサーの啓典(律法)をいただいている人々。これら(啓示の下った民)こそはそれ(クルアーン)を信じる。だがそれを信じない一派の者たちは,火獄がかれらの約束された場所で る。だから なた(ムハンマド)は,それに就いて疑ってはならない。本当にそれは なたの主からの真理で る。だが人びとの多くは信じない。 [11.18] アッラーに就いて虚偽を作る者より,甚だしい不義な者が ろうか。かれらは主の御許に引き出され,その証人たちは,「これらの者は,主に関して偽った者です」と言うで ろう。見なさい。アッラーの怒りが不義者に下る。 [11.19] これらの者は,アッラーの道(イスラームの教え)から(人々を)妨げ,(その道自体を)曲げようとする者,また来世を否定する者で る。 [11.20] これらの者は,地上において罰を逃れることもできず,またアッラーの外に守護者もないので る。かれらに対する懲罰は倍加されるで ろう。かれらは聞くことも出来ず,また(明確に)見ることも出来なかった。 [11.21] これらの者は,自分自身を滅ぼした者で,かれらが捏造していたものは,かれらからはぐれ去った。 [11.22] 疑うことなくこれらの者は,来世の最大の失敗者で る。 [11.23] 本当に信仰して善行に励み,また主の御前で謙虚な者,これらの者は楽園の住人で,永遠にそこに住むで ろう。 [11.24] この両者を例えれば,一人は盲人で耳の遠い者のようで り,外は目も見えれば耳も聞える者で る。比べてみて両者は同じで ろうか。それでも なたがたは注意しないのか。 [11.25] またわれはヌーフを,かれの民に遣わした。(かれは言った。)「わたしは なたがたへの,公明な警告者で る。 [11.26] なたがたはアッラーの外に仕えてはならない。わたしは なたがたのために,苦難の日の懲罰を本当に恐れる。」 [11.27] だがかれの民の中不信心な首長たちは言った。「 なたを見ると,わたしたちと同じ人間に過ぎません。またわたしたちのなかでも なた従う者は,思慮の未熟な最も卑しい者に過ぎません。また なたには,わたしたちに勝る長所も認められません。いや,わたしたちは,実際 なたがたを嘘付きで ると考えます。」 [11.28] かれは言った。「わたしの人びとよ, なたがたは考えてみなさい。もしわたしが主からの明証の上に立ち,かれが御許からわたしに慈悲を与えられても,それが なたがたの目に不明瞭だというならば,それほど嫌っているのに, なたがたにそれを強いることが出来ようか。 [11.29] 人びとよ,わたしはこれ(伝道)に対して, なたがたに財貨を求めない。わたしは,只アッラーから報奨をいただくだけで る。またわたしは,信仰者たちを(侮って)追い返そうとはしない。本当にかれらは主に会う身で る。寧ろ なたがたは,無知の民で るとわたしは考える。 [11.30] 人びとよ,わたしがもしかれらを追い返したならば,アッラーに対し誰がわたしを助けるで ろう。それでも なたがたは注意しないのか。 [11.31] わたしは なたがたに向かって,わたしがアッラーの宝物をもっているとも,幽玄界を知っているとも,またわたしは天使で るとも言わない。なおまたわたしは なたがたが軽視する者に向かって,アッラーはかれらに(どんな)善性も,御授けにならないだろうと言わない。アッラーは,かれらの心の中を,最もよく知っておられる。もしそうで ったならば,わたしは不義の徒で る。」 [11.32] かれらは言った。「ヌーフよ, なたはわたしたちと論議してわたしたちとの論争を長引かせました。もし なたの言葉が真実ならば, なたが約束したこと(懲罰)をわたしたちに(お?)しなさい。」 [11.33] かれは言った。「アッラーの御心が れば,かれだけが なたがたにそれを現出されるで ろう。 なたがたは(それを)避けられないので る。 [11.34] 仮令わたしが(善い)忠告を, なたがたに与えようと望んでも,もしアッラーが なたがたを,迷うに任せる御望みならば,わたしの助言は なたがたに無益で ろう。かれこそ なたがたの主で られる。 なたがたはかれの御許に帰されるので る。」 [11.35] また,かれら(マッカの不信心者たち)はかれがそれ(クルアーン)を作り出した」と言っている。言ってやるがいい。「もしわたしがそれを作り出したならば,罪はわたしに る。だがわたしは, なたがたが犯した罪にはかかわリがない。」 [11.36] ヌーフはこのように啓示された。「既に信仰した者の外は,もう なたの民は信仰しないで ろう。だからかれらの行いに就いて悩んではならない。 [11.37] そしてわれの目の前で,啓示に従って方舟を造れ。また不義を行う者のために(この上)われに願い出てはならない。かれらは溺れ死ぬで ろう。」 [11.38] そこでかれは方舟を造り始めた。かれの民の首長たちは,その側を過ぎる度にかれを明笑した。かれは言った。「仮令 なたがたが(今)わたしたちを嘲笑しても,いずれ なたがたが嘲笑するように,きっとわたしたちが なたがたを嘲笑するようになろ。」 [11.39] 「 なたがたはやがて恥馬の懲罰が誰に来るか知るで ろう。永久の懲罰が誰の上に降りかかるかを。」 [11.40] 遂にわが命令は下って,大地の諸水が堰を切って迸り出た時,われは言った。「すべての生き物の一つがいと,信仰者たちと, なたの家族で宣告がすでに下された者以外をその中に乗せなさい。」だがかれと共に信仰した者は少なかった。 [11.41] かれ(ヌーフ)は言った。「アッラーの御名によって,これに乗れ。航行にも停泊にもそれによれ。本当にわたしの主は,寛容にして慈悲深く られる。」 [11.42] 方舟はかれらを乗せて山のような波の上に動き出した。その時ヌーフは(皆から)離れていたかれの息子に叫んで言った。「息子よ,わたしと一緒に乗れ。不信者たちと一緒にいてはならない。」 [11.43] 息子は(答えて)言った。「わたしは山に避難しよう。それは(洪)水から救うで ろう。」かれ(ヌ−フ)は言った。「今日はアッラーの御命令によってかれの慈悲に浴する者の外は,何者も救われない。」その時2人の間に波が来て,息子は溺れる者の1人となった。 [11.44] 御言葉が った。「大地よ,水を飲み込め。天よ,(雨を)降らすことを止めなさい。」水は引いて,事態は治まり,(舟は)ジューディー山上に乗り上げた。また仰せられた。「不義を行う民を追い払え。」 [11.45] ヌーフはかれの主を呼んで申し上げた。「主よ,わたしの息子は(わが)家の一員です。 なたの約束は本当に真実で, なたは裁決に最も優れた御方で られます。」 [11.46] かれは仰せられた。「ヌーフよ,かれは本当に なたの家族ではない。かれの行いは正しくない。 なたの知らないことに就いて,われに求めてはならない。われは なたが無知な者とならないよう戒める。」 [11.47] かれは申し上げた。「主よ,本当にわたしか知りもしないことに就いて, なたに請い求めないよう,御赦しを願います。 なたがわたしを御赦しになり,慈悲を与えられなければ,わたしはきっと,失敗者の仲間になるでしょう。」 [11.48] (かれに)御言葉が った。「ヌーフよ,われからの平安によって,(舟を)降りなさい。 なたに祝福 れ,また なたと共にいる多くの人々の上にも。(外に)われが(少しの間の生活を)享受させる人々も るが,結局かれらはわれから痛ましい懲罰を受けるで ろう。 [11.49] これはわれが なたに啓示した,幽玄界に就いての消息で る。 なたも なたの人々も以前はそれを知らなかった。だから耐え忍ベ。(善)果は,主を畏れる者に帰するので る。 [11.50] (われは)アードの民に,その同胞のフードを(遣わした)。かれは言った。「わたしの人びとよ,アッラーに仕えなさい。 なたがたには,かれの外に神はないので る。 なたがたは(神々を)捏造しているに過ぎない。 [11.51] 人びとよ,わたしはこれ(消息)に対して,何の報酬も なたがたに求めない。わたしの報酬は,わたしを創られたかれの御許にだけ るので る。 なたがたはそれでも悟らないのか。 [11.52] わたしの人びとよ, なたがたの主の御赦しを請い求め,悔悟してかれに返れ。かれは なたがたの上に天(から雲)を送り,豊かに雨を降らせ, なたがたの力に更に力を添えられる。だから なたがたは背き去って,罪を犯してはならない。」 [11.53] かれらは言った。「フードよ, なたはわたしたちにたった一つの明証すら,(宙?)さない。わたしたちは(単なる) なたの言葉のために,わたしたちの神々を捨てない。また なたの信者にもならない。 [11.54] わたしたちの神々の るものが,邪悪な言動で なたを魅惑したのだと言うだけで る。」かれは(答えて)言った。「わたしは,立証をアッラ―に御願いする。 なたがたも,わたしが(神々を)配することに,関りないことを証言して下さい。 [11.55] かれ以外(の神々を仲間とし)て,皆でわたしに対し策謀しなさい。何も猶予はいらない。 [11.56] わたしの主で り, なたがたの主で られるアッラーを,わたしは信頼する。凡ての生きものの一つでも,アッラーが,その前髪を(担?)まれないものはない。本当にわたしの主は,正しい道の上におられる。 [11.57] 仮令 なたがたが背き去っても,わたしは なたがたのために,与えられたものを既に伝えた。主は なたがたの代りに,他の民を継がせられた。 なたがたは少しも,かれを害することが出来ないので る。本当にわたしの主は,凡てを見守られる。」 [11.58] わが命令が下った時,われの慈悲によってフードとかれと共に信仰する者たちは救われた。われは酪い懲罰から,かれらを救ったので る。 [11.59] これは,アード(の民のこと)で った。かれらは主の印を拒否し,かれの使徒たちに背き,それぞれの勢力者,頑迷な反逆者の命令に従った。 [11.60] それでかれらは,現世でも復活の日でも,呪いに付き纏われた。 見よ,本当にアードは,かれらの主を信仰しなかった。 見よ,フードの民(の視界から)アードは消された。 [11.61] (われは)サムードの民に,その同胞サーリフを(遺わした)。かれは言った。「わたしの人びとよ,アッラーに仕えなさい。かれの外に, なたがたに神はないので る。かれは大地から なたがたを造化され,そこに住まわせられた。それでかれの赦しを請い願い,悔悟してかれに返れ。本当にわたしの主は,直ぐ近くにおられ,(祈りに)応えられる御方で る。 [11.62] かれらは言った。「サーリフよ, なたはわたしたちの中で,以前望みをかけた人物で った。(今) なたは,わたしたちの祖先が仕えたものに仕えることを禁じるのか。だが なたが勧める教えに就いて,わたしたちは真に疑いをもっている。」 [11.63] かれは言った。「わたしの人びとよ,考えてみたのか,わたしが主からの証の上にたち,かれはわたしに,親しく慈悲を与えられるのに,もしわたしがかれに従わないならば,誰がアッラー(の怒り)からわたしを救助することが出来ようか。 なたがたはわたしをもっと破滅してしまうだけで る。」 [11.64] わたしの人びとよ,これはアッラーの雌ラクダで, なたがたに対する一つの印で る。アッラーの大地で放牧し,これに害を加えてはならない。身近かな懲罰に襲われないようにしなさい。 [11.65] だがかれらは,その膝の腱を切った。それでかれ(サーリフ)は言った。「3日の間 なたがたの家で(生を)楽しめ。それは偽りのない約束で る。」 [11.66] わが命令が下った時,慈悲によってわれはサーリフならびにかれと共に信仰した者たちを救い,またその日の恥辱からも救った。本当に なたの主は,強大にして偉力ならびなき御方で る。 [11.67] 一声(懲罰)が,不義の者を襲った。かれらは翌朝その家の中で俯していた。 [11.68] そこはまるで,誰一人住んでいなかったかのようで った。サムードの人びとは,主を信じなかった。サムードよ(アッラーの慈悲から)追放されよ。 [11.69] わが使徒たちが,イブラーヒームの許に来て,吉報を(声?)した。かれらは,「平安 れ。」と言い,かれも,「平安 れ。」と答え,時を移さず,焼いた仔牛で持て成した。 [11.70] だがかれらの手がそれに伸びないのを見て,かれは不安に感じ,かれらに恐れを抱いた。かれらは言った。「恐れてはならない,実はわたしたちは,ルートの民に遣わされた者で る。」 [11.71] その時,かれ(イブラーヒーム)の妻が立っていて,笑ったので,われはかの女にイスハークのこと,イスハークの後,ヤアコーブの(産れる)吉報を伝えた。 [11.72] かの女は言った。「 ,情ない,わたしは老婦人で り,この夫も老人なのに(子が)産めましょうか。本当にこれは不思議なことです。」 [11.73] かれらは言った。「おお,この家の人びとよ, なたがたは,アッラーの命令に驚くのか。アッラーの慈悲と祝福が なたがたの上に るように。本当にかれは讃美すべき方,栄光に満ちた方で られる。」 [11.74] それでイブラーヒームの恐れが消え,吉報がかれに伝えられた時,かれはルートの民のためにわれに歎願し始めた。 [11.75] 本当にイブラーヒームは,辛抱強く,心の優しい,梅悟して(主に)返った者で る。 [11.76] (主は仰せられた。)イブラーヒームよ,このことを断念しなさい。既に主の御命令は下っている。避けられない懲罰が,かれらに下るので る。 [11.77] われの使徒たちがルートの許に来た時,かれは(ルー卜の客人としての)使徒のためにとても心を悩まし,かれ自身(人びとの男色の風習から)かれらを守れないことを悲しんで,「これは苦難の日で る。」と言ったo [11.78] 人びと(ルートの民)は急いでかれの許に来た。これまでかれらは,汚らわしい行い(男色行為)をしていたので,かれは言った。「わたしの人びとよ,ここにわたしの娘たちがいる。 なたがたにとっては(娘たちと結婚することが)最も清浄で る。アッラーを畏れなさい。わたしの賓客に関して,わたしに恥をかかせないでくれ。 なたがたの中に,正しい心の者が一人もいないのか。」 [11.79] かれらは言った。「わたしたちが なたの娘たちに,求める気のないことを, なたはよく知っているはずで る。またわたしたちが望むものも なたに分っている。」 [11.80] かれは(祈って)言った。「わたしに, なたがたを押える力が りますよう。もしくは力強い支持に ずかることが出来ますように。」 [11.81] かれら(使徒たち)は言った。「ルートよ本当にわたしたちは, なたの主の使徒で る。かれらは決して なたに手を触れることは出来ない。それで夜の間に なたの家族を連れて出て行きなさい。そして なたがたの中,一人でも後ろを振り向いてはならない。 なたの妻は別で る。かの女は,かれら(ソドムの住民)の遭遇したことに遭遇するで ろう。かれらに定められた時は,早朝で る。朝は近いではないか。」 [11.82] それでわが命令が下った時,われはそれ(町)を転覆し,その上にわれは幾重にも焼いた泥の石を雨と降らせた。 [11.83] (その石には)アッラーの御許で,(懲罰の)記号が付けられていた。それらは,不義を行う者の上にも降りかかるので る。 [11.84] (われは)またマドヤンの民にその同胞のシュアイブを(遣わした)。かれは言った。「わたしの人びとよ,アッラーに仕えなさい。 なたがたには,かれの外に神はないので る。また寸法や量目を少なくしてはならない。見たところ なたがたは繁栄しているが,わたしは なたがたに,(一切を)取り巻く日の懲罰が下るのを恐れる。」 [11.85] 「人びとよ,寸法や量目を正確に計れ,人の物を欺き取ってはならない。また地上で悪事を行って退廃を(西?)してはならない。 [11.86] もし なたがたが信者ならば,アッラーの(賜物で手もとに)残されたものこそ, なたがたのために最も善いもので る。わたしは なたがたの見張り人ではない。」 [11.87] かれらは言った。「シュアイブよ, なたの祈るところのものは,わたしたちの祖先が崇拝したものを捨てるように なたに命じたのか。また自分の財産に関し,望み通りに処理してはならないのか。本当に なたは,親切に正しい道に導く者なのか。」 [11.88] かれは(答えて)言った。「人びとよ,考えてみなさい。わたしが主からの証の上にたち,またかれから良い御恵みを与えられている(のに,主の啓示を伝えることをわたしが怠ろうか)。また なたがたに禁したことを,陰で行うことを望まない。わたしの請い願うところは,只力を尽くして(世の中を)矯正することで り,アッラーによる以外にはわたしの成功〔タウフィーク〕はないので る。わたしはかれに信頼し,かれに梅悟して返る。 [11.89] 人びとよ,わたしに異議を唱えて罪を犯しヌーフの民やフードの民,またサーリフの民が陥ったのと同じ(運命)に陥ってはならない。ルートの民にいたっては, なたがたと余り縁遠くはない。 [11.90] それで なたがたの主の御赦しを請い,悔悟してかれに返れ。本当にわたしの主は慈悲深く温情に つい御方で る。」 [11.91] かれらは言った。「シュアイブよ, なたの言うことをまるで理解出来ない。またわたしたちは,本当に なたは頼りにならないと思う。 なたの同族(のこと)を考えなかったならば,わたしたちはきっと なたを石打ちにしたで ろう。 なたはわたしたちの間では無力なので る。」 [11.92] かれ(シュアイブ)は言った。「人びとよ, なたがたはアッラーよりも,わたしの同族の方を重視するのか。かれを無視して, なたがたの背後に捨てるのか。本当にわたしの主は, なたがたの行うことを取り囲まれる。 [11.93] 人びとよ, なたがたは自分のやり方で行うがよい。わたしもまた(わたしの務めを)行うで ろう。やがて なたがたは知ろう。誰に恥ずべき懲罰が下るのか,また誰が偽ったのかを。 なたがたは待て,わたしもまた なたがたと共に待つもので る。」 [11.94] わが命令が下った時,われの慈悲によってシュアイブとかれと共に信仰した者たちは救われた。だが不義を行った者たちには一声(懲罰)が襲い,翌朝かれらはその家の中に,俯していた, [11.95] かれらは,まるでそこに住んでいなかったかのようで った。丁度サムードが滅びたようにマドヤンは滅びた。 [11.96] またわれは,印と明瞭な 威とを授けて,ムーサ一を遺わした。 [11.97] フィルアウンとその首長たちに。だが,かれらはフィルアウンの命令に従った。しかしフィルァウンの命令は,正しい道に導くものではなかった。 [11.98] 復活の日にかれ(フィルアウン)は,人びとを率いて火獄に導き下るで ろう。何と恐しい水場で ることよ。 [11.99] かれらは現世においても復務の日にも呪いに付き纏われた。何と恐しい賜物で ることよ。 [11.100] これらはわれが なた(ムハンマド)に語る,昔の村々の消息の一部で る。その るものはなお存在するが, るものは消滅した。 [11.101] われがかれらを損ったのではない。かれらが自分自身を損ったので る。アッラー以外にかれらが祈っていた神々は, なたの主の命令が下った時,かれらに何も役立つことはなかった。只破滅を助長するだけで った。 [11.102] このようにかれらが悪を行っている時,村々を不意に襲うことが, なたの主の捕え方で る。かれの捕え方は,本当に痛烈で り苛酷で る。 [11.103] 本当にこの中には来世の懲罰を恐れる者への印が る。それは人間が一斉に召集される日で り,立証されるべき日で る。 [11.104] それは定められた一期のために過ぎず,われはそれを遅延させない。 [11.105] その日が来れば,誰もかれの許しがなければ発言することは出来ない。かれらの中の( る者は)惨で り,また( る者は)幸福で る。 [11.106] その時惨な者たちは,火獄の中にいよう。その中でかれらは,ため息とすすり泣き(に喘ぐだけで る)。 [11.107] なたの主の御好みにならない以上,天と地の続くかぎり,その中に永遠に住むで ろう。本当に なたの主は,御望みのことを(必ず)成し遂げられる。 [11.108] (その日)幸福な者たちは楽園に入り, なたの主の御好みによる以外,天と地の続く限り,その中に永遠に住むで ろう。限りない賜物で る。 [11.109] だからこれらの人びとが崇拝するものに就いて, なたは思い煩うことはない。かれらは祖先が以前に仕えたものに仕えるに過ぎない。本当にわれは,かれらの得分を(少しも)減らすことなく支給する。 [11.110] われはムーサーに啓典を授けたが,それに就いて(ユダヤ人の間に)異論が った。 なたの主から前もって,御言葉が下されていなかったならば,その事はかれらの間できっと解決されたで ろう。だが末にかれらはそれに就いて不安な疑いを抱いている。 [11.111] なたの主はかれらの凡ての言動に対して,十分に報われる。本当にかれは,かれらの行いを熟知なされる。 [11.112] それで なたと,また なたと共に梅悟した者が命じられたように,(正しい道を)堅く守れ。法を越えてはならない。かれは なたがたの行いを御存知で られる。 [11.113] なたがたは悪を行う者を頼りにしてはならない。さもないと業火が なたを捕えるで ろう。 なたがたには,アッラーの外に守護者はなく,助けられることもない。 [11.114] 礼拝は昼間の両端において,また夜の初めの時に,務めを守れ。本当に善行は,悪行を消滅させる。これは(主を)念じる者に対する訓戒で る。 [11.115] 耐え忍べ。本当にアッラーは,善行者への報奨を虚しくされない。 [11.116] なたがたより以前の世代の者の間には,何故かれらの中われが救った少数の者を除いては,地上の退廃を押える有徳な者たちがいなかったので ろうか。不義を行う者たちは,享楽を貪り罪を犯していた。 [11.117] なたがたの主は,そこの居住民が矯正(に留意)する間は,(単なる)悪行のために都市を滅ぼされない。 [11.118] また なたの主の御心ならば,かれは人びとを一つのウンマになされたで ろう。だがかれらは反目し っている。 [11.119] なたの主が慈悲を垂れられる者は別で る。かれはそうなるように,かれらを創られた。そして,「われは必ずジンと人間を一緒にして,地獄を満たす。」との主の御言葉は全うされた。 [11.120] 凡そわれが,使徒たちの消息に就いて なたに語ったことは凡て, なたの心をそれで堅固にするためのもので る。その中には真理と勧告,と信仰する者への訓戒が る。 [11.121] それで不信仰者に言ってやろがいい。「 なたがたは自分のやり方で行うがいい。わたしたちも(自分の務めを)行う。 [11.122] なたがたは待ちなさい。わたしたちも待っている。」 [11.123] 天と地の幽玄界は,アッラーの有で り,また凡ての事(物の決定)はかれに帰属する。だからかれに仕え,かれを信頼しなさい。主は なたがたの行うことを,疎かになされない。 @ユースフ章 [12.1] アリフ・ラーム・ラー。これらは明瞭な啓典の印で る。 [12.2] われは,アラビア語のクルアーンを下した。恐らく なたがたは悟るで ろう。 [12.3] われはこのクルアーンを なたに啓示し,物語の中の最も美しいものを語ろう。 なたもこれまで気付かずにいたもので る。 [12.4] ユースフがその父(ヤアコーブ)にこう言った時を思え。「父よ,わたしは(夢で)11の星と太陽と月を見ました。わたしは,それらが(皆)わたしに,サジダしているのを見ました。」 [12.5] かれは言った。「息子よ, なたの夢を兄たちに話してはならない。さもないとかれらは なたに対して策謀を企らむで ろう。本当に悪魔は人間には公然の敵で る。 [12.6] このように主は, なたを御選びになって,出来事の解釈を教えられ,かれが以前に, なたの祖先のイブラーヒームやイスハークに御恵みを全うされたように, なたとヤアコーブの子孫にそれを全うしたもので る。本当に なたの主は全知にして英明で られる。」 [12.7] 本当にユースフとその兄弟(の物語の中)には,(真理を)探求する者への種々の印が る。 [12.8] かれら(兄たち)がこう言った時を思え。「ユースフとその弟は,わたしたちよりも父に寵愛されている。だがわたしたちは多勢の仲間で る。父は明らかに間違っている。」 [12.9] (1人が言った。)「ユースフを殺すか,それともかれを何処か外の地に追え。そうすれば父の顔(好意)は なたがたに向けられよう。その後に, なたがたは正しい者になれるというもので る。」 [12.10] かれらの1人の者が言った。「ユースフを殺害してはならない,もし なたがたがどうしてもそうしたいなら,寧ろかれを井戸の底に投げ込めば,恐らく何処かの隊商に拾い上げられることも ろう。」 [12.11] かれらは言った。「父よ,何故 なたはユースフを,わたしたちに御任せにならないのですか,わたしたちは,本当にかれに好意を寄せているでは りませんか。」 [12.12] 「明日わたしたちと一緒にかれを(野に)行かせ,遊んで気を晴らせるようにしてやって下さい。わたしたちはかれを必ず守ります。」 [12.13] かれ(ヤアコーブ)は言った。「 なたがたがかれを連れて行くのは,わたしにはどうも心配で る。 なたがたがかれに気を付けない間に,狼がかれを食いはしないかと恐れている。」 [12.14] かれらは言った。「わたしたちは多勢の仲間だから,もし狼がかれを食うようなら,その時はわたしたちは本当におしまいです。」 [12.15] こうしてかれらは,かれ(ユースフ)を連れて行った。そしてかれを井戸の底に投げ込むことに決めた時,われはかれ(ユースフ)に啓示した。「 なたは必ずかれらの(する)この事を,かれらに告げ知らせる(日が) ろう。その時かれらは( なたに)気付くまい。」 [12.16] 日が暮れてかれらは,泣きながら父の許に(帰って)来た。 [12.17] かれらは言った。「父よ,わたしたちは互いに競争して行き,ユースフをわたしたちの品物のかたわらに残して置いたところ,狼が(来て)かれを食いました。わたしたちは真実を報告しても, なたはわたしたちを信じては下さらないでしょう。」 [12.18] かれらは,かれ(ユースフ)の下着を偽りの血で(汚し)持って来た。かれ(ヤアコーブ)は言った。「いや,いや, なたがたが自分たちのために(大変なことを安易に考えて),こんなことにしたので る。それで(わたしとしては)耐え忍ぶのが美徳だ。 なたがたの述べることに就いては,(只)アッラーに御助けを御願いする。」 [12.19] そのうちに,隊商がやって来て水扱人を遺わし,かれは釣瓶を降ろした。かれは言った。「 吉報だ,これは少年だ。」そこでかれらは一つの売物にしようとしてかれを隠した。だがアッラーは,かれらの凡ての行いを熟知される。 [12.20] かれらは僅かの銀貨でただ同然にかれを売り払った。かれらは,かれから多くを貪らなかった。 [12.21] かれを買ったエジプトの者は,その妻に言った。「優しくかれを待遇しなさい。多分かれはわたしたちを益することになろう。それとも養子に取り立ててもよい。」こうしてわれはユースフをこの国に落ち着かせ,出来事(事象)の意味のとり方をかれに教えることにした。凡そアッラーは御自分の思うところに十分な力を御持ちになられる。だが人びとの多くは知らない。 [12.22] かれが成年に達した ,われは識見と知識とをかれに授けた。このようにわれは正しい行いをする者に報いる。 [12.23] かれの起居する家の夫人が,かれの心を惑わそうとして,戸を閉めて言った。「さ , なたおいでなさい。」かれは(祈って)言った。「アッラーよ,わたしを御守り下さい。本当にかれ( なたの夫)は,主人です。わたしを気持よく住ませてくれます。本当に不義の徒は,成功いたしません。」 [12.24] 確かにかの女は,かれに求めたので る。主の明証を見なかったならば,かれもかの女を求めたで ろう。このようにしてわれは,かれから罪悪と醜行を遠ざけた。本当にかれは,謙虚で純真な(選ばれた)わがしもベの一人で る。 [12.25] その時両人は戸の方で相競い,かの女は後ろからかれの服を引き裂き,かれら両人は,戸口でかの女の夫に出会った。かの女は言った。「 なたの家族(妻)に悪事を行おうとした者には,投獄か痛ましい懲罰の外にどんな応報が りましょう。」 [12.26] かれは言った。「奥様こそ,わたしの意に反して,わたしを御求めになりました。」その時かの女の家族の中の一人が証言した。「もしかれの服が前から裂けていれば,奥様が真実で,かれは嘘つきです。 [12.27] だがかれの服が,もし後ろから裂けていれば,奥さまが嘘を御付きになったので,かれは真実で ります。」 [12.28] 主人は,ユースフの服が後ろから裂かれているのを見て,言った。「これは なたがた(婦人)の悪企みだ。本当に なたがたの悪企みは,激しいもので る。 [12.29] ユースフよ,これを気にしないでくれ。それから(妻よ), なたの罪の赦しを願いなさい。本当に なたは罪深い者で る。」 [12.30] 町の婦人たちは(評判して)言った。「貴人の奥様が,青年の意に反し,誘惑したそうよ。きっと恋に狂ったのでしょう。わたしたちは,明らかに奥様の誤りだと思います。」 [12.31] かの女は婦人たちの悪意の る(陰ロ)を聞くと,使いを遣わし,かの女たちのために宴席を設け,一人一人にナイフを渡し,それから(ユースフに),「かの女たちの前に出て行きなさい。」と言った。かの女たちがかれ(ユースフ)を見ると驚歎し,(興奮して)その手を傷つけて言った。「アッラーの(造化の)完全無欠なことよ,これは人間ではない。これは貴い天使でなくて何でしょう。」 [12.32] かの女は言った。「この人よ, なたがたがわたしを謗るのは。確かにわたしが引っ張ってかれに求めたの。でもかれは貞節を守ったのよ。でも(今度)もしかれが たしの命令を守らないなら,きっと投獄されて,汚名を被るでしょう。」 [12.33] かれ(ユースフ)は言った。「主よ,わたしはかの女たちが誘惑するものよりも,牢獄が向いています。 なたがもしかの女たちの悪企みを,わたしから取り除いて下さらなければ,わたしは(若年の弱さで)かの女たちに傾いて,無道な者になるでしょう。」 [12.34] それで主はかれ(の祈り)を受け入れ,かの女たちの悪企みをかれから取り払われた。本当にかれは全聴にして全知で られる。 [12.35] そこでかの女たちは(かれが潔白で る)証拠を見ていながら,しばらくかれを投獄しよう(それがかの女たちのために良い)と思った。 [12.36] その時2人の若者が,かれと共に下獄した。その1人が言った。「わたしは酒を絞るのを(夢に)見ました。」また外の者は言った。「わたしは(夢に)自分の頭の上にパンを乗せて運んでいると,鳥がそれを啄むのを見ました。わたしたちにその意味を解いて下さい。御見かけしたところ, なたは善い行いをされる方です。」 [12.37] かれ(ユースフ)は答えて言った。「 なたがた2人に支給される食事が来る前に,わたしは必ずその解釈を告げよう。それはわたしの主が教えて下さるので る。わたしはアッラーを信じず,また来世を認めない不信心者たちの信条を捨てたので る。 [12.38] そしてわたしは祖先,イブラーヒーム,イスハークまたヤアコーブの信条に従う。わたしたちは,アッラーにどんな同位者も決して配すべきではない。これはわたしたち,また凡ての人びとに与えられたアッラーの恩恵で る。だが人びとの多くはこれに感謝しない。 [12.39] 2人の獄の友よ(わたしは なたがたに尋ねる)。雑多の神々がよいのか,それとも唯一にして全能で られるアッラーなのか。 [12.40] かれに仕えないならば, なたがたとその祖先が命名した,(只の)名称に仕えるに過ぎない。アッラーはそれに対し 能を与えてはいない。大 はアッラーにだけ属し, なたがたはかれ以外の何ものにも仕えてはならないと(アッラーは)命じている。これこそ正しい教えで る。だが人びとの多くは知らない。 [12.41] 2人の獄の友よ, なたがたの中1人に就いていえば,主人のために酒を注ぐで ろう。また外の1人に就いては,十字架にかけられて,鳥がその頭から啄むで ろう。 なたがた2人が尋ねたことは,こう判断される。」 [12.42] そして2人の中,釈放されると思われる者に言った。「 なたの主人にわたしのことを告げなさい。」だが悪魔は,かれがかれ(ユースフ)のことをその主人に告げるのを忘れさせた。それでかれは,なお数年間獄中に留まった。 [12.43] (ェジプトの)王が言った。「わたしは7頭の肥えた牛が,7頭の療た牛に食われているのを(夢に)見ました。また穀物の7穂が緑で,他(の7穂)が枯れているのを見ました。首長たちよ, なたがたが夢を解け得るならば,このわたしの夢を解釈して下さい。」 [12.44] かれらは(答えて)言った。「複雑な夢です。わたしたちは夢の解釈は不得手です。」 [12.45] ところが2人の中の(獄から)釈放された者が,時を経て思い出して言った。「わたしがその解釈を なたかたに知らせましょう。それで(まず)わたしを行かせて下さい。」 [12.46] (かれは牢獄に来て言った。)「ユースフよ,誠実な人よ,わたしたちに解いて下さい。7頭の肥えた牛を,7頭の療た牛が食べ,また7つの緑の穀物の穂と,外の(7つの)枯れたものと(の夢)を。わたしは人びとの処に帰って,かれらに理解させたい。」 [12.47] かれは言った。「 なたがたは7年の間,例年のように種を播きなさい。だが り取ったものは, なたがたが食べるのに必要な少量を除いて,(残りを)籾のまま貯 しなさい。 [12.48] それから,その後7年(にわたる)厳しい(年)が来て, なたがたがかれらのため以前に貯 したものを食べ,貯えるものの少量(を残す)に過ぎないで ろう。 [12.49] それからその後に来る1年には,人びとに豊かな雨が り,たっぷり(果汁を)萎るで ろう。」 [12.50] 王は(命じて)言った。「かれをわたしの所に連れて来なさい。」それで使いがユースフの所に来た時,かれは言った。「 なたは引き返して, の手を傷つけた婦人たち(の心境)はどうなっているのか,主人に尋ねなさい。わたしの主は,かの女たちの悪企みを知っておられる。」 [12.51] かれ(王)は,(婦人たちに)言った。「 なたがたがユースフを誘惑した時,結局どうで ったのか。」かの女たちは,「アッラーは完全無欠で られます。かれ(ユースフ)には,何の悪いこともないのを存じています。」と言った。貴人の妻は言った。「今,真実が(皆に)明らかになりました。かれを誘惑したのはわたしです。本当にかれは誠実(高潔)な人物です。」 [12.52] かれ(ユースフ)は言った。「これはかれ(主人)に,かれの不在中わたしが決して 切らないことを知らせ,またアッラーが 切り者の悪企みを決して御助けになられないことを知らせるためです。 [12.53] またわたし自身,無欠とはいえませんが,主が慈悲をかけた以外の(人間の)魂は悪に傾きやすいのです。本当にわたしの主は寛容にして慈悲深く られます」 [12.54] (これらの報告を聞いて)王は言った。「かれをわたしの許に連れて参れ。わたしは側近としてかれを引き立てよう。」そこでかれ(王)は,かれ(ユースフ)と話を交した後,言った。「今日 なたは,確かにわたしの側近で る。高位につけられ,信頼されているので る。」 [12.55] かれ(ユースフ)は言った。「わたしをこの国の財庫(の管理者)に任命して下さい。わたしは本当に知識 る管財者です。」 [12.56] こぅしてわれは,この国においてユースフに 力を授けた。それでかれは,意のままにエジプトの国中を何時でも何処にでも住むことが出来た。われは欲する者に慈悲を施す。また善行をなす者への報奨を虚しくしない。 [12.57] 信仰して,絶えず主を畏れる者には,来世における報奨こそ最も優れたもので る。 [12.58] その中ユースフの兄たちが来て,かれの前に罷り出た。かれ(ユースフ)はかれらを認めたが,かれら(兄たち)の方はかれに気付かなかった。 [12.59] かれは食料をかれらに与えてから言った。「 なたがたと同じ父親の,兄弟を1人わたしのもとに連れて来なさい。 なたがたは,わたしが十分に計量したのを見なかったのか。それはわたしの最上の持て成しではないか。 [12.60] もし なたがたがかれを連れて来ないなら, なたがたはわたしの所で(殻物を)計ってもらえず,わたしに近付くことも出来ない。」 [12.61] かれらは言った。「かれ(弟)に就いて父を納得させ,必ずそれを実行いたしましょう。」 [12.62] それからかれ(ユースフ)は,その部下に(命じて)言った。「かれらの(穀物と交換して払った)代価をかれらの袋に入れて置け。かれらは家に帰りそれを見て,恐らく戻って来るで ろう。」 [12.63] かれらは父のところに帰って言った。「父よ,わたしたちは(穀物を)計ることを拒否されました。弟をわたしたちと一緒に行かせて下さい。そうすれば計って貰えます。わたしたちは(どんな危険が っても)必ずかれを守ります。」 [12.64] かれ(ヤアコーブ)は言った。「わたしは以前にかれの兄(ユースフ)に就いて なたがたを信用した以上に,かれに就いて なたがたを信用出来ようか。だがアッラーは最も能く(かれを)守られる。かれこそは,慈悲深い御方の中でも最大の慈悲深い御方で られる。」 [12.65] かれらが荷物を開くと,代価がかれらに返されているのを見付けた。かれらは言った。「父よ,わたしたちは(この上)何を望みましょう。この代価がわたしたちに戻されています。家族に(もっと)蓄えが貰えます。弟を守り,ラクダ1頭分の増配を得(て帰)るでしょう。そのくらいは,難なく手に入るでしょう。」 [12.66] かれは言った。「 なたがたが,避け難い障害に取り囲まれた場合の外必ずかれを連れて戻ると,アッラーにかけて約束しない限り,わたしはかれを なたがたと一緒に決してやらないで ろう。」こうしてかれらがかれに厳粛に誓った時,かれは言った。「アッラーは,わたしたちの言ったことの監視者で られる。」 [12.67] 更にかれは言った。「息子たちよ,(町に入る時は皆が)1つの門から入ってはならない。 なたがたは別々の門から入りなさい。だが(この用心は),アッラーに対しては, なたがたに何も役立たないで ろう。裁定は,只アッラーに属する。かれにわたしは信頼した。凡ての頼る者は,かれにこそ頼るべきで る。」 [12.68] かれらは父の命じたやり方で入った。それは,アッラー(の計画)に対し,何の役にも立たなかった。只ヤアコーブ自身に必要な気休めに過ぎなかった。かれはわれが教えたので,知識を持っていた。だが人びとの多くは知らない。 [12.69] さてかれらがユースフの許に行った時,かれはその弟を規しく迎えて言った。「わたしは なたの兄です。今までかれら(兄たち)がしてきたことに,心を悩ましてはならない。」 [12.70] かれ(ユースフ)が,かれらに配給をし終った時,かれは弟の袋の中に盃を入れた。やがて, る者が呼びかけた。「隊商よ, なたがたは確かに泥棒です。」 [12.71] かれらは振り向いて言った。「 なたがたの何がなくなりましたか。」 [12.72] かれらは言った。「わたしたちは,王様の盃をなくしたのです。それを持って来た者にはラクダの一頭分の荷(を与える)でしょう。わたしがその保証人です。」 [12.73] かれらは言った。「アッラーにかけて誓います。わたしたちはこの国で,悪事を働く為に来たのではないことを, なたがたは既に御存じです。わたしたちは,盗みは致しません。」 [12.74] かれらは言った。「 なたがたが嘘つきで ったら,その(盗みの)処罰は何としようか。」 [12.75] かれら(兄たちは答えて)言った。「その処罰は,誰でも袋の中から(盃が)発見された者で ります。かれが,その償いです。このように,わたしたちは悪を行う者を罰します。」 [12.76] それでかれ(ユースフ)は,弟の袋(の検査)をする前に,かれらの袋を(調べ)始めた。そして(最後に)弟の袋から,それを捜し出した。われはこのように,ユースフに策略を授けた。アッラーが望まれる以外には,かれは弟を(エジプト国)王の法律の下で抑留することが出来なかったので る。われは欲する者の(英知の)階位を高める。だが全知者(アッラー)はいる。 [12.77] かれらは言った。「もしかれが盗んだとすれば,かれの兄も以前確かに盗みをしました。」しかしユースフはこれらのことを自分の心に秘めて,かれらにそれ(秘密)を漏さなかった。かれは(独り言のように)言った。「事情は なたがたに不利で る。アッラーは なたがたの語る真実を最も能く知っておられる。」 [12.78] かれらは言った。「申し上げますが,かれには大変年老いた父親が ります。それでかれの代りに,わたしたちの1人を拘留して下さい。御見うけしたところ, なたは本当に善い行いをなさる方でございます。」 [12.79] かれは言った。「アッラーは,わたしたちの物を,その許で見付けた者以外は,(誰も)捕えることを禁じられる。(もしそうしないと)本当にわたしたちは,不義を行うことになるで ろう。」 [12.80] そこでかれらは,かれ(の引き取り)に望みがないことを知り,密に協議した。かれらの中の最年長の者が言った。「 なたがたは,父がアッラー(の御名)によって誓いをたて,また以前ユースフのことに就いても,どのような誤りを犯したかを考えないのか。それで父がわたしを許すか,またアッラーがわたしたちを御裁き下さるまで,わたしは決してこの地を離れないで ろう。かれは最も優れた裁決者で られる。 [12.81] なたがたは父のもとに帰って言いなさい。『父よ, なたの子は,本当に盗みをしました。わたしたちは,唯知っていることの外は証明出来ません。また目に見ていないことに対しては,どうしようもなかったのです。 [12.82] それで( なたは),わたしたちがいた町て尋ねるか,またはそこを往来した隊商に問いなさい。わたしたちは真実を言っている(ことが分ります)』。」 [12.83] かれ(ヤアコーブ)は言った。「いや嘘で る。 なたがた自身のため事件を工夫して作ったに過ぎない。だが耐え忍ぶこそ(わたしには)美徳で る。或はアッラーが,かれらを皆わたしに御送りになるかもしれない。かれは本当に全知にして英明で られる。」 [12.84] かれはかれらから離れて言った。「 ,わたしはユースフのことを思うと,悲しくてならない。」かれ(父)の両目は悲嘆の余り自くなり,物思いに沈んだ。 [12.85] かれらは言った。「アッラーにかけて申し上げます。 なたはユースフを思うことを止めなければ,重態に陥,或は死んでしまいます。」 [12.86] かれは言った。「わたしは只アッラーに対し,わが悲嘆と苦悩とを訴えている丈で る。わたしは, なたがたが知らないことを,アッラーから教わっている。 [12.87] 息子たちよ, なたがたは出掛けてユースフとその弟の消息を尋ねなさい。アッラーの情け深い御恵みに決して絶望してはならない。不信心な者の外は,アッラーの情け深い御恵みに絶望しない。」 [12.88] それでかれらは,(また)かれ(ユースフ)の許にやって来て言った。「申し上げます。災難(機(鐘?))がわたしたちと一族の者に降りかかったので,ほんの粗末な品を持って参いりました。(桝?)目を十分にして,わたしたちに施して下さい。本当にアッラーは施しを与える者を報われます。」 [12.89] かれは言った。「 なたがたが無道の余り,ユースフとその弟にどんなことをしたか知っているのか。」 [12.90] かれらは驚いて言った。「すると本当に なたは,ユースフなのですか。」かれは言った。「わたしはユースフです。これはわたしの弟です。アッラーは確かにわたしたちに恵み深く られる。本当に主を畏れ,堅忍で るならば,アッラーは決して善行の徒への報奨を,虚しくなされない。」 [12.91] かれらは言った。「アッラーにかけて。本当にアッラーはわたしたちの上に, なたを御引き立てなされた。わたしたちは本当に罪深い者です。」 [12.92] かれは言った。「今日 なたがたを,(取り立てて)咎めることは りません。アッラーは なたがたを御赦しになるでしょう。かれは慈悲深き御方の中でも最も優れた慈悲深き御方で られます。 [12.93] なたがたはわたしのこの下着を持って(帰り),わたしの父の顔に投げかけなさい。かれは眼が見えるようになろう。それから なたがたは,家族揃ってわたしの処に来なさい。」 [12.94] 隊商が(エジプトを)たった時,かれらの父は(左右の者に)言った。「わたしは確かにユースフの匂を嗅いだ。だが なたがたは,老衰のせいだと思うで ろう」 [12.95] かれらは言った。「アッラーにかけて,全くそれは なたの(いつもの)老いの迷いです。」 [12.96] それから吉報を伝える者が(帰って)来て,(下着を)かれの顔に投げかけると,直かれは視力を回復した。かれは言った。「わたしは なたがたに言わなかったか。 なたがたが知らないことを,わたしはアッラーから(の啓示で)知っている。」 [12.97] かれらは言った。「父よ,わたしたちのために,罪の御放しを祈って下さい。わたしたちは本当に罪深い者でした。」 [12.98] かれは言った。「それではわたしは なたがたのため,わが主に御放しを願ってやろう。本当にかれは,寛容で慈悲深く られる。」 [12.99] やがてかれらがユースフの許に来た時,かれは両親を親しく迎えて言った。「もしアッラーが御望みなら,安らかにエジプトに御入りなさい。」 [12.100] かれは両親を高座に上らせた。すると一同はかれにひれ伏した。するとかれは言った。「わたしの父よ,これが往年のわたしの夢の解釈です。わが主は,それを真実になさいました。本当にかれは,わたしに恩寵を与え,年獄からわたしを御出しになり,また悪魔が,わたしと兄弟との間に微妙な敵意をかきたてた後,砂漠から なたがたを連れて来られたので ります。わが主は,御望みの者には情け深く られます。本当にかれは全知にして英明で られます。 [12.101] 主よ, なたはわたしに 能を授けられ,また出来事の解釈を御教えになりました。天と地の創造の主よ, なたは現世と来世でのわたしの守護者です。 なたは,わたしをムスリムとして死なせ,正義の徒の中に加えて下さい。」 [12.102] これはわれが なた(ムハンマド)に啓示した,幽玄界の消息の一つで る。かれらが(ユースフに対する)計画を策謀した時, なたはかれらと(その場に)いなかった。 [12.103] 仮令 なたが如何に望んでも,人びとの多くは信じないで ろう。 [12.104] なたはそれ(使命)に対し,どんな報酬もかれらに求めない。これは,全人類への訓戒に外ならない。 [12.105] 天と地の間には,(アッラーの唯一性や神慮に関し)如何にも多くの印が る。かれらはその側を過ぎるのだが,それらから(顔を)背ける。 [12.106] かれらの多くは,アッラーを多神の1つとしてしか信仰しない。 [12.107] かれらに下るアッラーの懲罰が覆いかかることに対し,またかれらが気付かない間に突然来る時に対し,かれらは安心出来るのか。 [12.108] 言ってやるがいい。「これこそわたしの道。わたしも,わたしに従う者たちも明瞭な証拠の上に立って,アッラーに呼びかける。アッラーに讃え れ。わたしたちは多神を信じる者ではない。」 [12.109] われは なた以前にも,町に住む者の中から(特に選んで),われが啓示を授けた人間以外は,(預言者として)遺わさなかった。かれら(マッカの人びと)は,地上を旅して,以前の者たちの最後が,どんな(悲惨な)もので ったかを観察しているではないか。本当に主を畏れる者に対する,来世の住まいこそ最上で る。 なたがたは悟らないのか。 [12.110] (ムハンマド以前の)使徒たちが(遺わされた民のもとで)一切の希望を失った時,そしてかれら(使徒たち)が(不信仰者に対するアッラーからの勝利の約束の)期待が持てなくなったと思い込んだ時,われの助けがかれら(使徒)に下り,われの欲する者に救いは来るので る。只罪を犯した者は,わが懲罰は免れられない。 [12.111] 本当にかれらの物語の中には,思慮 る人びとへの教訓が る。これは作られた事柄ではなく,以前に ったもの(啓典)の確証で り,凡ゆる事象の詳細な解明で り,また信仰する者への導き,慈悲ともなる。 @雷電章 〔アッ・ラアド〕 [13.1] アリフ・ラーム・ミーム・ラー。これは啓典の印で る。そしてそれは主から, なたに啓示された真理で る。だが人びとの多くは信じない。 [13.2] アッラーこそは, なたがたには見える柱もなくて,諸天を掲げられた方で る。それからかれは,(大 の)御座に鎮座なされ,太陽や月を従わせられる。(だから)各々の定められた時期まで運行する。かれが凡ての事物を規制統御し,種々の印を詳しく述べられる。必ず なたがたに主との会見に就いて確信させるためで る。 [13.3] かれこそは大地を広げ,その上に山々や河川を配置された方で る。またかれはそこで,凡ての果実を2つ(雌雄)の対になされた。また夜でもって昼を覆わされる。本当にこの中には,反省する人びとへの印が る。 [13.4] また地上には,隣り合う(が相異った)地域が る。ブドウの園,殻物の畑,一つの根から出た,またはそうでないナツメヤシの木,同じ水で灌漑されても,食物として るものを外のものよりも優れたものになさる。本当にこの中には,理性 る人びとにとって印が ろ。 [13.5] もし なたが不思議に思うのなら,「わたしたちが(現実に)土になった時,わたしたちは本当に新しく創造されるで ろうか。」とかれらの言うことこそ不思議で る。これらは主を信じない者で る。かれらはその首に枷がかけられる火獄の仲間で,その中に永遠に住む者で る。 [13.6] かれらは(多くの)見せしめの例がかれら以前に るのに なたに幸福よりも,寧ろ災厄を急いで求める。しかし なたの主は人間の悪い行いに対し本当に寛容で り,また なたの主は,懲罰にも本当に痛烈で る。 [13.7] 信じない者たちは,「何故主からかれらに一つの印も下らないのだろうか。」と言う。 なたは一人の警告者に過ぎない。各々の民には一人の導き手が る。 [13.8] アッラーは各々の女性が,妊娠するのを知っておられ,またその子宮の(胎児の時が)直ぐ終るか,また延びるかを知っておられる。凡てのことは,かれの御許で測られている。 [13.9] かれは幽玄界も現象界も知っておられる方,偉大にして至高の方で られる。 [13.10] なたがたが言葉を隠しても,また声を出して言っても, るいは夜間に隠れても,また昼間公然と出かけても,(全知の主においては)同じことで る。 [13.11] 各人には,前からも後ろからも,次から次に(天使)が付いていて,アッラーの御命令により監視している。本当にアッラーは,人が自ら変えない限り,決して人びと(の運命)を変えられない。だがアッラーが(一度)人びとに災難を下そうと御望みになれば,それは決して避けることは出来ない。かれらには,かれの外に守護者はないので る。 [13.12] かれこそは稲妻を現わして なたがたに恐れと希望を抱かせられ,(雨を含む)重い雲を起こさせられる方で る。 [13.13] 雷はかれを譲えて唱念し,また天使たちもかれを畏れて唱念する。かれは雷鳴を送られ,かれらがアッラーに就いて論争している間に,これでかれの御好みの者を撃たれる。かれは力 る強烈な方で る。 [13.14] 真実の祈りはかれに(だけ祈ることで) る。かれの外にかれらが祈るものは,決してかれらに答えない。丁度両手を水に差し伸べて,それが自分のロに届く(のを望む)ようなもので,それはかれに届かない。信仰がない者の祈りは,(心が)迷っている(ので無益なこと)に過ぎない。 [13.15] 天と地上で凡てのものは,好むと好まないとに拘らず,またかれらの影も,朝夕,アッラーにサジダする。 〔サジダ〕 [13.16] 言ってやるがいい。「天と地の主は誰で るのか。」言ってやるがいい。「アッラーで られる。」言ってやるがいい。「 なたがたはかれの外に,自分自身にさえ益も害も(君?)せないものたちを保護者とするのか。」言ってやるがいい。「盲人と晴眼者は同じで るのか。また暗黒と光明とは同じで るのか。かれらはアッラーが創造されたような創られたものを,かれと同位に配する。それでかれらには創造の意味が疑わしくなったのか。」言ってやるがいい。「アッラーは凡てのものの創造者で り,かれは唯一にして全能で られる。」 [13.17] かれが天から雨を降らせられれば,その量に応じて谷を流れ,奔流は浮ぶ泡を乗せて運び去る。また装飾品や道具を造るために(金属)を火にかけても,それと同じ(泡?)(が出来る)。このようにアッラーは,真実と虚偽とを提示なされる。(泡?)は塵のように消え去る。だが人類を益するものは,地上に残る。アッラーはこのように,種々の えで説き明かされる。 [13.18] かれらの主に答える者には善賞が り,かれに答えない者には,かれらが天地の凡てのものを所有し,またはそれに倍するものをもち,罪を贖うために提供しても(無益で る)。かれらにとっては,悪い清算で ろう。その住まいは地獄で る。その臥床の何と悲惨なことよ。 [13.19] 主から なたに下されたものが,真理で ることを知る者と,(盲人が物を見られないように) 物事を見られない者と同じ(ように報いられる)で ろうか。心 る者だけが,訓戒を受け入れることが出来る。 [13.20] (即ち) アッラーの約束を全うし契約に違反しないで, [13.21] 結ばれるようアッラーが命じられる者と一緒になり,主を畏敬し,(審判の日の)悪い清算を恐れる者で る。 [13.22] また主の御顔を求めて耐え忍び,礼拝の務めを守り,われが糧のために与えたものの中から,陰に陽に施し,また善によって悪を退けるような者は,(善)果の住まいを得る。 [13.23] かれらは,その祖先と配偶者と子孫の中の善行に励む者と一緒に,アドン(エデン)の園に入るで ろう。そして天使たちも各々の門からかれらの許に入(ってこう挨拶す)るで ろう。 [13.24] 「 なたがよく耐え忍んだ故に, なたがたの上に平安 れ。ま 何と善美な終末の住まいで ることよ。」 [13.25] だがアッラーに誓った後,その契約を破り,アッラーが結べと命じられる者と縁を切り,地上で悪を行った者には呪いが り,悪い住まいに入るで ろう。 [13.26] アッラーは御心に適う者に豊かに糧を与え,また乏しくも授けられる。(かれらは) 現世の生活を楽しむ。だが現世の生活は,来世では,(はかない)享楽に過ぎない。 [13.27] 信じない者は言う。「何故主からの印が,かれ(ムハンマド)に下されないのですか。」言ってやるがいい。「本当にアッラーは,御好みの者を迷うに任せ,梅悟してかれに返る者を導かれる。 [13.28] これらの信仰した者たちは,アッラーを唱念し,心の安らぎを得る。アッラーを唱念することにより,心の安らぎが得られないはずがないので る。」 [13.29] 信仰して,善行に励む者にとっては,至福〔トゥーバー〕がかれらのもので り,善美な所が(究極の)帰り所で る。 [13.30] そこでわれは,以前に多くの民衆が滅び去った民の中に, なたを遺わした。それはわれが啓示によって なたに下すものを,慈悲深き御方を未だ信じないでいるかれらに,読誦させるためで る。言ってやるがいい。「かれはわたしの主で られ,かれの外には神はないので る。かれにわたしの凡てを御委せし,かれこそ たしの拠り所で る。」 [13.31] 仮令一部のクルアーンが って,それにより山々が移動され,大地が裂かれ,または死者に語らせることが出来ても,凡ての命令はアッラーに属すので る。アッラーの御心が れば,人類を一斉に導かれることを,信仰する者たちは未だに納得していないのか。だが不信者たちはかれらの(悪い)行いのために,アッラーの約束が実現するまで災厄がかれらの住まいとその付近に絶えることなく付きまとう。本当にアッラーは決して約束を違えられない。 [13.32] (多くの)使徒は, なた以前に確かに嘲笑された。だがわれは不信心な者たちに猶予を与え,それからかれらを捕えた。わが報復は如何で ったのか。 [13.33] かれは人間各人の行う凡てのことを,監察される御方ではないか。だがかれらはアッラーに同位の者を配する。言ってやるがいい。「かれらの名を挙げよ。 なたがたは,かれが地上で知っておられないものを,かれに告げようとするのか。それとも架空な語に過ぎないのか。」いやそうではない。不信心な者は,かれらの策謀したものが立派に見えて,道から閉め出されたので る。アッラーに迷うに任せられた者には,誰も導き手はいない。 [13.34] かれらに対しては,現世の生活でも罰が科せられる。だが来世の懲罰は更に厳しい。かれらはアッラー(の御怒り)に対し,守護者もないので る。 [13.35] 主を畏れる者に約束される楽園に就いて言えば,川が下を流れ,常に果実が実り,日陰に覆れている。これが,かれら主を畏れる者の結末で る。だが不信者の結末は火獄で る。 [13.36] わが啓典を与えられた者たちは, なたに啓示されたものを喜ぶ。だが氏族の中には,その一部分を拒否する者が る。言ってやるがいい。「わたしはアッラーに仕え,何ものもかれに比肩してはならないと命じられた。わたしはかれにだけ祈りを捧げ,またかれの御許に帰るので る。」 [13.37] このようにわれは,アラビア語で判断(の規範)を下した。知識が なたがたに下った後,かれらの(虚しい)欲求に従うならば, なたはアッラー(の怒り)に対して,援助者もなく守護者もないで ろう。 [13.38] われは なた以前にも使徒たちを遣わし,妻と子孫をかれらに授けた。だがアッラーの御許しがない限り,何の使徒も印を現わすことはなかった。各時代に,一つの啓典が(下されるので) る。 [13.39] アッラーは,御好みのものを取り消し,または確認なされる。啓典の母体はかれの御許に る。 [13.40] われがかれらに約束したことの一部を, なたに示しても,または(その完成前に) なたの魂をわれに召しても, なたの任務は(啓示を)伝えることで り,清算はわれの行うことで る。 [13.41] かれらは,われがこの地に来て,端々からそれを切り崩しているのを見ないのか。アッラーの御裁き( る時),それを妨げるものはない。かれは清算に迅速で られる。 [13.42] かれら以前の者も(使徒に対して)策謀した。だが凡ての策謀はアッラーに属する。かれは各人の行ったことを知っておられる。不信者は,終末の住いが誰のもので るかを間もなく知るで ろう。 [13.43] 信仰しない者は,「 なたは使徒ではない。」と言う。言ってやるがいい。「わたしと なたがたとの間の立証者として,アッラーと啓典の知識を持つ者がいれば十分で る。」 @イブラーヒーム章 [14.1] アリフ・ラーム・ラー。われは なたに, なたが主の御許しによって,人びとを暗黒から光明に,偉大な讃美すべき方の道に導き出すために啓典を下した。 [14.2] 天に りまた地に る凡ての有はかれに属する。厳しい懲罰を受ける不信心者にこそ災い れ。 [14.3] かれらは来世よりも現世の生活を愛し,(人びとを)アッラーの道から妨げ,曲げようとするもので る。これらは遠く迷い去った者で る。 [14.4] われはその民の言葉を使わないような使徒を遺わしたことはない。(それはその使命を) かれらに明瞭に説くためで る。それでアッラーは,御好みの者を迷うに任せ,また御好みの者を導かれる。かれは,偉力ならびなく英明で られる。 [14.5] 且つてわれは,印を持たせてムーサーを遺わし,「自分の民を,暗黒から光明に導き出し,アッラーの日々(諸民族の過去の出来事)をかれらに銘記させなさい。」と(命じた)。本当にこの中には,耐え忍んで感謝する凡ての者への印が る。 [14.6] ムーサーがその民に言った時を思いなさい。「アッラーが なたがたをフィルアウンの所から救われた時 なたがたに施されたかれの恩恵を思いなさい。かれらは なたがたを残酷な刑に会わせ, なたがたの男児を殺し,女児を生かしておいた。本当にその中には,主からの偉大な試練が ったので る。」 [14.7] その時主は(ムーサーの口を通じて)宣告された。「もし なたがたが感謝するなら,われは必ず なたがたに(対する恩恵を)増すで ろう。だがもし恩恵を忘れるならば,わが懲罰は本当に厳しいもので る。」 [14.8] ムーサーはまた言った。「仮令 なたがたが恩を忘れても,地上の者(が忘恩)でも,本当にアッラーは,凡てが満ち足られている御方讃美すべき方で る。」 [14.9] なたがた以前の者たち,ヌーフやアードやサムードの民の消息を, なたがたは聞かなかったのか。またかれらの後(に来た)者たちのことは,アッラー以外には誰も知らない。使徒たちが明証を持ってかれらの所にやって来たが,かれらは手でかれら(預言者たち)の口を押えて,言った。「わたしたちは, なたがたが遺わされたことを信じません。またわたしたちを招く教えに就いても,本当に不安な疑いを抱きます。」 [14.10] 使徒たちは言った。「 なたがたは天と地を創造された方,アッラーに就いて疑いが るのか。かれが なたがたを招かれたのは, なたがたの罪を御赦しなされ,定められた期限まで, なたがたを猶予なさるためで る。」かれらは言った。「 なたがたは,わたしたちと同じ人間に過ぎないのです。 なたがたは,祖先が仕えてきたものから,わたしたちを背かせようと望んでいるのです。それなら(先ず真実を物語る奇跡で)わたしたちに明瞭な 威を現わしなさい。」 [14.11] 使徒たちはかれらに言った。「勿論わたしたちは, なたがたと同じ人間に過ぎない。だがアッラーは,そのしもべの中御心に叶う者に御恵みを与えられる。アッラーの御許しがない限り, なたがたに一つの 威をも(宙?)さないので る。それで凡ての信心 る人びとは,アッラーに全てを御任せしなさい。」 [14.12] 「どうしてわたしたちは,アッラーを信頼しないでいられようか。かれはわたしたちを(従うべき)道に導かれる。わたしたちは, なたがたが加える迫害に何処までも耐え忍ぶで ろう。信頼する者たちは,アッラーにこそ全てを御任せすべきで る。」 [14.13] すると信じない者はかれらの使徒たちに言った。「わたしたちは, なたがたを国土から必ず追放するでしょう。さもなければ,わたしたちの教えに返りなさい。」そこで主は,かれら(使徒)に啓示なされた。「われは不義の徒らを,必ず滅ぼし, [14.14] かれらの後,必ず なたがたをこの国に住まわせるで ろう。これらはわれが審判に立つのを恐れる者,また(処罰の)約束を恐れる者のためで る。」 [14.15] かれらは裁定を望んだが,凡ての頑固な反逆者は望みを断たれてしまった。 [14.16] かかる者の後ろは地獄で って,汚らわしい水を飲まされる。 [14.17] かれはそれを飲み込もうとするが,なかなか飲み込めない。また死が凡ての方向から迫るが,かれは死にもしない。尚かれの後ろには容赦のない懲罰が る。 [14.18] 主を信じない者を例えれば,かれらの行いは丁度暴風が吹き荒ぶ大荒の日の灰のようなもので る。努力した凡てのことは,かれらに何も役立つものはない。これは(真理の方向から)遠く離れ去っている者で る。 [14.19] なたがたはアッラーが,真理によって天地を創造されたことを考えないのか。もしかれの御心ならば, なたがたを追放して,(その地に)新しい創造物を( なたがたの代りに)連れて来られよう。 [14.20] それはアッラーにとっては,難しいことではない。 [14.21] かれらの凡てがアッラーの御前に罷り出る。その時弱者たちは高慢で った者たちに向かって言う。「わたしたちは(地上で) なたがたに従っていた。だから なたがたは,アッラーの懲罰を,少しでも防いでくれないのですか。」かれらは(答えて)言う。「もしアッラーがわたしたちを御導きになったら,必ず なたがたを(正しく)導いたで ろう。(今)耐えても,騒いでも,わたしたちにとっては同じことで免れられないのだ。」 [14.22] 凡ての事が,決定された時,悪魔は言った。「真実の約束を, なたがたに約束されたのはアッラーでした。わたしも約束したのですが, なたがたの役には立たなかったのです。もともとわたしは, なたがたに対し 威はないのです。只 なたがたに呼びかけ, なたがたがわたしに従っただけです。それでわたしを非難してはならないのです。寧ろ自分自身を責めなさい。わたしは なたがたを助けることは出来ないのです。 なたがたもわたしを助けられないのです。実は なたがたが,先にわたしを(アッラーと)同位に置いたが,わたしはそれを拒否していたのです。本当に不義の徒には痛ましい懲罰が るのです。」 [14.23] 信仰して善い行いに励む者は,かれらの主の御許しの許に,川が下を流れる楽園に入り,永遠にその中に住むことになる。そこでかれらの受ける挨拶は,「平安 れ。」で ろう。 [14.24] なたはアッラーが如向に善い御言葉に就いて比(輪?)を上げられているかを考えないのか。それは良い木のようなもので,その根は固く安定し,その幹は天に(聳え), [14.25] (それは)主の命により凡ての季節に実を結ぶ。アッラーは人びとのために比(輪?)を上げられる。それはかれらに反省させるためで る。 [14.26] 悪い言葉を えれば,悪い木のようなもので,地面から根が抜けて,それに安定性がない。 [14.27] アッラーは現世の生活においてもまた来世でも,堅固な(地歩に立つ)御言葉で,信仰する者たちを立たせられる。だがアッラーは悪を行う者を迷うに任せ,かれは御心のままになされる。 [14.28] なたがたは,アッラーの恩恵を冒(演?)に換え,自分たちの民を破滅の住み家に落し入れた者を見ないのか。 [14.29] 地獄(に陥り),かれらはその中で焼かれるで ろう。(何と)悪い落ち着き場所で ることよ。 [14.30] かれらは(人びとを)主の道から背かせるために,アッラーに同位者を配した。言ってやるがいい。「楽しみなさい(はかないこの世の生活を)。本当に なたがたの道行きの果ては火獄で る。」 [14.31] 信仰するわれのしもべたちに告げなさい。「礼拝の務めを守り,取引も友情も果たせない日が来る前に,われが授けたものから,密かにまた公に施しなさい。」 [14.32] アッラーこそは,天と地を創造され,天から雨を降らせ,これによって果実を実らせられ, なたがたのために御恵みになられる方で る。また船を なたがたに操縦させ,かれの命令によって海上を航行させられる。また川を なたがたの用に服させられる。 [14.33] またかれは,太陽と月を なたがたに役立たせ,両者は飽きることなく(軌道)を廻り,また夜と昼を なたがたの用に役立たせられる。 [14.34] またかれは なたがたが求める,凡てのものを授けられる。仮令アッラーの恩恵を数え げても, なたがたはそれを数えられないで ろう。人間は,本当に不義で り,忘恩の徒で る。 [14.35] イブラーヒームが(こう祈って)言った時を思え。「主よ,この町を安泰にして下さい。またわたしと子孫を偶像崇拝から遠ざけて下さい。 [14.36] 主よ,かれらは人びとの多くを迷わせました。わたし(の道)に従う者は,本当にわたしの身内で ります。わたしに従わない者は……だが なたは度々御許しなされる方,慈悲深い方で られます。 [14.37] 主よ,わたしは子孫の る者を なたの聖なる館の側の耕せない谷間に住まわせました。主よ,かれらに礼拝の務めを守らせて下さい。そうすれば人びとの心をかれらに引き付けるでしょう。またかれらに果実を御授け下さい。きっとかれらは感謝するでしょう。 [14.38] 主よ,本当に なたは,わたしたちが隠すことも現わすことも知っておられます。また地にも天にも,アッラーに対し何も隠されたものは りません。 [14.39] 老年なのに,わたしにイスマーイールとイスハークを授けられた方,アッラーを讃えます。本当にわたしの主は,祈りを御聞き届け下さる方です。 [14.40] 主よ,わたしとわたしの子孫たちを,礼拝の務めを守る者にして下さい。主よ,わたしの祈りを御受け下さい。 [14.41] 主よ,清算が確定する日には,わたしと両親そして(凡ての)信者たちを,御赦し下さい。」 [14.42] 不義を行う者を,アッラーは疎かになされると考えてはならない。かれは(恐れのために)目が坐る日まで,かれらに猶予を与えられるだけで る。 [14.43] (その日) かれらは首を上げて前の方に走って行き, 目は坐わって自分に戻らず,心は空ろで る。 [14.44] それで懲罰がかれらに下る日を,人びとに警告しなさい。その時不義の徒は言うで ろう。「主よ,短い期間の御猶子を願います。わたしたちは なたの呼び掛けに答えて,使徒に従います。」(主は答えて仰せられよう)。「何と,以前 なたがたは,衰退する(ような)ことはないのだと,誓っていたではないか。 [14.45] なたがたは,自らの魂を損っていた人びとの住まい(の跡)に住み,われは如何にかれらを処分したかを なたがたに明らかにし,また なたがたのために(多くの)例を述べたので る。」 [14.46] かれらは確かに策謀を企んだ。仮令かれらの策謀がそれによって山を移す程のもので っても,かれらが策謀したのはアッラーの御手の中で った。 [14.47] だからアッラーが,かれの使徒たちとの約束を破られたと考えてはならない。本当にアッラーは偉力ならびなき報復の主で る。 [14.48] 大地が大地ではないものに変えられ,諸天も変えられる日,(人びとは一斉に)唯一の方,全知,全能の御方,アッラー(の御前)に罷り出るで ろう。 [14.49] その日 なたは,罪の る者たちが鎖で一緒に繋がれているのを見るで ろう。 [14.50] かれらの下着はタールで,かれらの顔は火で覆われる。 [14.51] アッラーは各人がそれぞれに行ったことに報われる。本当にアッラーは清算に迅速で る。 [14.52] これは,人びとに対する伝言で,これによってかれらは警告され,かれが唯―の神で られることを知らされ,同時に思慮 る者たちが戒められる。 @アル・ヒジュル章 [15.1] アリフ・ラーム・ラー。これは啓典の印で,まごうかたないクルアーンの印で る。 [15.2] 信じない者たちは,自分たちがムスリムで ったならばと,望む時が(ほ?)々 ろう。 [15.3] かれらを放任し,食べさせ楽しませて,(はかない)希望に惑わせておくがいい。間もなくかれらは悟るで ろう。 [15.4] われはどんな町を滅ぼす場合でも,定められた期限がやって来た時にそうした。 [15.5] 誰もその時期を早め,また遅らすことは出来ない。 [15.6] かれらは言う。「訓戒が啓示された者よ,本当に なたは(ほ?)かれた者で る。 [15.7] もし なた(の言うこと)が真実で るならば,何故天使を連れて来ないのか。」 [15.8] われは,それなりの理由による以外には天使を遣わさない。そうなれば,かれらは猶予されないので る。 [15.9] 本当にわれこそは,その訓戒を下し,必ずそれを守護するので る。 [15.10] われは なた以前の,昔の諸集団にも確かに(使徒たちを)遺わした。 [15.11] だが使徒たちがかれらの許に来る度に,かれらによって嘲笑されない者はなかった。 [15.12] このようにわれは,罪深い者の心に,そうすることを忍び込ませた。 [15.13] 昔の者たちへの先例が ったのに,かれらはこの(啓示)を信じない。 [15.14] 仮令われがかれらのために天の門を開いて,(随時)かれらを登らせようとしても, [15.15] かれらは必ず,「わたしたちの目は本当に眩んでしまった。いやわたしたちは魔法にかけられている。」と言うで ろう。 [15.16] われは天に星座を定めて見る者に美しく眺めさせ, [15.17] また,呪われた凡ての悪魔からもそれらを守る。 [15.18] だが盗み聞きする者は別で,かれは紛いのない炎(流星)に追いかけられる。 [15.19] またわれは大地を伸ベ広げて,山々をその上に堅固に据えつけた。そこで凡てのものを(妥当な)均衡の下に,生長させる。 [15.20] われは なたがたのためにも,また なたがたが決して養育者たりえないものにも生計の道を与えた。 [15.21] どのようなものでも,われにその(無尽の)蓄えのないものはない。(必要に応した)一定の分量以外には下さないだけで る。 [15.22] またわれは豊沃にする風を送り,天から雨を降らせて,それを なたがたに飲ませる。だが なたがたはその(宝庫の)管理者ではない。 [15.23] 本当にわれは, なたがたを生かし,また死なせる。われはまた相続者で る。 [15.24] われは なたがたの中で率先する者を,知っている。また遅れをとる者も,知っている。 [15.25] なたの主は,かれらを(審判の日に)一斉に召集なされる。本当にかれは英明にして全知で られる。 [15.26] 本当にわれは人類を,泥で形作って陶土から創った。 [15.27] またわれは先に燃え盛る炎から幽精〔ジン〕を創った。 [15.28] なたの主が,天使たちに向かって仰せられた時を思え。「本当にわれは人間を泥で形作って,陶土から創ろうとするので る。 [15.29] われはかれを(完全に)形作った。それからわれの霊をかれに吹込んだ時, なたがた(天使)はかれにサジダしなさい。」と(命じた)。 [15.30] それで天使たちは,イブリースを除き一斉にサジダした。 [15.31] かれは一緒にサジダすることを拒否した。 [15.32] かれは仰せられた。「イブリースよ, なたが一緒にサジダしなかったのは何故か。」 [15.33] かれは申し上げた。「わたしには なたが泥で形作り,陶土から御創りになった人間にサジダするようなことは,出来ません。」 [15.34] かれは仰せられた。「それなら なたはここから下がれ。本当に なたは,呪われている。 [15.35] この呪いは,本当に審判の日まで なたの上に ろう。」 [15.36] かれは申し上げた。「主よ,かれらが甦される日まで,わたしを猶予して下さい。」 [15.37] かれは仰せられた。「 なたは猶予される, [15.38] 定められた時の(その)日まで。」 [15.39] かれは申し上げた。「主よ なたは,わたしを迷わされましたので,わたしは地上でかれらに(迷いを)好ましく思わせ,必ずかれら凡てを,迷いに陥らせましよう。 [15.40] かれらの中で誠実な(恩恵により清められた) なたのしもベの外は。」 [15.41] かれは仰せられた。「この(謙虚で清純なわがしもベの)道こそ,われへの正しい道で る。 [15.42] なた(イブリース)に従って,邪道にそれるような者を除き,われのしもベ(信者)に関しては, なたはかれらの上に何の 威を持たない。 [15.43] 本当に地獄こそ,かれら凡ての者に約束される場所で る。 [15.44] それには7つの門が り,各々の門には,かれら(罪人)の一団が割り当てられるので る。」 [15.45] 本当に主を畏れる者は,泉の る楽園に入る。 [15.46] (かれらは挨拶されよう。)「 なたがたは,平安に心安らかにここにお入り。」 [15.47] われはかれらの胸に る拘わりを除き,(かれらは)兄弟として高位の寝椅子の上に対座する。 [15.48] そこでは疲れ(結?)ことなく,また(永遠に)そこから追われることもない。 [15.49] われのしもべたちに,「われは本当に,寛容で慈悲深い者で り, [15.50] われの懲罰は,本当に痛苦な懲罰で る。」と告げ知らせなさい。 [15.51] それから,イブラーヒームの賓客のことに就いてかれらに語れ。 [15.52] かれら(賓客の2天使)が,かれの所に入って来て,「平安 れ。」と挨拶した時,「わたしたちは, なたがたが,恐いです。」と言った。 [15.53] かれらは言った。「恐れることはない。わたしたちは利口な1人の息子が授る吉報を, なたに(湾?)したのだ。」 [15.54] かれは言った。「わたしは既に老齢に達しているのに, なたがたはわたしに吉報を下さるのか。一体 なたがたに何の吉報が ろうか。」 [15.55] かれらは言った。「わたしたちは,真理によって吉報を なたに伝える。だから失望してはならない。」 [15.56] かれは(答えて)言った。「迷った者の外は,誰が主の御慈悲に絶望しましょうか。」 [15.57] かれは(また)言った。「(主の)使徒の方がたよ, なたがた(が来られたところ)の用件は,何でしょうか。」 [15.58] かれらは言った。「わたしたちは罪深い民に遺わされた。 [15.59] (だが) ルートの一族は別で る。わたしたちは,かれらの全員を必ず救うで ろう。 [15.60] だがわたしたちの確認しているかれ(ルート)の妻は別で,かの女は背後に残る人々の一人で る」 [15.61] それから使徒たちがルートの一族の許に来た時, [15.62] かれは言った。「 なたがたは,見なれない方がたです。」 [15.63] かれらは言った。「いや,わたしたちはかれらの疑いを抱いていることに関して, なたのところに来たので る。 [15.64] わたしたちは真理を(西?)した。本当にわたしたちは,真実を告げる。 [15.65] それで夜の明けない間に, なたの家族と一緒に旅立ちなさい。そして なたは皆の一番後から着いていき, なたがたの誰も後ろを振り向かせてはならない。只,命じられた通りに実行しなさい。」 [15.66] われがこの決定をかれに知らせたのは,残ったこれらの(罪深い)者たちを(翌)朝滅ぼすためで る。 [15.67] 町の住民たちは,(若者のニュースを聞いて)喜びに駆りたてられてやって来た。 [15.68] かれ(ルート)は言った。「この方がたは,わたしの賓客です。わたしを恥さらしにしないでください。 [15.69] アッラーを畏れ,わたしに恥をかかせないでください。」 [15.70] かれらは言った。「わたしたちは,外国の者(を泊めること)を, なたに禁じなかったか」 [15.71] かれは言った。「もし なたがたが行おうとするなら,ここにわたしの娘たちがいます。」 [15.72] (預言者よ) なたの生命にかけて(誓う)。本当にかれらは心を乱して,当てもなくさ迷う者で る。 [15.73] それで一声(懲罰)が,日の出にかれらを襲った。 [15.74] われはその(町を)上を下にして転覆し,焼いた泥の石をかれらの上に降らせた。 [15.75] 本当にこの中には知性 る者への,種々の印が る。 [15.76] その(町の跡)は,大道に沿ってなお存在する。 [15.77] 本当にこの中には信仰する者への一つの印が る。 [15.78] また森の仲間も不義を行う者で った。 [15.79] そこでわれはそれに報復した。本当にこの2つ(の跡)は大道に沿って,(今)明らか(に見られるの)で る。 [15.80] ヒジュルの仲間も使徒たちを嘘つきとして拒否した。 [15.81] われはかれらにわが種々の印を下したが,かれらはそれらを避け(て無視し)た。 [15.82] かれらは(岩)山に家を彫り込み,安全で ると考えていた。 [15.83] それで る朝,一声(懲罰)が,かれらを襲って, [15.84] かれらが(特別の知識と技術で)築き営んでいたことは,かれらにとって何も役立たなかった。 [15.85] われは天と地,そしてその間に る凡てのものを,只真理に基いて創造した。(審判の)時は本当に来ているのだ。だから なたは情け深く寛容に(人びとの過失や欠点を)赦してやるがいい。 [15.86] 本当に なたの主は,万有を創造した全知の御方で られる。 [15.87] われは絶えず繰り返されるべき7つ(の節)と,偉大なクルアーンを なたに授けた。 [15.88] の者たちの何人かにわれが授けた楽しみに対して羨ましそうにしてはならない。そしてそれに心を痛めてはならない。それより なたの翼を低く(して優しく)しなさい。 [15.89] そして言ってやるがいい。「本当にわたしは公明な警告者で る。」 [15.90] (啓示を勝手に)分割した者に対しても,われは啓示しておいた。 [15.91] すなわちクルアーンを(かれらの都合のよいように)断片にした者たちにも。 [15.92] それで, なたの主に誓て,われは必ずかれら凡てを尋問するで ろう。 [15.93] かれらが行った凡てのことに就いて。 [15.94] だから なたが命じられたことを宣揚しなさい。そして多神教徒から遠ざかれ。 [15.95] 本当にわれは,嘲笑する者に対し, なたを十分に守ってやる。 [15.96] かれらは,アッラーに外の神を配するが,間もなく知るで ろう。 [15.97] われはかれらの口にすることで, なたの胸が締めつけられるのを知っている。 [15.98] だから, なたの主を讃えて唱念し,サジダして, [15.99] 定めの時が訪れるまで, なたの主に仕えなさい。 @蜜蜂章 〔アン・ナフル〕 [16.1] アッラーの命令は(必ず)来る。それを急いで求めてはならない。かれに讃え れ。かれはかれらが同等に配するものの上に高くおられる。 [16.2] かれはそのしもベの中の,御心に適う者に,かれが命じられた啓示を持たせて,天使を遺わされ(こう仰せられた)。「われの外に神はないので る。だからわれに なたがたの義務を果たすよう勧告しなさい。」 [16.3] かれは真理によって,天と地を創造なされたので る。かれはかれらが同等に配するものの上に高くおられる。 [16.4] かれは一精滴から人間を創られた。しかし見るがいい。かれ(人間)は公然と異論を唱える。 [16.5] またかれは,家畜を なたがた(人間のため)に創られた。 なたがたは,それらにより暖衣や種々の便益を得たり,またそれらを食用とする。 [16.6] 夕方にそれらを(家に)駆り戻す時,また朝に(牧地へ)駆りたてる時, なたがたはそれらに優美さを感じる。 [16.7] また なたがたが自ら苦労しなければ達し難い国に,それらは なたがたの重荷を運ぶ。本当に なたがたの主は,親切で慈悲深い方で られる。 [16.8] また(かれは)馬とラバとロバ(を創られた)。これらは なたがたの乗用と飾りのためで る。またかれは なたがたの知らない,(外の)色々な物を創られた。 [16.9] (正しい)道に方向付けるのは,アッラーの仕事で る。だが曲った道も る。もしかれの御心が望むならば, なたがたは一斉に導かれたで ろう。 [16.10] かれこそは, なたがたのために天から雨を降らす方で,それによって なたがたは飲み,それによって樹木は生長し,それによって牧蓄する。 [16.11] かれはそれで なたがたのために,穀類とオリーブとナツメヤシとブドウその外各種の果物を育てられる。本当にこの中には,反省する民への種々の印が る。 [16.12] かれは夜と昼,太陽と月を なたがたのために運行させる。群星もかれの命令に服従している。本当にこの中には,理解 る者への種々の印が り, [16.13] またかれが なたがたのために,地上に生育する凡ての物を,多様の色彩(と性質)になされる。本当にその中には,(感謝して)訓戒を受け入れる者への一つの印が る。 [16.14] かれこそは,海洋を(人間に)使役させられる方で,それによって なたかたは鮮魚を食べ,また服飾に用いられるものをそれから採り,またかれの恩恵を求めて,その中に波を切って進む船を見る。必ず なたがたは感謝するで ろう。 [16.15] またかれは,地上に山々を堅固に据えられた。(それは)大地が なたがたを揺り動かさないためで る。また川や道を創られた。 なたがたが導かれるためで る。 [16.16] また色々な標識,星を頼りにかれら(人びと)は導かれる。 [16.17] これでも創造なされた方が,創造しない者と比べられようか。それでも なたがたは,なお訓戒を受け入れないのか。 [16.18] なたがたは,仮令アッラーの恩恵を数えても,到底数え尽くすことは出来ない。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [16.19] アッラーは なたがたが隠すことも,現わすことも知っておられる。 [16.20] かれら(不信者)が,アッラーを差し置いて,祈り求めるものたちは,何も創造しない。しかもかれら(邪神)自身こそ創られたもので る。 [16.21] (かれらは)死んだもので生命はない。何時甦されるかも知らない。 [16.22] なたがたの神は,唯一の神(アッラー)で る。だが来世を信じない者は,その心からして知ろうとせず,かれらは高慢で る。 [16.23] 疑いもなく,アッラーはかれらの隠すことと,現わすことを知っておられる。かれは高慢な者を御好みになられない。 [16.24] かれらに向かって,「 なたがたの主が(ムハンマドに)下されたのは何か。」と問われる時,かれらは,「昔の物語です。」と言う。 [16.25] かれらは復活の日に,自分自身の重荷の全部と,知識がないために,かれらに迷わせられた者の重荷をも負う。 ,かれらが負うものこそ哀れで る。 [16.26] かれら以前の者も(主の道に対して色々と)策謀した。だがアッラーはかれらの構造物を,土台から覆され,屋根が上から落ち,懲罰は予想しなかった方面からかれらに下った。 [16.27] そればかりか復活の日には,かれらに屈辱を与え,かれは仰せられよう。「 なたがたがわれと同等に配したものは何処にいるのか。それらに就いて, なたがたは(信心深い人びとと)論争していたではないか。」知識を与えられていた者は言う。「今日は,屈辱と苦痛が不信者の上に るのだ。 [16.28] 自分の魂が,われとわが身を害している間に,天使に召された者には。」その時服従と帰依を表明し,「わたしたちは悪を行っていたのでは りません。」と(言っても),(天使は)「いや,アッラーは なたがたが行った凡てのことを知っておられる。 [16.29] だから地獄の門を入り,その中に住みなさい。」(と言うで ろう)。高慢な者の住まいの何と哀れなことよ。 [16.30] (声が って)主を畏れた者たちに言われた。「主は, なたがたに何を下されたのか。」かれらは(答えて),「結構なものを。」と言う。善行をする者には現世で善いことが り,来世の住まいは更に善い。本当に主を畏れる者の住まいの何と幸せで ることよ。 [16.31] かれらは,アドン(エデン)の楽園に入るが,その下には川が流れている。その中でかれらは,何でも欲しいものを得るで ろう。アッラーはこのように,主を畏れる者を報われる。 [16.32] 天使たちが清い(状態)で,死なせる者に,「 なたがたに平安 れ。 なたがたは自分の行った(善行の)結果,楽園に入れ。」と言われよう。 [16.33] かれら(不信者)は,天使たちがやって来て(かれらの魂を引き抜き),主の(処罰の)命令が下るまで待つ外はないのではないか。かれら以前にもそのような者もいた。しかしアッラーはかれらを不当に扱ったわけではない。だがかれらは自分自身を(不信心によって)害しただけで る。 [16.34] かれらの行為の悪い結果がかれらに降り懸かり,以前に嘲笑していたことが,かれらを取り囲む。 [16.35] 偶像を崇拝する者たちは言う。「もしアッラーが御望みなら,わたしたちもまたわたしたちの祖先も,かれを差し置いて何者にも仕えなかったで ろう。またわたしたちはかれ(の命令)なく,何ものをも禁じなかったで ろう。」かれら以前の者たちもそうで った。つまり使徒たち(の務め)は,明白な(啓示の)宣布の外に何が ろうか。 [16.36] 本当にわれは,各々の民に一人の使徒を遺わして「アッラーに仕え,邪神を避けなさい。」と(命じた)。それでかれらの中には,アッラーの導かれた者も り,また,迷誤が避けられない者も った。それで地上を旅して,(真理を)拒否した者の最後がどんなもので ったかを見るがいい。 [16.37] 仮令 なたがかれらを導こうと熱望しても,迷うに任せられた者を,アッラーはお導きになられない。かれらには援助者はないので る。 [16.38] かれらはアッラーにかけて,強く宣誓して,「アッラーは,決して死者を甦らせません。」と誓う。決してそうではない。これはかれが,真理によって(義務とされた)御約束で る。だが人びとの多くは知らない。 [16.39] (復活の日において)かれら(不信者)の異論を唱えたことに就き,かれらに明白にし,また真理を拒否した者に,自分が蟻つきで ったことを知らせるためで る。 [16.40] 本当に事を望む時それに対するわれの言葉は,唯それに「有れ」と言うだけで,つまりその通りになるので る。 [16.41] 迫害されて,アッラーの(道の)ために移住する者には,われは現世で,必ず良い住まいを与える。だが来世での報奨こそもっと大なるもので る。これがもしかれら(不信者)に分るならば。 [16.42] (かれら移住者は)耐え忍び,かれらの主に縋りきる者で る。 [16.43] われが なたより以前に遣わし,啓示を授けたのは(天使ではなく)人間に外ならない。 なたがたがもし分らないなら,以前に訓戒(の啓典)を与えられている民(ユダヤ,キリスト教徒)に間うがいい。 [16.44] われは明瞭な印と啓典とを,授け(てかれらを遣わし)た。われが なたにこの訓戒を下したのは,且つて人びとに対し下されたものを, なたに解明させるためで る。かれらはきっと反省するで ろう。 [16.45] 悪事を策謀する者は,アッラーがかれらを,大地に沈ませないか。 るいはかれらが予想しない方向から,懲罰が下されないで ろう (と安心出来るだろうか)。 [16.46] またかれらが ちこち往き来している間に,回避の機会もなく御召し上げになることはないか。 [16.47] またはゆっくり消耗させて,かれらを召されることはないで ろうか。本当に なたがたの主は親切な方,慈悲深い方で られる。 [16.48] なたがたは,アッラーの創造なされる凡てのものにおいて,その影が,右から左に回って,アッラーに敬(農?)にサジダするのを見る。 [16.49] 本当に天に り地に る凡ての生きものも,また天使たちも(アッラーにサジダし),かれらは(主の御前で)高慢ではない。 [16.50] かれらの上におられる主を畏れ,命じられることをかれらは実行する。〔サジダ〕 [16.51] アッラーは仰せられた。「2神をとっ(て仕え)てはならない。本当にかれは,唯一神で られる。それでわれだけを畏れなさい。」 [16.52] 天と地とに る凡てのものは,かれに属し,また服従は絶えずかれに対してだけ る。それで なたがたは,アッラー以外に(何を)畏れるのか。 [16.53] なたがたの与えられるどんな恩恵もアッラーからで る。なおまた災難に会う時は, なたがたは只かれに御助けを懇願する。 [16.54] それなのにかれが なたがたから災難を除かれると,見るがいい。 なたがたの中 る者は,主と並べて外の神々を崇め, [16.55] われがかれらに与えた(恩恵を)忘れ去った。それで(僅かの間の生を)楽しんでおれ。だが間もなく なたがたは分るで ろう。 [16.56] またかれらは,われが与えた糧の一部を,自分の知らないもの(偶像神)に供える。「アッラーに誓て言う。 なたがたが捏造したものに対し必ず詰問されるで ろう。」 [16.57] またかれらは,アッラーには女児が ると言う。何ともったいないことよ。自分たちには自分の願うもの(男児)が るというのに。 [16.58] かれらの1人に,女(児の出生)が知らされると,その顔は終日暗く,悲しみに沈む。 [16.59] かれが知らされたものが悪いために,(恥じて)人目を避ける。不面目を忍んでそれをかかえているか,それとも上の中にそれを埋めるか(を思い惑う)。 ,かれらの判断こそ災いで る。 [16.60] 来世を信じない者たちは,悪魔と同類で る。最高の象徴はアッラーに属する。本当にかれは偉力ならびなく英明な方で られる。 [16.61] 不義を行ったために,アッラーが人間を罰されるならば,地上に生存者は残されなかったで ろう。だがかれは定められた時まで,かれらを猶予される。それでかれらの時期が到来する時は,一刻も(これに)遅らせたり,早めたりは出来ない。 [16.62] かれらは,自分の好まないものをアッラーに振り当て,そしてかれらの舌は嘘をつき,良いことは凡て自分のためと述べている。かれらは疑いもなく火刑に処せられる。必ず(その中に)駆りたてられるで ろう。 [16.63] 誓って言うが,われは なた以前にも,諸民族に(使徒たちを)遣わした。だが悪魔が(不義を教え)かれらの行いを正しいと思わせ,それで今日も,かれ(悪魔)がかれらの保護者で る。かれらは痛ましい懲罰を受けるで ろう。 [16.64] われが なたに啓典を下したのは,只かれらの争っていることに就いて解明するためで り,信仰する者に対する導きで り慈悲で る。 [16.65] アッラーは雨を天から降らせ,それで死に果てた大地を甦らせる。本当にその中には,耳を傾ける民への一つの印が る。 [16.66] また家畜にも なたがたへの教訓が る。われはその の中の雑物と血液の間から, なたがたに飲料を与える。(その)乳は飲む者にとり,清らかで り(喉に)快適で る。 [16.67] またナツメヤシやブドウの果実を実らせて, なたがたはそれから強い飲物や,良い食料を得る。本当にその中には,理解 る民への一つの印が る。 [16.68] また なたの主は,蜜蜂に啓示した。「丘や樹木の上に作った屋根の中に巣を営み, [16.69] (地上の)各種の果実を吸い, なたの主の道に,障碍なく(従順に)働きなさい。」それらは, の中から種々異った色合いの飲料を出し,それには人間を(癒?)すものが る。本当にこの中には,反省する者への一つの印が る。 [16.70] アッラーは なたがたを創り,それから(死にさいし) なたがたの魂を召される。また なたがたの る者は,知っていたことをも凡て忘れ果てる程の,非常に弱まる年齢まで留めおかれる。本当にアッラーは全知にして強大で られる。 [16.71] またアッラーは御恵みにおいて, る者に外の者以上に与えられる。それなのに,優れた御恵みを与えられた者は,その右手に所有する者に与えて,かれらがそれで平等になるようにはしない。かれらはアッラーの恩恵を認めないので ろうか。 [16.72] またアッラーは なたがたのために, なたがたの間から配偶者を定め,配偶者から なたがたのために子女や孫を与えられる。また良いものを与えられる。それでもかれらは虚偽を信仰して,アッラーの恩恵を拒否するのか。 [16.73] そしてアッラー以外のものを崇拝するが,それらは天地の間で,かれらに何の御恵みも与えず,またそのような能力も持ち得ない。 [16.74] それで,アッラーに対し同類を捏造してはならない。本当にアッラーは知っておられる。だが なたがたは知らないので る。 [16.75] アッラーは一つの比(臨?)を げられた。(1人は) る者が所有する奴隷で,かれは何の力も持っていない。(外は)われが与えた良い報酬を,かれは陰に陽にそれから施している。この両者は同じで ろうか。アッラーに讃え れ。しかし人びとの多くは知らないので る。 [16.76] アッラーはまた2人の比(喰?)を げられた。一人は聾( ?)者で,何の力もなく,その主人にとっては重荷で り,何処に遣わしても,善いことを(湾?)さない。(こんな者と)正義を勧め,正しい道を踏む者と同じで ろうか。 [16.77] 天と地の幽玄界は,アッラーに属する。(審判の)時の決定は,瞬き一つのようなもの。またはそれよりもっと短い(で ろう)。本当にアッラーは凡てのことに全能で られる。 [16.78] アッラーは なたがたが何も知らない時, なたがたを母の胎内から生まれさせ,聴覚や視覚や心(知能感情)をも授けられた。必ず なたがたは,感謝するで ろう。 [16.79] かれらは,天空で(アッラーヘの意に)服して飛ぶ鳥を見ないのか。アッラー(の御力)の外に,かれらを支えるものはないので る。本当にこの中には,信仰する者への種々の印が る。 [16.80] アッラーは なたがたのために,その家を安住の所とされ,また なたがたのために,家畜の皮で造った家を定められ, なたがたの旅の時,また宿る時,それを(持ち運びのために)軽便になされた。また羊毛や,毛皮や獣毛や日用品を,一つの時期までの用に供出なされた。 [16.81] またアッラーは, なたがたのために創造なされた物で日影を創り,山々に避難の場所を設け,また なたがたのために,暑熱を防ぐ衣服と,暴力から なたがたを守る衣を,定められた。かれがこのように なたがたに対し恩恵を成し遂げられるのも,きっと なたがたがアッラー(の意志)に服従,帰依するからで る。 [16.82] それで仮令かれらが背き去っても,( なたの務めは)只明証をかれらに説き示すだけで る。 [16.83] かれらはアッラーの恩恵を知ったうえ,なおそれを拒否している。かれらの多くは不信心者たちで る。 [16.84] われが各々の民から,1人の証人を選んで出す(審判の)日(を警告せよ)。その時,不信心者から(の弁解)は入れられず,また恩恵を懇願することも出来ないで ろう。 [16.85] 不義を行った者が,懲罰を見た時,それは軽減されず,また猶予もされないで ろう。 [16.86] 偶像信者が,その拝していた邪神に会った時言う。「主よ,これらはわたしたちが, なたの外に祈っていた神々です。」だが,かれら(神々)はかれらに言葉を返して,「 なたがたは本当に嘘付きで る。」と言う。 [16.87] その日かれらはアッラーに服従,帰依を申し出で,またかれらが捏造していたものは,かれらからはぐれ去るで ろう。 [16.88] (自ら)信じないで,また(人びとを)アッラーの道から妨げた者には,かれらが災害を広げていたことに対し,われは懲罰の上に懲罰を加えるで ろう。 [16.89] われが各々の民に対して,かれらから一人の証人を選んで出す日,われは なた(ムハンマド)をこれら(マッカの民)に対する証人とする。それでわれは,凡ての事物を解き明かす啓典を なたに下し,信者への導きと慈悲,そして吉報としたので る。 [16.90] 本当にアッラーは公正と善行,そして近親に対する贈与を命じ,また凡ての醜い行いと邪悪,そして違反を禁じられる。かれは勧告している。必ず なたがたは訓戒を心に留めるで ろう。 [16.91] なたがたがアッラーと約束を結んだ時は,誓約を成し遂げなさい。誓いを確証した後,それを破ってはならない。 なたがたはアッラーを,はっきり立証者としたので る。本当にアッラーは, なたがたの行うことを知っておられる。 [16.92] 丈夫に紡いだ後その撚りをも戻し,ばらばらに解す婦人のようで ってはならない。一族が(外の)一族よりも,数多くなったために, なたがたの間で,誓いを 切る道具にしてはならない。アッラーは,それで なたがたを,試みられただけで る。審判の日に なたがたの異論に就いて,かれは なたがたに必ず(其実を)明らかになされる。 [16.93] もしアッラーが御好みならば,かれは なたがたを一つのウンマになされたで ろう。だがかれは,御望みの者を迷うに任せ,また御望みの者を導かれる。 なたがたは,行ったことに就いて,必ず問われるで ろう。 [16.94] なたがたの間で,誤魔化しをするために誓いを立ててはならない。そうでないと踏み締めた足場は滑り,アッラーの道から(人びとを)背かせて,悪(い結果)を味わうことになり, なたがたに厳しい懲罰が下るで ろう。 [16.95] 僅かな代償で,アッラーの約束を売ってはならない。もし なたがたが理解するならば,アッラーの御許(の報奨)こそは,本当に なたがたのため最も優れている。 [16.96] なたがたの持つものは凡て消滅する。だがアッラーの御許のものは残る。われは耐え忍ぶ者に対し,かれらが行った最も優れた行為によって,報奨を与える。 [16.97] 誰でも善い行いをし(真の)信者ならば,男でも女でも,われは必ず幸せな生活を送らせるで ろう。なおわれはかれらが行った最も優れたものによって報奨を与えるので る。 [16.98] なたがクルアーンを読唱する時は,忌まわしきシャイターンに対して,アッラーの御加護を祈れ。 [16.99] 信仰して主に縋る者に対しては,(悪魔)はどんな 威も持たない。 [16.100] (悪魔)の 威は,只かれを保護者とした者,そしてかれに同位者を配した者の上に及ぶだけで る。 [16.101] われが一節を外の一節に替える時,アッラーはかれが啓示されたことを最も良く知っておられるが,かれらは,「 なたは1人の捏造者に過ぎない。」と言う。だがかれらの多くは,知らないので る。 [16.102] 言ってやるがいい。「聖霊が真理をもって, なたの主からの啓示を(西?)して来たのは,信仰する者を強固にするためで り,またムスリムたちへの導きで り吉報で る。」 [16.103] われは,かれらが,「かれ(ムハンマド)に教えるのは,只の人間で る。」と言うのを知っている。だがかれらの頼るものの言葉は,外国語で るが,これは純粋明確なアラビア語で る。 [16.104] 本当にアッラーの印を信じない者は,アッラーはこれを御導きになられない。かれらには痛ましい懲罰が ろう。 [16.105] アッラーの印を信じない者は,只蟻を捏造する者で,かれらこそ虚言の徒で る。 [16.106] アッラーを信仰した後,信仰を拒否する者。ただし心に信仰を堅持し,安心大悟している者で強迫された者の場合は別で る。不信を表わして満足する者,かれらにはアッラーの激怒が下り,厳しい懲罰が ろう。 [16.107] これはかれらが,来世よりも現世の生活を愛しているためで,アッラーは信仰を拒否する民を御導きになられない。 [16.108] これらの者は,アッラーがその心や聴覚や観察力を封じられた者で,これらの者こそ無頓着な人間で る。 [16.109] 疑いもなくかれらは,来世における失敗者で る。 [16.110] しかし,試練を受けた後に移住した者,それから奮闘努力し,またよく耐え忍んだ者に対し, なたの主は,その後は本当に寛容にして慈悲深く られる。 [16.111] その日入びとは自分自身の(救いの)ために,焦って嘆願することになろう。各人は(現世での)行いにより(十分に)報奨され,不当に待遇せられることはないので る。 [16.112] アッラーは,平穏無事を楽しんでいた一つの町の,比(臨?)を げられた。糧は四方から豊かに供給されたが,アッラーの御恵みに対し不信心で ったために,アッラーは(その民が)犯していた(悪)事の報いとして,(極度の)飢えと恐れを味わせられた。 [16.113] またかれらの間から(選ばれた)1人の使徒が,本当にかれらに遣わされたのだが,それを拒否した。それでかれらが不義を行っている間に,懲罰がかれらに下った。 [16.114] それでアッラーが なたがたに授けられた,合法にして善いものを食べなさい。もし なたがたがアッラーに仕えるならば,かれの恩恵に感謝しなさい。 [16.115] かれは只死肉,血そして豚肉,並びにアッラー以外の名が唱えられ(屠殺され)たものを禁じられる。だが欲望のためではなく,法を越えず,迫られて止むを得ない者には,本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [16.116] なたがたの口をついて出る偽りで,「これは合法〔ハラール〕だ,またこれは禁忌〔ハラーム〕です。」と言ってはならない。それはアッラーに対し偽りを造る者で る。アッラーに対し偽りを造る者は,決して栄えないで ろう。 [16.117] (これらの者は)僅かな事楽だけで,かれらには痛ましい懲罰が ろう。 [16.118] われは,ユダヤ教を信奉する者に対し,われが以前 なたに告げたものを禁じたので る。われはかれらを損なったわけではない。だがかれらは自らを損なっただけで る。 [16.119] 無知のために悪を行ったが,その後に,悔い改めてその身を修める者に対し, なたの主は,その後は本当に寛容にして慈悲深く られる。 [16.120] 本当にイブラーヒームは一人の模範者で り,アッラーに従順で,純正な信仰者で った。かれは,偶像信者の仲間ではなく, [16.121] かれは主の恩恵を感謝する。かれがかれを選び正しい道に御導きになられた。 [16.122] われは現世で,かれに幸福を授けた。来世でも必ず正しい人びとの中に入るで ろう。 [16.123] そこでわれは なたに啓示して,「純正なイブラーヒームの道に従え。」と(告げた)。かれは,偶像信者の仲間ではなかった。 [16.124] 安息日は,それに就いて異論 る者に対し,定められたものに過ぎない。だがかれらの争うことに就いては,審判の日に, なたの主は,かれらの間を必ず裁かれる。 [16.125] 英知と良い話し方で,(凡ての者を) なたの主の道に招け。最善の態度でかれらと議論しなさい。 なたの主は,かれの道から迷う者と,また導かれる者を最もよく知っておられる。 [16.126] もし なたがたが罰するなら, なたがたが悩まされたように罰しなさい。だが なたがたがもし耐え忍ぶならば,それは耐え忍ぶ者にとって最も善いことで る。 [16.127] なたは忍耐強く れ。 なたの忍耐は,アッラー(の助け) による外にはないので る。かれらのために憂慮しないで,またかれらの策謀したことのために,心を狭めてはならない。 [16.128] 本当にアッラーは,主を畏れる者,善い行いをする者と共におられる。 @夜の旅章 〔アル・イスラー〕 [17.1] かれに栄光 れ。そのしもべを,(マッカの)聖なるマスジドから,われが周囲を祝福した至遠の(エルサレムの)マスジドに,夜間,旅をさせた。わが種々の印をかれ(ムハンマド)に示すためで る。本当にかれこそは全聴にして全視で られる。 [17.2] われはムーサーに啓典を授け,イスラエルの子孫ヘの導きとさせ(命じ)た。「われの外に守護者を持ってはならない。」, [17.3] われがヌーフと一緒に(方舟で)運んだ者の子孫よ。本当にかれは感謝するしもベで った。 [17.4] またわれは啓典の中で,イスラエルの子孫に対しこう啓示を与えた。「 なたがたは必ず地上で2度悪を犯し,必ず甚だしく高慢に思い がるで ろう。」 [17.5] それで2つの中最初の時(預言)が来た時,われはしもべの中の武勇に富んだ者を, なたがたに遣わし,かれらは家々の最も奥に入り,約束は成し遂げられた。 [17.6] 次いでわれは, なたがたがかれらに勝利を得るようにし,また なたがたの財産と子女を増やして多くの人々とした。 [17.7] (そして仰せられた。)「もし なたがたが善を行うなら,自分の身のために善を行うので り,また悪を行っても,自分のため(に行うの)で る。」それで2番目の時が来た時, なたがたの顔は曇り,最初の時のように,かれらはマスジドに侵入し,凡てはかれらによって徹底して踏み躙られ壊滅に帰した。 [17.8] 或るいは主も なたがたに情けを与えるで ろう。だが なたがたが(罪を)繰り返すならば,われも(懲罰を)繰り返すで ろう。われは不信者のために,地獄を牢獄として設けた。 [17.9] 本当にこのクルアーンは,正しい(道への)導きで り,また善い行いをする信者への吉報で る。かれらには偉大な報奨が授けられる。 [17.10] また来世を信じない者には,われはかれらのために痛ましい懲罰を準備した。 [17.11] 人間の祈りは幸福のためで るべきなのに,かれは災厄のために祈る。凡そ人間はいつも性急で る。 [17.12] われは夜と昼の2つの印を設け,夜の印を暗くした。だが昼の印は明るくして, なたがたに(働いて)主の恩恵を祈らせ,また年数を知り,(暦法を)計算させる。われは凡てのことを詳細に説き明かした。 [17.13] 一人びとりに,われはその運命を首に結び付けた。そして復活の日には,(行いの)記録された一巻が突き付けられ,かれは開いて見る。 [17.14] (かれは仰せられよう。)「 なたがたの記録を読みなさい。今日こそは, なた自身が自分の精算者で る」 [17.15] 誰でも導かれる者は,只自分の魂を益するために導かれ,また誰でも迷う者は,只自分を損うために迷う。重荷を負う者は,他人の重荷を負うことは出来ない。われは(警告のため)一人の使徒を遣わさない限り決して懲罰を下さない。 [17.16] われが一つの町を滅ぼそうとする時は,かれらの中で裕福に生活し,そこで罪を犯している者に(先ず)命令を下し,言葉(の真実)がかれらに確認されて,それからわれはそれを徹底的に壊滅する。 [17.17] ヌーフの後,如何に多くの世代を,われは滅ぼしたことで ろうか。 なたの主は,そのしもべたちのいろいろな罪を知っておられ,見ておられる方として万全で る。 [17.18] 誰でも束の間(のこの世の事物)を望む者には,われも急いでかれのために,われの欲する物をわれが望む者に与える。それからかれのために地獄を準備する。かれはそこで焼かれ,恥辱を被り,(慈悲を)拒否されるで ろう。 [17.19] しかし誰でも来世を望み,それに向かい精出し努力し,信仰する者,これらの者の努力は嘉納される。 [17.20] われは凡ての者に,これらの者にもまたかれらにも, なたの主の賜物を広く授ける。 なたの主の賜物には限界はないので る。 [17.21] 見なさい。われは る者に,如何に外よりも優れた恩恵を与えるかを。しかし来世では,必ずもっと大きい等級や偉大な特典が る。 [17.22] アッラーと一緒に外の神を立ててはならない。さもないと, なたがたは軽蔑され見捨てられるで ろう。 [17.23] なたの主は命じられる。かれの外何者をも崇拝してはならない。また両親に孝行しなさい。もし両親かまたそのどちらかが, なたと一緒にいて老齢に達しても,かれらに「ちえっ」とか荒い言葉を使わず,親切な言葉で話しなさい。 [17.24] そして敬愛の情を込め,両親に対し謙虚に翼を低く垂れ(優しくし)て,「主よ,幼少の ,わたしを愛育してくれたように,2人の上に御慈悲を御授け下さい。」と(折りを)言うがいい。 [17.25] 主は なたがたの心の中に抱くことを熟知なされる。もし なたがたが正しい行いをするならば,かれは悔悟して度々(主に)返る者に対し,本当に寛容で る。 [17.26] 近親者に,当然与えるべきものは与えなさい。また貧者や旅人にも。だが粗末に浪費してはならない。 [17.27] 浪費者は本当に悪魔の兄弟で る。悪魔は主に対し恩を忘れる。 [17.28] なたは主からの慈悲を詰い願うために,仮令かれらから遠ざかっていても, なたはかれらに対し優しく語りなさい。 [17.29] なたの手を,自分の首に縛り付けてはならない。また限界を越え極端に手を開き,恥辱を被り困窮に陥ってはならない。 [17.30] 本当に なたの主は,御心に適う者への報酬を豊かにされ,また控えられる。かれはそのしもべに関し,本当に全知にして全視で られる。 [17.31] 貧困を恐れて なたがたの子女を殺してはならない。われはかれらと なたがたのために給養する。かれらを殺すのは,本当に大罪で る。 [17.32] 私通(の危険)に近付いてはならない。それは醜行で る。憎むべき道で る。 [17.33] 正当な理由による以外は,アッラーが尊いものとされた生命を奪ってはならない。誰でも不当に殺害されたならば,われはその相続者に賠償または報復を求める 利を与える。殺害に関して法を越えさせてはならない。本当にかれは(法によって)救護されているので る。 [17.34] 孤児が力量( る年齢)に達するまでは,最善(の管理)をなすための外,かれの財産に近付いてはならない。約束を果たしなさい。凡ての約束は,(審判の日)尋問されるので る。 [17.35] それから なたがたが計量する時は,(買い手のために)その量を十分にしなさい。また正しい秤で計りなさい。それは立派で り,その方が結果として最良になる。 [17.36] また なたは,自分の知識のないことに従ってはならない。本当に聴覚,視覚,また心の働きの凡てが(審判の日において)尋問されるで ろう。 [17.37] また横柄に地上を歩いてはならない。 なたがたは大地を裂くことも出来ず,また(背丈が)山の高さにもなれない。 [17.38] これらの凡ては悪事で, なたの主は,これを憎まれる。 [17.39] これらは,主が なたに啓示された英知で る。アッラーと一緒に外の神を立ててはならない。そうでないと恥辱を受け(慈悲を)拒否され地獄に投げ込まれるで ろう。 [17.40] (多神教徒よ)主は男児を なたがたに授け,(御自分は)天使の中から女児を取られたとするのか。本当に なたがたは由々しき言葉を口にする者で る。 [17.41] 本当にわれはこのクルアーンで,かれらを戒しめるために繰り返し説いた。しかしそれは,只かれらの(真理からの)離反を加えるだけで った。 [17.42] 言ってやるがいい。「もしかれらの言うように,アッラーの外に(外の)神が るならば,それらは必ず玉座の主への道を熱望したで ろう。」 [17.43] かれに讃え れ,かれはかれらが唱えるものの上に高くおられる。崇高にして偉大な御方で られる。 [17.44] 7つの天と大地,またその間に る凡てのものは,かれを讃える。何ものも,かれを讃えて唱念しないものはない。だが なたがたは,それらが如何に唱念しているかを理解しない。本当にかれは忍耐強く寛容で られる。 [17.45] なたがクルアーンを読唱する時,われは なたと来世を信じない者との間に,見えない幕を垂れる。 [17.46] またわれは,かれらがそれを理解しないように,その心に覆いを掛け,耳を鈍くした。それで なたがクルアーンの中で, なたの主,かれだけを語る時,かれらは(真理を)嫌って背を向ける。 [17.47] われは,かれらが聞きに来る時どんな(考え)で なたに聞くかを知っている。そしてかれらが密に話合う時,不義の徒は,「 なたがたは,只(ぶ?)かれた一人の人間に,従っているに過ぎないのです。」と言う。 [17.48] かれらが なたに対し,どんな例を挙げるかを見るがいい。かれらは迷い去っている。決して道を見い出せないで ろう。 [17.49] かれらは言う。「わたしたちが骨になり砕けた土になった後,本当に新たな生き物として甦るのでしょうか。」 [17.50] 言ってやろがいい。「 なたがたが石になり,また鉄になっても, [17.51] また なたがたの胸の中で考えられるものでも。」その時,「誰がわたしたちを甦らせるのでしょうか。」と言う。言ってやるがいい。「最初に なたがたを創られた方で る。」それでかれらは なたに向って頭を振り,「それは何時でしょうか。」と言う。言ってやるがいい。「それは恐らく近いで ろう。 [17.52] その日かれは, なたがたを呼び出される。その時 なたがたは答え,かれを讃える。また なたがたが(墓の中に)留まったのは,片時に過ぎないと思うで ろう。」 [17.53] われのしもべに告げなさい。「かれら(ムスリム)は何事でも最も丁重に物を言いなさい。」悪魔は,かれら(不信者)との間に(紛争の)種を蒔く。本当に悪魔は人間の公然の敵で る。 [17.54] なたの主は,よく なたを知っておられる。もしかれの御心ならば, なたがたに慈悲を与えられ,またかれの御心ならば罰される。われは,かれら(不信者)のための後見人として, なたを遺わしたのではない。 [17.55] なたの主は,天と地に る凡てのことを最もよく知っておられる。われは預言者たちの中の る者に,外の者以上の恵みを施し,またダーウードには詩篇を授けた。 [17.56] 言ってやるがいい。「かれを差し置いて, なたがたが考えている(神々)を呼ベ。かれらは なたがたから災厄を除く力もなく,またそれを変えることも出来ない。」 [17.57] かれらが祈っている神々できえ,主に接近することを願っている。誰が最もアッラーの喜びに近づけるのかと。なお,側近にいるものでも,かれの慈悲を待望し,懲罰を恐れている。本当に主の懲罰こそ,用心すべきで る。 [17.58] 如何なる町でも,われは審判の日以前にそれを滅ぼし,または痛烈な刑で処罰する。それは,(わが不滅の)啓典に印されている。 [17.59] われが印を下すことを控えるのは,昔の民がそれを偽りで るとしたからに外ならない。われは以前サムードに,明らかな印の雌ラクダを授けたが,かれらはそれを迫害した。われが印を下すのは,只畏れの念を抱かせるために外ならない。 [17.60] われが以前 なたに向かって,「 なたの主は本当に人間を取り囲まれる。」と言った時を思いなさい。われが なたに見せたものは,人びとに対する一つの試みに過ぎなかった。またクルアーンの中で呪われた の木も(そうで る)。われは畏れ(や警告)を与えるのだが,かれらは只大逆を増すばかりで る。 [17.61] われが天使たちに,「アーダムにサジダしなさい。」と告げた時を思え。その時イブリース以外はサジダした。かれは言った。「 なたが泥で創られた者に,どうしてサジダしましょうか。」と言った。 [17.62] かれは(また),「 なたは御考えになりませんか, なたはこの者をわたしよりも重視されます。だがもし復活の日まで,わたしに猶予を下さるなら,僅かの者を除き,かれの子孫を必ずわたしの配下に致しましょう。」と言った。 [17.63] かれは仰せられた。「去れ。もしかれらの中 なたに従う者が れば,本当に地獄こそ なたがた(一味)への応報,十分な応報で る。 [17.64] なたの(魅惑的な)声でかれらの中の出来る限りの者を動揺させ, なたの騎兵や歩兵でかれらを攻撃しなさい。かれらの財産や子供つくりに協力し,うまそうな約束を結ベ。」だが悪魔の約束は,欺瞞に過ぎない。 [17.65] 「 なたは,われのしもベに対して何の 威も持たない。」 なたの主は,信頼する方として万全で る。 [17.66] 主こそは船を なたがたのため海に航行させ,かれの恩恵を求めさせる方で る。本当にかれは, なたがたに対しいつも慈悲深く られる。 [17.67] なたがたが海上で災難に うと,かれ以外に なたがたが祈るものは見捨てる。だがかれが陸に救って下さると, なたがたは背き去る。人間はいつも恩を忘れる。 [17.68] なたがたは,かれが地の果てで なたがたを呑み込まれないと安心出来るのか。また なたがたに対して,(秒石の雨を伴う)旋風を送られないと。その時 なたがたのためには保護者はいないので る。 [17.69] または,かれが再び なたがたをそれ(海上)に戻らせ, なたがたが恩を忘れたために風を起こし暴風を送り,溺れさせないと安心出来るのか。その時 なたがたは,われに反抗する救助者を発見することは出来ないので る。 [17.70] われはアーダムの子孫を重んじて海陸にかれらを運び,また種々の良い(暮らし向きのための)ものを支給し,またわれが創造した多くの優れたものの上に,かれらを優越させたので る。 [17.71] その日われは凡ての人間を,その導師と共に(審判のため)召集する。右手に自分の記録を波される者は,(喜びと満足をもって)その記録を読む。かれらは少しも不当に遇せられないで ろう。 [17.72] しかし現世でこれを見られなかった者は,来世でも見られないで ろう。そしてますます道から迷い去る。 [17.73] かれらは,われが なたに啓示したものから なたを扇動して背かせようとし,別のものをわれに対してねつぞうさせようとしている。そのとおりにした場合,かれらは なたを仲間にしたで ろう。 [17.74] もしわれが なたを確りさせていなかったならば,先に なたはかれらに少し傾きかけていた。 [17.75] その場合われは なたの(この世の)生活で2倍,また死んでから(来世で)2倍の(懲罰)を味わわせ, なたはわれに対し援助者を見い出せないで ろう。 [17.76] かれらは なたをこの地(マッカ)から追放しようとして,凡んど居佳に耐えられないようにしている。だがそうなれば, なたの後かれらも,暫時の外(そこに)留まれないで ろう。 [17.77] なた以前に遺わした使徒たちに対する(わが)慣行は(皆,こう)で った。 なたはわが慣行に変化を見い出すことは出来ない。 [17.78] 太陽が(中天を過ぎ)傾く時から夜のとばりが降りるまで,礼拝の務めを守り,また暁には礼拝をしなさい。本当に暁の礼拝には立会人がいる。 [17.79] また夜の或る時間を起きて礼拝を務めれば, なたのために余分の賜物が ろう。主は なたを,光栄 る地位に就かせて下される。 [17.80] (祈って)言え,「主よ,わたしを正しい入り方で入らせ,また正しい出方で出させ, なたの御許から,助けとなる 威をわたしに授けて下さい。」 [17.81] 言え,「(今や)真理は下り,虚偽は消え去りました。本当に虚偽は常に消える定めに ります。」 [17.82] われが(段階を追って)クルアーンで下したものは,信者にとっては(精神的な)(癒?)しで り慈悲で る。だが不義の徒にとっては只損失の種で る。 [17.83] われが恩恵を施せば,かれは背き去って遠ざかり,災厄が襲えば,絶望してしまう。 [17.84] 言ってやるがいい。「各人は自分の仕方によって行動する。だが なたがたの主は,誰が正しく導かれた者で るかを最もよく知っておられる。」 [17.85] かれらは聖霊に就いて なたに問うで ろう。言ってやるがいい。「聖霊は主の命令によ(って来)る。(人びとよ) なたがたの授かった知識は微少に過ぎない。」 [17.86] かれがもし望むならば, なたに啓示したものを取り上げることも出来る。その時それに就いて,われに逆らって なたを弁護する者を見い出さないで ろう。 [17.87] 只 なたの主からの慈悲は別で。 なたに対するかれの恩恵は,本当に広大で る。 [17.88] 言ってやるがいい。「仮令人間とジンが一緒になって,このクルアーンと同じようなものを(西?)そうと協力しても,(到底)このようなものを(強?)すことは出来ない。」 [17.89] われはクルアーンの中で,種々の比(輪?)を挙げて人びとに説明した。それでも人びとの多くは,不信心一筋に(その受け入れを)拒否する。 [17.90] かれらは言う。「わたしたちのために, なたが地から泉を涌き出させるまでは, なたを信じないで ろう。 [17.91] または なたがナツメヤシやブドウの園を所有し,その間を通って豊かに川を流れさすまでは。 [17.92] または なたが( り得ると)言明したように,大空を粉ごなにしてわたしたちに落すまで。またアッラーそして天使たちを,(わたしたちの)面前に連れて来るまで。 [17.93] または なたが,黄金(の装飾)の家を持ち,(梯子を踏んで)天に登るまでは。いや,わたしたちに読める啓典を持って下るまで, なたの昇天をも信じないで ろう。」言ってやるがいい。「主に讃え れ,わたしは使徒として(遺わされた)一人の人間に過ぎないではないか。」 [17.94] 導きがかれらに下された時,人びとの信心を妨げたのは,かれらが,「アッラーは(わたしたちと同じ)一人の人間を,使徒として遺わされたのか。」と言った(こと)に外ならない。 [17.95] 言ってやるがいい。「もし地上を悠々と往き来しているのが天使なら,われはきっと一天使を使徒として,天からかれらに遺わしたことで ろう。」 [17.96] 言ってやるがいい。「アッラーは,わたしと なたがたとの間の立証者として万全で られる。本当にかれは,そのしもべたちを知り尽くし,見ておられる方で る。」 [17.97] アッラーの導かれる者こそ,導かれた者で る。だがかれが迷うに任せた者に対しては,かれの外には決して保護者がないことを, なたは知るで ろう。われは復活の日に,かれらの顔を俯けにして召集する。見えない者,物言えない者,聞こえない者として。かれらの住まいは地獄で る。そして(火勢が)衰える度にわれはかれらのために烈火を加える。 [17.98] これはかれらが,わが印を信じない応報で る。かれらはまた言う。「わたしたちが骨と砕けた土になった後,本当に新たな生き者として甦るのでしょうか。」 [17.99] かれらは,天と地を創造されたアッラーが,かれらと同じようなものを,創ることが出来るのが分らないのか。またかれらのために,かれは一期限を定められた。それに疑いの余地はないので る。それでも不義の徒は,不信心一筋に(その受け入れを)拒否する。 [17.100] 言ってやるがいい。「仮令わたしの主の慈悲の宝物が なたがたの手中に っても,それを費やすことを恐れて, なたがたは必ず仕舞込むことで ろう。」人間は常に吝嗇で る。 [17.101] 本当にわれはムーサーに9つの明証を授けた。イスラエルの子孫に聞け,かれ(ムーサー)がかれらのもとに来た時フィルアウンは,「ムーサーよ,わたしは なたを(ほ?)かれた者で ると思う。」と言った。 [17.102] かれは言った。「 なたはこれら(印)を,証拠として下された方が,天と地の主に外ならないことを知っています。フィルアウンよ,本当に なたは破滅する運命に るとわたしは考えます。」 [17.103] そこでかれ(フィルアウン)はかれらを国外に追放しようとした。だがわれはかれ(フィルアウン)そしてかれに従う者を,一斉に溺れさせた。 [17.104] われはその後,イスラエルの子孫たちに言った。「この地に住み着きなさい。だが来世の約束が来る時,われは なたがたを鳥合の衆にするで ろう。」 [17.105] われはこの(クルアーン)を真理をもって下したので,それは真理によって下った。そしてわれは,吉報の伝達者,または警告者として なたを遣わしただけで る。 [17.106] (これは)われが分割(して啓示)したクルアーンで り, なた(預言者)にゆっくりと人びとに読唱するために,必要に応じてこれを啓示した。 [17.107] 言ってやるがいい。「 なたがたがこの(クルアーン)を信じても,また信じなくても,以前に知識を与えられた者たちは,読誦を耳にすると,必ずその顔を伏せてサジダする。 [17.108] そして(祈って),『わたしたちの主の栄光を讃えます。本当に主の御約束は果たされました。』と言う。」 [17.109] かれらは涙を流して顔を地に伏せ,謙譲の誠を募らせる。〔サジダ〕 [17.110] 言ってやるがいい。「アッラーに祈れ。慈悲深い御方に祈りなさい。どの御名でかれに祈ろうとも,最も美しい御名は,凡てかれに属する。」礼拝の折には,声高に唱えてはならない。また(余り)低く唱えてもいけない。その中間の道をとれ。 [17.111] また言ってやるがいい。「アッラーに譲え れ。かれは子を持たれない御方。また(かれの)大 には共有者もない御方。また(かれは)不面目な支援者(それは被創造物だから)を持たない御方で られる。(アッラーは完全自足者で られる)。」かれの偉大さ(栄光)を讃えなさい。 @洞窟章 〔アル・カハフ〕 [18.1] アッラーを讃える。かれはそのしもべに啓典を下された。それには,少しの曲ったことも含まれない。 [18.2] (この啓典の内容を)正しく真直になされ,かれの御許からの痛烈な処罰を警告され,また正しい行いをする信者は,善い報奨を得るとの吉報を伝えられた。 [18.3] かれらは永遠にその中に住むで ろう。 [18.4] また,「アッラーは一人の御子を持たれます。」と言う者へ警告なされる。 [18.5] かれらはこのことに就いて何の知識もなく,かれらの祖先もまたそうで った。かれらの口をついて出る言葉は,由えしきもので る。かれらの言葉は,偽りに外ならない。 [18.6] もしかれらがこの消息(クルアーン)を信じないならば,恐らく なたはかれらの所行のために苦悩して,自分の身を滅ぼすで ろう。 [18.7] 本当に地上の凡ての有は,それ(大地)の装飾としてわれが設けたもので,かれらの中誰が最も優れた行いをするかを,試みるためで る。 [18.8] 本当にわれは,この(地)上に る凡ての有を,必ず(生命のない)乾いた土にするで ろう。 [18.9] 洞窟の仲間たちとその碑文のことを, なたは考えないのか。わが印の中でも驚嘆すべきもので ったと。 [18.10] 青年たちが洞窟の中に逃れた時を思え。かれらは(祈って)言った。「主よ, なたの御許から慈悲を与えられ,わたしたちの事態に正しい道を御授け下さい。」 [18.11] われはそれから洞窟の中で幾年もの間,かれらの聴覚を妨げた。 [18.12] それからわれは,かれらを呼び起こし,2団のどちらが,よくかれらの(滞在)期間を計算出来るかを知ろうとした。 [18.13] われはかれらの物語の真実を なたに語ろう。かれらは主を信じる青年で ったから,われはなお一層かれらを導いた。 [18.14] われはかれらの心を引き立て,かれらは起き上った時言った。「わたしたちの主は,天と地の主で る。わたしたちは,かれを差し置いて如何なる神にも祈らない。(もしそうしたら)本当に無法なことを口にすることになる。 [18.15] これらわが同族の人びとは,かれを差し置いて神々を立てた。どうしてそれら(神々)は,かれらに対して一つの明白な 威も(湾?)さないので ろうか。アッラーに就いて偽りを捏造するよりも,甚だしい不義を犯す者が ろうか。」 [18.16] 「そうだ, なたがたがかれらから,またアッラー以外にかれらが崇拝する者からそれて,洞窟に逃れれば,主は なたがたの上に慈悲を現わされ, なたがたのために,事態を安穏に処理なされよう。」 [18.17] なたは太陽が昇る時(光線がかれらの所に差し込まないように)洞窟から右の方にそれて,沈む時は洞窟の中の広場にいたかれらを過ぎて左の方にそれて去るのを,見たことで ろう。これはアッラーの印で る。アッラーが導かれる者は,(正しく)導かれた者で る。だが迷うに任せられた者には, なたは正しく導く保護者の一人も,見い出せ得ないので る。 [18.18] なたは,かれらが眠っているのに,目を覚していると思ったで ろう。われは,かれらを左右に寝返りさせた。またかれらの大は両足を洞窟の入口に伸していた。もし なたがかれらの所に来たならば,きっと恐れ戦き走って逃げ出したことで ろう。 [18.19] こんな(状態の所)に,われはかれらを(眠りから)覚して,互いに問わさせた。一人が言った。「 なたがたは(ここに)どれ位滞在したのですか。」するとかれらは,「わたしたちは一日か,一日足らずの滞在です。」と(答えて)言った。(しばらくしてまた)言った。「アッラーは なたがたが滞留したことを最もよく知っておられます。さ ,この銭を持って一人を町にやり,そこで最も清い食べ物を持っている者を見つけて,そこから食料を なたがたに持って来させよう。かれには慎重に振る舞わせて, なたがたのことを誰にも気付かせてはならない。 [18.20] もしかれらが, なたがたのことを知ることになれば,必ず石撃ちにするか, なたがたをかれらの教えに戻らせよう。そうなったら なたがたは永久に栄えないで ろう。」 [18.21] このようにして,われはかれらの消息を明るみに出した。それはアッラーの約束が真実で り,また(最後の審判の)時に就いては,疑いのないことを知らせるためで る。すると人びとはかれらの事件に就き互いに論じ,(一人が)言った。「かれらの上に建物を建てよう。主は,かれら(の真意)を最もよく知っておられます。」かれらを牛耳っている者たちが言った。「わたしたちは,かれらの上にマスジドを建立することにしよう。」 [18.22] ( る者は)言う。 「(かれらは)3人で,4番目は犬です。」(外の者は)単なる推測で,「かれらは5人で,6番目は犬です。」と言う。(また る者は)言う。「かれらは7人で,8番目は犬です。」言ってやるがいい。「わたしの主はその数を最もよく知っておられる。かれら(の真相)を知る者は極く少数に過ぎない。」それで外部に見えることの議論の外は,かれらに関し論争してはならない。またかれらに就いて,誰にも問いかけてはならない。 [18.23] 何事でも,「わたしは明日それをするのです」と断言してはならない。 [18.24] 「アッラーが御好みになられるなら。」 と付け加えずには。 なたが忘れた時は主を念じて,「わたしの主は,これよりも正しい道に近付くよう御導き下さるでしょう。」と言え。 [18.25] さて,かれらが洞窟に滞留したのは,3百と9年で った。 [18.26] 言ってやるがいい。「かれらが,どれ程長く滞留したか,アッラーが最もよく知っておられる。かれに,天と地の幽玄界は属する。何とかれはよく御存知で られ,またよく御聞きになることよ。かれら(言い争っている人びと)には,(結局)かれの外にはどんな保護者もなく,また何ものも,かれの大 に参与しないので る。」 [18.27] なたに啓示された,主の啓典を読み聞かせなさい。誰もかれの御言葉を変えることは出来ない。また なたにはかれの外,どんな避難所もないので る。 [18.28] 朝な夕な,主の慈顔を求めてかれに祈る者と共に, なた自身を堅く守りなさい。また現世の生活の栄華を望んで,かれらから なたの目をそらせてはならない。またわれが,その心にわれを念じることを忽せにさせた者,また私欲に従って,自分の事に,法を越えた者に付き従ってはならない。 [18.29] 言ってやるがいい。「真理は なたがたの主から来るので る。だから誰でも望みのままに信仰させ,また(望みのままに)拒否させなさい。」本当にわれは,火を不義者のために準備している。その(煙と炎の)覆いは,かれらを取り囲む。もしかれらが(苦痛の)軽減を求めて叫ベば,かれらの顔を焼く,溶けた黄銅のような水が与えられよう。何と悪い飲物,何と悪い臥所で ることよ。 [18.30] 信仰して善行に動しむ者には,本当にわれは,(唯)一つの善事にも,必ず報奨を空しくしない。 [18.31] これらの者にはアドン(エデン)の園が ろう。川が下を流れ,そこで黄金の腕輪で身を飾り,美しい緑色の絹の長い衣や,厚い錦を装い,高座にゆったりと身を託す。何と幸福な恵み。何とよい臥所よ。 [18.32] かれらのために2人の者の比(輪?)を上げなさい。1人に対し,われは2つのブドウの園を与え,ナツメヤシの木でそれらを囲み,両園の間に畑地を設けた。 [18.33] 2つの園は,それぞれ果実を結び,少しの不作もなかった。また両園を貫いてわれは一つの川を流れさせた。 [18.34] この人は(豊かに)果実を収穫していた。それでかれは,その友と議論している間に言った。「わたしは富において なたに優り,また(家族の)人びと(人数)でも優勢です。」 [18.35] そしてかれは,邪(な心)を抱いて,自分の園に入った。かれは言った。「わたしはこれが,何時かは荒廃するとは思いません。 [18.36] また(審判の)時が来るとも思いません。また仮令わたしの主に戻されても,きっとこれよりも良い所を見い出すでしょう。」 [18.37] その友は,論争している間にかれに言った。「 なたは信じないのですか。土から なたを創り,次ぎに一精滴から, なたを人間に形づくられた御方を。 [18.38] かれこそはアッラー,わたしの主で られます。何ものをも,わたしの主には配しません。 [18.39] なたの園に入るとき,「すべてはアッラーの御心のまま,(本当に)アッラー以外には,何の力もございません」と,どうして言わないのですか。たとえ なたが富と子女において,わたしが なたよりも劣ると思ったとしても。 [18.40] だが主は, なたの園に優るものを,わたしに与えるかも知れません。また なたの園に天から災害を御下しになり,平らな土に返されるかも知れません。 [18.41] るいは園内の水が深く沈んで,その後を尋ねられないかもしれません。」 [18.42] はたしてかれの果実は(天災により)全滅し,ぶどう棚が崩れ落ちて,荒廃に帰したのでかれはそれに費やした労苦を(思い)手のひらを握り絞めて梅しがる。「 ,主に同位の者を配さなかったなら。」 と言う(だけ)。 [18.43] かれには,アッラーの外に援助する人もなく,自分を守ることも出来なかった。 [18.44] こんな時,救いは真の主アッラーに(だけ)属する。かれは最も優れた報奨の与え手で り,最も優れた結果の与え手で る。 [18.45] この世の生活を, 話でかれらに説きなさい。それはわれが天から降らす雨のようなもので,大地の草木はそれを受けて茂るが,(そのうち)風に吹き散らされて乾いた株の根となる。アッラーは凡ての事に力を持っておられる。 [18.46] 富と子女はこの世の生活の装飾で る。だが永遠に残る善行こそは,主の御許では報奨において最も優れ,また希望(の基礎)としても最も優れたもので る。 [18.47] われが山々を移させるその日, なたがたは大地が平らになるのを見るで ろう。またわれは,かれらを一斉に集めて誰も残さない。 [18.48] かれらは列をなして,主の御前の所定の位置に付かされる。(主は仰せられるで ろう。)「 なたがたは,われが最初創ったように,今,正にわれの許に来た。いや,われが なたがたに対し(会見の)約束を果たさないと, なたがたは決めつけていた。」 [18.49] (行いを記録した)書冊が(前に)置かれ,犯罪者がその中に ることを恐れているのを, なたがたは見るで ろう。かれらは言う。「 ,情けない。この書冊は何としたことだ。細大漏らすことなく,数えたてて るとは。」かれらはその行った(凡ての)ことが,かれらの前に るのを見る。 なたの主は誰も不当に扱われない。 [18.50] われが天使たちに向かって,「アーダムにサジダしなさい」と言った時を思え。かれらはイブリースを除いてサジダした。かれはジンの仲間で,主の命令に背いた。それなのに なたがたはわれを差し置いて,かれとその子孫を保護者とするのか。かれらは なたがたにとり敵ではないか。不義の徒は何と忌まわしい交換をするものか。 [18.51] われはかれらに天と地の創造またかれら自身の創造にも,立会わせなかった。われはまた,(人びと)を惑わす者を助力者にすることもなかった。 [18.52] その日かれは仰せられるで ろう。「 なたがたが,われと同位の者と考えていたものを呼ベ。」それでかれらは呼ぶのだが,かれら(神々)は答えないで ろう。われはかれらの間に,仕切りを設ける。 [18.53] 犯罪者たちは火獄を見て,そこに落とされると知るが,それから逃れる術のないことが分るで ろう。 [18.54] 本当にこのクルアーンの中で,われは凡ての例を引いて人間のために詳しく述べた。しかし人間は,論争に明け暮れる。 [18.55] 何ものも,人びとの信仰を妨げるものはない。既にかれら(マッカの不信心者たち)に御導きが下ったから,主に赦しを請えばよい。さもなければ昔の者の(被ったような)ことがかれらを襲うか,または懲罰が,間近くかれらに下る外 るまい。 [18.56] われは只吉報を伝達し,また警告を与えるために,使徒たちを遣わす。だが不信心な者は,真理を退けるために嘘の論争をし,われの印や警告を嘲笑して受け取る。 [18.57] 凡そ主の印に気が付いた者が,それから背き去り,自分の手で行ってきた(行為)を忘れるよりも,甚だしい不義が ろうか。本当にわれは,かれらの心に覆いをかけたので,この(クルアーン)を理解しない。またかれらの耳を鈍くした。仮令 なたが導きのために(いくら)呼びかけても,かれらは決して導かれないで ろう。 [18.58] だが なたの主は,寛容にして慈悲の主で られる。もしかれが,かれらの行ったことのために罰されるのなら,かれはきっと懲罰を急いで行われるで ろう。しかしかれらには定められた時期が って,かれの外に,避難所を見い出せない。 [18.59] かの町村の者が不義を行った時,われはこれを滅ぼした。だがその破滅には,前もって時を定めたので る。 [18.60] ムーサーがその従者にこう言った時を思え。「わたしは2つの海が会う所に行き着くまでは,何年かかっても,(旅を)止めないで ろう。」 [18.61] しかしかれらが,2つ(の海)の出会った地点に(辿?)り着いた時,かれらの魚(のこと)を忘れていたので,それは海に道をとって,すっと逃げ失せてしまった。 [18.62] かれら両人が(そこを)過ぎ去った時,かれ(ム−サー)は従者に言った。「わたしたちの朝食を出しなさい。わたしたちは,この旅で本当に疲れ果てた。」 [18.63] かれは(答えて)言った。「 なたは御分りでしょうか。わたしたちが岩の上で休んだ時,わたしはすっかりその魚(のこと)を忘れていました。これに就いて,( なたに)告げることを忘れさせたのは,悪魔に違い りません。それは,海に道をとって逃げました。不思議なことも るものです。」 [18.64] かれ(ムーサー)は言った。「それこそは,わたしたちが探し求めていたものだ。」そこでかれらはもと来た道を引き返した。 [18.65] それからかれは(岩のところに戻って来て),われの一人のしもベ(ヒドル)に会った。われは( らかじめ)かれに,わが許から慈悲を施し,また直接に知識を授け教えておいたので る。 [18.66] ムーサーはかれに,「 なたに師事させて下さい。 なたが授かっておられる正しい知識を,わたしに御教え下さい。」と言った。 [18.67] かれは(答えて)言った。「 なたは,わたしと一緒には到底耐えられないで ろう。 [18.68] なたの分らないことに関して,どうして なたは耐えられようか。」 [18.69] かれ(ムーサー)は言った。「もしアッラーが御好みになられるなら,わたしがよく忍び,また(どんな)事にも, なたに背かないことが分りましょう。」 [18.70] かれは言った。「もし なたがわたしに師事するのなら,わたしが なたに(何かとりたてて)言うまでは,何事に就いても,わたしに尋ねてはならない。」 [18.71] そこで2人が出発して,舟に乗り込むと,かれはそれに穴を けた。そこでかれ(ムーサー)は言った。「 なたがそれに穴を開けるのは,人びとを溺れさすためですか。 なたは本当に嘆かわしいことをなさいました。」 [18.72] かれは言った。「 なたは,わたしと一緒では耐えられないと,告げなかったか。」 [18.73] かれ(ムーサー)は言った。「わたしが忘れたことを責めないで下さい。また事を,難しくして悩ませないで下さい。」 [18.74] それから2人は歩き出して,一人の男の子に出会ったが,するとかれはこれを殺してしまった。かれ(ムーサー)は言った。「 なたは,人を殺した訳でもない,罪もない人を殺されたのか。本当に なたは,(且つて聞いたこともない)惨いことをしたものです。」 [18.75] かれは答えて言った。「 なたは,わたしと一緒には耐えられないと,告げなかったか。」 [18.76] かれ(ムーサー)は言った。「今後わたしが,何かに就いて なたに尋ねたならば,わたしを道連れにしないで下さい。(既に) なたはわたしからの御許しの願いを,(凡て)御受け入れ下さいました。」 [18.77] それから2人は旅を続けて,或る町の住民の所まで来た。そこの村人に食物を求めたが,かれらは2人を歓待することを拒否した。その時2人は,正に倒れんばかりの壁を見付けて,かれはそれを直してやった。かれ(ムーサー)は言った。「もし望んだならば,それに対してきっと報酬がとれたでしょう」 [18.78] かれは言った。「これでわたしと なたは御別れで る。さて, なたがよく耐えられなかったことに就いて説明してみよう。」 [18.79] 「舟に就いていうと,それは海で働く或る貧乏人たちの所有で った。わたしがそれを役立たないようにしようとしたのは,かれらの背後に一人の王がいて,凡ての舟を強奪するためで った。 [18.80] 男の子に就いていえば,かれの両親は信者で ったが,わたしたちは,かれの反抗と不信心が,両親に累を及ぼすことを恐れたので る。 [18.81] それでわたしたちは,主がかれよりも優れた性質の,純潔でもっと孝行な(息子)を,かれら両人のために授けるよう願ったので る。 [18.82] の壁は町の2人の幼ない孤児のもので,その下には,かれらに帰属する財宝が埋めて り,父親は正しい人物で った。それで主は,かれらが成年に達してから,その財宝をかれら両人のために掘り出すことを望まれた。(これは)主からの御恵みで る。わたしが勝手に行ったことではなかったのだ。これが なたの耐えられなかったことの説明で る。」 [18.83] かれらは,ズ・ル・カルナインに就いて なたに問うで ろう。言つてやるがいい。「わたしはかれに就いて, なたがたに る物語をしよう。」 [18.84] 本当にわれは,地上にかれ(の 勢)を打ち建て,また凡ての事を,成就する基になるものを授けた。 [18.85] それでかれは,一つの道を辿った。 [18.86] かれが太陽の沈む(国)に来ると,それが泥の泉に没するのを認め,その近くに一種族を見付けた。われは(霊感を通して)言った。「ズ・ル・カルナインよ,かれらを懲しめてもよい。また親切にかれらを待遇してもよい。」 [18.87] かれは言った。「誰でも不義を行う者には,わたしたちは刑罰を加える。それからかれを主に帰らせ,かれは,厳刑をもってかれ(犯罪者)を懲罰されるで ろう。 [18.88] また誰でも信仰して,善行に動しむ者には,良い報奨が ろう。またわたしたちは,安易なことを命じるで ろう。」 [18.89] それからかれは,(外の)一つの道を辿った。 [18.90] かれが太陽の登る(国)に来た時,それが一種族の上に登り,われがそれ(太陽)に対し,かれらのために覆いを設けないのを認めた。 [18.91] そのようにし(てそっと置い)た。われはかれが持つものを知り尽くしている。 [18.92] それからかれは(更に外の)一つの道を辿った。 [18.93] かれが2つの山の間に来た時,かれはその麓に凡んど言葉を解しない一種族を見付けた。 [18.94] かれらは言った。「ズ・ル・カルナインよ,ヤァジュ―ジュとマァジュージュが,この国で悪を働いています。それでわたしたちは税を納めますから,防壁を築いて下さいませんか。」 [18.95] かれは(答えて)言った。「主がわたしに授けられた(力)は,(この種族よりも)優れている。それで なたがたが,力技で助けてくれるならば,わたしは なたがたとかれらとの間に防壁を築こう。 [18.96] 鉄の塊りをわたしの所に持って来なさい。」やがて2つの山の間の空地が満たされた時,かれは言った。「吹け。それが火になるまで。」(また)かれは言った。「溶けた銅を持って来てその上に注げ。」 [18.97] それでかれら(外敵)は,それに登ることも出来ず,またそれに穴を掘ることも出来なかった。 [18.98] かれは言った。「これは,わたしの主からの御慈悲で る。しかし主の約束がやって来る時,かれはそれを粉々にされよう。わたしの主の御約束は真実で る。」 [18.99] その日われは,人を御互いに押し寄せる波のようにまかせよう。その時ラッパが吹かれ,それでわれは凡ての者を一斉に集める。 [18.100] その日われは,不信者たちに地獄を現わし,日の辺に見せる。 [18.101] 日に覆がされていた者は,われを念じることから(遠ざかり),聞くことも出来ないでいた。 [18.102] 信じない者たちは,われを差し置いてわれのしもベを保護者とすることが出来ると考えるのか。本当にわれは,不信者を歓待するために,地獄を準備している。 [18.103] 言ってやるがいい。「誰が行いにおいて最大の失敗者で るか,告げようか。 [18.104] つまり自分では善いことをしていると,かれらは考えているが,現世の生活においての努力が,凡て間違った道に行ってしまうような者たちで る。 [18.105] これらの者は,主の印,また主との会見を信じない者たちで,かれらの行いは無駄になり,われは審判の日にかれらにどんな目方も与えないで ろう。 [18.106] それがかれらにとって当然の報いの地獄で る。かれらは信仰を拒否し,われの印や使徒たちを嘲笑したからで る。 [18.107] 本当に信仰して善行に励む者に対する歓待は,天国の楽園で る。 [18.108] かれらはそこに永遠に住もう。かれらはそこから移ることを望まない。」 [18.109] 言ってやるがいい。「仮令海が,主の御言葉を記すための墨で っても,主の御言葉が尽きない中に,海は必ず使い尽くされよう。たとえわたしたちが(他の)それと同じ(海)を補充のために持っても。 [18.110] 言ってやるがいい。「わたしは なたがたと同じ,只の人間に過ぎない。 なたがたの神は,唯一の神(アッラー)で ることが,わたしに啓示されたので る。凡そ誰でも,主との会見を請い願う者は,正しい行いをしなさい。かれの主を崇る場合に何一つ(同位に)配置して崇拝してはならない。」 @マルヤム章 [19.1] カーフ・ハー・ヤー・アイン・サード。 [19.2] (これは) なたの主が,しもベのザカリーヤーに御慈悲を与えたことの記述で る。 [19.3] かれが密かに請願して,主に祈った時を思え。 [19.4] かれは言った。「主よ,わたしの骨は本当に弱まり,また頭の髪は灰色に輝きます。だが主よ,わたしは なたに御祈りして,御恵みを与えられないことは りません。 [19.5] 只々わたしの後の,近親(と同胞のこと)を恐れます。わたしの妻は不妊です。それで なたの御許から,相続者をわたしに御授け下さい。 [19.6] わたしを継がせ,またヤアコーブの家を継がせて下さい。主よ,かれを御意に適う者にして下さい。」 [19.7] (主は仰せられた。)「ザカリーヤーよ,本当にわれは なたに,ヤヒヤーという名の息子の昔報を伝える。われは未だ且つて誰にもその名は授けなかった。」 [19.8] かれは申し げた。「主よ,わたしにどうして息子が りましょう。わたしの妻は不妊です。その上わたしは極めて高齢になりました。」 [19.9] かれは言った。「そうで ろう。(だが) なたの主は仰せられる。『それはわれにとっては容易なことで る。 なたが何もない時に,われが以前 なたを創ったように。』」 [19.10] かれは申し上げた。「主よ印を御示し下さい。」かれは言った。「 なたの体は,健全で りながら,印として3夜の間人に話せなくなるで ろう。」 [19.11] そこでかれは聖所を出て人びとの所に来て,「朝な夕な(主を)讃えなさい。」と手まねで伝えた。 [19.12] (そしてかれの息子に。)「ヤヒヤーよ,啓典をしっかりと守れ。」(と命令が下った)。そしてわれは,幼少(の時)かれに英知を授け, [19.13] またわが許から慈愛と清純な心を授けた。かれは主を畏れ, [19.14] 父母に孝行で高慢でなく,背くこともなかった。 [19.15] かれの生誕の日,死去の日,復活の日に,かれの上に平安 れ。 [19.16] またこの啓典の中で,マルヤム(の物語)を述べよ。かの女が家族から離れて東の場に引き籠った時, [19.17] かの女はかれらから(身をさえぎる)幕を垂れた。その時われはわが聖霊(ジブリール)を遣わした。かれは1人の立派な人間の姿でかの女の前に現われた。 [19.18] かの女は言った。「 なた(ジブリール)に対して慈悲深き御方の御加護を祈ります。もし なたが,主を畏れておられるならば(わたしに近寄らないで下さい)。」 [19.19] かれは言った。「わたしは, なたの主から遣わされた使徒に過ぎない。清純な息子を なたに授ける(知らせの)ために。」 [19.20] かの女は言った。「未だ且つて,誰もわたしに触れません。またわたしは不貞でも りません。どうしてわたしに息子が りましょう。」 [19.21] かれ(天使)は言った。「そうで ろう。(だが) なたの主は仰せられる。『それはわれにとっては容易なことで る。それでかれ(息子)を入びとへの印となし,またわれからの慈悲とするためで る。(これは既に)アッラーの御命令が ったことで る。』」 [19.22] こうして,かの女はかれ(息子)を妊娠したので,遠い所に引き籠った。 [19.23] だが分娩の苦痛のために,ナツメヤシの幹に赴き,かの女は言った。「 ,こんなことになる前に,わたしは亡きものになり,忘却の中に消えたかった。」 [19.24] その時(声が って)かの女を下の方から呼んだ。「悲しんではならない。主は なたの足もとに小川を創られた。 [19.25] またナツメヤシの幹を, なたの方に揺り動かせ。新鮮な熟したナツメヤシの実が落ちてこよう。 [19.26] 食べ且つ飲んで, なたの目を冷しなさい。そしてもし誰かを見たならば,『わたしは慈悲深き主に,斎戒の約束をしました。それで今日は,誰とも御話いたしません。』と言ってやろがいい。」 [19.27] それからかの女は,かれ(息子)を抱いて自分の人びとの許に帰って来た。かれらは言った。「マルヤムよ, なたは,何と大変なことをしてくれたのか。 [19.28] ハールーンの姉妹よ, なたの父は悪い人ではなかった。母親も不貞の女ではなかったのだが。」 [19.29] そこでかの女は,かれ(息子)を指さした。かれらは言った。「どうしてわたしたちは,揺能の中の赤ん坊に話すことが出来ようか。」 [19.30] (その時)かれ(息子)は言った。「わたしは,本当にアッラーのしもベです。かれは啓典をわたしに与え,またわたしを預言者になされました。 [19.31] またかれは,わたしが何処にいようとも祝福を与えます。また生命の る限り礼拝を捧げ,喜捨をするよう,わたしに御命じになりました。 [19.32] またわたしの母に孝養を尽くさせ,高慢な恵まれない者になされませんでした。 [19.33] またわたしの出生の日,死去の日,復活の日に,わたしの上に平安が りますように。」 [19.34] そのこと(イーサーがマルヤムの子で ること)に就いて,かれら(ユダヤ教徒,キリスト教徒)は疑っているが本当に真実そのもので る。 [19.35] アッラーに子供が出来るなどということは りえない。かれに讃え れ。かれが一事を決定され,唯「有れ。」と仰せになれば,即ち有るので る。 [19.36] 本当にアッラーは,わたしの主で り,また なたがたの主で られる。だからかれに仕えなさい。これこそ正しい道で る。 [19.37] それなのにかれらの間で,諸宗派が異なる。信じない者こそ災いで る。偉大なる日の審判のためこ。 [19.38] かれらがわが前に罷り出る日,何んとはっきりと聞こえまた見えるで ろうか。だが不義者たちは,今日(現世で)は明らかに迷誤の中にいる。 [19.39] なたは悔恨の日(復活の日)に就いて,かれらに警告しなさい。その時,事は決定されるので る。かれらが油断し,また不信心で る間に。 [19.40] われは,大地とその上に る凡てのものを相続する。またわれに,かれらは帰るので る。 [19.41] またこの啓典の中で,イブラーヒーム(の物語)を述べよ。本当にかれは正直者で り預言者で った。 [19.42] かれが父にこう言った時を思え。「父よ, なたは何故聞きも,見もしないで,また僅かの益をも与えないもの(木石の偶像)を崇拝なさるのか。 [19.43] 父よ, なたが授かっていない知識が,今,確かにわたしに下った。だからわたしに従いなさい。わたしは なたを正しい道に導くでしょう。 [19.44] 父よ,悪魔に仕えてはなりません。本当に悪魔は慈悲深き御方に対する謀叛者です。 [19.45] 父よ,本当にわたしは慈悲深き御方からの懲罰が, なたに下ることを恐れます。それで なたが,悪魔の友になることを心配しています。」 [19.46] かれ(父)は言った。「イブラーヒームよ, なたはわたしたちの神々を拒否するのか。もしそれを止めないなら,必ず なたを石打ちにするで ろう。さ 永久にわたしから離れ去れ。」 [19.47] かれは言った。「 なたに平安 れ。わたしの主に, なたのため御赦しを祈る。本当にかれは,わたしに対し慈悲深く られます。 [19.48] わたしは なたがたから離れ,またアッラー以外に なたがたが祈るものから離れて,わたしの主に祈ります。わたしの主に御祈りすれば,恐らく(主の)御恵みのないめに わないでしょう。」 [19.49] それでかれ(イブラーヒーム)が,かれらとアッラー以外にかれらが仕えるものから離れ去った時,われはかれにイスハークとヤアコーブを授けた。そしてわれはかれらをそれぞれ預言者にした。 [19.50] われは,かれらの上に慈悲を垂れ,また崇高な其実を伝える舌を授けた。 [19.51] またこの啓典の中で,ムーサーのことを述べよ。本当にかれは,誠実で り,使徒で り預言者で った。 [19.52] われは(シナイ)山の右がわからかれに呼びかけ,密談のためわれの近くに招き寄せた。 [19.53] またわれの慈悲により,その兄のハールーンを,預言者としてかれに授けた。 [19.54] またイスマーイールのことを,この啓典の中で述べよ。本当にかれは約束したことに忠実で,使徒で り預言者で った。 [19.55] かれはいつもその一族に,礼拝と喜捨を命令し,主の愛される一人で った。 [19.56] またイドリースのことを,この啓典の中で述べよ。かれは正直な人物で り預言者で った。 [19.57] そしてわれはかれを高い地位に挙げた。 [19.58] これらの者は,アッラーが恩恵を施された預言者たちで,アーダムの子孫で,われがヌーフと一緒に(方舟で)運んだ者たちの子孫で り,またイブラーヒームとイスラーイール(ヤアコーブ)の子孫の中,われが選んで導いた者たちで る。慈悲深き御方の印がかれらに読誦される度に,かれらは伏してサジダし涙を流す。〔サジダ〕 [19.59] それなのにかれらの後継者が礼拝を怠り,私欲に耽ったので,やがて破滅に当面することになるで ろう。 [19.60] だが梅悟して信仰し,善行に動しむ者は別で る。これらの者は楽園に入り,少しも不当な扱いを受けることはないで ろう。 [19.61] アドン(エデン)の楽園,それは信じていても目には見えないものだが,慈悲深い御方がそのしもべたちに約束なされたもので る。本当にかれの約束は,いつも完遂される。 [19.62] かれらはそこでは無用の話を聞かず,只々「平安 れ。」(と言う語を聞く)だけで ろう。かれらは朝な夕な,そこで御恵みを与えられる。 [19.63] これが楽園で る。主を畏れたわがしもベに継がせる所で る。 [19.64] (天使たちは言う。)「わたしたちは,主の御命令による外は下らない。わたしたち以前のこと,わたしたち以後のこと,またその間の凡てのことは,かれの統べられるところ。 なたがたの主は決して忘れられない。 [19.65] (かれは)天と地,またその間に る凡ての有の主で られる。だからかれに仕え,かれへの奉仕のために耐え忍びなさい。 なたはかれと肩を並べ呼ぶものを(外に)知っているのか。」 [19.66] 人は言う。「一体わたしが死んだ時,やがて甦るので ろうか。」 [19.67] 人は思わないのか。われは以前何も無いところから,かれ(人間)を創ったので る。 [19.68] それで なたの主によって,われはかれらそして悪魔たちを必ず召集する。それからわれは,必ずかれらを地獄の周囲に引きたて(かれらを恐れ戦かせ)脆かせよう。 [19.69] それからわれは,各宗派から慈悲深き御方に背くことの甚しい者を,必ず(側に)抜き出す。 [19.70] その時誰がそこで焼かれるに相応しいかを熟知するのは,正にわれで る。 [19.71] そして なたがたの中一人もそれを通り越せない。これは なたがたの主が,成し遂げられる御神命で る。 [19.72] しかしわれは主を畏れる敬虔な者を救い,不義を行った者は跪いたままで放って置こう。 [19.73] わが公明な印がかれらに読誦される時,信じない者たちは信仰する者に向かって,「どちらが地位において高く,またどちらが気前がいいか」などという。 [19.74] だがわれは如何に物資の豊富な,また見せかけの輝かしい多くの世代を,かれら以前に滅ぼしたことで ろうか。 [19.75] 言ってやるがいい。「迷っている者でも慈悲深い御方はかれらに対し命を延ばされる。だがそれもかれらが警告されたことを見る時,つまり罰せられるか,それとも(審判の)時になるまでで る。やがてかれらは,どちらがより酷い立場で り,どちらが弱い勢力で るかを知るで ろう。」 [19.76] アッラーは導きを求める者に対し,御導きを増やされる。そして朽ちすたれない善行は,主の御許では報奨において優れ,また帰り所において優る。 [19.77] なたはわが印を拒否した者を見たか。だがかれは,「わたしは富と子孫とに,きっと恵まれるで ろう。」と言う。 [19.78] かれは幽玄界を見とどけたのか。それとも慈悲深い御方の何らかの約束を得たのか。 [19.79] いや決してそうではない。われはかれの言うことを記録し,かれに対する懲罰を延ばすで ろう。 [19.80] かれらの言っていることは凡てわれが引き取り,かれは只一人でわが許に来るで ろう。 [19.81] かれらはアッラーの外に神々を立て,かれらを仲裁者にしようとしている。 [19.82] 決してそうではない。かれら(神々)はその崇拝を拒否し,かれらに対し敵になろう。 [19.83] かれらを唆すために,われが不信心者に対し悪魔たちを遺わしているのを なたは気が付かないのか。 [19.84] だからかれらに対し性急で ってはならない。われは只々かれらのために(限られた猶予の日)数を数えるだけで る。 [19.85] その日,われは主を畏れる者を(名誉の)使節を迎えるように慈悲深き御方(の御許)に集め, [19.86] われは罪深い者を,獣の群を水に追うように,地獄に追いたてる。 [19.87] 慈悲深き御方から御許しを得た者の外は,誰も執り成す力を持たないで ろう。 [19.88] またかれらは言う。「慈悲深き御方は子を設けられる。」 [19.89] 確かに なたがたは,酷いことを言うもので る。 [19.90] 天は裂けようとし,地は割れて切々になり,山々は崩れ落ちよう。 [19.91] それはかれらが,慈悲深き御方に対し,( りもしない)子の名を(執り成すものとして)唱えたためで る。 [19.92] 子を設けられることは,慈悲深き御方には りえない。 [19.93] 天と地において,慈悲深き御方のしもべとして,罷り出ない者は唯の1人もないので る。 [19.94] 本当にかれは,かれらの(すべて)を計算し,かれらの数を数えられる。 [19.95] また審判の日には,かれらは各々一人でかれの御許に罷り出る。 [19.96] 信仰して善行に励む者には,慈悲深い御方は,かれらに慈しみを与えるで ろう。 [19.97] われが(クルアーン)を なたの言葉(アラビア語)で下し分りやすくしたのは, なたが,主を畏れる者に吉報を伝え,議論好きの者に警告するためで る。 [19.98] われは,かれら以前に如何に多くの世代を滅ぼしたことで ろう。 なたは(今),それらの中の一人でも見かけられるのか。またはかれらの囁きを聞くことが出来るのか。 @ター・ハー章 [20.1] ター・ハー。 [20.2] われが なたにクルアーンを下したのは, なたを悩ますためではない。 [20.3] 主を畏れる者への,訓戒に外ならない。 [20.4] 大地と高い諸天とを創りなされる,かれから下された啓示で る。 [20.5] 慈悲深き御方は,玉座に鎮座なされる。 [20.6] 天に り地に るもの,そしてその間に る凡てのもの,また,湿った土の下に るものは,凡てかれのもので る。 [20.7] 仮令 なたが大声で話しても(関りなく),かれは,秘められたことも隠されていることも知っておられる。 [20.8] アッラー,かれの外に神はないので る。最も美しい御名はかれに属する。 [20.9] ムーサーの物語が, なたに届いたか。 [20.10] かれが火を見て,家族に言った時のことを思いなさい。「留まれ,わたしは火を見た。多分 そこから,火把を持ち帰ることが出来よう。 るいは の火で,導かれるかもしれない。」 [20.11] だがかれがそこに来た時,声が って呼ばれた。「ムーサーよ, [20.12] 本当にわれは なたの主で る。だから靴を脱げ。今 なたは,トワーの聖谷にいるので る。 [20.13] われは なたを選んだ。だから( なたに)啓示することを聞け。 [20.14] 本当にわれはアッラーで る。われの外に神はない。だからわれに仕え,われを心に抱いて礼拝の務めを守れ。 [20.15] 確かに(終末の)時は来るので るが,それを秘めて置きたいのは,各人が努力したところに応じ,報いを受けさせるためで る。 [20.16] だから,これを信じないで自分の欲望に従う者たちから遠ざかり, なたを破滅から救え。 [20.17] なたの右手に るそれは何か,ムーサーよ。」 [20.18] かれは申し上げた。「これは杖です。わたしはこれに(先?)れ,また羊のためにこれで(木の葉を)打ち落し,また,その外の用に供します。」 [20.19] かれは仰せられた。「ムーサーよ,それを投げよ。」 [20.20] かれがそれを投げたところ,即座にそれは蛇になって,這い回った。 [20.21] かれは仰せられた。「それを押えよ。恐れてはならない。われはそれを元のように返すで ろう。 [20.22] それから なたの手を,腋の下に入れよ。何の障りもないのに,それは白くなろう。これは今一つの印。 [20.23] われが更に大きい印を, なたに示すためで る。 [20.24] なたはフィルアウンのもとに行け。本当にかれは高慢非道で る。」 [20.25] かれは(祈って)言った。「主よ,わたしの胸を広げて下さい。 [20.26] わたしの仕事を容易にして下さい。 [20.27] わたしの舌の(縫?)れをほぐして, [20.28] わたしの言葉を,かれらに分らせて下さい。 [20.29] またわたしの家族の中から,援助者を御授け下さい。 [20.30] わたしの兄弟,ハールーンを, [20.31] わたしに加勢し, [20.32] わたしの仕事に協力するようにさせて下さい。 [20.33] それはわたしたちが, なたを多く讃え, [20.34] また不断に なたを念ずるためで ります。 [20.35] 本当に なたこそ,わたしたちを見守り下される方で ります。」 [20.36] かれは仰せられた。「ムーサーよ,本当に なたの願いは聞き届けられた。 [20.37] われは,この前にも なたに恵みを施した。 [20.38] その時は,わが意志を なたの母に伝えた。 [20.39] 『(その子を) の中に入れて,川に投げよ。川がかれを岸にうち上げ,われの敵で り,またこの子の敵が拾い上げよう。』そして なたの上に,われの愛を注ぎかける。それでわれの目(保護)のもとで育てられることになろう。 [20.40] その時 なたの姉が,罷り出て,『わたしが(その子を)育てる者を,御教えしましょうか。』と言った。こうしてわれは,母の手に なたを返し,それでかの女も満足し,悲しみも消えた。また なたは人を殺した。だがわれは苦悩から なたを救い,いろいろと なたを試みた。それから数年の間,マドヤンの民の中に滞在し,それから定められたように, なたはここに来たので ろ。ムーサーよ。 [20.41] われは なたをわれ(に奉仕させる)ために,育て げた。 [20.42] なたと兄弟は,われの印を携えて行け。そしてわれを念ずることを怠ってはならない。 [20.43] なたがた両人はフィルアウンの許に行け。本当にかれは高慢非道で る。 [20.44] だがかれにもの静かな説き方で語れ。かれは訓戒を受け入れるか,またはわれを恐れるで ろう。」 [20.45] かれら両人は言った。「主よ,本当にかれが急いでわたしたちに(害を加え)また法外のことをするのを恐れます。」 [20.46] かれは仰せられた。「恐れることはない。本当にわれは, なたがたと一緒にいる。聞いており見ているので る。 [20.47] だから なたがた両人は行って,かれに言ってやるがいい。『本当にわたしたちは, なたの主の使徒で る。だからわたしたちと一緒にイスラエルの子孫たちを釈放し,かれらを苦しめてはならない。本当にわたしたちは,印を持って なたの主から来た者で る。御導きに従う者は,平安で る。 [20.48] 本当にわたしたちに,確かに啓示されたので る。拒否する者また背き去る者には懲罰(が待ち構えているだけで る)。』」 [20.49] かれ(フィルアウン)は言った。「ムーサーよ, なたがたの主は誰で るのか。」 [20.50] かれは(答えて)言った。「わたしたちの主こそは,万有を創造し,一人一人に(姿や資質その外を)賦与され,更に導きを与える方で る。」 [20.51] かれ(フィルアウン)は言った。「それなら過ぎ去った世代の者はどうなるのか。」 [20.52] かれは言った。「それに関する知識は,書冊に記されて主の御許に ります。わたしの主は,誤りを犯すこともなく,忘れることも りません。 [20.53] かれは,大地を なたがたの臥床とされ, なたがたのため,そこに道を縦横につけ,また天から雨を降らせられる。それによって,われはそれぞれの異なった雌雄の植物を生長させる。 [20.54] 食べ,また なたがたの家畜を放牧しなさい。本当にその中には,理知 る者への種々の印が る。 [20.55] われは,それ(泥)から なたがたを創り,それに なたがたを帰らせ,またそれから今一度引き出すので る。」 [20.56] われはかれ(フィルアウン)に,凡てのわが印を示したのだが,かれは虚偽で るとして拒否した。 [20.57] かれは言った。「ムーサーよ, なたがたは魔術で,この国からわたしたちを追い出すために来たのか。 [20.58] それなら,わたしたちもそのような魔術を なたに持ち出そう。さ ,わたしたちと なたの間で約束して公開の場所を定め,わたしたちも なたもそれを違えないようにしよう。」 [20.59] かれ(ムーサー)は言った。「 なたとの会合の約束は,祭の日で る。人びとを昼前に御集め下さい。」 [20.60] そこでフィルアウンは引き取り,やがて計画を練って(返って)来た。 [20.61] ムーサーはかれらに言った。「 なたがたは災いに会うだろう。かれが なたがたを処罰して滅ぼされることのないよう,アッラーに対し捏造し,嘘を言ってはならない。(嘘を)捏造する者は必ず失敗する。」 [20.62] そこでかれらはお互いに策を練って論じ ったが,勿論その相談は秘密にした。 [20.63] かれらは言った。「確かに両人は魔術師で る。かれらは の魔術で なたがたを国土から追い出し, なたがたの優れた習わしを根絶しようと望んでいる。 [20.64] それで各自の計画を練り,それから列をなして集れ。今日勝利を得る者は,必ず栄えるので る。」 [20.65] かれらは言った。「ムーサーよ, なたが投げるか,それともわたしたちが先に投げようか。」 [20.66] かれ(ムーサー)は言った。「いや, なたがたが先に投げなさい。」すると見るがいい。かれには縄と杖が,魔術で(活きて)走るかのように見えた。 [20.67] それでムーサーは,少し心に恐れを感じた。 [20.68] われは言った。「恐れるには及ばない。本当に なたが上手で る。 [20.69] なたの右手に るものを投げなさい。かれらが作ったものを呑み込め。魔術師の誤魔化しに過ぎない。魔術師は何処から来ても,(何事も)成功しない。」 [20.70] そこで魔術師たちは,伏してサジダし,「わたしたちは,ムーサーとハールーンの主を信仰します。」と言った。 [20.71] かれ(フィルアウン)は言った。「わたしが許さない中に,かれを信じるのか。本当にかれは, なたがたに魔術を教えた なたがたの頭目で ろう。 なたがたの両手と両足を互い違いに切断して,ナツメヤシの幹に貼り付けにするで ろう。 なたがたはどちらの懲罰がより厳重で,永続するか必ず分るで ろう。」 [20.72] かれら(魔術師)は言った。「わたしたちは,わたしたちに示された明白な印,またわたしたちを創造なされたかれ以上に, なたを重んじることは不可能です。それで なたの決定されることを実施して下さい。だが なたは,現世の生活においてだけ,判決なさるに過ぎません。 [20.73] 本当にわたしたちが主を信仰するのは,わたしたちの誤ちの御赦しを請い,また なたが無理じいでした魔術に対して,御赦しを請うためで ります。アッラーは至善にして永久に生きられる方で られます。」 [20.74] 罪人として主の御許に来る者には,本当に地獄が る。その中でかれは死もなく生もない。 [20.75] だが,多くの善行をして,信者としてかれの許に来た者には高い位階を与える。 [20.76] かれ(信者)は永遠に川が下を流れるアドン(エデン)の楽園に住むので る。これは,自分を純潔に守った者への報奨で る。 [20.77] われはムーサーに啓示した。「われのしもべたちと共に夜に旅立って,かれら(イスラエルの民)のために,海の中に乾いた道を( なたの杖で)打ち開け。(フィルアウンの軍勢に)追い付かれることを心配するな。また(海を)柿がることはない。」 [20.78] 果してフィルアウンは,軍勢を率いてかれら(イスラエルの民)を追ったが,海水がかれらを完全に水中に沈め覆ってしまった。 [20.79] (このように)フィルアウンはその民を迷わせ,正しく導かなかったので る。 [20.80] イスラエルの子孫よ,われは なたがたを敵から救い,また(シナイ)山の右側で なたがたと約束を結び,マンナとウズラを なたがたに下した。 [20.81] (そしてわれは言った。)「われが なたがたに授けた善いものを食べなさい。さりとてわれの怒りが なたがたに下らないよう,法を越えてはならない。誰でもわれの怒りに触れる者は,必ず滅びる。 [20.82] だが梅悟して信仰し,善行に動しみ,その後(正しく)導かれる者には,われは度々寛容を示す。」 [20.83] 「ムーサーよ,何故 なたは,自分の民より離れ,先んじて急ぐのか。」 [20.84] かれは申し上げた。「かれらは,わたしの足跡を追って参ります。主よ,わたしは なたが御喜びになるよう急いだのです。」 [20.85] かれは仰せられた。「本当にわれは なたの去った後 なたの民を試みたが,サーミリーがかれらを迷わせた。」 [20.86] そこでムーサーは,怒り悲しんで民の許に帰り,言った。「わたしの人びとよ, なたがたの主は,善い約束を なたがたに結ばれなかったのですか。 なたがたには余りに長い約束のように思われたのですか。それとも主からの御怒りが なたがたに下ることを望んだのですか。だからわたしとの約束を違えたのですか。」 [20.87] かれらは言った。「わたしたちは自分に確かな根拠が って, なたとの約束を破ったのではないのです。わたしたちはエジプト人の,装飾品の重荷を負わされたので,それを(火の中に)投げ入れたのです。サーミリーも投げ込んだようにです。」 [20.88] そこでかれ(サーミリー)は,かれら(イスラエルの民)のために,吼える仔牛の偶像を造った。そして言った。「これは なたがたの神で,またムーサーの神です,かれは忘れたのです。」 [20.89] それは,一言もかれらに答えず,またかれらに害もなく益もないことが分らないので ろうか。 [20.90] ハールーンは(この事の)前に,充分にかれらに言った。「人びとよ。 なたがたはこれによって試みられるのです。主は,本当に慈悲深い方です。だからわたしに従い,わたしの命令に服従しなさい。」 [20.91] かれらは言った。「わたしたちは,ムーサーが帰って来るまで,(仔牛)を拝み続けるでしょう。」 [20.92] かれ(ムーサー)は言った。「ハールーンよ,かれらが迷うのを見た時,何が なた(の義務の履行)を妨げたのですか。 [20.93] わたしに従わないのですか。わたしの命令に背くのですか。」 [20.94] かれ(ハールーン)は言った。「わたしの母の子よ,わたしの髭や頭(の髪)を(楓?)むのを止めてください。本当にわたしは なたが,『イスラエルの子孫の間を分裂させました。また自分の言葉を守りませんでした。』と言うのを恐れたのです。」 [20.95] かれ(ムーサー)は言った。「ではサーミリーよ, なたの(行ったことの)目的は何ですか。」 [20.96] かれは言った。「わたしは,かれらの見なかったものを見たのです。それで使徒の足跡から一握りの(土)を取って,それを(仔牛の像)に投げつけたのです。わたしの心が,そうわたしに示唆したのです。」 [20.97] かれ(ムーサー)は言った。「出ていきなさい。生きている限りは,誰とも接触がなくなる。決して破れない約束(処罰)が なたには る。 なたがのめり込んで崇拝していた神々を見なさい。わたしたちはこんなものは焼いて海の中にまき散らすでしょう。 [20.98] (人びとよ)本当に なたがたの神はアッラーだけです。かれの外に神はないのです。かれは,凡てのものをその御知識に包容なされます。」 [20.99] このようにわれは,以前に起った消息を なたに語り,わが許から なたに訓戒を下した。 [20.100] 誰でもそれに背く者は,復活の日に必ず重荷を負うで ろう。 [20.101] かれらはいつまでもこの状態のままで る。復活の日の重荷こそ,かれらにとり災いで る。 [20.102] ラッパが吹かれる日,この日われは曇った目の罪深い者を招集する。 [20.103] かれらは囁き って,「 なたがたは10(日)も滞在しなかったで ろう。」と言う。 [20.104] われはかれらの言おうとすることをよく知っている。その時最も世故にたけた者が,「わたしたちの滞在は1日にもならない。」と言うで ろう。 [20.105] かれらは山に就いて, なたに問うで ろう。そこで言ってやるがいい。「わたしの主は,それを粉々にして捲き散らされる。 [20.106] かれは,それを平らな平地になされ, [20.107] そこには,曲りも凹凸も見ないでしょう。」 [20.108] その日かれらは呼び手に従い逸れるわけにはいかない。慈悲深い御方の御前では,声は低くなり,忍び足の音の外は聞かないで ろう。 [20.109] その日,慈悲深い御方に御許しを得ている者以外の執り成しは無益で ろう。その者の言葉は,かれに受け入れられる。 [20.110] かれは,かれらの前に ること,後ろに ることを知っておられる。だがかれら(人間)の知識では,それを計り知ることは出来ない。 [20.111] かれらの顔は,永生し自存する御方の御前でうつむいているで ろう。そして罪業を負うものに,浮ぶ瀬はない。 [20.112] だが善行に動しみ,信仰した者は,何の心配もなく,(主からの報奨を)減らされることもないので る。 [20.113] このように,われはこの啓示をアラビア語のクルア―ンとして下し,その中でいろいろと警告を伝えた。多分かれらは主を畏れ,または教訓を会得しよう。 [20.114] アッラーは,いと高くおられる真の王者で る。 なた(預言者ムハンマド)に対する啓示が完了しない前に,クルアーンを急いではならない。寧ろ(祈って)言いなさい。「主よ,わたしの知識を深めて下さい。」 [20.115] われは,以前にアーダムに確と約束した。だがかれは(その履行を)忘れた。われは,かれがそれに堅固で るとは認めない。 [20.116] われが天使たちに対し,「アーダムにサジダしなさい。」と言った時を思いなさい。イブリースの外かれらはサジダした。だがかれは拒否した。 [20.117] それでわれは言った。「アーダムよ,本当にこの者は, なたと なたの妻の敵で る。それで なたがた両人はこの楽園から追い出されて,不幸に陥いらないよう気を付けなさい。 [20.118] ここでは, なたがたのために(十分の御恵みが って)飢えもなく,裸になることもない。 [20.119] また渇きを覚えることもなく,太陽の暑さにも晒されない。」 [20.120] しかし悪魔はかれに囁いて言った。「アーダムよ。わたしは なたに永生の木と,衰えることのない王 を教えて げましょう。」 [20.121] 両人がそれを食べると,恥かしいところが らわになった。それでかれらはその園の木の葉でそこを覆い始めた。こうしてアーダムは主に背き,誤ちを犯した。 [20.122] その後,主はかれを選び,悔悟を赦され御導きになられた。 [20.123] かれは仰せられた。「 なたがた両人は一緒にここから下がれ。 なたたちは互いに敵で る。もし なたがたにわれから導きが下れば,誰でもわが導きに従う者は迷うことなく,また不幸に陥らないで ろう。 [20.124] だが誰でも,わが訓戒に背を向ける者は,生活が窮屈になり,また審判の日には盲目で甦らされるで ろう。」 [20.125] かれは言う。「主よ,わたしは(以前)聴限者で ったのに,何故わたしを盲目として甦らせたのですか。」 [20.126] かれは仰せられる。「われの印が なたに下った時, なたはそれを無視したではないか。今日 なたはそれと同様無視されるので る。」 [20.127] われはこのようにして,背いた者と主の印を信じなかった者に報いる。だが来世における懲罰は,更に厳しくまた永続する。 [20.128] かれらには御導きはなかったのか。かれらより以前にもわれはどんなに多くの世代を滅ぼしたことか。かれら(古人)の住んでいた所を(今)かれらは歩いている。本当にこの中には理知に富む者への印が る。 [20.129] もし,主から御言葉が下されていなかったならば,(懲罰は)避けられないので る。だが,定められた(猶予の)期限が る。 [20.130] だからかれらの言うことを忍び,太陽が上がる前,またそれが沈む前に, なたの主の栄光を讃えなさい。なお夜の一時も,また昼の両端にも讃えなさい。必ず なたがたは満たされるで ろう。 [20.131] またわれが,かれらの る部類の者に与えたこの世の生活の栄華に, なたの目を見張ってはならない。われは,それによってかれらを試みた。 なたの主の賜物こそ至上でまた永続する。 [20.132] また なたの家族に礼拝を命じ,そして( なたも),それを耐えなさい。われは なたに御恵みを求めない。 なたがたに恵みを与えるのはわれで る。善果は主を畏れる者の上に る。 [20.133] またかれらは,「何故かれは,わたしたちに主から一つの印をも(湾?)さないのですか。」と言う。以前の諸啓典に る明証が,かれらに下っているではないか。 [20.134] われがもしこれ以前にかれらを処罰して,滅ぼしていたならば,かれらは必ず,「主よ,何故 なたは,わたしたちに使徒を遣わされなかったのですか。そうすればわたしたちは,卑しまれ屈辱を被る前に, なたの印に従ったでしょうに。」と言ったで ろう。 [20.135] 言ってやるがいい。「各人は待っている。だから なたがたも待て。 なたがたはやがて,平坦な道を歩む者は誰か,また導かれた者は誰かを知るで ろう。」 @預言者章 〔アル・アンビヤーゥ〕 [21.1] 清算(の日)は人間に近付いているが,かれら(不信者)は無関心に背き去る。 [21.2] かれらの主から新しい訓戒が来る度に,かれらはそれを笑い草として聞くに過ぎない。 [21.3] かれらは心の中でふざけている。そして悪事を行う者たちは,密談して(言う)。「これは, なたがたと同様只の人間ではないですか。 なたがたは目で見ていながら,魔術にでもかかったのですか。」 [21.4] 言ってやるがいい。「わたしの主は,天と地の間で(語られる)言葉(の凡て)を知っておられる。かれは全聴にして全知で られる。」 [21.5] かれらは,「いや,(それは)夢の寄せ集め。いや,かれの偽作です。いや,かれは詩人です。昔(の使徒に)下されたような印を,わたしたちに(有?)して下さい。」と言った。 [21.6] かれら以前にわれが滅ぼした都市でも,信仰する者は1人もいなかった。それでもかれらは信仰しないつもりなのか。 [21.7] なた以前に,われが啓示を授けて遣わした使徒たちも,人間に過ぎなかった。もし なたがた,これが分らないなら訓戒を受けた民に聞け。 [21.8] われはかれら(使徒たち)に,食物をとらないような体は授けなかった。またかれらは永久に生きる訳でもなかった。 [21.9] 結局,わが約束をかれらに果し,かれらとわれの欲するものを救い,違犯した法外の者たちを滅ぼした。 [21.10] われは, なたがたへの訓戒として啓典を啓示したので る。それでも なたがたは悟らないのか。 [21.11] 如何にわれは,多くの悪を行っていた都市を滅ぼして,その後に別の民を立てたか。 [21.12] それでわれの懲罰(が下るの)を感じると,見なさい。かれらはそこから逃げ(ようとす)る。 [21.13] 逃げてはならない。楽しんだ所, なたがたの住まいに返れ。 なたがたは尋問されるで ろう。 [21.14] かれらは言った。「 ,情けない,わたしたちは本当に不義の徒でした。」 [21.15] そしてかれらのこの叫び声は,われがかれらを根こそぎ滅ぽし火の消えたように沈黙させるまで止まなかった。 [21.16] われは天と地,またその間に るものを,戯れに創ったのではない。 [21.17] もしわれが戯れを望み,仮りにそうするならば,わが手近なもの(非物質的な霊的なもの)から選んだで ろう。 [21.18] いや,われは真理を虚偽に投げつけると,その頭を砕く。見なさい。虚偽は消滅する。 なたがたが(われに就いて)言うことこそ, なたがたにとり災いで る。 [21.19] 天と地の凡てのものは,かれの有で る。またその側近にいる者(天使)は,かれに仕えて高慢でもなく,疲れも知らない。 [21.20] かれらは毎日毎晩にかれを讃え,休むことを知らない。 [21.21] それともかれらは,(死者を)甦らすことの出来る神々を地上からえたのか。 [21.22] もし,その(天地の)間にアッラー以外の神々が ったならば,それらはきっと混乱したで ろう。それで玉座の主,かれらが唱えるものの上に(高くいます)アッラーを讃えなさい。 [21.23] かれは,その行われたことに就いて,尋問を受けることはない。だがかれらこそ尋問されるので る。 [21.24] それともかれらは,かれを差し置いて外の神々を崇めたのか。言ってやるがいい。「 なたがたの証拠を出してみなさい。これはわたしと共にいる者への訓戒で り,また以前の世代の者への訓戒で る。」だがかれらの多くはこの真理を理解出米ずに背き去る。 [21.25] なた以前にも,われが遺わした使徒には,等しく,「われの外に神はない,だからわれに仕えよ。」と啓示した。 [21.26] かれらは,「慈悲深き御方は子をもうけられます。」と言った。 もったいない。いや,(かれら天使は)栄誉 るしもべで る。 [21.27] かれら(天使たち)は,かれより先に告げることもなく,またかれの命令に基いて行動するだけで る。 [21.28] かれは,かれら(天使)以前に るものも,以後に るものをも知っておられ,かれが受け入れる者の外は,執り成しをしない。かれら(天使)はかれに畏れ仕える。 [21.29] もしかれらの中に,「本当にわたしは,かれとは別の神で る。」と言う者が れば,われはこのような者を,地獄で報いる。不義を行う者にこのように報いる。 [21.30] 信仰しない者たちは分らないのか。天と地は,一緒に合わさっていたが,われはそれを分けた。そして水から一切の生きものを創ったので る。かれらはそれでも信仰しないのか。 [21.31] われはまた,大地に山々を据えてかれら不信心者にとっても大地を揺るぎないものとした。またそこに,往来のための広い道を創った。それでかれらは必ず利するところが ろう。 [21.32] 更にわれは,天を屋根とし守護した。それでもかれらは,これらの印から背き去る。 [21.33] かれこそは昼と夜,また太陽と月を創造された方で る。それらは,軌道に浮んでいる。 [21.34] われは なた以前の誰に対しても,永久に生きる者としたことはない。 なたは死ぬのに,かれらは永久に生きるというのか。 [21.35] 人はすべて死を味わう。われは試練のために,凶事と吉事で なたがたを試みる。そして(最後は)われに帰されるので る。 [21.36] 信仰しない者は なたを見る時,只嘲笑の的にする。(かれらは言う。)「この者ですか, なたがたの神々を批判する者は。」かれらは慈悲深き御方の訓戒を,冒(演?)する者で る。 [21.37] 人間は気短かに創られている。われは直ぐに印を示すで ろう。だから急いで れに催促してはならない。 [21.38] またかれらは,「 なたがたの言葉が真実なら,その約束は何時(来るの)か。」と言う。 [21.39] もし不信者が(その日)その時,顔からも,また背からも業火を防ぐことが出来ず,また助ける者もない日のことを知っていたならば。 [21.40] いや,それは突然かれらを襲って,驚き慌てさせよう。かれらはそれを避ける力もなく,猶予されないで ろう。 [21.41] なた以前の使徒たちも,確かに嘲笑された。だが嘲笑した者は,嘲笑していたことに取り囲まれるので る。 [21.42] 言ってやろがいい。「慈悲深き御方(の怒り)から,昼夜誰が, なたがたを守れようか。」それでもかれらは,主を念じることから背き去る。 [21.43] それともかれらには,われ以外にかれらを守護出来る神々が るのか。かれら(神々)は,自分自身も助けられず,またわれから防ぎおおせない。 [21.44] それなのに,われはこれらの者やその祖先たちを享楽させ,その期限まで永らえさせた。われがこの(不信心者の)地に来て,その隅々から征服しているのを見ないのか。それでもかれらは勝利者なのか。 [21.45] 言ってやるがいい。「わたしは只啓示によって, なたがたに警告するだけで る。」だが聞かない者は,警告されてもその呼びかけが聞こえない。 [21.46] そして なたの主の懲罰の息吹が,もしかれらに(少しでも)触れれば,「 ,情けない。わたしたちは本当に不義を行いました。」と言う。 [21.47] われは審判の日のために,公正な汗を設ける。1人として仮令芥子一粒の重さで っても不当に扱われることはない。われはそれを(計算に)持ち出す。われは清算者として万全で る。 [21.48] 且つてわれは,ムーサーとハールーンに,識別と光明と,畏れる者への訓戒を授けた。 [21.49] 目に見えなくても主を畏れる者と,審判の時を畏れる者への訓戒を授けた。 [21.50] この(クルアーン)こそは,われが下した祝福豊かな訓戒で る。 なたがたは,それでもなお拒否するのか。 [21.51] われは以前イブラーヒームに,方正な行いを授けた。われはかれをよく知っている。 [21.52] かれが父とかれの人びとに,こう言った時を思いなさい。「 なたがたが崇拝するこれらの偶像は,何もので るのか。」 [21.53] かれらは言った。「わたしたちは,祖先がそれらを崇拝するのを見ました。」 [21.54] かれは言った。「 なたがたと なたがたの祖先は,明らかに誤っていたので る。」 [21.55] かれらは言った。「 なたは真理を(西?)したのですか。それとも戯れる者なのですか。」 [21.56] かれは言った。「そうではない。 なたがたの主は,天と地の主。(無から)それら(天地)を創造された方で る。そしてわたしはそれに対する証人の一人で る。 [21.57] アッラーに誓って,わたしは なたがたが背を向けて去った後に, なたがたの偶像に一つの策をめぐらそう。」 [21.58] こうしてかれは,必ずかれらがそこに返って来るで ろうと(思って),唯一体の巨像を除きそれらを叩き壊した。 [21.59] かれらは言った。「誰がわたしたちの神々をこうしたのでしょうか。本当にかれは不義な者です。」 [21.60] (或る者が)言った。「わたしたちは,イブラーヒームという若者が,その方々を批判するのを聞いた。」 [21.61] かれらは言った。「それなら,その者を入びとの目の前に引き出せ。必ず皆が証言するでしょう。」 [21.62] 「イブラーヒームよ, なたなのですか。わたしたちの神々に対しこのようなことをしたのは。」と一同は言った。 [21.63] かれは(答えて),「いや,いや,それらの中のこの大きい(偶像)がそれをしたのです。かれらが口が利けるものなら聞いてみなさい。」と言った。 [21.64] そこでかれらは,自ら(良心に)顧みて(心に)言った。「確かに なたがた(自身)が悪いのです。」 [21.65] 間をおいて,かれらはまた翻意し(て言っ)た。「 なたはこれら(神々)の,口が利けないのをよく知っていました。」 [21.66] イブラーヒームは言った。「それなら なたがたは,アッラー以外のものを崇拝するのですか。 なたがたを,少しも益せずまた損わないものを。 [21.67] ,情けないことです。 なたがたも, なたがたがアッラーを差し置いて崇拝するものたちも。 なたがたは,なお悟らないのですか。」 [21.68] かれらは言った。「どうせやるなら,かれを焼きなさい。そして なたがたの神々を救いなさい。」 [21.69] (その時)われは命令した。「火よ,冷たくなれ。イブラーヒームの上に平安 れ。」 [21.70] かれらはかれに対し策動しようとしたが,われはかれらを酷い失敗者にした。 [21.71] われはかれと(その甥の)ルートを,万有のためにわれが祝福した地に救い出した。 [21.72] そしてかれに(子の)イスハークを授け,またその上の賜物として(孫の)ヤアコーブを授けた。われはそれぞれを,正しい者にした。 [21.73] われはかれらを,わが命令を奉じて(人びとを)導く導師とし,かれらに善行に励み,礼拝の務めを守り,定めの喜捨をするよう啓示した。そしてかれらは一生懸命にわれに仕えた。 [21.74] またわれはルートに判断力と英知とを授け,且つ破廉恥な行いに耽る町から,かれを救い出した。かれらは,主の掟に背く邪悪な民で った。 [21.75] かれ(ルート)をわれの慈悲に浸らせた。本当にかれは正しい者で った。 [21.76] またヌーフだが,以前かれが祈った時を思いなさい。われはそれに答えて,かれとかれの家族を,大きい災難から救った。 [21.77] われは,わが印を拒否する民に対し,かれを助けた。本当にかれらは邪悪な民で った。それでわれは,凡てかれらを溺れさせた。 [21.78] またダーウードとスライマーンだが, る者の羊が夜間耕地に迷い込み,作物を荒したが,それに就いて裁判した時のことを思いなさい。われはかれらの裁判の立証者で った。 [21.79] われはそれをスライマーンに理解させた。そしてそれぞれに判断力と英知を授け,またわれはダーウードに山々や鳥たちを従わせて(主を)共に讃えさせた。それは(皆)われの仕業で った。 [21.80] またわれは,かれに(鎖)帷子を作る術を教え,暴力から なたがたの身を守らせた。それでも なたがたは感謝しないのか。 [21.81] またわれは,猛威を奮う風(を起す術)をスライマーンに(授け),かれ(スライマーン)の命令の下に,われが祝福する地に吹かせた。われは凡てのことを知るもので る。 [21.82] また悪魔たちの中にも,かれのために潜水する者 り,またその外の仕事をしている者も った。われはいつもかれらを見張っていた。 [21.83] またアイユーブ(に英知と判断力を授けた)。かれは主に呼びかけた。「本当に災厄がわたしに降りかかりました。だが なたは,慈悲深いうえにも慈悲深い方で られます。」 [21.84] それでわれはこれに応えて,かれに取り付いた災厄を除き,かれに家族を授け,その人々を倍加した。(これは)われからの慈悲で り,またわれに仕える者に対する訓戒で る。 [21.85] またイスマーイール,イドリースとズ・ル・キフルで る。全員がよく耐え忍ぶ者で った。 [21.86] われはかれらをわが慈悲に浴させた。本当にかれらは,正しい者で った。 [21.87] またズン・ヌーンで る。かれが激怒して出かけた時を思いなさい。かれは,われが自分を難儀させるようなことはないと思いながらも,暗闇の中で,「 なたの外に神は りません。 なたの栄光を讃えます。本当にわたしは不義な者でした。」と叫んだ。 [21.88] それでわれはかれに応え,かれをその苦難から数った。われはこのように,信仰する者を救助するので る。 [21.89] またザカリーヤーで る。かれが主に(祈って),「主よ,最も優れた相続者で られる御方よ。わたしを孤独のまま放って置かないで下さい。」と叫んだ時のことを思いなさい。 [21.90] それでわれはこれに応え,かれにヤヒヤーを授け,また妻をかれに相応しくした。かれらは互いに競って善行に動しみ,また希望と畏れをもって,われに祈っていた。われに対し(常に)謙虚で った。 [21.91] また自分の貞節を守った女(マルヤム)で る。われはかの女にわが霊を吹き込み,かの女とその子を万有のための印とした。 [21.92] 本当に, なたがたのこのウンマこそは,唯一の共同体で る。そしてわれは なたがたの主で る。だからわれに仕えなさい。 [21.93] それなのにかれらは,その(宗教上の)事柄を,かれらの間で切り放し(宗派を作っ)た。(間もなく)かれらは皆われに帰るので る。 [21.94] 誰でも善行に励み,信仰している者は,決してその努力を虚しくされることはない。われはかれらのために,必ず(それを)記録している。 [21.95] われが滅ぼした都市には禁令が(強制的に) って,かれらは帰って来られないで ろう。 [21.96] ヤァジュージュとマァジュージュが解放されて,どの丘からも勢いよく下って来る時までは。 [21.97] 其実の約束は近付いているので る。見なさい。信仰しない者の目は坐ってきて(言うで ろう)。「 ,情けない。わたしたちはこのことを疎かにしていました。いや,わたしたちは不義な者でした。」 [21.98] 本当に なたがた(不信者)も,アッラーの外に なたがたの崇拝するものも,地獄の燃料で る。 なたがたはそこに(必ず)落ちて行くので る。 [21.99] これらがもし神で ったならば,そこに落ちるようなことはなかったで ろう。だが(かれらは)それぞれ,その中に永遠に住むので る。 [21.100] かれらはその中で呻く,そこでは(外に何も)聞こえないで ろう。 [21.101] われから善行(の記録)を以前に与えられている者は,地獄から遠く離され, [21.102] そこの微な音も聞こえないで ろう。そしてかれらの魂が念願していた所に永遠に住む。 [21.103] 大きな恐れがかれらを悩ますことはなく,天使たちは出迎えて(言うで ろう)。「これが約束された, なたがたの日です。」 [21.104] その日われは,書き物を巻くように諸天を巻き上げる。われが最初創造したように,再び繰り返す。これはわれの定めた約束で る。われは必ずそれを完遂する。 [21.105] われは(ムーサー)に訓戒を授けた後,詩篤の中に,「本当にこの大地は,われの正しいしもベがこれを継ぐ。」と記した。 [21.106] 本当にこの(クルアーン)の中には,(アッラーを)崇拝する者への消息が る。 [21.107] われは只万有への慈悲として, なたを遣わしただけで る。 [21.108] 言ってやるがいい。「わたしに啓示されたのは, なたがたの神は唯一の神で ると言うことで る。ところで なたがたは,帰依しているのか。」 [21.109] もしかれらが,背き去れば言ってやるがいい。「わたしは( なたがたに)同じように宣教した。だが なたがたに約束されたことが,近いか遠いかわたしは知らない。 [21.110] 本当にかれは,露な言葉を聞き知っておられる。また なたがたの(心に)隠すことも知っておられる。 [21.111] だがわたしは,その(猶予)が なたがたへの試みで るのか,または一時期のための享楽で るのかを知らない。」 [21.112] かれは言った。「主よ,真理によって御裁き下さい。わたしたちの主は, なたがたが口に出す(冒(演?))に対する御助けを御願い出来る慈悲深い方で られる。」 @巡礼章 〔アル・ハッジ〕 [22.1] 人びとよ, なたがたの主を畏れなさい。(審判の)時の震動は,全く一重大事で る。 [22.2] その日 なたがたは見るだろう。凡ての哺乳する者は,哺乳することを忘れ,凡ての妊婦はその胎児を流し,また人びとは酔わないのに,酔いしれたように見えよう。思うに,アッラーの懲罰が厳しいからで る。 [22.3] だが人びとの中には,知識もなくアッラーに就いて批判する,反抗的な悪魔などに従う者もいる。 [22.4] かれ(悪魔)に就いては,こう定められる。「誰でもかれを友とする者が れば,かれはその者を迷わせて,炎の懲罰に導くので る。」 [22.5] 人びとよ, なたがたは復活に就いて疑うのか。われが なたがたを創るさいには先ず土から始め,次いで精液の一滴,次いで血の固まりとし,更に形をなした。また形をなさない肉魂から( なたがたを創った)。 なたがたに(わが偉力を)明示するためで る。われは欲する者を,定めた時期まで胎内に置き,それから赤ん坊として なたがたを出生させ,それから成年に到達させる。 なたがたの中或る者は(若くして)死なせる者も り,また或る者は何がしかを知った後,凡て忘れ去る程に弱まる老齢に返される者も る。また なたは大地が枯れて荒れ果てるのを見よう。だがわれが一度それに雨を降らせると,(生気が)躍動し膨らんで,凡ての植物が雌雄で美しく萌え出る。 [22.6] これはアッラーこそ真理で り,死者に生を与え,凡てのものの上に全能で られるからで る。 [22.7] 本当に,(審判の)時はやって来る。それに就いて疑いの余地はない。本当にアッラーは,墓の中の者を甦らされるので る。 [22.8] だが人びとの中には,アッラーに就いて知識もなく,導きもなく,また光明の啓典もなく,戯に批判し, [22.9] 倣限な態度をとって,人びとをアッラーの道から迷わせようとする者が る。かれらは現世において,屈辱をなめ,またわれは審判の日に炎の懲罰を味わせる。 [22.10] (その時言われよう)。「これは, なたの手がやったことの報いで る。アッラーはそのしもべたちに対し,決して不正をなされない。」 [22.11] また人びとの中に偏見をもって,アッラーに仕える者が る。かれらは幸運がくれば,それに満足している。だが試練がかれらに降りかかると,顔を背ける。かれらは現世と来世とを失うもので る。これは明白な損失で る。 [22.12] かれらはアッラーを外にして,自分に害もなくまた益もないものに祈る。これは遠く迷う者で る。 [22.13] かれらは自分を益するものよりも,害の方に近いものに向かって祈る。何と悪い保護者で り,悪い仲間で ることよ。 [22.14] アッラーは,信仰して善い行いに動しむ者を,川が下を流れる楽園に入らせられる。本当にアッラーは御望みのことを行われる。 [22.15] アッラーは現世でも来世でも,かれ(使徒)を助けられないと考える者が れば,かれに天井に縄を張らせてみるがいい。それから(自らを地面から)切り離してみるがいい。(首を吊ること。)それでかれのその行為が,かれの怒りを取り除くことが出来るものか,よく眺めさせてみるがいい。 [22.16] このように,われは明白な印(クルアーン)を下した。本当にアッラーは御望みの者を導かれる。 [22.17] 本当に(クルアーンを)信じる者,ユダヤ教を奉じる者またサービア教徒,キリスト教徒,拝火教徒そして偶像信者たち,アッラーは審判の日に,かれらを裁決なされる。本当にアッラーは凡てのことの立証者で られる。 [22.18] なたは見ないのか,天に る凡てのものが,アッラーに,サジダするのを。また地に る凡てのものも,太陽も月も,群星も山々も,木々も獣類も,また人間の多くの者がサジダするのを見ないのか。だが多くは懲罰を受けるのが当然な者たちで る。またアッラーが見下げられた者を,誰も尊敬することは出来ない。本当にアッラーは御望みのことを行われる。〔サジダ〕 [22.19] これら両者は,かれらの主に就いて論争する敵手で る。それで(主を)拒否する者のために仕立てられるのは,炎の衣装で ろう。かれらに頭上から熱湯が注がれて, [22.20] の中の物も皮膚も,それで溶かされるで ろう。 [22.21] その上,かれらには鉄の鞭が加えられる。 [22.22] 苦しさのため,そこから出ようとする度に,その中に押し戻され,「火炙りの刑を味わえ。」(と言われよう)。 [22.23] 本当にアッラーは,信仰して善行に励む(外の一団の)者を,川が下を流れる楽園に入らせられる。かれらはそこで,黄金の腕輪と真珠に飾られ,衣装はそこでは絹(ずくめ)で ろう。 [22.24] かれらは純正な言葉に導かれ,讃美すべき方の道に導かれる。 [22.25] 本当に信仰を拒否した者,(人びとを)アッラーの道から妨げる者,そこ(マッカ)の居住者で ろうと,外来者で ろうと凡て,われが人びとのために建立した聖なるマスジド(に入ること)を拒否する者,そしてその中で神聖を汚し不義を企む者には,われは痛ましい懲罰を味わせるで ろう。 [22.26] われがイブラーヒームのために,(聖なる)家の位置を定め(こう言った)時のことを思いなさい。「誰も,われと一緒に配してはならない。そしてタフーフ(回巡)する者のため,また(礼拝に)立ち〔キヤーム〕,立礼〔ルクーウ〕しサジダする者のために,われの家を清めよ。 [22.27] 人びとに,巡礼〔ハッジ〕するよう呼びかけよ。かれらは歩いて なたの許に来る。 るいは,どれも痩せこけているラクダに乗って,遠い谷間の道をはるばる来る。 [22.28] それは自らの(現世と来世の)御利益に参加し,また定められた日の間,かれがかれらに与えられた(犠牲の)家畜の上にアッラーの御名を唱え,それから『 なたがたはそれを食べ,また困窮している者にも食べさせなさい。』 [22.29] それからかれらの必要な儀式を終え,誓いを果し,そして古来の家(カアバ)を,タワーフしなさい。」 [22.30] 以上(が巡礼の定め)で る。アッラーの神聖(な儀式)を順守する者は,主の御許では最も善い者で る。それから家畜は, なたがたに読み聞かされたものを除き,(巡礼中の食料として)合法で る。それで偶像の汚れから離れ,虚偽の言葉を避けなさい。 [22.31] アッラーに純正に服従,帰依し,神々をかれに配してはならない。アッラーに神々を配する者は,丁度天から落ちて鳥に攫われた者のようで る。または風が,かれを遠い所に吹き攫った者のようで る。 [22.32] 以上(が定め)で る。アッラーの儀式を尊重する態度は,本当に心の敬虔さから出てくるもの。 [22.33] それら(の家畜)は,定めの期限まで, なたがたに役立てたうえ古来の家(カアバ)の近くで犠牲として捧げられるのだから。 [22.34] われは凡てウンマの(供儀の)儀式を定めた。かれが授けられる4つ足の家畜の上に,アッラーの御名を唱えなさい。本当に なたがたの神は,唯一の神で られる。だからかれに服従,帰依しなさい。 なたは,謙虚な者たちに吉報を伝えなさい。 [22.35] これらの者は,アッラーの御名が唱えられる時,心は畏怖に満ち,遭遇することによく耐え忍び,礼拝の務めを守り,またわれが授けたものを施す者たちで る。 [22.36] また(犠牲の)ラクダ(や牛)を,われは なたがたのためアッラーの儀式用とした。それらには なたがたへの(多くの)利益が る。(犠牲に供えるに当り)並べて,それらの上にアッラーの御名を唱えなさい。そしてそれらが横ざまに倒れ(動かなくなっ)たならば, なたがたはそれを食べ,また口に出して請わない者,物請いする者たちに食べさせなさい。このようにそれらを なたがた(の用)に供させるのも なたがたに感謝の念を起させるためで る。 [22.37] それらの肉も血も,決してアッラーに達する訳ではない。かれに届くのは なたがたの篤信〔タクフー〕で る。このようにかれは,それらを なたがた(の用)に供させるが,これは なたがたへのかれの導きに対し,アッラーを讃えさせるためで る。善い行いの者たちに吉報を伝えなさい。 [22.38] 本当にアッラーは,信仰する者を守護なされる。アッラーは, 切り者,恩を忘れる者を御好みになられない。 [22.39] 戦いをし向ける者に対し(戦闘を)許される。それはかれらが悪を行うためで る。アッラーは,かれら(信者)を力強く援助なされる。 [22.40] (かれらは)只「わたしたちの主はアッラーです。」と言っただけで正当な理由もなく,その家から追われた者たちで る。アッラーがもし,或る人びとを外の者により抑制されることがなかったならば,修道院も,キリスト教会も,ユダヤ教堂も,またアッラーの御名が常に唱念されているマスジド(イスラームの礼拝堂)も,きっと打ち壊されたで ろう。アッラーは,かれに協力する者を助けられる。本当にアッラーは,強大で偉力ならびなき方で られる。 [22.41] (かれに協力する者とは)もしわれの取り計いで地上に(支配 を)確立すると礼拝の務めを守り,定めの喜捨をなし,(人びとに)正義を命じ,邪悪を禁ずる者で る。本当に凡ての事の結末は,アッラーに属する。 [22.42] 仮令かれらが, なたを虚言の徒で るとしても,かれら以前にも,ヌーフの民も,アードもサムードも(その預言者を)信じなかった。 [22.43] またイブラーヒームの民も,ルートの民も, [22.44] マドヤンの住民も(信じなかった)。またムーサーも拒否された。それでもわれは不信者に猶予を与え,結局かれらに懲罰を与えた。われの拒否はどんなもので ったのか。 [22.45] われはをかれらが悪を行っている間に,如何に多くの町を滅ぼしたことで ろうか。それらは,屋根を下にして倒れ潰れた。また(如何に多くの)井戸や堅固な城が見捨てられたことで ろうか。 [22.46] かれらは心に梧りが開けるよう,またその耳が聞くように,地上を旅しなかった。本当に盲人となったのは,かれらの視覚ではなく,寧ろ胸の中の心なので る。 [22.47] かれらは なたに,すばやい懲罰を求める。だがアッラーは約束に背かれない。本当に主の御許における一日は, なたがたの計算する千年に当る。 [22.48] われは,如何に多くの悪を行う都市を猶予し,それからこれらを処罰したことで ろうか。帰り所はわれの許に るので る。 [22.49] 言ってやるがいい。「人びとよわたしは, なたがたにはっきり警告する(ため遣わされた)者で る。」 [22.50] 信仰して善行に勤しむ者は,御赦しと栄誉 る糧を与えられる。 [22.51] だがわが印を虚しくするように努める者は業火の仲間で る。 [22.52] なた以前にわれが遣わした使徒や預言者でも,何か望みをもつと,悪魔がその欲望を唆したもので った。だがアッラーは,悪魔の誘惑を無にされ,御自分の印を堅固になされた。本当にアッラーは全知にして英明で られる。 [22.53] かれは,悪魔の誘惑で,心に病の る者,心の頑固な者を試みなされる。本当に悪を行う者たちは,(真理から)遠くかけ離れる。 [22.54] また知識を与えられている者たちは,この(クルアーン)が なたの主からの真理で ることを知り,心を謙虚にしてそれを信じる。本当にアッラーは,信仰する者たちを正しい道に導かれる方で る。 [22.55] 信仰のない者はそれに就いて疑いを抱き続けよう。(審判の)時が,突然かれらに襲いかかるか,災厄の日の懲罰が来るまでは。 [22.56] その日,大 はアッラーの有で る。かれは,かれらの間を裁かれる。それで,信仰して善い行いをした者は,歓喜の楽園に入る。 [22.57] 背信して,われの印を虚偽で るとした者には恥ずべき懲罰が る。 [22.58] アッラーの道のために移住し,その後(戦いで)殺され,または死んだ者には,アッラーは必ず善美な糧を与えるで ろう。本当にアッラーこそは,最も優れた給養を与える方で られる。 [22.59] かれは,必ずかれらが喜ぶ所に入らせられる。本当にアッラーは全知にして聡明な御方で る。 [22.60] それは(こうで る)。誰でも自分が被ったものと同じ報復をしたのに,また不当な仕打ちをされるならば,アッラーは必ずこの者を助けなされる。本当にアッラーは寛容にしてよく赦される御方で る。 [22.61] それは,アッラーが夜を昼の中に割り込ませ,また昼を夜の中に割り込ませるためで る。本当にアッラーは全聴にして全視で られる。 [22.62] これも,アッラーこそ真実で り,かれらがかれ以外に祈るものが偽りの(神の)ためで る。本当にアッラーは至高にして至大で られる。 [22.63] アッラーが天から水(雨)を降らせられれば,大地が緑になるのを なたは見ないのか。本当にアッラーは親切にして知悉される御方で る。 [22.64] 天に り地に る凡てのものは,かれの有で る。アッラー,本当にかれは,満ち足られる御方,讃美されなべき御方で る。 [22.65] なたは見ないのか。アッラーは地上の凡てのものを なたがたに従わせ,かれの命令によって,船を海上に走らせられる。また天をかれの御許しなく地上に落ちないよう支えられる。本当にアッラーは人間に,優しく慈悲を垂れられる御方で る。 [22.66] かれこそは なたがたに生を授け,間もなく死を与え,それからまた甦らせられる方で る。本当に人間は恩を忘れる。 [22.67] われは凡てのウンマに守られるべき儀式を定めた。それでこれに関し,かれらに なたと論争させてはならない。 なたの主に(かれらを)招きなさい。本当に なたは,正しい導きの上にいる。 [22.68] かれらがもし なたがたと論争するならば,言ってやるがいい。「アッラーは, なたがたの行うことを最もよく知っておられる。 [22.69] アッラーは審判の日に, なたがたがそれに就いて相違したことに関し, なたがたを裁かれる。」 [22.70] なたはアッラーが,天に り地に る一切を知っておられることを知らないのか。それは凡て記録に載せて る。それは,アッラーにおいては容易なことで る。 [22.71] かれらはアッラーを外にして,何の 威も授かっていないもの,またそれに就いて何の知識もないものを崇拝している。悪を行う者には援助者もない。 [22.72] われの明瞭な印が読誦される時, なたは信仰しない者たちの顔に,拒絶の色が浮かぶのを認めるで ろう。かれらにわが印を読誦する者に向かって,攻撃を加えようとさえする。言ってやるがいい。「わたしはそれよりも更に悪いものを, なたがたに告げようか。それは火獄で る。アッラーは信仰しない者たちに,それを約束なされる。何と悪い住居で ることよ。」 [22.73] 人びとよ,一つの比(輪?)を説くから,それを謹んで聞きなさい。本当に なたがたがアッラーの外に祈るものは,仮令かれらが束になっても,一匹の蝿(さえ)も創れない。また蝿がかれらから何か奪い去っても,それを取り戻すことも出来ない。祈る者も,祈られる者も,全く力がないので る。 [22.74] かれらは,アッラーの真価の程を評価していない。本当にアッラーは強大にして偉力ならびなき御方で る。 [22.75] アッラーは,天使と人間の中から,使徒を選ばれる。本当にアッラーは全聴にして全視で られる。 [22.76] かれは,かれらの前に るものも,かれらの後ろに有るものをも知っておられる。アッラーの御許に(凡ての)事物は帰されるので る。 [22.77] なたがた信仰する者よ。立礼〔ルクーウ〕しサジダして, なたがたの主に仕えなさい。そして善行に動しめ。必ず なたがたは成功するで ろう。〔サジダ〕 [22.78] アッラーの(道の)ために,限りを尽くして奮闘努力しなさい。かれは, なたがたを選ばれる。この教えは, なたがたに苦業を押しつけない。これは なたがたの祖先,イブラーヒームの教義で る。かれは以前も,またこの(クルアーン)においても, なたがたをムスリムと名付けられた。使徒は なたがたのための立証者で り,また なたがたは人びとのための立証者で る。だから礼拝の務めを守り,定めの喜捨を行い,確りとアッラーに縋りなさい。かれは なたがたの守護者で る。何と優れた守護者,何と優れた援助者で ることよ。 @信者たち章 〔アル・ムウミヌーン〕 [23.1] 信者たちは,確かに勝利を勝ちとる。 [23.2] かれらは,礼拝に敬虔で り, [23.3] 虚しい(凡ての)ことを避け, [23.4] 施し〔ザカート〕のために励み, [23.5] 自分の陰部を守る者。 [23.6] ただし配偶と,かれらの右手に所有する者(奴隷)は,別で る。かれらに関しては,咎められることはない。 [23.7] しかし法を越えて求める者は,アッラーの掟に背く者で る。 [23.8] また信託と約束に忠実な者, [23.9] 自分の礼拝を(忠実に)守る者で る。 [23.10] これらの者こそ本当の相続者で, [23.11] フィルダウス(天国)を継ぐ者で る。かれらはそこに永遠に住むので る。 [23.12] われは泥の精髄から人間を創った。 [23.13] 次に,われはかれを精液の一滴として,堅固な住みかに納めた。 [23.14] それからわれは,その精滴を一つの血の塊に創り,次にその塊から肉塊を創り,次いでその肉塊から骨を創り,次に肉でその骨を覆い,それからかれを外の生命体に創り上げた。 ,何と素晴しいアッラー,最も優れた創造者で られる。 [23.15] それから後, なたがたは必ず死ぬ。 [23.16] それから復活の日に,甦らされるので る。 [23.17] われは なたがたの上に,7つの天を創った。決してわれは創造を等閑にはしない。 [23.18] われは天から適量の雨を降らせ,それを地中に止まらせる。またわれは,それを無くすことも出来る。 [23.19] われはそれで, なたがたのためにナツメヤシとブドウの園を育てた。園の中には多くの果実が って, なたがたはそれを食べる。 [23.20] またシナイ山に産する一本の樹が って,油が採れ,食べものに味わいを付ける。 [23.21] それから家畜にも, なたがたへの教訓が る。われはそれらの の中に るものを なたがたに飲ませる。それらには多くの用途が り,また なたがたはその(肉)を食べる。 [23.22] なたがたはそれらに乗り,また船によって運ばれる。 [23.23] われはヌーフをその民に遣わした。かれは言った。「わたしの人びとよ,アッラーに仕えなさい。かれの外には, なたがたに神はないので る。 なたがたはかれを畏れないのか。」 [23.24] 人びとの中,信仰のない長老たちは言った。「何だこれは, なたがたと同じ只の人間ではないですか。かれは なたがたの上に,高く留りたいのでしょう。もしアッラーが御望みなら,かれは天使を遣わすべきです。わたしたちは,昔の祖先からも,こんなことは聞きませんでした。 [23.25] この男は只(ほ?)かれた人間に過ぎません。だから暫く待って様子をみましょう。」 [23.26] かれは(祈って)言った。「主よ,かれらはわたしを嘘付きで るといいます。どうか御助け下さい。」 [23.27] それでわれはかれに啓示した。「われの啓示に従って,われの目の前で舟を造れ。われの命令が下って,釜が滾り(温?)れたら,かれらの中で宣言が既に下された者を除き, なたは凡ての(生き)もの一番と, なたの一家を乗り込ませなさい。悪を行った者のために,われに嘆願してはならない。かれらは必ず溺れるので る。 [23.28] そして一緒の者と舟の中に落ち着いたら(祈って)言え,「悪を行う人びとから,わたしたちをお救い下さったアッラーに讃え れ」 [23.29] 言え,「主よ,祝福された上陸地点に,わたしを上陸させて下さい。本当に なたは最も優れた上陸を叶えられる方で ります」 [23.30] 本当にこの中には(理解 る者への)種々の印が る。われは(人びとを)試練するもので る。 [23.31] それからかれらの後に,われは外の世代を創り げた。 [23.32] われはかれらの間から(選んだ)使徒を,かれらに遺わして,(言わせた。)「アッラーに仕えなさい。かれの外に, なたがたに神はないのです。 なたがたは(かれを)畏れないのですか。」 [23.33] かれの民の中の長老で信仰がなく,来世の(アッラーとの)会見を嘘で るとし,現世で羽振りのよい者たちは言った。「これは なたがたと同じ一人の人間に過ぎません。 なたがたの食べるものを食べ, なたがたの飲むものを飲んでいます。 [23.34] なたがたが,自分と同じ人間に従うならば,必ず失敗するでしょう。 [23.35] なたがたは死んで土と骨になってから(再び)甦らされると,かれは約束したのですか。 [23.36] そんな約束はまったく り得ません。 [23.37] わたしたちには,現世の生活の外はないのです。わたしたちは死んでまた生きかえるでしょうか。わたしたちは,決して甦らされることはないのです。 [23.38] かれはアッラーに就いて,虚言を捏造した只の人間に過ぎません。わたしたちは,かれを信じません。」 [23.39] かれは(祈って)言った。「主よ,かれらはわたしを嘘付きで るといいます。どうか御助け下さい。」 [23.40] かれは仰せられた。「暫くしたら,かれらは必ず悔いるで ろう。」 [23.41] それで一声(懲罰)が確実にかれらを襲い,われはかれらを(時の流れに浮ぶ)泡屑にした。だから悪を行う者よ遠ざかれ。 [23.42] それからかれらの後に,われは外の諸世代を創った。 [23.43] 誰もその定められた期限に,先にすることも遅れることも出来ない。 [23.44] そこでわれは次々に使徒を遺わした。だが使徒が一つの民に現われる度に,かれらはかれを嘘つき呼ばわりした。それでわれは(このような不義の徒を)次々に とを追わせ,(滅ぼし),かれらを昔の語り草にした。だから信仰しない者よ遠ざかれ。 [23.45] またわれは,わが種々の印と明瞭な 威とを授けて,ムーサーとその兄弟のハールーンを遺わした。 [23.46] フィルアウンとその長老たちの許に。だがかれらは横柄で思い上った者たちで った。 [23.47] かれらは言った。「わたしたち同様に人間にすぎない二人を(どうして)信じられましょうか。しかもかれらの民は,わたしたちの奴隷ではないですか」 [23.48] それでかれらは,両人を嘘つきで るといい,結局滅ぼされた。 [23.49] われは,かれらが正しく導かれるよう,ムーサーにしかと啓典(律法)を授けた。 [23.50] またわれは,マルヤムの子とその母を印となし,両人を泉の涌き出る安静な丘の上に住まわせた。 [23.51] なたがた使徒たちよ,善い清いものを食べ,善い行いをしなさい。われは なたがたのすることを熟知している。 [23.52] 本当に なたがたのこのウンマは,唯一の共同体で る。われは なたがたの主で る。われを畏れよ。 [23.53] それなのにかれらは諸宗派に分裂した。しかも各派は自分たちが素晴らしいと言っている。 [23.54] だから当分の間,迷いのままにかれらを放置しなさい。 [23.55] かれらはわれが,財宝と子女でかれらを力付けると考えるのか。 [23.56] われはかれらのために,良いことを急いでいると思うのか。いや,かれらは(試みに)気付かない。 [23.57] 本当に主を畏れて戦く者, [23.58] また主の印を信じる者, [23.59] また主に(何ものをも)配しない者, [23.60] また主に帰ることを心に畏れ,与えるべきものを与える者, [23.61] これらの者は凡て善事に急ぎ,その先頭に立つ者で る。 [23.62] われは誰にも,その能力以上の重荷を負わせない。われには真実を語る書物が るので,かれらは決して不当に扱われることはないので る。 [23.63] いや,かれらの心はこれ(クルアーンの教え)を全く理解出来ないでいる。ところでかれらの行為は,それより酷い行いで る。 [23.64] やがてわれが,かれらの中の贅沢な者を懲罰のために捕えると,見るがいい。かれらは泣き叫ぶ。 [23.65] (その時仰せられよう。)「今更哀願して喚くことはない。 なたがたにはわれからの救助はないので る。 [23.66] われの印は, なたがたに読誦されていたが, なたがたは踵を返して逃げ, [23.67] 高慢で った。これ(クルアーン)に就いて悪口を言って夜話に耽っていた。」 [23.68] かれらは,この御言葉を熟考しないのか。昔の祖先に起らなかったものが,かれらに起ると考えるのか。 [23.69] それともかれらへの使徒と認めず,かれを拒否するのか。 [23.70] それで,「かれは(愚?)かれた者で る。」と言うのか。そうではない。かれは真理を(湾?)したが,かれらの多くは真理を嫌う。 [23.71] もし真理が,かれらの欲張りに相応しいものなら,天地とその間の凡てのものは,(混乱し)退廃してしまったで ろう。そうではない。われはかれらへの訓戒を授けたが,かれらは訓戒から背き去ったので る。 [23.72] それとも なたは,報酬をかれらに求めるのか。 なたの主の報酬こそは至上で る。かれは最も優れた給与を与える方で られる。 [23.73] 本当に なたは,正しい道にかれらを招く。 [23.74] だが来世を信じない者たちは,必ずその道から逸れる。 [23.75] われが慈悲を施してかれらを悩ます災厄を除いても,迷路に執着して途方もなくさ迷うで ろう。 [23.76] 且つて,われはかれらに懲罰を加えたが,かれらはなお,主にへり下ることなく,素直に嘆願しない。 [23.77] われが厳しい刑罰への門を,かれらに開くまでは。見なさい。かれらはそれで絶望している。 [23.78] かれこそは, なたがたのために,聴覚と視覚と心(知覚,理解力)を創られた方で る。だが なたがたは,感謝しない。 [23.79] なたがたを地上に,繁殖させられたのはかれで る。かれの御許に, なたがたは集められる。 [23.80] かれこそは,生かしまた死なせられる方で り,昼と夜の交替を規制される。 なたがたはなお理解しないのか。 [23.81] いや,かれらは,昔の人が言ったのと,同じようなことを言っている。 [23.82] かれらは言う。「わたしたちが死んで土と骨になった時,本当に甦らされるだろうか。 [23.83] 本当にわたしたちもわたしたちの祖先も,且つてこのことを約束されていた。これは只昔の物語に過ぎない。」 [23.84] 言ってやるがいい。「大地とそこに る凡てのものは,誰のもので るか。知っているなら(言ってみなさい)。」 [23.85] かれらは必ず,「アッラーの有で る。」と言うで ろう。言ってやるがいい。「 なたがたは,まだ気が付かないのか。」 [23.86] 言ってやるがいい。「7つの天の主,栄光に満ちた至高の玉座の主は,誰で るのか。」 [23.87] かれらは必ず,「アッラー。」と言うで ろう。言ってやるがいい。「 なたがたはなお畏れないのか。 [23.88] 凡ての事物の統御は,誰の手に るのか。(万有を)守護し,(誰からも)守護されない方(は誰か), なたがたが知っているならば,(言ってみなさい)。」 [23.89] かれらは必ず「アッラー。」と言うで ろう。言ってやるがいい。「それなら なたがたは,どうして惑わされたのか。」 [23.90] いや,われは真理を下したので る。かれらは本当に嘘付きで る。 [23.91] アッラーは子をもうけられない。またかれと一緒の外の神もない。そうで ったら,それぞれの神は自分の創ったもので分裂しお互いに抜き出ようとして競い合う。アッラーに讃え れ。(かれは)かれらの配するものを(超越され), [23.92] 幽玄界と現象界を知っておられ,かれらの配するものの上に高くおられる。 [23.93] 言え,「主よ, なたがかれらに約束したこと(懲罰)を,もしわたし(の在世中)に示されるなら, [23.94] 主よ,わたしを悪を行う民の中に,入れないで下さい。」 [23.95] 本当にわれは,かれらに警告したものを, なたに示すことは確かに出来る。 [23.96] 善行によって,悪を撃退せよ。われはかれらの言うことを熟知している。 [23.97] そして(祈って)言いなさい。「主よ,悪魔たちの囁きに対し, なたの加護を願います。 [23.98] 主よ,かれらがわたしに近付かないよう, なたの加護を願います。」 [23.99] だが死が訪れると,かれらは言う。「主よ,わたしを(生に)送り帰して下さい。 [23.100] わたしが残してきたものに就いて善い行いをします。」決してそうではない。それはかれの口上に過ぎない。甦りの日まで,かれらの後ろには戻れない障壁が る。 [23.101] ラッバが吹かれる時,その日,かれらの間の諸関係の絆は途絶え,互いに問わないで ろう。 [23.102] それで秤が(善行のため)重い者たちは,至上の幸福をえる。 [23.103] また秤が軽い者たちは,魂を失い,地獄に永遠に住む。 [23.104] 火はかれらの顔を焦がし,その中で歯ぐきをむき出す。 [23.105] (かれらに言われよう。)「われの印が なたがたに読誦されなかったのか,なのにそれを嘘で るとしたのか。」 [23.106] かれらは言う。「主よ,わたしたちは不運に打ち負け,迷っていました。 [23.107] 主よ,わたしたちをここから出して下さい。もしもなおわたしたちが(悪に)返るならば,本当に不義の徒です。」 [23.108] かれは仰せられよう。「その中に卑しめられて入ってしまえ。われに物を言うな。 [23.109] 本当にわれのしもべの中には,こう言っていた一団が る。『主よ,わたしたちを赦し,慈悲を与えて下さい。 なたは最も優れた慈悲を与える方です。』 [23.110] だが なたがたは,かれらを笑い草にした。 なたがたは,かれらを笑っている間に,われを念じるのを忘れることになった。 [23.111] 本当にかれらが耐え忍んだことにより,今日われは報いた。かれらこそ成功した者で る。」 [23.112] かれは仰せられよう。「 なたがたは,地上に何年滞在していたのか。」 [23.113] かれらは申し上げよう。「わたしたちは一日か,一日の一部分滞在していました。勘定役(天使)に御問い下さい。」 [23.114] かれは仰せられよう。「 なたがたの滞在は束の間に過ぎない, なたがたが(このことを)知っていたならば [23.115] なたがたは,われが戯れに なたがたを創ったとでも考えていたのか。また なたがたは,われに帰されないと考えていたのか。」 [23.116] アッラーは,尊くて気高い,真実の王者で る。高潔な玉座の主を置いて外には神はない。 [23.117] アッラーと一緒に,何の証拠もない外の神に祈る者の計算は主の御許に るだけで る。本当に不信者たちは,勝ち抜くことは出来ないで ろう。 [23.118] (祈って)言うがいい。「主よ,御赦しを与え,慈悲を与えて下さい。 なたは最も優れた慈悲を与える方で られます。」 @御光章 〔アソ・ヌール〕 [24.1] (これは)われが下した1章〔スーラ〕。われが定めたもので,明瞭な種々の印をその中に下した。必ず なたがたは留意するで ろう。 [24.2] 姦通した女と男は,それぞれ100回鞭打て。もし なたがたが,アッラーと末日を信じるならば。アッラーの定めに基づき,両人に対し情に負けてはならない。そして一団の信者に,かれらの処刑に立会わせなさい。 [24.3] 姦夫は,姦婦かまたは多神教徒以外(の女)とは,結婚することは出来ない。姦婦もまた,姦夫かまたは多神教徒以外(の男)とは,結婚することは出来ない。このことは信者に対し禁じられる。 [24.4] 貞節な女を非難して4名の証人を上げられない者には,80回の鞭打ちを加えなさい。決してこんな者の証言を受け入れてはならない。かれらは主の掟に背く者たちで る。 [24.5] しかし,その後悔いて自ら改める者は別で る。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [24.6] 自分の妻を非難するもので,自分以外に証人のない場合は,単独の証言で,自分の真実なことをアッラーに誓けて4度誓う。 [24.7] そして5度目に,「もし自分の言葉が虚偽なら,アッラーの御怒りが自分の上に(下るように)。」(と誓う)。 [24.8] また,かの女から,その懲罰を免じられる。つまりもしかの女が,アッラーに誓けてかれ(夫)の言葉が虚偽で ることを4度誓い, [24.9] そして5度目に,「もし(夫の言葉が真実ならば,アッラーの御怒りが自分の上に(下るように)。」(と誓うならば)。 [24.10] アッラーの恩恵が なたがたの上になく,慈悲もなかったならば(どうで ろう。)本当にアッラーは,度々悔悟を許される英明な方で られる。 [24.11] 本当にこの虚言を広めた者は, なたがたの中の一団で る。これを なたがたへの災いと思ってはならない。いや,それは なたがたのため良いことで る。かれらの中それぞれの者は,その稼いだ罪によ(り罰せられ)る。なかでもそれに大きく関与した者は,厳しい懲罰に処せられるので る。 [24.12] なたがたはそれを聞いた時,信者の男も信者の女も,自分自身で何故好意 る考えをしなかったのか。そして,「これは明らかに中傷で る。」と何故言わなかったのか。 [24.13] かれらは何故,これに対し4名の証人を挙げなかったのか。証人を出さなかったので,これらの者はアッラーの御目には虚言の徒で る。 [24.14] もし なたがたに対するアッラーの恩恵と,現世と来世でかれの慈悲がなかったならば,この事件に就いて(不謹慎に)話したことに対し,厳しい懲罰に処せられたところで った。 [24.15] 見なさい。 なたがたは舌先でそれを受け止め,また なたがたの口は,自分の知らないことを言った。そしてアッラーの御目には重大なことを,軽く考えていた。 [24.16] なたがたはそれを聞いた時,何故こう言わなかったのか。「これはわたしたちの口にすべきことではない。アッラーに讃え れ。これは大変な中傷で る。」 [24.17] アッラーは,もし なたがたが信者なら,このようなことを決して繰り返してはならないと戒められる。 [24.18] アッラーは, なたがたに印を解き明かされる。本当にアッラーは全知にして英明で られる。 [24.19] 信仰する者の間にこの醜聞が広まることを喜ぶ者は,現世でも来世でも,痛ましい懲罰を受けよう。 なたがたは知らないがアッラーは知っておられる。 [24.20] アッラーの恩恵が なたがたの上になく,慈悲もなかったならば(どうで ろう)。本当にアッラーは親切極みなく慈悲深い方で る。 [24.21] 信仰する者たちよ,悪魔の歩みに従ってはならない。 なたがたがもし悪魔の歩みに従うならば,かれは必ず醜行と悪事を なたがたに命じるで ろう。もし なたがたに対し,アッラーの恩恵と慈悲がなかったならば, なたがたの中一人も純潔になれなかったで ろう。だがアッラーは,御心に叶う者を清められる。アッラーは全聴にして全知で られる。 [24.22] なたがたの中,恩恵を与えられ富裕で能力 る者には,その近親や,貧者とアッラーの道のため移住した者たちのために喜捨しないと,誓わせてはならない。かれらを許し大目に見てやるがいい。アッラーが なたがたを赦されることを望まないのか。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [24.23] 無分別に貞節な信者の女を中傷する者は,現世でも来世でもきっと呪われよう。かれらは厳しい懲罰を受けるで ろう。 [24.24] その日,かれらの舌と手と足は,その行ったことに就いてかれらに(不利な)立証をする。 [24.25] その日アッラーは,かれらが受けるべき応報を(凡て)払い戻され,かれらは,アッラーが真理で り,(凡てのことを)明瞭になされることを,知るで ろう。 [24.26] 不浄な女は不浄な男に,また不浄な男は不浄な女に(相応しい)。純潔な女は純潔な男に,また純潔な男は純潔な女に(相応しい)。これらの者は,人びとの言うことに動じない。かれらには,容赦と栄誉 る御恵みが ろう。 [24.27] なたがた信者よ,許しを求めて,家族に挨拶するまでは,自分の家以外の住まいに入ってはならない。それは なたがたのために善い。必ず なたがたは留意するで ろう。 [24.28] もし家に誰もいないと分ったならば,許しが るまで,それに入ってはならない。もし帰るよう言われた時は帰れ。それは なたがたのために一段と清廉で る。アッラーは なたがたの行うことを知っておられる。 [24.29] なたがたに必需品が備えて る,住人のいない家に入ることは罪にならない。アッラーは, なたがたの現わすことも隠すことも知っておられる。 [24.30] 男の信者たちに言ってやるがいい。「(自分の係累以外の婦人に対しては)かれらの視線を低くし,貞潔を守れ。」それはかれらのために一段と清廉で る。アッラーはかれらの行うことを熟知なされる。 [24.31] 信者の女たちに言ってやるがいい。かの女らの視線を低くし,貞淑を守れ。外に表われるものの外は,かの女らの美(や飾り)を目立たせてはならない。それからヴェイルをその胸の上に垂れなさい。自分の夫または父の外は,かの女の美(や飾り)を表わしてはならない。なお夫の父,自分の息子,夫の息子,また自分の兄弟,兄弟の息子,姉妹の息子または自分の女たち,自分の右手に持つ奴隷,また性欲を持たない供回りの男,または女の体に意識をもたない幼児(の外は)。またかの女らの隠れた飾りを知らせるため,その足(で地)を打ってはならない。 なたがた信者よ,皆一緒に悔悟してアッラーに返れ。必ず なたがたは成功するで ろう。 [24.32] なたがたの中独身の者,また なたがたの奴隷の男と女で廉正な者は,結婚しなさい。かれらがもし貧しければ,アッラーは恩恵により裕福にされよう。アッラーは寛恩深知で られる。 [24.33] 結婚(の資金)が見つからない者は,アッラーの恩恵により,富むまで自制しなさい。また なたがたの右手が持つ者の中,(解放の証明)証書を求める者が って, なたがたがかれらの善良さを認めるならば,その証明を書きなさい。なおアッラーが なたがたに与えられた資財の一部をかれらに与えなさい。奴隷の娘たちが,貞操を守るよう願うならば,現世の果ない利得を求めて醜業を強制してはならない。かの女らが仮令誰かに強制されたなら,アッラーがやさしく罪を赦し,いたわって下さろう。 [24.34] われは事物を明瞭にする印を下し,また なたがた以前に過ぎ去った者たちの先例を示し,主を畏れる者への訓戒とした。 [24.35] アッラーは,天地の光で る。かれの光を れば,燈を置いた,壁(在?)のようなもので る。燈はガラスの中に る。ガラスは輝く星のよう。祝福されたオリーブの木に灯されている。(その木は)東方(の産)でもなく,西方(の産)でもなく,この油は,火が凡んど触れないのに光を放つ。光の上に光を添える。アッラーは御好みの者を,かれの御光に導かれる。アッラーは人びとのために,比(輪?)を挙げられる。本当にアッラーは凡てのことを知っておられる。 [24.36] (この燈は)アッラーの許しによって,建てられた家の中に り,かれの御名がそこで唱えられ,朝夕,そこでかれを讃えて唱念が行われる。 [24.37] 人びとは,交易や商品に惑わされないで,アッラーを念じ,礼拝の務めを守り,定めの喜捨に怠りなく,かれらの恐れは心も目も転倒する日で る。 [24.38] アッラーはかれらの行った,最善のものに報われ,且つ恩恵により報奨を付け加えられる。アッラーは御心に叶,者に,際限なく与える。 [24.39] しかし信仰のない者は,そのすることなすこと,砂漠の中の蜃気楼のようなもので,渇き切った者には水だと思われる。だがやってくれば何も見出せない。そこではアッラーの御前で り,かれの勘定が払われることを知るで ろう。アッラーは清算に迅速で られる。 [24.40] また(不信者の状態は),深海の暗黒のようなもので,波がかれらを覆い,その上に(また)波が り,その上を(更に)雲が覆っている。暗黒の上に暗黒が重なる。かれが手を差し伸べても凡んどそれは見られない。アッラーが光を与えられない者には,光はない。 [24.41] なたは,天地の間の凡てのものが,アッラーを讃えるのを見ないのか。羽を拡げて飛ぶ鳥もそうで る。皆それぞれ礼拝と唱念を心得ている。アッラーはかれらの行っていることを知っておられる。 [24.42] 天と地の大 はアッラーの有で り,アッラーに(凡てのものの)帰り所は るので る。 [24.43] なたがたは見ないか。アッラーは雲を駆り,やがてそれを相い合わせ,さらに固まりにされ,やがて慈雨が,その間から降るのを。また雹を含む,山(のような雲)を天から下し,かれは,御好みの者をそれで撃ち,御好みの者を避けられる。稲妻の閃きは,本当に目を奪おうとする。 [24.44] アッラーは夜と昼を次々に交替させる。本当にこれらの中には,見る目をもつ者への教訓が る。 [24.45] またアッラーは, りと らゆる動物を水から創られた。その るものは, で這い,また るものは2本足で歩き, るものは4つ足で歩く。アッラーは御望みのものを創られる。本当にアッラーは何事につけ全能で られる。 [24.46] われは明瞭な印の数々を下した。アッラーは御好みの者を正しい道に導かれる。 [24.47] かれら(偽信者)は,「わたしたちはアッラーと使徒を信じ,服従する。」と言う。だがその後,かれらの一部は背き去った。これらの者は(真の)信者ではない。 [24.48] かれらの間は裁きのために,アッラーと使徒の前に呼び出されると,見なさい。一部の者は回避する。 [24.49] もし,かれらが正しいのなら,素直にかれの許にやって来るで ろう。 [24.50] かれらの心には病が宿っているのか,それとも疑いを抱いているのか。またはアッラーと使徒が,かれらに対し不公平な扱いをすると恐れるのか。いや,かれらこそ不義者で る。 [24.51] 本当の信者たちは,裁きのため,アッラーと使徒に呼び出されると,「畏まりました。従います。」と言う。本当に,そのような人々こそ栄える者で る。 [24.52] アッラーと使徒に服従し,アッラーを畏れ,かれに自分の義務を尽くす者,そのような人々こそ(最後の目的を)成就する者で る。 [24.53] かれら(偽信者)は,もし なたが(出征を)命じたならば,必ず出て行くことをアッラーに誓けて厳粛に誓う。言ってやるがいい。「誓わなくてもよい。恭順こそ道理に叶う。本当にアッラーは なたがたの行うことを熟知なされる。」 [24.54] 言ってやるがいい。「アッラーに従い,使徒に従え。 なたがたがもし背き去るとしても,かれにはかれの負わされた務めが り, なたがたにも なたがたの負わされたものが る。だが なたがたがもしかれに従うならば,正しく導かれるで ろう。使徒に課せられることは,只明瞭に(啓示を)伝えるだけで る。」 [24.55] アッラーは, なたがたの中,信仰して善い行いに勤しむ者には, なたがた以前の者に継がせたように,この大地を継がせることを約束なされた。そしてかれらのために,かれが選ばれるものを,かれらの揺ぎのない宗教となされ,かれらの恐怖(不安の生活)を,安心無事(の境遇)に変えられる。かれらはわれに仕え,われに何ものをも配しない。だがそれ以後になお不信心になる者こそは,主の掟に背く者で る。 [24.56] それで礼拝の務めを守り,定めの喜捨をなし,使徒に従え。そうすれば なたがたは,慈悲に ずかるで ろう。 [24.57] なたは,不信心の者たちが地上で(アッラーの計画を)失敗させると考えてはならない。かれらの住まいは業火で る。何と悪い末路で ることよ。 [24.58] 信仰する者よ, なたがたの右手が所有する者と, なたがたの女子たちの中未成年の者でも,次の3つの場合は,(居間に入る時) なたがたの許しを求めさせなさい。(即ち)早朝〔ファジュル〕の礼拝の前,昼中の(暑さのため)脱衣をしている時,それから夜〔イシャー〕の礼拝の後で る。(これは) なたがたのための3度の素肌(裸)の時で る。これらの(時刻の)外は,(許可を得ないで)たがいに行き来しても なたがたにもかれらにも,罪ではない。このようにアッラーは, なたがたのために印を解き明かされる。アッラーは全知にして英明で られる。 [24.59] なたがたの子供たちが成年に達する時は,それ以前にそうしてきたように,(入室に際し)許しを求めさせなさい。このようにアッラーは, なたがたのために印を解き明かされる。アッラーは全知にして英明で られる。 [24.60] 結婚を望めない,産児期の過ぎた女は,その装飾をこれ見よがしに示さない限り,外衣を脱いでも罪ではない。だが控え目にするのは,かの女らのために良い。アッラーは全聴にして全知で られる。 [24.61] 盲人でも遠慮は要らない。また足の身障者でも遠慮は要らない。また病人でも遠慮は要らない。また なたがた自身も,自分の家で食べても良く,父方の家でも母方の家でも,兄弟の家でも,姉妹の家でも,父方のおじの家でもおばの家でも,母方のおじの家でも,母方のおばの家でも, なたがたが鍵を持っている(家でも), なたがたの友人(の家でも)食べて良い。また なたがたは,一緒にまたは別々に食べても,咎めはない。それで家に入る時は,アッラーから祝福された良い挨拶の言葉で,人びとに挨拶しなさい。このようにアッラーは, なたがたのために印を解き明かされる。必ず なたがたは理解するで ろう。 [24.62] (真の)信者とは,アッラーとその使徒を(心から)信じ, る要件で(人びとが)集まり使徒と一緒にいる時,その許可を得るまでは立ち去らない者たちで る。本当に何につけ なたに許しを求める者こそは,アッラーとその使徒を信じる者で る。かれらが自分の要件で, なたに許しを求める時には,良いと思う者は許し,かれらのためにアッラーの御赦しを請え。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [24.63] なたがたは使徒の呼びかけを, なたがた相互間の呼びかけのようにしてはならない。アッラーは なたがたの中,密かに抜け出す者を知っておられる。それで,かれ(アッラー)の命令に違犯する者は試練が下り,または痛ましい懲罰が科せられるから,用心させなさい。 [24.64] 聞け,天と地の凡ての有はアッラーの有で る。かれは, なたがたの るが儘を確と知っておられる。かれらがかれの許に帰される日,かれはかれらの行ったことを,かれらに告げ知らせるで ろう。アッラーは凡てのことをよく知っておられる。 @識別章 〔アル・フルカーン〕 [25.1] 万民への警告者とするために,かれのしもベに識別を下された方に祝福 れ。 [25.2] 天と地の大 はかれの有で る。かれは子をもうけられず,またその大 に(参与する)協力者もなく,一切のものを倉u造して,規則正しく秩序づけられる。 [25.3] だがかれらはかれの外に神々を立てるが,それらは何も創れないばかりか,それら自身創られたもので,自らを害することも益することも出来ず,また死も生も復活も,自由にならない。 [25.4] だが不信心な者たちは言う。「これは,かれが作り上げた虚言に過ぎない。外の者たちが,かれに協力したので る。」だが事はかれらこそ,無法と虚偽を(西?)したので る。 [25.5] またかれらは言う。「昔の物語で,それをかれが書き下したので る。それを朝夕,口で言って書き取らせたので る。」 [25.6] 言ってやるがいい。「これを下されたのは,天地の奥義を知っておられ,本当に寛容にして慈悲深い方で られる。」 [25.7] またかれらは言う。「これはどうした使徒だ。食べ物を食べ,町を歩き回るとは,どうして天使が遣わされ,かれと一緒に警告者にならないのだろうか。 [25.8] かれに(どうして)財宝が授けられないのか,また(いくらでも)食べられる果樹園を持たないのだろうか。」不義の徒たちはな姑,「 なたがたは,(憲?)かれた者に従うだけのことで る。」と言う。 [25.9] かれらが,どんな を, なたのために持ち出したかを見なさい。それでかれらは迷ってしまって,道を見出せない。 [25.10] かれが望まれるならば,それより優れたものを, なたに与えることの出来る方。川が下を流れる楽園,そして宮殿を なたに与える御方に祝福 れ。 [25.11] にも拘らず,かれらは(審判の)時を虚偽で るとする。われは,その時を虚偽で るとする者に対し,燃え盛る火を用意している。 [25.12] 遙かに離れた所から見る時,かれらはその怒声と咆哮を聞くで ろう。 [25.13] かれらが縛られて火獄の狭い所に投げ込まれる時,(いっそ)そこで,滅びて仕舞うことを嘆願するで ろう。 [25.14] (その時,言われよう。)「今日,一度に滅亡を嘆願してもだめで る。 なたがたは度々繰り返す滅亡でも嘆願するがいい。」 [25.15] 言ってやるがいい。「この(火獄)が良いか,それとも主を畏れる者に約束される永遠の楽園か。これが,かれらへの報奨で り行き着くところで る。 [25.16] そこには,その望む凡てのものが る。永遠の住みかなので る。これは なたがたが念願する,主からの約束で る。」 [25.17] かれらそしてアッラー以外に仕えるものたちを一緒に召集なされる日,かれは仰せられよう。「これらわれのしもべたちを迷わせたのは なたがたで るのか。それともかれらが(自ら)道を踏み外したのか。」 [25.18] かれらは言う。「 なたに讃え れ, なたの外に守護者を崇めることは,わたしたちに相応しく りません。だが なたは,かれらとその祖先に(現世での)享楽を許され訓戒を忘れて破滅の民となりました。」 [25.19] (主は仰せられよう。) 「今かれらは, なたがたの言ったことを嘘で る。と立証した。それで なたがたは(懲罰を)免れられず,また助けも(得られ)ない。われは, なたがたの中,悪を行う者に,懲罰を味わせるで ろう。 [25.20] なた以前にわれが遣わした使徒たちは,一人として食べ物を食べない者はなく,町を歩き回らない者はなかった。われは なたがたをお互いの試練となるように取り計らった。」それで なたがたは耐え忍ぶで ろうか。 なたの主は,(凡てのことを)照覧なされる。 [25.21] われとの(審判のための)会見を望まない者は言う。「何故天使がわたしたちに下されないのか。また(何故)わたしたちの主が,目の前に見えないので ろうか。」かれらは本当に自惚れて高慢で り,また非常に横柄な態度をとったので る。 [25.22] かれらが天使を見る日,罪人にとって,喜びのない日で る。かれら(天使)は言うで ろう。「( なたがたには)禁じられている,遠ざかれ。」 [25.23] われはかれらの行ったことに報いて,それを塵のようにまき散らすで ろう。 [25.24] 楽園の仲間はその日,素晴しい住まいに落ち着いて,快い昼寝所にいよう。 [25.25] その日,天は雲と共に裂け,天使たちが遣わされ(大挙して)下ろ。 [25.26] その日,真の大 は,慈悲深き御方に属する。不信者にとっては,多難の日で る。 [25.27] その日,悪を行った者は,(しまったと,)その手を(噛?)み,言うで ろう。「 ,わたしがもし使徒と共に(正しい)道を選んでいたならば。 [25.28] ,情けない,わたしが んなものを友としなかったならば。 [25.29] 本当にかれは,訓戒が下った後にわたしを迷わせたのです。悪魔は常に人間を 切ります。」 [25.30] 使徒は言う。「主よ,本当にわたしの人びとは,このクルアーンを忌むべきものとして拒否します。」 [25.31] われはこのように,それぞれの預言者に,罪深き者たちの中から敵を創る。だが指導者,援助者としては なたの主だけで十分で る。 [25.32] また信仰しない者は,「クルアーンは何故一度に全巻が下されないのですか。」と言う。こうするのは,われが なたの心を堅固にするため,よく整えて順序よく復誦させるためで る。 [25.33] また,かれらが を, なたに持ち出してくる度に真理と最善の解釈(の手掛り)を なたに与えるためで る。 [25.34] 顔を俯けて地獄に集められる者,これらは最悪の境地におかれる,酪く道に迷った者で る。 [25.35] (これより先)われはムーサーに啓典を授け,その兄弟ハールーンを挙げてかれの補助者とした。 [25.36] われはその時(命じて)言った。「 なたがた両人は,わが印を拒否する民の許に行け。」それでわれは,かれらを徹底的に懲しめて壊滅した。 [25.37] またヌーフの民は使徒を拒否したので,われはかれらを溺れさせて,人びとへの印とした。われは悪を行う者のために,痛ましい懲罰を準備している。 [25.38] またアードとサムードとラッスの住民たち,そしてその間の幾世代。 [25.39] われはそれぞれの民に実例をもって警告し,また(その罪に対し)それぞれを徹底的に壊滅した。 [25.40] かれら(不信者)は,災の雨をどっと降らされた町を,度々訪れている。かれらはそれを見なかったのか,いや,かれらは復活の日など思いもよらなかったので る。 [25.41] かれらが なたを見る時,只冷笑の的にするだけで る。(そして言う。)「アッラーが,使徒として遣わされたのは,この者で るのか。 [25.42] もしわたしたちが神々に対し,確りしていなかったならば,かれは危うくそれから惑わし伝来の神々を見捨てるところで った。」だが,やがて懲罰を見る時,誰が,最も道に迷ったかが分るで ろう。 [25.43] なたは自分の思惑を,神として(思い込む)者を見たのか。 なたはかれらの守護者になるつもりなのか。 [25.44] それともかれらの多くは耳を傾け,または悟るとでも思っているのか。かれらは家畜のようなものに過ぎない。いや,それよりも道から迷っている。 [25.45] 主は如何に影を広げられたか, なたは見なかったのか。もしかれが御望みならば,それを静止した儘にされよう。それからわれは,太陽をその案内役とした。 [25.46] そこでわれは,緩やかな足取でわれの方に引き寄せる。 [25.47] かれこそは, なたがたのために夜をとばりとされ,睡眠して休息させ,昼間を甦り(の時)となされた御方で る。 [25.48] またかれこそは,その慈雨を降らす前に,吉報の風を吹き起こす御方で る。そしてわれは,天から清浄な雨を降らす。 [25.49] われはそれで死んだ大地に生命を与え,またわれが創った無数の家畜や人間に飲ませてやる。 [25.50] われはかれらが気付くように,かれらの間でこれを繰り返し(て解明し)た。だが大多数の人間は,ただ拒むだけで った。 [25.51] われがもし望むならば,どの町にも警告者を1人づつ遣わしたで ろう。 [25.52] だから不信者に従ってはならない。かれらに対しこの(クルアーン)をもって大いに奮闘努力しなさい。 [25.53] かれこそは,二つの海を分け隔てられた御方で る。一つは甘くして旨い,外は塩辛くして苦い。両者の間に障壁を設け,完全に分離なされた。 [25.54] かれこそは,水から人間を創り,血統による親族と婚姻の関係を定められた方。本当に なたの主は全能で られる。 [25.55] だがかれらはアッラーを差し置いて無益無害の者に仕える。本当に不信者は,自分の主に反抗するもの(悪魔)の援助者で る。 [25.56] われは,只吉報の伝達者,また警告者として なたを遣わしただけで る。 [25.57] 言ってやるがいい。「わたしはこれに対し, なたがたに何の報酬も求めない。誰もが,主への(正しい)道を望めばよい」 [25.58] 死ぬことのない永生者を信頼して,かれを讃えて唱念しなさい。かれは,しもべたちの凡ての罪を完全に熟知される。 [25.59] かれは,天と地そしてその間に る凡てのものを,6日の間に創造し,それから玉座に鎮座なされる慈悲深き御方で られる。だからかれに就いて熟知する者に問え。 [25.60] だがかれらが,「慈悲深き御方にサジダしなさい。」と言われると,かれらは言う。「慈悲深き御方とは何ですか。わたしたちは なたの命じるものにサジダするのですか。」と,却って(真理からの)逃避を増すばかり。〔サジダ〕 [25.61] 天に諸星座を配置し,その間に太陽と照らす月を置かれた御方に,祝福 れ。 [25.62] かれこそは,反省し,感謝しようとする者のために夜と昼を設け,交替させた方で る。 [25.63] 慈悲深き御方のしもべたちは,謙虚に地上を歩く宕,また無知の徒(多神教徒)が話しかけても,「平安 れ。」と(挨拶して)言う者で る。 [25.64] また主の御前にサジダ(または)起立して,夜を過す者。 [25.65] また,「主よ,地獄の懲罰をわたしたちから追払って下さい。本当に の懲罰は,苦しみの極みです。 [25.66] 本当にそれは悪い住まいで り,悪い休み所です。」と言う者で る。 [25.67] また(財貨を)使う際に浪費しない者,また吝嗇でもなく,よくその中間を保つ者。 [25.68] アッラーとならべて,外のどんな神にも祈らない者,正当な理由がない限り,アッラーが禁じられた殺生を犯すことなく,また姦婬しない者で る。だが凡そそんなことをする者は,懲罰される。 [25.69] 復活の日には懲罰は(罪に応じ)倍加され,その(地獄で)屈辱の中に永遠に住むで ろう。 [25.70] 悔悟して信仰し,善行に励む者は別で る。アッラーはこれらの者の,いろいろな非行を変えて善行にされる。アッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [25.71] 悔悟して善行に勤しむ者は,本気でアッラーに悔いている者で る。 [25.72] 嘘の証言をしない者,また無駄話をしている側を通る時も自重して通り過ぎる者。 [25.73] また話題が主の印に及べば聾( ?)者か盲人で るかのように,戯らに知らないふりをしない者。 [25.74] そして,「主よ,心の慰めとなる妻と子孫をわたしたちに与え,主を畏れる者の模範にして下さい。」と(祈って)言う者。 [25.75] これらの者は,その耐え忍んだことにより高い階位の住まいをもって(楽園の中に)報われよう。またそこで歓迎と挨拶の言葉をもって迎えられよう。 [25.76] そこに永遠に住むので る。何とよい住まい,何とよい休み所で ることよ。 [25.77] (不信者に)言ってやるがいい。「 なたがたがわたしの主に祈らないなら,かれは なたがたを,構って下さらないで ろう。 なたがたは本当に(主を)嘘つき呼ばわりしたが,やがて免れられない(懲罰が)下るで ろう。」 @詩人たち章 〔アッ・シュアラーゥ〕 [26.1] ター・スィーン・ミーム。 [26.2] これは明瞭な啓典の印で る。 [26.3] かれらが信者になろうとしないため, なたは多分,死ぬ程苦悩していることで ろう。 [26.4] もしわれがそのつもりとなり,天から印を下せば,かれらはそれに恐れ入って謙虚になるで ろう。 [26.5] だが,慈悲深き御方からかれらに新しい訓戒が(時?)される度に,かれらはいつも背き去る。 [26.6] かれらは(それを)嘘で るとする。だが今にその愚弄することが,其実となって,かれらに降りかかるので る。 [26.7] かれらは,かの大地を見ないのか。如何に多くの,凡ての尊いものを,われはそこで育てるかを。 [26.8] 本当にその中には,一つの印が る。だがかれらの多くは信じない。 [26.9] 本当に なたの主,かれは偉力ならびなく慈悲深い御方で る。 [26.10] なたの主がムーサーに呼びかけ,こう仰せられた時を思いなさい。「不法な民の許に行け。 [26.11] フィルアウンの民の許に。かれらは主を畏れないのか。」 [26.12] かれは申し上げた。「わたしの主よ,かれらがわたしを(蟻?)付き呼ばわりすることを恐れます。 [26.13] わたしの胸は圧迫され,またわたしの舌は(艇?)れます。ですからハールーンを,遺わし(助け)て下さい。 [26.14] また(その上)かれらは,わたしに罪を科しているので,わたしを殺すのを恐れます。」 [26.15] かれは仰せられた。「決してそうではない。 なたがた両人は,わが印を持って行け。本当にわれは, なたがたと一緒にいて,聞いているので る。 [26.16] それで なたがた両人は,フィルアウンの許に行って言ってやるがいい。『わたしたちは,万有の主から遣わされた使徒で るから, [26.17] イスラエルの子孫を,わたしたちと一緒に行かせて下さい』と。」 [26.18] かれは言った。「 なたは幼少の時,わたしたちの間で育てられたではないか。 なたの生涯の多くの年月を,わたしたちの間で過ごしたではないか。 [26.19] それなのに なたは酪いことをしでかしたものだ。 なたは恩を忘れる者の仲間で る。」 [26.20] かれ(ムーサー)は言った。「わたしが,それを行ったのは邪道に踏み迷っていた時のことで る。 [26.21] それでわたしは恐ろしくなって, なたがたから逃げだした。だが,主はわたしに知識を授けて,使徒の一人となされたので る。 [26.22] なたはイスラエルの子孫を奴隷としておきながら,それがわたしに好意を示す恩恵で るとでもいうのですか。」 [26.23] フィルアウンは言った。「万有の主とは,何ですか。」 [26.24] かれ(ムーサー)は言った。「天と地,そしてその間の凡ての有の主で られます。 なたがたがもし(これを)悟ったならば。」 [26.25] かれ(フィルアウン)は,左右の者に向かって言った。「 なたがたは聞きましたか。」 [26.26] かれ(ムーサー)は言った。「 なたがたの主,また昔からの なたがたの祖先の主でも られます。」 [26.27] かれ(フィルアウンは左右の者に)言った。「 なたがたに遣わされたこの使徒は,本当に気違いです。」 [26.28] かれ(ムーサー)は言った。「東と西,またその間に る万有の主で られます。 なたがたがもし理解するので れば。」 [26.29] かれ(フィルアウン)は言った。「 なたが,もしわたし以外に神を立てるならば,わたしは必ず なたを囚人にするでしょう。」 [26.30] かれ(ムーサー)は言った。「わたしがもし,明白な何物かを, なたに(有?)してもですか。」 [26.31] かれ(フィルアウン)は言った。「 なたの言うことが本当なら,それを示しなさい。」 [26.32] それで(ムーサー)は杖を投げた。見るがいい。それは明らかに蛇となる。 [26.33] またかれの手を差し伸べると,見るがいい。それは誰が見ても真っ白で る。 [26.34] かれ(フィルアウン)は左右の長老たちに言った。「本当にこれは,老練な魔術師で る。 [26.35] かれはその魔術で, なたがたをこの国から追い出そうとしている。それで なたがたはどうしようというのか。」 [26.36] かれらは言った。「(久しく)かれとその兄弟を待機させ,使いの者を諸都市に遺わし, [26.37] 凡ての老練な魔術師を なたの許に召し出されよ。」 [26.38] そこで魔術師たちは,決められた日の決められた時刻に集められた。 [26.39] また民衆に向かっても,「 なたがたは(全部)集合したのか。」と告げられた。 [26.40] (人びとは言う。)「魔術師の方が勝てば,わたしたちはかれら(の教え)に従おうではないですか。」 [26.41] 魔術師たちはやって来るなり,フィルアウンに言った。「わたしたちが勝てば,必ず褒美が るでしょうか。」 [26.42] かれ(フィルアウン)は言った。「勿論で る。その場合 なたがたは,必ず側近となろう。」 [26.43] ムーサーはかれらに向かって言った。「 なたがたの投げるものを,投げなさい。」 [26.44] そこでかれらは,縄と杖を投げて言った。「フィルアウンの御威光に誓けて,わたしたちは必ず勝利者になろう。」 [26.45] その時ムーサーが杖を投げると,見るがいい。それはかれらの捏造したものを,呑み込んでしまった。 [26.46] そこで魔術師たちは,さっと伏しサジダして, [26.47] 言った。「わたしたちは,万有の主を信じます。 [26.48] ムーサーとハールーンの主を。」 [26.49] かれ(フィルアウン)は言った。「 なたがたは,わたしの許しも得ないうちにかれを信じるのか。きっとかれは, なたがたに魔術を教えた, なたがたの首長で ろう。だが,やがて思い知るで ろう。わたしは必ず なたがたの手と足を互い違いに切断し, なたがたを,凡て磔の刑にするで ろう。」 [26.50] かれらは言った。「構いません。わたしたちは,自分の主の許に帰るだけですから。 [26.51] わたしたちの願いは,只主が,わたしたちの数々の過ちを赦され,わたしたちが信者たちの先がけになることです。」 [26.52] われはムーサーに,「わがしもべたちと一緒に,夜の間に旅立て。 なたがたは必ず追手がかかるで ろう。」と啓示した。 [26.53] その時フィルアウンは,使いの者を諸都市に遣わし, [26.54] (言わせた)「これらの者は,ほんの少数の群れに過ぎないのです。 [26.55] かれらは,わたしたちに を立てているでしょうが, [26.56] わたしたちは,警戒を整え,軍勢も多いのです。」 [26.57] それでわれは,かれらを果樹園や泉から追い出し, [26.58] 財宝や栄誉 る地位から追放した。 [26.59] そんな次第で った。そしてわれはイスラエルの子孫たちに,これらのものを(外の所で)継がせた。 [26.60] さてかれら(フィルアウンの軍勢)は日の出の時,かれらを追って来た。 [26.61] 両者が互いに姿が見えるようになると,ムーサーの仲間は言った。「わたしたちは,必ず追いつかれるで ろう。」 [26.62] かれ(ムーサー)は言った。「決して,決して。本当に主はわたしと共におられます。直ぐに御導きが るでしょう。」 [26.63] その時,われはムーサーに啓示した。「 なたの杖で海を打て。」するとそれは分れたが,それぞれの割れた部分は巨大な山のようで った。 [26.64] われはまた,外の群をそこに誘き込んだ。 [26.65] そしてわれは,ムーサーそしてかれと共にいた人びと凡てを救った。 [26.66] だが他の者たちを,溺れさせた。 [26.67] 本当にこの中には,一つの印が る。だがかれらの多くは信じない。 [26.68] 本当に なたの主は偉力ならびなく慈悲深く られる。 [26.69] イブラーヒームの物語をかれらに語りなさい. [26.70] かれが父親とかれの人びとに向かって,「 なたがたは何を崇拝するのですか。」と言った時を思い起しなさい。 [26.71] かれらは言った。「わたしたちは偶像を崇拝し,いつもこれに仕えるのです。」 [26.72] かれは言った。「 なたがたが祈る時かれら(偶像)は聞くのか。 [26.73] またかれら(偶像)は, なたがたを益するのですか,それとも害するのですか。」 [26.74] かれらは言った。「いや,わたしたちの祖先が,こうしているのを見たのです。」 [26.75] かれは言った。「それなら なたがたは, なたがたが今迄崇拝してきたものに就いて考えてみたのですか。 [26.76] なたがたも,昔の祖先たちも(崇拝していたものに就いて)。 [26.77] 万有の主を除いては,かれらはわたしの敵です。 [26.78] かれはわたしを創られた方で,わたしを導かれ, [26.79] わたしに食料を支給し,また飲料を授けられた御方。 [26.80] また病気になれば,かれはわたしを癒して下さいます。 [26.81] わたしを死なせ,それから生き返らせられる御方。 [26.82] 審判の日には,罪過を御赦し下されるよう,わたしが願い望む方で る。 [26.83] 主よ,英知をわたしに授け,正しい者たちの仲間に入れて下さい。 [26.84] わたしを後々の世まで真実を伝えた者として下さい。 [26.85] わたしを至福の園を継ぐ者になされ, [26.86] わたしの父を御赦し下さい。本当にかれは迷った者の仲間ですが。 [26.87] また(人びとが)復活させられる日に,わたしの面目を失わせないで下さい。 [26.88] その日には,財宝も息子たちも,役立ちません。 [26.89] ただ汚れのない心を,アッラーに棒げる者だけは別ですが。」 [26.90] 楽園は,主を畏れる者に近付けられ, [26.91] 邪道に迷った者には,火獄が現われよう。 [26.92] そしてかれらは言われよう。「 なたがたが,崇めていた(神々)は何処にいるのですか。 [26.93] アッラーを外にして(拝していたもの)は なたがたを助けられるのですか,または自分自身を助けられるのですか。」 [26.94] そこでかれらも誘惑した者たちも,その中に投げ込まれる。 [26.95] またイブリース(悪魔)の軍勢も全部一緒に。 [26.96] かれらはそこで,口論して言うで ろう。 [26.97] 「アッラーに誓って言います。わたしたちは明らかに誤っていたのです。 [26.98] 万有の主と同位に, なたがたを配したのですから。 [26.99] わたしたちを迷わせたのは,罪深い者たちに外ならない。 [26.100] それでわたしたちには,誰も執り成す者もなく, [26.101] 一人の真の友もないのです。 [26.102] わたしたちがもう一度返ることが出来るなら,本当に信者の仲間に入るのですが。」 [26.103] 本当にこの中には,一つの印が る。だがかれらの多くは信じない。 [26.104] 本当に なたの主は偉力ならびなく慈悲深く られる。 [26.105] ヌーフの民も,使徒たちを信じなかった。 [26.106] かれらの同胞のヌーフが,かれらに言った時を思い起しなさい。「 なたがたは,主を畏れないのですか。 [26.107] 本当にわたしは, なたがたへの誠実な使徒です。 [26.108] それでアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 [26.109] わたしは,それに対し なたがたに報酬を求めません。わたしへの報酬は,只万有の主から(いただく)だけです。 [26.110] だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。」 [26.111] かれらは言った。「最も卑しい者たちが なたに従っているというのに,わたしたちまで なたを信じるのですか。」 [26.112] かれ(ヌーフ)は言った。「かれらが行っていることに就いて,わたしが何を知りましょうか。 [26.113] かれらの清算は,只わたしの主に属するのです。もし なたがたが理解するならば。 [26.114] またわたしは,信仰する者たちを追い払いません。 [26.115] わたしは公明な一人の警告者に過ぎないのです。」 [26.116] かれらは言った。「 なたが止めないなら,ヌーフよ,必ず石打ちにされるでしょう。」 [26.117] かれは(祈って)言った。「主よ,本当にわたしの民はわたしを嘘付きで ると申します。 [26.118] それでわたしとかれらの間を,確り御裁き下され,わたしと,わたしと一緒の信者たちを救って下さい。」 [26.119] そこでわれはかれと,かれと一緒の者たちを,満戦した舟の中に救ってやった。 [26.120] それからわれは後に残った者たちを溺れさせた。 [26.121] 本当にこの中には,一つの印が る。だがかれらの多くは信じない。 [26.122] 本当に なたの主,かれは偉力ならびなく慈悲深く られる [26.123] アード(の民)も,使徒たちを嘘付きで るとした。 [26.124] かれらの同胞のフードがかれらに言った時を思い起せ。「 なたがたは主を畏れないのですか。 [26.125] 本当にわたしは, なたがたへの誠実な使徒です。 [26.126] だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 [26.127] またわたしは,このことで なたがたに報酬を求めません。わたしへの報酬は,只万有の主から(いただく)だけです。 [26.128] なたがたは高地という高地に悪戯に碑を建てるのですか。 [26.129] また なたがたは(永遠に)住もうとして,堅固な高楼を建てるのですか。 [26.130] なたがたは暴力を振う時,暴虐者のように振舞うのですか。 [26.131] アッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 [26.132] なたがたが知る程のものを,授けられる方を畏れなさい。 [26.133] かれは数々の家畜と子孫を, なたがたに授けられ, [26.134] また果樹園や泉をも授けられた。 [26.135] わたしは なたがたに加えられる偉大な日の懲罰を本当に恐れる。」 [26.136] かれらは言った。「 なたが説教しても説教しなくても,わたしたちにとっては同じことです。 [26.137] 本当にこれは,昔のやり方に外なりません。 [26.138] わたしたちは懲罰されないのです。」 [26.139] かれらは,かれを嘘付きで るとした。そこでわれはかれらを滅ぼした。本当にこの中には,一つの印が る。だがかれらの多くは信じない。 [26.140] 本当に なたの主は偉力ならびなく慈悲深い御方で られる。 [26.141] サムード(の民)も,使徒たちを嘘付きで るとした。 [26.142] かれらの同胞サーリフが,かれらに言った時を思い起しなさい。「 なたがたは主を畏れないのですか。 [26.143] 本当にわたしは, なたがたへの誠実な使徒です。 [26.144] だからアッラーを畏れわたしに従いなさい。 [26.145] わたしは なたがたにこのことで報酬を求めない。わたしへの報酬は,只万有の主から(いただく)だけです。 [26.146] なたがたはここで,いつまでも安泰でいられましょうか。 [26.147] 果樹園や泉, [26.148] 穀物畑や,見事な若実を付けるナツメヤシの園, [26.149] また(岩)山に, なたがたが巧みに家を切り穿っても(安泰で り得ようか)。 [26.150] だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 [26.151] なたがたは,無法な常軌を逸した者の命令に,従ってはなりません。 [26.152] かれらは地上に危害を引き起す者で,(悪弊を)矯正する者では りません。」 [26.153] かれらは言った。「 なたは(ほ?)かれた者に過ぎません。 [26.154] なたは,わたしたちと同じ一人の人間に過ぎません。 なたの言うのが本当なら,わたしたちに印を(西?)しなさい。」 [26.155] かれ(サーリフ)は言った。「ここに一頭の雌ラクダがいます。それにも水飲み日が り,また なたがたにも,(それぞれ)決められた水飲み日が ります。 [26.156] 偉大な日の懲罰が なたがたを襲わないよう,それに害を加えてはなりません。」 [26.157] だがかれらは,その腱を切って不具にし,たちまち後悔することになった。 [26.158] それは懲罰がかれらを襲ったからで る。本当にこの中には,一つの印が る。だがかれらの多くは信じない。 [26.159] 本当に なたの主は偉力ならびなく慈悲深い御方で られる。 [26.160] ルートの民も使徒たちを嘘付きで るとした。 [26.161] 同胞ルートが,かれらに,「 なたがたは主を畏れないのですか。」と言った時を思い起しなさい。 [26.162] 「本当にわたしは, なたがたへの誠実な使徒です。 [26.163] だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 [26.164] わたしは なたがたにこのことで報酬を求めません。わたしへの報酬は,誰々万有の主から(いただく)だけです。 [26.165] なたがたは創造された者の中男だけに近付き, [26.166] 主が なたがたのために創られた配偶者を顧みないのですか。いや, なたがたは罪を犯す者です。」 [26.167] かれらは(答えて)言った。「いい加減止めないなら,ルートよ, なたは必ず追放されるでしょう。」 [26.168] かれ(ルートは)言った。「わたしは,本当に なたがたの行いを忌み嫌っています。 [26.169] 主よ,わたしとわたしの家族を,かれらの所業から御救い下さい。」 [26.170] それでわれは,かれとかれの家族を凡て救った。 [26.171] 後に残った,老女(ルートの妻)は別で ったが。 [26.172] それから,われは外の者を滅ぼした。 [26.173] われは,(石の)雨をかれらの上に降らせた。警告されていた者たちには,災厄の雨で った。 [26.174] 本当にこの中には,一つの印が る。だがかれらの多くは信じない。 [26.175] 本当に なたの主は偉力ならびなき慈悲深き御方で られる。 [26.176] 森の人びとも使徒たちを嘘付きで るとした。 [26.177] シュアイブがかれらに,「 なたがたは主を畏れないのですか。」と言った時を思い起しなさい。 [26.178] かれ(シュアイブ)は言った。「本当にわたしは, なたがたへの誠実な使徒です。 [26.179] だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 [26.180] わたしは なたがたにこのことで報酬を求めない。わたしへの報酬は,唯々万有の主から(いただく)だけです。 [26.181] 計量を十分に与え,損をさせてはなりません。 [26.182] 正確な汗で計り, [26.183] 他人のものを詐取してはなりません。また迷惑を及ぼす行いをして,地上を退廃させてはなりません。 [26.184] なたがたと前の世代の者たちを創られた方,かれを畏れなさい。」 [26.185] するとかれらは言った。「 なたは(思?)かれた者に過ぎません。 [26.186] なたはわたしたちと同じ一人の人間に過ぎません。どう考えても なたは虚言の徒です。 [26.187] なたの言うことが真実なら,天の一角をわたしたちの上に落としなさい。」 [26.188] かれ(シュアイブ)は言った。「わたしの主は, なたがたのすることをよく知っておられます。」 [26.189] だがかれらはかれを嘘付きで るとした。それで の陰惨な日の懲罰がかれらを襲った。それは本当に厳しい懲罰の日で った。 [26.190] 本当にこの中には,一つの印が る。だがかれらの多くは信じない。 [26.191] 本当に なたの主は偉力ならびなく慈悲深い御方で られる。 [26.192] 本当にこの(クルアーン)は,万有の主からの啓示で る。 [26.193] 誠実な聖霊がそれをたずさえ, [26.194] なたの心に(下した)。それで なたは警告者の1人となるために, [26.195] 明瞭なアラビアの言葉で(下されたので る)。 [26.196] このことは,既に昔の啓典の中に記されている。 [26.197] イスラエルの子孫の学者たちがこれを知っていることは,かれら(マッカの多神教徒)にとって,一つの印ではないのか。 [26.198] われが,もしこれをアラブ以外の誰かに啓示したならば, [26.199] かれがそれを読誦しても,人びとはそれを信じなかったで ろう。 [26.200] このように,われは罪深い者たちの心の中に,それ(啓示の一部)を入らせた。 [26.201] それでもかれらは痛ましい懲罰を見るまでは,この(クルアーン)を信じないで ろう。 [26.202] だがその(懲罰)は,かれらの気付かない中に突然襲いかかるで ろう。 [26.203] その時かれらは,「わたしたちは猶予されないのですか」と言おう。 [26.204] それでもかれらは,われの懲罰を急がせようというのか。 [26.205] なたはどう思うのか,われがかれらに幾年間も(の現世の生活を)享楽させても, [26.206] なお,かれらに約束されたこと(天罰)が来るとすれば, [26.207] 享楽させてもらったことが,かれらにとり何の益になろうか。 [26.208] われは警告者を(前もって)遣わさずに何如なる町も滅ぼさなかった。 [26.209] (また)気付かせ(た後で)なければ。われは決して不当なことを行うものではない。 [26.210] また悪魔たちがこれ(啓示)を(湾?)すこともないので る。 [26.211] それはかれらに相応しいものでもなく,またかれらには(そんな)能力もない。 [26.212] かれらは,啓示を聞くことから遠ざけられている。 [26.213] それでアッラーと一緒に,外のどんな神にも祈ってはならない。さもないと なたも懲罰される者の仲間となろう。 [26.214] なたの近親者に誓告しなさい。 [26.215] また なたに従って信仰する者には,(愛の)翼を優しく下げてやりなさい。 [26.216] かれらが なたに従わないなら,「 なたがたが行うことは,わたしに関わりは りません。」と言ってやるがいい。 [26.217] 偉力ならびなく慈悲深き御方に(後は)御任せしなさい。 [26.218] なたが(礼拝に)立つのを見ておられる方に, [26.219] またサジダする者たちの間での, なたの諸動作を(も見ておられる方に)。 [26.220] 本当にかれは全聴にして全知で られる。 [26.221] われは,悪魔たちが誰の上に下るのか なたがたに告げようか。 [26.222] かれらは,凡ての嘘付きの徒の上に下る。 [26.223] (悪魔の話に)耳を貸す(者)の多くは嘘付きの徒で る。 [26.224] また詩人たちのことだが,(悪魔に)唆かされた者たち(だけ)が,かれらに従う。 [26.225] なたは,かれらが凡ての谷間をさ迷い歩くのを見なかったのか。 [26.226] またかれらは,自分の行いもしないことを口にするではないか。 [26.227] 信仰して善行に動しむ者,またアッラーを多く唱念し,迫害された後には自らを守る者は別で る。不義を行った者たちは,どんな変り方で,移り変っていくかを,やがて知ることになろう。 @蟻章 〔アン・ナムル〕 [27.1] ター・スィーン。これはクルアーンの印(凡ての事物を)明瞭にする啓典の印で り, [27.2] 導き,信者への吉報で る。 [27.3] かれらは礼拝の務めを守り,定めの喜捨をなし,堅く来世を信じる者で る。 [27.4] われは来世を信じない者には,自分の行いを(一見)立派に見えるようにした。それで,かれらは(舷?)惑されさ迷う。 [27.5] これらは悪い懲罰が科せられる者で,来世においては,かれらこそ最大の失敗者で ろう。 [27.6] 本当に なたは,英明にして全知な御方の御許からクルアーンを授かっている。 [27.7] ムーサーが,その家族に向かって言った時を思い起せ。「本当にわたしは,遙かに一点の火を認めた。わたしは,そこから なたがたに火についての消息を(宙?)すで ろう。または火把を持ち帰り,それで なたがたは,暖められるかもしれない。」 [27.8] かれがそこに来ると,声が った。「火の中にいる者,そしてその廻りの者に祝福 れ。万有の主,アッラーに讃え れ。」 [27.9] ムーサーよ,本当にわれこそは,偉力ならびなく英明なアッラーで るぞ。 [27.10] さ , なたの杖を投げなさい」。ところがかれは,それが蛇のように動くのを見ると,逃げだし,後ろも見なかった。(その時,声が っていった。)「ムーサーよ, なたは恐れてはならない。本当に使徒たる者は,われの前で恐れてはならない。 [27.11] 悪を行った者は別だがそれでも,その後,悪の代りに善を行う者は(恐れることはない)。本当にわれは覚容にして慈悲深き者で る。 [27.12] また なたの手をふところに入れなさい。支障もないのに,出すと白くなろう。(これらは)フィルアウンとその民に示す,9つの印の1部で る。本当にかれらは,主の掟に背く民で る。」 [27.13] わが明瞭な印が目に見えてかれらの許に来た時,「これは明らかに魔術で る。」とかれらは言った。 [27.14] かれらは心の中ではそれを認めながら,不義と高慢さからこれを否認した。それでこれら悪を行う者の最後がどうで ったかを見るがいい。 [27.15] 本当にわれは,ダーウードとスライマーンに知識を授けた。両人は言った。「信心深い数多いしもベの中から,わたしたちを選ばれた方,アッラーを讃えます。」 [27.16] スライマーンはダーウードの後を継ぎ言った。「人びとよ,わたしたちは鳥の言葉を教えられ,また凡てのものを授けられた。これは明らかに(アッラーの)恩恵で る。」 [27.17] スライマーンの命令でかれの軍勢が集められたが,かれらはジンと人間と鳥からなり,(きちんと)部隊に編成された。 [27.18] やがて蟻の谷に来た時,一匹の蟻が言った。「蟻たちよ,自分の住みかに入れ。スライマーンとその軍勢が,それと知らずに なたがたを踏み躙らないよう。」 [27.19] そこでかれ(スライマーン)は,その言葉の可笑しさに顔を綻ばせ,(祈って)言った。「主よ,わたしと両親に与えられた なたの恩恵に感謝し, なたの御喜びに与かる善行に励むようわたしを励まし,また なたの慈悲で,わたしを正しいしもベの中に入らせて下さい。」 [27.20] またかれは鳥たちを検閲して,言った。「どうしたのですか。ヤツガシラ鳥がいないではないですか。 れも欠席組の中だったのですか。」 [27.21] 「わたしは厳しい刑で,必ず れを処罰し, るいは殺すでしょう。明瞭な理由をわたしに持って来ない限りは。」 [27.22] だが,長く待つまでもなく,それは(罷り出て)言った。「わたしは, なたの御気付きにならない事を知りました。わたしは確実な情報を,サバアから持って来ました。 [27.23] わたしは或る婦人が,人びとを治めているのを発見しました。かの女には凡てのものが授けられ,また素晴しい王座がございます。 [27.24] わたしはかの女とその民が,アッラーを差し置いて太陽を拝んでいるのを見届けました。そして悪魔が,かれらに自分たちの行いを立派だと思い込ませ,正道からかれらを閉め出しているので,正しく導かれておりません。 [27.25] そこでかれらは,天と地の隠されたことを現わされる,アッラーを拝していません。 なたがたの隠すことも現わすことも知っておられる方を(拝していません)。 [27.26] アッラー,かれの外に神は りません。かれは壮厳な玉座の主で られます。」 〔サジダ〕 [27.27] (スライマーン)は言った。「わたしは なたが,真実を語ったのか,または嘘付きの徒なのか,直ぐ分るで ろう。 [27.28] なたはわたしのこの手紙を持って行って,それをかれらに落としなさい。それから退いて,かれらが何と返事するかを見るがいい。」 [27.29] かの女(王)は言った。「長老たちよ,本当に尊い手紙がわたしに届けられました。 [27.30] 本当にそれはスライマーンから,慈悲 まねく慈愛深きアッラーの御名において((西?)されたもの)。 [27.31] それはこう言っている。わたしに対し なたがたは高慢で ってはなりません。(真の教えに)服従してわたしのもとに来なさい。」 [27.32] かの女は言った。「長老たちよ,この事に就いてわたしに意見を聞かせて下さい。 なたがたが証言するまでは,わたしは事を決定しないでいよう。」 [27.33] かれらは言った。「わたしたちは力量も り,烈々たる武勇も授っています。だが大命は なたさまの手に ります。どう御命令なさるかよく御考え下さい。」 [27.34] かの女は言った。「本当に帝王たちが町に入る時は,それを荒廃させ,またその住民の最も身分の高い者を最も卑しくします。かれらはこのように行うのが,常です。 [27.35] それでわたしは,かれらに贈物を届けましよう。そして使節がどんな(返事を)持ち帰るか見ましょう。」 [27.36] (使節が)スライマーンを訪れると,かれは言った。「 なたがたは,わたしの富を増やそうとするのですか。だがアッラーがわたしに与えたものは, なたがたが贈るものよりも優っています。いや, なたがたは,自分の贈物で(勝手に)喜んでいるだけです。 [27.37] かれらの許に帰れ,わたしは必ずかれらが立ち向かえない軍勢でもって臨み,かれらの面目を失わせ身分の卑しい者にしてそこから追い出すでしょう。」 [27.38] (スライマーンは自分の民に)言った。「長老たちよ。 なたがたの中,かれらが服従してわたしの許に来る前に,かの女の王座をわたしに持って来ることが出来るのは誰ですか。」 [27.39] するとジンの大物が言った。「わたしはそれを, なたが席から御立ちになる前に,持って参りましょう。本当にわたしは,それに就いては能力が り信頼出来る者です。」 [27.40] 啓典の知識をもつ者は言った。「わたしは一つの瞬きの間に, なたにそれを持って参りましょう。」(スライマーンは)それがかれの前に置かれたのを見て,言った。「これはわたしの主の御恵み。わたしが感謝するか,または恩知らずかを試みられるためです。本当に感謝する者は,自分のために感謝するも同然。誰が恩知らずで ってもわたしの主は,満ち足られる方崇高な方です。」 [27.41] スライマーンは,「かの女の王座の装いを変えなさい。かの女が導かれているのか,導かれていないのかを試して見よう。」と言った。 [27.42] そこでかの女が到着すると「 なたの王座は,このようで ったのか。」と尋ねた。かの女は言った。「それらしゅうございます。」さてかれは(考えた)。「わたしたちは,かの女より以前に知識を与えられ(アッラーに)服従,帰依しています。 [27.43] だがかの女がアッラー以外に拝していたものが,かの女を行き詰らせました。本当にかの女は,不信心な民の一人でした。」 [27.44] (それから)かの女は,宮殿に入るよう告げられた。だがそれを見た時,池だと思い,(裾を上げて)かの女は両脚を現わした。スライマーンは言った。「本当にこれはガラス張りの宮殴です。」かの女は,「主よ,本当にわたしは自ら不義を犯しました。(今)わたしは,スライマーンと共に万有の主に服従,帰依いたします。」と言った。 [27.45] われは先に,サムードの民にその兄弟のサーリフを遣わした。(かれは)「アッラーに仕えなさい。」(と申し渡した)。ところが見るがいい。かれらは2派に分れて争った。 [27.46] かれは言った。「わたしの人びとよ, なたがたは,何故善い事を差し置いて悪事に急ぐのですか。何故 なたがたは,アッラーの御赦しを請わないのですか。必ず御恵みに ずかるのに。」 [27.47] かれらは言った。「わたしたちが なたと, なたの仲間の者に就いて鳥占いすると凶と出ました。」(かれは答えて)言った。「 なたがたの凶兆は,アッラーの御許に ります。いや, なたがたこそは(アッラーによって)試みられている民です。」 [27.48] この町には9人の一団がいた。かれらは地上に害悪を流し改心しなかった。 [27.49] かれらは言った。「かれ(サーリフ)とその家族を夜襲するように,アッラーにかけて誓い おう。その後かれの保護者に告げましょう。『わたしたちは,かれの家族の殺害を目撃していません。本当で り嘘では りません。』」 [27.50] かれらは策謀して企んだが,われも策を巡した。だがかれらは(それに)気付かない。 [27.51] だから見るがいい。かれらの策謀の最後がどんなもので ったかを。本当にわれは,かれらとその民を一斉に滅ぼしてしまった。 [27.52] かくてこれこそ,不義を行ったために廃墟と化したかれらの住居跡で る。本当にこの中に知識 る民への一つの印が る。 [27.53] そしてわれは,信仰して主を畏れる者たちを救った。 [27.54] (われはまた)ルート(を遣わした),かれがその民にこう言った時を思い起しなさい。「 なたがたは(不義だと)認めていながら,破廉恥な行為をするのですか。 [27.55] なたがたは,情欲をもって女たちを差し置いて男のもとに行くのですか。いや, なたがたは,本当に無知の民です。」 [27.56] だがかれらの民は,(真面目に)答えず,「この町からルートの家族を追い出しなさい。 かれらは本当に純潔振る人びとです。」と言うだけで った。 [27.57] だがわれは,かれ(ルート)の妻を除いてかれとかれの一家を救い,かの女を後に残すことにした。 [27.58] そしてわれはかれらの上に,(石の)雨をどっと降らせた。この雨は警告された者にとり災いで った。 [27.59] 言ってやるがいい。「アッラーに讃え れ。かれが選ばれるしもべたちの上に平安 れ。アッラーが好ましいか,またはかれらが(かれに)配する神々か。 [27.60] 誰が,天と地を創造したのか。また誰が なたがたのために,天から雨を降らせるのか。それでわれは,美しい果樹園をおい茂らせる。そこの樹木を成長させることは, なたがたには出来ない。アッラーと共に(それが出来る外の)神が ろうか。いや,かれらは(正しい道から)外れた民で る。 [27.61] 誰が,大地を不動の地となし,そこに川を設け,そこに山々を置いて安定させ,2つの海の間に隔壁を設けたのか。アッラーと共に(それが出来る外の)神が ろうか。いや,かれらの多くは知らないので る。 [27.62] 苦難のさいに祈る時,誰がそれに答えて災難を除き, なたがたを地上の後継者とするのか。アッラーと共に(それが出来る外の)神が ろうか。だが なたがたは,少しも留意することがない。 [27.63] 陸と海の情黒の中で, なたがたを導くのは誰か,また慈悲の前兆の吉報として,風を送るのは誰か。アッラーと共に(それが出来る外の)神が ろうか。アッラーはかれらが(主に)配して崇めているもの(偶像)の上にいと高くおられる。 [27.64] 創造をなし,それからそれを繰り返し,天と地から なたがたを扶養するのは誰か。アッラーと共に(それが出来る外の)神が ろうか。言ってやるがいい。「 なたがたが真実を語っているというのなら,その証拠を出しなさい。」 [27.65] 言ってやるがいい。「幽玄界を知るものは,天地の間でアッラーの外にはないので る。」またかれらは,何時甦らされるか感知出来ない。 [27.66] いや,かれらの知識は来世に及ばない。いや,それに疑いを抱いている。いや,それに就いてかれらは盲目で る。 [27.67] 不信心の者は言う。「わたしたちやわたしたち祖先が,泥になってしまってから,本当に甦らされるので ろうか。 [27.68] わたしたちもわたしたちの祖先も,以前,このことを約束された。だが本当にこれは,昔の人の物語に過ぎない。」 [27.69] 言ってやるがいい。「地上を旅して,これら罪深い者の最後がどうで ったかを見届けよ。」 [27.70] なたは,かれらに就いて悲嘆しなくてもよい。またかれらの策謀に心を痛めなくてもよい。 [27.71] かれらは言うので る。「 なたがたが真実を言うのなら,この(威嚇の)約束(が来るの)は何時ですか。」 [27.72] 言ってやるがいい。「 なたがたの急いでいることの幾つかは, なたがたに迫っているかも知れない。」 [27.73] 本当に なたの主は,人間に対し恩恵を施す御方で る。だが,かれらの多くは感謝もしていない。 [27.74] 本当に なたの主は,かれらが胸に隠すことも現わすことも知っておられる。 [27.75] 天と地の隠されたことは,等しく明瞭に書冊の中に(記されて) る。 [27.76] 本当にこのクルアーンは,イスラエルの子孫に,かれらが議論している最も大きな問題について語るもので る。 [27.77] 本当にそれは,信仰する者たちに対する導きで り慈悲で る。 [27.78] 本当に なたの主は,御自分の叡智をもってかれらの間を裁定されるで ろう。かれは,偉力ならびなく全知で られる。 [27.79] そこで なたは(凡て)アッラーに御任せしなさい。本当に なたは,明白な真理の(道の)上にいるので る。 [27.80] 本当に なたは,死者に聞かせることは出来ない。また聞えぬ者に呼び掛けても聞かせることは出来ない。(ことに)かれらが背を向けて引き取る時は。 [27.81] また なたは見えない者を,迷いから導くことは出来ない。 なたはただ,わが印を信じる者たちに聞かせられるだけで る。そうすればかれらは服従,帰依するで ろう。 [27.82] かれらに対し御言葉が実現される時,われは大地から一獣を現わし,人間たちがわが印を信じなかったことを告げさせよう。 [27.83] その日われは,それぞれの民族から,わが印を虚偽で るとした一群を集め,隊列に並べよう。 [27.84] (審判の席)まで,かれらが来た時仰せられよう。「 なたがたは,(自分の)知識では,わが印を理解出来なかったのに,それらを嘘で るとして信じなかったではないか。(そうでなかったら) なたがたは一体何をしていたのか。」 [27.85] そして御言葉が,かれらに対し下されると,その自ら行った悪行のためにかれらは(一言も)言えないで ろう。 [27.86] かれらは気が付かないのか。われはかれらの憩いのために夜を設け,またものが見えるように昼を定めたではないか。本当にこの中には,信じる人びとへの印が る。 [27.87] ラッパの吹かれる日(をかれらに警告しなさい)。アッラーが御好みの者の外は,天に り地に る凡てのものは恐れ戦き,皆身を低くしてかれ(の御前)に罷り出よう。 [27.88] なたは山々を見て堅固で ると思うだろう。だがそれは雲が散るように通り過ぎていくので る。それは凡てのものを,完成なされるアッラーの御業で る。本当にかれは なたがたの行うことを熟知なされる。 [27.89] 善事を携えて来る者には,それよりも善いものを与えられ,その日,恐れから安全になろう。 [27.90] 悪事を携えて来る者は,顔から先に火獄に投げ込まれよう。さても なたがたは自分の行ったこと以外のことで,報われようか。(そんなことはない。) [27.91] わたしは,聖域となされたこの町(マッカ)の主にだけ仕えなさいと命じられた。凡ての有はかれに属する。わたしは,服従,帰依する者の一人で るよう命じられ, [27.92] またクルアーンを読誦するよう (命じられた)。それで導きを受ける者は,自分自身のために導かれるので る。そして迷う者には,「わたしは警告者の1人に過ぎない」と言ってやるがいい。 [27.93] また言ってやるがいい。「アッラーを讃えよ。かれは間もなく数々の印を示される。そして なたがたも,それを知ることになろう。主は なたがたの行うことを,疎かになされない。」 @物語章 〔アル・カサス〕 [28.1] ター・スィーン・ミーム。 [28.2] これらは,明白な天啓の書の御印で る。 [28.3] われは信仰する者のために,ムーサーとフィルアウンの物語の1部を りのまま なたに読誦しよう。 [28.4] 本当にフィルアウンは,この国において専横を極め,その民を諸党派に分け,かれらの中の一派を押さえて男児を殺し,女児は生かして置いた。本当にかれは非道で った。 [28.5] われは,この国で虐げられている者たちに情けを懸度いと思い,かれらを(信仰の)指導者となし,(この国の)後継ぎにしようとした。 [28.6] そしてこの国にかれらの地歩を確立させて,フィルアウンとハーマーンの軍勢に,かれらが警戒していたことを目の当たりに示そうとした。 [28.7] そこでわれは,ムーサーの母に啓示して言った。「かれに乳を飲ませなさい。かれの(身の)上に危険を感じた時は,かれを川に投げ込み,恐れたり悲しんではならない。われは必ずかれを なたに返し,使徒の一人とするで ろう。」 [28.8] フィルアウンの家族は,(他日)かれらの敵になり,悲しみの種となるかれを拾い挙げた。本当にフィルアウンとハーマンそしてその軍勢は,罪深い者たちで った。 [28.9] フィルアウンの妻は言った。「(これは)わたしと なたの目の喜びです。かれを殺してはいけません。わたしたちの役に立つことも りましょう。また養子にしてもよい。」かれらは(その行っていることの意味に)気付かなかった。 [28.10] ムーサーの母の心は空になった。もしわれが,その心を(信仰で)強くしなかったならば,かの女は危くそのことを,打ち明けてしまうところで った。やっとかの女は,信者の一人として留まった。 [28.11] そしてかの女は(ムーサーの)姉に,「かれ(の後)を付けなさい。」と言った。それでかの女は,遠くからかれを見守っていたので,かれらは何も気付かなかった。 [28.12] われは前もってかれ(ムーサー)に乳母(の乳)を禁じて置いた。それでかの女(ムーサーの姉)は言った。「 なたがたに,かれを育てる家族をお知らせしましょうか。かれに懇に付き添う者たちで ります。」 [28.13] こうしてわれは,かれをその母に返してやった。かの女の目は生気を取り戻し悲しみも消え失せた。かの女はアッラーの約束が,真実で ることを納得した。だがかれらの多くは(このことが)分らなかった。 [28.14] かれが成年に達し立派な者になった時,われは英知と知識を授けた。このようにわれは,善行をなす者に報いる。 [28.15] ( る時)かれは,人が注意していない隙に町に入り,2人の者がそこで相争っているのを見かけた。その1人はかれの一派の者で,外は敵方の者で った。かれの一派の者が,敵方の者に対し,かれに加勢を求めた。そこでムーサーはかれを挙で打って,息の根を正めてしまった。かれは言った。「これは悪魔の仕業で る。本当にかれは,人を惑わす公然の敵で る。」 [28.16] かれは(祈って)言った。「主よ,本当にわたしは自ら不義を犯しました。どうかわたしを御赦し下さい。」それで(アッラーは)かれを赦された。本当にかれは覚容にして慈悲深く られる。 [28.17] かれは申し上げた。「主よ, なたはわたしに恩恵を与えて下さいました。だからわたしは,もう決して罪を犯す者たちの味方にはなりません。」 [28.18] 翌朝かれは,町で, たりを警戒し,恐れを抱きながら町を見回すと,見るがいい。前日かれに援助を求めた者が,かれに助けを請うて叫んだ。ムーサーはかれに言った。「 なたはよくよく間違いをしでかす男だ」。 [28.19] それでかれが,自分たちの敵で る者に暴力を振おうと決心した時,相手は言った。「ムーサーよ, なたは昨日人を殺したように,わたしをも殺そうとするのですか。 なたは地上において,調和を計ることを望まない暴君になりたいのでしょう。」 [28.20] その時一人の者が町の一番はずれから走って来て言った。「ムーサーよ。長老たちが なたを殺そうと相談している。だから(すぐ)立ち去りなさい。わたしは なたの誠実な忠告者です。」 [28.21] それでかれは,恐れながら( たりを)見回し,そこから逃げ出し,(祈って)「不義の民からわたしを御救い下さい。」と言った。 [28.22] かれは顔をマドヤンの方に向けて,「主は,わたしを平和な正しい道に御導き下さるかもしれません。」と言った。 [28.23] それからマドヤンの水場に来てみると,かれは一群の人びとが(その家畜に)水をやっているのを見た。また,かれらの片隅に,2人の婦人が(懸命に家畜を水場に近よらせまいとして)後方に控えているのを見かけた。かれは言った。「お2人はどうかなされたのですか。」2人は言った。「わたしたちはその牧夫たちが帰るまで,水をやることが出来ません。わたしたちの父は,大変年老いています。」 [28.24] そこでかれは2人のために(家畜の群に)水をやり,それから木陰に退いて(祈って)言った。「主よ, なたがわたしに御授けになる,何か善いものが欲しいのです。」 [28.25] 2人の女の中の1人が,恥ずかしげにかれのところにやって来て言った。「わたしたちのために水をやって下さったので,父が なたを御招きして,御礼したいそうです。」そこでかれ(ムーサー)はかれのところにやって来て,身の上話をした。かれ(父親)は言った。「心配なさるな。 なたは不義の民から逃れたのです。」 [28.26] 2人の女の1人が言った。「かれを御雇いなさいませ。 なたのために雇って一番善いのは,強健で誠実(な人物)です。」 [28.27] かれ(父親)は言った。「 なたが,もし8年間わたしのために働いてくれれば,わたしは2人の娘の中の1人を, なたに妻せたい。もし10年を費やしたいならば,それも なたの御自由に任せよう。わたしは なたに,無理強いするつもりはない。アッラーが御好みなら,わたしが正しい人間で ることが, なたにも分るでしょう。」 [28.28] かれ(ムーサー)は言った。「それはわたしと なたの間(の約束)で ります。2つの期限のどちらを満期としても,わたしを責めないで下さい。アッラーが,わたしたちの言ったことの,証人で られます。」 [28.29] それからムーサーが年期を満了し,家族と一緒に旅している時トール山の傍に,一点の火を認めた。かれは家族に言った。「 なたがたは待っていなさい。わたしは火を認めた。 そこから なたがたに消息を持って来よう。または火把を持ち返って, なたがたを暖めよう。」 [28.30] そこにやってくると,谷間の右側の,祝福された地に る一本の木から声がした。「おおムーサーよ,本当にわれは万有の主,アッラーで るぞ。 [28.31] さ, なたの杖を投げなさい。」するとかれはそれが蛇のように動くのを見て,踵を返して逃げ出し,後ろも振り向かなかった。(その時また声がした)。「ムーサーよ,近寄れ。そして恐れるな。本当に なたは,堅く守護されている者で る。 [28.32] なたの手を懐に入れなさい。何の触りもないのにそれは白くなろう。恐の念が るならば,腕を(両脇に)締め付け(れば落付くだろう)。これらは, なたの主からの,フィルアウンとその長老たちに対する2つの証明で る。本当にかれらは,主の掟に背く者で る。」 [28.33] かれは申し上げた。「主よ,わたしはかれらの1人を殺しました。それでかれらがわたしを殺すのを恐れます。 [28.34] しかしわたしの兄のハールーンはわたしよりも雄弁です。それでわたしの言葉が信じられる援助者として,かれをわたしと一諸に遺わして下さい。わたしは,かれらに虚言の徒とされることを恐れます。」 [28.35] かれは仰せられた。「われは なたの兄を, なたの片腕とし,また なたがた両人に 威を授けよう。そうすればわが印によってかれらは なたがたに危害を与えられないで ろう。 なたがた両人と なたがたに従う者は,必ず勝利者となる。」 [28.36] ムーサーがわれの明白な印をもって,かれらの許に来ると,かれらは言った。「これは作り上げた魔術に過ぎません。わたしたちは,昔の祖先の間でも,こんなことは聞きませんでした。」 [28.37] ムーサーは言った。「わたしの主は,誰がかれの御許から来たのか,また誰が(来世の)住まいを得るか,を熟知される。悪を行う者は決して成功しません。」 [28.38] フィルアウンは言った。「長老たちよ。わたし以外に, なたがたに神が る筈がない。そしてハーマーンよ,泥(を焼いた煉瓦)でわたしのために高殿を築け。そしてムーサーの神の許に登って行こう。わたしには,どうもかれは虚言の徒で ると思われる。」 [28.39] かれとかれの軍勢は,地上において正義を無視し,高慢で った。そして自分たちは決してわれに帰されないのだと,考えていた。 [28.40] それでわれは,かれとかれの軍勢を捕え,海に投げ込んだ。見るがいい。悪を行う者の最後がどんなもので ったかを。 [28.41] われは,かれらを(人びとを)火獄に誘う先導者とした。復活の日には,かれらは助けられることはない。 [28.42] 現世において,われはかれらに呪いを付き纒わせた。復活の日においても,かれらは嫌われるで ろう。 [28.43] 本当にわれは,昔の幾世代を滅ぼした後,人びとの開眼のために,また導きと慈悲のために,ムーサーに啓典を授けた。必ずかれらは訓戒を受け入れるで ろう。 [28.44] われがムーサーに命令を下した時, なたは(シナイ山の)西側におらず,また(その)証人でもなかった。 [28.45] だが,われは(その後)幾世代を過ごさせ,かれらの生命を永らえさせた。 なたはまた,マドヤンの民の間に住んで,かれらにわれの印の読誦もしたわけではなかった。だがわれは(啓示を授け)使徒たちを遣わしたので る。 [28.46] またわれが(ムーサーに)呼び掛けた時, なたはシナイ(山)の傍らにいたわけではなかった。だが なたの主からの慈悲として(クルアーンが授けられ), なた以前に1人の警告者ももたなかった(マッカの)民に警告するため( なたは遣わされたの)で る。必ずかれらは,訓戒を受け入れるで ろう。 [28.47] もしそうしなかったならば,かれらの手が先になした(行いの)ため,かれらには災厄が襲いかかるで ろう。その時になって,かれらは言うで ろう。「主よ,何故 なたは,使徒をわたしたちに御遣わしにならなかったのか。わたしたちは なたの印に従い,信心深い者になったものを。」 [28.48] だが(今)わが手許から,真理がかれらに届けられると,言う。「ムーサーに与えられたものと同じようなものが,どうしてかれに与えられないので ろうか。」かれらは以前にも,ムーサーに与えられたものを信じなかったではないか。かれらは,「2つとも魔術で る。互いに助け うもので る。」と言った。「わたしたちは(どちらも)信じない。」と言ったりした。 [28.49] 言ってやるがいい。「それなら,この2つよりも優れた導きとなる啓典を,アッラーの御許から持って来い。 なたがたが真実なら,わたしはそれに従おう。」 [28.50] それでかれらがもし なたがたに答えられないなら,かれらは只,自分の(低い)欲望に従っているに過ぎないことを知れ。アッラーからの導きがなく,自分の欲望に従う者以上に道に迷う者が ろうか。本当にアッラーは悪を行う民を御導きになられない。 [28.51] 今われはかれら(マッカの民)にも言葉を届けた。必ずかれらは訓戒を受け入れるで ろう。 [28.52] われがこれ以前に啓典を授けた者たちはよく信仰している。 [28.53] それがかれらに読誦されると,かれらは言う。「本当にこれは主から下された真理です。わたしたちはこれを信じます。わたしたちはこの(下る)以前からムスリムで ったのです。」 [28.54] これらの者は2倍の報奨を与えられよう。かれらは(よく) 耐え忍び,善をもって悪を退け,われが与えたものを施すために。 [28.55] また,つまらない談話を耳にする時かれらは身を引いて言う。「わたしたちには,わたしたちの行いが り, なたがたには なたがたの行いが る。 なたがたの上に平安 れ。わたしたちは真理を拒む者を相手にしない。 [28.56] 本当に なたは,自分の好む者(の凡て)を導くことは出来ない。だがアッラーは御心のままに導き下される。かれは導かれた者を熟知なされる。 [28.57] かれらは言う。「わたしたちが,もし なたと一緒になって導きに従うならば,わたしたちはこの土地から追われることになろう。」われは,かれらのために安全な聖域を設け,われからの糧として凡ての果実をそこに集めたではないか。だがかれらの多くはそれが分らない。 [28.58] われは如何に多くの(安楽で裕福な)生活に有頂天になった町を,滅ぼしたことで ろうか。それ以来,かれらの居所には,(至極)僅かな人びとを除き住む者もない。(結局)われが,それらの相続者で る。 [28.59] だが なたの主はその(国の)首都に使徒を遣わし,かれらにわが印を読誦してからでなければ1つの町をも滅ぼしたことがなかった。またその民が悪を行わない限り,町や村を滅ぼさなかった。 [28.60] なたがたに与えられたものは,現世の生活のための便益と,その飾りに過ぎない。だがアッラーの御許に るものこそ,最善で永遠に残るもので る。 なたがたは悟らないのか。 [28.61] われが良い約束を約し,それが果される者と,現世の生活の快楽を享受し,それから復活の日に(懲罰ののために)連れ出されるような者と,同じで ろうか。 [28.62] その日(主は)かれらに呼びかけて,仰せられる。「 なたがたが言い張っていた,わが仲間たち(の神々)は何処にいるのか。」 [28.63] 判決が言い渡される者たち(不信心者)は言う。「主よ,これらは,わたしたちが迷わせた者(外の不信心者)です。かれらを迷わせましたが自分たちも迷っていたのです。だがわたしたちは, なたに対して潔白です。かれらが拝したのは,決してわたしたちでは りません。」 [28.64] すると言われよう。「 なたがたの仲間に祈るがよい。」それでかれらはそれらに祈るのだが,それらは答えない。かれらは懲罰を見るで ろう。もしかれらが導かれていたならば(よかったものを)。 [28.65] その日,かれはかれらに呼び掛けて仰せられる。「 なたがたは,使徒に何と答えたのか。」 [28.66] その日,(凡ての)消息はかれらに分らなくなり互いに尋ね うことも出来ない。 [28.67] だが悔悟して信仰し,善行に動しんだ者は,成功者の中に入ることになろう。 [28.68] なたの主は,御望みのものを創られまた選ばれる。(だが)かれらは選ぶことは出来ないので る。アッラーに讃え れ。かれは,かれらが(主に)配するもの(偶像神たち)の上に高くおられる。 [28.69] また なたの主は,かれらの胸に隠すことも,現わすことをも知っておられる。 [28.70] かれこそはアッラー,かれの外に神はない。現世と来世における讃美はかれにこそ属し,かれに(現世と来世における)命令は属し,またかれに なたがたは帰されるので る。 [28.71] 言ってやるがいい。「 なたがたは考えられるのか。アッラーが復活の日まで夜を続けられたとすれば, なたがたに光を与えられるものは,アッラーの外にどんな神が るのか。 なたがたは,なお聞かないのか。」 [28.72] 言ってやるがいい。「 なたがたは考えられるのか。アッラーが復活の日まで昼を続けられたとすれば,休息する夜を なたがたに与えられるものは,アッラーの外にどんな神が るのか。 なたがたはなお分らないのか。」 [28.73] かれは慈悲のこころから,夜と昼を なたがたのために定められ,それで なたがたは休み,またかれの恩典を求めることが出来る。必ず なたがたは感謝するで ろう。 [28.74] その日,かれはかれらに呼び掛けて仰せられよう。「 なたがたが言い張っていた。かれの同輩(の神々)は何処にいるのか。」 [28.75] われは凡ての民からそれぞれ証人を挙げて言う。「 なたがたの証拠を持ち出せ。」その時かれらは,真理はアッラー(御一人)のもので ることを知り,またかれらが捏造していたものたちは消え去るで ろう。 [28.76] さてカールーンは,ムーサーの民の一人で ったが,かれらに対し横柄な態度をとるようになった。われは(夥しい)財宝をかれに与えたが,その(宝庫の)鍵は,数人の力の強い男たちにとっても重かった。皆の者は,かれに言った。「有頂天になってはなりません。本当にアッラーは思い上がっている者を御好みになられません。 [28.77] アッラーが なたに与えられたもので,来世の住まいを請い求め,この世における なたの(務むべき)部分を忘れてはなりません。そしてアッラーが なたに善いものを与えられているように, なたも善行をなし,地上において悪事に励んではなりません。本当にアッラーは悪事を行う者を御好みになりません。」 [28.78] かれは言った。「これを授かったのも,わたしが持っている知識(能力)のためで る。」アッラーがかれ以前に,いく世代を滅ぼしたかを,知らなかったのか。かれらは力の点でかれよりも強く,蓄えも巨額で った。凡そ罪を犯した者は,その罪に就いて(直ぐには)尋ねられないので る。 [28.79] そこでかれ(カールーン)は,煌びやかに身を飾って人びとの中に出て行った。現世の生活を冀っている者たちは言った。「 ,わたしたちもカールーンに与えられたようなものが戴けたならばな 。本当にかれは,素晴しい幸運の持主です。」 [28.80] だが(真の)知識を授けられていた者たちは言った。「情けないことを言うな。信仰して善い行いに励む者にとっては,アッラーの報奨こそ最も優れています。だがよく耐え忍ぶ者だけが,それを戴くだろう。」 [28.81] それからわれは,かれとその屋敷を地の中に埋めてしまった。かれには,アッラーの外に助け手もなく,また自分を守ることも出来なかった。 [28.82] 前日(まで)かれの立場を羨んでいた者たちは,言い始めた。「 ,本当にアッラーは,御望みのしもべたちに,多くも,また少くも,恵まれる(ことが分った)。アッラーの深い御恵みがなかったならば,わたしたちもきっと(地の中に)埋まっていたで ろう。 ,不信心の者たちは,決して成功しないことが分りました。」 [28.83] 来世の住まいとはこのようなもの。われは地上において威張りたがったり,悪を行わない者にこれを授ける。善果は,主を畏れる者に る。 [28.84] 善行をなす者には,それに優るものを与え,悪行をなす者には,かれらの悪行に応じて報いる。 [28.85] 本当に,クルアーンを なたに授けられるかれは,必ず なたを帰る所(マッカ)に帰されるで ろう。言ってやるがいい。「わたしの主は,導きを(西?)す者が誰か,また明らかに迷っている者が誰で るかを,最もよく知っておられる。」 [28.86] 啓典が なたに届けられることは, なたの予期しなかったところで,偏に なたの主からの慈悲で る。だから決して不信心者を支持してはならない。 [28.87] アッラーの印が なた(ムハンマド)に下された後,かれら(背信者)が なたをそれ(アッラーの印)から遠ざけるようなことが ってはならない。(人びとを) なたの主に招け。決して多神教徒の仲間になってはならない。 [28.88] またアッラーと一緒に,外のどんな神にも祈ってはならない。かれの外には,神はないので る。かれの御顔の外凡てのものは消滅する。裁決はかれに属し, なたがたは(凡て)かれの御許に帰されるので る。 @蜘蛛章 〔アル・アンカブート〕 [29.1] アリフ・ラーム・ミーム。 [29.2] 人びとは,「わたしたちは信じます。」と言いさえすれば,試みられることはなく,放って置かれると考えるのか。 [29.3] 本当にわれは,かれら以前の者も試みている。アッラーは,誠実な者を必ず知り,また虚言の徒をも必ず知っておられる。 [29.4] 悪を行う者は,われを出し抜くことが出来ると考えているのか。かれらの判断こそ,災いのもとで る。 [29.5] アッラーに会うことを切望する者よ,アッラーの(定められる)期限は確かに来る。かれは全聴にして全知で られる。 [29.6] 信仰のために奮闘努力する者は,自分自身のために奮闘努力しているので る。アッラーは,すべてのものに,何一つ求めない。 [29.7] われは信仰して,善行に動しむ者には,いろいろの罪を取り消し,その行った最善のことに,必ず報いるで ろう。 [29.8] われは人間に,両親に対して規切にするよう命じた。だがもしかれら(両親)が, なたに対し何だか分らないものをわれに配するように強いるならば,かれらに従ってはならない。 なたがたは(皆)われの許に帰る。その時われは, なたがたの行ったことを告げるで ろう。 [29.9] われは信仰して,善行に勤しむ者を,必ず正義の人びとの中に入らせるで ろう。 [29.10] 人びとの中には,「わたしたちは,アッラーを信仰します。」と言うが,一度アッラー(の道のため)に苦難に会うと,人間の迫害をまるでアッラーの懲罰で るかのように考える者が る。またもし なたの主からの助け(と勝利)が(声?)されると,かれらは必ず,「本当にわたしたちは, なたがたと一緒でした。」などと言う。万人の胸の中に抱くことを最もよく知る御方は,アッラーではないか。 [29.11] アッラーは,信仰する者たちも,偽信者たちをも必ず知っておられる。 [29.12] 不信心の者は,信仰する者に向かって,「わたしたちの道に従いなさい。わたしたちが なたがたの罪を必ず負ってやりましょう。」と言う。だがかれらは,少しも なたがたの罪を,負いはしない。本当にかれらは虚言の徒で る。 [29.13] だがかれらは自分の重荷を負い,そのうえ(外の)重荷をも負うで ろう。復活の日には,かれらの虚構していたことに就いて必ず問いただされるで ろう。 [29.14] 且つてわれはヌーフを,その民に遣わした。かれはその間に留まること,千年に欠ける50年。人びとは悪を行っている間に,洪水に襲われた。 [29.15] その時われは,かれと方舟の仲間とを救い,それを万有のための訓戒とした。 [29.16] そしてイブラーヒームがその民にこう言った時を思え。「アッラーに仕え,かれを畏れなさい。それが なたがたのために最も良い。もし なたがたが理解するならば。 [29.17] なたがたは,アッラーを差し置いて偶像を拝し,虚偽を捏造しているに過ぎない。 なたがたがアッラーを差し置いて拝するものたちは, なたがたに御恵みを与える力はない。だから,アッラーから糧を求め,かれに仕え,感謝しなさい。 なたがたはかれの御許に帰されるので る。 [29.18] なたがたが嘘付き呼ばわりしても(よい)。だが なたがた以前の諸民族も嘘付き呼ばわりしたもので る。使徒は,只公明に伝えるだけで る。」 [29.19] かれらはアッラーが,如何に創造をなされ,それからそれを繰り返されるかを知らないのか。それはアッラーには,本当に容易なことで る。 [29.20] 言ってやるがいい。「地上を旅して観察せよ。かれが如何に,最初の創造をなされたかを。やがてアッラーは,最後の(甦りの)創造をなされる。本当にアッラーは凡てのことに全能で られる。」 [29.21] かれは御望みの者を罰し,御望みの者に慈悲を垂れられる。 なたがたはかれの御許に返されるので る。 [29.22] なたがたは天においても地に っても,かれ(の計画)を,頓挫させることは出来ない。またアッラーの外に, なたの守護者も援助者もないので る。 [29.23] アッラーの印を信じないでまた,かれとの会見を信じない者にはわれの慈悲に与かる望みはなく,痛ましい懲罰が るだけで る。 [29.24] かれ(イブラーヒーム)の民の返答は,只「かれを殺しなさい。焼いてしまいなさい。」と言うだけで った。だがアッラーは,火からかれを御救いなされた。本当にこの中には,信仰する人びとへの印が る。 [29.25] またかれは言った。「 なたがたは,現世の生活において,お互いの慈しみとしてアッラーを差し置いて偶像を崇めている。だが復活の日には, なたがたは互いに(関係を)否認し合い,互いに呪い合うで ろう。住まいといえば火獄で り, なたがたには,どんな救助者もないので る。」 [29.26] ルートはかれ(イブラーヒーム)を信じた。かれは言った。「わたしは主(の御許)に移り住もう。本当にかれは偉力ならびなく英明で られる。」 [29.27] またわれは,かれにイスハークとヤアコーブ(のような子孫)を授け,その子孫の間に,預言の天分と啓典を授け,現世の報奨をも与えた。来世においてもかれは必ず正義の徒の仲間になろう。 [29.28] またルート(を遣わし),かれの民に,こう言った時を思え。「 なたがたは醜行をしている。 なたがた以前に,どんな世代でもしなかったことを。 [29.29] 本当に なたがたは,男性に近付き,また公道で強盗を働く。また なたがたの集りで,忌まわしい事をしている。」だがかれの民は(答えて),只「 なたが真実を言うのなら,わたしたちにアッラーの懲罰を(湾?)してみなさい。」と言うだけで る。 [29.30] かれは(祈って)言った。「主よ,不義を行う民からわたしを御助け下さい。」 [29.31] わが使徒(天使)たちが,吉報を持ってイブラーヒームの許に来た時,かれらは言った。「わたしたちは,この町の人びとを滅ぼそうとするところで る。本当にここの住民は,悪を行う者たちばかりで る。」 [29.32] かれ(イブラーヒーム)は言った。「だがルートがそこにいる。」かれらは言った。「わたしたちは,誰がそこにいるかを熟知している。落伍者で るかれ(ルート)の妻の外は,かれもその家族をも必ず救うで ろう。」 [29.33] わが使徒たち(天使)がルートのところに来た時,かれは自分の無力さを感じ,人びとのため悲しんだ。かれら(天使)は言った。「心配してはなりません。悲しんではなりません。本当にわたしたちは, なたの妻の外は, なたと なたの家族をも救います。かの女は落伍者です。 [29.34] わたしたちは,この町の人びとが邪悪無法なため,かれらに天から懲罰を下そうとするところです。」 [29.35] 本当にわれはそれによって,理解 る民への明白な印を残したので る。 [29.36] またわれは,マドヤン(の民)にその同胞のシュアイブを遺わした。かれは言った。「わたしの人びとよ,アッラーに仕え,最後の日を待ち望みなさい。悪を行って,地上を退廃させてはならない。」 [29.37] だがかれらはかれを嘘付き呼ばわりした。それで大地震がかれらを襲い,翌朝かれらは家の中に平伏していた。 [29.38] またアードとサムードに就いては,(廃墟と化した)かれらの住まいによって,既に なたがたに明瞭で る。悪魔はかれらに,自分の所行を立派で ると思わせ,立派な見識を与えられていたのに,正道から離反させる結末となった。 [29.39] またカールーンとフィルアウンとハーマーンのことで るが,ムーサーが明証をかれに(西?)したが,それでもかれらは,地上において高慢で った。だがかれらは(われを)淡ぐことは出来なかった。 [29.40] それでわれは,かれらをそれぞれの罪に照らして懲じめた。 る者には砂石の暴風を送り,また る者には一声(懲罰)で襲いかかり,また る者は大地に沈め,また る者を溺れさせた。これはアッラーがかれらを損なったのではない。かれらが,自分を損なったので る。 [29.41] アッラーを差し置いて外の主人を取る者を えれば,(自分で自分の)家を造る蜘蛛のようなもので る。本当に家の中でも最も弱いのは,蜘蛛の家で る。かれらに分っていたならば,よかったのに。 [29.42] 本当にアッラーは,かれを差し置いてかれらが祈る,凡てのことを知っておられる。かれは偉力ならびなく英明で られる。 [29.43] これらは,われが人間のために提示する えで る。だが知識 る者の外は,これを理解しない。 [29.44] アッラーは諸天と大地を真理によって創造なされた。本当にその中には信仰する者への印が る。 [29.45] なたに啓示された啓典を読誦し,礼拝の務めを守れ。本当に礼拝は,(人を)醜行と悪事から遠ざける。なお最も大事なことは,アッラーを唱念〔ズィクル〕することで る。アッラーは なたがたの行うことを知っておられる。 [29.46] また啓典の民と議論するさいには,立派な (態度で)臨め。かれらの中不義を行う者にたいしては別で る。それで言ってやるがいい。「わたしたちは,自分たちに下されたものを信じ, なたがたに下されたものを信じる。わたしたちの神(アッラー)と なたがたの神(アッラー) は同じで る。わたしたちはかれに服従,帰依するので る。」 [29.47] われはこのように, なたに啓典を下したので る。それで,啓典を与えられている者は,この(クルアーン)を信じる。またこれら(マッカの人びと)の中にも,それを信じる者が る。わが印を否定するのは不信心者だけで る。 [29.48] なたはそれ(が下る)以前は,どんな啓典も読まなかった。また なたの右手でそれを書き写しもしなかった。そうで ったから,虚偽に従う者は疑いを抱いたで ろう。 [29.49] いやこれこそは,知識を与えられた者の胸の中に る明瞭な印で る。不義の徒の外は,わが印を否定しない。 [29.50] だがかれらは,「何故主から印が,かれに下されないのか。」と言う。言ってやるがいい。「本当に凡ての印は,アッラーの御許に る。わたしは公明な警告者に過ぎないので る。」 [29.51] われが なたに啓典を下し, なたはかれらに読誦する。かれらにはそれで十分ではないか。本当にその中には,信仰する者への慈悲と訓戒が る。 [29.52] 言ってやるがいい。「アッラーは,わたしと なたがたとの間の,立証者として万全で られる。かれは天と地に るものを知っておられる。だから虚偽を信じてアッラーに背く者は失敗する者で ろう。」 [29.53] かれらは懲罰を急ぐよう, なたに求める。もし定められた期限がなかったならば,懲罰は必ずかれらに来るで ろう。かれらが気付かない中に,突然必ず襲うで ろう。 [29.54] かれらは懲罰を急ぐよう, なたに求める。だが地獄は不信心者たちを取り囲んでいる。 [29.55] 懲罰は,かれらの上からまた足元からかれらを襲う。その日(声が って)言われよう。「 なたの行ったことを味わえ。」 [29.56] 信仰するわれのしもべよ,本当にわが大地は,広いので る。だからわれだけに仕えなさい。 [29.57] 各人は死を味わわなければならない。それから なたがたはわれの許に帰されるので る。 [29.58] だが信仰して,正しい行いに勤しむ者は,われは必ず下に川が流れている楽園の高殿に,落ち着かせよう。(永遠に)そこに住まわせる。(善)行を行う者への報奨は,何と有り難いことよ。 [29.59] これはよく耐え忍び,自分の主を信頼している者(への報奨で る)。 [29.60] 自分の糧を確保出来ないものが如何に多いことで ろうか。アッラー(こそ)はそれらと なたがたを養われる。かれは全聴にして全知で られる。 [29.61] もし なたがかれらに,「誰が天と地を創造し,太陽と月を服従させるか。」と問うならば,かれらは必ず「アッラー。」と言うで ろう。それならどうしてかれらは迷い去るのか。 [29.62] アッラーは,御自分のしもべの中,御好みの者には糧を豊かに与え,また(そう望まれる)者には切り詰められる。本当にアッラーは,凡てのことを熟知なされる。 [29.63] もし なたが,かれらに「誰が天から雨を降らせ,それで,死んでいる大地を甦らせるのか。」と,問うならば,かれらはきっと「アッラー。」と言うで ろう。言え,「アッラーを讃えます」。だがかれらの多くは理解しない。 [29.64] 現世の生活は,遊びや戯れに過ぎない。だが来世こそは,真実の生活で る。もしかれらに分っていたならば。 [29.65] かれらは船に乗っていると,アッラーに信心の誠を尽くして祈る。だがかれが,陸に無事に送って下さると,たちまちかれらは偶像を拝みだし, [29.66] われがかれらに授けたものを,有り難く思わず,享楽に耽る。だがかれらは,今に分るで ろう。 [29.67] かれらは,われが安全な聖域を定めたのに気付かないのか。まわりでは人びとが略奪に晒されているというのに。それでもかれらは虚構を信じ,アッラーの恩恵に背を向けるのか。 [29.68] アッラーに対し虚偽を捏造し,真理が(お?)されたのに,それを虚偽で るとする者よりも,酷い不義者が ろうか。地獄の中には,不信心者たちの住みかがないとでも思うのか。 [29.69] だがわれ(の道)のために奮闘努力〔ジハード〕する者は,必ずわが道に導くで ろう。本当にアッラーは善い行いの者と共におられる。 @ビザンチン章 〔アッ・ローム〕 [30.1] アリフ・ラーム・ミーム。 [30.2] ビザンチンの民は打ち負かされた。 [30.3] 近接する地において(打ち負かされた)。だがかれらは,(この)敗北の後直ぐに勝つで ろう。 [30.4] 数年の中に(勝利を得よう)。前の場合も後の場合も,凡てはアッラーに属する。その日,ムスリムたちは喜ぶで ろう。 [30.5] アッラーの勝利を(喜ぶで ろう)。かれは御望みの者を助けられる。かれは偉力ならびなく慈悲深き御方で られる。 [30.6] (これは)アッラーの約束で る。アッラーはその約束を違えられない。だが人びとの多くは理解しない。 [30.7] かれらの知るのは,現世の生活の表面だけで る。かれらは(事物の)結末に就いては注意しない。 [30.8] かれらは反省しないのか。アッラーが天と地,そしてその間に る凡てのものを創造なされたのは,唯真理のため,また定めの時のためで ることを。だが人びとの多くは,主との会見を否認する。 [30.9] かれら(マッカの多神教徒)は,地上を旅してかれら以前の者の最後が如何で ったかを,観察しないのか。かれら(昔の人)は,かれらよりも力において優れ,地を掘り起こし(て耕作し),またかれらよりも栄えていた。そして使徒たちは明証を持ってかれらのところに来た。アッラーがかれらを損ったのではない。かれらが自ら自分を損ったので る。 [30.10] 所詮悪行の徒の最後は悪い。それはかれらがアッラーの印を虚偽で るとし,それを愚弄していたためで る。 [30.11] アッラーはまず創造を始め,それからそれを繰り返し,それから なたがたをかれに帰される。 [30.12] (審判の) 時が到来する日,罪の る者は絶望するで ろう。 [30.13] そしてかれらが(われに)配した(神々の)中には,かれらのために執り成す者もなく,またかれらも,これらの配したものたちを否認する。 [30.14] (審判の)時が到来するその日には,(凡ての人は)ちりぢりにされるで ろう。 [30.15] その時,善行に勤しんだ者は,緑の野辺で,幸せにされよう。 [30.16] 信仰を拒否しわが印と来世での(主との)会見を虚偽で るとした者は,懲罰に付せられよう。 [30.17] それで,夕暮にまた暁に,アッラーを讃えなさい。 [30.18] 天においても地に っても,栄光はかれに属する。午后遅くに,また日の傾き初めに(アッラーを讃えなさい)。 [30.19] かれは,死から生を(打?)し,また生から死を(打?)され,また枯れ果てた大地を甦らせる。これと同じように なたがたも引き出される。 [30.20] かれが,泥から なたを創られたのは,かれの印の一つで る。見るがいい。やがて なたがた人間は(繁殖して地上に)散らばった。 [30.21] またかれが なたがた自身から, なたがたのために配偶を創られたのは,かれの印の一つで る。 なたがたはかの女らによって安らぎを得るよう(取り計らわれ), なたがたの間に愛と情けの念を植え付けられる。本当にその中には,考え深い者への印が る。 [30.22] またかれが,諸天と大地を創造なされ, なたがたの言語と,肌色を様々異なったものとされているのは,かれの印の一つで る。本当にその中には,知識 る者への印が る。 [30.23] またかれが, なたがたを夜も昼も眠れるようにし,またかれに恩恵を求めることが出来るのも,かれの印の一つで る。本当にその中には,聞く者への印が る。 [30.24] またかれが,恐れと希望の稲光を なたがたに示しなされ,天から雨を降らせて,死んだ後の大地を甦らせられるのは,かれの印の一つで る。本当にその中には,思慮 る者への印が る。 [30.25] またかれが,御意志によって,天と地を打ち建てられたのは,かれの印の一つで る。そこで,(一声) なたがたに呼び掛けられると,見るがいい。たちまち大地から なたがたは(引き)出される。 [30.26] 天と地に る凡てのものは,かれに属する。万有は,真心込めてかれに服従する。 [30.27] かれこそは先ず創造を始め,それからそれを繰り返される御方。それは,かれにおいてはとてもた易いことで る。天と地における,(考え得られる)最高の姿は,かれに属する。かれは偉力ならびなく英明で られる。 [30.28] かれは, なたがた自身(の経験)から,一つの えを提示なされる。 なたがたは,自分の右手の所有する者たち(奴隷)を,われが なたがたに与えたものを同等に分配する仲間にするだろうか。 なたがたが互いに気付かうように,かれら(奴隷たち)に気兼ねするだろうか。(そうでは るまい)。このようにわれは,思慮 る者に印を説き明かす。 [30.29] いや,不義を行う者は知識もなく私利私欲に従う。アッラーが迷うに任せられた者を,誰が導けようか。かれらには救助者はないで ろう。 [30.30] それで なたは なたの顔を純正な教えに,確り向けなさい。アッラーが人間に定められた天性に基いて。アッラーの創造に,変更が る筈はない。それは正しい教えで る。だが人びとの多くは分らない。 [30.31] 悔悟してかれに返り,かれを畏れなさい。礼拝の務めを守り,偶像信者の仲間になってはならない。 [30.32] それは宗教を分裂させて,分派を作り,それぞれ自分の持っているものに喜び,満足している者。 [30.33] 災厄が人びとを悩ます時かれらは悔悟して主に祈る。だがかれが,慈悲をかれらに味わせると,たちまち一部のをは主に(外の神々を)配し, [30.34] われが与えたものを有り難く思わないようになる。(僅かの年月を)享楽するがいい。 だがやがて分るで ろう。 [30.35] われに配しているものを支持する 威を,われがかれらに下したとでもいうのか。 [30.36] われが人間に慈悲を味わせると,かれらはそれに狂喜する。だが自分の行いのために災厄が下ると,たちまち,かれらは絶望する。 [30.37] かれらは見ないのか,アッラーが御望みの者に,糧を増し,また減らしなされるのを。本当にその中には,信仰する者への印が る。 [30.38] それで近親の者に,しかるべきものを与えよ。また貧者と旅人にも。それは,アッラーの慈顔を求める者たちにとり,最も善いことで る。これらは,栄える者たちで る。 [30.39] なたがたが利殖のために,高利で人に貸し与えても,アッラーの許では,何も増えない。だがアッラーの慈顔を求めて喜捨する者には報償が増加される。 [30.40] アッラーこそは, なたがたを創り,扶養され,次いで死なせ,更に甦らせられる方で る。 なたがたが(捏造しかれに)配したものの中,これらのことの一つでも出来るものが るか。かれに讃え れ。かれはかれらが配するものの上に高くおられる。 [30.41] 人間の手が稼いだことのために,陸に海に荒廃がもう現われている。これは(アッラーが),かれらの行ったことの一部を味わわせかれらを(悪から)戻らせるためで る。 [30.42] 言ってやるがいい。「地上を旅して,( なたがた)以前の者たちの最後が,どうで ったかを観察しなさい。かれらの多くは多神教徒で った。」 [30.43] それでアッラーから避け得ない日が来る前に, なたの顔を正しい教えにしっかり向けなさい。その日かれらは(2群に)分けられよう。 [30.44] 不信心の者は,その不信心のために責めを負う。また正しい行いの者は,自分自身のため(天国に)褥を用意するようなもの。 [30.45] 信仰して善行に動しむ者には,かれは恩恵により報われる。本当にかれは,不信心者を御好みになられない。 [30.46] 吉報の前触れとして風を送るのは,かれの印の一つで る。 なたがたにかれの慈悲(降雨と肥次)を味わわせるためで り,またかれの御意志により舟を滑るように進ませ,また なたがたは,かれの恩恵(海上貿易による利益)を求めるためで る。 なたがたは必ず感謝するで ろう。 [30.47] 本当にわれは なた以前にも,使徒たちを(それぞれの)民族に遣わし,かれら(使徒)は,かれらに明証を(西?)した。そしてわれは,罪を犯した者に報復した。だが信仰する者を助けるのは,われの務めで る。 [30.48] アッラーこそは,風を送りそれで雲を起こされる御方で られる。それから御心のままに天にそれを広げ,粉微塵にそれを打ち砕かれる。すると なたは,その間から出て来る雨滴を見る。かれは,そのしもベの中,御心に適う者にそれを降らせられる。見るがいい。かれらの喜ぶ様子を。 [30.49] かれらに(雨を)降らせる前,失望にうちひしがれていたのだが。 [30.50] さ アッラーの慈悲の跡をよくみるがいい。かれが如何に,死んだ との大地を甦らされるかを。このようにかれは,死んだ者を甦らせる。かれは凡てのことに全能で られる。 [30.51] だが,われが風を送っても,(作物が)黄ばむのを見ると,その後かれらは,必ず不信心になる。 [30.52] なたは,死者にものを聞かせることは出来ない。また,背を向けて逃げ去る聞こえない者に,呼び掛けても聞かせることは出来ない。 [30.53] また なたは,(ものごとの)分らない盲目を,迷いから導くことも出来ない。 なたは,只われの印を信じて服従,帰依する者だけに,聞かせることが出来るので る。 [30.54] アッラーは, なたがたを弱い者に創られ,それから弱い者を後で,強壮にされ,強壮な者を弱い白髪になされる。かれは御自分の望みのままに創られる。かれは全知にして全能で られる。 [30.55] (精算の)時が,到来するその日,罪深い者たちは,わたしたちは一時しか(墓に)留まらなかったと誓うで ろう。このように,かれらは欺かれていた。 [30.56] だが知識と信仰を授かった者たちは,言うで ろう。「 なたがたはアッラーの定めに基いて,復活の日まで確かに滞在しました。これが復活の日です。だが なたがたは気付かなかったのです。」 [30.57] だがその日になってからでは,悪を行った者の弁解も益がなく,またかれらは(悔悟して御恵みを請う)ことも出来ないで ろう。 [30.58] 本当にわれは人びとのため,このクルアーンの中に種々の えを提示した。だが なたが,仮令どの一節を持ち出しても,信じない者は必ず,「 なたがたは虚偽に従う者に過ぎません。」と言うで ろう。 [30.59] このようにアッラーは,理解しない者の心を封じられる。 [30.60] だから耐え忍ベ。本当にアッラーの約束は真実で る。確りした信心のない者たちのせいで, なたまでが動揺してはならない。 @ルクマーン章 [31.1] アリフ・ラーム・ミーム。 [31.2] これは英知の啓典の微節(印)で り, [31.3] 善行に勤しむ者への導きで り,また慈悲で る。 [31.4] 礼拝の務めを守り,定めの喜捨をなし,また,来世を堅く信じる者たちへの(導きで り慈悲)で る。 [31.5] これらの者は主の御導きの許に り,かれらこそは成功する者で る。 [31.6] だが人びとの中には,無益の話を買い込んで,知識もないくせに(人びとを)アッラーの道から背かせ,(正しい道に)嘲笑を浴びせる者が る。これらの者には,恥ずべき懲罰が下るで ろう。 [31.7] われの印がこのような者に向かって読誦されると,かれらはそれを聞こえないかのように,まるで聾 者で るかのように,高慢に背を向けて去る。そのような者には,痛ましい懲罰(に就いての消息)を告げなさい。 [31.8] 信仰して善行に動しむ者には喜びの楽園が り, [31.9] 永遠にその中に住むで ろう。アッラーの御約束は真実で る。かれは偉力ならびなく英明で られる。 [31.10] かれは, なたがたに見える柱もなしに諸天を創り,また地上には確りと山々を据えて なたがたと共にぐらつかないようになされる。種々雑多な動物をそれに(捲?)き散らされる。またわれは,天から雨を降らせ,いろいろな見事なものをそこに雌雄で生育させた。 [31.11] これがアッラーの創造で る。アッラー以外のものが,創造したものが ればわれに示せ。いや,性悪者たちは,明らかに迷いの中にいる。 [31.12] われは(以前に)ルクマーンに,アッラーに感謝するよう英知を授けた。誰でも感謝する者は,自分の魂のために感謝するので る。だが恩を忘れる者がいたところで,本当にアッラーには,何の問題もない。かれは讃美される方で る。 [31.13] さてルクマーンが,自分の息子を戒めてこう言った時を思い起しなさい。「息子よ,アッラーに(外の神を)同等に配してはならない。それを配するのは,大変な不義で る。」 [31.14] われは,両親への態度を人間に指示した。人間の母親は,苦労に(空?)れてその(子)を胎内で養い,更に離乳まで2年かかる。「われと なたの父母に感謝しなさい。われに(最後の)帰り所は るので る。 [31.15] だがもし, なたの知らないものを,われに(同等に)配することを,かれら(両親)が なたに強いても,かれらに従ってはならない。だが現世では懇切にかれらに仕え,悔悟してわれの許に帰る者に従え。やがて なたがたはわれに帰り,われは なたがたの行ったことを告げ知らせるので る。」 [31.16] (ルクマーンは言った。)「息子よ,仮令芥子粒程の重さでも,それが岩の中,または天の上,または地の下に(潜んで)いても,アッラーはそれを探し出される。本当にアッラーは深奥の神秘を知っておられ,(それらに)通暁なされる方で られる。」 [31.17] 「息子よ,礼拝の務めを守り,善を(人に)勧め悪を禁じ, なたに降りかかることを耐え忍ベ。本当にそれはアッラーが人に定められたこと。 [31.18] 他人に対して(高慢に) なたの頬を背けてはならない。また横柄に地上を歩いてはならない。本当にアッラーは,自惚れの強い威張り屋を御好みになられない。 [31.19] 歩き振を穏やかにし,声を低くしなさい。本当に声の最も厭わしいのは,ロバの声で る。」 [31.20] なたがたは思い起さないのか。アッラーは天に り地に る凡てのものを, なたがたの用のために供させ,また外面と内面の恩恵を果されたではないか。だが人びとの中には,知識も導きもなく,また光明の啓典もなく,アッラーに就いて論議する者が る。 [31.21] かれらに対し,「アッラーが下される啓示に従え。」と言うと,かれらは,「いや,わたしたちは,祖先たちの奉じたものに従う。」と言う。仮令悪魔が,かれらを炎の懲罰に招いてもよいのか。 [31.22] 誰でも善行に励み,真心を尽くしてアッラーに傾倒する者は,堅固な取っ手を確り握った者で る。凡ての事の終末はアッラーに(帰着するので) る。 [31.23] 誰が信仰しなくても,その不信心に悩まされてはならない。かれらはわれの許に帰る。その時われは,その行ったことをかれらに告げ知らせるで ろう。本当にアッラーは(人間が)胸に抱くことを熟知なされる。 [31.24] われはしばらくかれらに楽しませ,それから手荒い懲罰に駆り立てるで ろう。 [31.25] なたがもしかれらに,「天地を創造されたのは誰か。」と問えば,かれらはきっと「アッラー。」と言うで ろう。言ってやるがいい。「アッラーを讃えます。」だがかれらの多くは理解しないので る。 [31.26] 天と地の凡てのものは,アッラーに属する。本当にアッラーは満ち足られる方,讃美されるべき方で られる。 [31.27] 仮令え地上の凡ての木がペンで って,また海(が墨で),その外に7つの海をそれに差し添えても,アッラーの御言葉は(書き)尽くすことは出来ない。本当にアッラーは,偉力ならびなく英明で られる。 [31.28] なたがた(無数)の創造もまた復活も,まるで一個の魂を扱うようなものに過ぎない。本当にアッラーは全聴にして全視で られる。 [31.29] なたは見ないのか,アッラーが夜を昼に入り込ませ,また昼を夜の中に入り込ませ,更に太陽と月を従わせてそれぞれ定められた期間にその(軌道)を運行なされるのを。本当にアッラーは なたがたの行うことを熟知なされる。 [31.30] それはアッラーこそが真理で られるためで る。かれを差し置いて, なたがたの祈るのは虚偽のもので る。本当にアッラーこそは,至高にして至大で られる。 [31.31] なたは船が,アッラーの恵みで,大洋を航行するのを見ないのか。(それは)かれの印を なたがたに示されたためではないか。本当にその中には,不断に耐え忍ぶ者と感謝する凡ての者のために,様々な印が る。 [31.32] 大波が天蓋のようにかれらを覆う時は,アッラーに祈り,誠を尽くしてかれに傾倒しなさい。だが,かれらを無事陸地に着かせると,かれらの中の或る者は,(善と悪の中間の) やふやな状態になる。だが二心 る者,不信心な者の外は,誰もわれの印を否定しない。 [31.33] 人びとよ, なたがたの主を畏れなさい。また父がその子のために役立たず,子も自分の父のために少しも役立たない日を恐れなさい。本当にアッラーの約束は真実で る。 なたがたは現世の生活に欺かれてはならない。アッラーのことに就いて欺く者に, なたがたは欺かれてはならない。 [31.34] アッラー,本当にかれ(だけ)が,(審判の)時を知っておられる。かれは雨を降らせられる。また胎内に るものをも知っておられる。だが(人間は)誰も明日自分が何を稼ぐかを知らず,誰も何処で死ぬかを知らない。本当にアッラーは全知にして凡てに通暁される御方で られる。 @アッ・サジダ章 [32.1] アリフ・ラーム・ミーム。 [32.2] この啓典の啓示は,万有の主から(下ったもの)で,疑いの余地はない。 [32.3] けれどもかれらは,「かれ(ムハンマド)がこれを捏造した。」と言うのか。いや,これは なたの主からの真理で, なた以前に,一人の警告者も来なかった民に,警告するためのもので る。必ずかれらは導かれるで ろう。 [32.4] アッラーこそは,6日の間に天と地,そしてその間の凡てのものを創造して,御自らその玉座に鎮座なされる方で る。 なたがたはかれの外に守護者はなく,執り成す者もないので る。 なたがたはそれでも気が付かないのか。 [32.5] かれは,天から地までの(凡ての)事物を統御なされる。それからそれ(万有)は一日にして,かれの許に登って行く。その(一日の)長さは, なたがたの計算する千年で る。 [32.6] この方こそは,幽玄界と現象界を(凡て)知っておられる方,偉力ならびなく慈悲深い御方で り, [32.7] 創造された一切を,最も善美なものになされ,泥から人間の創造を始められる。 [32.8] かれは,いやしい水(精液)の精からその後継者を創られ, [32.9] それからかれ(人間)を均整にし,かれの聖霊を吹き込まれ,また なたがたのために聴覚と視覚と心を授けられた御方。 なたがたはほとんど感謝もしない。 [32.10] かれらは,「地中に消えてから,わたしたちはまた新しく創造されるで ろうか。」と言う。いや,かれらは主との会見を信じない。 [32.11] 言ってやるがいい。「 なたがたを受け持つ死の天使が なたがたを死なせ,それから主に帰らせる。」 [32.12] 罪を犯した者たちが主の御前に項垂れて,「主よ,わたしたちは見ました。聞きました。わたしたちを御返し下さい。わたしたちは善い行いをいたします。わたしたちは本当に悟りました。」(と言う姿を) なたに見せてやりたいもので る。 [32.13] もしわれが欲するならば,それぞれの魂に導きを与えることも出来た。だが「ジン(幽精)と人間たちで,必ず地獄を満たすで ろう。」とのわれの言葉は,真実となろう。 [32.14] それで なたがたは味わうがよい。この日の会見を忘れていたことを。本当にわれも なたがたを忘れよう。 なたがたは自分たちが行ったことに対する永遠の懲罰を味わえ。 [32.15] われの印を信じる者とは,それが述べられた時に敬慕し身を投げだしてサジダし,主の栄光を讃えて唱念する,高慢ではない者たちで る。〔サジダ〕 [32.16] かれらの体が臥床を離れると,畏れと希望とを抱いて主に祈り,われが授けたものを施しにさし出す。 [32.17] かれらはその行ったことの報奨として,喜ばしいものが自分のためにひそかに(用意)されているのを知らない。 [32.18] 信仰している者が,主の掟に背く者と同じで ろうか。かれらは決して同じではない。 [32.19] 信仰して善行に勤しむ者は,楽園が住まいで,それは善行をしたことへの報奨で る。 [32.20] だが掟に背く者の住まいは地獄の業火で る。そこから出ようとする度にかれらはその中に引き戻され,「 なたがたが虚偽で るとしていた業火の懲罰を味わえ。」と言われよう。 [32.21] われは大きい懲罰の前に,必ず手近な懲罰をかれらに味わせる。そうすればかれらも(悔悟してわれに)帰るで ろう。 [32.22] 主の印に気付いていながらその後背き去る者より酷い罪作りが ろうか。われは必ず罪深い者に報復するで ろう。 [32.23] われは,ムーサーにしかと啓典を授けた。だから なた(ムハンマド)がこれを授かることを疑ってはならない。われはそれを,イスラエルの子孫たちの導きとした。 [32.24] われは,かれらの間から,わが命令を下して(人びとを)導く導師を げた。かれらはよく耐え忍びまたわれの印を堅く信じていた。 [32.25] 本当に なたの主は,かれらが意見を異にしていたことに関して,審判の日にかれらの間を裁決なされる。 [32.26] かれらに教えなかったか。それ以前にわれが幾世代を滅ぼしたかを。その住まいの中を,(今)かれらは往来している。本当にその中には,種々の印が る。それでもかれらは聞く耳を持たないのか。 [32.27] またわれが水を不毛の地に送り,それで作物を育成させ,かれら自身や家畜に食べさせるのを見ないのか。かれらは見る目を持たないのか。 [32.28] かれらは,「もし なたがたが言うことが真実ならば勝利はいつ来るのですか。」と言う。 [32.29] 言ってやるがいい。「勝利の日には,不信心で った者の信仰はかれらに役立たず,かれらは猶予もされないで ろう。」 [32.30] だから なたは,かれらを避けて待て。かれらも待っているので る。 @部族連合章 〔アル・アハザーブ〕 [33.1] 預言者よ,アッラーを畏れ,不信者や偽信者に従ってはならない。本当にアッラーは全知にして英明で られる。 [33.2] 主から なたに啓示されたところに従え。本当にアッラーは, なたの行うことを知り尽くされる。 [33.3] アッラーに凡てを托しなさい。本当にアッラーは,管理者として万全で られる。 [33.4] アッラーはどんな男の体の中にも2つの心臓を創られない。 なたがたが,「わが母の背中のようだ。」と言って(離縁宣言する)妻を なたがたの産みの親と同一に御創りにはなられない。またかれは なたがたの養子を, なたがたの実子ともなされない。これらは, なたがたが口先だけで言ったことで る。だがアッラーは真実を語り,且つ(正しい)道に導かれる。 [33.5] かれら(養子)の父(の姓)をもってかれらを呼ぺ。それがアッラーの御目に最も正しいので る。もしかれらの父(の姓)を知らないなら,信仰における なたがたの兄弟,友ということにするがよい。 なたがたがそれに就いて誤ることが っても,罪ではない。だが なたがたの心に悪い意図の る場合は別で る。アッラーは覚容にして慈悲深き御方で られる。 [33.6] 預言者は,信者にとりかれら自身よりも近く,またかれ(聖預言者)の妻たちはかれら(信者たち)の母で る。またアッラーの定めでは実の血縁関係者は互いに,信仰上の兄弟(アンサール)や(マッカよりの)移住者よりも親近で る。だが なたがたの味方のためには,親切にしてやれ。これは啓典に記されていることで る。 [33.7] またわれが,預言者たちから誓約をとった時を思い起こしなさい。 なたからも,またヌーフ,イブラーヒーム,ムーサー,マルヤムの子イーサーからもとった時のことを。われは,厳かにかれらから誓約をとったので る。 [33.8] (これは主が)忠誠な者に,かれらの忠誠さを問われるためで る。かれは不信心者たちのために,痛ましい懲罰を備えられる。 [33.9] 信仰する者よ, なたがたに与えられたアッラーの恩恵を念え。大軍が なたがたに攻め寄せて来た時,われはかれらに対し大風と,目に見えぬ軍勢を遣わした。アッラーは, なたがたの行うことを(明確に)御存知で られる。 [33.10] 見るがいい。かれらは, なたがたの上からまた下から襲って来た。その時目は霞み,心臓は喉もとまで届いて, なたがたはアッラーに就いて,色々と(悪い)想像をした。 [33.11] こうして信者たちは試みられ,かれらは猛烈な動揺に播さぶられた。 [33.12] その時,偽信者や心に病の宿っている者たちは,「アッラーとその使徒は,只欺いてわたしたちに約束したのです。」と言った。 [33.13] またかれらの一団は言った。「ヤスリブ(アル・マディーナ)の民よ。 なたがたにはとても頑張れるものではない。引き返しなさい。」またかれらの る者は,預言者に(帰還の)許しを願って,「本当にわたしたちの家は(無防備で危険に)晒されています。」と言った。かれらは,晒されているのではない,只逃亡を望んだだけで る。 [33.14] もしかれら(敵軍)が四方からそこに侵入して来て,反乱を呼びかけたなら,かれらは必ずこれを受け入れ,少しも(それに)遅れることはなかったで ろう。 [33.15] しかもかれらは先に,決して背き去らないと,アッラーに誓っていた。アッラーとの約束は,(必ず)尋問されるので る。 [33.16] 言ってやるがいい。「逃亡は,仮令死や戦死から免れても, なたがたを益さない。 なたがたは隙の間を楽しむ丈で る。」 [33.17] 言ってやるがいい。「アッラーが, なたがたに災いを望まれ,また慈悲を施そうと望まれた時誰が,それを差し止められようか。アッラーをおいては,かれらの保護者も援助者もいないので る。」 [33.18] アッラーは, なたがたの中(人びとを)引きとめた者,またその同胞に向かって,「わたしたちの方ヘ来い。」と言った者を知っておられる。またかれらは僅かの間の外,戦場には臨まなかった。 [33.19] かれらは なたに対して,貪欲で る。ま 見るがいい。かれらに危険が訪れると,臨終の人のように目玉をぐるっと廻して, なたを熟視する。そして危険が去ると良いものばかり貪り,唇を尖らせて なたがたを痛烈に非難する。これらの者は信者ではない。アッラーは,かれらの行いを無益になされる。それはアッラーには容易なことで る。 [33.20] かれらは,部族連合軍は敗退したのではないと考えている。もし部族連合軍が(再び)来ることが れば,かれらはベドウィン族の間に身を置いて, なたがたの消息を尋ねる(立場になる)ことを願っている。またもしかれらが なたがたの中にいても,僅かの者の外は戦わないで ろう。 [33.21] 本当にアッラーの使徒は,アッラーと終末の日を熱望する宕,アッラーを多く唱念する者にとって,立派な模範で った。 [33.22] 信者たちは,部族連合の軍勢を見た時言った。「これはアッラーとかれの使徒が,わたしたちに約束されたもので る。アッラーとかれの使徒は,真実を話された。」それは,かれらの信心と服従,帰依の念を,嫌が上にも深めた。 [33.23] 信者の中には,アッラーと結んだ約束に忠実で った人びとが(多く)いたので る。或る者はその誓いを果し,また或る者は(なお)待っている。かれらは少しも(その信念を)変えなかった。 [33.24] (これは結局)アッラーが,忠誠な人々に対しその忠誠さに報われ,またかれが御望みならば,偽信者を罰し, るいはかれらを赦されるということで る。本当にアッラーは,寛容にして慈悲深き御方で られる。 [33.25] アッラーは不信心な者たちを,怒りのうちに(アル・マディーナから)何ら益するところなく撤退なされた。戦いには,アッラーは,信者たちの戦闘を(強風や天使によって)凡てにわたって,守って下さる。アッラーは強大にして偉力ならびなき方で られる。 [33.26] またかれは,かれら(連合軍)を後援した啓典の民を,それらの砦から追い,その心中に恐怖を投じられた。 なたがたは或る者を殺し,また或る者を捕虜とした。 [33.27] またかれは,かれら(啓典の民)の土地,住宅,財産また なたがたの未踏の地を, なたがたに継がせられた。アッラーは凡てのことに全能で られる。 [33.28] 預言者よ, なたの妻たちに言ってやるがいい。「もし なたがたが,現世の生活とその煌びやかさを望むなら来るがいい。わたしは贈り物を与えて,立派に別れよう。 [33.29] だが なたがたたがもしアッラーとその預言者,そして来世の住まいを求めるならば, なたがたの中で善行に動しむ者には,アッラーは偉大な報奨を準備して下さっている。」 [33.30] 預言者の妻たちよ, なたがたの中で明白な醜行を犯した者は,それに対する懲罰は倍加されよう。アッラーにはそれは容易なことで る。 [33.31] だが なたがたの中,アッラーとその使徒に服従,崇敬して善行に励む者には,われはそれに対する報奨を倍加し,寛大な用度を準備するで ろう。 [33.32] 預言者の妻たちよ, なたがたは(外の)女たちと同じではない。もし なかがたがアッラーを畏れるならば,心に病 る者の意を動かさせないよう,言葉が軽くてはならない。端正な言葉でものを言え。 [33.33] なたがたの家に静かにして,以前の無知時代のように,目立つ飾りをしてはならない。礼拝の務めを守り,定めの施しをなし,アッラーと使徒に従順で れ。家の者たちよ,アッラーは なたがたから不浄を払い, なたがたが清浄で ることを望まれる。 [33.34] また なたがたの家で読誦される,アッラーの印と英知を銘記せよ。本当にアッラーは親切にして全知で られる。 [33.35] 本当にムスリムの男と女,信仰する男と女,献身的な男と女,正直な男と女,堅忍な男と女,謙虚な男と女,施しをする男と女,斎戒(断食)する男と女,貞節な男と女,アッラーを多く唱念する男と女,これらの者のために,アッラーは罪を赦し,偉大な報奨を準備なされる。 [33.36] 信仰する男も女も,アッラーとその使徒が,何かを決められた時,勝手に選択すべきではない。アッラーとその使徒に背く者は,明らかに迷って(横道に)逸れた者で る。 [33.37] アッラーの恩恵を授かり,また なたが親切を尽くした者に,こう言った時を思え。「妻を なたの許に留め,アッラーを畏れなさい。」だが なたは,アッラーが暴露しようとされた,自分の胸の中に隠していたこど(養子の妻との結婚が人の口の端に上がること)を恐れていた。寧 なたは,アッラーを畏れるのが本当で った。それでザイドが,かの女に就いて必要なことを済ませ(離別し)たので,われは なたをかの女と結婚させた。(これからは)信者が,必要な離婚手続きを完了した時は,自分の養子の妻でも,(結婚にも)差し支えないことにした。アッラーの命令は完遂しなければならない。 [33.38] 預言者が,アッラーの御命令を行うのは妨げない。これは なた以前の者に対するアッラーの慣行で る。アッラーの命令は動かせない定めで る。 [33.39] アッラーの御告げを伝える者たちは,かれを畏れ,アッラー以外の何ものをも畏れない。アッラーは清算者として万全で られる。 [33.40] ムハンマドは, なたがた男たちの誰の父親でもない。しかし,アッラーの使徒で り,また預言者たちの封緘で る。本当にアッラーは全知で られる。 [33.41] なたがた信者よ,アッラーをつねに唱念〔ズィクル〕しなさい。 [33.42] 朝な夕な,かれの栄光を讃えなさい。 [33.43] かれこそは, なたがたを暗黒から光明に連れ出すために,天使たち共々 なたがたを祝福なされる方で る。かれは真の信者に,慈悲深く られる。 [33.44] かれらがかれに会う日の挨拶は,「平安 れ。」で る。かれらのために,寛大な報奨を準備なされる。 [33.45] 預言者よ,本当にわれは なたを証人とし,吉報の伝達者そして警告者として遣わし, [33.46] かれの許しで(人びとを)アッラーに招く者,光明を行き渡らせる燈として(遣わした)ので る。 [33.47] それで信者たちにアッラーからの偉大な賜物が るとの吉報を伝えなさい。 [33.48] 無信仰の者や偽信者に,従ってはならない。かれらの煩わしさを意にとめず,只ひたすらアッラーに(全てを)托しなさい。アッラーは,(凡ての事の)管理者として万全で られる。 [33.49] 信仰する者たちよ, なたがたは信者の婦人と結婚し,かの女に触れないうちに離婚する場合は,かの女らに就いて定めの期限を計算しなくてもよい。かの女らに贈与をなし,面目を立ててきれいに離別しなさい。 [33.50] 預言者よ,われが なたの妻として許した者は, なたがマハルを与えた妻たち,また捕虜としてアッラーが なたに授けた, なたの右手の所有する者, なたの父方のおじ,おばの娘たち,母方のおじ,おばの娘たちで, なたと共に移住してきた者,また女の信者で心身を預言者に捧げたという者で,もし預言者がこれと結婚を欲するならば(許される)。これは なただけの(特例)で,外の信者たちには許されない。われは, なたが窮地に陥いらないようかれら(信者)の妻,とその右手の所有する者に就いて,かれらにわれが決めたことは承知させている。アッラーは寛容にして慈悲深い方で る。 [33.51] なたは妻たちの中の,欲する者を去らせ,欲する者を受け入れてもよい。また なたが退けていた者を召しても罪はない。これはかの女らを喜ばせ,その心の憂いを解き,また なたが各自に与えるもので満足させるため妥当で る。アッラーは なたがたが胸に抱くことを知っておられる。アッラーは全知にして大度で られる。 [33.52] なたはこの後,女(を娶ること)もまた妻たちを取り替えることも許されない。仮令その美貌が なたの気をひいても。ただし なたの右手が所有する者は別で る。アッラーは凡てのことを監視なされる。 [33.53] 信仰する者よ,預言者の家に食事に呼ばれても食事の準備が,完了するまでは,家の中に勝手に入ってはならない。だが呼ばれた時は入りなさい。食事が終ったならば立ち去れ。世間話に長座してはならない。こんなことが預言者に迷惑で っても,預言者は なたがたを(退散させることを)遠慮するで ろう。だがアッラーは真実を(告げることを)遠慮なされない。また なたがたが,かの女らに何ごとでも尋ねる時は,必ず の後からにしなさい。その方が なたがたの心,またかの女らの心にとって一番汚れがない。また なたがたは,アッラーの使徒を,悩ますようなことが ってはならない。また なたがたはどんな場合でも,かれの後でかれの妻たちを娶ってはならない。本当にそれらは,アッラーの御目には大罪で る。 [33.54] なたがたが何か現わしてもまた隠しても,アッラーは凡てのことを深く知っておられる。 [33.55] かの女たちが(ヴェールをとっても)罪ではないのは,かの女らの父または息子,それから兄弟,兄弟の息子または姉妹の息子,または同信の女たちとかの女たちの右手が所有する者たちで る。(婦人たちよ。)アッラーを畏れなさい。アッラーは本当に凡てのことの立証者で られる。 [33.56] 本当にアッラーと天使たちは,聖預言者を祝福する。信仰する者たちよ, なたがたはかれを祝福し,(最大の)敬意を払って挨拶しなさい。 [33.57] 本当にアッラーと使徒を悩ます者には,アッラーは現世でも来世でも,激怒なされ,かれらのために恥ずべき懲罰を準備なされる。 [33.58] また理由もなく,男女の信者を不当に悩ます者は,必ずそしられて明白な罪を負う。 [33.59] 預言者よ, なたの妻,娘たちまた信者の女たちにも,かの女らに長衣を纒うよう告げなさい。それで認められ易く,悩まされなくて済むで ろう。アッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [33.60] もし,偽信者や心に病の宿る者,そして市中の扇動者たちが,(その悪事を)止めなければ,かれらに対し なたを,駆り立ててやろう。そうすればこの後,かれらが なたがたの隣人としていられるのも,僅かの間で ろう。 [33.61] かれらは必ず呪われ,見つかり次第捕えられ,殺されるで ろう。 [33.62] これは昔の過ぎ去った者たちに対する,アッラーの慣行で る。アッラーの慣行には何の変更もない。 [33.63] 人びとは(審判の)時に就いて なたに尋ねよう。言ってやるがいい。「本当に,その知識は,アッラーの御許に る。どうして なたに分るだろうか,その時は近いで ろう。」 [33.64] 本当にアッラーは不信者に激怒され,かれらのために烈火を準備なされ, [33.65] かれらは永遠にその中に住み,守護者も救助者も見い出せないで ろう。 [33.66] その日,かれらの顔が火の中でひっくり返り,かれらは,「 ,わたしたちはアッラーに従い,また使徒に従えばよかった。」と言うだろう。 [33.67] またかれらは言うだろう。「主よ,わたしたちは,本当に頭や 力者たちに従っていました。かれらがわたしたちを,道に迷わせたのです。 [33.68] 主よ,かれらの懲罰を2倍にして,酷い激怒でかれらに御怒り下さい。」 [33.69] 信仰する者よ,ムーサーを悩ました者のようで ってはならない。だがアッラーはかれらの言った中傷から,かれを清められた。アッラーの御許で,かれは栄誉を与えられていた。 [33.70] 信仰する者よ,アッラーを畏れなさい。(常に)実直な言葉でものを言いなさい。 [33.71] かれは なたがたのためにその行いを矯正され,諸々の罪を赦される。アッラーとその使徒に従う者は,確かに偉大な幸福を成就する者で る。 [33.72] 本当にわれは,諸天と大地と山々に信託を申しつけた。だがそれらはそれを,担うことを辞退し,且つそれに就いて恐れた。人間はそれを担った。本当に(人間は)不義で りかつ無知で る。 [33.73] (それで)アッラーは,偽信者の男たちと女たち,また多神教徒の男たちと女たちを,処罰なされる。だがアッラーは,信仰する男たちと女たちには,哀れみをかけられる。アッラーは寛容にして慈悲深い御方で られる。 @サバア章 [34.1] 天に り地に るす凡てのものを所有なされるアッラーに讃え れ。来世においても,讃えはかれのもので る。かれは英明にして凡てに通じておられる。 [34.2] かれは大地に入るもの,またそれから出るものを凡て知っておられ,また天から下るもの,ならびにそこに上るもの凡てを知っておられる。かれは慈悲深く寛容で られる。 [34.3] 信仰のない者は,「(審判の)時は,わたしたちには来ないで ろう。」と言う。言ってやるがいい。「いや,主に誓って,それは必ず なたがたにやって来るので る。幽玄界までも知っておられる主に誓って。天においても地においても,微塵の重さでも,かれから免れられるものはない。またそれより小さいものも大きいものも,明確な書に記されないものはない。 [34.4] それはかれが,信仰して善行をする者に,報われるためで る。これらの者にこそ,寛容と寛大な御恵みが ろう。 [34.5] だがわれの印を虚しくするために努力する者,これらの者には痛ましい懲罰が ろう。 [34.6] 知識を授かった者なら,主が なたに下されたものは真理で って,それが偉力 る方,讃美すべき方の道に導くもので ることが分るで ろう。」 [34.7] 不信者たちは(嘲笑して)言う。「 なたがたが粉々にされ散らされた後で,新しく創造されるなどと告げる人間を,教えましょうか。」 [34.8] だがかれはアッラーに就いて,虚偽を言ったのか。それとも気違いになってしまったというのか。いや,かれらは来世を信じない,懲罰の中にいる酪い心得違いの者で る。 [34.9] かれらはかれらの前後に る天と地を見ないのか。もし欲するならば,われがかれらを大地に呑ませ,または天の一角をかれらの上に落とすで ろう。本当にその中には悔悟して主に返ろしもベにとっての印が る。 [34.10] われは,且つてダーウードに恩恵を授け(て言っ)た。「山々よ,ダーウードと共に(われを)讃えなさい。また鳥たちも。」われはまた,かれのために鉄を軟らかにして, [34.11] (言った)。「 なたは鎖帷子を造り,環をよく整えなさい。そして善行に勤しめ。本当にわれは, なたがたの所行をよく見ている。」 [34.12] またスライマーンには風を(支配させ),(その風の一吹きで)一朝に一ケ月(の旅路)を,また―夕に一ケ月(の帰路)を(旅させた)。またわれはかれらに熔けた銅の泉を湧き出させた。また主の御許しにより るジン(幽精)に,かれの面前で働かせ,かれらの中われの命令に背く者には,烈しい(焔?)の懲罰を味わわせた。 [34.13] かれらは,かれ(スライマーン)のためにその望む高殿や彫像や池のような水盤,また固定した大釜を製作した。(それぞれの持場で)「 なたがたは働け,ダーウードの家族よ,感謝して働け。」だがわれのしもベの中で感謝する者は僅かで る。 [34.14] われがかれ(スライマーン)に死の断を下した時も,かれらにその死を知らせたのは,一匹の地の虫がかれの杖を蝕ばんだことで った。それでかれが倒れると,ジンたちは(始めて)悟った。もしも幽玄界のことを知っていたならば,恥辱の懲罰に服している要もなかったのに。 [34.15] 本当にサバアでも,その住まいに一つの印が授けられていた。右側と左側の2つの果樹園。(そしてかれらに仰せられた。)「 なたがたの主の与える食物を食べ,かれに感謝せよ。土地は立派で,主は寛大で られる。」 [34.16] だがかれらは(アッラーから)背き去った。それでわれは,かれらに洪水を送り,かの2つの園を,柳と僅かばかりのハマナツメの苦い実を結ぶ園に変えた。 [34.17] そのようにわれは,かれらが不信心で ったために報いた。われが,不信心(恩を忘れる)者以外に報復などしようか。 [34.18] われはかれらと,われが祝福した都市との間に,(旅人が)見付け易い幾つかの町を設け,その旅程を定めた。「昼も夜も安全に旅をしなさい。」 [34.19] それなのにかれらは言った。「主よ,わたしたちの旅程の間隔をもっと遠くして下さい。」こうしてかれら自らその身を誤まった。われはかれら凡てを粉々にして散らし,(後の人の)語り草とした。本当にこの中には,堅忍して感謝する者たちへの(われの)印が る。 [34.20] イブリースはかれらについて,かれの思惑が図に当たつた。そこでかれらは一部の信者を除き,(凡て)かれに従った。 [34.21] しかしかれ(悪魔)は,かれらに対して 威が った訳ではなかった。われは,来世を疑っている者と信じる者を識別しようとしたに過ぎない。本当に なたがたの主は凡てのことを見守っておられる。 [34.22] 言ってやるがいい。「アッラーを差し置いて なたがたが(神で ると)主張していたものたちに祈るがよい。そんな神々は,天においても地においても微塵の力もない。またその(創造)に当っては,何ら役割を持たず,アッラーにしてもそんな助力者を必要とはしていない。」 [34.23] かれが御許しになられた者の外,御前での執り成しは無益で る。やがてかれらの心の怖れが消えると天使たちは言う。「 なたがたの主は,何と仰せられたのですか。」するとかれらは(答えて),「真理でした。かれは,至高にして至大の御方です。」という。 [34.24] 言ってやるがいい。「天地から なたがたに扶養を与えるのは誰なのか。」言ってやるがいい。「アッラーで られる。要するにわたしたちか,または なたがたのどちらかが導きの上に り,どちらかが迷っている。」 [34.25] 言ってやるがいい。「 なたがたは,わたしたちの犯した罪に就いて問われず,わたしたちもまた, なたがたが行ったことに就いて問われない。」 [34.26] 言ってやるがいい。「主は一斉にわたしたちを召され,真理に基いてわたしたちの間を裁かれる。かれは真の裁決者で全知におわします。」 [34.27] 言ってやるがいい。「 なたがたが,同位の者としてかれに,配するものをわたしに見せなさい(決して出来ないで ろうが)。」いや,かれこそはアッラー。偉力ならびなく英明で られる。 [34.28] われは,全人類への吉報の伝達者また警告者として, なたを遺わした。だが人びとの多くは,それが分らない。 [34.29] かれらは,「 なたの言葉が真実なら,この約束(審判の日)は何時(やって来るの)ですか。」と言っている。 [34.30] 言ってやるがいい。「 なたがたへの約束の日は, なたがたが一刻も取り戻せずまた先んじることも出来ない(日で る)。」 [34.31] 信じない者は,「わたしたちはこのクルアーンも信じないし,またこれ以前に った啓典も信じません。」と言う。不義を行った者が,主の御前に立たされる時の姿を, なたに見せてやりたいもの。かれらは互いに(外に罪を負わせて)罵り合う。無力で った者は微慢で った者に言う。「 なたがたが,いなかったら,わたしたちはきっと,信者になっていましたのに。」 [34.32] 倣慢で った者は,無力で った者に言う。「導きが なたがたに届いた後, なたがたをそれらから背かせたのは,わたしたちで ったというのか,いや, なたがたこそ罪作りで った。」 [34.33] 無力で った者は傲慢で った者に言う。「いや,夜となく昼となく,( なたがたは)策謀をしていました。現にアッラーを信じないし,かれに同位者を立てるよう, なたがたは(不断に)命令しました。」かれらは懲罰を見るに及んで,後悔する。われは不信心な者の首に枷をかける。かれらは,その行ったことで,報いを受けるだけで る。 [34.34] われが町に,警告者を遣わす度に,そこの富裕な者たちは,「 なたがたが遺わされたことを,わたしたちは信じません。」と決まって言ったので る。 [34.35] 「また,わたしたちは多くの財産と子女が るので,懲罰される(ような)ことは りません。」とも言った。 [34.36] 言ってやるがいい。「本当にわたしの主は,御心のままに豊かに御恵みを与えられ,また乏しくもなされる。だが人びとの多くは理解しない。」 [34.37] なたがたをわれにもっと近づけるものは,財産でも子女でもない。信仰して善行に勤しむ者は,その行いの倍の報奨を与え,高い住まいが保証される。 [34.38] またわれの印を頓座させるために努力する者は,懲罰に引きたてられる。 [34.39] 言ってやるがいい。「本当にわたしの主は,そのしもべの中から御心に適う者に,御恵みを豊かに与えまた或る者には乏しく授けられる。かれは なたがたが(主の道のために)施すものはすべて返される。かれは最も優れた御恵を与える方で られる。」 [34.40] 一斉にかれらを召集なされる日。かれは天使たちに向かって仰せられよう。「これらの者は, なたがたを崇拝していたのか。」 [34.41] かれら天使たちは(答えて)言う。「 なたに讃え れ。 なたはわたしたちの愛護者で られます。だがかれらはその限りでは りません。かれら(人々)はジンを崇拝していました。多くの者は,かれら(ジン)の信者でした。」 [34.42] なたがたはこの日,お互いに益にも害にも役立たない。われは不義を行っていた者たちに言う。「 なたがたが偽りとしていた,火獄の懲罰を味わえ。」 [34.43] 明白なわれの印が,かれらに読誦されても,かれらは言う。「これは一人の男が, なたがたの祖先の崇拝していた神々から背かせようとするので る。」また言う。「これは只捏造した,作りごとで る。」また真理を信じない者たちは,それがかれらに現われると,「これは明らかに魔術に過ぎない。」と言う。 [34.44] われは(前もって),かれらの学び得る啓典を下していた訳ではない。また なた以前に,どんな警告者もかれらに遣わさなかった。 [34.45] かれら以前の者も(真理)を嘘で るとした。われが昔の人々に与えたものは(マッカの人びとにとっては)十分の一にも達しない程(優遇)したのに,われの預言者を嘘つき呼ばわりした。わが怒りは何と激しかったことか。 [34.46] 言ってやるがいい。「わたしは忠告する。 なたがたはアッラーの御前に,2人ずつまたは1人ずつ立ってよく考えなさい。 なたがたの同僚は,気違いではない。かれは厳しい懲罰の(下る)以前に, なたがたに警告するに過ぎない。」 [34.47] 言ってやるがいい。「わたしは,どんな報酬も なたがたに要求しない。それは(凡て) なたがたのもので る。わたしは報酬を,只アッラーから(戴く)だけで る。かれは凡てのことを立証される。」 [34.48] 言ってやるがいい。「本当にわたしの主は,(しもベに)真理を投げかけられ,見得ないものを知り尽くされる。」 [34.49] 言ってやるがいい。「真理(イスラーム)は下り,偽り(邪神)は何らその後創造することもなくまた再び繰返すこともない。」 [34.50] 言ってやるがいい。「仮令わたしが迷っても,只わたし自身(を損なう)だけで る。また,もし導かれているならば,それは主がわたしに啓示された御陰で る。本当にかれは全聴にして至近におわす方で られる。」 [34.51] かれら(不信者)が恐怖に震える姿を, なたに見せたいもの,かれらは逃れる道もなく,近い所から捕えられる。 [34.52] その時かれらは,「わたしたちはそれを信じます。」と言う。(そんな)遠方からでは,どうして(信仰が)得られようか。 [34.53] 以前にもかれらは信じようとはしないで,遠方から幽玄界のことに就いて推測するばかりで ったではないか。 [34.54] 以前,かれらの同類に対してなされたように,その熱望するもの(信仰)とかれらとの間に,障壁が置かれよう。本当にかれらは,邪推深い疑いの中にいるので る。 @創造者章 〔ファーティル〕 [35.1] アッラーに讃え れ。天と地の創造者で られ, [35.2] ホ,3対または4対の翼を持つ天使たちを,使徒として命命なされる。かれは御心のまま数を増して創造される。本当にアッラーは凡てのことに全能で られる。 [35.2] アッラーが人間に与えられるどんな慈悲も,阻まれることはない。またかれが阻む何事も,それを解き放すものはない。本当にかれは偉力ならびなく英明で られる。 [35.3] 人びとよ, なたがたに対するアッラーの恩恵を念え。天と地から なたがたに扶養を与えられる創造者が,アッラーをおいて外に るのか。かれの外には神はないので る。それでも なたがたはどうして(真理から)迷うのか。 [35.4] かれらは なたを嘘付き呼ばわりするが, なた以前の使徒たちも虚言者と呼ばれた。本当に凡てのことは,アッラーに帰されるので る。 [35.5] 人びとよ,アッラーの約束は真実で る。だから,現世の生活に欺かれてはならない。またアッラーに関し,騙し上手に欺かれてはならない。 [35.6] 本当にシャイターンは なたがたの敵で る。だから敵として扱え。かれは,只燃えさかる火獄の仲間とするために自分の手下を招くだけで る。 [35.7] 信仰のない者は,厳しい懲罰に会う。だが信仰して善行に動しむ者には,寛容と偉大な報奨が ろう。 [35.8] 自分の悪行を立派で るとし,それを善事と見る者(ほど迷った者)が ろうか。本当にアッラーは,御望みの者を迷わせ,また御望みの者を導かれる。だからかれらのために嘆いて, なたの身を損なってはならない。アッラーはかれらのなすことを知り尽される。 [35.9] 本当にアッラーこそは,風を送られる方で る。それは雲を起こし,それを死んだ土地にやり,死に果てた大地を甦らされる。復活もまたこのようで る。 [35.10] 誰でも栄誉 勢を願うならば,一切の栄誉 勢は,アッラーの御許に る(ことを知れ)。(一切の)善い言葉は,かれの許に登って行き,正しい行いはそれを高める。また悪事を企らむ者には,厳しい懲罰が り,それらの企らみは,無効になるで ろう。 [35.11] アッラーは,土から なたがたを創り,さらに一精滴から創り,次いで なたがたを一組(の男女)になされた。かれが知らずに,宿しまた分娩する女はない。長命な者も,短命な者も,書冊の中に載せられないものはない。本当にそれは,アッラーにおいては容易なことで る。 [35.12] 2つの海は同じではない。(1つは)甘く,渇きを癒し,飲んで快よい。しかし,(外は)塩辛くて苦い。しかし,そのどれからも,新鮮な肉をとって食べ,また なたがたが身に付ける,種々の装飾品も採取する。また なたがたは,その中を船が(水を)切って進むのを見よう。それは なたがたに,かれの恩恵を求めさせるためで る。必ず なたがたは感謝するで ろう。 [35.13] かれは夜を昼に没入させ,また昼を夜に没入させ,(昼夜の交替),太陽と月を従えられ,それぞれ周期をもって定められた期間(復活の日)まで(その軌道を)運行さしめる。このようなことが(出来るのは) なたがたの主,アッラーで られ,大 はかれに属する。だがかれらが,かれをおいて祈るものたちは,キトミール(さえ)どうすることも出来ない。 [35.14] なたがたがかれらに祈っても, なたがたの祈りを聞かず,聞いたとしても なたがたに答えはしない。審判の日にかれらは なたがたが(かれらを主に)配したことさえ否認しよう。全知な御方のように,(真実を) なたに知らせ得る者はないので る。 [35.15] 人びとよ, なたがたはアッラーに求める以外術のない者で る。アッラーこそは,富裕にして讃美すべき方で る。 [35.16] もしかれが御望みならば, なたがたを退けて,新しい創造物を(湾?)される。 [35.17] これは,アッラーにおいて最も易しいことで る。 [35.18] 荷を負う者は,他人の荷を負うことは出来ない。もし荷を負わされる者が,その荷のため他人を呼んでも,近親者ですら,その一部さえ負うことは出来ない。 なたが警告出来るのは,目に見えないかれらの主を畏れ,礼拝の務めを守る者だけで る。その身を清める者は,唯自分の魂のために清める。(凡てのものは)アッラーの許に帰りゆくので る。 [35.19] 盲人と正常の目の人とは,同じではない。 [35.20] 暗黒と光明も, [35.21] また(涼しい)影と,(太陽の)灼熱も, [35.22] また生と死も,同じではない。本当にアッラーは,御好みになられた者に御聞かせになる。だが なたは,(死んで)墓の中にいる者に聞かせることは出来ない。 [35.23] なたは一人の警告者に過ぎない。 [35.24] 本当にわれは,吉報の伝達者として,また警告者として,真理を持たせて なたを遣わした。(またこれまでも)どの民にもかれらの間に,一人の警告者が行かなかったものはない。 [35.25] かれらは なたを拒否するが,かれら以前の者たちもやはり拒んできた。使徒たちは,明証(奇蹟)と書巻と輝かしい啓典を携えてかれらに来た。 [35.26] それでわれは,これら不信心の者を罰した。わが怒りの何と激しかったことよ。 [35.27] なたがたは見ないのか。アッラーは天から雨を降らせられる。それでわれは,色とりどりの果物を実らせる。また山々には,白や赤の縞が り,その外多くの色合いをもち,真黒いところも る。 [35.28] また人間も鳥獣家畜も,異色とりどりで る。アッラーのしもべの中で知識の る者だけがかれを畏れる。本当にアッラーは偉力ならびなく寛容で られる。 [35.29] 本当にアッラーの啓典を読誦する者,礼拝の務めを守り,われが授けたものから密に,また らわに施す者は,失敗のない商売を願っているようなもの。 [35.30] かれは,十分にかれらに報奨を払われ,御恵みを余分に与えられる。本当にかれは,度々赦される御方,(奉仕に)十分感謝される方で られる。 [35.31] われが なたに啓示した啓典は真理で って,それ以前のものを確証するもので る。本当にアッラーは,かれのしもべたちに就いて熟知し,かれらを監視なされる。 [35.32] その後,われはしもべの中から選んだ者に,この啓典を継がせた。だがかれらの中には,自ら魂を誤った者も,中間の道をとる者も った。またかれらの中の或る者は,アッラーの御許しのもとに,率先して種々の善行に勤しむ者も った。それは偉大な御恵みで る。 [35.33] かれらは永遠の楽園に入ろう。その中でかれらは,黄金の腕環と真珠で身を飾り,その衣装は絹で る。 [35.34] かれらは言う。「アッラーを讃えます。わたしたちから(凡て)の苦悩を取り除いて下された御方。わたしたちの主は,度々赦される御方,(奉仕を)十分に認められる御方です。 [35.35] かれの御恵みによって,わたしたちは永遠の邸宅に住み,そこで苦労をすることもなく,また疲れを覚えることも りません。」 [35.36] しかし信じない者に対しては,地獄の火が ろう。かれらには(そこにいる期間も)宣告されず,死ぬことも出来ず,また懲罰も軽減されないので る。われは,凡ての恩を忘れる者にこのように報いる。 [35.37] かれらはその中に って叫ぶで ろう。「主よ,わたしたちを出して下さい。きっと善い行いをします。(これまで)していたようなことは,いたしません。」(かれは仰せられよう。)「われは, なたがたを十分に長命させたではないか。その間に誰でも訓戒を受け入れる者は,戒めを受け入れたはず。しかも警告者さえ なたがたに遣わされていた。だから(懲罰を)味わえ。悪い行いの者には救助者はないので る。」 [35.38] 本当にアッラーは,天と地の幽玄界を知っておられる。かれは,(人間が)胸の中に抱くことを熟知しておられる。 [35.39] かれこそは, なたがたを地上の継承者とされた方で る。誰にしても信じない者は,その不信心で自分自身を損う。かれらの不信心は,主の憎しみを増すばかりで り,またかれらの不信心は,自分の損失を増すばかりで る。 [35.40] 言ってやるがいい。「 なたがたがアッラーの外に祈る, なたがたが配する(神々)について考えたことが るのか。地上にかれらの創造したものが るのか。それともかれらのために天からの協力者が るのか。われに示しなさい。それともそのような(アッラーに同位者が居るということ)証拠を示す啓典をわれがかれらに与えたとでもいうのか。いや,悪い行いの者たちは,只欺瞞によって互いに約束し っているのに過ぎない。 [35.41] 本当にアッラーは,天と地の運行が外れないよう支えられる。もしそれら両者が,外れることが るならば,かれをおいて何ものもこれを支え得るものはない。本当にかれは,我慢強い方,何回も赦される方で られる。 [35.42] かれらはアッラー(の御名)にかけて,厳粛な誓いをたて,もし警告者が自分たちのところに来るならば,どんな民よりも立派に導かれるで ろう(と言っていた)。だが警告者がかれらに来るに及んで,かれらはますます(正しい信仰から)遠ざかるばかりで り, [35.43] 地上で高慢にふるまい,悪事の策謀ばかりをしていた。だが悪事の策謀は,その当人に振りかかるだけで る。だからかれらは昔の人々の(滅亡した)慣行を待つ外はないで ろう。それで なたは,アッラーの慣行には代替がないことが分るで ろう。また変更も決してないことも分るで ろう。 [35.44] かれらは地上を旅して,かれら以前の者たちの末路がどうなったかを観察しなかったのか。かれら(昔の者)は,かれらよりも力が優れていた。天に り地に る何ものも,アッラーを挫くことは出来ないので る。本当にかれは全知にして全能で られる。 [35.45] もしアッラーが,人間をその所業によって罰されるならば,地上に,一人の生存者も残されなかったで ろう。だがかれは期限を定めて,かれらを猶予なされた。だが,かれらの期限が到来すれば,本当にアッラーはしもべたちの監視者で られる。 @ヤー・スィーン章 [36.1] ヤー・スィーン。 [36.2] 英知に満ちた,クルアーンによって誓う。 [36.3] 本当に なたは,使徒の一人で, [36.4] 正しい道の上に(人びとを導く者で る)。 [36.5] (これは)偉力ならびなく慈悲深き御方の啓示で, [36.6] 祖先がいまだ警告を受けず,それで気付かないでいる民に, なたが警告するためのもので る。 [36.7] 本当にその御言葉が,かれらの多くの者に下ってしまっているのだが,かれらは信じない。 [36.8] われはかれらに首枷をはめ,それが顎にまで及ぶ。それでかれらの頭は上向きになった。 [36.9] またわれは,かれらの前面に陣壁を置き,また背面にも障壁を置き,そのうえかれらに覆いをした。それでかれらは見ることも出来ない。 [36.10] なたが警告してもまた警告しなくても,かれらにとって同じで,かれらは信じない。 [36.11] なたは,訓戒に従う者,また目に見えない慈悲深き御方を畏れる者だけに,警告しなさい。それで なたはこれらの者に,寛容と偉大な報奨の吉報を伝えなさい。 [36.12] 本当にわれは死者を甦らせ,またかれらが予め行ったこと,そして後に残した足跡を記録する。われは一切を,明瞭な記録簿の中に数え上げている。 [36.13] 町の仲間(の物語)を,例としてかれらに示すがよい。使徒たちがそこにやって来た時のことを。 [36.14] 初めわれは,2人の使徒を遺わしたが,かれらは,2人とも嘘付き扱いをされた。それでわれは第3の者で強化した。そして使徒たちは言った。「本当にわたしたちは, なたがたの許に遣わされた者です。」 [36.15] するとかれらは言った。「 なたがたはわたしたちと同じ人間に過ぎません。慈悲深き御方は何も啓示を下されはしません。 なたがたは,嘘をついているだけです。」 [36.16] かれら(使徒)は言った。「わたしたちが,実際 なたがたに遣わされた者で ることは,主が御存知です。 [36.17] わたしたちの務めは,只 なたがたに明白(なアッラーの御命令)を宣べ伝えるだけです。」 [36.18] かれら(人びと)は言った。「わたしたちにとって なたがたは確かな凶兆です。もし止めないならば, なたがたを必ず石打ち(の刑)にしましょう。酷いめに わせてやりますぞ。」 [36.19] かれら(使徒)は言った。「 なたがたこそ凶兆です。 なたがたは訓戒されても(尚そう言うの)ですか。いや, なたがたは無法の民です。」 [36.20] その時町の外れから一人の男が走って来て,言った。「皆さん,(アッラーから)遣わされたこの人たちに従いなさい。 [36.21] なたがたに何の報酬も求めない方たちに従いなさい。かれらは(正しく)導きを得ている。 [36.22] わたしを創られた方に仕えないなど,どうして出来ようか。 なたがたもかれの御許に帰されるのです。 [36.23] そのような御方を差し置いて,外の神々を求められましょうか。もし慈悲深き御方がわたしに災いを下そうと望まれるならば,かれら(邪神)の執り成しは少しも役立たず,またわたしを救うことも出来ません。 [36.24] (そうなるとしたら)明らかにわたしは誤りを犯したことになります。 [36.25] わたしは, なたがたの(真の)主を信じます。だから(人びとよ,)わたし(の言うこと)を聞きなさい。」 [36.26] その時かれは,「 なたは楽園に入れ。」と仰せられた。そしてかれは「わが主の御赦しが与えられ,栄誉 る者の中に, [36.27] 加えられたことを入びとに知ってもらえたら。」と言った。 [36.28] かれの後,われはその民に対し天から軍勢を遣わしはしなかった。またそうするまでもなかった。 [36.29] 只一声叫ぶだけで,かれらは消え失せてしまった。 [36.30] ,哀れなしもべたちよ。かれらは使徒が来る度,嘲笑してかかった。 [36.31] かれらは気付かないのか,自分たち以前に幾世代の者をわれが滅ぼし,かれらは2度と帰らないということを。 [36.32] それぞれ皆は,(審判の日)一斉にわれの前に召されよう。 [36.33] かれらへの印の1つとしては,われが死んだ大地を甦らせ,穀物をそれから生産し,それをかれらが食べることが げられる。 [36.34] またわれは,そこにナツメヤシやブドウの園を設け,その間に泉を涌き出させる。 [36.35] かれらはその果実を食べるが,それはかれらの手が作り出したものではない。それでも感謝しないのか。 [36.36] かれの栄光を讃える。かれは大地に生えるもの,かれら自身も,またかれらの知らないものも,凡て雌雄に創られた方で る。 [36.37] またかれらへの印には,夜が る。われがそれから昼を退かせると,見よ,真っ暗になる。 [36.38] また太陽は,規則正しく運行する。これも全能全知な御方の摂理で る。 [36.39] また月には,天宮を振り分けた。(それを通って)ナツメヤシの老いた葉柄のように(細くなって)戻ってくる。 [36.40] 太陽が月に追い付くことはならず,夜は昼と先を争うことは出来ない。それらは,それぞれの軌道を泳ぐ。 [36.41] また満載した舟に,われがかれらの子孫を運んだことも印の1つで る。 [36.42] またわれはかれらが乗る,(外の便利な)乗物を創った。 [36.43] われが欲するならば,かれらを溺れさせることが出来る。そうなれば,かれらを助ける者はなく,救われはしない。 [36.44] 只われの慈悲によって束の間を享楽するだけで る。 [36.45] かれらに向かって,「 なたがたの前に るもの,また後ろに るものを畏れなさい。そうすれば なたがたは,必ず慈悲に ずかれるで ろう。」と言われても(耳を貸すどころか), [36.46] 主からの種々の印が示されても,すっかり,背を向けてしまう。 [36.47] また,「アッラーが なたがたに授けられたものを,施せ。」と言われると,不信心な者は信仰する者に言う。「アッラーが御望みなら,(御自分で)養われるという者を,どうしてわたしたちが養うことが りましょうか。 なたがたは,明らかに思い違いをしているだけです。」 [36.48] また,かれらは言う。「 なたがたの言うことが真実ならば,何時この(審判)の約束(が果たされるの)ですか。」 [36.49] だがかれらが論争している間に,一声の叫びが(突然)かれらを襲うだけではないか。 [36.50] その時かれらは,遺言することも,また家族のところに帰ることも出来ない。 [36.51] そしてラッパが吹かれると,かれらは墓場から(出て),主の御許に急いで行く。 [36.52] かれらは言う。「 ,情けない。わたしたちを臥所から呼び起こしたのは誰でしょうか。これは,慈悲深き御方が約束なされた通りでは りませんか。使徒たちの言葉は真実で ったのですか。」 [36.53] 只一声鳴り響けば,一斉にかれらはわれの前に召し集められる。 [36.54] その日には誰も,少しも不当な扱いを受けず, なたがたは,只自分の行ったことに対し報いられる。 [36.55] 本当に楽園の仲間たちは,この日,喜びに忙がしい。 [36.56] かれらはその配偶者たちと,木陰の寝床によりかかる。 [36.57] そこでかれらは,果実や望みのものを何でも得られる。 [36.58] 慈悲深き主から「平安 れ。」との御言葉も る。 [36.59] なたがた罪人たちよ,今日は離れて控えなさい。 [36.60] アーダムの子孫よ,悪魔に仕えてはならないと,われは なたがたに命令しなかったか。かれは なたがたの公然の敵で る。 [36.61] なたがたはわれに仕えなさい。それこそ正しい道で る。 [36.62] 確かにかれ(悪魔)は なたがたの大部分を迷わせた。どうして なたがたは悟らなかったのか。 [36.63] これは なたがたに約束されていた,地獄で る。 [36.64] なたがたは不信心で ったために,今日そこに入るので る。 [36.65] その日われは,かれらの口を封じる。するとその手がわれに語り,かれらの足は,その行ったことを立証する。 [36.66] われが望めば,かれらの両目を盲目にすることが出来る。かれらは(天国への)道を先んじようとするが,どうして見通すことが出来ようか。 [36.67] われが望めば,かれらをその場所で形を変えることも出来る。そうなればかれらは,行くことも帰ることも出来ない。 [36.68] 誰でも長寿させるさいには,われは創造を逆に戻らせよう。かれらは,それでも悟らないのか。 [36.69] われはかれ(ムハンマド)に詩を教えなかった。それはかれに相応しくない。これは(アッラーの)訓戒まごうかたないクルアーンで り, [36.70] 生ける者に警告を与え,また不信心な者に対してはは御言葉が下される。 [36.71] われが手ずからかれらのために創った家畜をかれらに所有させているのを見ないのか。 [36.72] われは,それをかれら(の用)に服させた。それで,かれらはこれに乗り,そして食べる。 [36.73] またかれらは(その外にも)いろいろそれを利用し,また飲みものを得る。それでもかれらは感謝しないのか。 [36.74] かれらは,アッラーの外に邪神を選び何とか助けられようとする。 [36.75] それら(邪神たち)は,かれらを助ける力はなく,寧ろかれらの方が邪神を守るため軍備を整えている始末。 [36.76] なたはかれらの言うことで,悲しんではならない。本当にわれは,かれらの隠すことも現わすことも知っている。 [36.77] 人間は考えないのか。われは一精滴からかれを創ったではないか。それなのに見よ,かれは公然と歯向っている。 [36.78] またかれは,われに準えるものを引合いに出して,自分の創造を忘れ,言う。「誰が,朽ち果てた骨を生き返らせましょうか。」 [36.79] 言ってやるがいい。「最初に御創りになった方が,かれらを生き返らせる。かれは凡ての被造物を知り尽くしておられる。 [36.80] 緑の木から, なたがたのために火を造られたのもかれで り,だからこそ なたがたはそれによって燃やす。」 [36.81] 天と地を創造なされたかれが,これに類するものを創り得ないで ろうか。いや,かれは最高の創造者で り,全知で られる。 [36.82] 何かを望まれると,かれが「有れ。」と御命じになれば,即ち有る。 [36.83] かれにこそ凡ての称讃 れ。その御手で万有を統御なされる御方, なたがたはかれの御許に帰されるので る。 @整列者章 〔アッ・サーッファート〕 [37.1] 整然と列をなす者たちにおいて。 [37.2] 駆り立て追う者において。 [37.3] また訓戒(のグルアーン)を読み聞かせる者において,誓う。 [37.4] 本当に なたがたの神は,唯一の主で る。 [37.5] 天と地,そしてその間に る凡てのものの主,また日の出を司どる主で る。 [37.6] 本当にわれは,星々で下層の天を飾り, [37.7] (アッラーの命令に)逆らう悪魔にたいする守りとした。 [37.8] かれらは八方から撃たれ,最高の会議を盗み聞くことは出来ない。 [37.9] 撃退されて,かれらは永久の懲罰を受ける。 [37.10] 盗聴し得た者が っても,白熱の炎が追跡する。 [37.11] かれら(マッカの多神教徒)に問え。「かれらとわれの創った者(天使)のどちらが強く創られているか。」われはもともと,粘りの る泥でかれらを創ったので る。 [37.12] なたは感嘆しているというのに,かれらは嘲笑する。 [37.13] 警告されても,かれらは警告を受け入れない。 [37.14] またかれらは,印を見ても嘲笑するばかり。 [37.15] そしてかれらは言う。「これは明らかに魔術にちがい りません。 [37.16] わたしたちが死んで土と骨になってから,(また)呼び起こされましようか。 [37.17] 遠い祖先たちも(一緒にですか)と言う。 [37.18] 言ってやるがいい。「その通り。 なたがたは卑しめられるので る。」 [37.19] それは只一声の叫びで る。その時かれらは(恐ろしい光景を)目の当たりに見て, [37.20] 「 情けない,これが審判の日ですか。」と言う。 [37.21] 「これは なたがたが信じなかった区分の日で る。 [37.22] 不義を行っていた者たち,その妻たち,またかれらがアッラーを差し置いて拝していたものたちを集めなさい。 [37.23] かれらを火獄への道に連れて行け。 [37.24] いや,かれらを待たせておけ。かれらに尋ねることが る。 [37.25] なたがたが助け合わないのはどうしたことか。」 [37.26] いや,今日ばかりは,かれらも(審判に)服する。 [37.27] かれらは互いに近づき尋ね合う。 [37.28] 一方は言う。「本当に なたがたは,右から来ました。」 [37.29] すると他方は言う。「いや, なたがたは,(もともと)信者では りませんでした。 [37.30] また,わたしたちは なたがたに押し付ける 威も りませんでした。それに なたがたは反逆の徒でした。 [37.31] それで主の御言葉が,わたしたちに実証された今,わたしたちは,(懲罰を)味わわねばならない。 [37.32] わたしたちは なたがたを迷わせたが,わたしたち自身も迷っていたのです。」 [37.33] こうしてその日,かれらは,(凡て)共に懲罰を受ける。 [37.34] 本当にわれはこのように罪を犯した者を処分する。 [37.35] かれらは,「アッラーの外に神は りません。」と告げられると,いつも高慢になった。 [37.36] そして,「気狂い詩人のために,わたしたちの神々を捨ててなるものですか。」と言っていた。 [37.37] いや,かれは真理を(お?)して,(かれ以前の)預言者たち(の啓典)を確証する者で る。 [37.38] なたがたは,必ず痛ましい懲罰を味わうで ろう。 [37.39] どうせ皆 なたがたが行ったことの報いで る。 [37.40] だがアッラーの忠誠なしもべたちは,別で る。 [37.41] それらの者には,定めの恩恵が り, [37.42] (喜ばしい)果実,そして栄誉が(授けられ), [37.43] 至福の楽園の中で, [37.44] 寝床の上で向かい合う。 [37.45] 清い泉からくんだ杯は,かれらにゆきわたり, [37.46] 真白(な美酒は),飲む者に心地よい甘さ。 [37.47] これは,頭痛を催さず,酔わせもしない。 [37.48] またかれらの側には,伏し目がちな大きい目(の乙女)がいる。 [37.49] かの女らは,注意深く守られている卵のよう。 [37.50] やがてかれらは,互いに近づき尋ね合う。 [37.51] かれらの一人が,口を切って言う。「わたしに一人の親しい友がいました。 [37.52] かれは言っていた。『 なたまで(復活の日を)信じているのですか。 [37.53] わたしたちが死んで土と骨になってから,本当に審判されるのでしょうか。』」 [37.54] また言った。「ま 皆さん見下ろしてみなさい。」 [37.55] そこでかれが見下ろすと,火獄の只中にかれの姿が見えた。 [37.56] かれは言った。「アッラーにかけて, なたはもう少しでわたしを破滅させるところでした。 [37.57] もし主の御恵みがなかったならば,わたしは必ず引き立てられる者の中にいたでしょう。」 [37.58] 「わたしたち(楽園の仲間)は,最初の死だけでまた, [37.59] 死ぬことはないのですか。また,わたしたちが,懲罰を受けることはないのでしょうか。」 [37.60] 「そうで るならこれは,至上の幸福の成就です。 [37.61] このようなことのために,行動し努力すべきです。」 [37.62] それは結構な歓待ではないか。それともザックームの木(をとるの)か。 [37.63] われはこの木を不義を行う者への試みとして,用意したので る。 [37.64] それは地獄の底に生える木で, [37.65] その実は,悪魔の頭のようで る。 [37.66] かれらはこれを食べて, はそれでいっばい。 [37.67] それから上に沸騰する湯を注ぎ足され, [37.68] それから火獄に帰り着くので る。 [37.69] かれらは祖先の迷っていたのを認めながらも, [37.70] その足跡を急いで(歩いて)いたので る。 [37.71] 昔の多くの祖先たちも,確かに迷っていた。 [37.72] だがわれはかれらに,必ず警告者を遺わした。 [37.73] 見るがいい。警告されても無視した者の最後が,どうで ったかを。 [37.74] (だが)アッラーの忠誠なしもべたちは,別で る。 [37.75] 且つてヌーフはわれに哀願した。われは最も優れた応答者で る。 [37.76] われは,かれとその家族を大難から救った。 [37.77] そしてかれの子孫を生き残らせた。 [37.78] また後の幾世代に渡り,かれのために(祝福の言葉を)留めた。 [37.79] 「万物(人間,天使,ジン)の中で特にヌーフの上に平安 れ。」と(われからの有難い御言葉を)。 [37.80] われはこのように,正しい行いの者に報いる。 [37.81] 本当にかれは,信心深いわがしもべで った。 [37.82] それからわれはその外の者を,溺れさせた。 [37.83] またかれの後継者の中にはイブラーヒームがいた。 [37.84] かれが純正な心をもってかれの主の許にやって来た折に, [37.85] 自分の父やその一族に向かって言った。「 なたがたの崇拝するものは何ですか。 [37.86] アッラーを差し置いて瞞しの神々を御望みなのですか。 [37.87] いったい,万有の主に就いて, なたがたはどのように考えておいでなのですか。」 [37.88] その時かれは諸星を一目見て, [37.89] 言った。「わたしは,本当に(心が)痛む。」 [37.90] 人々はかれに背を向けて去った。 [37.91] その時かれ(イブラーヒーム)は,かれらの神々に向かって言った。「 なたがたは食べないのですか。 [37.92] なたがたは,どうしてものを言わないのですか。」 [37.93] そこでかれは,かれら(偶像)を右手で打った。 [37.94] その時人びとは,慌ててかれの処へやって来た。 [37.95] するとかれは言った。「 なたがたは,(自分で)刻んだものを崇拝するのですか。 [37.96] 本当にアッラーは, なたがたを創り,また なたがたが,造るものをも(創られる)。」 [37.97] 人びとは言った。「かれ(イブラーヒーム)のために炉を築き,燃え盛る火の中に投げ込みなさい。」 [37.98] このようにかれに策謀を巡らせようとしたが,われはかれらを散々な目に会わせた。 [37.99] かれは言った。「わたしは主の御許に行こう。必ずわたしを導かれるで ろう。 [37.100] 主よ,正しい人物になるような(息子)を,わたしに御授け下さい。」 [37.101] それでわれは,優しい思いやりの る男児を(授けるという)昔報を伝えた。 [37.102] (この子が)かれと共に働く年 になった時,かれは言った。「息子よ,わたしは なたを犠牲に捧げる夢を見ました。さ , なたはどう考えるのですか。」かれは(答えて)言った。「父よ, なたが命じられたようにして下さい。もしアッラーが御望みならば,わたしが耐え忍ぶことが御分りでしょう。」 [37.103] そこでかれら両人は(命令に)服して,かれ(子供)が額を(地に付け)うつ伏せになった時, [37.104] われは告げた。「イブラーヒームよ。 [37.105] なたは確かに の夢を実践した。本当にわれは,このように正しい行いをする者に報いる。 [37.106] これは明らかに試みで った。」 [37.107] われは大きな犠牲でかれを贖い, [37.108] 末永くかれのために(この祝福を)留めた。 [37.109] 「イブラーヒームに平安 れ。」(と言って)。 [37.110] このようにわれは,正しい行いをする者に報いる。 [37.111] 本当にかれは,わが信心深いしもべで った。 [37.112] またわれは正しい人物,預言者イスハークの(誕生の)吉報をかれに伝えた。 [37.113] そしてわれは,かれとイスハークを祝福した。だがかれらの子孫の中には正しい行いをする者も り,また明らかに自らを損なう者も った。 [37.114] われは,ムーサーとハールーンに恩恵を施した。 [37.115] またかれら両人,そしてその民を大きな災難から救い出し, [37.116] われが助けたためにかれらは(その困難を)克服することが出来た。 [37.117] なおわれは,両人に(事理を)明瞭にさせる啓典を授け, [37.118] かれらを正しい道に導いた。 [37.119] われは後の幾世代に渡り,かれらのために(この祝福を)留めた。 [37.120] 「ムーサーとハールーンに平安 れ。」(と言って)。 [37.121] このようにわれは,正しい行いをする者に報いる。 [37.122] 本当にかれら両人は信心深いわがしもべで った。 [37.123] 本当にイルヤースも,使徒で った。 [37.124] かれがその民にこう言った時を思え。「 なたがたは主を畏れないのですか。 [37.125] なたがたはバアルに祈って,最高の創造主(アッラー)を見捨てるのですか。 [37.126] アッラーこそ なたがたの主,昔の父祖たちの主ではないのですか。」 [37.127] だがかれらはかれ(イルヤース)を嘘付きで るとした。だから必ず(処罰に)臨むで ろう。 [37.128] (かれらの中)敬虔な,アッラーのしもべは別で る。 [37.129] われは後の幾世代に渡り,かれのために(この祝福を)留めた。 [37.130] 「イルヤースに平安 れ。」(と言って)。 [37.131] このようにわれは,正しい行いをする者に報いる。 [37.132] 本当にかれは信心深いわがしもべで った。 [37.133] ルートも(われが)遣わした者で った。 [37.134] 見よ,われはかれとその家族の凡てを救った。 [37.135] 後に残る者の中にいた,老婆の外は。 [37.136] そうしてわれは,外の者を滅ぼしてしまった。 [37.137] なたがたはかれらの(遺跡の)傍らを,昼 [37.138] 夜通っている。 なたがたはそれでも悟らないのか。 [37.139] 本当にユーヌスも,使徒で った。 [37.140] かれが(荷を)満載した舟に(乗って)逃れた時, [37.141] かれは籤を引いて,負けてしまった。 [37.142] (そして海に投げ込まれると)大魚に丸呑みにされ,かれは自責の念にかられた。 [37.143] かれが(梅悟して主を)讃えなかったならば, [37.144] かれら(人びと)が(復活して)起こされる日まで,必ずかれは魚の の中に留まったで ろう [37.145] だがわれは,荒れ果てた(岸辺)にかれを打ち上げた。かれは病んでいた。 [37.146] われはかれの上に,1本のヒサゴ木を繁らせ(影を作った)。 [37.147] そして10万人,またはそれ以上(の民)にかれを遣わした。 [37.148] かれらが信仰に入ったので,われはしばし現世の享楽を許した。 [37.149] さてかれらに問え。「 なたがたの主は娘を持ち,かれら(マッカの多神教徒)は息子を持つというのか。 [37.150] それともかれらは,われが天使たちを女に創ったと証言するのか。」 [37.151] 見よ,かれらの言うことは作りごとで る。 [37.152] アッラーが子を生まれるとは,かれらも嘘付きの徒で る。 [37.153] かれは息子よりも,娘を選ばれるとするのか。 [37.154] どうしたのか。 なたがたはどう判断するのか。 [37.155] なたがたはなお訓戒を受け入れないのか。 [37.156] それとも なたがたに明瞭な 能が るのか。 [37.157] なたがたのいうことが真実ならば, なたがたの啓典を出してみなさい。 [37.158] かれらは,かれとジンは親類で るといっている。だがジンは自分たちが(懲罰に)臨むことをよく知っている。 [37.159] アッラーに讃え れ。(かれは)かれらが配するものから(超絶なされる)。 [37.160] だが謙虚に奉仕するアッラーのしもべたちは,別で る。 [37.161] だが なたがたにしても, なたがたが崇拝するものでも, [37.162] かれに反抗して(信者たちを)誘惑することが出来ようか。 [37.163] 燃え盛る火で,焼かれる者は別にして。 [37.164] (整列している者たちが言う。)「わたしたちは各々定めの部署を持っています。 [37.165] わたしたちは(奉仕のため)整列して, [37.166] 慎んで(アッラーを)讃え唱念します。」 [37.167] また,かれらはいつも言っていた。 [37.168] 「もしわたしたちが,昔から訓戒を持っていたなら, [37.169] わたしたちも,確かにアッラーの謙虚なしもべで ったでしょう。」 [37.170] ところが(実際にクルアーンが与えられれば)それを拒否する。だが間もなくかれらは知るで ろう。 [37.171] 確かにわれの言葉は,わが遣わしたしもべたちに既に下されている。 [37.172] かれらは,必ず助けられよう。 [37.173] 本当にわれの軍勢は,必ず勝利を得るので る。 [37.174] なた(ムハンマド)はかれらから暫くの間遠ざかって, [37.175] かれらを監視しなさい。やがて,かれらは目覚めるで ろう。 [37.176] だがかれらは,わが懲罰を急ぎ求めている。 [37.177] だがそれが実際にかれらに下ると,それまで警告を受けているだけに寝覚めの悪い朝となろう。 [37.178] それで なたはかれらから暫くの間遠ざかって, [37.179] かれらを監視しなさい。やがて,かれらも目覚めるで ろう。 [37.180] なたの主,威徳の主,かれらが配するものから(超絶なされる)主に讃え れ。 [37.181] 使徒たちに平安 れ。 [37.182] 万有の主,アッラーに讃え れ。 @サード章 [38.1] サード。訓戒に満ちたクルアーンにかけて。 [38.2] いや,信仰のない者たちは,高慢で反抗的で る。 [38.3] われはかれら以前に,どんなに多くの世代を滅ぼしたことで ろう。かれらは,もはや逃れ得ない時となって(慈悲を)請う。 [38.4] またかれらは,自分たちの中から警告者が出たことに驚き,不信心者は言う。「これは魔術師です。嘘付きです。 [38.5] かれは多くの神々を,一つの神にしてしまうのですか。これは全く,驚きいったことです。」 [38.6] そして,かれらの長老たちは立ち去りながら(その場にいた仲間に言う。)「行きなさい。そして なたがたの神々を守り通しなさい。これは(一神教の教え)全くの企らみです。 [38.7] わたしたちはこれまでの教えで,こんなことを聞いたことが りません。これは作り話に過ぎません。 [38.8] わたしたちの間で, んな男にだけ御告げが下ったと言うのですか。」いや,かれらはわれの訓戒に,疑いを抱いている。いや,かれらはまだわれの懲罰を味わったことがない。 [38.9] それともかれらは,偉力ならびなく,恵み多い なたの主の,慈悲の宝物を持っているのか。 [38.10] かれらは天地,そしてその間の万有の,大 をもっているのか。それならかれらに手だてをさせて,(天の玉座まで)登らせなさい。 [38.11] しかし れは,鳥合の衆で只敗走するばかり。 [38.12] かれら以前にも,ヌーフの民,アード(の民)および 勢を張り廻らしたフィルアウンも, [38.13] またサムード(の民)やルートの民,および森の民も使徒たちを徒党を組んで嘘付き呼ばわりした。 [38.14] (これらは)皆使徒たちを嘘付き呼ばわりし,それでわれからの懲罰が確実に下った。 [38.15] これらの者も,かの一声を待つだけで る。それには一刻の猶予もない。 [38.16] かれらは,「主よ,わたしたちの授かる分を清算の日以前に,急いで下さい。」と言う。 [38.17] なたはかれらの言葉を耐え忍べ。そしてわがしもべで る堅固の人ダーウードを思え。本当にかれは,(主の)命令に服して讃美しつつ常に(主の御許に)帰った。 [38.18] われは山々を従わせ,かれと共に朝夕に讃美させ, [38.19] また鳥類も,集って,凡てのものが主の命令に服して讃美しつつ常に(主の御許に)帰った。 [38.20] そこでわれはかれの王 を強化し,英知と断固たる決断力をかれに授けた。 [38.21] なたは論争者の物語を聞いたのか,人びとが私室の壁を乗り越えて, [38.22] ダーウードのところに入って来たのでかれは驚いた。かれらは言った。「恐れることは りません。これが訴訟の当事者の双方です。一方が他方に不正を働きました。真理によってわたしたちの間を裁いて下さい。不公平がないように,わたしたちを公正な道に御導き下さい。」 [38.23] 「これは,わたしの兄です。かれは99頭も雌羊を持っており,わたしは(只)1頭しか持っていませんでした。ところがかれは,それをも自分に任せなさいと言ったのです。そして言葉巧みにわたしを言い負かせてしまったのです。」 [38.24] かれ(ダーウード)は,「かれが なたの羊を,取り込もうとしたのは,確かに不当です。本当に共同で仕事をする者の多くは,互いに侵し う。信仰して善行に勤しむ者は別だが,それは稀です。」と言った。(その時)ダーウードは,われがかれを試みたことを喩り,主の御赦しを請い,礼拝にひれ伏し,悔悟して主の御許に帰った。〔サジダ〕 [38.25] それでわれは,かれ(の過ち)を赦した。かれは(今)本当にわれに近づき,多幸な(悟り切った)帰り所にいる。 [38.26] 「ダーウードよ,われは なたを地上の代理者にした。だから人びとを,真理によって裁き,私欲に従って,アッラーの道を踏みはずしてはならない。アッラーの道から迷う者は清算の日を忘れた者で,必ず厳しい懲罰に う。」 [38.27] われは天と地,そしてその間に るものを,戯らに創らなかった。それは信仰のない者の億測で る。だが(いずれ地獄の)火を味わう信仰のない者こそ哀れで る。 [38.28] われが信仰して善行に動しむ者と,地上で悪を行う者と同じに扱うことが ろうか。われが(悪魔に対し)身を守る者と,邪悪の者とを同じに扱うで ろうか。 [38.29] われが なたに下した啓典は,祝福に満ち,その印を沈思黙考するためのもので り,また思慮 る者たちへの訓戒で る。 [38.30] われはダーウードにスライマーンを授けた。何と優れたしもべではないか。かれは梅悟して常に(われに)帰った。 [38.31] ( る日の)黄昏時,駿馬が,かれに献上された時のことを思い起しなさい。 [38.32] かれは言った。「本当にわたしは,(この世の)素晴しい物をめでて,夜の が降りるまで,主を念ずることを忘れてしまったのです。 [38.33] さ ,その馬を連れて参れ。そしてかれは,馬の足と首を切り落としてしまった。 [38.34] またわれはスライマーンを試み,(病を与え)重態のかれを椅子に据えた。その後かれは回復し, [38.35] 言った。「主よ,わたしを御赦し下さい。そして後世の誰も持ち得ない程の王国をわたしに御与え下さい。本当に なたは豊かに与えられる方です。」 [38.36] そこでわれは,風をかれに従わせた。それはかれの思うままに,その命令によって望む所に静かに吹く。 [38.37] またわれはシャイターンたちを,(かれに服従させた。その中には)大工が り潜水夫も り, [38.38] またその外に,スライマーンの命令に服さず鎖に繋がれた者もいた。 [38.39] (主は仰せられた。)「これがわれの賜物で る。 なたが与えようと,控えようと,問題はない。」 [38.40] かれは(今)われの近くにいて,幸せな(悟りきった)帰り所にいる。 [38.41] わがしもべ,アイユーブを思い起しなさい。かれが主に向かって,「シャイターンがわたしを悩ませ,苦しみ抜いているのです。」と叫んだ時を思い起しなさい。 [38.42] (すると命令が下った。)「 なたの足で(大地を)踏みなさい。そこには清涼な沫浴と飲料のための(水)が ろう。」 [38.43] われは慈悲として,かれに(再び)家族を2倍にして授け,思慮 る者への教訓とした。 [38.44] (そして言った。)「一握りの草を手に取って,それで(妻を)打て。 なたの誓いを破ってはならない。」われは,かれが良く耐え忍ぶことを知った。何と優れたしもべではないか。かれは(主の命令に服して)常に(われの許に)帰った。 [38.45] またわがしもべの,イブラーヒームとイスハークとヤアコーブを思い起しなさい。かれらは偉力を持ち,洞察力が った。 [38.46] われは,かれらが(来世の)住まいを念じているという純粋な(資質)によって(免じて)かれらを清めてやった。 [38.47] 本当にかれらは,わが目にも選ばれ優れた者で った。 [38.48] またイスマーイールとアル・ヤサアとズ・ル・キフルを思い起せ。かれらは皆優れた者で った。 [38.49] これは一つの教訓で る。本当に主を長れる者のためには,幸せな帰り所が る。 [38.50] (それは)永遠の楽園で り,その凡ての門はかれらのために開かれる。 [38.51] その中でかれらは(安楽に寝床に)寄りかかり,沢山の果実や飲み物が,望み放題で る。 [38.52] また傍には,伏し目がちの同じ年 の(乙女)が侍る。 [38.53] これらは清算の日のために, なたがたに約束されるもので る。 [38.54] 本当にこれは,尽きることのない( なたがたへの)賜物で る。 [38.55] (主を畏れる者は)このようで る。だが反逆の徒には,悪い帰り所が ろう。 [38.56] それは地獄で る。かれらはそこで焼かれよう。何と悪い臥所で ろうか。 [38.57] (実に)これは,こういうことだがかれらは煮え立つ湯と膿を味わされ, [38.58] その外,これに類する(懲罰)をとり合わせて受けることになる。 [38.59] これは なたがたと一緒に,むやみに突き進む一群で る。かれらには歓迎の言葉もない。火獄で焼かれるだけで る。 [38.60] かれらは(火獄の仲間はかれらの指導者たちに)言う。「いや,歓迎されないのは, なたがたです。わたしたちのために,こう仕向けたのは なたがたです。何と悪い住まいに来たものでしょう。」 [38.61] するとかれらは言う。「主よ,わたしたちをここに連れて来た者には,火獄で倍の懲罰を御加え下さい。」 [38.62] かれら(火獄の仲間)は言う。「わたしたちが悪人の中に数えていた人びとが見えないのです。どうしたのでしょう。 [38.63] わたしたちが嘲笑していた者(が見えない)。かれらは,(わたしたちの)目をくらませたのではないでしょうか。」 [38.64] 本当にこれは真相で,火獄の仲間の論争で る。 [38.65] 言ってやるがいい。「わたしは警告者に過ぎない。唯一の方,抵抗出来ない方,アッラーの外には神はないので る。 [38.66] 天と地,そしてその間の万有の主,偉力ならびなく寛容で られる。」 [38.67] 言ってやるがいい。「これは至高の知らせで る。 [38.68] なたがたは,それから背き去るが。 [38.69] 且つて(天使の)高い位階の者たちの論議については,わたしは何の知識もなかった。 [38.70] これがわたしに啓示されたのは,只わたしが公明に警告するためで る。」 [38.71] なたの主が,天使たちに,「われは泥から人間を創ろうとしている。」と仰せられた時を思え。 [38.72] 「それでわれが,かれ(人間)を形作り,それに霊を吹き込んだならば, なたがたは伏してかれにサジダしなさい。」 [38.73] そこで天使たちは,皆一斉にサジダしたが, [38.74] イブリースだけはそうしなかった。かれは高慢で,信仰を拒む者となった。 [38.75] かれは仰せられた。「イブリースよ,われの手ずから創ったものにサジダするのに,何が なたを妨げたのか。 なたは高慢なのか,それとも高い(偉力 る)者なのか。」 [38.76] かれは申し上げた。「わたしはかれ(人間)よりも優れています, なたは火でわたしを御創りになりましたが,かれは泥で創られただけです。」 [38.77] かれは仰せられた。「それなら なたは,ここから出て行きなさい,本当に忌まわしいから。 [38.78] そしてわれからの見限りは,審判の日まで必ず なたの上に ろう。」 [38.79] かれは申し げた。「主よ,かれらが呼び起こされる日まで,猶予を願います。」 [38.80] かれは仰せられた。「 なたを猶予しよう。 [38.81] 定められた日時まで。」 [38.82] かれは申し上げた。「それでは, なたの御威光にかけて誓います。わたしはかれら(人間)凡ての者を誘惑します。 [38.83] かれらの中の, なたの謙虚なしもべを除いては。」 [38.84] かれは仰せられた。「それは真実で る。われからも真実を言う。 [38.85] われは, なたと なたに従う凡ての者で,地獄を満たすで ろう。」 [38.86] 言え,「わたしはこの(クルアーン) に対し何の報酬も なたがたに求めない。またわたしは偽善者ではない。 [38.87] これは諸民族に対する訓戒に外ならない。 [38.88] 時が来たら, なたがたはそれが其実で ることを必ず知るで ろう。」 @集団章 〔アッ・ズマル〕 [39.1] この啓典の啓示は,偉力ならびなく英明で られるアッラーから(下されたもの)で る。 [39.2] 本当にわれは真理によって, なたにこの啓典を下した。それでアッラーに仕え,信心の誠を尽せ。 [39.3] 信心の誠を尽して仕えるのは,アッラーに対し当然ではないか。だがかれを差し置いて(他に)保護者を求める者は,「わたしたちがかれら(神々)に仕えるのは只わたしたちがアッラーの御側に近づくためで る。」(という)。本当にアッラーはかれらの異なる点について,必ずその間を裁決なされる。アッラーは,虚偽で恩を忘れる者を御導きになられない。 [39.4] アッラーが子を持とうと御望みなら,御自分の創られるものの中から,望みの者を選ばれる。かれに讃え れ。かれはアッラー,唯一にして(万有の)征服者で る。 [39.5] かれは真理をもって天地を創造なされ,夜をもって昼を覆いまた昼をもって夜を覆わせ,太陽と月を服従させてそれぞれ定められた周期に運行させる。本当にかれは,偉力ならびなくよく赦される方で る。 [39.6] かれは なたがたを一つの魂から創り,それからその配偶者を創り,またかれは8頭の家畜を雌雄で なたがたに遣わされた。かれは なたがたを母の胎内に創られ,3つの暗黒の中において,創造につぐ創造をなされた。このように, なたがたの主アッラーに大 は属する。かれの外に神はないので る。なのに なたがたはどうして背き去るのか。 [39.7] もし なたがたが信じなくても,アッラーは なたがたを必要とされない。だがかれは,しもべたちの不信心を喜ばれはしない。しかし感謝するならば,かれは喜ばれる。重荷を負う者は,外の者の重荷を負うことは出来ない。やがて なたがたは,自分の主の御許に帰るので る。その時かれは, なたがたの(現世における)行いの凡てを御告げになる。本当にかれは,(人びとの)胸に抱くことを熟知なされる。 [39.8] 人間は災厄に会えば主に祈り,梅悟してかれに返る。だが,恩恵がかれの御許から授けられると,先に祈ったことを忘れて,アッラーに同位者を配し,かれの道から(人びとを)迷わせる。言ってやるがいい。「 なたは,束の間の不信心(の生活)を享楽するがよい。本当に なたは,火獄の仲間で る。」 [39.9] 夜に眠らず目を覚ましている時に,サジダし るいは立って礼拝にうちこんで,来世に備え,また主の御慈悲を請い願う者(がそうではない者と同じで ろうか)。言ってやるがいい。「知っている者と,知らない者と同じで ろうか。」(しかし)訓戒を受け入れるのは,思慮 る者だけで る。 [39.10] 言ってやるがいい。「信仰するわれのしもべたちよ,主を畏れなさい。現世において善行をなす者には,善い(報酬)が る。アッラーの大地は広いので る。よく耐え忍ぶ者は本当に限りない報酬を受ける。」 [39.11] 言ってやるがいい。「わたしはアッラーに,信心の誠を尽して仕えるよう命じられ, [39.12] またわたしはムスリムの先達で るよう命じられている。」 [39.13] 言ってやるがいい。「わたしがもし,主に背くようなことが れば,偉大な日の懲罰が恐ろしい。」 [39.14] 言ってやるがいい。「わたしはアッラーに誠を尽して仕えます。 [39.15] なたがたは,かれを差し置いて,欲するものに仕えるがいい。」言ってやるがいい。「本当に失敗者とは,審判の日に,自らの魂とその家族を失う者で る。本当にそれは明らかな失敗で る。」 [39.16] かれらの上は火の覆い,かれらの下も(火の)床で ろう。このようにアッラーはしもべに警告なされる。「しもべたちよ,だからわれを畏れよ。」 [39.17] 邪神〔ターグート〕を避けて,尊信せず悔悟して,アッラーの許に帰る者には吉報が ろう。だからわがしもべたちに吉報を伝えなさい。 [39.18] 御言葉を聞いて,その中の最も良いところに従う者たちに。これらはアッラーが導かれた者で り,これらこそ思慮 る者たちで る。 [39.19] だがかれに対し審判が って,懲罰の御言葉が下った者を(誰が助けられよう)。 なたは火獄の中にいる者を,救えるとでも言うのか。 [39.20] だが主を畏れる者に対しては,館の上に館の高楼が り,その下には川が流れる。アッラーの御約束で る。アッラーは決して約束を破られない。 [39.21] 見ないのか,アッラーが天から雨を降らせられ,それを地中に入らせて泉となされ,それから色とりどりの,植物を生えさせ,やがてそれらが枯れて黄色になるのを。それから,それを乾かして,ぼろぼろの屑になされる。本当にこの中には,思慮 る者への教訓が る。 [39.22] アッラーが,胸を開きイスラームとし,主からの御光を受けた者が同じで ろうか。災いなるかな,アッラーの啓示を頑なに拒む者こそ,明らかに心迷える者で る。 [39.23] アッラーはこの上ない素晴しい言葉を,互いに似た(語句をもって)繰り返し啓典で啓示なされた。主を畏れる者は,それによって肌は戦き震える。その時アッラーを讃え唱念すれば肌も心も和ぐ。これがアッラーの御導きで る。かれは御心に適う者を導かれる。だがアッラーが迷うに任せた者には,導き手はない。 [39.24] それで審判の日の痛苦を顔に受ける者はどうで ろう。不義者に対しては言われよう。「 なたがたが行って得たこと(の罰)を味わえ。」 [39.25] かれら以前の者も(また啓示を)拒否した。それで思いもかけない方面から,懲罰がかれらに下った。 [39.26] アッラーは現世の生活においても,かれらに屈辱を味わわせられる。だが来世における懲罰は更に大きい。 ,かれらがそれを知っていたならば。 [39.27] またわれは各種の比喩を入びとのために,このクルアーンの中で提示した。かれらが訓戒を受け入れればよいと思って。 [39.28] 少しも曲ったところのない,アラビア語のクルアーンで必ずかれらはわれを畏れること(を知る)で ろう。 [39.29] アッラーは一つの比喩を提示なされる。多くの主人がいて互いに争う者と,只一人の主人に忠実に仕えている者とこの2人は比べてみて同じで ろうか。アッラーに讃え れ。だが,かれらの多くは分らないので る。 [39.30] 本当に なたは(何時かは)死ぬ。かれらもまた死ぬので る。 [39.31] それから審判の日に, なたがたは主の御前で,論争す(ることになり裁きを受け)る。 [39.32] アッラーについて嘘を言い,また自分のもとに真理が来るとこれを拒否する者以上に,不義な者が ろうか。地獄には,不信心者への住まいがないとでもいうのか。 [39.33] だが真理を(西?)す者,またそれを確認(して支持)する者,これらは正義を行う者で る。 [39.34] かれらはアッラーの御許で,何でも望むものを得られよう。これは善行をなす者への報奨で る。 [39.35] それでアッラーは,かれらの行いの最悪のものでも消滅なされ,かれらの行った最善のものをとって報奨を与えられる。 [39.36] アッラーはそのしもべにとって万全(な守護者)ではないか。だがかれらはかれ以外(の神々)をもって, なたを脅そうとする。アッラーが迷うに任せた(このような)者には導きは り得ない。 [39.37] アッラーが導く者を,迷わせる者は誰もいない。アッラーは(その御意志を実現なされる)偉力ならびなき方で り,応報の主で る。 [39.38] もし なたがかれらに,「天地を創ったのは誰か。」と問えば,かれらは必ず「アッラー。」と言うで ろう。言ってやるがいい。「それなら なたがたは考えないのか。アッラーの外に なたがたの祈るものたちは,もしアッラーがわたしに対し災厄を御望みの時,かれの災厄を除くことが出来るのか。またわたしに対し慈悲を御望みの時,かれの慈悲を拒否することが出来るか。」言ってやるがいい。「わたしは,アッラーがいれば万全で る。きちんと信頼しようとする者は,かれを信頼する。」 [39.39] 言ってやるがいい。「わたしの人々よ, なたがたの好きなように行え。わたしは(自分の役目を)行う。やがて なたがたは知るで ろう。 [39.40] 誰に恥ずべき懲罰が来るのか,また誰に永遠の懲罰が下るのかを。」 [39.41] われは人びとのため,真理によって なたに啓典を下した。それで誰でも,導きを受ける者は,自分を益し,また誰でも迷う者は,自分を損うだけで る。 なたはかれらの後見人ではない。 [39.42] アッラーは(人間が)死ぬとその魂を召され,また死なない者も,睡眠の間(それを召し),かれが死の宣告をなされた者の魂は,そのままに引き留め,その外のものは定められた時刻に送り返される。本当にこの中には,反省する人びとへの種々の印が る。 [39.43] かれらはアッラー以外に,執り成す者を求めるのか。言ってやるがいい。「かれら(邪神たちに)は何の力もなく,また何も理解しないではないか。」 [39.44] 言ってやるがいい。「執り成し(の許し)は,凡てアッラーに属する。天と地の大 はかれの有で る。やがて なたがたはかれの許に帰される。」 [39.45] アッラーだけが述べられると,来世を信じない者たちの心はうんざりする。だがかれではなく外(の神々)が述べると,見よ,かれらは喜ぶ。 [39.46] (祈って)言いなさい。「おおアッラー,天と地の創造者,幽玄界と現象界を知っておられる方, なたは,しもべたちの間で意見を異にすることに就いて,御裁きになる。」 [39.47] 仮令悪を行う者が,地上の凡てのもの,なおそれに倍するものを所有し,審判の日における懲罰の苦難から,逃れる身代金にしようと思っても(無益で る)。その時かれらが思い及ばなかったことが,アッラーからかれらに現わされよう。 [39.48] かれらの稼いだ,沢山の悪事に出合い,嘲笑していたものが,かれらを取り囲むで ろう。 [39.49] 人は災厄に会うとわれに祈る。だがわれがそれを恩恵に変えると,「本当に,自分の知識によるもので った」と言う。いや,これも一つの試みで る。だがかれらの多くは理解しない。 [39.50] かれら以前の者も,このように言った。だがかれらの稼いだものは,益するところなどなかった。 [39.51] そしてかれらの稼いだ悪い結果の数々が,かれらを襲った。これで不義を行った者は,その行いの悪い諸結果に,やがて直面する。かれらは,(わが計画を)決して砕くことは出来ない。 [39.52] かれらは,アッラーが御望みの者に糧を広げまた引き締められることを知らないのか。本当にこの中には,信仰する民への印が る。 [39.53] 自分の魂に背いて過ちを犯したわがしもべたちに言え,「それでもアッラーの慈悲に対して絶望してはならない」アッラーは,本当に凡ての罪を赦される。かれは寛容にして慈悲深く られる。 [39.54] なたがたは懲罰が来る前に,主に梅悟して帰り,かれに服従,帰依しなさい。その(懲罰がやって来た)後では, なたがたは助からない。 [39.55] なたがたが気付かない中,突然懲罰がやって来る前に,主から なたがたに下された最も善い(道)に従え。 [39.56] 魂がこのように言わないよう。『 情ない,わたしはアッラーヘ(自分の義務を)怠っていた。本当にわたしは嘲笑者の一人で った。』 [39.57] または,『アッラーがわたしを,御導き下されたならば,わたしは必ず主を畏れたものを。』と言わないよう。 [39.58] また懲罰を見た時,『わたしかもう一度(現世に)帰れるならば,わたしは必ず善い行いをする者の一人になるで ろう。』と言わないよう。 [39.59] いやそうではない。確かにわが印は下ったので ろ。だが なたがたはそれを嘘で るとした。そして高慢で不信心な一人となった。」 [39.60] 審判の日, なたはアッラーに対し虚偽を語った者たちを見よう。かれらの顔は黒く変るで ろう。地獄には,高慢な者の住まいがないと言うのか。 [39.61] だがアッラーは,主を畏れた者を安泰な場所に救う。かれらは災厄に会うこともなく,憂いもない。 [39.62] アッラーは,凡てのものの創造者で り,また凡てのものの管理者で る。 [39.63] 天と地の鍵はアッラーの有で る。かれの印を拒否した者こそ失敗者で る。 [39.64] 言ってやるがいい。「 なたがたは,アッラーを差し置いて外に仕えるようわたしに命じるのか,無知な者たちよ。」 [39.65] われは既に なたに啓示した。 なた以前の者たちに(啓示)したように。もし なたが(邪神をわれに)配したならば,(現世における) なたの行いは虚しいものになり,必ず失敗者となるので る。 [39.66] いや,アッラーに仕えて,感謝する者となれ。 [39.67] かれらは,アッラーを正しい仕方では尊崇しない。審判の日においてはかれは,大地の凡てを一握りにし,その右手に諸天を巻かれよう。かれに讃え れ。かれは,かれらが配するもののはるか上に高くおられる。 [39.68] ラッパが吹かれると,天に るものまた地に るものも,アッラーが御望みになられる者の外は気絶しよう。次にラッパが吹かれると,見よ,かれらは起き上って見まわす。 [39.69] その時大地は主の御光で輝き,(行いの)記録が置かれ,預言者たちと証人たちが進み出て,公正な判決がかれらの間に宣告され,(少しも)不当な扱いはされない。 [39.70] 人びとは,その行ったことに対して,十分に報いられよう。かれは,かれらの行った凡てを最もよく知っておられる。 [39.71] 不信者は集団をなして地獄に駆られ,かれらがそこに到着すると,地獄の諸門は開かれる。そして門番が言う。「 なたがたの間から出た使徒は来なかったのですか。(そして)主からの印を なたがたのために読誦し,また なたがたのこの会見の日のことを警告しなかったのですか。」かれらは(答えて)言う。「その通りです。そして不信者に対する懲罰の言葉が,真に証明されました。」 [39.72] (かれらは)「 なたがたは地獄の門を入れ。その中に永遠に住みなさい。」と言われよう。何と哀れなことよ,高慢な者の住まいとは。 [39.73] またかれらの主を畏れたものは,集団をなして楽園に駆られる。かれらがそこに到着した時,楽園の諸門は開かれる。そしてその門番は,「 なたがたに平安 れ, なたがたは立派で った。ここに御入りなさい。永遠の住まいです。」と言う。 [39.74] かれらは(感謝して)言う。「アッラーに讃え れ。かれはわたしたちへの約束を果たし,わたしたちに大地を継がせ,この楽園の中では,好きな処に住まわせて下さいます。」何と結構なことよ,(善)行に勤しんだ者への報奨は。 [39.75] なたは見るで ろう,天使たちが八方から玉座を囲んで,主を讃えて唱念するのを。人びとの間は公正に裁かれ,「万有の主,アッラーにこそ凡ての称讃 れ。」と(言う言葉が)唱えられる。 @ガーフィル章 [40.1] ハー・ミーム。 [40.2] この啓典は,偉力ならびなく全知なるアッラーから下されたもので る。 [40.3] 罪を赦し,悔悟を受け入れ,懲罰には厳しい方で,惜みなく与える主で られる。かれの外に神はなく,誰でも行き着くところはかれの御許で る。 [40.4] 不信心な者以外は,誰もアッラーの印に就いて議論などしない。だからかれらが諸都市を往来するのに,惑わされてはならない。 [40.5] かれら以前にもヌーフの民やその後の人びとは,(預言者を)嘘付き呼ばわりした。そしてこれら(不信心)の徒は,かれらの預言者に策謀し,かれら(使徒)を捕まえて詰まらない議論を吹きかけ,真理を非難した。そこでわれはかれらを捕えた。わが懲罰は何と厳しかったことよ。 [40.6] このように, なたがたの主の御言葉は,不信心の者たちの上に実証される。かれらは本当に業火の仲間で る。 [40.7] (主の)玉座を担う者たち,またそれを取り囲む者たちは,主の御光を讃え,かれを信仰し,信じる者のために御赦しを請い,祈って(言う)。「主よ, なたの慈悲と知識は,凡てのものの上に まねく及びます。梅悟して なたの道を踏む者たちを赦され,かれらを炎の懲罰から御守り下さい。 [40.8] 主よ, なたがかれらに御約束なされたアドン(エデン)の国に,かれらを入れて下さい。またかれらの祖先,配偶者と子孫の中の正しい者を。本当に なたは,偉力ならびなく英明で られます。 [40.9] かれらを悪から御守り下さい。その日, なたが諸悪から御守り下された者は,本当に慈悲に浴した者で り,それこそ,偉大な成就です。」 [40.10] そして不信心の者たちには申し渡されよう。「 なたがた互いの愛想ずかしよりも,アッラーからの なたがたへの嫌悪は,はるかに大きいので る。 なたがたは,信仰を勧められたのに,断っていたので る。」 [40.11] かれらは申し上げよう。「主よ, なたはわたしたちを2度死なせ,2度甦らされました。今わたしたちは罪業を認めました。何とか脱出する道はないですか。」 [40.12] (すると答えられよう。)「そんなことになったのは,唯一なるアッラーを崇めることは拒否したが,かれに同位者が配される時には信じた。つまり裁決は,至高にして至大なアッラーに属するので る。」 [40.13] かれこそは種々の印を なたがたに示し, なたがたのために天から御恵みを下される方で る。だが,悔悟して(主に)帰る者だけは,訓戒を受け入れる。 [40.14] それで なたがたは,アッラーに誠意を尽して托し,かれに祈願しなさい。 え不信者たちが忌み嫌っても。 [40.15] かれは至高の位階におられ玉座の主で られる。かれはしもべの中御心に適う者に,御命令により聖霊を遣わし,(人びとに)会見の日を警告なされる。 [40.16] この日,かれら(凡て)が,罷り出る時,何事もアッラーに隠しだては出来ない。その日大 は,誰に るのか。(それは)唯一なる御方,抵抗出来ない御方,アッラーに属する。 [40.17] その日,各人は行ったことによって報いられる。不正のない日で る。本当にアッラーは清算に迅速で られる。 [40.18] だから なたは,近付いているその日に就いてかれらに警告しなさい。その時かれらの心臓は喉元に上って塞ぎ,息を止める。悪行の者には一人の友もなく,執り成す者がいたにしても聞きいれられない(その日のことを)。 [40.19] (アッラーは)目つきも,胸に隠すことをも凡て知っておられる。 [40.20] アッラーは,真理によって御裁きになる。だがかれを差し置いて,かれらの祈る者たちは,何も裁くことは出来ない。本当にアッラーは,全聴にして凡てを見透される。 [40.21] かれらは地上を旅して,かれら以前の者の最後がどうで ったかを観察しないのか。かれらは,これら(マッカの多神教徒)よりも有力で,地上に残す遺跡においても優れていた。しかしアッラーは,かれらを罪のために捕えられた。その時アッラーから,かれらを守れる者は一人もなかった。 [40.22] かれらの使徒たちが,明証を(打?)した時,かれらはそれを拒否した。それでアッラーはかれらを捕えられたので る。本当にかれは強力で,懲罰に厳重で られる。 [40.23] 先にわれは,わが印と明らかな 威をもってムーサーを遺わした。 [40.24] フィルアウンとハーマーンとカールーンに。だがかれらは「嘘付きの魔術師です。」と言った。 [40.25] かれがわが許から真理を(有?)したのに,かれらは,「かれと共に信仰している者の男児を殺し,女児を生かしておきなさい。」と言った。だが不信者の策謀は,失敗に柊る外はない。 [40.26] フィルアウンは言った。「ムーサーを殺すことは,わたしに任せなさい。そしてかれの主に祈らせなさい。かれが なたがたの宗教を変えて,国内に災厄を引き起こしはしないかと,わたしは心配でなりません。」 [40.27] ムーサーは言った。「本当にわたしは,清算の日を信じない凡ての高慢な者に対して,わが主,また, なたがたの主(の守護)を,祈るのです。」 [40.28] フィルアウンの一族の中で,密に信仰している一人の信者が言った。「 なたがたの主から明証を(有?)し,『わたしの主はアッラーで る。』と言っただけのために,人ひとりを殺そうとするのですか。もしその人が嘘付者で れば,その嘘はその人の身の上に降りかかり,その人が真実を言っているのならば,その人が警告することの一部分は なたがたの身の上に降りかかるでしょう。本当にアッラーは無法者と嘘付者を御導きになられない。 [40.29] わたしの人びとよ,今,主 は なたがたのもので り, なたがたはこの地上の主人です。だがアッラーの懲罰が下ると,誰がわたしたちを救えるでしょうか。」フィルアウンは言った。「わたしは(自分の)見えるところを, なたがたに示すだけです。また(それが) なたがたを,正しい道に導くのです。」 [40.30] そこでかの信仰する者は言った。「人びとよ,わたしは,(信仰を拒否した)各派の人びとの(運命の)日のようなものが, なたがたに(下るのが)恐ろしいのです。 [40.31] またヌーフ,アード,サムードの民と,その後の諸民族の上に下ったような運命を(恐れる)。本当にアッラーは,そのしもべに対し不義を御望みになられません。 [40.32] 人びとよ,わたしは なたがたのために, なたがたが互いに相呼び合う日を恐れます。 [40.33] その日 なたがたは,背を向けて逃げるでしょう。しかしアッラーから なたがたを守る者はいません。アッラーが迷うに任せられる者には導き手はいません。」 [40.34] 本当に以前ユースフが明証を(打?)した時も,かれが(お?)したものに就いて, なたがたは疑いを抱いて止まなかった。かれが死んだ時になって, なたがたは,『かれの後にアッラーは,使徒を遣わされないでしょう。』と言った。このようにアッラーは,無法者と懐疑者を,迷うに任せられる。 [40.35] 何の 威も与えられないのにアッラーの印について論う者は,アッラーからもまた信者たちからも酷く忌み嫌われよう。このようにアッラーは,凡ての高慢で暴逆な者の心を封じられる。」 [40.36] フィルアウンは(大臣に命じて)言った。「ハーマーンよ,わたしのために高い塔を建てなさい。わたしが(天国の)門に到達出来るように。 [40.37] そうすればムーサーの神を見るでしょう。どうせかれ(ムーサー)は嘘をついているに違いないのですが。」このようにフィルアウンには,自分の悪い行いが立派に見えて,(正しい道)から締め出されてしまった。フィルアウンの策謀は,破滅を(西?)すだけで った。 [40.38] かの信仰する人は言った。「人びとよ,わたしに従いなさい。正しい道に なたがたを導きます。 [40.39] 人びとよ,現世の生活は束の間の享楽に過ぎません。本当に来世こそは永遠の住まいです。 [40.40] 悪事を行った者は,それと同じ報いをうけます。だが善行をする者は,男でも女でも信者なら凡て楽園に入り,そこで限りない御恵みを与えられます。 [40.41] 人びとよ,これはどうしたことか。わたしは なたがたを救おうと招くのに, なたがたは火獄にわたしを招くとは。 [40.42] なたがたは,アッラーを敬わないで,わたしの知らないものをかれと一緒に配するよう勧めます。だがわたしは なたがたを,偉力ならびなき方,度々赦しなされる方に招くのです。 [40.43] 正しく なたがたは,現世でも来世でも祈りを受ける 能のないものにわたしを招きます。本当にわたしたちの帰る所はアッラーの御許で,反逆の徒は火獄の仲間です。 [40.44] わたしが言ったことを,やがて思い出すでしょう。わたし(自身)のことはアッラーに委ねています。アッラーはしもべたちを見守られます。」 [40.45] そこでアッラーは,かれらの策謀の災厄から,かれを救われ,懲罰の災難が,フィルアウンの一族を取り囲んだ。 [40.46] かれらは朝にタベに業火に晒され,それから時が到来するその日,「フィルアウンの一族を,最も厳しい懲罰に投げ込め。」(と仰せられよう)。 [40.47] 見よ,かれらは獄火の中で互いに口論する。弱者たちは,高慢で った者たちに言う。「わたしたちは, なたがたに従っていました。 なたがたは獄火の一部を,わたしたちから取り除いてくれてもよいでは りませんか。」 [40.48] 高慢で った者は(答えて言う)。「本当にわたしたちは,皆その中にいます。アッラーはしもべたちの間を,もう判決されてしまった。」 [40.49] そこで,獄火の中にいる者たちは,地獄の看守(天使)にいう。「この懲罰が,一日(でも)わたしたちから軽くなるよう, なたの主に嘆願して下さい。」 [40.50] かれら(天使)は言う。「使徒が, なたがたに明証を持って行かなかったのか」。かれらは(答えて)言う。「その通りです。」かれら(天使)は言う。「それなら祈るがいい。」しかし,これら不信心者の嘆願は,誤り(の迷路)に(虚しくさ迷って)いるだけで る。 [40.51] 本当に現世の生活においても,また証人たちが(証に)立つ日においても,われは必ずわが使徒たちと信仰する者たちを助ける。 [40.52] その日,悪行をした者の弁解は無益で,かれらには責め苦が り,悪い住まいだけが る。 [40.53] われはムーサーにしっかりと導きを授け,イスラエルの子孫に,その啓典を継がせた。 [40.54] (それは)思慮 る者への導きで り,訓戒で る。 [40.55] だから耐え忍べ。本当にアッラーの約束は真実で る。 なたは過誤の赦しを請い願い,朝夕,主を讃えて唱念しなさい。 [40.56] 何の 威も授かっていないのにアッラーの啓示に就いて論う者は,胸の中につかみようのない高慢だけを抱く者で る。だから なたがたはアッラーの加護を請いなさい。本当にかれは全聴にして凡てを見透される御方で る。 [40.57] 天と地の創造は,人間の創造などよりも俸大で る。だが人びとの多くはそれを理解しようとはしない。 [40.58] 盲人と正常の目の人とは同じではなく,また信仰して善行に勤しむ者と,悪行の徒とは同じではない。訓戒を留意する者は稀で る。 [40.59] 本当にその時は,確実に来るので る。それに疑いの余地はない。だが人びとの多くは信じてはいない。 [40.60] それで なたがたの主は,仰せられる。「われに祈れ。われは なたがたに答えるで ろう。だがわれに仕えるのに高慢な者たちは,必ず面目潰れの中に地獄に陥るで ろう。」 [40.61] アッラーこそは, なたがたのために夜を設けて憩いの時とされ,またものが見えるように昼を設けられる方で る。アッラーは人間に対し,本当に恵み深く られる。だが人びとの多くは感謝しない。 [40.62] これこそは, なたがたの主アッラー,万有の創造の主で られる。かれの外には神はないので る。それなのにどうして なたがたは迷い去るのか。 [40.63] アッラーは印を拒否する者を,このように迷わせられる。 [40.64] アッラーは なたがたのために大地を安息所とされ,大空を天蓋となされ,また, なたがたに見事な姿を授けて,形作り,色々な良い御恵みを支給された方で る。これが, なたがたの主アッラーで られる。万有の主アッラーに讃え れ。 [40.65] かれは永生で られ,かれの外に神はない。だからかれに祈り,信心の誠を尽してかれに傾倒せよ。万有の主アッラーに讃え れ。 [40.66] 言ってやるがいい。「わたしは なたがたが,アッラーを差し置いて崇拝するものに,仕えることを禁じられた。主からの明証が,わたしに下され,万有の主に,服従,帰依するよう命じられたので る。」 [40.67] かれこそは,泥から なたがたを創られ,次いで一滴の精液から,次いで,一かたまりの血から赤ん坊にされて, なたがたを出生させ,それから十分な力量を備えさせ,それから老いさせられる方で る。 なたがたの中(老いる)前に死ぬ者もいるが既定の時期にまで達せられることは, なたがたに反省させるためで る。 [40.68] かれこそは生を授け,また死を授ける方で る。かれが一事を決められそれに対し「有れ。」と仰せになれば,即ち有るので る。 [40.69] なたがたはアッラーの啓示に就いて,論う者を見なかったのか。かれらは何と背き去ったことよ。 [40.70] これらは啓典を虚偽で るとし,またわれが遣わした使徒たちの(西?)す消息を,虚偽で るとする者。やがてかれらは思い知るで ろう。 [40.71] 加がかれらの首に(墳?)められ,また鎖が巻かれ,かれらは引かれるで ろう。 [40.72] 沸騰する湯の中に,それから火獄の中に投げ込まれる。 [40.73] その時かれらに言われよう。「 なたがたが崇拝していた神々は何処にいるのか。 [40.74] アッラーを,差し置いていたのか。」かれらは(答えて,)「かれら(神々)は,わたしたちから離れ去りました。いや,わたしたちは以前,何も(実在のものに)祈ってはいなかったのです。」と言う。このようにアッラーは不信心の者を迷うに任せられる。 [40.75] それも なたがたが地上で,正しくない歓楽を追求し,また横柄で ったためで る。 [40.76] なたがたは地獄の門を入り,その中で永遠に住め。何と高授の者の住まいの哀れなことよ。 [40.77] なたがだは耐え忍べ。本当にアッラーの約束は真実で る。われがかれらに約束した一端を なたに示すことも ろう。または なたを(その前に)召すことも。だがどちらにしても,かれらはわれの許に帰されるもので る。 [40.78] われは なた以前にも,使徒たちを遣わした。その或る者に就いては なたに語り,また或る者に就いては語ってはいない。だがどの使徒も,アッラーの御許しによる外,印を(宙?)すことはなかった。そしてアッラーの大命が下れば,真理に基づいて裁かれる。そのとき,虚偽に従った者たちは滅びる。 [40.79] アッラーは, なたがたのため家畜を創られた方で, なたがたは,その或るものは乗用に,或るものは食用に用いる。 [40.80] なたがたはそれらに,様々の便益を被り, なたがたの胸に抱く望みも,それらによって満たし,またその背や船によって なたがたは運ばれる。 [40.81] そしてかれは種々の印を,(絶えず) なたがたに示される。一体アッラーの印のどれを なたがたは否定するのか。 [40.82] かれらは地上を旅して,観察しなかったのか。かれら以前の者の結末がどうで ったかを。かれら(滅ぼされた民)は,これら(マッカの多神教徒)よりも多数で,力も優れ,地上の遺跡も多い。それでも,かれらの稼いだことは,何の役にも立たなかった。 [40.83] かれらの使徒たちが種々の明証をもってかれらの処に来た時,かれらはその持っている知識(と技術)を誇った。だが,かれらの嘲笑していたことが,かれらを取り囲んでしまった。 [40.84] それからかれらは,われの懲罰を見る時になって,「わたしたちは,唯一なるアッラーを信じる。そしてかれに配していたものを拒否する。」と言った。 [40.85] しかしわれの懲罰を見てからの信仰(の告白)は,かれらの役には立たない。(これは)アッラーのしもべに対してなされたかれの慣行で った。そして,不信者たちは滅び去った。 @フッスィラ章 [41.1] ハー・ミーム。 [41.2] (これは)慈悲 まねく慈愛ぶかき御方からの啓示で る。 [41.3] 印が詳細に解明された啓典,理解 る民へのアラビア語のクルアーンで, [41.4] 吉報と警告(を伝えるもの)で る。だがかれらの多くは,背き去って聞こうとはしない。 [41.5] そしてかれらは言う。「わたしたちの心には, なたが招くことに覆いがかけられている。またわたしたちの耳は遠く,しかもわたしたちと なたの間には,幕がかかっている。それで なたは自分の(望みの)ことを行え。わたしたちも自分の(望みの)ことを行う。」 [41.6] 言ってやるがいい。「わたしは, なたがたと同じ人間に過ぎない。唯, なたがたの神は,唯一の神で ることがわたしに啓示された。それでかれに向かって真直ぐに傾倒し,かれの御赦しを祈りなさい。多神教徒こそ災いで り, [41.7] そのような者が喜捨を行わず来世を否定する者で る。 [41.8] 本当に信仰して善行に動しむ者には,尽きることのない報奨が る。」 [41.9] 言ってやるがいい。「 なたがたは,2日間で大地を創られたかれを,どうして信じないのか。しかもかれに同位者を立てるのか。かれこそは,万有の主で られる。 [41.10] かれは,そこに(山々を)どっしりと置いて大地を祝福なされ,更に4日間で,その中の凡ての(御恵みを)求めるもの(の必要)に応じて,御恵みを規定なされた。 [41.11] それからまだ煙(のよう)で った天に転じられた。そして天と地に向かって,『両者は,好むと好まざるとに関わらず,われに来たれ。」と仰せられた。天地は(答えて),『わたしたちは喜こんで参上します。』と申し上げた。 [41.12] そこでかれは,2日の間に7層の天を完成なされた。そしてそれぞれの天に命令を下し,(大地に)近い天を,われは照明で飾り,守護した。これは,偉力ならびなく全知なる御方の摂理で る。」 [41.13] それでもかれらが,背き去るならば言ってやるがいい。「 なたがたに,アードとサムードの(被った)落雷のような災難を警告する。」 [41.14] 使徒たちが,かれらの前からまた後ろからかれらのところにやって来て,「アッラーの外何ものにも仕えてはならない。」と告げた時のことを思い起こせ。かれらは言った。「わたしたちの主の御望みならば,必ず天使を御遺わしになるはずで る。だから なたがたが持って来たもの(啓示)をわたしたちが信じるわけがない。」 [41.15] アード(の民)に就いては,正当な拠り処もないのに地上で高慢になり,「誰が,わたしたちよりも力が強いのでしょうか。」などと言った。かれらを創られたアッラーこそ,力が強いということを考えないのか。しかもわれの印を拒否するとは。 [41.16] だからわれは,災厄の数日間に亘り,暴風雨をかれらに送って,現世において屈辱の懲罰を味わせた。だが来世の懲罰は更に屈辱を与え,誰にもかれらは助けられない。 [41.17] またわれはサムード(の民)を,導いた。だがかれらは導きよりも,盲目の方を良いとした。それで,かれらが稼いでいた(行いの)ために,不面目な懲罰の落雷がかれらを襲った。 [41.18] だが,われは信仰し主を畏れる者は救った。 [41.19] その日,アッラーの敵は集められ,火獄への列に連らなる。 [41.20] かれらが(審判の席)に来ると,その耳や目や皮膚は,かれらの行ってきたことを,かれらの意に背いて証言する。 [41.21] するとかれらは,(自分の)皮膚に向かって言う。「 なたがたは何故わたしたちに背いて,証言をするのですか。」それらは(答えて)「凡てのものに語らせられるようにされたアッラーが,わたしたちに語らせられます。かれは最初に なたがたを創り,そしてかれの御許に帰らせられます。」と言う。 [41.22] また,「 なたがたは,自分の耳や目や皮膚が, なたがたに背くような証言など出来ない(と思い)。自分を庇うこともしなかった。寧 なたがたは自分の行っていたことなど,アッラーが沢山知っておられる訳がないと,考えていた。 [41.23] だが, なたがたの主に就いて考えたこのことが, なたがたを破滅に落し入れ,失敗の原因となった。」 [41.24] それでかれらが例え耐え忍んでも,業火はかれらの住まいで り,例え御情けを願っても,慈悲に ずかれない。 [41.25] われは,かれらに(は立派に見える)仲間(の悪魔)を宛てがって置いた。それでかれら以前のことも,以後のことも,かれらに取っては立派に思われた。そしてかれら以前に過ぎ去ったジンと人間の,諸世代に下された言葉通りのことが,かれらに実証された。かれらは完全な敗北者となった。 [41.26] 信じない者は言う。「クルアーンに耳を傾けてはなりません。そしてその(読誦)中にしゃべりまくりなさい。そうすれば なたがたは圧倒出来ます。」 [41.27] そこでわれは,不信心な者に強い懲罰を味わせ,かれらの最も醜悪な行いに応報する。 [41.28] それはアッラーの敵への報酬,業火で る。その中が,かれらのための永遠の住まいで る。わが印を拒否していたことに対する報酬で る。 [41.29] すると不信心の者は,「主よ,ジンと人間の中でわたしたちを迷わせた者に,会わせて下さい。足の下に踏みつけて,最も卑しい者にしてやります。」と言う。 [41.30] 本当に,「わたしたちの主は,アッラーで られる。」と言って,その後正しくしっかりと立つ者,かれらには,(次から次に)天使が下り,「恐れてはならない。また憂いてはならない。 なたがたに約束されている楽園への吉報を受け取りなさい。(と言うので る)。 [41.31] われは現世の生活においても,また来世においても, なたがたの友で る。そこでは なたがたの魂は望むものを得,そこでは なたがたの求めるものが得られる。 [41.32] 寛容にして慈悲深い御方からの歓待で る。」 [41.33] 人びとをアッラーの許に呼び,善行をなし,「本当にわたしは,ムスリムです。」と言う者程美しい言葉を語る者が ろうか。 [41.34] 善と悪とは同じではない。(人が悪をしかけても)一層善行で悪を追い払え。そうすれば,互いの間に敵意 る者でも,親しい友のようになる。 [41.35] だがよく耐え忍ぶ者たちの外には,それは成し遂げられないで ろう。格別幸運な者たちの外には,それを成し遂げられないので る。 [41.36] それからもし,悪魔の扇動が, なたを唆かしたならば(どんな場合でも)アッラーの御加護を祈れ。本当にかれは全聴にして全知で られる。 [41.37] 夜と昼,また太陽と月は,かれの印の中で る。それで太陽にも月にもサジダするようなことをしてはならない。それら(両方)を創られた,アッラーにサジダしなさい。 なたがたが仕えるのなら,かれにこそ仕えなさい。 [41.38] もしもかれら(不信心者)が高慢で(主に仕えることを侮って)も,主の御許にいる者たちは,夜も昼もかれを讃え,弛むことをしらない。〔サジダ〕 [41.39] かれの印の一つを, なたは荒れ果てた大地に見る。われがその上に雨を降らせると,動きだし,盛り上がる。本当にそれに生命を与えられた方は,まさに死者を甦らせられる方で る。かれは,凡ゆることに全能で る。 [41.40] わが印の曲解者は,われから隠れられない。火獄に投げ込まれる者となるのがよいのか,それとも審判の日に安心して来られる者となるのがよいのか。 なたがたが好む通りに行いなさい。本当にかれは, なたがたの行うことを見守られる。 [41.41] 訓戒(クルアーン)がかれらのもとに来た時,それを拒否した者は(われから隠れられない)。本当にそれは偉大な啓典で り, [41.42] 虚偽は,前からも後ろからも,近付ことは出来ない。これは,英明で讃美すべき方からの啓示で る。 [41.43] なたが不信者に言われていることは, なた以前の使徒たちが言われたことと同じで る。本当に なたの主は,寛容の主で り,また厳罰の主で られる。 [41.44] われがクルアーンを外国語で下したならば,かれらはきっと,「この印は,どうしてはっきり述べられないのでしょう。何と,アラビア人(の使徒)に外国語(の啓示)なのですか。」と言う。言ってやるがいい。「それは信仰する者にとっては導きで り,治療で る。だが信じない者は,その耳が鈍くなり,またそれが(分らず)盲目で る。かれらは,遠い所から呼びかけられる(ようなも)ので る。」 [41.45] われは確かにムーサーに啓典を授けたのだが,それに就いて異論が起こった。もし主から(審判の時に就いて)前もって,御言葉が下っていなかったならば,その時かれらの間は解決されていたで ろう。だがかれらはまだ疑いを抱き半信半疑でいる。 [41.46] 善行をなす者は自分を益し,悪行をなす者は自分を損なう。 なたがたの主は,そのしもべを不正に取り扱われない。 [41.47] (審判の)時に関する知識は,かれだけが知るところ。かれが知らずに,一つの果実も,その外皮から出てくるものではない。また女や雌が子を宿すことも分娩することもない。その日,かれらに尋ねられる。「われの同僚とやら(の偶像たち)は,何処にいるのか。」かれらは申し上げよう。「 なたに御伝えします。わたしたちの中には一人の証人もおりません。」 [41.48] かれらが先に拝していたものたちは,かれらを捨てて隠れてしまい,そこでかれらは,逃げ場もないことが分る。 [41.49] 人間は幸福を祈って,疲れることをしらない。だが不幸に見舞われると,落胆し絶望してしまう。 [41.50] 災厄に った後われの慈悲に浴させると,かれは必ず,「これはわたし(の力)には当然のことです。(審判の)時が,来るとは考えられません。また主に婦されても,わたしはかれの御許で,褒美をもらいます。」と言う。だがわれはこれら不信心の者に対し,その行ったことを示し,必ず手荒い懲罰を味わせる。 [41.51] われが人間に恩恵を示せば,かれは脇を向いて,(われに近付かず反って)退き去る。だが一度災厄に会えば長々と十分に祈る。 [41.52] 言ってやるがいい。「 なたがたは考えないのか。もしそれが,(本当に)アッラーから(下された)もので っても, なたがたは信じないのか。遠く離れ去って分裂する者ほど,酪く迷った者が(外に) ろうか。」 [41.53] われは,わが印が真理で ることが,かれらに明白になるまで,(遠い)空の彼方において,またかれら自身の中において(示す)。本当に なたがたの主は,凡てのことの立証者で られる。そのことだけでも十分ではないか。 [41.54] ,かれらは主との会見に就いて疑っているのか。本当にかれこそは,凡てのものを取り囲む方で るのに。 @相談章 〔アッ・シューラー〕 [42.1] ハー・ミーム。 [42.2] アイン・スィーン・カーフ。 [42.3] このように(主は) なたに啓示なされる。以前の者たちにも啓示されたように。アッラーは,偉力ならびなく英明で られる。 [42.4] 天に り地に る凡てのものは,かれの有で る。かれは至高にして至大で られる。 [42.5] 諸天は,その上の方から,ばらばらに裂けようとしている。そして天使たちは,主を讃えて唱念し,地上のもののために赦しを請い願う。 ,本当にアッラーこそは,寛容にして慈悲深く られる。 [42.6] それでもかれの外に,保護者を求める者がおり,アッラーはかれらを監視なされる。だから なたは,かれらの後見人ではない。 [42.7] このようにアラビア語でクルアーンを なたに啓示したのは, なたが諸都市の母と,その周辺の者に警告し,また疑いの余地のない召集の日に就いて,(かれらに)警告を与えるためで る。(その日)一団は楽園に,また一団は業火の中に(入ろう)。 [42.8] もしアッラーが御望みなら,かれらを一つのウンマになされたで ろう。だがかれは,御心に適う者を慈悲の中に入らせられる。悪い行いの者には,保護者も援助者もない。 [42.9] 何とかれらは,かれを差し置いて,守護者を求めるのか。だがアッラーこそ守護者で り,また死んだものに生を授ける方,凡てのことに全能な方で る。 [42.10] 何事によらず, なたがたに異論が った時,その決定をするのはアッラーで る。これが,わたしの主アッラーで る。かれに,わたしは御(艇?)りし,かれにわたしは悔悟して帰る。 [42.11] 天と地の創造者。かれは なたがたのために, なたがたの間から夫婦を,また家畜にも雌雄を創られた。このようにして, なたがたを繁殖させる。かれに比べられるものは何もない。かれは全聴にして凡てを見透される方で る。 [42.12] 天と地の凡ての鍵は,かれに属する。かれは,御心に適う者に,恵みを広げ,またひき締められる。本当にかれは凡てのことを知り尽される。 [42.13] かれが なたに定められる教えは,ヌーフに命じられたものと同じもので る。われはそれを なたに啓示し,またそれを,イブラーヒーム,ムーサー,イーサーに対しても(同様に)命じた。「その教えを打ち立て,その間に分派を作ってはならない。」 なたが招くこの教えは,多神教徒にとっては重大事で る。アッラーは御心に適う者を御自分のために御選びになり,また梅悟して(主に)帰る者をかれ(の道)に導かれる。 [42.14] 知識がかれらに下った後,間もなくかれらの間の嫉妬によって分派が出来た。定められた時に関し, なたの主からの御言葉がなかったならば,(問題は)かれらの間でとっくに解決されたで ろう。だがかれらの後,啓典を継いでいる者たちはそれに就いて(未だに)疑いを抱いている。 [42.15] だから なたは(人を純正な教えに)招き,命じられたように堅忍不抜で れ。かれらの(虚しい)望みに従ってはならない。そして言ってやるがいい。「わたしはアッラーが下された啓典を信奉する。わたしは なたがたの間を公正に統治するよう命じられた。アッラーはわたしたちの主で り, なたがたの主で られる。わたしたちには,わたしたちの行いの報いが り,また なたがたには, なたがたの行いの報いが る。わたしたちと なたがたとの間に,異論などはないので る。アッラーは,わたしたちを(一緒に)召集されよう。かれこそが(わたしたちの)帰る所なので る。」 [42.16] この(イスラーム)が(多くの者に)受け入れられた後アッラー(の教え)に就いて云々する者の論議は,主の御許では無益で,そのような(者たち)は御怒りを被り,厳しい懲罰を受けよう。 [42.17] アッラーこそは,真理の啓典と秤を下された方で る。その「時」が近いということを, なたがたに理解させるものは何で ろうか。 [42.18] それ(時)を信じない者はそれを催促するが,信仰する者は,それが真理で ることを知っているので,恐れる。本当に時に就いて論議する者は,遠く迷っている者たちで る。 [42.19] アッラーはそのしもべに対して,やさしく られ,御心に適う者に恵みを与えられる。かれは強大にして偉力ならびなき方で る。 [42.20] 来世の耕作を願う者にはわれはその収穫を増し,また現世の耕作を願う者には,その望むだけを与えよう。だがその者には,来世での分け前はないので る。 [42.21] それともかれらに(主の)同位者が って,アッラーが御許しになられない宗教をかれらのために立てたのか。決定的(猶予の)御言葉かなかったならば,かれらのことはとっくに裁かれていた。悪い行いの者は本当に痛ましい懲罰を受けるで ろう。 [42.22] なたは悪行の者たちが,その行ったこと(の罪)が,自分たちに降りかかると,恐れ戦くのを見るで ろう。しかし信仰して善行に動しむ者は,楽園の心地よい緑の野にいて,主の御許から,その望むところのものが得られよう。それこそは,偉大な恩恵で る。 [42.23] それは信仰して善行に勤しむしもべに対し,アッラーが伝える吉報で る。言ってやるがいい。「わたしはそれに対して,何の報酬も なたがたに求めてはいない。わたしは なたがたの近親としての情愛だけを求める。それで誰でも,善行をなす者には,それに対しさらに良いものが与えられる。本当にアッラーは,寛容にしてよく感謝される方で る。」 [42.24] それともかれらは,「かれ(ムハンマド)はアッラーについて嘘をでっち上げた。」と言うのか。アッラーが御望みならば, なたの心を封じることも出来る。またアッラーは,その御言葉によって虚偽を消し,真理を打ち立てることも出来る。本当にかれは胸の中に抱くことを知り尽される。 [42.25] かれこそは,しもべたちの悔悟を受け入れ,様々な罪を許し, なたがたの行うことを知っておられる。 [42.26] かれは信仰して善行に動しむ者に答えて,恩恵を増やされる。だが不信心な者に対しては,厳しい懲罰を科される。 [42.27] もしアッラーが,そのしもべたちに対し過大に恵みを授けるならば,かれらはたちまち不正にはしる。しかし,かれは望むことを,適度に下される。本当にかれはそのしもべたちを熟知し監視なされる方で る。 [42.28] かれこそは(人びとが)絶望した時,雨を降らせ,慈悲を垂れられる方。かれは讃美すべき愛護者で られる。 [42.29] 天と地の創造と,その間に(捲?)き散らされた生きとし生ける物は,かれの印の中に る。またかれは,御望みの時に,一斉にかれらを召集なされる 能者で る。 [42.30] なたがたに降りかかるどんな不幸も, なたがたの手が稼いだもので る。それでもかれは,(その)多くを赦される。 [42.31] なたがたは地上において,かれを挫くことは出来ない。 なたがたには,アッラーの外にどんな愛護者も援助者もないので る。 [42.32] また,かれの印の一つは船で,それはちょうど海の中を進む山のようで る。 [42.33] もしかれの御心なら風を静められ,それで(船は)海面に泊ってしまう。本当にこの中には,よく耐え感謝する者への印が る。 [42.34] またかれは,(人びとが)自ら犯した罪のために,それら(船)を難破させることも出来る。だが(その罪の)多くを許される。 [42.35] しかし,われの印に就いて論議する者は,免れる場もないことを知るで ろう。 [42.36] なたがたに与えられる凡てのものは,現世の生活における(暫しの)享楽(に過ぎない)。信仰して,主を信頼する者にとっては,アッラーの御許に るものこそ,もっとも善で り,はるかに永続する。 [42.37] また,大罪や破廉恥な行為を避ける者,怒ってもゆるす者, [42.38] また主(の呼びかけ)に答えて礼拝の務めを守る者,互いに事を相談し合って行う者,われが授けたものから施す者, [42.39] 迫害に会った時,助け合い,防衛する者,(にとって,アッラーの御許に るものこそ,もっとも善で り永続する)。 [42.40] 悪に対する報いは,それと同様の悪で る。だが寛容して和解する者に対して,アッラーは報酬を下さる。本当にかれは悪い行いの者を御好みになられない。 [42.41] 不当なことをされた者が,自ら守って(報復して)も,これらの者に対して罪はない。 [42.42] 他人に悪を行い,また度を越した復讐を企て地上を騒がす者たち,かれらに対する(アッラーの)罰は痛ましい懲罰が るだけで る。 [42.43] だが耐え忍んで赦してやること,それこそ(アッラーの決められた)確固たる人の道というもの。 [42.44] アッラーが迷うに任せた者には,その後擁護者はないので る。 なたがたは悪を行う者が,懲罰を見ると,「何とか引返す道はないでしょうか。」と言うのを見るで ろう。 [42.45] なたがたは,かれらが卑しめられて業火に晒され盗み目で見据えているのを見よう。信仰する者は,「復活の日に,自分自身と追従者を失う者は,本当の損失者です。と言う。 ,悪を行った者は,本当に永遠の懲罰を受ける。 [42.46] かれらにはアッラーの外に,助ける守護者はない。アッラーが迷うに任せた者には,(帰る所への)道はないので る。」 [42.47] 避けられない日が,アッラーから なたがたの許にやって来る前に, なたがたの主(の呼びかけ)に答えなさい。その日 なたがたには避難所もなく,(自分の罪を)否認する余地もない。 [42.48] もしかれらが背き去っても,われはかれらへの見張り人として, なたを遣わした訳ではない。 なた(の務め)は,(啓示の)伝達だけで る。人間はわれが恵みを味わせると,それにより高慢になる。ところが,自分の手が犯した行いのために不幸に悩まされると,本当に恩を忘れる。 [42.49] 天と地の大 は,アッラーの有で る。かれは御心のままに創られる。かれは,御望みの者に女児を授け,また御望みの者に男児を授けられる。 [42.50] また男と女を混ぜ(て授け),また御望みの者を不妊になされる。本当にかれは全知にして強力で られる。 [42.51] アッラーが,人間に(直接)語りかけられることはない。啓示によるか, の陰から,または使徒(天使)を遣わし,かれが命令を下して,その御望みを明かす。本当にかれは,至高にして英明で られる。 [42.52] このようにわれは,わが命令によって,啓示(クルアーン)を なたに下した。 なたは,啓典が何で るのか,また信仰がどんなものかを知らなかった。しかしわれは,これ(クルアーン)をわがしもべの中からわれの望む者を導く一条の光とした。 なたは,それによって(人びとを)正しい道に導くので る。 [42.53] 天に り地に るすべてのものを所有するアッラーの道へ。見よ,本当にすべてはアッラー(の御許)に帰って行く。 @金の装飾章 〔アッ・ズフルフ〕 [43.1] ハー・ミーム。 [43.2] (事物を)明瞭にする啓典にかけて(誓う)。 [43.3] 本当にわれは,それをアラビア語のクルアーンとした。 なたがたが理解するために。 [43.4] それはわが許の母典の中に り,非常に高く英知に益れている。 [43.5] なたがたが反逆の民で るというために,われは,この訓戒を なたがたから取り げて,放置出来ようか。 [43.6] われは如何に多くの預言者を,昔の民に遣わしたことか。 [43.7] だが預言者が来る度に,かれらは嘲笑しないことはなかった。 [43.8] それでわれはこれら(クライシュ族)よりも,力量の優れた者を滅ぼした。昔の人の例が先に るように。 [43.9] もし なたがかれらに向かって,「天と地を創造したのは誰ですか。」と問えば,かれらは必ず,「偉力ならびなく全知な御方が創造なされたのです。」と言う。 [43.10] かれは なたがたのため,大地を臥所となされ,その中に道を設けられた。 なたがたを正しく導かれるように。 [43.11] また天から適量の雨を降らせ,それで死んだ大地を甦らせられる御方で る。そのように, なたがたは(墓場から)出てくる。 [43.12] かれは凡てのものを一対に創造し,また なたがたのために,舟と家畜を乗物として備えられた。 [43.13] なたがたは,その背に安全に乗り,それに乗る時, なたの主の恩恵を念じ,(祈って)言う。「かれを讃えます。これらのものをわたしたちに服従させる御方。これはわたしたちには叶わなかったことです。 [43.14] 本当にわたしたちは,主に必ず帰るのです。」 [43.15] それなのにかれら(多神教徒)は,かれのしもべ(天使)を,(アッラーの娘などと称して)かれの分身としている。本当に人間は,恩を忘れる。 [43.16] それとも なたがたはかれが創られたものの中から(天使を)娘として選び, なたがたは男児だけ授かるとでも言うのか。(いやそうではない。) [43.17] かれらの或る者は,慈悲深き御方に引き合いに出したもの(女児の誕生)を,知らされると,かれの顔は終日暗く,悲嘆にくれてしまう。 [43.18] (美しい) 着物を着て大事に育てられるが明らかな根拠がないのに口論する者(をアッラーと同位にし)てもよいのか。 [43.19] (それでも)慈悲深き方のしもべで る天使たちを,女性とするのか。これらの(天使)の創造を証言できるのか。かれらの証言は記録され,(審判の日に)糾問されよう。 [43.20] かれらは,「慈悲深き御方が御望みなら,わたしたちは決してかれら(神々)を,崇拝しませんでした。」と言う。かれらはそれに就いて何の知識もなく,只臆測するだけで る。 [43.21] それともわれがこれより前に授けた啓典が って,かれらはそれを固く守っている(とでも言う)のか。 [43.22] いや,かれらは言う。「わたしたちは祖先が,一つの道を踏んでいたのを見て,その足跡によって導かれているのです。」 [43.23] 同じように,われが なた以前にも,町の警告者を遣わす度に,その地の富裕な者たちは,「本当にわたしたちは,祖先が一つの教えを奉しているのを見ています。それでその足跡を踏んでいるのです。」と言っていた。 [43.24] かれ(使徒)が,「何と,祖先が従っていた なたがたの知るものよりも,良い導きを(打?)してもか。」と言うとかれらは,「 なたが届けたものは,わたしたちは信じません。」と言った [43.25] それでわれは,かれらに報復した。見よ,信仰を拒否した者の最後がどうで ったかを。 [43.26] イブラーヒームが,その父とその人びとにこう言った時のことを思い起せ。「本当にわたしは, なたがたが崇拝するものと絶縁します。 [43.27] わたしを御創りになり,わたしを必ず御導き下される方にだけ(仕えます。)」 [43.28] かれはそれを,子孫への永遠の言葉として残した。必ずかれらは(主に)返る言葉と(思って)。 [43.29] いや,われは,真理がかれらのところに来て,使徒が(事物を)明瞭にするまで,これらの者や,その祖先の者を,享楽させた。 [43.30] だが,真理がかれらのところに来たとなると,「これは魔術です。わたしたちは,決してこれを信じません。」と言う。 [43.31] またかれらは,「このクルアーンは,何故2つの町の有力な人物に下されなかったのでしょうか。」と言う。 [43.32] かれらは主の慈悲を割り当てるのか。われは,現世の暮しに必要な物を, なたがたに配分し,また或る者を外の者より上に地位を上げ,或る者を外に服させる。 なたの主の慈悲は,かれらが蓄積したものより,はるかに尊いので る。 [43.33] 人間が(凡て不信心な)一団となる恐れがなければ,われは慈悲深き御方を信じない者のために,その家には銀の屋根,それに登るのに(銀の)階段を設け, [43.34] その家には(銀の)扉,またかれらを(銀の)寝床に寄りかからせよう。 [43.35] また金の装飾も(施したで ろう)。しかしこれらの凡ては,現世の生活の享楽に過ぎない。 なたの主の御許の来世こそが,主を畏れる者のためのもので る。 [43.36] 慈悲深き御方の訓戒に目を瞑る者には,われはシャイターンをふり当てる。それは,かれにとり離れ難い友となろう。 [43.37] こうして(悪魔は正しい)道からかれらを拒む,しかもかれらは,自分は(正しく)導かれているものと思い込んでいる。 [43.38] われの許にやって来る時になって,かれは,「わたしと なた(悪魔)の間に,東と西の隔たりが ったならば。」と言う。 何と悪い友(をもったこと)よ。 [43.39] なたがたは悪を行っていたのだから,今日となっては何をいっても役立たない。 なたがたは皆懲罰を受ける。 [43.40] なたは耳を傾けない者に聞かせることができようか。また目をそらす者や,明らかに迷いや過ちの中にいる者を,導くことが出来ようか。 [43.41] それで仮令 なたを召し上げても,われは必ずかれらに報復する。 [43.42] またかれらに約束したことを, なたに見せることも出来る。われがかれらを制圧するなどいともたやすい。 [43.43] それで なたに啓示したものを,しっかりと守れ。本当に なたは,正しい道を辿っている。 [43.44] これは なたにとっても,また なたの人びとにとっても,正しく訓戒で る。やがて なたがたは,(責務につき)問われるので る。 [43.45] なた以前にわれが遣わした,使徒たちに問いなさい。われは,慈悲深き御方以外に仕えるべき神々を置いたのか。 [43.46] 本当にわれは,ムーサーに様々な印を持たせて,フィルアウンとその長老たちに遺わした。かれは言った。「わたしは,本当に万有の主の使徒です。」 [43.47] ところが,わが種々の印を現わしたのに,見よ。かれらはそれを嘲り笑った。 [43.48] それでわれが次々にかれらに示した印は,どれもその仲間のものより,偉大なもので った。そして懲罰をもってかれらを懲らしめた。必ずかれらは(われの許に)帰るで ろう(ことを思って)。 [43.49] その時かれらは言った。「魔術師よ,主が なたと結ばれた約束によって,わたしたちのために祈ってください。わたしたちは本当に導きを受け入れるでしょう。」 [43.50] だが,われがかれらから懲罰を取り除くと,同時にかれらはその約束を破ってしまった。 [43.51] そしてフィルアウンはその民に宣告して言った。「わが民よ,エジプト国土,そしてこれら足もとを流れる川は,わたしのものではないのですか。 なたがたは(そんなことが)分らないのですか。 [43.52] わたしは,この卑しい,明瞭に言い表わすこともできない者よりも,優れているのです。 [43.53] 何故黄金の腕環がかれに授けられないのですか。また何故天使たちが,付添ってかれと一緒に遣わされないのですか。」 [43.54] このようにかれはその民を扇動し,民はかれに従った。本当にかれらは,アッラーの掟に背く者たちで った。 [43.55] こうしてかれらはわれを怒らせたので,われはかれらに報復し,凡てを溺れさせ, [43.56] かれらを過去(の民)とし,後世の者のために(戒めの)例とした。 [43.57] マルヤムの子(イーサー)のことが,一例として(クルアーン)に上げられると,見よ。 なたの人びとはそれを(嘲笑して)喚きたてる。 [43.58] そしてかれらは,「わたしたちの神々が優るのか,それともかれ(イーサー)か。」と言う。かれらがかれ(イーサー)のことを言うのは, なたに,只議論をふりかけるためだけで る。いやはや,かれらは論争好きの民で ることよ。 [43.59] かれ(イーサー)は,われが恩恵を施したしもべに過ぎない。そしてかれを,イスラエルの子孫に対する手本とした。 [43.60] そしてもしわれが望むならば, なたがたの間から天使を上げ,次ぎ次ぎに地上を継がすことも出来る。 [43.61] 本当にかれ(イーサー)は,(審判の)時の印の一つで る。だからその(時)に就いて疑ってはならない。そしてわれに従え。これこそ,正しい道で る。 [43.62] 悪魔をして, なたがたを(アッラーの道から)妨げさせてはならない。本当にかれは, なたがたの公然の敵で る。 [43.63] イーサーが様々な明証をもってやって来た時言った。「本当にわたしは,英知を なたがたに(西?)し, なたがたが論争することの,多少の部分を なたがたのために,説き明かすためで る。それでアッラーを畏れ,わたしに従え。 [43.64] 本当にアッラーこそはわたしの主で り,また なたがたの主で られる。かれに仕えなさい。これこそ,正しい道で る。」 [43.65] だがかれらの間の諸派は,仲互いした。これら悪を行う者こそ災いで る。苦悩の日の懲罰のために。 [43.66] かれらは,只待っているのか。かれらが意識しない時に,突然やって来る(審判の)時を。 [43.67] その日,主を畏れる者を除いては,(親しい)友も互いに敵となろう。 [43.68] わがしもべよ,その日 なたがたには恐れもなく,また憂いもない。 [43.69] わが印を信じて,(われの意志に)服従,帰依していた者よ, [43.70] なたがた,そして なたがたの配偶者も歓喜の中に楽園に入れ。」 [43.71] かれらには数々の黄金の皿や杯が,次々に回され(楽園の)中には各自の望むもの,また目を喜ばすものが ろう。 なたがたは永遠にそこに住むので る。 [43.72] これが なたがたの行ったことに対し, なたがたに継がせられた楽園で る。 [43.73] そこには なたがたのために豊富な果実が り,それに なたがたは満足する。 [43.74] 罪を犯した者は,地獄の懲罰の中に永遠に住む。 [43.75] (懲罰は)かれらのために軽減されず,その中で全く希望を失う。 [43.76] われがかれらに不装を働いたのではない。かれらが(自ら)不義を働いたので る。 [43.77] かれらは,「看守よ, なたの主に頼んでわたしたちの始末を付けて下さい。」と叫ぶ。しかし,かれは(答えて),「 なたがたは,滞留していればよいので る。」と言う。 [43.78] われは確かに なたがたに真理を届けた。だが なたがたの多くは,真理を嫌った。 [43.79] かれら(マッカの多神教徒たち)は,(使徒に対し)策謀を張り廻らしたつもりだろうが,われこそ,(かれらに対して策謀を)廻らして る。 [43.80] それともかれらは,われがかれらの秘めごとや謀議を,聞かないとでも思うのか。いや,わが使徒たち(天使)は,かれらの傍らで記録している。 [43.81] 言ってやるがいい。「もし慈悲深き御方が子を持たれるなら,このわたしがその最初の崇拝者となる。 [43.82] 天と地の主,(大 の)玉座の主,かれらの配するものを(超絶なされる)主に讃え れ。」 [43.83] それで なたがたは,約束されたかれらの日に当面するまで,かれらを無駄口と戯れに放置しておくがいい。 [43.84] かれこそは天における神,また地における神で り,英明にして全知で られる。 [43.85] 天と地の大 ,そしてその間の凡てのものが帰属する方,かれに祝福が るように。またかれの御許にだけ(審判の)時の知識は り,われの御許に なたがたは帰されるので る。 [43.86] かれの外に,かれらが祈るものは,執り成す力を持たない。只真理を実証する者は別で る。かれらは(使徒を)知っている。 [43.87] もし なたがかれらに,「誰がかれらを創ったのですか。」と問えば,必ず「アッラー。」と言う。それなのに,かれらはどうして(真理から)迷い去るのか。 [43.88] (われは預言者が)「主よ,これらの者は本当に不信の民です。」と言うのを(聞いた)。 [43.89] (それで主は仰せられた。)かれらから逸れて去りなさい,だが「平安 れ。」と(挨拶して)言いなさい。やがてかれらも知るで ろう。 @煙霧章 〔アッ・ドハーン〕 [44.1] ハー・ミーム。 [44.2] (事物を)明瞭にする,この啓典にかけて(誓う)。 [44.3] 本当にわれは,祝福された夜,これを下して,(悪に対して不断に)警告を与え(ようとす)るもので ろ。 [44.4] その(夜)には,英知に就いて凡ての事が明確にされる。 [44.5] わが許からの命令で る。本当にわれが何時も使徒を)遣わすのは, [44.6] なたの主からの慈悲で る。本当にかれは,全聴にして全知で られ, [44.7] 天と地,そしてその間の凡てのものの主で る。もし なたがた(の信仰)が確かならば。 [44.8] かれの外に神はなく,生を授け死を授けられる。 なたがたの主,また なたがたの祖先の主で られる。 [44.9] それなのにかれらは疑って,戯れている。 [44.10] 待っていなさい,天が明瞭な煙霧を起す日まで。 [44.11] (それは)人びとを包む。(かれらは言う)。「これは痛ましい懲罰です。」 [44.12] 「主よ,わたしたちからこの懲罰を免じて下さい。本当に信仰いたします。」 [44.13] どうして(再び)かれらに訓示が ろう。かれらには公明な使徒が確かに来たのに, [44.14] かれらはかれ(使徒)から背き去って,「他人に入れ智恵された者,(ほ?)かれた者です。」と言ったではないか。 [44.15] われが暫くの間,懲罰を解除すると, なたがたは必ず(不信心に)戻る。 [44.16] われが猛襲する(審判の)日,本当にわれは,(厳正に)報復する。 [44.17] かれら以前にも,われはフィルアウンの民を試みた。その時かれらに尊い使徒(ムーサー)が来て, [44.18] (言った。)「アッラーのしもべたち(イスラエルの子孫)を,わたしに返しなさい。本当にわたしは, なたがたの許にやって来た誠実な使徒です。 [44.19] アッラーに対して,高慢で ってはなりません。本当にわたしは明白な 威をもって, なたがたの所にやって来たのです。 [44.20] なたがたが(わたしを)石撃ちにするなら,わたしそして なたがたの主でも る御方に,救いを求めます。 [44.21] もし なたがたが,わたしを信じないならば,わたしには構わないでください。」 [44.22] そこで,かれは主に祈っ(て言っ)た。「これらは罪深い人びとです。」 [44.23] (主の御答えが った。)「 なたは夜の中に,わがしもべと共に旅立て。必ず なたがたに追っ手がかかろう。 [44.24] そして海は(渡った後)分けたままにして置け。本当にかれらは,溺れてしまうことで ろう。」 [44.25] かれらは,如何に多くの園と泉を残したか。 [44.26] また(豊かな)穀物の畑と,幸福な住まいを, [44.27] またかれらがそこで享楽していた良い物を(残したか。) [44.28] (かれらの最後は)こうで った。そしてわれは,外の民に(それらを)継がせた。 [44.29] かれらのために,天も地も泣かず,かれらに猶予も与えられなかった。 [44.30] われは,イスラエルの子孫を屈辱の懲罰から救い, [44.31] フィルアウンから(救い出した)。本当にかれは,高慢で無法者で った。 [44.32] われは思うところにより,かれらを諸民族の上に選んだ。 [44.33] そして明白な試練を含む,数々の印を与えた。 [44.34] さてこれら(マッカの偶像信者)は(愚かにも)言う。 [44.35] 「わたしたちは最初死ねば(2度と)起こされない。 [44.36] もし なたがた(の言葉)が真実なら,わたしたちの祖先を連れ戻してみなさい。」 [44.37] かれら(マッカの偶像信者)はトッバウの民か,またそれ以前の者たちより優れているのか。われはかれら(諸民族)を滅ぼしたので る。本当にかれらは罪を犯した者で った。 [44.38] われは天と地,そしてその間に る凡てのものを,戯れに創ったのではない。 [44.39] われは,天地とその間の凡てのものを,只真理のために創った。だが,かれらの多くは理解しない。 [44.40] 本当に(善悪の)選別の日は,凡てのものに定められた日で る。 [44.41] その日,友はその友のために何も役立てず,またかれらは援助も得られない。 [44.42] だがアッラーの御慈悲を被むった者たちは別で る。本当にかれは偉力ならびなく慈悲深く られる。 [44.43] 本当にアッ・ザックームの木こそは, [44.44] 罪 る者の糧で る。 [44.45] それは溶けた銅のように内臓の中で沸騰しよう, [44.46] 熱湯が滾りかえるように。 [44.47] (声がして言われよう。)「かれを捕えよ,燃えさかる炎の只中に,引きずり込め。 [44.48] それから,かれの頭の上に沸騰する湯の痛苦を浴びせよ。 [44.49] なたは(これを)味わうがいい。本当に なたは,力の る尊貴な者で った。 [44.50] これこそ なたがたが,疑っていたもので る。」 [44.51] 本当に,主を畏れた者は,安泰な所にいる。 [44.52] 園と泉の間に, [44.53] 絹や錦を纒い,互いに向かい合って, [44.54] このようにわれは,輝いた大きい目の乙女たちをかれらの配偶者にするで ろう。 [44.55] かれらはそこで平安に,凡ての果実を求められ, [44.56] 最初の死の外に,そこで(再び)死を味わうことはなく,燃える炎の責め苦から守護されよう。 [44.57] なたの主からの賜物,それこそは至福の成就で ろ。 [44.58] われはこの(クルアーン)を, なたの言葉(アラビア語)で(下し)分りやすくした。かれらは,理解し諭されるかもしれない。 [44.59] だからしばらく待って様子を見なさい。本当にかれらの方も様子を伺っているのだから。 @跪く時章 〔アル・ジャーシヤ〕 [45.1] ハー・ミーム。 [45.2] この啓典の啓示は,偉力ならびなく英明な,アッラーから(下されたもの)で る。 [45.3] 本当に天と地には,信者たちにとり種々の印が る。 [45.4] また なたがた自身の創造,そしてかれが(地上に)撤き散らされた生きとし生けるものには,信心堅固な者に対し,種々の印が る。 [45.5] 昼と夜との交替,またアッラーが天から下された糧,それによって死んでいる大地が甦ること,また風向きの変化にも,知性 る者への種々の印が る。 [45.6] これらは,真理によってわれが なたに読誦するアッラーの印で る。アッラーとその啓示以外に,どんな説諭を(かれらは)信じようとするのか。 [45.7] 災いなるかな,凡ての罪深い嘘付き者たちよ。 [45.8] アッラーの啓示がかれに読誦されるのを聞いても,なお強情,高慢で,それが聞こえないかのようで る。それなら痛ましい懲罰をかれらに告げ知らせよ。 [45.9] かれらは,わが啓示の一端を理解すると,それを嘲笑的にとる,これらの者には,恥ずべき懲罰が る。 [45.10] かれらの行く先は地獄で,その行ったことは,かれらに役立つことは何もなく,また守護者として,アッラー以外に祈ったものも,役立たない。かれらには手痛い懲罰が る。 [45.11] これが(真の)導きで る。主の印を信じない者たちには,忌しく苦しい懲罰が る。 [45.12] アッラーこそは海を なたがたに従わせられた方で,かれの御命令によって,船はそこを航行し, なたがたはかれの恩恵(の通商往来)を追求する。それで なたがたは,感謝するで ろう。 [45.13] またかれは,天に り地に る凡のものを,(賜物として) なたがたの用に服させられる。本当にこの中には,反省する者への印が る。 [45.14] 信仰する者たちに言え。アッラーの日を望まない者でもゆるしてやれ。なぜなら,現世でのかれらの所業に応じて,アッラーはかれら一団に来世で報いられるのだから。 [45.15] 誰でも善行をする者は自らを益し,悪行をする者は自らを損なう。それから なたがたの主の御許に帰されるので る。 [45.16] 本当にわれは,イスラエルの子孫に啓典と英知と預言の天分を授け,様々の善い給養を与え,また諸民族よりも卓越させた。 [45.17] またわれは(宗教の)事に就いて,かれらに明証を授けた。それで知識がかれらの許に来た後において,自分たちの間の族妬により,異論を唱えるようになった。本当に なたの主は,異論を唱えたことに就いて,復活の日に御裁きになられる。 [45.18] その後われは, なたに命じ(正しい)道の上に置いた。それで なたはその(道)に従い,知識のない者の虚しい願望に従ってはならない。 [45.19] 本当にかれらは, なたにとってアッラー(からの懲罰)に対し全く無力で る。悪を行う者は,お互い同士友で る。だがアッラーは,主を畏れる者の友で る。 [45.20] この(クルアーン)は,人びとに対する明証で り,導きで り,また信心の堅固な者への慈悲で る。 [45.21] なたがたは,われが悪行を追求する者を,信仰して善行に動しむ者と同じに扱うとでも思うのか。(不信心者たちの)生(現世)と死(来世)が同じで るとでも思うのか。かれら(不信者)の判断こそ誤算で る。 [45.22] アッラーは,天と地を真理によって創造なされた。そして各人は,その行ったことに対して報いられ,不当に扱かわれることはないので る。 [45.23] なたがたは自分の虚しい願望を,神様として崇めている者を見ないか。アッラーは御承知のうえでかれを迷うに任せ,耳や心を封じ,目を覆われた。アッラーに(見放された)後,誰がかれを導けよう。 なたがたは,これでも訓戒を受け入れないのか。 [45.24] かれらは言う。「有るものは,わたしたちには現世の生活だけです。わたしたちは生まれたり死んだりしますが,わたしたちを滅ほすのは,時の流れだけです」しかしかれらは,これに就いて何の知識もなく,只臆測するだけで る。 [45.25] われの明白な印がかれらに読誦されると,かれらの論法は只,「 なたの言葉が真実ならば,わたしたちの祖先を連れ戻しなさい」と言うだけで る。 [45.26] 言ってやるがいい。「アッラーが, なたがたに生を授け,それから死なせ,それから復活の日に, なたがたを召集なされる。それに就いて疑いはない。だが,人びとの多くは,これを理解しない。」 [45.27] 天と地の大 は,アッラーの有で る。時が,到来する日,虚偽に従う者は失敗者となる。 [45.28] なたは,各集団が跪きながら,夫々の集団で自分の記録の所に呼ばれるのを見よう。この日, なたがたが行ったことに対して報いられるので る。 [45.29] このわれの記録こそは なたがたについて真実を語る。本当にわれは, なたがたの行ったことを書き留めさせて置いた。 [45.30] それで信仰し,善行に勤しんだ者,主はかれらを,慈悲の中に入らせられる。これは明らかに至福の成就で る。 [45.31] それから不信者に対しては,「われの啓示が, なたがたに読誦されなかったのか。 なたがたは高慢で,犯罪者で る。」(と言われよう)。 [45.32] そして(かれらに向かって,)「アッラーの御約束は,本当に真実で る。(審判の)時は,疑いの余地はないので る。」と告げられると, なたがたは,「時が何で るのか,わたしたちには分りません。それは全く臆測に過ぎないと思います。だからわたしたちは,しっかりした確信など持てません。」と言った。 [45.33] こうして,かれらの行った様々な悪がかれらに現われ,かれらの嘲笑していたことが,かれらをとり囲む。 [45.34] 仰せられよう。「今日われは, なたがたを忘れるで ろう。 なたがたが,この日の対面を忘れたように。 なたがたの住まいは業火で る。 なたがたには,(もはや)助ける者はないので る。 [45.35] それは なたがたが,アッラーの印を嘲笑し,現世の生活が なたがたを欺いていたためで る。それで今日は,そこから出して貰えず,また,(アッラーの)御恵みにも ずかれない。」 [45.36] 諸天の主,大地の主。万有の主,アッラーにこそ凡ての称讃 れ。 [45.37] 天と地における,尊厳は,かれ(だけ)のもので る。かれは偉力ならびなく英明で られる。 @砂丘章 〔アル・アハカーフ〕 [46.1] ハー・ミーム。 [46.2] この啓典の啓示は,偉力ならびなく英明なアッラーから(下されたもの)で る。 [46.3] われは,真理と期限を定めずには,天と地,そしてその間の凡てのものを,創造しなかった。だが信仰しない者は,かれらに警告されたことから背き去る。 [46.4] 言ってやるがいい。「アッラーを差し置いて なたがたが祈るものに就いて考えないのか。かれらが,大地で創ったものが何か るのなら,わたしに見せるがいい。また天の創造においてかれら(偶像)の参与が るとでもいうのか。もし なたがたの言葉が真実なら,これ(クルアーン)以前の啓典かまたは(古代入)の知識のかけらでもよいからわたしに(西?)せ。」 [46.5] アッラー以外のものを,祈る者より迷っている者が外に ろうか。これらの者は,復活の日まで答えは得られない。またかれら(神々)は,その祈りに気付かない。 [46.6] また人間が(審判に)集められた時,かれら(神々)は,かれらに対し敵となり,かれらへの崇拝など,認めることもない。 [46.7] われの明白だ印が,かれらに読誦されると,信仰しない者はかれらの許に来た真理に就いて言う。「これは明らかに魔術です。」 [46.8] またかれらは,「かれ(ムハマンド)が,それ(クルアーン)を捏造したのです。」と言う。言ってやるがいい。「もしわたしがそれを捏造したのなら, なたがたはアッラーから(の恩恵を),何もわたしに ずからせないで ろう。かれは なたがたが,それ(クルアーン)に就いて語ることを最もよく知っておられる。かれは,わたしと なたがたの,立証者として万全で り,かれは寛容にして慈愛ぶかき御方で られる。」 [46.9] 言ってやるがいい。「わたしは使徒たちの中の革新者ではない。(何故なら)わたしに,また なたがたに何がなされるのかをわたしは知らない。只,わたしは啓示されたことに従うだけで り,わたしは,公明な一人の警告者に過ぎない。」 [46.10] 言ってやるがいい。「 なたがたは考えてみたのか,もし(クルアーンが)アッラーの御許からで り,それを なたがたは拒否し,しかも,イスラエルの子孫の一人がそれ(ムーサーの律法)と,同じもので ると立証し,それでかれ自身クルアーンを信じたのに, なたがたは(なお)高慢にも信じなかったとすれば( なたがたは不義の徒になるのではないのか)。本当にアッラーは,不義の民を御導きになられない。」 [46.11] 信じない者は信仰する者に言う。「もしこの(クルアーンを信じること)が良いので れば,かれらがわたしたちに,先んじる筈はない。」またかれらはそれによって,導きなどを受けないので るとして,「これは昔の作り話しです。」と言う。 [46.12] しかしこの(クルアーン)以前にも導きが り,慈悲で るムーサーの啓典(律法)が った。それにこれは,アラビア語でそれを確証する啓典で,悪業をなす者への警告で り,また善行に勤しむ者ヘの吉報で る。 [46.13] 本当に「わたしたちの主は,アッラーです。」と言い,その後(その道において)堅固な者には恐れもなく,憂いもない。 [46.14] これらは楽園の住人で,その中に永遠に住む。(それが)かれらの(善)行に対する報奨で る。 [46.15] われは,両親に対し優しくするよう人間に命じた。母は懐胎に苦しみ,その分娩に苦しむ。懐胎してから離乳させるまで30ヶ月かかる。それからかれが十分な力を備える年配に達し,それから40歳にもなると,「主よ,わたしと両親に対して, なたが御恵み下された恩恵に感謝させて下さい。また なたの御喜びに ずかるよう,わたしが,善行に勤しむようにして下さい。また子孫も,幸福にして下さい。わたしは悔悟して なたの御許に帰ります。本当にわたしは,服従,帰依する者です。」と言うようになる。 [46.16] これらの者は,われがその行いの中最善のものを受け入れる者たちで,様々な誤った行いは見逃し,楽園の住人の中(に入る者)で ろう。これはかれらと結ばれた,真実の約束で る。 [46.17] だが自分の(信心深い)両親に向かって言う者が る。「 ,いやだ2人とも,わたしが甦らされるのですか。わたし以前に幾世代も過ぎ去って(誰一人生きかえっていない)では りませんか。」両親はアッラーの御助けを願って(言った)。「ま ,情けないこと。 なたは信仰しなさい。本当にアッラーの御約束は真実なのです。」それでもかれは,「これは昔の物語に過ぎない。」と言う。 [46.18] これらの者は,以前に滅び去ったジンや人間の民族の中にいる者で,御言葉が,かれらに実証される者たちで る。かれらは,本当に(完全な)失敗者で る。 [46.19] 各人には,その行ったことに応じて種々の段階が る。これはかれが,行為に対して(完全に)報われるためで,決して不当に扱われることはない。 [46.20] 不信心者たちが,獄火の前に晒されるその日,「 なたがたは現世の生活において,様々な良いものを得ながら,それを自ら享楽した。それで今日は,恥ずべき懲罰で報いられよう。 なたがたは地上で真理を無視し,高慢で り,また(アッラーの)掟に背いていたことに対して恥ずべき懲罰で報いられよう。」(と仰せられるで ろう)。 [46.21] アードの同胞〔フード〕を思い起こしなさい。われがかれの民を砂の丘で戒めた時,確かにかれ以前にもまた以後にも,警告者たちが来て,「アッラーのほか崇拝してはならない。本当にわたしは,偉大な日の懲罰を, なたがたのために恐れる。」(と言った。) [46.22] かれらは言った。「 なたは,わたしたちを神々から背かせるために来たのですか。もし なたの言葉が本当なら,わたしたちを威しているものを(湾?)しなさい。」 [46.23] かれは(答えて)言った。「その知識はアッラーに(だけ) り,わたしは下されたものを なたがたに伝えるだけで る。それにしても, なたがたは,分ろうとしない愚か者で る。」 [46.24] その時,黒雲がそれぞれの谷に押し寄せて来るのを見て人々は言った。「この雲では,一雨来るぞ。」すると(声が った)。「いや,それは なたがたが催促するもの。それに伴う風こそは痛ましい懲罰で, [46.25] それは主の御命令を奉じて,凡てのものを壊滅し去る。」それで朝になると,かれらの住みかの外,何ものも見られなかった。われはこのように,罪を犯した民に報いる。 [46.26] われは,実に なたがた(クライシュ族)にも与えなかった力を,聴覚と視覚と心をかれらに授けた。それでもかれらは,アッラーの印を認めなかったため,その聴覚と視覚と心は,全くかれらを益することなく,かれらは自分の嘲笑していたものに,取り囲まれてしまった。 [46.27] 本当にわれは なたがたの周囲の数々の町村を滅ぼし,わが印を示した。(それで)かれらが(われに)帰る(ように)。 [46.28] アッラーに近付こうと,かれらがかれを差し置いて神として拝したものたちは,何故かれらを助けなかったのか。いや(助けるどころか)偶像はかれらから姿を消してしまった。これは,(偶像を崇めるかれらの論理)かれらの偽作で り,また捏造したもので った。 [46.29] われが,クルアーンを聞きたいというジンの仲間を なたに差し向けた時のことを思い起しなさい。かれらがその場に臨むと互いに,「謹んで聴きなさい。」と言った。やがてそれが終ると,警告のためにその民の所に帰って行き警告した。 [46.30] かれらは言った。「わたしの人々よ,わたしたちはムーサーの後に下された啓典を確かに聞きました。(それは)それ以前に下されたものを確証し,真理と正しい道に導くものです。 [46.31] わたしたちの人々よ,アッラーに招く者に答えて,かれを信じなさい。かれは, なたがたの様々な罪を赦し,痛ましい懲罰から御救いになられる。 [46.32] アッラーの招きに答えない者は,地上においてかれ(の計画)を挫くことなど出来る筈はない。またかれらには,かれの外に保護者はない。これらの者は明らかに迷いに陥っている者で る。」 [46.33] かれら(マッカの多神教徒)は,天と地を創造なされ,その創造に疲れることもないアッラーが,死者を甦らせることくらい,できるとは思わないのか。いや,かれは凡てのことに全能で られる。 [46.34] 信仰しない者が,火獄の前に晒される日。(かれらは間われよう。)「これは真実ではないのか。」かれらは(答えて),「本当でした。わたしたちの主に誓けて。」と言う。かれは仰せられよう。「 なたがたは不信心で ったことに対する懲罰を味わえ。」 [46.35] なたは耐え忍ベ。(且つて)使徒たちが,不屈の決意をしたように耐え忍べ。かれら(不信心の者)のために急いではならない。かれらに約束されたこと(懲罰)を見る日,まるで(死から復活までの期間を)一日の中のほんの一時しか過してはいなかったかのように(思うで ろう)。(これはアッラーからの)御達しで る。滅ぼされるのは,(アッラーの)掟に背く者たちだけで る(ということを)。 @ムハンマド章 [47.1] 信仰しない者,また(人びとを)アッラーの道から妨げる者には,その行いを迷わせられる。 [47.2] 信仰して善行に勤しむ者,またムハンマドに下されたものを主からの真理として信仰する者には,かれはその罪障を消滅し情況を改善なされる。 [47.3] それも,信仰しない者が虚偽に従い,信仰する者が主からの真理に従うためで る。このようにアッラーは,人びとのために比喩により(教えを)説かれる。 [47.4] なたがたが不信心な者と(戦場で)見える時は,(かれらの)首を打ち切れ。かれらの多くを殺すまで(戦い),(捕虜には)縄をしっかりかけなさい。その後は戦いが終るまで情けを施して放すか,または身代金を取るなりせよ。もしアッラーが御望みなら,きっと(御自分で)かれらに報復されよう。だがかれは, なたがたを互いに試みるために(戦いを命じられる)。凡そアッラーの道のために戦死した者には,決してその行いを虚しいものになされない。 [47.5] かれは,かれらを導きその情況を改善なされ, [47.6] かねて告げられていた楽園に,かれらを入らせられる。 [47.7] 信仰する者よ, なたがたがアッラーに助力すれば,かれは なたがたを助けられ,その足場を堅固にされる。 [47.8] また信仰なき者には滅亡(が るだけ)で,その行いを迷わせられる。 [47.9] それというのも,かれらがアッラーが下されたものを嫌ったためで,かれはその行いを無効になされる。 [47.10] なたがたは地上を歴遊して,かれら以前の無信仰な者たちの最後がどうで ったかを見なかったのか。アッラーはかれらを全滅なされた。不信者(の運命)もこれと同じ(運命)で る。 [47.11] それはアッラーが,信仰する者の守護者で られ,不信心者には守護者がないためで る。 [47.12] 本当にアッラーは信じて善行に動しむ者を,川が下を流れる楽園に入らせられる。そして信仰しない者には,(現世の生活を)楽しませ,家畜が食うように大食させて,業火をかれらの住まいとする。 [47.13] われは なたを追放した町(マッカ)よりももっと強い多くの都市を滅ぼしたが,かれらには援助者もなかった。 [47.14] それで主からの明証の上にいる者と,自分の悪行を立派なものと考え,私欲に従う者とが同じで ろうか。 [47.15] 主を畏れる者に約束されている楽園を描いてみよう。そこには腐ることのない水を湛える川,味の変ることのない乳の川,飲む者に快い(美)酒の川,純良な蜜の川が る。またそこでは,凡ての種類の果実と,主からの御赦しを賜わる。(このような者たちと)業火の中に永遠に住み,煮えたぎる湯を飲まされて,腸が寸断する者と同じで ろうか。 [47.16] かれらの中には, なたに耳を傾ける者も る。 なたの前を出て行くと,知識を授かっている者たちに向かって,「かれが今言ったことは,一体何ですか。」と訊ねる。これらの者は,アッラーに心を封じられた者で,自分の私欲に従う者で る。 [47.17] しかし導かれている者たちには,(一層の)導きと敬度の念を授けられる。 [47.18] かれら(にせ信者)は,その時(最後の審判)を待つほかはない。それは突然かれらに下る。その兆候はすでに下っている。それ(時)が来たとき,かれらは警告をどう役立てるのか。 [47.19] だから知れ。アッラーの外に神はないことを。そして なたの罪過に対し御赦しを請え。また信仰する男たち,信仰する女たちのためにも御赦しを請え。本当にアッラーは, なたがたの働き振りも,休み方も(凡て)知っておられる。 [47.20] 信仰する者たちは,「どうして1章〔スーラ〕が下って来ないのか。」と言う。ところが断固たる1章が下され,その中で戦闘のことが述べられると,心に病の宿る者たちは,今にも死に臨むような弱々しい瞼で なたを見よう。災 れ(かれらは死んだ方がいい。) [47.21] 服従することと,公正に言うこと(の方が大事で る)。事(戦闘)が,決定された時は,アッラーに忠誠で ることがかれらのために善い。 [47.22] なたがたが,もし御命令に背き去ったりして,地上に退廃を(打?)し,また血縁の断絶となるようなことを期待するのか。 [47.23] これらの人々は,アッラーが見限った者で,聾 (者)にされ,その目も盲目になされる。 [47.24] かれらはクルアーンを熟読玩味しないのか。それとも心に鍵をかけたのか。 [47.25] 本当に導きが明らかにされた後それから背き去る者は,悪魔に唆され,誤った願望の虜となる。 [47.26] それはかれらが,アッラーの下されるものを嫌う者に向かって,「わたしたちは場合によっては, なたがたに従いましょう。」と言ったためで る。だがアッラーはかれらの秘密を知っておられる。 [47.27] 天使たちが,かれらを召しよせ(死んでしまうこと)かれらの顔や背を打ったならどうで ろうか。 [47.28] それというのもかれらがアッラーの御怒りになることばかりを行い,かれの御喜びになられることを嫌ったため,かれがかれらの行いを虚しくしたので る。 [47.29] それとも心に病を宿す者は,自分たちの(密な)悪意をアッラーが明るみに出されないとでも考えるのか。 [47.30] もしわれが欲するなら,かれら(偽信者)を なたに指し示し,その特徴によって識別出来,また(かれらは)言葉の調子によっても分る。本当にアッラーは なたがたの行うことを知っておられる。 [47.31] われは なたがたの中,努力し,耐え忍ぶ者たちを区別するために なたがたを試みる。また なたがたの言行をも確める。 [47.32] 本当に信仰しない者,そして(人びとを)アッラーの道から妨げ,また導きが明らかにされた後使徒に反抗する者たちがいるが,少しもアッラーを損うことは出来ない。かれは,かれらの行いを虚しくなされる。 [47.33] なたがた信仰する者よ,アッラーに従い,また使徒に従え。 なたがたの行いを,虚しくさせてはならない。 [47.34] 本当に信仰しないで,アッラーの道から(人びとを)妨げ,不信者として死ぬ者を,アッラーは決して御赦しにはなられない。 [47.35] だから落胆してはならない。和平を唱えてはならない。 なたがたは勝利を得るので る。アッラーは, なたがたと共におられる。決して なたがたの行いを失敗させない。 [47.36] この世の生活は,(一時の)遊びや戯れに過ぎない。 なたがたが信仰して自分の義務を果すならば,かれは なたがたに報奨を与える。 なたがたは財産(の放棄)を求められているのではない。 [47.37] もしかれがそれを なたがたに求められ,強要されるならば, なたがたは借しくなり,かれは なたがたの恨み心を暴露されよう。 [47.38] 見よ, なたがたは,アッラーの道のために(所有するものの一部の)施しを求められるので る。それなのに なたがたの中には,貪欲な者がいる。だが貪欲な者は,只自分の魂を損うだけで る。アッラーは自足されているが, なたがたは貧しい。もしも なたがたが背き去るならば,かれは なたがた以外の民を代りに立てられよう。それらは なたがたと同様ではないで ろう。 @勝利章 〔アル・ファトフ〕 [48.1] 本当にわれは,明らかな勝利を なたに授けた。 [48.2] それはアッラーが, なたのために過去と今後の罪を赦し,また なたへの恩恵を果して正しい道に導もいて下さり, [48.3] また力強い援助で なたを助けようとなされるためで る。 [48.4] かれこそは,信者たちの心に安らぎを与え,かれらの信心の上に信心を加えられる方で る。本当に,天と地の諸軍勢はアッラーの有で る。アッラーは全知にして英明で られる。 [48.5] それもかれが,信じる男たちと信じる女たちを川が下を流れる楽園に入らせて,その中に永遠に住まわせ,かれらの様々な罪業を消滅なされるとの思し召しから。これこそアッラーの御許では偉大な成就で る。 [48.6] またかれは,アッラーについて邪な考えをもつ偽信者や女たち,多神教徒は男も女も懲罰なされる。かれらはアッラーに就いて,悪い見解で臆測する者で る。これらの者には非運が巡ってきて,アッラーはかれらに激怒され,崇られ,かれらのために地獄を準備なされる。悪い帰り所で る。 [48.7] 天と地の諸軍勢はアッラーのもので る。アッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [48.8] 本当にわれは,実証者,吉報の伝達者また警告者として, なたを遣わした。 [48.9] それは なたがたが,アッラーとその使徒を信じ,またかれ(の教えの宣揚)を助け,かれを尊崇させるためで り,また朝な夕なかれを讃えさせるためで る。 [48.10] 本当に なたに忠誠を誓う者は,アッラーに忠誠を誓う者で る。アッラーの御手がかれらの手の上に り,それで誰でも誓いを破る者は,自分の魂を損なう者で る。また誰でもアッラーとの約束を,果す者には,かれは偉大な報奨を与えるので る。 [48.11] 後に居残った砂漠のアラブ人たちは, なたに向かって,「わたしたちは,財産や家族のことに捕われていました。だからどうかわたしたちのために,赦しを祈ってください。」とかれらは,心にもないことを舌の先で言う。言ってやるがいい。「もしもアッラーが なたがたを害しようと御望みになり,または益しようと御望みになれば,誰が なたがたのために少しでもアッラーの意を翻すことなど出来ようか。」いや,アッラーは, なたがたの行うことを知り尽される。 [48.12] いや,使徒と信者たちは,決してその家族の許に帰らないと なたがたは考え,得意になって,邪念を抱いていた。 なたがたは破滅する民で る。 [48.13] 誰でもアッラーとその使徒を信じないならば,われはそのような不信心の徒に対して燃えさかる火を準備した。 [48.14] 天と地の大 はアッラーの有で る。かれは御望みの者を赦し,また御望みの者を懲罰なされる。本当にアッラーは,寛容にして慈悲深く られる。 [48.15] 後に居残った者たちも, なたがたが出動して戦利品が取れるとなると,「わたしたちを入れてください。 なたがたの御供をします。」と言い,かれらはアッラーの御言葉を変えようと望む。言ってやるがいい。「 なたがたは,決してついて来てはならない。アッラーが既にそう仰せられたので る。」するとかれらは,「 なたがたはわたしたちを恨んでいる。」と言う。いや,かれらは少しも理解しないので る。 [48.16] と居残った砂漠のアラブたちに言ってやるがいい。「今に なたがたは,強大な勇武の民に対して(戦うために)召集されよう。 なたがたが戦い抜くのか,またはかれらが服従するかのいずれかで る。だがこの命令に従えば,アッラーは見事な報奨を なたがたに与えよう。だがもし以前背いたように背き去るならば,かれは痛ましい懲罰で なたがたを処罰されよう。」 [48.17] ただし,盲人は(出征しなくても)罪はなく,足の障害者や病人にも罪はない。誰でもアッラーとその使徒に従う者は,川が下を流れる楽園に入らされよう。しかし誰でも背き去る者は,痛ましい懲罰が下されるで ろう。 [48.18] かれらが の樹の下で なたに忠誠を誓った時,アッラーは信者たちに,ことの外御満悦で った。かれはかれらの胸に抱くことを知り,かれらに安らぎを下し,手近な勝利をもって報われた。 [48.19] そしてかれらは,(その外に)沢山の戦利品を得た。アッラーは偉力ならびなく英明で られる。 [48.20] アッラーは, なたがたが得ることになる沢山の戦利品を約束なされた。しかも直ぐにそれを果たされ, なたがたに(反抗する)人びとの手を押えられた。それは信仰する者への印で り,また なたがたを正しい道に導くためで る。 [48.21] またかれはいまだに なたがたの力の及ばないものをも(約束されたが),アッラーはしっかりと取り囲んでいる。本当にアッラーは凡てのことに全能で られる。 [48.22] 不信心者たちが, なたがたと戦ったとしても,かれらはきっと背を向けよう。かれらには,保護者も救助者もいない。 [48.23] これは昔からの,アッラーの慣行で る。 なたはアッラーの慣行には,少しの変更も見い出せない。 [48.24] またかれこそは,マッカの谷間で なたがたからかれらの手を,また,かれらから なたがたの手を押えられた方で り,その後かれは, なたがたにかれらに対し好結果を与えられた。本当にアッラーは, なたがたの行うことの監視者で られる。 [48.25] かれらこそは(啓示を)拒否し, なたがたを聖なるマスジドから妨げ,また供物がその犠牲の場に達することを妨げた者で る。また なたがたが,(かれらと混じり住む)信仰する男や女たちを,知らずに踏み躪って,無意識に罪を犯さないよう ( なたがたの手を押えられた)。かれは御心に適う者をその慈悲の中に入らせられる。もしかれら(善男善女)が(はっきりと)分れていたならば,われは痛ましい懲罰で不信の徒を懲罰していたで ろう。 [48.26] の時不信心な者たちは,胸の中に慢心の念を燃やした。ジャーヒリーヤ(時代のような)無知による慢心で る。それでアッラーは,使徒と信者の上に安らぎを下し,かれらに自制の御言葉を押し付けられた。これはかれらがその(安らぎ)に値し,またそれを受けるためで った。アッラーは凡てのことを知っておられる。 [48.27] 本当にアッラーは,使徒のためにかれの夢を真実になされた。もしアッラーが御望みなら, なたがたは,安心して必ず聖なるマスジドに入り, なたがたの頭を剃,または(髪を)短かく り込んで(ハッジやオムラを全うする)。何も恐れることはないので る。かれは なたがたが知らないことを知っておられる。そればかりか,かれは手近な一つの勝利を許された。 [48.28] かれこそは,導きと真実な教えをもって,それを凡ての宗教の上に宣揚するため,かれの使徒を遺わされた方。本当にアッラーは立証者として万全で られる。 [48.29] ムハンマドはアッラーの使徒で る。かれと共にいる者は不信心の者に対しては強く,挫けず,お互いの間では優しく親切で る。 なたは,かれらがルクウしサジダして,アッラーからの恩恵と御満悦を求めるのを見よう。かれらの印は,額に るサジダによる跡で る。(ムーサーの)律法にも,かれらのような者の えが り,(イーサーの)福音にも,かれらのような えが る。それは蒔いた種が芽をふき,丈夫な茎を伸ばして,種を蒔いた者を喜ばせるようなもの。それで不信者たちは,かれらに憤激することで ろう。だがアッラーは,かれらの中で信仰して善行に勤しむ者に,容赦と偉大な報奨を約束なされる。 @部屋章 〔アル・フジュラート〕 [49.1] 信仰する者よ, なたがたはアッラーとその使徒を差し置いて勝手な振舞いをしてはならない。アッラーを畏れなさい。本当にアッラーは全聴にして全知で られる。 [49.2] 信仰する者よ, なたがたの声を預言者の声よりも高く上げてはならない。また なたがたが互いに声高に話す時のように,かれに大声で(話して)はならない。 なたがたの気付かない中に,自分の行いを虚しくしないために。 [49.3] 本当にアッラーの使徒の前でその声を低くする者は,アッラーがその心の敬虔さを試みられた者で る。かれらには,赦しと偉大な報奨が ろう。 [49.4] 本当に部屋の外から大声で なたを呼ぶ者の多くは,思慮分別のない者で る。 [49.5] もしかれらが, なたの出て来るのを待つならば,それはかれらのためにも良い。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [49.6] 信仰する者よ,もし邪な者が情報を なたがたに(湾?)したならば,慎重に検討しなさい。これは なたがたが,気付かない中に人びとに危害を及ぼし,その行ったことを後悔することにならないためで る。 [49.7] なたがたの間にアッラーの使徒がいることを知れ。かれがもし多くの事柄に就いて なたがたに従ったならば, なたがたはきっと不幸に陥ったことで ろう。だがアッラーは, なたがたに信仰を好ましいものとなされ,また なたがたの心を,それに相応しくして, なたがたに不信心と邪悪と反逆を嫌うようになされた。これは正しく導かれた者で る。 [49.8] それもアッラーからの御恵みで り,恩恵で る。アッラーは全知にして英明で られる。 [49.9] もしも信者が2つに分れて争えば,両者の間を調停しなさい。もしかれらの一方が他方に対して,(一方的に)無法なことをするならば,無法者がアッラーの命令に立ち返るまで戦いなさい。だがかれらが立ちかえったならば,正義と公平を旨としてかれらの間を調停しなさい。本当にアッラーは公正な者を愛される。 [49.10] 信者たちは兄弟で る。だから なたがたは兄弟の間の融和を図り,アッラーを畏れなさい。必ず なたがたは慈悲に ずかるので る。 [49.11] 信仰する者よ,或る者たちに外の者たちを嘲笑させてはならない。それら(嘲笑された方)がかれらよりも優れているかも知れない。女たちにも外の女たちを(嘲笑させては)ならない。その女たちがかの女たちよりも,優れているかも知れない。そして互いに中傷してはならない。また綽名で,罵り合ってはならない。信仰に入った後は,悪を暗示するような呼名はよくない。それでも止めない者は不義の徒で る。 [49.12] 信仰する者よ,邪推の多くを祓え。本当に邪推は,時には罪で る。無用の詮索をしたりまた互いに陰日してはならない。死んだ兄弟の肉を,食べるのを誰が好もうか。 なたがたはそれを忌み嫌うではないか。アッラーを畏れなさい。本当にアッラーは度々赦される方,慈悲深い方で られる。 [49.13] 人びとよ,われは一人の男と一人の女から なたがたを創り,種族と部族に分けた。これは なたがたを,互いに知り合うようにさせるためで る。アッラーの御許で最も貴い者は, なたがたの中最も主を畏れる者で る。本当にアッラーは,全知にして凡ゆることに通暁なされる。 [49.14] 砂漠のアラブたちは,「わたしたちは信仰します。」と言う。言ってやるがいい。「 なたがたは信じてはいない。ただ『わたしたちは入信しました』と言っているだけで,信仰はまだ なたがたの心の中に入ってはいない。もし なたがたが,アッラーとその使徒に従うなら,かれはその行いに就いて,少しも(報奨を)軽減されることはない。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [49.15] 本当に信者とは,一途にアッラーとその使徒を信じる者たちで,疑いを持つことなく,アッラーの道のために,財産と生命とを捧げて奮闘努力する者で る。これらの者こそ真の信者で る。」 [49.16] 言ってやるがいい。「 なたがたは自分の宗教を,アッラーに教えようとでも(思うのか)。アッラーは天地に る凡てのものを知っておられる。本当にアッラーは凡てのことを熟知しておられる。」 [49.17] かれらは,自分がイスラームに帰依して, なたに対する恩を施したように思っている。言ってやるがいい。「 なたがたの帰依は,わたしヘの恵みとはならない。もし なたがたが真実(帰依した)なら,アッラーは, なたがたを信仰に導くことを, なたがたへの恵みとなされるので る。」 [49.18] 本当にアッラーは,天と地の奥義を知っておられる。アッラーは, なたがたの所行をよく洞察なされる方で る。 @カ―フ章 [50.1] カーフ。栄光に満ちたクルアーンによって誓う。 [50.2] いや,かれらは自分たちの間から一人の警告者が現われたことに驚き,そこで不信心な者たちは言う。「これは全く不思議なことで る。 [50.3] わたしたちが死んで塵になって(また甦るの)か。それは(理解出来ない)とんでもない甦りで る。」 [50.4] われは大地が,かれらを如何に蝕み去るかを知っている。またわが手許には,(凡ゆる始終の)記録の 簿が る。 [50.5] 真理が訪れた時,それを虚偽としたので,かれらは混乱状態に陥った。 [50.6] かれらは頭上の天を見ないのか。われが如何にそれを創造し,如何にそれを飾ったか。そしてそれには,少しの傷もないと言うのに。 [50.7] また,われは大地をうち広げ,その上に山々を据え,様々の種類の美しい(草木)を,生い茂らせる。 [50.8] (それらは)悔悟して(主の御許に)返る凡てのしもべが,よく観察すべきことで り,教訓で る。 [50.9] われはまた,祝福する雨を天から降らせて,果樹園や収穫の穀物を豊かに生長させる。 [50.10] びっしりと実を付けた丈の高いナツメヤシの木は, [50.11] (アッラーの)しもべたちの食料。またそれ(雨)でわれは死んだ大地を甦らせる。呼出し(復活)にしても同じようなこと。 [50.12] かれら以前も,(使徒を)嘘付き呼ばわりした者が った。ヌーフの民も,ラッスの仲間もサムードも, [50.13] またアードの民も,フィルアウンも,ルートの同胞も, [50.14] また森の仲間またトッバウの民も皆使徒を嘘付き呼ばわりした。だから(われの)警告は確実に実現されてしまった。 [50.15] 最初の創造のために,われが疲れたというのか。いや,かれらは新しい創造に就いて疑いを抱いている。 [50.16] 本当にわれは人間を創った。そしてその魂が囁くことも知っている。われは(人間の)脛動脈よりも人間に近いので る。 [50.17] 見よ,右側にまた左側に坐って,2人の(守護の天使の)監視者が監視する。 [50.18] かれがまだ一言も言わないのに,かれの傍の看守は(記録の)準備を整えている。 [50.19] そして実際に死の昏睡が訪れる。これは なたが避けてきたもの。 [50.20] そしてラッパが吹かれる。これは の約束された日で る。 [50.21] そして各々の魂は,追手と証言者に伴われて来る。そして各々の魂は,(羊の群を追い立てるように)追手(の天使)一人と(現世の諸行を証言するための)証言(の天使)一人に伴われてやって来る。 [50.22] (その時,言われよう。)「 なたは,この(審判の日)に就いて実際注意しなかった。われは今, なたから覆を取り除く。今日は, なたの視覚は鋭敏で る。」 [50.23] かれの同伴の仲間は言う。「これが,わたしの準備したものです。」 [50.24] (その時主は仰せられよう。)「 なたがた両名,反逆した頑迷な者を凡て,地獄に投げ込め。 [50.25] 正しい道を妨げた者,掟を破った者,(真理に)疑いを抱いた者, [50.26] アッラーと同位に外の神を立てた者, なたがた両名は,これらを厳しい懲罰の中に投げ込め。」 [50.27] かれの仲間は言う。「主よ,わたしがかれを背かせたのでは りません。かれが(自ら)遠く迷い込んでしまったのです。」 [50.28] かれは仰せられよう。「われの前で議論してはならない。われは即に なたがたに警告したので る。 [50.29] われは言ったことを変えることはない。またわれのしもべたちに対し,決して不正ではないので る。」 [50.30] その日われが地獄に,「満員になったか。」と問うと,「なお多くの(入る)者がおりますか。」と答える。 [50.31] 主を畏れる者には,楽園が近づいてくる。直ぐ近くに。 [50.32] これは悔悟して常に(アッラーに)帰り(主の掟を)守る凡ての者のために約束されていたもので り, [50.33] 目に見えない慈悲深き御方を畏れ,心の底から悔悟して(主に)帰った者たちのため(のもので る)。 [50.34] 「安んじてそれに入れ。これは永遠の日で る。」 [50.35] かれらのためにはそこに,欲しいものは何でも り,またわが許からもっと追加が ろう。 [50.36] われはかれら以前に,如何に多くの世代を滅ぼしたことか。かれらは,これら(マッカの多神教徒)よりも力においてもっと勇猛で ったではないか。それでかれらは諸都市を巡り歩いたが,何処に避難所が ろうか。 [50.37] 本当にこの中には心 る者,また耳を傾ける者,注視する者への教訓が る。 [50.38] われは天と地,またその間に る凡てのものを6日の間に創造した。しかしわれは少しの疲れも感じることはなかった。 [50.39] それで なたはかれらの言うことを忍び,主の栄光を誉め讃えなさい。太陽が登る前と沈む前に。 [50.40] また夜も,かれを讃えて唱念しなさい,また礼拝の終りにも。 [50.41] 耳を傾けなさい。召集者が直ぐ近い所から呼ぶ日に(備えて)。 [50.42] その日,かれらは真実の一声を聞こう。それは(墓場から)出て行く日で る。 [50.43] 本当にわれは生を授け,また死を与える。われに(凡てのものの)帰着所が る。 [50.44] その日,大地はかれら(の所)から裂け,かれらは急いで出て行く。これこそが召集で,われにとっては容易な業で る。 [50.45] われはかれらの言うことを良く承知している。 なたはかれらに強制してはならない。わが警告を恐れる者たちに,クルアーンによって訓戒しなさい。 @撤き散らすもの章 〔アッ・ザーリヤート〕 [51.1] 広く撤き散らす(風)にかけて, [51.2] 重く(雨を)運ぶ(雲)にかけて, [51.3] 安々と走る(船)にかけて, [51.4] 御命を奉じて配付を司るものにかけて(誓う)。 [51.5] なたがたに約束されたことは,真実で, [51.6] 本当に審判は,必ず下る。 [51.7] おびただしい軌道をもつ天にかけて(誓う)。 [51.8] 本当に なたがたは,信条がまちまちで, [51.9] これ(復活の信仰)から背く者は,(真実から)背き去る者で る。 [51.10] 臆測者は処罰されよう。 [51.11] 混乱の洪水の中でぼんやりしている者, [51.12] かれらは,「審判の日は何時のことですか。」と問う。 [51.13] (それは)かれらが,火獄で試みられる日。 [51.14] (言ってやるがいい。)「 なたがたの責め苦を味わえ。これこそ なたがたが,催促していたもので る。」 [51.15] だが主を畏れ(敬虔で っ)た者は,楽園と泉に(住み), [51.16] 主がかれらに授けられる物を授かる。本当にかれらは,以前善行に動しんでいた。 [51.17] かれらは,夜間でも少しだけ眠り, [51.18] また黎明には,御赦しを祈っていた。 [51.19] またかれらの財産には,乞う者や,乞うこともできない困窮者たちの 利が ると認識していた。 [51.20] 地上には信心深い者たちへの種々の印が り, [51.21] また なたがた自身の中にも る。それでも なたがたは見ようとしないのか。 [51.22] 天には, なたがたへの糧と, なたがたに約束されたものが る。 [51.23] それで天と地の主にかけて(誓う)。本当にそれは真実で る。丁度 なたがたが話すことが(事実で) るように。 [51.24] なたがたは,イブラーヒームの尊い賓客たちの物語を聞いたのか。 [51.25] かれらはかれ(イブラーヒーム)の家に入って,「平安 れ。」と言った時,かれも「平安 れ。見知らぬ方々よ。」と答えた。 [51.26] それでかれはそっと家族のところに引き返し,肥えた仔牛(の焼肉)を持って出て, [51.27] それをかれらの前に置いた。(だが手を付けないので)かれは言った。「 なたがたは,召し上りませんか。」 [51.28] かれは,かれら(賓客)が薄気味悪くなり,心配になった。かれらは「恐れるには及びません。」と言い,やがて,かれに賢い息子が授かるで ろうという吉報を伝えた。 [51.29] するとかれの妻は声を げて進み出て,額を打って,「わたしは老婆で,石女ですのに。」と言った。 [51.30] かれらは言った。「 なたの主がこう仰せられたのです。本当にかれは英明にして全知で られます。」 [51.31] かれは言った。「それで, なたがたの御用件は何ですか,使徒の方がたよ。」 [51.32] かれらは,「わたしたちは罪深い民に遣わされたのです。 [51.33] 泥の磔を(雨のように)かれらの上に降らすために。 [51.34] 放埓を尽す者にたいして,主の御許で印された(泥の磔を降らそう)。」と言った。 [51.35] それから,われはそこにいた信者たちを立ちのかせようとした。 [51.36] しかし,その(町の)中で見出したムスリムの家は,只の一軒だけで った。 [51.37] われは痛ましい懲罰を,恐れる者のために一つの印としてそこに残した。 [51.38] またムーサーにも(印が った)。われが明らかな 威を授けて,かれをフィルアウンに遣わした時を思い起せ。 [51.39] かれ(フィルアウン)はその 勢を傘に,背を向け,「こいつは魔術師か,それとも気違いだ。」と言った。 [51.40] それで れは,かれとその軍勢を捕えて海に投げ込んだ。本当にかれは,けしからぬ者で った。 [51.41] またアードにも(印が った)。われが惨害を(西?)す風をかれらに送った時を思い起せ。 [51.42] それはかれらを襲って,凡てを壊滅し廃墟のようにして,何も残さなかった。 [51.43] またサムードにも(印が った)。「束の間(の なたがたの生)を楽しめ。」と言われた時を思い起しなさい。 [51.44] その時かれらは,主の命令に横柄に背いたので, れよと見ているまに雷に襲われた。 [51.45] 最早かれらは起き上ることも出来ず,また守ることも出来なかった。 [51.46] 以前にも,ヌーフの民を(われは滅ぼした)。本当にかれらは反逆の民で った。 [51.47] われは偉力をもって天を打ち建て,果しない広がりにした。 [51.48] またわれは大地を打ち広げた。何と見事に広げたことよ。 [51.49] またわれは,凡てのものを両性に創った。 なたがたは訓戒を受け入れるで ろう(という配慮から)。 [51.50] 「それで なたがたは,アッラーの庇護の下に赴け。本当にわたしはかれから なたがたに遣わされた公明な警告者で る。 [51.51] それでアッラーと一緒に外の神を立ててはならない。本当にわたしは,かれから なたがたに遣わされた公明な警告者で る」。 [51.52] 同様にかれら以前の者も,使徒がかれらにやって来る度に,「魔術師か,または気違いだ。」と言った。 [51.53] かれらはそれを遺訓として継承して来たのか。いや,かれらは法外の民で る。 [51.54] それで,かれらを避けて去れ。 なたがたは(かれらの行いに対して)咎めはないので る。 [51.55] だが訓戒しなさい。訓戒は信者たちを益する。 [51.56] ジンと人間を創ったのはわれに仕えさせるため。 [51.57] われはかれらにどんな糧も求めず,また扶養されることも求めない。 [51.58] 本当にアッラーこそは,糧を授けられる御方,堅固なる偉力の主で られる。 [51.59] 悪行の徒の授かり分(罰)は,かれらの仲間の授かり分(罰)と同じで ろう。だからそう(われを)急き立てなくてもいい。 [51.60] 信仰しない者に災い れ。約束の日がかれらに必ずやって来る。 @山章 〔アッ・トール〕 [52.1] かの(啓示の)山にかけて(誓う)。 [52.2] 整然と書き記された啓典にかけて, [52.3] 巻かれていない羊皮紙に, [52.4] 不断に詣でられる聖殿にかけて, [52.5] 高く掲げられた天蓋にかけて, [52.6] 漲り(温?)れる大洋にかけて(誓う)。 [52.7] 本当に主の懲罰は必ず下る。 [52.8] それは避け得ない。 [52.9] その日,天は大いにゆらゆらと揺れ, [52.10] また山々は揺ぎ動くで ろう。 [52.11] その日,(真理を)虚偽で るとした者に災い れ。 [52.12] 虚しい事に戯れていた者たちに。 [52.13] かれらが(もの凄い力で)地獄の火の中に突き落されるその日, [52.14] (こう言われよう。)「これこそは, なたがたが虚偽で るとしていた地獄の業火で る。 [52.15] これでも魔術なのか。それとも なたがたは,見えないのか。 [52.16] なたがたはそこで焼かれるがいい。 なたがたがそれを耐え忍んでも,忍ばなくても同じこと。 なたがたが行ったことに,報いられるだけで る。」 [52.17] 主を畏れた者たちは必ず楽園の歓びの中に置り, [52.18] 主がかれらに与えるものに歓喜し,また主が獄火の懲罰からかれらを救われたことを喜ぶ。 [52.19] (かれらには言われよう。)「楽しんで食べ,且つ飲め。これも なたがたの(善い)行いのためで る」。 [52.20] かれらは並べられたソファーに寄りかかり,われは美しい目の乙女たちをかれらの配偶者にするで ろう。 [52.21] 信仰する者たち,またかれらに従った信心深い子孫の者たち,われは,それらの者を(楽園において)一緒にする。かれらの凡ての行為に対し,少しも(報奨を)軽減しないで ろう。誰もがその稼ぎにたいし,報酬を受ける。 [52.22] またわれは果物,肉,その外かれらの望むものを与えよう。 [52.23] かれらはそこで互いに杯を交そう。その時にも虚しい話にふけることなく,乱暴も犯さない。 [52.24] かれらの周には,秘められた真珠のような子供が傅いて巡る。 [52.25] かれらは互いに近寄って,尋ね合い, [52.26] 言っていた。「以前,わたしたちは家族の間にいてもいつも気を遺っていた。 [52.27] だがアッラーは,わたしたちに御恵みを与えられ,熱風の懲罰から御救い下された。 [52.28] 以前からわたしたちは,かれに祈っていたのです。本当にかれは恵み厚く,慈悲深き御方で られる」 [52.29] さ ,かれらに訓戒しなさい。主の恩恵によって, なたは占い師でも気違いでもない。 [52.30] またかれらは,「只の詩人だ。かれの運勢が逆転するのを待とう」と言う。 [52.31] 言ってやるがいい。「待っているがいい。わたしも なたがたと共に待っていよう。」 [52.32] 一体かれらの貧しい理解力がこう命じたのか,それともかれらは法外な民なのか。 [52.33] または,「かれ(ムハンマド)がこれを偽作したので る。」と言うのか。いや,かれらは信じてはいないので る。 [52.34] もしかれらの言葉が真実なら,これと同じ御告げをもってこさせるがよい。 [52.35] かれらは無から創られたのではないか。それともかれら自身が創造者なのか。 [52.36] それともかれらが,天と地を創造したのか。いや,かれらにはしっかりした信仰がないので る。 [52.37] それともかれらは, なたの主の様々な宝物を持っているのか。または(事物の)管理者なのか。 [52.38] それともかれらには梯子が って,それで(天に登り,その秘密を)聞くことが出来るのか。それなら聞いたという者に,明確な証拠を持って来させるがよい。 [52.39] それとも なたがたには息子が って,かれには娘が る(だけ)というのか。 [52.40] それとも なたが,かれらに報酬を求め,それでかれらは負債の重荷を負っているというのか。 [52.41] それとも幽玄界のことがすっかり分っていて,それを書き留めているというのか。 [52.42] それとも( なたに対して)策を巡らす積もりか。だが背信者たちこそ,策謀にかかるで ろう。 [52.43] それともかれらは,アッラー以外に神が るというのか。アッラーに讃え れ,かれは配するもの(邪神)の上にいと高くおられる。 [52.44] 仮令天の一角が(かれらの上に)落ちるのを見ても,かれらは,「積み重なった雲です。」と言うで ろう。 [52.45] かれらは,(恐れのために)そこに昏倒する(審判の)日に会うまで,放って置け。 [52.46] その日かれらの策謀は,何の益もなく,結局かれらは助けられないで ろう。 [52.47] 本当に不義な行いの者には,この外にも懲罰が る。だが,かれらの多くは気付かない。 [52.48] それで主の裁きを耐え忍んで待て。本当にわれは なたがたを見守っている。そして なたが立ち上がる時は,主を讃えなさい。 [52.49] 夜中に,また星々が退く時にも,かれを讃えなさい。 @星章 〔アン・ナジュム〕 [53.1] 沈みゆく星にかけて(誓う)。 [53.2] なたがたの同僚は,迷っているのではなく,また間違っているのでもない。 [53.3] また(自分の)望むことを言っているのでもない。 [53.4] それはかれに啓示された,御告げに外ならない。 [53.5] ならびない偉力の持主が,かれに教えたのは, [53.6] 優れた知力の持主で る。真っ直ぐに立って, [53.7] かれは地平の最も高い所に現われた。 [53.8] それから降りて来て,近付いた。 [53.9] 凡そ弓2つ,いやそれよりも近い距離で ったか。た。 [53.10] そしてしもべ(ムハンマド)に,かれの啓示を告げた。 [53.11] 心は自分が見たことを偽らない。 [53.12] かれの見たことに就いて, なたがたはかれと論争するのか。 [53.13] 本当にかれ(ムハンマド)は,再度の降下においても,かれ(ジブリール)を見たので る。 [53.14] (誰も越せない)涯に る,スィドラ木の傍で。 [53.15] そのそばに終の住まいの楽園が る。 [53.16] 覆うものがスィドラ木をこんもりと覆う時。 [53.17] (かれの)視線は吸い寄せられ,また(不躾に)度を過ごすこともない。 [53.18] かれは確かに,主の最大の印を見たので る。 [53.19] なたがたは,アッラートとウッザーを(何で ると)考えるか。 [53.20] それから第3番目のマナートを。 [53.21] なたがたには男子が り,かれには女子が るというのか。 [53.22] それでは,本当に不当な分け方で ろう。 [53.23] それらは, なたがたや祖先たちが名付けた(只の)名前に過ぎない。アッラーは(どんな) 威をも,それらに下されなかった。かれら(不信心者)は,虚しい臆測や私慾に従っているに過ぎない。既に主からの導きが,かれらに来ているのに。 [53.24] 凡そ人間には,欲しいものは何でも手にはいるのか。 [53.25] いや,来世も現世も,アッラーの有で る。 [53.26] 天に如何に天使がいても,アッラーが望まれ,その御喜びに ずかる者にたいする御許しがでた後でなければ,かれら(天使)の執り成しは何の役にも立たない。 [53.27] 本当に来世を信じない者は,天使に女性の名を付けたりする。 [53.28] かれらは(何の)知識もなく,臆測に従うだけで る。だが真理に対しては,臆測など何も役立つ訳はない。 [53.29] それで なたはわれの訓戒に背を向ける者,またこの世の生活しか望まない者から遠ざかれ。 [53.30] この程度(現世の生活)が,かれらの知識の届く限界で る。本当に主は,道から迷っている者を最もよく知っておられる。またかれは,導きを受ける者を最もよく知っておられる。 [53.31] 本当に天に り地に る凡てのものは,アッラーの有で る。だから悪行の徒には相応しい報いを与えられ,また善行の徒には最善のもので報われる。 [53.32] 小さい誤ちは別として,大罪や破廉恥な行為を避ける者には,主の容赦は本当に広大で る。かれは大地から創り出された時の なたがたに就いて,また, なたがたが母の胎内に潜んでいた時の なたがたに就いて,最もよく知っておられる。だから, なたがたは自分で清浄ぶってはならない。かれは主を畏れる者を最もよく知っておられる。 [53.33] なたは(真理から)背き去る者を見たか。 [53.34] 僅かに施しをしては,(物借みして)止める。 [53.35] そういう者に幽玄界の知識が って,それで何でも見えるというのか。 [53.36] それとも,ムーサーの書に ることが,告げられたことはないのか。 [53.37] また(約束を)完全に果たしたイブラーヒームのことも。 [53.38] 重荷を負う者は,他人の重荷を負うことは出来ない。 [53.39] 人間は,その努力したもの以外,何も得ることは出来ない。 [53.40] その努力(の成果)は,やがて認められるで ろう。 [53.41] やがて報奨は,十分に報いられる。 [53.42] 本当に なたの主にこそ,帰着所は る。 [53.43] かれこそは,笑わせ泣かせる御方。 [53.44] また死なせ,生かす御方で る。 [53.45] 本当にかれは,男と女の組み合わせを創られた。 [53.46] それも精液を吹き込むことで。 [53.47] また2度目の創造(の復活)も,かれの御心のままで る。 [53.48] かれこそは富ませ,また満ち足りさせる御方。 [53.49] また狼星(シリウス)の主もこの御方。 [53.50] かれは昔アード(の民)を滅ぼし。 [53.51] またサムードも一人残さず滅ぼされた。 [53.52] それ以前にヌーフの民も。本当にかれらは,酷い不義,不正の輩で った。 [53.53] また(ソドムとゴモラのように)転覆された諸都市。 [53.54] そしてかれはそれを覆い去られた。 [53.55] (人びとよ,)一体主のどの御恵みに, なたがたは異論を抱くのか。 [53.56] これは,昔の警告者たちと同じ一人の警告者で る。 [53.57] (審判の時は)近くに迫って来ている。 [53.58] それはアッラーの外何者も明らかにし得えない。 [53.59] なたがたはこの話を聞いて驚いているのか。 [53.60] 嘲笑はしても,泣かないのか。 [53.61] なたがたは,自惚の中で時を過ごすのか。 [53.62] 一途にアッラーにサジダし,(かれに)仕えなさい。〔サシダ〕 @月章 〔アル・カマル〕 [54.1] 時は近づき,月は微塵に裂けた。 [54.2] かれらは仮令印を見ても,背き去つて,「これは相変らずの魔術だ。」と言うで ろう。 [54.3] かれらは(訓戒を)虚偽で るとし,自分の欲望に従ってきた。だが一切の事には,定められた結末が る。 [54.4] これまで,様々な消息は,既に(宙?)され,それで充分自制出来たはず。 [54.5] それはめざましい英知で った。だが警告は役立たなかった。 [54.6] だから なたは,かれらから遠ざかれ。召集者が嫌われるところへ呼び出す日。 [54.7] かれらは目を伏せて,丁度バッタが散らばるように墓場から出て来て, [54.8] 召集者の方に急ぐ。不信心者たちは言う。「これは大難の日です。」 [54.9] かれら以前に,ヌーフの民も(その預言者を)虚偽とし,わがしもべを嘘付き呼ばわりし,「気違いです。」と言って追放した。 [54.10] それでかれは主に,「わたしは,本当に力尽きました。どうか御助け下さい。」と祈った。 [54.11] それでわれは,天の諸門を開き水を注ぎ降らせた。 [54.12] また大地に諸泉を噴出させ,水は合わさり,かねての神命によること(洪水)が起きた。 [54.13] しかしわれは板と釘で造ったもの(方舟)にかれを乗せてやった。 [54.14] わが見守る中でそれは走った。これが(皆から)退けられた の者への報いで る。 [54.15] われはこれを一つの印として残した。さて誰か悟ろ者は るか。 [54.16] さ わが懲罰と戒めとはどうで ったか。 [54.17] 本当にわれは,クルアーンを易しく説き明した。さ ,誰か悟る者が るか。 [54.18] アード(の民)も(真理を)虚偽で るとした。それでわが懲罰と戒めとはどうで ったか。 [54.19] われは災厄の打ち続く日に,かれらに対し荒れ狂う風を送った。 [54.20] すると人間は,根こそぎになった。ナツメヤンの切り株のように,むしり去られた。 [54.21] の時のわが懲罰と戒めとはどうで ったか。 [54.22] 誠にわれは,クルアーンを易しく説き明かした。さて,誰か悟る者が るか。 [54.23] サムード(もまた)警告を虚偽で るとした。 [54.24] そしてかれらは言った。「何と,わたしたちの中の一介の人間ではないですか。どうしてこんな者に従いますか。それこそ邪道,気違い沙汰です。 [54.25] わたしたちの間でかれだけに啓示が下されたのですか。いや,かれは大嘘付きです。」 [54.26] (仰せられた。)「かれらは明日知るで ろう。どちらが大嘘付きで るかを。 [54.27] 本当にわれは,かれらを試みるため雌ラクダを送るで ろう。 なたは耐え忍びかれらを見守れ。 [54.28] そしてかれらにラクダと水を分配し,順番に飲むよう伝えなさい。 [54.29] だがかれらは仲間を呼び寄せ,その男は(剣を)手にとると膝の腱を切ってしまった。 [54.30] その時のわが懲罰と戒めとがどうで ったか。 [54.31] 本当にわれは,かれらに向っかて(耳をつんざく)一声を下すと,かれらは家畜の囲いに使われる枯れ株のようになった。 [54.32] われは,クルアーンを易しく説き明した。さて,誰か悟る者が るか。 [54.33] ルートの民も警告を虚偽で るとした。 [54.34] われは砂石の嵐をかれらに送った。ルートの家族だけは別で った。黎明にかれらを救い, [54.35] われからの恩恵とした。このようにわれは感謝する者に報いる。 [54.36] (ルートは)わが懲罰をかれらに警告したのだが,かれらはその警告に就いて疑惑の念を抱いた。 [54.37] そしてかれの賓客(天使)を,かれから奪おうとしたので,われはかれらの目を潰した。「さ ,わが懲罰と警告を味わえ。」 [54.38] くる朝,永遠の懲罰がかれらに下った。 [54.39] 「さ わが懲罰と警告を味わえ。」 [54.40] われは,クルアーンを易しく説き明した。さ ,誰か悟る者が るか。 [54.41] 本当にフィルアウンの一族にも警告者が遣わされた。 [54.42] (だが)われの種々の印を虚偽で るとした。それでわれは,偉大で強力な者の一(組?)みで,かれらを捕えた。 [54.43] なたがた不信心者(クライシュ族)の方が,これらの者よりも優れているのか。それとも啓典の中に なたがたのための赦免が るのか。 [54.44] それともかれらは,「わたしたちは皆勝利を得る者です。」とでも言うのか。 [54.45] やがてこれらの人々は敗れ去り,逃げ去るで ろう。 [54.46] いや(審判の)時は,かれらに約束された期限で る。しかもその時には,最も嘆かわしい最も苦しい目に うで ろう。 [54.47] 本当にこれらの罪を犯している者たちは,迷っているか,気違いで る。 [54.48] 火の中に顔を下にして引きずられるその日,かれらは,「猛火の触れ具合を味わいなさい。」(と言われよう)。 [54.49] 本当にわれは凡ての事物を,きちんと計って創造した。 [54.50] またわが命令は只一言,瞬のようなもので る。 [54.51] われはこれまで, なたがた(マッカの多神教徒)の同類を滅ぼした。さて,誰か悟る者が るか。 [54.52] かれらの所行は,書冊に凡て記録されている。 [54.53] 大小凡てのことが,等しく書き留められている。 [54.54] 本当に主を畏れる者は,園と川の る, [54.55] 全能の王者の御許の,真理の座に(住むので る)。 @慈悲 まねく御方章 〔アッ・ラハマーン〕 [55.1] 慈悲 まねく御方が, [55.2] このクルアーンを教えられた。 [55.3] (かれは)人間を創り, [55.4] 物言う術を教えられた。 [55.5] 太陽と月は,一つの計算に従い(運行し), [55.6] 草も木も,(慈悲 まねく御方に)サジダする。 [55.7] かれは天を高く掲げ,秤を設けられた。 [55.8] なたがたが秤を不正に用いないためで る。 [55.9] 厳正に平衡を旨とし量目を少なくしてはならない。 [55.10] また大地を,生 るもののために設けられた。 [55.11] そこに果実が り,(実を支える)萼を被るナツメヤシ, [55.12] 殻に包まれる穀物と,(その外の)賜物。 [55.13] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.14] (かれは)陶工のように泥から人間を創られ, [55.15] また火の炎からジン(幽精)を創られた。 [55.16] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.17] (かれは) 2つの東の主で り,また2つの西の主で られる。 [55.18] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.19] かれは2つの海を一緒に合流させられる。 [55.20] (だが)両者の間には,(アッラーの配慮によって)障壁が リ一方が他方を制圧することはない。 [55.21] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.22] 両方は真珠とサンゴを産する。 [55.23] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.24] 山のように海上に帆を張る船は,かれの有で る。 [55.25] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.26] 地上に る万物は消滅する。 [55.27] だが(永遠に)変らないものは,尊厳と栄誉に満ちた なたの主の慈顔で る。 [55.28] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.29] 天と地の凡てのものは,かれに向かって請い求める。日毎にかれは,(新たな)御業で処理なされる。 [55.30] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.31] なたがた(人間とジンの)2つの衆よ,われは なたがたのため,今に(最後の審判で なたがたの賞罰に)取り掛かるで ろう。 [55.32] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.33] ジンと人間の衆よ,もし なたがたが,天地の領域から遠くに越えられるなら,越えてみなさい。 能がなくては,越えることは出来ない。 [55.34] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.35] なたがた(邪悪な両者)に対して,燃え盛る炎と煙が浴びせられよう。 なたがたには,防ぎようがないで ろう。 [55.36] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.37] 大空が裂けて,赤革のようなバラ色になる時。 [55.38] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.39] その日人間もジンも,その罪に就いてわざわざ問われることはないで ろう。 [55.40] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.41] 罪を犯した者にはその印が り,かれらは前髪と足を捕えられよう。 [55.42] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.43] これは罪を犯した者が,嘘で ると言いはった地獄で る。 [55.44] かれらはその(業火)と,煮え立つ湯の間をさ迷う。 [55.45] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.46] だが主の(審判の座の)前に立つことを畏れてきた者のためには,2つの楽園が ろう。 [55.47] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.48] 枝を張る木々… [55.49] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.50] 2つの園の中には,2つの泉が(滾滾と)涌き出ている。 [55.51] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.52] 2つの園の中には,凡ての果実が2種ずつ る。 [55.53] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.54] かれらは,錦を張り詰めた寝床の上に寄り掛かり,楽園の果物は近く(手の届く所)に ろう。 [55.55] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.56] そこには人間にもジンにも,これまで触れられていない,眼差しを押さえた(淑やかな)乙女たち。 [55.57] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.58] かの女らはさながらルビーかサンゴのよう。 [55.59] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.60] 善いことへの報いは,善いことでなくて何で ろう。 [55.61] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.62] この2つの(楽園の)外に(更に)2つの楽園が る。 [55.63] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.64] (水が豊かで)緑滴る園。 [55.65] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.66] そこには2つの泉が涌き出ている。 [55.67] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.68] そこには種々の果物,ナツメヤシもザクロも る。 [55.69] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.70] そこには素晴しく美しい乙女がいる。 [55.71] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.72] 美しい乙女は永遠の天幕に(引き籠る)。 [55.73] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.74] 人にもジンにも,これまで触れられていない。 [55.75] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.76] 緑の褥,美しい敷物に身を凭せて。 [55.77] それで なたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。 [55.78] 尊厳と栄誉に満ちた御方, なたの主の御名に祝福 れ。 @出来事章 〔アル・ワーキア〕 [56.1] (起るべき)出来事が起る時, [56.2] (誰も)その起るのを,嘘で るとしなくなる。 [56.3] (或る者は)低く落され,(或る者は)高く挙げられよう。 [56.4] その時,大地は大揺れに揺れる。 [56.5] 山々は砕けて崩れ, [56.6] 粉粉になって飛散する。 [56.7] その時 なたがたは,3つの組に分けられる。 [56.8] まず右手の仲間(がいる)。右手の仲間とは何で ろう。 [56.9] また左手の仲間(がいる)。左手の仲間とは何で ろう。 [56.10] (信仰の)先頭に立つ者は,(楽園においても)先頭に立ち, [56.11] これらの者(先頭に立つ者)は,(アッラーの)側近にはべり, [56.12] 至福の楽園の中に(住む)。 [56.13] 昔からの者が多数で, [56.14] 後世の者は僅かで る。 [56.15] (かれらは錦の織物を)敷いた寝床の上に, [56.16] 向い合ってそれに寄り掛かる。 [56.17] 永遠の(若さを保つ)少年たちがかれらの間を巡り, [56.18] (手に手に)高坏や(輝く)水差し,汲立の飲物盃(を捧げる)。 [56.19] かれらは,それで後の障を残さず,泥酔することもない。 [56.20] また果実は,かれらの選ぶに任せ, [56.21] 種々の鳥の肉は,かれらの好みのまま。 [56.22] 大きい輝くまなざしの,美しい乙女は, [56.23] 丁度秘 の真珠のよう。 [56.24] (これらは)かれらの行いに対する報奨で る。 [56.25] そこでは,無益な言葉や,罪作りな話も聞くことはない。 [56.26] 只「平安 れ,平安 れ。」と言う(のを耳にする)だけで る。 [56.27] 右手の仲間,右手の仲間とは何で ろう。 [56.28] (かれらは)刺のないスィドラの木, [56.29] 累々と実るタルフ木(の中に住み), [56.30] 長く伸びる木陰の, [56.31] 絶え間なく流れる水の間で, [56.32] 豊かな果物が [56.33] 絶えることなく,禁じられることもなく(取り放題)。 [56.34] 高く上げられた(位階の)臥所に(着く)。 [56.35] 本当にわれは,かれら(の配偶として乙女)を特別に創り, [56.36] かの女らを(永遠に汚れない)処女にした。 [56.37] 愛しい,同じ年配の者。 [56.38] (これらは)右手の仲間のためで る。 [56.39] 昔の者が大勢いるが, [56.40] 後世の者も多い。 [56.41] 左手の仲間,かれらは何で ろう。 [56.42] (かれらは)焼け焦がすような風と,煮え立つ湯の中, [56.43] 黒煙の影に, [56.44] 涼しくもなく,爽やかでもない(中にいる)。 [56.45] かれらはそれ以前,裕福で(享楽に耽り)。 [56.46] 大罪を敢て犯していた。 [56.47] そして何時も言っていた。「わたしたちは死んでから,土と骨になり,本当に甦されるのでしょうか。 [56.48] わたしたちの古い祖先も(甦されるの)ですか。」 [56.49] 言ってやるがいい。「そうだとも,昔の者も後世の者も。 [56.50] 必ず一緒に召集されるので る。定められた日の,定められた時に。」 [56.51] その時 なたがたは(どうで ろう),迷って(真理を)虚偽で るとした者よ。 [56.52] 必ず なたがたはザックームの木(の実)を食べ, [56.53] それで は一杯。 [56.54] その上煮え立つ湯を飲む, [56.55] 喉が乾いたラクダが飲むように。 [56.56] これが審きの日の,かれらの持て成しで る。 [56.57] われは なたがたを創った。 なたがたはどうして真実を信じようとしないのか。 [56.58] なたがたは, なたがたの射出するもの(精液)に就いて考えたか。 [56.59] それを創ったのは なたがたなのか,それともわれがその創造者で るのか。 [56.60] われは, なたがたに死(期)を定めた。われは,(決して)出し抜かれたりすることはない。 [56.61] だがわれは同類の者で取り替え(世代の交替),または なたがたが知らない(他の形態の)ものに, なたがたを創(り変え)る。 [56.62] なたがたは,確かに最初の創造を知っている。それでも何故留意しないのか。 [56.63] なたがたは, なたがたが耕す(畑の)ことを考えたか。 [56.64] なたがたがそれ(植物)を育てるのか,それともわれが育てるのか。 [56.65] もしわれが欲するならば,それを枯れた屑にしてしまう。 なたがたは驚愕して止まない。 [56.66] (そして言うで ろう。)「わたしたちは本当に負債を課せられた。 [56.67] いや,わたしたちは(労働の成果を)取り上げられた。」 [56.68] また なたがたの飲む水に就いて考えたか。 [56.69] なたがたが雲から(雨を)降らせるのか,それともわれが降らせるのか。 [56.70] われがもし欲するならば,それを塩辛くすることが出来る。 なたがたはどうして感謝しないのか。 [56.71] なたがたは,灯火に就いて考えたか。 [56.72] その(燃やす)木を, なたがたが創ったのか,それともわれが創ったのか。 [56.73] われはそれを教訓とし,また荒野の住民の便利のために創った。 [56.74] だから偉大で られる なたの主の御名を讃えなさい。 [56.75] わたしは,沈んでゆく星にかけて誓う。 [56.76] それは本当に偉大な誓いで る。もし なたがたに分るならば, [56.77] 本当にこれは,非常に尊いクルアーンで る。 [56.78] (それは)秘 の啓典の中に(書かれて り), [56.79] 清められた者の外,触れることが出来ない。 [56.80] 万有の主からの啓示で る。 [56.81] これは, なたがたが軽んじるような教えで ろうか。 [56.82] また なたがたは(それを)虚偽で ると申し立て, なたがたの暮らしを立てるのか。 [56.83] それなら なたがたは,(臨終の人の魂が)喉もとを塞ぐ時, [56.84] (座って只)見守るばかりなのか。 [56.85] われは なたがたよりもかれに近いので る。だが なたがたには見えはしない。 [56.86] なたがたがもし(来世の)報いを除外されているというのなら, なたがたは何故, [56.87] その(魂)を(体内に)呼び戻さないのか。もし なたがたが,真実(を語っているの)ならば。 [56.88] もしかれが,(アッラー)に近付けられた者で るなら, [56.89] (かれに対する報奨は)安心と満悦,そして至福の楽園で る。 [56.90] もしかれが,右手の仲間で るならば, [56.91] 「 なたに平安 れ。」と右手の仲間から(挨拶される)。 [56.92] もしかれが,嘘付きで,迷った者で るならば, [56.93] 煮え立つ湧の待遇を受け, [56.94] 獄火で焼かれよう。 [56.95] 本当にこれは,揺ぎのない確かな真理で る。 [56.96] だから偉大で られる なたの主の御名を讃えなさい。 @鉄章 〔アル・ハディード〕 [57.1] 天に り地に る凡てのものは,アッラーを讃えろ。本当にかれは偉力ならびなく英明で られる。 [57.2] 天と地の大 は,かれの有で る。かれは生を授け,また死を授ける。かれは凡てに就いて全能で られる。 [57.3] かれは最初の方で,また最後の方で,外に現われる方で りまた内在なされる方で る。かれは凡ての事物を熟知なされる。 [57.4] かれこそは天地を6日の間に創造なされ,それから玉座に鎮座なされる方で る。かれは地に入るもの,そこから出るもの,また天から下るもの,そこに上るものを知り尽される。 なたがたが何処にいようとも,かれは なたがたと共に られる。アッラーは なたがたの行う凡てのことを御存知で られる。 [57.5] 天と地の大 は,かれの有で る。(一切の)事物は,アッラーの御許に帰される。 [57.6] かれは夜を昼の中に没入させ,また昼を夜の中に没入なされる。また胸に秘めることを熟知なされる。 [57.7] アッラーとその使徒を信じ,かれが なたがたに継がせられたものの中から,(主の道のために)施しなさい。 なたがたの中で信仰して(財産や技能や労力を)使用する者,かれらには偉大な報奨が ろう。 [57.8] どんな訳で なたがたは,アッラーを信仰しないのか。使徒は, なたがたの主を信仰するよう呼びかけている。もし なたがたが信者なら,かれは既に なたがたの誓約を受け入れられたので る。 [57.9] かれこそは, なたがたを暗黒から光明に連れ出すために,そのしもべに明瞭な印を下された方で る。アッラーは, なたがたに親切で慈悲深く られる。 [57.10] どんな訳で なたがたは,アッラーの道のため施さないのか。本当に天地の遺産の相続は,アッラーに属する。 なたがたの中,勝利の前に(財を)施し戦闘する者と,後からそうする者と同じではない。これらの者は,(勝利の)後に施して戦闘する者よりも高位で る。だがアッラーは,凡ての者に善(き報奨)を約束された。本当にアッラーは, なたがたの行うことを熟知なされる。 [57.11] アッラーに良い貸を,貸付ける者は誰か。かれはそれを倍にされ,(その外に)気前のよい報奨を授けるで ろう。 [57.12] その日 なたは,信者の男と信者の女の,前の方や右側に,かれらの光が走るのを見るで ろう。(かれらには言われよう。)「今日は, なたがたへの吉報が る。川が下を流れる楽園のことで る。永遠にその中に住むので る。それこそは,本当に偉大な幸福の成就で る。」 [57.13] その日,偽信者の男女は,信者に言うで ろう。「わたしたちを待ってくれ, なたがたから光を借りたい。」(だがかれらには)言われよう。「後ろに引き返せ,そして光を求めなさい。」そこでかれらの間に壁が設けられる。そこに一つの門が るが,その内側には慈悲が,その外側には懲罰が る。 [57.14] かれら(偽信者)は,「わたしたちは, なたがたと一緒ではないか。」と叫ぶで ろう。かれら(信者)は言うで ろう。「そうだ,だが なたがたは自分の誘惑に任せ,(わたしたちの没落を)待ち望み,(主の約束に)疑いを抱き,虚しい望みに欺かれているうちに,アッラーの命令がやって来るに至った。欺瞞者が,アッラーに就いて なたがたを欺いたので る。 [57.15] 今日となっては, なたがたの身代金は受け入れられないで ろう。また(明らさまな)不信者たちはなおのこと。 なたがたの住まいは地獄の業火で る。それは なたがたの友だ。何と悪い帰り所で ることよ。」 [57.16] (本当に)信仰するならば,アッラーの教訓に,また,啓示された真理に,心を虚しくして順奉する時がまだやって来ないのか。以前に啓典を授っていながら,(寛容の時が)延ばされて,心が頑固になった者のようで ってはならないのではないか。かれらの多くはアッラーの掟に背く者たちで る。 [57.17] なたがたは,一度死んだ大地をアッラーが甦らされることを知れ。われは種々の印を なたがたのために明示した。恐らく なたがたは悟るで ろう。 [57.18] 施しをする男と施しをする女とアッラーに善い貸を,貸付けする者には,かれはそれを倍にされ,(その外に)気前のよい報奨を授けるで ろう。 [57.19] アッラーとその使徒を信じる者,これらの者は(真理を愛する)真実な者で り,主の御目には実証者で る。かれらには報奨と光明が ろう。だが信じない者またわが種々の印を嘘で るという者,これらの者は,業火の住人で ろう。 [57.20] なたがたの現世の生活は遊び戯れに過ぎず,また虚飾と,たがいの間の誇示で り,財産と子女の張り合いに過ぎないことを知れ。(現世の生活を)例えれば慈雨のようなもので,(作物は)生長して不信心者(農夫)を喜ばせる。やがてそれは枯れて黄色に変り,次いで粉々になり果てるのを なたがたは見るで ろう。だが来世においては(不義の徒に)厳しい懲罰が り,また(正義の徒には)アッラーから寛容と善賞を授かろう。本当に現世の生活は,虚しい欺時の享楽に過ぎない。 [57.21] なたがたは主からの寛容(を請うため)に,相競って努力しなさい。それは天地の広さ程の広大な楽園で,アッラーと使徒を信じる者のために準備されている。これはアッラーの恩恵で御心に叶う者にそれを授ける。本当にアッラーは,偉大な恩恵の主で られる。 [57.22] 地上において起ころ災危も,また なたがたの身の上に下るものも,一つとしてわれがそれを授ける前に,書冊の中に記されていないものはない。それはアッラーにおいては,容易な業で る。 [57.23] それは なたがたが失ったために悲しまず,与えられたために,慢心しないためで る。本当にアッラーは,自惚れの強い高慢な者を御好みになられない。 [57.24] こんな者は物惜しみで るから,人びとにも物惜しみを勧める。仮令誰か(主の道から)背き去っても,アッラーは元々満ち足られる御方で り,讃美すべき御方で る。 [57.25] 実にわれは明証を授けて使徒たちを遣わし,またかれらと一緒に,啓典と(正邪の)秤を下した。それは人びとが正義を行うためで る。またわれは鉄を下した。それには偉大な力が り,また人間のために種々の便益を供する。それはアッラーが,密にかれを助ける者,また使徒たちを助ける者を,知っておられるためで る。本当にアッラーは強大にして偉力ならびなき方で られる。 [57.26] われは,以前,ヌーフとイブラーヒームを遣わした。またわれは両者の子孫に預言の天分と啓典を授けた。それでかれらの或る者は導かれた。だが,多くの者はアッラーの掟に背く者たちで った。 [57.27] それからわが使徒を,かれらの足跡に従わせ,更にマルヤムの子イーサーを遣わし,福音を授け,またかれらに従う者の胸に博愛と慈悲の情を持たせた。だが禁欲の修道院制は,かれらが自分で作ったもので,われがかれらにそれを指示してはいない。アッラーの喜びを得たいばかりにしたことだが,かれらはそれも守らねばならないようには守っていなかった。それでわれは,かれらの中の信仰する者には報奨を与えた。だがかれらの多くの者はアッラーの掟に背く者たちで った。 [57.28] なたがた信仰する者よ,アッラーを畏れ,かれの使徒を信じなさい。かれは倍の慈悲を授け,また光明を なたがたのために設け,それで(正しい道を)歩ませ,また なたがた(の過去の罪業)を赦される。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [57.29] アッラーの恩恵をかれらが少しも左右出来ないことを,また恩恵はアッラーの御手の中に るということを啓典の民は知るがいい。かれの御心に適う者は,それを授かる。本当にアッラーは偉大な恩恵の主で る。 @抗弁する女章 〔アル・ムジャーダラ〕 [58.1] アッラーは,自分の夫に就いて なたに抗弁し,なおアッラーに不平を申し立(て祈)る女の言葉を御聞きになられた。アッラーは, なたがた両人の議論を御聞きになられた。本当にアッラーは全聴にして全視で られる。 [58.2] なたがたの中で,ズィハールによって,その妻を遠ざける者が る。しかしかの女らはかれらの母ではない。母はかれらを生んだ者以外にはないので る。実にかれらの言うことは不法な,虚偽の言葉で る。本当にアッラーは寛容にしてよく罪を赦される。 [58.3] ズィハールを宣言してその妻を遠ざけた者が,後にその言ったことを撤回しようとする時は,両人が互に触れる前に,一人の奴隷を解放しなければならない。これは, なたがたに戒告されたことで る。アッラーは, なたがたの行うことを熟知なされる。 [58.4] しかし(解放する奴隷を)持たない者は,両人が互に触れる前に,2ヶ月続けて斎戒しなさい。それをなし得ない者は,60人の貧者に食を与えなさい。これは, なたがたにアッラーと使徒を信じさせるためで る。これらがアッラーの掟で る。不信者に対しては痛ましい懲罰が ろう。 [58.5] 本当にアッラーと使徒を拒否する者は,かれら以前の者たちが,卑しめられたように卑しめられるで ろう。われは明白な印を下している。不信者に対しては,恥ずべき懲罰が ろう。 [58.6] その日アッラーはかれらを一斉に甦らせ,かれらの行ったことを告げられる。かれらはその事を忘れているが,アッラーはそれを計算に入れられる。本当にアッラーは凡てのことを実証される御方で る。 [58.7] なたは,天地に る凡てのものをアッラーが知っておられることを知らないのか。3人で秘密の相談をしてもかれは4人目に常におり,5人の時もかれらの6人目に常におられる。それより少くてもまた多くても,かれらが何処にいようとも,かれはかれらと共におられる。それで審判の日には,かれはかれらの行ったことを,かれらに告げられる。本当にアッラーは凡てのことを熟知なされる。 [58.8] なたは,秘密の相談を禁じられた者たちが,その後禁じられたことに返っているのを見なかったのか。かれらは罪悪と敵意と使徒への犯意とで,密議したではないか。またかれらが なたのもとに来た時,アッラーが なたに対して決して挨拶されなかった言葉(死を意味する呪いの言葉など)で, なたに挨拶しておいて(罵って)からかれらは仲間うちで,「何故アッラーは,わたしたちの言ったことを罰さないのだろうか。」と言う。かれらには地獄で十分で る。かれらはその中で焼かれよう。何と悪い帰り所で ることよ。 [58.9] なたがた信仰する者よ, なたがたが秘密の相談をする時は,罪と敵意と,使徒への犯意とで密議してはならない。善意と敬神の念をもって相談しなさい。アッラーの御許に, なたがたは集められるので る。かれを畏れなさい。 [58.10] 秘密の相談は,悪魔による(示唆)だけで,信仰する者たちを悲嘆させるためのもの。だがアッラーの御許しがない限り,少しもかれらを害することは出来ない。それで信者たちに,アッラーを信じさせなさい。 [58.11] なたがた信仰する者よ,集会のおりに(広く)席を けなさいと言われた時は,直ぐ席を譲れ。アッラーは なたがたのために(十分な)席を与えられる。また立ち上るよう言われた時は,直ぐ立て。アッラーは なたがたの中信仰する者や,知識を授けられた者の位階を上げられる。本当にアッラーは, なたがたの行う一切を熟知なされる。 [58.12] 信仰する者よ, なたがたが使徒に私的な相談をする時は,相談を始める前にまず施し〔サダカ〕をしなさい。それは なたがたのために最も良く,また最も清廉なことで る。もし(それが)出来なくても,本当にアッラーは寛容にして慈悲深くおわします。 [58.13] なたがたは,私的な相談を始める前に施しをすることを尻込みするのか。仮にそれを行わず,アッラーが なたがたに悔悟を赦された場合は,礼拝の務めを守り,定めの喜捨をし,アッラーと使徒に従いなさい。アッラーは なたがたの行う一切を熟知なされる。 [58.14] なたは,アッラーの怒りを被った人びとを友とする者に,気付かないのか。かれら(偽信者)は なたがた(の仲間)でもなく,またかれら(の仲間)でもない。かれらは知っていながら,偽りの誓いをたてる。 [58.15] アッラーはかれらのため,厳しい懲罰を備えられる。本当にかれらの行うことは大悪で る。 [58.16] かれらは誓いを(かれらの悪行の)隠れ場とし,アッラーの道から(人びとを)阻む。かれらは恥ずべき懲罰を受けるで ろう。 [58.17] かれらの富も子女も,アッラーに対しては,少しも役立たない。かれらは業火の仲間で る。永遠にその中に住むで ろう。 [58.18] アッラーが,一斉にかれらを復活させる日,かれらは(現世で) なたがた(ムスリム)に誓ったようにかれに(ぬけぬけと信者で ると)誓い,かれらは(これによって)来世でも何とかなると思っている。いやとんでもない。かれらは本当に虚言の徒で る。 [58.19] 悪魔がかれらを支配し,アッラーを念うことを忘れさせた。かれらは悪魔の仲間で る。本当に悪魔の仲間は損失者で る。 [58.20] アッラーと使徒に反抗する者は,最も卑しい者の仲間で る。 [58.21] アッラーは,「われとわが使徒たちは必ず勝つ。」と規定なされた。本当にアッラーは,強大にして偉力ならびなき御方で られる。 [58.22] なたは,アッラーと終末の日を信じる民が,アッラーと使徒に反抗するような者と親交を結ぶところを見ないで ろう。仮令かれらがかれらの父や,子,兄弟や親族で っても。かれはこれらの者の心の中に信仰を書き留められ,親しく聖霊によって強められる。また川が下を流れる楽園に入らせ,永遠にその中に住ませられるので る。アッラーはかれらを愛でられ,かれらもかれに満悦すろ。これらは,アッラーの一党(信者)の者で る。本当に,アッラーの一党の者こそ,非常な幸福を成就する者で る。 @集合章 〔アル・ハシュル〕 [59.1] 天に り地に る凡てのものは,アッラーを讃える。本当にかれは偉力ならびなく英明で られる。 [59.2] かれこそは,啓典の民の中の不信心な者を,その住まいから最初に追い出し放逐された方で る。 なたがたはかれらが退去するものとは考えなかった。またかれらにしても,その砦だけでアッラー(の攻撃)を防げると思っていた。だがアッラーはかれらの予期しなかった方面から襲い,かれらの心に怖気を投げ込み,それでムスリムたちと一緒になって,自分(自ら)の手で,かれらの住まいを破壊した。 なたがた見る目を持つ者よ,訓戒とするがいい。 [59.3] アッラーは,仮令かれらに対し,放逐と御決めにならなくても,必ず現世においてかれらを懲罰なされる。また,来世においては(必ず)火獄の懲罰が る。 [59.4] それはかれら(不信者)が,アッラーとその使徒に反抗したためで る。誰でもアッラーに反抗するならば,本当にアッラーは懲罰に厳重で られる。 [59.5] なたがたが,ナツメヤシの木を切り倒しても,またその根の上に立たせて置いても,それはアッラーの御許しによるもので,アッラーの掟に背く者たちを卑しめられるためで る。 [59.6] またアッラーが,かれらから(取り上げて)かれの使徒に与えた物は, なたがたが,馬やラクダを駆りたてて手に入れた訳ではない。だがアッラーは,御望みの者を使徒の 限の下に委ねられる。本当にアッラーは,凡てのことに全能で られる。 [59.7] アッラーが(敵の)村の民から得て使徒に与えた物は,アッラーの有で り,また使徒や近親,孤児,貧者,旅人のもので る。それは なたがたの中の,只富裕な者の間に専らわたらせないためで る。また使徒が なたがたに与える物はこれを受け, なたがたに禁じる物は,避けなさい。アッラーを畏れなさい。本当にアッラーは懲罰に厳重で られる。 [59.8] (戦利品は)貧困な移佳者たちのものでも る。かれらは自分の家から追われ,また財産から離れ,アッラーの恩恵と御喜びを求めて,アッラーと使徒を助けている。これらの者こそ,真実な者で る。 [59.9] そして以前から(アル・マディーナに)家を持っていて,信仰を受け入れた者たちは,(移住して)かれらのもとに来た者を愛護し,またかれら(移住者〔ムハージル〕)に与えられた(戦利品)に対しても心の中で欲しがることもなく,自分(援助者〔アンサール〕)自身に先んじて(かれらに)与える。仮令自分は窮乏していても。また,自分の貪欲をよく押えた者たち。これらの者こそ至福を成就する者で る。 [59.10] かれら(移住者,援助者)の後に来た者たちは,(祈って)「主よ,わたしたちと,わたしたち以前に信仰に入った兄弟たちを,御赦し下さい。信仰している者に対する恨み心を,わたしたちの胸の中に持たせないで下さい。主よ,本当に なたは,親切で慈悲深く られます。」と言う。 [59.11] なたは,偽信者たちが啓典の民の中の不信心な仲間に言うのを見なかったのか。「もし なたがたが追放されるなら,わたしたちは一緒に出て行くで ろう。 なたがたのことに関しては,誰にも決して従わないで ろう。また なたがたがもし攻撃されるならば,わたしたちは必ず助けるで ろう。」だがアッラーは,かれらが真に虚言の徒で ることを立証なされる。 [59.12] もしかれらが追放されても,かれら(偽信者)は,決して一緒に出て行かないで ろう。もしかれらが攻められても,決して助けないで ろう。もしかれら(偽信者)が助けようとしても,必ず背を向けて逃げ,結局かれらは何の助けも得られないで ろう。 [59.13] かれら(ユダヤ人と偽信者)の胸の中では, なたがたの方がアッラーよりも,ずっと恐ろしいので る。これはかれらが,何も分らない民のためで る。 [59.14] かれらが一緒でも,しっかりと防備した村とか防壁の陰でない限りは戦わないで ろう。強いのはかれらの間の闘争心(だけで る)。 なたはかれらが団結していると思うで ろうが,その心はばらばらで る。これはかれらが,知性のない民のためで る。 [59.15] かれら以前にも,つい先 ,自分の行いの悪い結果を味わった者がいたが,かれらにしても同じで る。(来世においても)かれらには痛ましい懲罰が ろう。 [59.16] (かれらは)悪魔のように人に向かって,「信仰を捨てなさい。」と言う。(その人が)一度不信心になると,かれは,「わたしは なたと関わりはない。本当に万有の主アッラーが恐ろしいので る。」と言う。 [59.17] それで両者(ユダヤ人と偽信者)は最後に,(地獄の)業火に陥ることになり,かれらはその中に永遠に住もう。これが,不義の徒への応報で る。 [59.18] なたがた信仰する者よ,アッラーを畏れなさい。明日のために何をしたか,それぞれ考えなさい。そしてアッラーを畏れなさい。本当にアッラーは, なたがたの行うことに通暁なされる。 [59.19] なたがたは,アッラーを忘れた者のようで ってはならない。かれは,かれら自身の魂を忘れさせたので る。これらの者はアッラーの掟に背く者たちで る。 [59.20] 火獄の住人と楽園の住人とは同じではない。楽目の住人こそ勝利者で る。 [59.21] もしもわれがこのクルアーンを山に下したならば,それはきっと遜って,アッラーを恐れて粉々に砕けるのを見るで ろう。こんな えを,われは人間に示すのは,恐らくかれらが熟考するで ろうと思うからで る。 [59.22] かれこそは,アッラーで られる。かれの外に神はないので る。かれは幽玄界と現象界を知っておられ,慈悲 まねく慈愛深き御方で られる。 [59.23] かれこそは,アッラーで られる。かれの外に神はないので る。至高の王者,神聖にして平安の源で り,信仰を管理し,安全を守護なされ,偉力ならびなく全能で,限りなく尊い方で られる。アッラーに讃え れ。(かれは)人が配するものの上に(高くおられる)。 [59.24] かれこそは,アッラーで られる。造物の主,造化の主,形態を授ける(主で り),最も美しい御名はかれの有で る。天地の凡てのものは,かれを讃える。本当にかれは偉力ならびなく英明で られる。 @試問される女章 〔アル・ムンタヒナ〕 [60.1] なたがた信仰する者よ,われの敵で り,また なたがたの敵で る者を,友としてはならない。 なたがたに与えられた真理を拒否しているにも拘らず,密に好意を寄せるのか。かれらは, なたがたの主,アッラーを信仰しているという理由で,使徒と なたがたを追放したので る。 なたがたは,われの喜びを願いながら,われのために聖戦に出かけていながら,(一方で)かれらに好意を寄せるのか。われは なたがたの隠すことも,現わすことも知っている。 なたがたの中このようなことをする者は,本当に正しい道から迷い去った者で る。 [60.2] かれらはもし なたがたの上手に立てば, なたがたの敵となり,かれらの手と舌を悪意をもって なたがたに伸し, なたがたが不信心になることを望んでいる。 [60.3] 復活の日においては, なたがたの親族もまた子女も, なたがたには役立たないで ろう。かれは なたがたを裁決なされる。アッラーは なたがたの行うことを御存知で られる。 [60.4] イブラーヒームやかれと共にいた者たちのことで, なたがたのため本当に良い模範が る。かれらが自分の人びとに言った時を思い起せ。「本当にわたしたちは, なたがたと なたがたがアッラーを差し置いて崇拝するものとは,何の関りもない。 なたがたと絶縁する。わたしたちと なたがたの間には, なたがたがアッラーだけを信じるようになるまで,永遠の敵意と憎悪が るばかりで る。」イブラーヒームは父親だけにこう言った。「わたしは なたのために,御赦しを祈りましよう。だがわたしは, なたのためになるどんな力もアッラーから頂けないでしょう。」(かれは祈った)。「主よ,わたしは なたに御縋り申し, なたにだけ悔悟します。わたしたちの行き着く所は なたの御許ばかりです。 [60.5] 主よ,わたしたちを不信心者の試練に陥し入れないで下さい。主よ,わたしたちを御赦し下さい。本当に なたは,偉力ならびなく英明で られます。」 [60.6] 本当に,アッラーと最後の日に望みを託している者にとって,この(物語の)中には良い模範が る。だがもし背き去る者が っても,本当にアッラーは,自足なされる御方讃美されるべき御方で られる。 [60.7] アッラーは なたがたと なたがたが(今)敵意を持つ者たちとの間に, るいは友情を起させることも ろう。本当にアッラーは全能で られ,またアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [60.8] アッラーは,宗教上のことで なたがたに戦いを仕掛けたり,また なたがたを家から追放しなかった者たちに親切を尽し,公正に待遇することを禁じられない。本当にアッラーは公正な者を御好みになられる。 [60.9] アッラーは只次のような者を, なたがたに禁じられる。宗教上のことで なたがたと戦いを交えた者,また なたがたを家から追放した者, なたがたを追放するに たり力を貸した者たちで る。かれらに縁故を通じるのを(禁じられる)。誰でもかれらを親密な友とする者は不義を行う者で る。 [60.10] なたがた信仰する者よ,婦人の信者が, なたがたの許に逃げて来た時は,かの女らを試問しなさい。かの女らの信仰に就いては,アッラーが最もよく知っておられる。もしかの女らが信者で ることが なたがたに分ったならば,不信心者の許に帰してはならない。かの女は,かれら(不信心者)には合法(の妻)ではなく,またかれら(不信心者)も,かの女らにとっては合法(の夫)ではない。しかしかれら(不信心者)が(マハルとして)贈ったものは返してやれ。 なたがたが,かの女らにマハルを与えるならば,かの女を娶っても, なたがたに罪はない。だが不信心な女との絆を,固持していてはならない。 なたが(マハルとして)贈ったものの返還を(不信心者のかの女の夫から)求めてもよい。またかれら(不信者)が贈ったものについては,その返還の要求を( なたがたに対して求めさせればよい)。これはアッラーの御裁で る。かれは なたがたの間を(公正に)裁決なされる。本当にアッラーは全知にして英明で られる。 [60.11] なたがたの妻が,もし なたがたの許を去り,不信心者の許に走るならば,先方(不信心者の夫)に勝利を納めた暁には,妻に去られた者にその戦利品の中から,マハルとして贈ったものと同額を与えなさい。 なたがたが信奉する,アッラーを畏れなさい。 [60.12] 預言者よ, なたの許へ女の信者がやって来て, なたに対しこう忠誠を誓うならば,「アッラーの外は何ものも同位に崇めません。盗みをしまん。姦通しません。子女を殺しません。また手や足の間で,捏造した嘘は申しません。また正しいことには, なたに背きません。」(と誓うならば)かの女たちの誓約を受け入れ,かの女たちのために罪を赦されるようアッラーに祈れ。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [60.13] なたがた信仰する者よ,アッラーの御怒りを被った者に,友情を持ってはならない。かれらは,不信心者が墓場の(埋葬ずみの)仲間に就いて絶望しているのと同じように,来世に就いて絶望しているので る。 @戦列章 〔アッ・サッフ〕 [61.1] 天に り地に る凡ての有は,アッラーを讃える。本当にかれは偉力ならびなく英明で られる。 [61.2] 信仰する者よ, なたがたはどうして(自ら)行わないことを口にするのか。 [61.3] なたがたが行わないことを口にするのは,アッラーが最も憎まれるところで る。 [61.4] 本当にアッラーの御好みになられる者は,堅田な建造物のように,戦列を組んでかれの道のために戦う者たちで る。 [61.5] ムーサーがかれの人びとに言った時を思い起せ。「人びとよ,どうして なたがたはわたしを苦しめるのか。わたしが, なたがたに(遣わされた)アッラーの使徒で ることを,知っているではないか。」それでかれらが常規を踏みはずした時,アッラーはかれらの心を曲げられた。本当にアッラーは,(アッラーの)掟に背く者を御導きになられない。 [61.6] マルヤムの子イーサーが,こう言った時を思い起せ。「イスラエルの子孫たちよ,本当にわたしは, なたがたに(遣わされた)アッラーの使徒で,わたしより以前に,(下されている)律法を確証し,またわたしの後に来る使徒の吉報を与える。その名前は,アハマドで る。」だがかれが明証をもって現れた時,かれらは,「これは明らかに魔術で る。」と言った。 [61.7] イスラームに招かれていながら,アッラーに就いて虚偽を捏造する者以上に悪を行う者が ろうか。アッラーは不義を行う民を御導きになられない。 [61.8] かれらはアッラーの御光を,口先で消そうと望んでいる。だがアッラーは例え不信心者たちが忌み嫌おうとも御自分の光(イスラーム)を現わした。 [61.9] かれこそは,導きと真実の宗教を持たせて,御自分の使徒を遺わされた方で,例え多神教徒たちが忌み嫌おうとも,それ(イスラーム)を凡ての宗教の上に高く掲げさせられる。 [61.10] なたがた信仰する者よ,われは痛苦の懲罰から救われる一つの取引を, なたがたに示そう。 [61.11] それは なたがたがアッラーとその使徒を信じ, なたがたの財産と生命をもってアッラーの道に奮闘努力することで る。もし分るならば,それは なたがたのために最も善い。 [61.12] かれは なたがたの様々な罪は赦して,川が(木々の)下を流れる楽園に入らせ,アドン(エデン)の楽園における美しい邸宅に住まわせる。それは至福の成就で る。 [61.13] また なたがたが好む,外(の恩恵)を与えられる。アッラーの御助けと,速かな勝利で る。だからこの吉報を信者たちに伝えなさい。 [61.14] 信仰する者よ, なたがたはアッラーの助力者になれ。マルヤムの子イーサーが,その弟子たちに次のように言った。「アッラーの(道の)ために,誰がわたしの助力者で るのか。」弟子たちは(答えて),「わたしたちがアッラーの助力者です。」と言った。そのさいイスラエルの子孫たちの一団は信仰し,一団は背を向けた。それでわれは,信仰した者たちを助けて,かれらの敵に立ち向かわせた。こうしてかれらは勝利者となったので る。 @合同礼拝章 〔アル・ジュムア〕 [62.1] 天に り地に る凡てのものは,アッラーを讃える。(かれは)至高の王者,神聖にして偉力ならびなく英明で られる。 [62.2] かれこそは文盲の者の間に,かれらの中から使徒を遺わし,印を読み聞かせてかれらを清め,啓典と英知を教えられた方で る。本当にかれらは,以前は明らかに邪道に った。 [62.3] まだ来ていない(預盲者以降の)人びとにも教えを授けられる。かれは偉力ならびなく英明で られる。 [62.4] これがアッラーの恩恵で る。かれの御心に適う者にこれを与える。アッラーは偉大な恩恵の主で られる。 [62.5] 律法(守護)の責任を負わされて,その後それを果たさない者を えれば,書物を運ぶロバのようなもので る。アッラーの印を嘘で るとする者も同様で,哀れむべきで る。本当にアッラーは悪い行いの者を御導きになられない。 [62.6] 言ってやるがいい。「ユダヤ教を信奉する者よ, なたがたがもし外の人びと以上に,アッラーの御気に入りで ると言いはり,それが くまでも真実で ると確心するならば(天国に入れるはずだから今すぐ)死を請い願いなさい。」 [62.7] だがかれらは,その手で今まで犯した(行いの)ため,決して死を請い願わないで ろう。本当にアッラーは不義を行う者を熟知なされる。 [62.8] 言ってやるがいい。「 なたがたが逃れようとする死は,必ず なたがたを襲うので る。それから幽玄界と現象界を知っておられる御方に送り返され,かれは なたがたに自分の所業を告げ知らせる。」 [62.9] なたがた信仰する者よ,合同礼拝の日の礼拝の呼びかけが唱えられたならば,アッラーを念じることに急ぎ,商売から離れなさい。もし なたがたが分っているならば,それが なたがたのために最も善い。 [62.10] 礼拝が終ったならば, なたがたは方々に散り,アッラーの恩恵を求めて,アッラーを讃えて多く唱念しなさい。必ず なたがたは栄えるで ろう。 [62.11] しかしかれらは,うまい儲けや遊びごとを見かけると,(礼拝のために)立ち上っている なたを等閑にして,そちらに駆け出す始末。言ってやるがいい。「アッラーの御許(の恩恵)は,遊戯や取引よりも優る。アッラーは,最善の給与者で られる」。 @偽信者たち章 〔アル・ムナーフィクーン〕 [63.1] 偽信者たちが なたの許にやって来ると,「わたしたちは なたが,本当にアッラーの使徒で ることを証言する。」と言う。アッラーは, なたが確かに使徒で ることを知っておられる。またアッラーは,偽信者たちが真に嘘言の徒で ることを証言なされる。 [63.2] かれらはその誓いを(悪行のための)隠れ場として,アッラーの道から(人びとを)妨げている。本当にかれらの行うことは,憎むべきで る。 [63.3] それは,かれらが一度信仰して,それから不信心になったためで,かれらの心は封じられ,そのためかれらは理解しない。 [63.4] なたがかれらを見る時,かれらの(立派な)風体に感心するで ろう。かれらが語れば, なたはその雄弁な言葉に魅せられる。だがかれらは,(何の知識もなく何を言っても分らない)壁に寄りかかっているただの材木のようなもので る。かれらはどの叫びも,自分たちのことをいっていると考えている。かれらは敵で る。用心しなさい。アッラーよかれらを滅ぼして下さい。何とかれらは(真理から)逸れたことよ。 [63.5] かれらに向かって,「来なさい。アッラーの使徒が, なたがたのために御赦しを祈るで ろう。」と言うと, なたはかれらが顔を背けて,微慢に背を向けて去るのを見よう。 [63.6] なたがかれらのために御赦しを祈っても,また祈らなくても,かれらにとって同じで る。アッラーは,決してかれらを御赦しになられない。本当にアッラーは,(アッラーの)掟に背く者を御導きになられない。 [63.7] かれらはこう言うので る。「アッラーの使徒と一緒の者に,施しをしてはいけません。かれらは結局解散されるのです。」本当に天と地の宝庫はアッラーの有で る。だが,偽信者たちはそれを理解しない。 [63.8] かれらは,「わたしたちがアル・マディーナに帰れば,そこの高貴な者が卑しい者たちを必ずそこから追うでしょう。」と言う。凡そ栄誉は,アッラーと使徒,そしてその信者たちに る。だが偽信者たちには,これが分らない。 [63.9] 信仰する者よ, なたがたの富や子女にかまけて,アッラーを念じることを疎かにしてはならない。そうする者(アッラーを念わない者)は,自らを損う者で る。 [63.10] 死が なたがたを理う前に,われが与えたものから施しなさい。かれは,「主よ,何故 なたは暫くの間の猶予を与えられないのですか。そうすればわたしは喜捨〔サダカ〕をして,善い行いの者になりますのに。」と言う。 [63.11] 定められた時がやって来た時,アッラーは誰にも猶予を与えられない。アッラーは, なたがたの行うことに通暁なされる。 @騙し合い章 〔アッ・タガーブン〕 [64.1] 天に り地に る凡てのものは,アッラーを讃える。大 はかれの有で り,讃美もまたかれに属する。本当にかれは凡てのことに全能で られる。 [64.2] かれこそは, なたがたを創られた方で る。だが なたがたの或る者は不信心者でまた,或る者は信者で る。本当にアッラーは, なたがたの行うことを御存知で られる。 [64.3] (かれは)真理によって天と地を創造なされ, なたがたを形作って美しい姿になされた。またかれの御許に帰り所は るので る。 [64.4] (かれは)天と地における凡てのものを知り, なたがたの隠すものも,現わすものまでも知っておられる。またアッラーは,胸の中に抱くことを熟知なされる。 [64.5] 昔の,信仰を拒否した者たちの消息が, なたがたに達しなかったのか。かれらは悪行の結果を味わい,また痛ましい懲罰を受けた。 [64.6] それは使徒たちが,様々な明証をもってかれらのもとに来たのにも拘らず,「人間が,わたしたちを導けようか。」と言ったためで る。それでかれらは信じょうとせず背き去った。だがアッラーは,何も求められない。アッラーは,満ち足られる御方讃美されるべき御方で られる。 [64.7] 不信心な者は,甦りなどはないと主張する。言ってやるがいい。「そうではない。主に誓っていう。 なたがたは必ず甦るので る。それから なたがたの行なったことが,必ず告げ知らされる。それはアッラーにおいては容易なことで る。 [64.8] だからアッラーとその使徒,そしてわれが下した光明を信じなさい。本当にアッラーは なたがたの行ったことに通暁なされる。 [64.9] かれが なたがたを召集なされる集合の日は騙し合いの日で る。誰でも,アッラーを信じて,善行に動しんだ者からは,様々な邪悪,不運を払われ川が下を流れる楽園にかれらを入らせ,永遠にその中に住まわせる。これは大いなる勝利(至福)で る。 [64.10] だが信仰を拒否して,わが印を虚偽で るとした者は業火の住人で,その中に永遠に住む。何と悪い帰り所で ることよ。 [64.11] どんな災厄も,アッラーの御許しなく起きることはない。誰でもアッラーを信仰する者は,その心を導かれよう。本当にアッラーは,凡てのことに通暁なされる。 [64.12] それでアッラーに従え。また使徒に従え。仮令 なたがたが背き去っても,わが使徒の務めは,只明確に(啓示を)宣べ伝えることで る。 [64.13] アッラー,かれの外に神はないので る。それで信者はアッラーに全幅の信頼を寄せなさい。 [64.14] 信仰する者よ, なたがたの妻や子女の中にも, なたがたに対する敵がいる。だからかれらに用心しなさい。だがもし なたがたがかれらを赦し,大目にみ,かばうならば(それもよい)。本当にアッラーは,度々御赦し下される御方,慈悲深い御方で られる。 [64.15] なたがたの富や子女は,一つの試みに過ぎない。アッラー,かれの御許に(だけ)偉大な報奨は る。 [64.16] だから心を尽してアッラーを畏れ,聞きそして従い,また(施しのために)使え, なたがた自身のために善いで ろう。また自分の貪欲に用心する者,かれらは繁栄を成就する者で る。 [64.17] なたがたがもしアッラーに善い貸付をするならば,かれは なたがたのためにそれを倍加なされ, なたがたを御赦し下されよう。本当にアッラーは感謝に つく大度におわします。 [64.18] また幽玄界も現象界をも知っておられ,偉力ならびなく英明で られる。 @離婚章 〔アッ・タラーク〕 [65.1] 預言者よ, なたがたが妻と離婚する時は,定められた期限に離別しその期間を(正確に)計算しなさい。 なたがたの主アッラーを畏れなさい。かの女らに明白な不貞がない限り,(期限満了以前に)家から追い出してはならない。また(かの女らを)出て行かせてはならない。これらはアッラーの掟で る。アッラーの掟に背く者は,確かに自分の魂を損う者で る。 なたは知らないが,アッラーはこの後で,新しい事態を引き起こされるかも知れない。 [65.2] その期限が満了した時は,立派に留めるか,または立派に別れなさい。そして なたがたの中から公正な2人の証人を立て,アッラーに向い証言させなさい。これは,アッラーと最後の日を信じる者に与えられた訓戒で る。またアッラーを畏れる者には,かれは(解決の)出ロを備えられる。 [65.3] かれが考えつかないところから,恵みを与えられる。アッラーを信頼する者には,かれは万全で られる。本当にアッラーは,必ず御意を完遂なされる。アッラーは凡てのことに,一定の期限を定められる。 [65.4] なたがたの妻の中,月経の望みの無い者に就いてもし疑いを抱くならば,(命じられた)定めの期間は3ヶ月で る。(まだ)月経の無い者に就いても(同様で る)。妊娠している者の場合,その期間はかの女が重荷をおろすまでで る。本当にアッラーを畏れる者には,かれは事を容易になされる。 [65.5] これはアッラーが, なたがたに下された命令で る。アッラーを畏れる者には,かれはその諸悪を払われ,かれに対する報奨を増大されるで ろう。 [65.6] かの女たちを, なたがたの暮している所で なたがたの力に応じて住まわせなさい。かの女らを窮屈にして,困らせてはならない。もし妊娠しているならば,出産するまでの費用を,かの女たちに与えなさい。もしかの女たちが なたがたのため(子)に授乳する場合は,その報酬を与え, なたがたの間で,正しく相談しなさい。 なたがた(夫婦)がもし話がまとまらなければ,外の女が授乳してもよい。 [65.7] 裕福な者には,その裕福さに応じて支払わせなさい。また資力の乏しい者には,アッラーがかれに与えたものの中から支払わせなさい。アッラーは,誰にもかれが与えられた以上のものを課されない。アッラーは,困難の後に安易を授けられる。 [65.8] どんなに多くの町が,主とかれの使徒たちの命令に背いたことで ろう。それでわれは厳しく清算し,みせしめの懲罰でかれらを罰した。 [65.9] こうしてかれらは,その行いの悪い結果を味わい,最後には結局滅亡した。 [65.10] アッラーはかれらのために,厳しい懲罰を準備なされる。だから信仰し,思慮 る人びとよ,アッラーを畏れなさい。アッラーは,確に なたがたに教訓を下され, [65.11] 使徒を遣わした。かれがアッラーの印を なたがたに読誦し,明白に解明するのは,信仰して善行をなす者を,暗黒の深みから光明の中に導き出すためで る。凡そアッラーを信仰して善行に勤しむ者は,下に川が流れる楽園に入らされ,永遠にその中に住むので ろ。本当にアッラーは,かれらのために善い御恵みを下される。 [65.12] アッラーこそは,7層の天と同様に(7層の)大地を,創造なされた方で る。(アッラーの)御命令はそれらの間から下って来る。それで,本当にアッラーは,凡てのことに全能で り,またアッラーの御知識が,凡ての事物を確かに包囲なされることを, なたに分からせるためで る。 @禁止章 〔アッ・タハリーム〕 [66.1] 預言者よ,アッラーが なたのために合法とされていることを(アッラーの御好意を求めるためではなく)只 なたの妻たちの御機嫌をとる目的だけで何故自ら禁止するのか。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 [66.2] (人びとよ)アッラーは, なたがたのために誓いを解消するよう既に御達しが った。アッラーは なたがたの守護者で り,全知にして英明で られる。 [66.3] 預言者が妻の一人(ハフサ)に る秘密を打ち明けた時,かの女(ハフサ)はそれを(アーイシャに)口外したので,アッラーはそのこと(秘密を漏したこと)をかれに知らせた。かれはその一部分を(ハフサに)話し,一部分は伏せて置いた。それでかれが,かの女(ハフサ)にそれを告げると,かの女は,「誰が なたにそれを告げましたか。」と言った。かれは(答えて)言った。「何もかも御存知の御方が,わたしに告げられました。」 [66.4] もし梅悟してアッラーに帰るならば, なたがた2人の心は,善いほうに傾く。もし共謀してかれに反抗するならば,アッラーはかれの守護者で られ,またジブリールや,正しい信者たち,更に天使たちも皆(かれの)支持者で る。 [66.5] かれが,もし なたがたを離婚したならば,かれは なたがたに優る妻たちを,代りにかれに授けられるで ろう。アッラーに服従,帰依し,信心深く誠実で,悔悟して(不断に主に)返り,(謙虚に)礼拝を捧げ,進んで事に当たり斎戒する者で,既婚者も り処女も ろう。 [66.6] なたがた信仰する者よ,人間と石を燃料とする火獄から なたがた自身と なたがたの家族を守れ。そこには厳格で痛烈な天使たちが(任命されて)いて,かれらはアッラーの命じられたことに違犯せず,言い付けられたことを実行する。 [66.7] (かれらは言われるで ろう。) なたがた不信心の者よ,今日は,弁解してはならない。 なたがたは,只 なたがたが行ったことに対して報いられるだけで る。 [66.8] なたがた信仰する者よ,謙虚に悔悟してアッラーに帰れ。恐らく主は, なたがたの様々な悪を払い,川が下を流れる楽園に入らせるで ろう。その日アッラーは,預言者やかれに従って信じる者たちを,辱しめはしない。かれらの光は,その前方または右方だ閃こう。かれらは(祈って)言うで ろう。「主よ,わたしたちのために,光を完全になされ,わたしたちを御赦し下さい。 なたは凡てのことに全能で られます。」 [66.9] 預言者よ,不信者と偽信者にたいし,奮闘努力しなさい。またかれらに対し強硬で れ。かれらの住まいは地獄で る。何と悪い帰り所で ることよ。 [66.10] アッラーは不信者のために実例を示される。ヌーフの妻,そしてルートの妻で る。かれら両人は,2人の正しいわがしもべの許にいた。かの女たちは,かれら(夫)にたいして不誠実で,アッラーの御許で何ら得るところはなかった。そして「 なたがた2人は(外の)入る者と一緒に火獄に入れ。」と告げられた。 [66.11] またアッラーは,信仰する者のために例を示される。フィルアウンの妻で る。かの女がこう言った時を思い起しなさい。「主よ,楽園の中の なたの御側に,わたしのため家を御建て下さい。そしてフィルアウンとその行いから,わたしを救い,不義を行う者から,わたしを御救い下さい。」 [66.12] またわれは自分の貞節を守ったイムラーンの娘マルヤム(の体内)に,わが霊を吹き込んだ。かの女は,主の御言葉とその啓典を実証する,敬炭な(しもべの)一人で った。 @大 章 〔アル・ムルク〕 [67.1] 大 を掌握なされる方に祝福 れ。本当にかれは凡てのことに全能で られる。 [67.2] (かれは)死と生を創られた方で る。それは, なたがたの中誰の行いが優れているのかを試みられるためで,かれは偉力ならびなく寛容で られる。 [67.3] (かれは)一層一層に,7天を創られる御方。慈悲 まねく御方の創造には,少しの不調和もないことを見るで ろう。それで改めて観察しなさい。 なたは何か裂け目を見るのか。 [67.4] それで今一度,目を上げて見るがいい。 なたの視線は,(何の欠陥も捜し出せず)只ぼんやりしてもとに戻るだけで る。 [67.5] かれは灯明(星)をもって,最下層の天を飾り,悪魔たちに対する磔(流星)となし,またかれらのために烈火の懲罰を準備した。 [67.6] かれらの主を信じない者には,地獄の懲罰が る。何と悪い帰り所で ることよ。 [67.7] かれらがその中に投げ込まれる時,それ(地獄)が沸騰するかのように不気味で忌しい音でうなるのをかれらは聞こう。 [67.8] 激しい怒りのために破裂するかのようで る。一団がその中に投げ込まれる度に,そこの看守はかれらに,「 なたがたに,警告者はやって来なかったのか。」と問う。 [67.9] かれらは言う。「そうです,確かに一人の警告者がわたしたちの許にやって来ました。だがわたしたちは拒否して言った。『アッラーは何(の啓示)も下されない。 なたがたは,大変な過誤の中にいるだけで る。』」 [67.10] かれらはなお言う。「わたしたちが聞き,熟考したならば,烈火の住人の中には入らなかったでしょうに。」 [67.11] かれらは自分の様々な罪を認めた。烈火の住人は,(容赦から)遠く離れている。 [67.12] 本当に目に見えない主を,畏れる者には,容赦と偉大な報奨が ろう。 [67.13] なたがたが言葉を隠していても,またそれを表わしても,かれは本当に胸の中のものを知っておられる。 [67.14] かれが創造されたものを,知らないで ろうか。かれは,深奥を理解し通暁なされる。 [67.15] かれこそは,大地を なたがたに使い易くなされた方で る。それでその諸地域を往来し,かれの糧を食べるがよい。そして復活の時にはかれに召されていく身で る。 [67.16] 大地が揺れ動く時,天にいます方が, なたがたをそれに呑み込ませられないで ろうと,安心しているのか。 [67.17] また なたがたは天にいます方が,(砂石の)烈風を なたがたに送られないで ろうと,安心しているのか。やがて なたがたは,わが警告が如何なるものかを知ろで ろう。 [67.18] 本当に なたがた以前の者たちも,(わが警告を)嘘で るとした。それで が不興が如何に(恐ろしいもので) ったか。 [67.19] かれらは上を飛ぶ鳥に就いて考えないのか。翼を広げ,またそれを畳むではないか。慈悲 まねく御方の外,誰がそれらを支えることができよう。本当にかれは,凡てのことを御存知で られる。 [67.20] 慈悲 まねく御方を差し置いて なたがたを助ける軍勢となり得るものは,誰で るのか。不信者は,妄想しているに過ぎない。 [67.21] かれがもし御恵みを止められると, なたがたに恵みをなし得るものは誰で るのか。いやかれらは高慢と,(真理からの)回避に固執する。 [67.22] 顔を伏せて(只頑なに)歩く者と,正しい道の上を規則正しく歩く者と,どちらがよく導かれるのか。 [67.23] 言ってやるがいい。「かれこそは なたがたを創り, なたがたのために,聴覚,視覚,感情(知力)を与えられた方で る。何と なたがたの感謝の念の薄いことよ。」 [67.24] 言ってやるがいい。「かれこそは, なたがたを地上に分散し繁栄させられた方で り, なたがたはかれの御許に集められる。」 [67.25] かれら(不信者)は,「もし なたがたの言葉が真実なら,この契約は何時(果たされるの)で ろうか。」と言う。 [67.26] 言ってやろがいい。「本当にそれを知るのは,アッラーだけで る。わたしは公明な警告者に過ぎない。」 [67.27] かれらが目の辺にそれを見る時,不信者たちの顔は悲しみに曇る。「これが なたがたの求めていたもの(約束の成就)で る。」と告げられる。 [67.28] 言ってやるがいい。「 なたがたは考えないのか,もしアッラーが,わたしやわたしと一緒の者を滅ぼされても,また慈悲を与えられても,凡そ不信者を痛烈な懲罰から救うものは誰で ろうか。」 [67.29] 言ってやるがいい。「かれは慈悲 まねく御方で られ,わたしたちはかれを信仰し,かれに(全てを)托す。やがて なたがたは,明らかな過誤の中にいる者が誰で るのかを知るで ろう。」 [67.30] 言ってやるがいい。「 なたがたは考えないのか。もし或る朝, なたがたの水が地下に沈み去ったならば,涌き出る水を, なたがたに(■?)せるものは,一体誰で るのか。」 @筆章 〔アル・カラム〕 [68.1] ヌーン。筆に誓けて,また書いたものにおいて誓う。 [68.2] 主の恩恵において, なたは気違いではない。 [68.3] いや,本当に なたには,尽きない報奨が ろう。 [68.4] 本当に なたは,崇高な徳性を備えている。 [68.5] やがて なたは見よう,かれらもまた見るで ろう。 [68.6] なたがたの誰が気違いで るかを。 [68.7] 本当に なたの主は,道から迷い去った者を,最もよく知っておられ,また導かれている者を最もよく知り尽される方で る。 [68.8] それで なたは(真理を)否認する者に従ってはならない。 [68.9] かれらの願いは, なたが歩み寄ることで,そうなればかれらも妥協したいので る。 [68.10] なたは,卑劣な誓いをたてるどんな者にも屈従してはならない。 [68.11] 中傷し,悪口を言い歩く者, [68.12] 善事を妨げ,掟に背く罪深い者, [68.13] 乱暴(残虐)な者,その外素性の卑しい者, [68.14] 富と(多くの)子女を持っているために(そうで る,これらの者に従ってはならない)。 [68.15] かれにわが印が読唱されると,「それは昔の物語です。」と言う。 [68.16] やがてわれは,鼻の上に焼印を押すで ろう。 [68.17] 本当にわれは,(果樹)園の持ち主を試みたように,かれらを試みた。かれらが,早朝にそれ(果物)を収穫することを誓った時に, [68.18] (アッラーの御望みならば)と,条件を付けることをしなかった。 [68.19] それでかれらが眠っている間に, なたの主からの天罰がそれを襲った。 [68.20] それで朝には,それは摘み取られたようになった。 [68.21] 早朝かれらは互いに叫んだ。 [68.22] 「もし収穫するのなら なたがたの畑に急ぎましょう。」 [68.23] そこでかれらは低声に囁き合って出かけた。 [68.24] 「今日は一人の貧乏人も, の(果樹園)に入らせてはなりません。」 [68.25] かれらは強く心に決めて,朝早く出て行った。 [68.26] だがかれらがそれを見た時,言った。「わたしたちは,道を間違えている。 [68.27] いや,わたしたちは(収穫物を)奪われた。」 [68.28] かれらの中,すこし穏やかな一人が言った。「 なたがたはどうして(主を)讃えないのかと,わたしが言ったのに。」 [68.29] かれらは,「わたしたちの主を讃える。本当にわたしたちは不義で りました。」と言った。 [68.30] そこでかれらは,互いに責め合い始めた。 [68.31] かれらは言った。「 悲しい,わたしたちは本当に横柄でした。 [68.32] 主はこれに代る,更に良い(果樹園)を与えられるかもしれない。本当にわたしたちは,(悔悟して)主に嘆願します。」 [68.33] このようなものが,(現世の)懲罰で る。だが来世の懲罰は更に大きなもので る。もしかれらに分っていたならば。 [68.34] 本当にアッラーを畏れる者に対しては,主の御許に喜こびの楽園が ろう。 [68.35] われは信心深い者たちを,罪人のように扱うとでもいうのか。 [68.36] なたがたはどうしたのか。 なたがたはどう判断するのか。 [68.37] それとも なたがたには,学ぶに足りる啓典が るのか。 [68.38] なたがたが選ぶものは,何でもその啓典の中に るのか。 [68.39] それとも なたがたは,審判の日まで有効な誓約をわれと結んだのか。 なたがたが思慮分別することは,確かに なたがたのものになるのか。 [68.40] (ムハンマドよ)かれらに問え。「かれらの誰がそれを保証するのですか。」 [68.41] または,かれらは(主に)配するものが るのか。かれらが正しいのなら,その配するものを連れて来させなさい。 [68.42] 脛が,現わにされる日(を思いなさい)。かれらはサジダするよう求められる。だがかれらには出来ないで ろう。 [68.43] かれらは目を伏せ,屈辱を被るで ろう。サジダするよう,確かにかれらは呼びかけられていた。その時五体満足なのに(拒否した)。 [68.44] そこでこの御言葉(クルアーン)を虚偽で るとする者をわれに任せよ。われはかれらが気付かない方面から,一歩一々(堕落に)導き, [68.45] かれらを猶予するで ろう。本当にわれの計略は強く確かで る。 [68.46] それとも なたがかれらに報酬を求め,それでかれらは負担を課せられたのか。 [68.47] また幽玄界がかれらの手元に り,それでかれらは(それを)書き下すことが出来るのか。 [68.48] だから忍耐して, なたの主の命令を待て。魚の友のようで ってはならない。苦しさの余り(かれが)叫んだ時(のように)。 [68.49] 主からの恩恵がかれに達しなかったならば,かれは罪を負わされ,不面目に不毛の地に捨てられたで ろう。 [68.50] このように主は,かれを選び正義の徒の一人となされた。 [68.51] 不信心者は警告を聞く時,その(物凄い)目付きで, なたを凡んど倒れんばかりにする。かれらは言う。「本当にかれは憑かれた者です。」 [68.52] だが,この(クルアーン)こそは,万有のための訓戒に外ならない。 @真実章 〔アル・ハーッカ〕 [69.1] 確かな真実, [69.2] 確かな真実とは何か。 [69.3] 確かな真実が何で るかを, なたに理解させるものは何か。 [69.4] サムードとアード(の民)は,突然来る災厄を虚偽で るとした。 [69.5] それでサムードは雷雲の嵐によって滅ぼされた。 [69.6] またアードは,唸り狂う風によって滅ぼされた。 [69.7] 7夜8日にわたり,かれらに対し絶え間なく(嵐が)襲い,それで朽ちたナツメヤシの木のように,(凡ての)民がそこに倒れているのを, なたは見たで ろう。 [69.8] それで なたは,かれらの中,誰か残っている者を見るのか。 [69.9] またフィルアウンやかれ以前の者や滅ぼされた諸都市(の民)も,罪を犯していた。 [69.10] かれらは主の使徒に従わないので,かれは猛烈な懲罰でかれらを処罰した。 [69.11] 大水のとき,われが方舟で なたがたを連んだのは, [69.12] それを なたがたへの数訓とさせ,注意深い耳がそれを(聞いて)記憶に留めるためで る。 [69.13] それでラッパが一吹き吹かれた時, [69.14] 大地や山々は持ち上げられ,一撃で粉々に砕かれ, [69.15] その日(一大)事件が起る。 [69.16] また大空は千々に裂ける。天が脆く弱い日で ろう。 [69.17] 天使たちは,その(天の)端々におり,その日,8人(の天使)がかれらの上に, なたの主の玉座を担うて ろう。 [69.18] その日 なたがたは(審判のため)みな(剥?)き出しにされ何一つとして隠しおおせないで ろう。 [69.19] それで右手にその(行状)記を渡される者は言う。「ここに(来て), なたがたはわたしの(行状)記を読め。」 [69.20] 「いずれわたし(信者)の清算(審判)に合うことが,本当に分っていた。」 [69.21] こうしてかれは至福な生活に浸り, [69.22] 高い(丘の)園の中で, [69.23] 様々な果実が手近に る。 [69.24] 「 なたがたは,過ぎ去った日(現世)で行った(善行の)ために,満悦して食べ,且つ飲め。」(と言われよう)。 [69.25] だが左手にその(行状)記を渡される者は言う。「 ,わたしの(行状)記が渡さオになかったならば」 [69.26] 「わたしは自分の清算が,どんなもので るかを知らなかった。」 [69.27] ,その(死)が(わたしの)終末で ったならば, [69.28] 富は,わたしに役立たなかった。 [69.29] 「 威は,わたしから消え失せてしまった。」 [69.30] (だが厳命が下ろう。)「かれを捕えて,縛れ。」 [69.31] それから燃え盛る火で,かれを焼け。 [69.32] 更に70腕尺の長さの鎖で,かれを巻け。 [69.33] 本当にかれは,偉大なるアッラーを信じず, [69.34] また貧者を養うことを勧めなかった。 [69.35] それでこの日かれは,そこに友は無く, [69.36] また,穢しい腐敗物の外に食物はない, [69.37] 「それを食べるのは,罪人だけで る。」 [69.38] われは, なたがたが見得るものにおいて誓い, [69.39] また なたがたが見得ないものにおいて誓う。 [69.40] 本当にこれは,尊貴な使徒の言葉で る。 [69.41] これは詩人の言葉ではない。だが なたがたは,ほとんど信じない。 [69.42] また,占い師の言葉でもない。しかし なたがたはほとんど気にもしない。 [69.43] (これは)万有の主から下された啓示で る。 [69.44] もしかれ(使徒)が,われに関して何らかの言葉を捏造するならば, [69.45] われはきっとかれの右手を捕え, [69.46] かれの頸動脈を必ず切るで ろう [69.47] なたがたの中,誰一人,かれを守ってやれないので る。 [69.48] 本当にこれは,主を畏れる者への訓戒で る。 [69.49] われは なたがたの中,(それを)拒否する者を知る。 [69.50] 本当にこの(クルアーン)は,不信者にとっては悲しみ(の種)で ろう。 [69.51] だがそれは,本当に確固たる不動の真理で る。 [69.52] だから至大なる御方, なたの主の御名を讃えなさい。 @階段章 〔アル・マアーリジュ〕 [70.1] 或る者が,下るべき懲罰に就いて問う。 [70.2] 不信心者は,それを防ぐことは出来ない。 [70.3] 階段の主,アッラーから(の懲罰)で る。 [70.4] 天使たちや聖霊(大天使ジブリール)は,一日にして,かれの許に登る,その(一日の)長さは,5万年で る。 [70.5] だから なたは,立派に耐え忍べ。 [70.6] 本当にかれらは,それ(日)を遠いと思う。 [70.7] しかしわれは,それを近いと見る。 [70.8] 天が溶けた銅のようになる日, [70.9] 山々は,梳いた羊毛のようになり, [70.10] 誰も友(の安否)を問うことはない。 [70.11] かれらは互いに顔を合わせることが出来ない程恐れる。罪 る者はその日,自分の罪を贖うために自分の子供たちを差し出そうと願うで ろう。 [70.12] かれの妻や兄弟, [70.13] かれを庇った近親, [70.14] 自分を救えるならば,地上の凡てのものを挙げて贖うことを請い願うで ろう。 [70.15] 断じて出来ない。本当にかの(地獄の)炎は, [70.16] 頭の皮まで剣ぎ取る。 [70.17] (正義に)背を見せて,背き去った者を召喚するで ろう。 [70.18] また蓄積し,隠匿の金を持つ者をも。 [70.19] 人間は本当に忙しなく創られている。 [70.20] 災厄に会えば歎き悲しみ, [70.21] 好運に会えば物惜しみになる。 [70.22] だが礼拝に精進する者は,そうではない。 [70.23] 礼拝を厳守している者, [70.24] またかれらの富が,公正で ると認められている者, [70.25] 物乞いする者や耐乏する者のために(施す者), [70.26] また審判の日の真実を確認している者, [70.27] またかれらの主の懲罰を恐れる者も。 [70.28] 本当に主の懲罰から,安全で ると考えるべきではない。 [70.29] また隠れたところ(貞節)を守る者, [70.30] かれらの妻や右手の所有する者に限っている場合は別で,罪にはならない。 [70.31] しかしこれ以外に求める者は法を越えた者で る。 [70.32] 付託されたことや約束に忠実な渚, [70.33] 証言に公正な者, [70.34] また礼拝を厳守する者。 [70.35] これらの者は栄誉を得て楽園の中に(住む)。 [70.36] 今不信心者たちが, なたの方に急いでいるのは何事か。 [70.37] 右からまた左から,群になって。 [70.38] かれらは皆至福の楽園に入ることを望むのか。 [70.39] いや,断じて出来ないことで る。本当にわれは,かれらが知るものから,かれらを創ったので る。 [70.40] いや,われは東と西の主によって誓う。われにとっては可能で る。 [70.41] かれらよりも優れた(外の)者をもって,かれらに替えてやろう。われは,失敗することはないので る。 [70.42] だから なたは,かれらを(虚栄に)浸らせ,戯れに任せるがよい。かれらが約束されている,その日の会見まで。 [70.43] かれらが墓から慌ただしく出て来る日。それはまるで(現世で)かれらが偶像神へと急いだように。 [70.44] かれらは目を伏せ,屈辱を被るで ろう。これがかれらに約束されていた,その日で る。 @ヌーフ章 [71.1] 本当にわれは,ヌーフをその民に遣わし,「痛ましい懲罰が なたの民に下る前に, なたは,かれらに警告しなさい。」(と命じた)。 [71.2] かれは言った。「わたしの人びとよ,わたしは なたがたへの公明な1人の警告者です。 [71.3] なたがたはアッラーに仕え,かれを畏れ,わたしに従いなさい。 [71.4] かれは なたがたの様々な罪を赦し,定められた期限まで, なたがたを猶予なされます。本当にアッラーの期限が来た時は,猶予されません。もし なたがたが分っていたならば。」 [71.5] かれ(ヌーフ)は申し上げた。「主よ,わたしは夜も昼も,わたしの人びとに呼びかけました。 [71.6] だが,わたしの呼びかけは,只(正道からの)逃避を増すばかりです。 [71.7] わたしがかれらに,『かれが, なたがたを御赦しになるのだ』と呼びかける時,かれらは指を自分の耳に差し込み,自分で外套を被って(不信心を)固執し,ひたすら高慢になります。 [71.8] それでわたしは,声を大きくしてかれらに呼びかけました。 [71.9] 或る時は公に,また(或る時は)密かにかれらに(訴えて), [71.10] わたしは言いました。『 なたがたの主の御赦しを願え。本当にかれは,度々御赦しなされる。 [71.11] かれは, なたがたの上に豊かに雨を降らせられ, [71.12] なたがたの財産や子女を増やし,また なたがたのために,様々な園や(水の流れる)河川を設けられる。 [71.13] なたがたはどうしたのか。アッラーの御親切,我慢強さに対して,望みを持たないとは。 [71.14] かれは本当に順序よく段階をおって なたがたを創られた。 [71.15] なたがたは,アッラーが7天を如何に一層また一層と,創られたかを考えてみなかったのか。 [71.16] また月をその中の明りとされ,太陽を(燃える)灯明となされたかを。 [71.17] アッラーは なたがたを土から育てられ, [71.18] それから, なたがたは大地に帰され,また起き上らせられる。 [71.19] またアッラーは なたがたのために,大地を延べ広げられ, [71.20] そこで なたがたは,広い大道を往来するで ろう。』といって聞かせました。」 [71.21] ヌーフは(更に)言った。「主よ,かれらはわたしに従いません。自分の財産と子女とで,破滅を助長する者にだけ従います。 [71.22] そして重大な策謀を企みます。 [71.23] かれらは言います。『 なたがたの神々を捨てるな。ワッドもスフーウも,またャグースもヤウークもナスルも,捨ててはならない。』 [71.24] かれらは既に多くの者を迷わせました。(主よ)迷いを放任されても,不義を行う者を多くしないで下さい。」 [71.25] かれらは様々な罪のために溺れさせられ,更に火獄に送られ,アッラーの外には,どんな援助者も得られなかった。 [71.26] ヌーフは(祈って)言った。「主よ,不信心な居住者を誰一人として地上に残さないで下さい。 [71.27] もし なたがかれらを残されれば,かれらは必ず なたに仕える者を迷わせ,また罪を犯す不信心な者の外,生まないでしょう。 [71.28] 主よ,わたしとわたしの両親を御赦し下さい。また信者としてわたしの家に入る者,また(凡ての)信仰する男と信仰する女たちを御赦し下さい。そして不義を行う者たちには,滅亡の外には(何も)加えないで下さい。」 @アル・ジン(幽精)章 [72.1] 言え,「わたしにこう啓示された。一団のジンが(クルアーンを)聞いて言った。『わたしたちは,本当に驚くべき読誦を聞いた。 [72.2] 正しい道への導きで る。だからわたしたちは信仰し,主に何ものをも配さない。 [72.3] 尊厳にしていと高き主の御威光よ,かれは妻を娶らず,子も持たれない。 [72.4] わたしたちの中の愚かな者が,アッラーに対し途方もない嘘を話していた。 [72.5] しかしわたしたちは,人間もジンも,アッラーに就いて嘘を言うべきではないと考えていた。 [72.6] 本当に或る種の人間は,ジンの或る者に庇護を求める。しかしそれは,かれらの愚劣を助長した。 [72.7] かれらも なたがたが考えたように,アッラーは,何者も甦らされないだろうと考えていた。 [72.8] わたしたちは,天(の秘密)に触れようとしたが,これは強い護衛の燃え輝く星(流星)で一杯で ることが分った。 [72.9] わたしたちは(盗み)聞くためにそこに坐っていた。だが聞き耳を立てる者には,警戒している燃え輝く星(流星)が待ち構えている。 [72.10] わたしたちは,主が地上の者に対して悪を望まれているのか,または,かれらを正しい道に,導くことを望まれているのか知らなかった。 [72.11] わたしたちの中には,正しい者もいるが,そうではない者もいて,様々な道に従っている。 [72.12] だがわたしたちは,地上においてアッラーを出し抜くことは出来ないし,また逃避して,かれを失敗させることも出来ないと思っている。 [72.13] わたしたちは導きを聴いて,直ぐそれを信仰した。そして主を信じる者には,恐れもなく,損うこともなく,また不正に うこともない。 [72.14] わたしたちの中には,(アッラーに)服従,帰依する者も り,また正道から逸れる者もいる。服従,帰依した者は正しい道に志向を定める。 [72.15] だが正道から逸れる者は火獄の薪となろう。』と。」 [72.16] もしかれらが(正しい)道を守るならば,われは必ず豊かな雨(凡ての恩恵)をかれらに恵む。 [72.17] われはそれによってかれらを試みよう。だが主を念うことから逸れる者は,厳しい懲罰に追いたてられることになる。 [72.18] 本当にマスジドは(凡て)アッラーの有で る。それでアッラーと同位に配して他の者に祈ってはならない。 [72.19] アッラーのしもべ(ムハンマド)が,かれに祈るために立った時,かれら(マッカの多神教徒)はどっと押し寄せんばかりに,かれを取り巻いた。 [72.20] 言ってやるがいい。「わたしは,一途にわが主に祈り,何もかれと同位に配さない。」 [72.21] 言ってやるがいい。「わたしには, なたがたを害したり,益したりする力はないので る。」 [72.22] 言ってやるがいい。「誰もアッラーからわたしを守り切ることは出来ないし,またかれの外に,避難所を見い出すことも出来ない。 [72.23] (わたしは)只アッラーからの御告げを,宣べ伝えるに過ぎない。それでアッラーとその使徒に従わない者,かれらには地獄の火が り,永遠にその中に住むで ろう。」 [72.24] かれらは,約束されたことを見る時になって,助力において誰が最も頼りにならないか,数においても誰が最も頼りにならないかを知るで ろう。 [72.25] 言ってやるがいい。「わたしは, なたがたに約束されたことが近付いているのか,それともアッラーがもう少し期間を設けられたのかを知らない。 [72.26] かれ(だけ)が幽玄界を知っておられ,その秘密を誰にも漏されはしない。 [72.27] かれの御気に召した使徒以外には。それで,かれは,前からも後ろからも護衛して,(使徒を)赴かせられた。 [72.28] それはかれらが,果して主の御告げを伝えたかどうかをかれが知られるためで り,またかれらの持つものを取り囲んで,凡てをそれぞれ計算に数え上げられるためで る。 @衣を纒う者章 〔アル・ムッザンミル〕 [73.1] 衣を頭から纒う者(ムハンマド)よ, [73.2] 夜間に(礼拝に)立て,少時を除いて。 [73.3] 夜間の半分,またそれよりも少し縮めて(礼拝に立て), [73.4] るいは,それよりも少し多く礼拝に(立て),そしてゆっくりと慎重な調子で,クルアーンを読め。 [73.5] やがてわれは,荘重な御言葉(クルアーン)を なたに下すで ろう。 [73.6] 本当に夜間(礼拝)に起きることは,最も力強い歩みで り,御言葉を一層明確にする。 [73.7] 本当に なたは,昼間は要務で長く追われる。 [73.8] それで なたの主の御名を唱念し,精魂を傾けてかれに仕えなさい。 [73.9] 東と西の主で られ,かれの外に神はないので る。それでかれを,御槌すべき方として仰ぎなさい。 [73.10] かれらの言うことを耐え忍び,かれらを離れよ,立派に身をかわせ。 [73.11] 現世の富に ずかって嘘付き呼ばわりする者たちをわれに委ねて,暫くの間かれらを猶与しなさい, [73.12] 本当にわれの手元には鎖が り,また炎も る。 [73.13] (喉に)病える食物が り,また痛ましい懲罰が る。 [73.14] その日,大地と山々は震動し,山々は崩れ流れて,砂の固まりになるで ろう。 [73.15] 本当にわれは, なたがたの証人とするために,使徒を なたがたに遣わした。われが且つて,フィルアウンに一人の使徒を送ったように。 [73.16] だがフィルアウンはその使徒に従わなかったので,われはかれを厳しく罰して破滅させた。 [73.17] もし なたがたが依然として(アッラーを)拒否するなら,子供が(恐怖の まり)白髪になる日, なたがたはどうして自分を守れようか。 [73.18] その日,天は裂け散るで ろう。かれの約束は,必ず完遂されるので る。 [73.19] 本当にこれは訓戒で る。それで望む者に,主ヘの道を取らせなさい。 [73.20] 主は, なたが夜間の殆ど3分の2,また( る時は)2分の1,または3分の1を,(礼拝に)立つことを知っておられる。また なたと一諸にいる一団の者も同様で る。アッラーは,夜と昼を妥当に計られる。かれは なたがたがそれを計れないことを知り, なたがたを慈しまれる。だから なたがたは,クルアーンを無理にならない程度に読め。かれは, なたがたの中病める者の ることを知っておられる。また或る者はアッラーの恩恵を求めて,地上を旅し,或る者はアッラーの道のために戦っている(ことを)。だからそれを無理にならない程度に読め。礼拝の務めを守り,定めの喜捨をなし,アッラーに立派な貸付け(信仰のための散財)をしなさい。 なたがたが,自分の魂のために予め行う,どんな善いことも,アッラーの御許でそれを見い出そう。その(善行の)報奨は,最善にして最大で る。 なたがたはアッラーの御赦しを請い求めるがいい。本当にアッラーは寛容にして慈悲深く られる。 @包る者章 〔アル・ムッダッスィル〕 [74.1] (大衣に)包る者よ, [74.2] 立ち上って警告しなさい。 [74.3] なたの主を讃えなさい。 [74.4] また なたの衣を清潔に保ちなさい。 [74.5] 不浄を避けなさい。 [74.6] 見返りを期待して施してはならない。 [74.7] なたの主の(道の)ために,耐え忍びなさい。 [74.8] ラッパが吹かれる時, [74.9] その日は苦難の日。 [74.10] 不信者たちにとり,安らぎのない(日で る)。 [74.11] われが創った者を,われ一人に任せなさい。 [74.12] われは,かれに豊かな富を授け, [74.13] またその回りに,息子たちを侍らせ, [74.14] かれのために,(物事を)円満容易にした。 [74.15] それでもかれは,われが更に豊かにするよう欲した。 [74.16] 断じて許されない。かれは,わが印に対し頑迷で った。 [74.17] やがてわれは,酪い痛苦でかれを悩ますで ろう。 [74.18] かれは想を練り,策謀した。 [74.19] かれは滅びるで ろう。何と(惑意をもって)かれらは策謀したことよ。 [74.20] 重ねていう。かれは滅びるで ろう。何とかれは策謀したことよ。 [74.21] その時,かれはちらっと(クルアーンを)眺め, [74.22] 眉をひそめ,苦い顔をして, [74.23] それから,高慢に背を向けて去った。 [74.24] かれは言った。「これは昔からの魔術に過ぎません。 [74.25] どうみても人間の言葉に過ぎません。」 [74.26] やがてわれは地獄の火て,かれを焼くで ろう。 [74.27] 地獄の火が何で るかを, なたに理解させるものは何か。 [74.28] それは何ものも免れさせず,また何ものも残さない。 [74.29] 人の皮膚を,黒く焦がす。 [74.30] その上には19(の天使が看守る)。 [74.31] われが業火の看守として,天使たちの外に誰も命じなかった。またかれらの数を限定したことは,不信心の者たちに対する一つの試みに過ぎない。(それにより)啓典を授けられた者たちを確信させ,また信じる者の信仰を深めるためで る。また啓典を授けられた者や信者たちが,疑いを残さず,またその心に病の宿る者や,不信者たちに,「アッラーはこの比喩で,何を御望みになるのでしょうか。」と言わせるためで る。このようにアッラーは,御自分の望みの者を迷わせ,また望みの者を導かれる。そしてかれの外誰も なたの主の軍勢を知らないので る。本当にこれは人間に対する訓戒に外ならない。 [74.32] いや,月に誓けて, [74.33] 退こうとする,夜に誓けて, [74.34] また輝こうとする,暁に誓けて(誓う)。 [74.35] それは大きな(徴の)一つで り, [74.36] 人間への警告。 [74.37] なたがたの中,前に進むことを望む者,また後に残ることを願う者への(警告で る)。 [74.38] それぞれの魂は,その行ったことに対し,(アッラーに)担保を提供している。 [74.39] 右手の仲間は別で る。 [74.40] (かれらは)楽園の中にいて,互いに尋ね合うで ろう。 [74.41] 罪を犯した者たちに就いて, [74.42] 「何が, なたがたを烈火の中に導いたのですか。」と。 [74.43] かれらは(答えて)言う。「わたしたちは礼拝を捧げていませんでした。 [74.44] わたしたちはまた,貧者を養いませんでした。 [74.45] わたしたちは空論の徒と共に無駄話に耽り, [74.46] 常に審判の日を否定していました。 [74.47] 遂に真実が,わたしたちに到来しました。」 [74.48] それで執り成す者の執り成しも,かれらに役立たないで ろう。 [74.49] 一体訓戒から背き去るとは,かれらはどうしたので ろう。 [74.50] かれらは丁度獅子を見て恐怖に陥ったロバのように, [74.51] 一目散に逃げ出すかのようで った。 [74.52] いや,かれらはそれぞれ開かれた書巻が授けられることを望んでいる。 [74.53] いや断してそうではない。かれらは来世を恐れていないので る。 [74.54] いや,これは正に訓戒で る。 [74.55] だから誰でも欲する者には,それを肝に銘じさせなさい。 [74.56] だが,アッラーが望まれる者の外は,留意しないで ろう。かれは畏るべき御方よく許して下される御方で る。 @復活章 〔アル・キヤーマ〕 [75.1] わたしは,復活の日において誓う。 [75.2] また,自責する魂において誓う。 [75.3] 人間は,われがかれの骨を集められないと考えるのか。 [75.4] いや,われはかれの指先(の骨)まで揃えることが出来るので る。 [75.5] だが人間は,かれの御前(の生活)においても,罪を犯すことを望む。 [75.6] かれは,「復活の日はいつか。」と問う。 [75.7] 遂に目が眩む時, [75.8] 月は(蝕?)けり, [75.9] 太陽と月は合わせられる。 [75.10] その日人間は,「どこに避難しようか。」と言う。 [75.11] 断じて避けられないので る。 [75.12] なたの主の御許が,その日定めの住まいで る。 [75.13] その日(凡ての)人間は,既に行ったことと,後に残したことに就いて各げられるで ろう。 [75.14] いや人間は,自分自身に対し証人で る。 [75.15] 仮令かれが,いろいろ弁解しても。 [75.16] この(クルアーンを催促するために) なたの舌を急がしく動かしてはならない。 [75.17] それを集め,それを読ませるのは,われの仕事で る。 [75.18] それでわれがそれを読んだ時,その読誦に従え。 [75.19] 更にそれを解き明かすのも,本当にわれの仕事で る。 [75.20] いや, なたがたは(果ない)浮世を愛して, [75.21] 来世を等閑にする。 [75.22] その日,或る者たちの顔は輝き, [75.23] かれらの主を,仰ぎ見る。 [75.24] またその日,或る者たちの顔は暗く, [75.25] 背骨を砕く程の大災難が,かれらに降り掛かることを知るで ろう。 [75.26] いや,(魂が)喉元に届く時, [75.27] 言われよう。「誰か,呪いが出来るか。」 [75.28] かれは離別(の時)で ることを悟るで ろう。 [75.29] 一つの脚は他方の脚にれ絡まり, [75.30] その日かれは,主に駆り立てられる。 [75.31] かれは真理を受け入れず,また礼拝も棒げなかった, [75.32] 却って(真理)を虚偽とし,背き去り, [75.33] 思い がって家族の許に赴いた。 [75.34] なた(多神教徒)に災い れ,(本当に)災いなるかな。 [75.35] 重ねていう。 なたに災い れ,(本当に)災いなるかな。 [75.36] 人間は,(目的もなく)その儘で放任されると思うのか。 [75.37] 元々かれは射出された,一滴の精液ではなかったか。 [75.38] それから一塊の血となり,更にアッラーが,(均整に)形作り, [75.39] かれは,人間を男と女の両性になされたのではなかったか。 [75.40] それでもかれには,死者を甦らせる御力がないとするのか。 @人間章 〔アル・インサーン〕 [76.1] 人間には,なにものとも呼べない,長い時期が ったではないか。 [76.2] 本当にわれはかれを試みるため混合した一滴の精液から人間を創った。それでわれは聴覚と視覚をかれに授けた。 [76.3] われは,人間に(正しい)道を示した。感謝する者(信じる者)になるか,信じない者になるか,と。 [76.4] 不信心者には,われは鎖と首枷と烈火を準備して置いた。 [76.5] (信者の)善行者は,カーフールを混ぜた杯(の飲物)を飲むで ろう。 [76.6] (それは)アッラーのしもべたちが飲む泉のことで,われは思いのままに滾々と(泉を)涌き出させる。 [76.7] かれら(善行者)は誓いを果し,災厄の広がる日を恐れている。 [76.8] またかれらは,かれを敬愛するために,貧者と孤児と捕虜に食物を与える。 [76.9] (そして言う。)「わたしたちは,アッラーの御喜びを願って, なたがたを養い, なたがたに報酬も感謝も求めません。 [76.10] わたしたちは,主の苦渋に満ちた御怒りの日を恐れます」。 [76.11] それでアッラーは,その日の災厄からかれらを守り,素晴しい喜びを与えられる。 [76.12] かれらが耐え忍んだので,かれは楽園と絹(の衣)でかれらに報われ, [76.13] その(楽園の)中で,寝床の上にゆったりと身を伸ばし,かれらは酷暑の太陽も,水る寒気もおぼえないで ろう。 [76.14] (樹木の)木陰はかれらの上を覆い,(果実の)房は慎ましく垂れ下る。 [76.15] 銀の水差しとガラスの杯は,かれらの間に回されよう。 [76.16] ガラス(の杯と見えたの)は銀で造られていて,かれらは好みの量をそれに満たす。 [76.17] かれらはそこて,生姜を混ぜた杯の飲物を与えられよう。 [76.18] そこに,サルサビールと名付けられる泉が る。 [76.19] また永遠の少年たちがかれらの間を往米し, なたがかれらを見ると,(捲?)き散らされた真珠で ると思うで ろう。 [76.20] なたは視線を向けると至福の壮大な三国を認めるで ろう。 [76.21] かれらは美しい緑色の絹と錦の外衣を纒い,銀の腕輪で飾られ,主はかれらに純良な飲物を飲ませられる。 [76.22] 「本当にこれは なたがたに対する報奨で る。 なたがたの努力が受け入られたので る。」(と仰せられよう)。 [76.23] われこそは,段階をおって なたにクルアーンを下したもので る。 [76.24] だから(伝道に専念し), なたの主の審判を耐え忍んで待て。かれらの中の罪 る者や,不信心者に従ってはならない。 [76.25] 朝な夕な, なたの主の御名を唱念しなさい。 [76.26] そして夜の一部をかれにサジダし,長夜のしじまに,かれを讃えなさい。 [76.27] 本当にこれらの者は,束の間の生活を愛し,重大な日を背後に捨て去る。 [76.28] かれを創り,その四肢を堅く縛ぎ止めたのはわれで る。われが欲するならば,かれらと類似の外のもので置き替えることも出来るので る。 [76.29] 本当にこれは一つの訓戒で る。だから誰でも望む者には,かれの主への道をとらせなさい。 [76.30] だがアッラーが御望みにならなければ, なたがたは欲しないで ろう。アッラーは全知にして英明で られる。 [76.31] かれは,御心に適う者を慈悲に浴させ,また不義の徒に対しては痛烈な懲罰を備えられる。 @送られるもの章 〔アル・ムルサラート〕 [77.1] 次々に送られる風において。 [77.2] 猛威を振う風において。 [77.3] 雨を(西?)す風において。 [77.4] 真理と虚偽を区別する(クルアーンの)啓示において。 [77.5] 啓示を預言者たちに伝える天使たちにおいて(誓う)。 [77.6] アッラーからの御諭しと警告として(伝えている)。 [77.7] (マッカの背信者よ。) なたがたに約束されたこと(復活の日と懲罰)が確かに起る。 [77.8] 諸星が消される時, [77.9] 天が裂け散る時, [77.10] 山々が塵のように運び去られる時, [77.11] 使徒たちが定められた時に召集される時, [77.12] (それらは)いつの日まで猶予されたのか。 [77.13] 裁きの日までで る。 [77.14] 裁きの日が何で るかを, なたに理解させるものは何か。 [77.15] (真理を)嘘で ると言って来た者たちにとり,その日こそ哀れで る。 [77.16] われは(悪行のために)前代の者を滅ぼさなかったか。 [77.17] その後われは,後代の者にかれらを継がせたではないか。 [77.18] このようにわれは罪の る者たちを処分する。 [77.19] (真理を)嘘で ると言って来た者たちにとり,その日こそ哀れで る。 [77.20] われは なたがたを卑しい水から創ったではないか。 [77.21] われはそれを,安泰な休み所(子宮)に置いた, [77.22] 定められた時期まで。 [77.23] われはそう定めた。わが決定の何と善いことよ。 [77.24] (真理を)嘘で ると言って来た者たちにとり,その日こそ哀れで る。 [77.25] われは,大地を大きな容器としなかったか, [77.26] 生存者と死者(双方のために)。 [77.27] その上に山々を高く聳えさせ,また清鮮な水を なたがたに飲ませたではないか。 [77.28] (真理を)嘘で ると言って来た者たちにとり,その日こそ哀れで る。 [77.29] (仰せられよう。)「赴け, なたがたが嘘で ると言って来た所(地獄)ヘ。 [77.30] 赴け, なたがた3っの枝(に立ち登る煙)の陰に。」 [77.31] それは影にもならず,また燃え盛る炎に対しては役に立たないで ろう。 [77.32] それは(巨大な)砦のような炎を吐き, [77.33] 丁度(狂奔する)黄褐色のラクダのよう。 [77.34] (真理を)嘘で ると言って来た者たちにとり,その日こそ哀れで る。 [77.35] それは,発言することが出来ない日で り, [77.36] また申し開きも,かれらに許されないで ろう。 [77.37] (真理を)嘘で ると言って来た者たちにとり,その日こそ哀れで る。 [77.38] それは裁きの日で り,われは なたがたも( なたがた)以前の者たちも,一緒に集める。 [77.39] なたがたに何か術策が るのなら,われに向かって策謀するがいい。 [77.40] (真理を)嘘で ると言って来た者たちにとり,その日こそ哀れで る。 [77.41] 主を畏れる者は,本当に(涼しい)影と泉の間にいるだろう。 [77.42] かれらが欲する,凡ての果実(を得る)。 [77.43] 「心の底から満足して食べ且つ飲め, なたがた(の善い)行いをしたことに対して。」(とわれは言おう。) [77.44] このようにわれは,善い行いの者たちに報いる。 [77.45] (真理を)嘘で ると言って来た者たちにとり,その日こそ哀れで る。 [77.46] ( なたがた不義の者よ。)「しばしの間食べ且つ享楽するがいい。本当に なたがたは罪深い者で る。」 [77.47] (真理を)嘘で ると言って来た者たちにとり,その日こそ哀れで る。 [77.48] かれらは,「立礼〔ルクーウ〕せよ。」と言われても立礼しない。 [77.49] (真理を)嘘で ると言ってきた者たちにとり,その日こそ哀れで る。 [77.50] この(クルアーン)を差し置いて,どんな教えをかれらは信じようとするのか。 @消息章 〔アン・ナバア〕 [78.1] 何事に就いて, かれらは尋ね合うのか。 [78.2] 偉大な消息に就いて。 [78.3] それに就いて,かれらは意見が果なる。 [78.4] いや,かれらはやがて知ろう. [78.5] いや,いや,かれらはやがて知るで ろう。 [78.6] われは大地を,広々としなかったか。 [78.7] また山々を,杭としたてはないか。 [78.8] われは なたがたを両性に創り, [78.9] また休息のため, なたがたの睡眠を定め, [78.10] 夜を覆いとし, [78.11] 昼を生計の手段として定めた。 [78.12] またわれは, なたがたの上に堅固に7層(の天)を打ち建て, [78.13] 輝やかしい灯し火を(その中に)字置き, [78.14] われは雲から豊かに雨を降らせ, [78.15] それによって,殻物や野菜を萠え出させ, [78.16] 様々な園を茂らせる。 [78.17] 本当に裁きの日は定められていて, [78.18] その日,ラッパが吹かれると なたがたは群をなして出て来る。 [78.19] 天は開かれて数々の門となり, [78.20] 山々は移されて蜃気楼のようになる。 [78.21] 本当に地獄は,待ち伏せの場で り, [78.22] 背信者の落ち着く所, [78.23] かれらは何時までもその中に住むで ろう。 [78.24] そこで涼しさも味わえず,(どんな)飲物もない, [78.25] 煮えたぎる湯と膿の外には。 [78.26] (かれらのため)相応しい報奨で る。 [78.27] 本当にかれらは,(その行いに対する)清算を希望しないでいた。 [78.28] またかれらはわが印を嘘で ると言って,強く拒否した。 [78.29] われは一切のことを,天の書に留めている。 [78.30] だから なたがたは(自分の行いの結果を)味わえ。われは懲罰を増加するばかりで る。 [78.31] 本当に主を畏れる者には,安全な場所(楽園)が る。 [78.32] 緑の園や,ブドウ園, [78.33] 胸の脹れた同じ年 の乙女たち, [78.34] またなみなみと(溢?)れる杯。 [78.35] そこではつまらぬ話や偽り言を聞かない。 [78.36] これらは なたの主からの報奨,賜物の決算で る。 [78.37] 天と地,そしてその間の凡てのものの主,慈悲深き御方(からの賜物で り),誰もかれに語りかけることは出来ない。 [78.38] 聖霊と天使たちが,整列して立つ日,慈悲深き御方から御許しを得て正しいことを言う者以外には,誰も口をきくことが出来ない。 [78.39] それは真実の日で る。だから誰でも望む者は,主の御許に戻るがいい。 [78.40] 本当にわれは,懲罰が近いと, なたがたに警告した。その日,人は,自分の両方の手が前もって行ったもの(所業)を見るで ろう。不信者は,「 ,情けない,わたしが塵で ったならば。」と言うで ろう。 @引き離すもの章 〔アン・ナーズィアート〕 [79.1] 荒々しく(罪深い者の魂を)引き離すものだおいて(誓う), [79.2] 優しく(信仰深い者の魂を)引き出すものにおいて, [79.3] 泳ぐように(慈悲の使いに)滑走するものにおいて, [79.4] 先を争って前進するものにおいて, [79.5] (主の命令で)事を処理するものにおいて(誓う)。 [79.6] その日(第一のラッパで),震動が(凡てのものを)揺がし, [79.7] 次のラッパ(で震動)が,続く。 [79.8] (不信者の)心は,その日戦き震え, [79.9] 目を伏せるで ろう。 [79.10] かれらは言う。「わたしたちは初め(生前)の状態に,本当に返るのでしょうか。 [79.11] 何と,わたしたちは朽ち果てた骨になってしまったのに。」 [79.12] かれらは言う。「その場合(復活),損な戻りです。」 [79.13] (復活は),只一声の叫びで る。 [79.14] 見よ,かれらは目覚めて(地上に)現われる。 [79.15] ムーサーの物語が, なたに届いたか。 [79.16] 主がトワーの聖谷に,かれを呼ばれた時を思い起せ。 [79.17] (かれは仰せられた。)「 なたはフィルアウンの許に行け。本当にかれは目に まる者で る。 [79.18] そしてかれに言ってやるがいい。『 なたは(罪から)清められたいのか。 [79.19] わたしは なたを,主の御許に導く。 なたは(かれを)畏れなさい。』」 [79.20] (ムーサーは)偉大な印をかれに示した。 [79.21] だがかれ(フィルアウン)はそれを嘘で るとし,(導きに)従わなかった。 [79.22] 背を向けて急いで去った。 [79.23] かれ(フィルアウン)は,(その民を)集め宣言して, [79.24] 言った。「わたしは なたがたの主,至高者で る。」 [79.25] そこでアッラーはかれを懲しめ,来世と現世の生活に懲罰を加えられた。 [79.26] 本当にこの中には(主を)畏れる者への一つの教訓が る。 [79.27] なたがたは(かれが)うち建てられた天(の創造)が, なたがたを創ることより難しいとでも思うのか。 [79.28] かれはそれを高く掲げ,それから整え, [79.29] 夜を暗くなされ,また,光明を現わされる。 [79.30] その後,大地を延べ広げられた。 [79.31] そこから水と牧場を現われさせ, [79.32] また山々をそれにしっかりと据えられ, [79.33] なたがたと なたがたの家畜のための,用益に供される。 [79.34] それで大きい災厄が来ると, [79.35] その日,人々は(現世で)その努力したことを思い出し, [79.36] また獄火は,誰でも見る(程の)者に( り りと)現わされる。 [79.37] その時,酷く目に まった者, [79.38] またこの世の生活を重んじていた者は, [79.39] 本当に火獄がその住まいで ろう。 [79.40] だが主の御前に立つことを恐れた者,また低劣な欲望に対し(自分の)魂を抑制した者は, [79.41] 本当に楽園がその住まいで ろう。 [79.42] かれらはその時に就いて, なたに問う。「それが到来するのは,何時(の日)ですか。」 [79.43] なたは,何によってそれを告げられようか。 [79.44] その終末(の知識)は, なたの主に るだけ。 [79.45] なたは,それを恐れる者への,一人の警告者に過ぎない。 [79.46] かれらがそれを見る日,(墓の中に)滞留していたのは,一夕か一朝に過ぎなかったように思うで ろう。 @眉をひそめて章 〔アバサ〕 [80.1] (ムハンマドは)眉をひそめ,顔を背けた。 [80.2] 一人の盲人がやって来(て話が中断され)たためで る。 [80.3] なたにどうして分ろうか,かれは清められるかも知れないことが。 [80.4] または訓戒を受け入れて,その教えはかれを益するかもしれないことが。 [80.5] だが何の助けもいらない者(財産家)には, [80.6] (関心をもって)応待する。 [80.7] しかもかれが自ら清めなくても, なたに責任はない。 [80.8] だが熱心に(信仰を)求めて なたの許に来た者で, [80.9] 畏敬の念を抱いている者には, [80.10] なたは軽視した。 [80.11] 断じてそうで るべきではない。本当にこれ(クルアーン)は訓戒で る。 [80.12] だから誰でも望む者には,訓戒を念じさせなさい。 [80.13] それは(アッラーの御許に る) 簿に記されているもの。 [80.14] 至高にして清純なもの。 [80.15] 書記たち(天使)の手で(記録されたもの)。 [80.16] 気高く敬虔な(書記たち)。 [80.17] 人間(不信心者)に災い れ。何とかれは忘恩なことよ。 [80.18] かれはどんなものから,かれを創られるのか。 [80.19] 一滴の精液からで る。かれは,かれを創り,それから五体を整えられ, [80.20] (母の胎内からの)かれの道を容易になされ, [80.21] やがてかれを死なせて墓場に埋め, [80.22] それから御望みの時に,かれを甦らせる。 [80.23] いや,かれが命じられたことを,(不信仰者は)果さなかった。 [80.24] かれに,自分の食物に就いて考えさせてみるがよい。 [80.25] 本当にわれは,水(雨)を豊かに注ぎ, [80.26] 次いで大地を裂いて切れ切れにし, [80.27] そこに生長させるものには,穀物, [80.28] またブドーや青草, [80.29] オリーブやナツメヤシ, [80.30] 繁茂した庭園, [80.31] 果物や牧草(が る)。 [80.32] なたがたと なたがたの家畜のための用益で る。 [80.33] やがて,(終末の)一声が高鳴り, [80.34] 人が自分の兄弟から逃れる日, [80.35] 自分の母や父や, [80.36] また自分の妻や子女から(逃れる日)。 [80.37] その日誰もかれも自分のことで手いっぱい。 [80.38] (或る者たちの)顔は,その日輝き, [80.39] 笑い,且つ喜ぶ。 [80.40] だが(或る者たちの)顔は,その日挨に塗れ, [80.41] 暗黒が顔を覆う。 [80.42] これらの者こそ,不信心な者,放 者で る。 @包み隠す章 〔アッ・タクウィール〕 [81.1] 太陽が包み隠される時, [81.2] 諸星が落ちる時, [81.3] 山々が散る時, [81.4] 孕んで10ケ月の雌駱駝が等閑にされる時, [81.5] 様々な野獣が(恐怖の余り)群をなし集まる時, [81.6] 大洋が沸きたち,(漆?)れる時, [81.7] それぞれの魂が(肉体と)組み合わされる時, [81.8] 生き埋められていた(女児が) [81.9] どんな罪で殺されたかと問われる時, [81.10] (天の) 簿が,開かれる時, [81.11] 天が(則?)ぎ取られる時, [81.12] 獄火が炎を上げさせられる時, [81.13] 楽園が近付く時, [81.14] (その時)凡ての魂は,先に行った(善悪)の所業を知るで ろう。 [81.15] わたしは沈みゆく諸星において誓う。 [81.16] (軌道を)運行して没する(諸星において) [81.17] 暗闇を迎える夜において, [81.18] 夜明けを迎える朝において(誓う)。 [81.19] 本当にこれ(クルアーン)は,高貴な使徒(ジブリール)の(アッラーからの)言葉 [81.20] (かれは)玉座の主の御前で(尊厳される地位の)座につく,力の る, [81.21] 従われ,信頼される(使徒で る)。 [81.22] (人びとよ) なたかたの仲間(ムハンマド)は,気違いではない。 [81.23] かれは,明るい地平線上にはっきりとかれ(ジブリール)を見た。 [81.24] かれは幽玄界(の知っていること)を出し借しまない。 [81.25] それ(クルアーン)は,呪われた悪魔の言葉でもない。 [81.26] それなのに なたがたは(それらのことを信用せず)何処へ行くのか。 [81.27] これ(クルアーン)こそは,万人への教訓に外ならない。 [81.28] それは なたがたの中,誰でも正しい道を歩みたいと望む者のためのもので る。 [81.29] だが万有の主,アッラーの御望みがない限り, なたがたはこれを望むことも出来ないので る。 @裂ける章 〔アル・インフィタール〕 [82.1] 天が,微塵に裂ける時, [82.2] 諸星が散らされる時, [82.3] 諸大洋が(溢?)れ出される時, [82.4] 墓場が ばかれる時, [82.5] それぞれの魂は,既にしたことと,後に残したことを知る。 [82.6] 人間よ,何が なたを恵み深い主から惑わせ(背かせ)たのか。 [82.7] かれは なたを創造し,形を与え,(均整のとれた体に)整え, [82.8] かれの御心の儘に,形態を なたに与えられた御方で る。 [82.9] いや, なたがたは審判を嘘で ると言う。 [82.10] 本当に なたがたの上には2人の看守(天使)がいるが, [82.11] かれらは気高い記録者で, [82.12] なたがたの所行を知っている。 [82.13] 敬虔な者は,必ず至福の中にいる。 [82.14] 罪 る者は,きっと火の中にいて, [82.15] 審判の日,かれらはそこで焼かれ, [82.16] そこから,逃れられない。 [82.17] 審判の日が何で るかを, なたに理解させるものは何か。 [82.18] 一体審判の日が何で るのかを, なたに理解させるものは何か。 [82.19] その日,どの魂も外の魂のために(役立つ)何のカも持たない。命令は,その日アッラーのもの。 @量を減らす者章 〔アル・ムタッフィフィーン〕 [83.1] 災いなるかな,量を減らす者こそは。 [83.2] かれらは人から計って受け取る時は,十分に取り, [83.3] (相手にわたす)量や重さを計るときは,少なく計量する者たちで る。 [83.4] これらの者は,甦ることを考えないのか, [83.5] 偉大なる日に。 [83.6] その日,(凡ての)人間は,万有の主の御前に立つのではないか。 [83.7] 断じていけない。罰 る者の記録は,スィッジーンの中に(保管して) る。 [83.8] スィッジーンが何で るかを, なたに理解させるものは何か。 [83.9] (そこには完全に)書かれた一つの記録(が る)。 [83.10] 災いなるかな,その日,嘘で ると言って来た者たちよ, [83.11] 審判の日を,嘘で ると言って来た者たちこそは。 [83.12] これを嘘で ると言って来た者は,反逆者,罪人に外ならない。 [83.13] わが印が,かれらに読誦された時,かれらは,「昔の物語だ。」と言った。 [83.14] 断じてそうではない。思うにかれらの行った(悪)事が,その心の(鋳?)となったので る。 [83.15] いや,本当にかれらは,その日,主(の御光)から締め出される。 [83.16] 次にかれらは,地獄できっと焼かれよう。 [83.17] そこで,かれらに,「これが, なたがたが嘘で ると言ってきたことで る。」と告げられるで ろう。 [83.18] これに引き替え敬虔な者の記録は,イッリッイーンの中に(保管して) る。 [83.19] イッリッイーンが何で るかを, なたに理解させるものは何か。 [83.20] (そこには完全に)書かれた一つの記録(が り), [83.21] (主の)側近者たちが,それを立証する。 [83.22] 本当に敬虔な者は,必ず至福の中におり, [83.23] かれらは寝床に寄って,見渡すで ろう。 [83.24] なたはかれらの顔に至福の輝きを認めよう。 [83.25] かれらは,封印された純良な酒を注がれる。 [83.26] その封印はジャコウで る。これを求め熱望する者に熱望させなさい。 [83.27] それにはタスニームが混ぜられよう。 [83.28] (アッラーに)近い者たち(善行者)は,その泉から飲もう。 [83.29] 本当に罪 る者たちは,信仰する者を嘲笑っていた。 [83.30] そしてかれら(信者)の傍を過ぎると,互いに(嘲笑して)目くばせし, [83.31] 家族の許へ帰る時,笑い草にしたもので る。 [83.32] かれらはかれら(信者)を見かけると,「本当にこれらの者は迷っています。」と言う。 [83.33] だがかれらは,かれら(信者)の監視者として遣わされた者ではない。 [83.34] だがこの日は,信仰する者が不信者たちを笑い, [83.35] かれらは寝床に寄って,見渡すで ろう。 [83.36] 不信者たちは,その行いの報いを受けたで ろうかと。 @割れる章 〔アル・インシカーク〕 [84.1] 天が裂け割れて, [84.2] その主(の命)を聞き,従う時, [84.3] 大地が延べ広げられ, [84.4] その中のものを吐き出して空になり, [84.5] その主(の御命令)を聞き,従う時。 [84.6] おお人間よ,本当に なたは,主の御許へと労苦して努力する者。かれに会うことになるので る。 [84.7] その時右手にその書冊を渡される者に就いては, [84.8] かれの計算は直ぐ容易に精算され, [84.9] かれらは喜んで,自分の人々の許に帰るで ろう。 [84.10] だが背後に書冊を渡される者に就いては, [84.11] 直に死を求めて叫ぶのだが, [84.12] 燃える炎で焼かれよう。 [84.13] 本当にかれは,自分の人々の中で歓楽していた。 [84.14] かれは,本当に(主の許に)帰ることなどないで ろうと思っていた。 [84.15] いや,主はいつもかれを見通しておられる。 [84.16] わたしは,落日の夕映えによって誓う。 [84.17] 夜と,それに帰り集うものにおいて, [84.18] また満ちたる月にかけて(誓う)。 [84.19] なたがたは,必ず一層から他層に登るで ろう。 [84.20] それでも,かれらが信じないのはどうした訳か。 [84.21] クルアーンが,かれらに読唱されると,かれらはサジダしようとはしない。〔サジダ〕 [84.22] いや,信じない者は,(それを)嘘で ると言う。 [84.23] だがアッラーは,かれらの胸に隠すことを熟知なされる。 [84.24] それで なたは,痛烈な懲罰をかれらに伝えなさい。 [84.25] だが信仰して善行に勤しむ者は別で る。かれらには絶えることのない報奨が ろう。 @星座章 〔アル・ブルージュ〕 [85.1] 諸星座の る天において, [85.2] 約束された(審判の)日において, [85.3] 立証する者と,立証されるものとにおいて(誓う)。 [85.4] 坑の住人は滅ぼされ, [85.5] 火には薪が接ぎ足される。 [85.6] 見よ。かれらはその傍に座り, [85.7] 信者に対してかれらが行ったこと(の凡て)に就いて,立証される。 [85.8] かれらがかれら(信者)を迫害したのは,偉力 る御方,讃美されるべき御方アッラーを,かれら(信者)が信仰したために外ならない。 [85.9] かれに,天と地の大 は属する。アッラーは凡てのことの立証者で られる。 [85.10] 本当に信仰する男と女を迫害して,それから悔悟しなかった者には地獄の懲罰が り,またかれらには炎火の懲罰が ろう。 [85.11] 信仰して善行に勤しんだ者には,川が下を流れる楽園が ろう。これは偉大な幸福の成就で る。 [85.12] 本当に なたの主の捕え方(懲罰)は強烈で る。 [85.13] かれこそは創造をなされ,またそれを繰り返される御方で る。 [85.14] かれは,寛容にして博愛ならびない御方。 [85.15] 栄光に満ちた,至高の玉座の主。 [85.16] かれは御望みのことを,遂行なされる。 [85.17] 軍勢の物語が, なたに達したか, [85.18] フィルアウンとサムード(の民の)。 [85.19] いや,信じない者は(なお真理を)嘘で るとしている。 [85.20] だがアッラーは,背後からかれらをとり囲まれる。 [85.21] いやこれは,栄光に満ちたクルアーンで, [85.22] 守護された碑板に(銘記されている)。 @夜訪れるもの章 〔アッ・ターリク〕 [86.1] 天と,夜訪れるものによって(誓う)。 [86.2] 夜訪れる者が何で るかを, なたに理解させるものは何か。 [86.3] (それは)きらめき輝く星。 [86.4] 誰も自分の上に守護者(天使)をもたない者はない。 [86.5] 人間は,何から創られたかを考察させなさい。 [86.6] かれは噴出する水から創られ, [86.7] (それは)肋骨と腰の間から出てくる。 [86.8] 本当にかれは,かれを(新たな生命に)引き戻すことが可能で る。 [86.9] 隠されたことが暴露される日, [86.10] (人間には)力もなく,誰の助けもない。 [86.11] (回転して)返る天によって, [86.12] 裂け割れる大地によって(誓う)。 [86.13] 本当にこれは,(善悪を)識別する御言葉, [86.14] それは戯れごとではない。 [86.15] 本当にかれらは,陰謀を企んでいる。 [86.16] われもまた策謀をめぐらす。 [86.17] だから不信者たちを猶予し,暫く放任するがいい。 @至高者章 〔アル・アアラー〕 [87.1] 至高の御方, なたの主の御名を讃えなさい。 [87.2] かれは創造し,整え調和させる御方, [87.3] またかれは,法を定めて導き, [87.4] 牧野を現わされる御方。 [87.5] それから,浅黒く枯れた 株になされる。 [87.6] われは, なたに読誦させるようにした。それで なたは忘れないで ろう。 [87.7] アッラーの御望みがない限りは。本当にかれは,表われたものと隠れたものを知っておられる。 [87.8] われは なたに(道を)平坦で,安易にするで ろう。 [87.9] だから訓戒しなさい。訓戒は(聞く者に)役立つ。 [87.10] 訓戒は,主を畏れる者に受け入れられよう。 [87.11] だが最も不幸な者は,それを避けるで ろう。 [87.12] かれは巨大な炎で焼かれよう。 [87.13] その中で,死にも,生きもしない。 [87.14] だが自ら清めた者は必ず栄え, [87.15] かれの主の御名を唱念し,礼拝を守る。 [87.16] いや, なたがたは現世の生活の方を好む。 [87.17] 来世がもっと優れ,またもっと永遠なもので るのに。 [87.18] これは本当に,昔の啓典に り, [87.19] イブラーヒームやムーサーの啓典にも る。 @圧倒的事態章 〔アル・ガーシヤ〕 [88.1] 圧倒的(事態の)消息が, なたに達したか。 [88.2] (或る者の)顔はその日項垂れ, [88.3] 骨折り疲れ切って, [88.4] 燃えさかる獄火で焼かれ, [88.5] 煮えたぎる泉水を飲まされる。 [88.6] かれらには苦い茨の外に,食物はなく, [88.7] それは栄養にもならず,飢えも癒せない。 [88.8] (外の或る者たちの)顔は,その日歓喜し, [88.9] かれらは努力して心充ち足り, [88.10] 高い楽園の中に置り, [88.11] そこで,虚しい(言葉)を聞かない。 [88.12] そこには,流れる泉が り, [88.13] 高く上げられた(位階の)寝床が り, [88.14] 大杯が備えられ, [88.15] 褥は数列に並べられ, [88.16] 敷物が敷きつめられている。 [88.17] かれらは骼駝に就いて,如何に創られたかを考えてみないのか。 [88.18] また天に就いて,如何に高く掲げられたか, [88.19] また山々に就いて,如何に据え付けられているか, [88.20] また大地に就いて,如何に広げられているかを。 [88.21] だから なたは訓戒しなさい。本当に なたは一人の訓戒者に外ならない。 [88.22] かれらのための,支配者ではない。 [88.23] だが誰でも,背き去って信仰を拒否するならば, [88.24] アッラーは最大の懲罰でかれらを罰される。 [88.25] 本当にわれの許に,かれらは婦り来るので る。 [88.26] かれらの清算は,本当にわれの任で る。 @暁章 〔アル・ファジュル〕 [89.1] 暁において, [89.2] 10夜において, [89.3] 偶数と奇数において, [89.4] 去り行く夜において(誓う)。 [89.5] 本当にこの中には,分別 る者への誓いが るではないか。 [89.6] なたはアッラーが,如何にアード(の民)を処分されたかを考えないのか, [89.7] 円柱の並び立つイラム(の都)のことを, [89.8] これに類するものは,その国において造られたことはなかったではないか。 [89.9] また谷間の岩に彫り込んだサムード(の民)や, [89.10] 杭のぬしフィルアゥン(のことを考えないのか)。 [89.11] これらは(凡て),その国において法を越えた者たちで, [89.12] その地に邪悪を増長させた。 [89.13] それで なたの主は,懲罰の鞭をかれらに浴びせかけられた。 [89.14] 本当に なたの主は監視の塔におられる。 [89.15] さて人間は主が御試みのため,寛大にされ恵みを授けられると,かれは,「主は,わたしに寛大で られます。」と言う。 [89.16] だがかれを試み,御恵みを減らされる時は,「主はわたしを,軽視なさいます。」と言う。 [89.17] 断じていけない。いや, なたがたは孤児を大切にしない。 [89.18] また貧者を養うために,互いに励まさない。 [89.19] しかも遺産を取り上げ,強欲を欲しい尽にする。 [89.20] また なたがたは,法外な愛で財産を愛する。 [89.21] 断じていけない。大地が粉々に砕かれる時, [89.22] 主は,列また列の天使(を従え),来臨なされる。 [89.23] また地獄は,その日(目の当たりに)運ばれ,その日人間は反省するで ろう。だが反省したとて,どうしてかれのためになろうか。 [89.24] かれは,「 ,わたしの(将来の)生命のために,(善行を)貯えていたならば。」と言う。 [89.25] それでその日,誰もなし得ない程の懲罰を加えられ, [89.26] また誰も拘束し得ない程に束縛なされる。 [89.27] (善行を積んだ魂に言われるで ろう。)おお,安心,大悟している魂よ, [89.28] なたの主に返れ,歓喜し御満悦に ずかって。 [89.29] なたは,わがしもべの中に入れ。 [89.30] なたは,わが楽園に入れ。 @町章 〔アル・バラド〕 [90.1] われはこの町において誓う。 [90.2] なたはこの町の(居住 を持つ)住民で る。 [90.3] 生む者と生まれる者にかけて(誓う)。 [90.4] 本当にわれは,人間を労苦するように創った。 [90.5] かれ(人間)は,何ものも,自分を左右する者はないと考えるのか。 [90.6] かれは,「わたしは大変な財産を費した。」と言う。 [90.7] かれは,誰もかれを見ていないと考えるのか。 [90.8] われは,かれのために両目を創ったではないか, [90.9] また一つの舌と二つの唇を。 [90.10] 更に二つの道をかれに示した(ではないか)。 [90.11] だがかれは,険しい道を取ろうとはしない。 [90.12] 険しい道が何で るかを, なたに理解させるものは何か。 [90.13] (それは)奴隷を解放し, [90.14] または飢餓の日には食物を出して, [90.15] 近い縁者の孤児を, [90.16] または酷く哀れな貧者を(養うこと)。 [90.17] それから信仰する者になって忍耐のために励まし い,互いに親切,温情を尽し う(ことで る)。 [90.18] これらは右手の仲間で る。 [90.19] だがわが印を拒否する者,かれらは左手の仲間で る。 [90.20] かれらの上には,業火が覆い被さるで ろう。 @太陽章 〔アッ・シャムス〕 [91.1] 太陽とその輝きにおいて, [91.2] それに従う月において, [91.3] (太陽を)輝き現わす昼において, [91.4] それを覆う夜において, [91.5] 天と,それを打ち建てた御方において, [91.6] 大地と,それを広げた御方において, [91.7] 魂と,それを釣合い秩序付けた御方において, [91.8] 邪悪と信心に就いて,それ(魂)に示唆した御方において(誓う)。 [91.9] 本当にそれ(魂)を清める者は成功し, [91.10] それを汚す者は滅びる。 [91.11] サムード(の民)は,その法外な行いによって(預言者を)嘘付き呼ばわりした。 [91.12] かれらの中の最も邪悪の者が(不信心のため)立ち上がった時, [91.13] アッラーの使徒(サーリフ)はかれらに,「アッラーの雌骼駝で る。それに水を飲ませなさい。」と言った。 [91.14] だがかれらは,かれを嘘付き者と呼び,その膝の腱を切っ(て不具にし)た。それで主は,その罪のためにかれらを滅ぼし,平らげられた。 [91.15] かれは,その結果を顧慮されない。 @夜章 〔アッ・ライル〕 [92.1] 覆われる夜において, [92.2] 輝く昼において, [92.3] 男女を創造された御方において(誓う)。 [92.4] なたがたの努力は,本当に多様(な結末)で る。 [92.5] それで施しをなし,主を畏れる者, [92.6] また至善を実証する者には, [92.7] われは(至福への道を)容易にしよう。 [92.8] だが強欲で,自惚れている者, [92.9] 至善を拒否する者には, [92.10] われは(苦難への道を)容易にするで ろう。 [92.11] かれが滅び去ろうとする時,その富はかれに役立たないで ろう。 [92.12] 本当に導きはわれに り, [92.13] 来世も現世もわれに属する。 [92.14] それでわれは燃え盛る業火に就いて なたがたに警告した。 [92.15] 最も不幸な者でない限り,誰もそれで焼かれない。 [92.16] それは(真理を)嘘で ると言い背き去った者。 [92.17] だが(主のために)忠誠の限りを尽した者は,それから救われ, [92.18] その富を施し,自分を清める。 [92.19] また誰からも,慈悲の報酬を求めない。 [92.20] 一生懸命に至高者,主の御顔を請うだけで る。 [92.21] やがて,かれは(十分に)満足出来るで ろう。 @朝章 〔アッ・ドハー〕 [93.1] 朝(の輝き)において, [93.2] 静寂な夜において(誓う)。 [93.3] 主は, なたを見捨てられず,憎まれた訳でもない。 [93.4] 本当に来世(将来)は, なたにとって現世(現在)より,もっと良いので る。 [93.5] やがて主は なたの満足するものを御授けになる。 [93.6] かれは孤児の なたを見付けられ,庇護なされたではないか。 [93.7] かれはさ迷っていた なたを見付けて,導きを与え。 [93.8] また貧しい なたを見付けて,裕福になされたではないか。 [93.9] だから孤児を虐げてはならない。 [93.10] 請う者を揆ね付けてはならない。 [93.11] なたの主の恩恵を宣べ伝えるがいい。 @胸を広げる章 〔アッ・シャルフ〕 [94.1] われは, なたの胸を広げなかったか。 [94.2] なたから重荷を降したではないか。 [94.3] それは, なたの背中を押し付けていた。 [94.4] またわれは, なたの名声を高めたではないか。 [94.5] 本当に困難と共に,安楽は り, [94.6] 本当に困難と共に,安楽は る。 [94.7] それで(当面の務めから)楽になったら,更に労苦して, [94.8] (只一筋に) なたの主に傾倒するがいい。 @無花果章 〔アッ・ティーン〕 [95.1] 無花果とオリーブにおいて, [95.2] シナイ山において, [95.3] また平安なこの町において(誓う)。 [95.4] 本当にわれは,人間を最も美しい姿に創った。 [95.5] それからわれは,かれを最も低く下げた。 [95.6] 信仰して善行に動しむ者は別で る。かれらに対しては果てしない報奨が ろう。 [95.7] なぜそれでも,おまえは宗教(真実)を否定するのか。 [95.8] アッラーは,最も優れた審判者ではないか。 @凝血章 〔アル・アラク〕 [96.1] 読め,「創造なされる御方, なたの主の御名において。 [96.2] 一凝血から,人間を創られた。」 [96.3] 読め,「 なたの主は,最高の尊貴で られ, [96.4] 筆によって(書くことを)教えられた御方。 [96.5] 人間に未知なることを教えられた御方で る。」 [96.6] いや,人間は本当に法外で, [96.7] 自分で何も足りないところはないと考えている。 [96.8] 本当に なたの主に(凡てのものは)帰されるので る。 [96.9] なたは,阻止する者を見たか, [96.10] 一人のしもべ(ムハンマド)が,礼拝を捧げる時に。 [96.11] なたは,かれ(阻止する者)が,(正しい道)に導かれていると思うのか。 [96.12] 敬神を勧めているか, [96.13] (真理を)嘘で るとして背を向けたと思うのか。 [96.14] かれは,アッラーが見ておられることを知らないのか。 [96.15] 断じてそうではない。もしかれが止ないならば,われは前髪でかれを捕えるで ろう, [96.16] 嘘付きで,罪深い前髪を。 [96.17] そしてかれの(救助のために)一味を召集させなさい。 [96.18] われは看守(の天使)を召集するで ろう。 [96.19] 断じてそう るべきではない。 なたはかれに従ってはならない。一途にサジダして(主に)近付け。〔サジダ〕 @みいつ章 〔アル・カドル〕 [97.1] 本当にわれは,みいつの夜に,この(クルアーン)を下した。 [97.2] みいつの夜が何で るかを, なたに理解させるものは何か。 [97.3] みいつの夜は,千月よりも優る。 [97.4] (その夜)天使たちと聖霊は,主の許しのもとに,凡ての神命を(斉?)して下る。 [97.5] 暁の明けるまで,(それは)平安で る。 @明証章 〔アル・バイイナ〕 [98.1] 啓典の民の中(真理を)拒否した者も多神教徒も,かれらに明証が来るまで,(道から)離れようとしなかった。 [98.2] またアッラーからの使徒が,純聖な書巻を,読んで聞かせるまでは。 [98.3] その中には,不滅の正しい記録(掟)が る。 [98.4] 啓典を授かっている者たちが,分派したのは,明証がかれらに来てから後のことで った。 [98.5] かれらの命じられたことは,只アッラーに仕え,かれに信心の誠を尽し,純正に服従,帰依して,礼拝の務めを守り,定めの喜捨をしなさいと,言うだけのことで った。これこそ真正の教えで る。 [98.6] 啓典の民の中(真理を)拒否した者も,多神教徒も,地獄の火に(投げ込まれ)て,その中に永遠に住む。これらは,衆生の中最悪の者で る。 [98.7] だが信仰して善行に勤しむ者たち,これらは,衆生の中最善の者で る。 [98.8] かれらへの報奨は,主の御許の,川が下を流れる永遠の園で る。永遠にその中に住むで ろう。アッラーはかれらを喜ばれ,かれらもかれに満悦する。それは主を畏れる者(への報奨)で る。 @地震章 〔アッ・ザルザラ〕 [99.1] 大地が激しく揺れ, [99.2] 大地がその重荷を投げ出し, [99.3] 「かれ(大地)に何事が起ったのか。」と人が言う時。 [99.4] その日(大地は)凡ての消息を語ろう, [99.5] なたの主が啓示されたことを。 [99.6] その日,人びとは分別された集団となって(地中から)進み出て,かれらの行ったことが示されるで ろう。 [99.7] 一微塵の重さでも,善を行った者はそれを見る。 [99.8] 一微塵の重さでも,悪を行った者はそれを見る。 @進撃する馬章 〔アル・アーディヤート〕 [100.1] 吐く息荒く進撃する(馬)において(誓う)。 [100.2] 蹄に火花を散らし, [100.3] 暁に急襲して, [100.4] 砂塵を巻き上げ, [100.5] (敵の)軍勢の真っ只中に突入する時。 [100.6] 本当に人間は,自分の主に対し恩知らずで る。 [100.7] それに就き,かれは誠に証人で り, [100.8] また富を愛することに熱中する。 [100.9] かれは墓の中のものが発き出される時のことを知らないのか。 [100.10] また胸の中に るものが,暴露されるのを。 [100.11] 本当に主は,その日,かれらに就いて凡て知っておられる。 @恐れ戦く章 〔アル・カーリア〕 [101.1] 恐れ戦く日(最後の審判) [101.2] 恐れ戦く日とは何か。 [101.3] 恐れ戦く日が,何で るかを なたに理解させるものは何か。 [101.4] (それは)人間が飛散する蛾のようになる日。 [101.5] また山々が,梳かれた羊毛のようになる(日で る)。 [101.6] それで,かれの秤が(善行で)重い者は, [101.7] 幸福で満ち足りて暮らすで ろう。 [101.8] だが秤の軽い者は, [101.9] 奈落が,かれの里で ろう。 [101.10] それが何で るかを, なたに理解させるものは何か。 [101.11] (それは)焦熱(地獄)の火。 @蓄積章 〔アッ・タカースル〕 [102.1] なたがたは(財産や息子などの)多いことを張り合って,現を抜かす。 [102.2] 墓に追い立てられるまでも。 [102.3] いや,やがて(死後) なたがたは(その真実を)知ろう。 [102.4] もう一度言おうか,いや,やがて なたがたは知ろう。 [102.5] いや, なたがたは(今に)はっきり知るとよいので る。 [102.6] なたがたは必ず獄火を見よう。 [102.7] その時 なたがたはそれを明確に目で見ることで ろう。 [102.8] その日 なたがたは,(現を抜かしていた)享楽に就いて,必ず問われるで ろう。 @時間章 〔アル・アスル〕 [103.1] 時間にかけて(誓う)。 [103.2] 本当に人間は,喪失の中にいる。 [103.3] 信仰して善行に勤しみ,互いに真理を勧め い,また忍耐を勧め う者たちの外は。 @中傷者章 〔アル・フマザ〕 [104.1] 災いなるかな,凡ての悪口を言って中傷する者。 [104.2] 財を集めて計算する(のに余念のない)者。 [104.3] 本当にその財が,かれを永久に生かすと考えている。 [104.4] 断じてそうではない。かれは必ず業火の中に,投げ込まれる。 [104.5] 業火が,何で るかを なたに理解させるものは何か。 [104.6] (それは)ぼうぼうと燃えているアッラーの火, [104.7] 心臓を焼き尽し, [104.8] かれらの頭上に完全に覆い被さり, [104.9] (逃れることの出来ない)列柱の中に。 @象章 〔アル・フィール〕 [105.1] なたの主が,象の仲間に,どう対処なされたか,知らなかったのか。 [105.2] かれは,かれらの計略を壊滅させられたではないか。 [105.3] かれらの上に群れなす数多の鳥を遣わされ, [105.4] 焼き土の礫を投げ付けさせて, [105.5] 食い荒らされた藁屑のようになされた。 @クライシュ族章 [106.1] クライシュ族の保護のため, [106.2] 冬と夏のかれらの隊商の保護のため,(そのアッラーの御恵みのために) [106.3] かれらに,この聖殿の主に仕えさせよ。 [106.4] 飢えに際しては,かれらに食物を与え,また恐れに際しては,それを除き心を安らかにして下さる御方に。 @慈善章 〔アル・マーウーン〕 [107.1] なたは,審判を嘘で るとする者を見たか。 [107.2] かれは,孤児に手荒くする者で り, [107.3] また貧者に食物を与えることを勧めない者で る。 [107.4] 災いなるかな,礼拝する者で りながら, [107.5] 自分の礼拝を忽せにする者。 [107.6] (人に)見られるための礼拝をし, [107.7] 慈善を断わる者に。 @潤沢章 〔アル・カウサル〕 [108.1] 本当にわれは, なた(ムハソマド)に潤沢を授けた。 [108.2] さ , なたの主に礼拝し,犠牲を棒げなさい。 [108.3] 本当に なたを憎悪する者こそ,(将来の希望を)断たれるで ろう。 @不信者たち章 〔アル・カーフィルーン〕 [109.1] 言ってやるがいい。「おお不信者たちよ, [109.2] わたしは, なたがたが崇めるものを崇めない。 [109.3] なたがたは,わたしが崇めるものを,崇める者たちではない。 [109.4] わたしは, なたがたが崇めてきたものの,崇拝者ではない。 [109.5] なたがたは,わたしが崇めてきたものの,崇拝者ではない。 [109.6] なたがたには, なたがたの宗教が り,わたしには,わたしの宗教が るので る。」 @援助章 〔アン・ナスル〕 [110.1] アッラーの援助と勝利が来て, [110.2] 人びとが群れをなしてアッラーの教え(イスラーム)に入るのを見たら, [110.3] なたの主の栄光を誉め称え,また御赦しを請え。本当にかれは,度々赦される御方で る。 @棕櫚章 〔アル・マサド〕 [111.1] アブー・ラハブの両手は滅び,かれも滅びてしまえ。 [111.2] かれの富も儲けた金も,かれのために役立ちはしない。 [111.3] やがてかれは,燃え盛る炎の業火の中で焼かれよう。 [111.4] かれの妻はその薪を運ぶ, [111.5] 首に棕櫚の荒縄かけて。 @純正章 〔アル・イフラース〕 [112.1] 言え,「かれはアッラー,唯一なる御方で られる。 [112.2] アッラーは,自存され, [112.3] 御産みなさらないし,御産れになられたのではない, [112.4] かれに比べ得る,何ものもない。」 @黎明章 〔アル・ファラク〕 [113.1] 言え,「梨明の主にご加護を乞い願う。 [113.2] かれが創られるものの悪(災難)から, [113.3] 深まる夜の闇の悪(危害)から, [113.4] 結び目に息を吹きかける(妖術使いの)女たちの悪から, [113.5] また,嫉妬する者の嫉妬の悪(災厄)から。」 @人々章 〔アン・ナース〕 [114.1] 言え,「ご加護を乞い願う,人間の主, [114.2] 人間の王, [114.3] 人間の神に。 [114.4] こっそりと忍び込み,囁く者の悪から。 [114.5] それが人間の胸に囁きかける, [114.6] ジン(幽精)で ろうと,人間で ろうと。」